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運動不足は第2の喫煙‼がん患者さんにこそ、運動が必要という真実

がんは、精製された糖、低体温、電磁波、マイナス感情やトラウマ・カルマと運動不足の5つへの対策が大切だと考えています。 今回は、リオルダンクリニック通信のリオルダンクリニックフェローの増田陽子医師による連載記事から運動の必要性について分かりやすくまとめられていたので、それをご紹介します。
●座りがちな生活は第2の喫煙 ・・・運動をすることで、まず気持ちが晴れます。積極的で活動的な気分になり、自尊心も高まります。これは単なる気のせいではなく、実際科学的に証明されていることなのですが、その理由としては、運動はさまざまな神経伝達物質の分泌に測定可能なほど影響を与えるので、このような効果があると考えられています。もちろん同じ理由で、認知機能の低下やアルツハイマー病だけでなく、うつも予防したり、メンタルヘルスにも効果があります。 また運動をするとエネルギー消費が上がることと、お腹がいっぱいと感じるホルモンの分泌が促進されるため、自然に食欲が落ち(正常化し)、万病の基である肥満や2型糖尿病の発症率も下げます。そのため心血管系疾患は特に運動との関連が強く、週に3時間以上運動すると、女性は心臓発作や脳卒中のリスクを50%、男性は脳卒中のリスクを3分の2に、心臓発作はなんと驚きの3分の1までリスクを減らしてくれることがわかっています。もちろんその他にも、免疫機能を高めて感染症のリスクを減らしたり、サルコペニアを予防したりすることができます。 2014年に発表された素晴らしいスウェーデンの研究では、参加者に片方の脚だけ3カ月間運動してもらい、その後運動した脚の遺伝子発現を調べたところ、運動した脚のみ、炎症やインスリン反応、代謝に影響を与える5000を超える遺伝子が良い変化をしていたことを発見しました。またその遺伝子の変化は運動をしていない期間も続いたということです。・・・   ●がん患者さんにこそ運動して欲しい理由 膨大な量の研究(コホート研究やメタ研究)から、運動は、結腸がん、乳がん、子宮内膜がん、肝臓がん、腎臓がん、食道がん、膀胱がんの発症リスクを減らし、結腸がんに至っては、アメリカでは年間4万3000件が運動不足によって生じている。つまり防げるはずだったがんであると米国国立がん研究所(NCI)は発表しています。 もちろん発症リスクだけでなく、多くのがんで、がんによる死亡率、再発率も劇的に低下させます。2016年のメタアナリシスでは、乳がん、結腸直腸がん、前立腺がんの患者さんが運動をした場合、死亡率が3分の1以上減少し、再発率の低下も認められました。 ・・・800人以上の前立腺がんを17年間追跡調査した論文では、活動的な男性は死亡率が最大40%減少。転移性大腸がんの患者さんでは、15年で死亡率が40%以上減少。適度な運動で、乳がんの再発リスクはなんと50%も減少したと報告している論文もあります。 またとても興味深いのは、化学療法や放射線治療中に運動することで、標準治療の抗腫瘍効果が高まることや、化学療法や放射線治療による副作用(がん性疲労や疼痛、睡眠や食欲の悪化、うつや不安感)が減るという報告がありますが、運動したがん患者さんに有害反応があったという研究はない、ということです。 がんになってしまったから、普通の人より体力がないからこそ、運動が必要なのです。アメリカがん学会は、1週間に2.5時間(1日22分)の運動を推奨していますが、その22分でさえ1度に連続でする必要はありません。むしろ、こまめに短い運動をするほうが健康にメリットがあると言われています。   どうですか、普段から運動を取り入れてがん予防をしましょう。そして、がんの方もタンパク質など栄養をしっかりとりながら、無理ない範囲で運動をしましょうね。   (参)リオルダンクリニック通信

[がん]2021.01.06