スタッフ公式ブログ

アトピーで悩んでいる方や脱ステロイドを模索している方を応援しています

アトピー性皮膚炎の治し方は、医師やさまざまな方などから学んだ中で、今指導している方法をご紹介します。 具体的には、アトピー性皮膚炎に関するエビデンスや分子栄養学的な対処法、食事の選び方やとり方、ストレス緩和や自律神経のバランス力を整えるための呼吸法等をお伝えします。

  実際はアトピー性皮膚炎の治療サポートといいながら、脱ステロイドのサポートが中心になってしまっています。 まず、アトピー性皮膚炎の最大の特徴は、時間の経過とともに自然治癒することです。 薬に頼らず、自然に治るまで待つという治療法を受け入れていただければ、きわめて良好な予後が期待できます。 ところが、ほとんどの患者さんは、アトピーが自然治癒することを知らない、あるいは理解していても、早く治そうと焦ってしまいステロイド外用剤で治療します。 ステロイドは、長期間にわたって使い続けるほどアトピーが治りにくくなり、もとの肌に回復するまで時間がかかります。 ガイドラインの第一選択薬がステロイド治療である以上、ほかの選択の余地はないことが多いのが現状です。 標準治療が招いた結果はどうであったかを考えると、満足度が高いとは言えない状況であることは、医療者も患者さんも意見が一致するところです。ガイドラインに記載されているように、ステロイド治療はその場の症状を抑えるだけの対症療法にすぎません。 そして、アトピーの完治への道は「ステロイドをやめる」、「保湿剤をやめる(ケースバイケース)」、「お風呂の回数を減らす」、「ストレスを減らす」と、一貫して“やめる・減らす”ことです。 その時に、食事を改善して炎症体質を変え、腸内環境を整え、副腎疲労をフォローし、ストレス対策をとり、体質を少しでもプラスの状態にしていくことが大切です。
現在、約700万人のアトピー患者が存在し、そのうち重症患者は全体の約3%と言われていますので、推定21万人にのぼります。 アトピー治療のガイドライン2016年版には、「難治化アトピーは重症であり、炎症も強いので、強力なステロイドを十分量外用し、炎症を抑える」とあります。 しかし、ステロイド発売後、有病率は上昇し、特に年齢が高いほど有病率の上昇率は高く、ステロイドの長期使用に伴う弊害が大きいことが示唆されています。 皆が気付いているように、ステロイドは対症療法であり、完治しません。 患者支援団体「アトピーフリーコム」代表安藤直子氏の研究では、1000人の患者さんのうち標準治療でコントロールできたのはたった2.4%。一方、脱ステロイドでは約36%と実に約15倍もの差があります。ステロイドで完治しないことは患者さんが一番よく知っていて、ステロイドを「できるだけ使いたくない」「絶対使いたくない」という患者さんは、42.6%にのぼるというデータもあります。  

ステロイドの問題点

ステロイドは強く炎症を抑える作用と同時に免疫抑制作用があります。つまり、全身の免疫が低下することで、さまざまな感染症のリスクが高くなるということです。副腎の機能も低下することで、副腎疲労のさまざまな症状が出てくることにもなります。 また、ステロイド外用剤を使用すると、薬の効果を邪魔する分子複合体GRβ(グルココルチコイド受容体β)が増加します。つまり、ステロイドを使えば使うほど、効かなくなる(効果減弱=治療抵抗性)ということです。 さらに衝撃的な論文では、「ステロイドは強力なものでは3日間、弱いものでも6週間使い続けると、バリア機能の低下が観察された」と報告されています。ちなみに、ステロイドを塗り続けた患者さんの皮膚は、ステロイド未使用者群と比べて最大で70%も薄くなっていました。 これはもうステロイドを長期間使い続けたために現れた数多くの副作用の一つ、「ステロイド依存性皮膚症」となるわけです。この「ステロイド依存性皮膚症」とは、「ステロイドを塗ることで初めて皮膚がまがりなりにも機能するが、それがなければ普通には機能できない状態」と定義されています。 そして、ステロイドを長く使うほど治癒に至るまで時間がかかります。   ちなみに、ステロイドの長期連用による副作用をまとめてみると、 ①皮膚感染症、②多毛、③色素異常、④皮膚の萎縮と脆弱化、⑤スキンバリアの機能低下、⑥毛細血管拡張・血管の脆弱化、⑦ステロイド依存性皮膚症、⑧効果減弱(治療抵抗性)、⑨遅延型アレルギーの増強、⑩精神的依存、⑪接触皮膚炎、⑫中止時のリバウンド、⑬内分泌異常、⑭外用性依存症、⑮易刺激性などとなります。 また、痒みのために「掻くくらいなら、たたくほうがまし」と考えて、「顔をたたく」習慣により、目に相当なダメージを与え、白内障や網膜剥離などの深刻な症状に陥るリスクが高くなります。 最後に、ステロイド治療を中止すると、激しいリバウンド症状が現れます。 ・中断後1週間前後で赤いやけどのような腫れ上がった皮膚になる。(レッドスキンシンドローム) ・全身の至るところが腫れ、皮膚から組織液が浸出する。 ・正常な精神状態を保てなくなるほど激しいかゆみが続く。 ・体中にチクチクとした痛みを感じる。(血管が治癒する過程の刺激) ・皮膚炎がステロイドを使っていない部位にまで広がる。(皮膚は一つの臓器であり、一部が変調をきたすと皮膚全体に影響が及ぶ) ・自律神経が乱れて体温調節機能が変調をきたし、冷え性になる。 ・疲労、不眠、食欲不振、焦燥感、不安が強くなる。 ・皮膚が極度に乾燥し、落屑が大量にはげ落ちるフレーク現象。(タンパクが失われることになる) このように、ステロイドの長期連用後の中止には劇悪化という代償がともないます。想定外の激しい症状に襲われて途中で心が折れ、結局もとのステロイド治療に戻り、ますます難治化するケースも少なくありません。しかし、ステロイドに依存する生活から逃れるには、避けて通れない道なのです。   脱ステロイドに備えて用意しておきたいもの ① 食事を変えて、炎症体質を改善する。 悪いものを避け、オメガ3系の脂を優位にし、タンパク質、ビタミン、ミネラルを必要量確保していくことで体質改善を図ります。 ② 副腎のケアをしてリバウンドを最小限にできるようにする。 ③ 皮膚を保護する外用剤 浸出液の出た皮膚を乾燥させるために、引き締め効果のある「亜鉛華単軟膏」などを使います。一般的な外用剤や保湿剤は皮膚にとって刺激になりやすく、逆効果になることもあります。 ④ 保冷剤 保冷剤を患部に当てることで、痛みや腫れ、かゆみが軽くなります。 ⑤ 抗ヒスタミン剤 激しいかゆみを抑えるために内服を使います。 ⑥ 柔らかくゆったりした綿製品の衣服 肌への刺激が少ない綿製品で、ゆったり着ることができる大きめのものが無難です。 ⑦ 心構え(開き直り) 心のありようが、どんな治療よりも大きな治癒力を発揮します。   サポート指導について 良い食習慣を継続していきます。 また、お風呂の回数や入浴の仕方も考えてみましょう。 清潔志向が行き過ぎて入浴が過度になりすぎると、アトピーは悪化する傾向になります。 皮膚の表面には、汗、垢、皮脂、分泌型免疫グロブリンなどから構成される皮脂膜が存在します。過度な入浴回数や体をゴシゴシ洗うと、バクテリアや乾燥から皮膚を守る皮脂膜が溶けて流れてしまいます。 体は湯船に10分間つかるだけで汚れの80%は落ちるとされているので、ボディーソープや石鹸などは使わない「タモリ式入浴法」がお勧めです。 そして、何よりもストレスへの対処と心の状態を保つことが大切です。 有酸素運動でもありリズム運動のウォーキング、呼吸法、瞑想などで自律神経のバランス力を保って行きましょう。 汗をかかないほうがアトピーを悪化させる可能性が高いので、むしろ積極的にウォーキングと取り入れてみましょう。 太陽の光で皮膚が回復する「紫外線療法」がありますが、暑すぎない環境で短時間の日の光を浴びてみましょう。 そして、いつも否定的な言葉をやめて「ありがとうございます」を口癖にしてみてはどうでしょう。 プラズマ療法では体内の活性酸素を減らし、炎症体質を改善し、元気を与えることでアトピーを強力にサポートできます。 ぜひ、お試し下さい。   (参)分子栄養学実践講座、9割の医者が知らない正しいアトピーの治し方、アトピーを味わい尽くすと人生が変わる、腸の力であなたは変わる

[ブログ]2019.06.19