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2025年05月

看護師のデモから本質を考えてみました!

現在、看護師らが現状の改革を求めて、各々病院前等でデモを繰り広げています。

主張の内容は、忙しい職場環境の改善を求めるもので、人を増やして欲しい、手当を増やして欲しいというものです。

手当の源泉は、国から支払われる診療報酬という公費になるのですが、それを稼ぐために、各病院は過剰気味な検査が横行しています。それにより、無駄な業務が増えて手が足りなくなります。そして、公費を頂くので、その根拠を揃えるために、面倒な形式に沿って記録を付ける必要があります。

また、根拠のない検診や業務に多くの医療従事者が割かれていますし、儲けのための開業を統制・規制していないこともあります。

日本の現代医療は、サブスク医療と称されて、無駄に患者を増やしています。

がんが減らないのは最たるものです。

本来、医は仁術であり、算術でありません。ですから、海外では、医師は公務員としての立場になり、勝手な開業は許されていませんし、根拠のない検診はなされていません。儲けのために無駄な医療をしないよう、患者一人に対する年間の診療報酬に上限を付けていたりしています。

同じ疾患でも、診療報酬に県別や医療機関ごとに大きい幅があること自体、医療ビジネスの存在が明らかです。低い方に合わせて報酬を調整するなどすれば、過剰な医療ビジネスは減少できます。

また、皆保険は素晴らしい制度ですが、安易に受診しすぎです。一般的な風邪では、家で寝ていて安静にしていれば良いでしょう。もう少しヘルスリテラシーを高めて行きたいものです。テレビでの健康番組で不安を煽って受診に持ち込むのではなく、教育の中できちんとセルフケアを伝える方が良いでしょう。

このように、根本的に改善すれば、人手不足は少なくなりますし、一方で不足している介護方面に人や資金を回せます。

生活に困窮してのわずかの万引きでも警察沙汰です。同様に、エビデンスを無視した過剰な検診や検査は知能犯と言われています。

インフルエンザ等のお注射や抗コレステロール薬(スタチン系)、検診での胸部X線検査、バリウム検査、マンモグラフィーなど、数え上げればキリがありません。

異常な増加を見せている医療費を本質的に見直す時期でしょう。

[ブログ]2025.05.12