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がんを理解しよう

「風の谷のナウシカ」が真実を教えてくれている~ブログ『癌と食養』:自然療法による癌治療より

自然療法は5大療法の一つであり、自然の絶妙なバランスの中で生かされていることの畏敬の立ち位置の医療です。一番、人に優しく包み込む医療です。 そのような医療は、病気を憎き敵と見なし攻撃する西洋医学とは違い、病気を起こした原因に反省し、謝り、愛で包み込んで行くような姿です。 このような考え方は、私の大好きな「風の谷のナウシカ」に見出すことが出来ます。 今回、同様な考えを伝えてくれているブログ『癌と食養』の中で見つけたので、今回そのブログの「風の谷のナウシカと千島学説」の中から、勝手に端折ってご紹介します。
…あの“腐海の森”で、毒を出して人を寄せつけないオウムをはじめとする昆虫たちが、なぜか突然、がん細胞と重なって見えたのだ。 「火の7日間」-それは、人間が作り上げた文明を焼き尽くす恐ろしい戦争でした。 それから、千年という長い長い年月が過ぎ、地球には“腐海”と呼ばれる毒を出す植物たちの森が広がっていきました。腐海は、巨大化した「蟲」たちの住処。人間はその外側、残された土地に国を作り、腐海や蟲たちに怯えながら暮らしていました。誰も近寄らないその腐海の中を、たったひとりで歩いている少女がいました。少女の名はナウシカ。ナウシカは、自然や生き物を愛するやさしい少女でした。 …ナウシカは、キツネリスのテトが牙をむいて、自分の指に噛みつき血を流しても「こわくないのよ、ほら、こわくない。ねっ」と言って、指を差し出し続ける。するとテトは、自分が噛んで傷つけたために流れているナウシカの指の血を、次第に舐め始める。 「怯えていただけなんだよね。こわかっただけなんだよね」と言いながらテトに触れる。ナウシカは、こうして自分を攻撃してくるものと一瞬のうちに仲良くなってしまう。ナウシカは知っていたのだ。攻撃してくるものは、怯えているものであることを。怒っているものは、傷ついているものであることを。 …人間が毒を出す森である腐海を焼き尽くしてしまおうと攻撃を始めると、腐海の王である強大な蟲オウムが人間を殺そうと暴動を起こす。ナウシカは「怒らないで、こわがらなくていいの。私は敵じゃないわ」と言ってオウムを抱きしめる。 オウムは人間に攻撃されたため、足はちぎれ、体から青い液体を流し続ける。目は怒りで赤く燃えている。死にかけているオウムに寄り添い、ナウシカは言う。 「ごめん‥ごめんね‥。許してなんて言えないよね。ひどすぎる…」 すべてを破壊し尽すほど荒れ狂っていたオウムたちも、ナウシカの優しい語りかけによって静まってゆく。ナウシカの愛だけが、オウムの怒りと凶暴性を失速させられるのだ。 …ナウシカは知っていたのだ。腐海は、人間が汚した世界を綺麗にするために生まれた森であることを。腐海の樹木は、汚れた土や水の毒を体に取り入れて、地下で美しい水、空気、胞子、結晶を作っていたことを。腐海の蟲たちは、本当はみな、その森を守る精であるということを…。 「風の谷のナウシカ」と「千島学説」が私の中で不思議に重なってしまった。 千島学説(故、千島喜久男医学博士の学説)では、がんは「血液の汚れを警告しているもの」であり、がん細胞は「汚れた血液の浄化装置」だという考え方をしている。現代西洋医学のがんに対する考え方とはまったく違う。・・・
今、我々の体内はさまざまなもので汚染され、地球環境も同様です。 その結果、私たちの体内にはガンが増加し、地球には、今回の新型コロナウイルスを始めさまざまな自然災害が人類に牙を剥き始めて来ました。 その時に、過度に不安になったり、恐れたりせず、また、日常においてもイライラ、せかせかせずに、心を穏やかに安寧の心持で過ごして行きましょう。 瞑想や祈りの時間を作って過ごして見ましょう。 こんなところから、宗教になって行くのでしょうか。 決して宗教ではありませんが、少しずつ、周りの人々への言葉遣いや声掛けを優しくし、周りの環境(人や自然など)に感謝して過ごして行きたいものですね。   (参)ブログ「癌と食養」(http://cancer-treatment-with-diet-cure.doorblog.jp)

ガンと遺伝子変異は直接関係ない根拠を知ろう!

がんは遺伝子の異常が積み重なって出来たという説がまかり通っていますが、実は遺伝子異常、遺伝子変異は結果であるのです。 その「がんの原因」を検討する重要な実験が、1980年代に相次いで行われていたのです。 その中で、核の遺伝子が、正常細胞になるかがん細胞になるかのカギをまったく握っていない、ということをはっきりさせた実験があります。
このノーベル賞級の実験は、2011年発表のCancer as a metabolic diseaseに掲載され、世界中の医師たちがその内容を目にすることになりました。 その結果、がんはミトコンドリア呼吸代謝異常だという認識が、今では世界の知識となっているのです。 このサイブリット実験では、「細胞核を抜いた正常細胞の細胞質とがん細胞の核を融合した細胞(ハイブリッド)が分裂増殖すると、正常細胞になる」ことを証明しました。 逆に、「正常細胞の核と細胞核を抜いたがん細胞の細胞質を融合すると、がん細胞になるか死ぬかとなる」ことを証明しました。 この実験結果は、核の遺伝子説の間違いを示すものですが、この事実は、がんの三大療法の根拠をすべて無意味にさせることになってしまうので、医療業界からの抵抗も非常に大きなものとなります。 もし、遺伝子異常でがんが発生するのであれば、遺伝子情報は細胞核に保管されているので、がん細胞の核を正常細胞の細胞質にいれた細胞は、変異したDNAによってがん細胞になるはずなのです。 つまり、がん細胞になるかどうかはDNAのある核に影響されるのではなく、細胞質の状態に左右されるのです。 では、細胞質のどのような状態が、がん化の原因なのでしょうか?それは、がん細胞に関する実験や観察された事実から次のような仮説が得られています。 それは、細胞の環境の悪化により、ミトコンドリアが分裂し断片化し、酸素呼吸が低下し解糖(発酵)の増大を引き起こし、がんの代謝が起こること、つまりがん化するのです。 また、がん細胞にサポニンを投与したり、サイクリックAMPを投与することで、がん細胞が正常細胞に再分化(正常化)することも確認されています。 つまり、がん細胞には遺伝子は関与していないということなのです。 小林常雄医師も10年以上前から、がん細胞は万能細胞と同じ過程で作られて、細菌時代の分裂形態に戻っただけだと証明しています。 ボストン大学生化学教授のトーマス先生は、ミトコンドリアが傷害され、呼吸代謝機能に障害が起こることが、がん化の本質的な原因だと言っています。 がんの発生において、遺伝子異常も起こるけれども、それはがん化のプロセスの下流の現象、副次的な変化である、という主張です。 食事や生活習慣を改めることで、体内環境を改善すれば、抗ガン剤よりも効果があることは実証されていますし、さらに、がん細胞を正常細胞に変えることも不可能ではないのです。 プラズマ療法では、その正常化の過程のミトコンドリアの機能を高めることにも役に立っています。   (参)がんの正体がわかった!

抗ガン剤より効く‼がんに対するサイモントン療法の驚きの効果

がんが、ストレスとの関りが非常に深い病気だということは、さまざまな科学的研究で明らかにされています。 1974年から1978年の4年間、サイモントンがんセンターでは、サイモントン博士らによるカウンセリングを受けた患者の病気の進行と治癒の過程を調べる研究を行いました。
この研究では、合計193名の進行がんの患者が、通常の医学的な治療に加えてカウンセリングを受けました。 この研究での生存期間の平均値(左)と当時の医学文献の平均値(右)は、以下のとおりです。 サイモントン療法     当時の医学文献の平均値 乳がん     38.5カ月       18カ月 大腸がん    22.5カ月        9カ月 肺がん     14.5カ月        6カ月   この違いは、いずれも末期患者であったことを考えると驚異的です。 このようにカウンセリングが個々人のQOL(人生や生活の質)の向上に役立ちこそすれ、足を引っ張るものではないということが分かります。 サイモントン博士以外の研究で大規模なものとしては、ドイツのキュークラー博士らによる無作為比較試験(もっとも信憑性の高いと言われる試験形態)があります。 この研究は、1991年から1993年の2年間に実施されました。その後、2003年に追跡調査が行われ、トータルで10年間に渡って行われました。 その結果、カウンセリングにより心理的サポートを用いてストレスに効果的に対処できた治療群は、対象群(通常治療のみでカウンセリングを受けなかった群)に比べて生存率が高まるという結果を出し、ストレスの対処とがんの治癒の因果関係を明らかにしました。 キュークラー博士の研究でも、生存期間が約2倍、長期生存率が約4倍、そして、QOLが高まるという結果が出たのです。 これらの数字は抗がん剤と比べると、非常に効果があると言えるでしょう。 もし、これらの数字が抗がん剤に適用され、しかも副作用のない新薬として発表されたのであれば、おそらく世界中でトップニュースとして流され、各国のがんセンターで処方されるようになるでしょう。 がんの患者への心理的アプローチが生存期間を著しく伸ばすことも驚きですが、それ以上に大切なこととして、患者さんのQOLを保つ、または高めるということがあります。心理的サポート、または治療を行った患者さんは、そうでない患者さんに比べてQOLが高くなっていることが分かっています。 サイモントンがんセンターでは、心理的治療を行った患者さんの51%は、がんの診断前と同じレベルの生活行動をし、78%は発病前の7、8割の生活行動レベルを維持しているということが分かりました。 このように、患者さん自身が治療や人生を前向きに生き始めたとき、自分自身の命に影響を与えることになるのです。癒しの質は、その人の生きる姿勢で変わると言えるのです。   (参)サイモントン療法

ガン細胞は糖質が大好きです。

ガンの死亡率は、医療の進歩により減少傾向にありますが、罹患率はどんどん増えています。 ガンのエサは通常は主に糖質です。 全てのガンを最終的に完全に殲滅することは難しいかもしれませんが、糖質をできる限り減らせば、ガン細胞はかなり弱ると考えられ、かなりの長期間ガンと共存できる可能性があります。場合によっては他の治療との併用で、ガン細胞が消えることも期待できます。 ですから、糖質制限をしたならば、プラズマ療法やCEAT(ガン活性消滅療法)によって、より短期間にガンが消えることでしょう。
しかし、何よりもガンを発症しないことが最も大切です。 ガン細胞は、ブドウ糖を使って、「嫌気的解糖」という非常に効率の悪いエネルギー生産を行っています。それでいて、ガン細胞はどんどん増殖するので、通常の細胞の何倍ものブドウ糖を必要とします。ですから、糖質過剰摂取はガン細胞から見ると大歓迎なのです。 ちなみに、ガンを検査するPET検査は、ガン細胞がブドウ糖を好んで大量に取り込むことを利用した検査になります。 前回お伝えした、高血糖や高インスリン血症、HDLコレステロール値の低下は、発ガンリスクを増加させます。これらは、全て糖質過剰摂取で起きています。 2018年、ノーベル医学・生理学賞を本庶佑、京都大学特別教授が受賞しました。それは、免疫を担うT細胞の表面にある「PD-1」というタンパク質と、ガン細胞の表面にある「PD-L1」が結合すると免疫にブレーキがかかり、免疫機能が抑制されることを発見し、この結合を阻害する物質、ニボルマブ(商品名:オプシーボ)によりガン細胞に免疫細胞が攻撃できるようになるというものでした。 実際は、この結合を阻害する部分が他にも存在しますし、賢いガン細胞はすぐに別のルートで免疫を逃れるようになるので、結局は、オプシーボなどの免疫チェックポイント阻害薬は高価なだけで、今までの抗ガン剤と同様に副作用も多く、効き目も5%程度なので、若手の医師はあまり使わなくなっています。 とにかく、糖質の過剰摂取は、高血糖により(PKM2活性の低下が起こり、それによりマクロファージのPD-L1の発現量が増加し、そのPD-L1とT細胞のPD-1がくっついてしまい)、免疫が妨げられるのです。 今までをまとめると、糖質過剰摂取は、高血糖、糖化、酸化(活性酸素増大)、インスリン様成長因子増大、免疫低下によりガン細胞が増殖するのです。
さて、ここでいくつかの疾患とガンとの関係をご紹介します。 まず、帯状疱疹ですが、これは子どものころに感染した水痘(水ぼうそう)のウイルスがそのまま体の中に潜んでいて、大人になってから、体調や免疫力の低下により、皮膚に痛みを伴う皮疹を起こす病気です。 この背景となる免疫の低下も、このPD-1の過剰な発現がT細胞の免疫機能を低下させることに関連していると考えられます。T細胞の力でウイルスは休眠状態になっていましたが、PD-1の発現増加に伴い、T細胞の力が低下してしまい、解き放たれてしまうのです。 このPD-1の過剰な発現は、糖質過剰摂取による高血糖でしたね。 台湾のエビデンスでは、帯状疱疹にと診断された後、1年以内にガンに罹患するリスクは、58%増加しました。 また、アメリカのエビデンスでは、糖尿病患者の帯状疱疹のリスクは3倍以上でした。 結局、糖質過剰摂取が免疫機能を低下させているのです。 食事が西欧化すると、ガンの発症が急激に増加しています。 このとき、食事の変化で起きたことは、3大栄養素の中の糖質の増加だけです。もちろん、脂質の質が悪くなったり、その他ビタミンなどの摂取量が低下した可能性も否定はできません。 ここで、糖尿病とガンの関係ですが、糖尿病でインスリン注射をしている人にガン発症が多くなっています。インスリン使用でのガン関連の死亡率は約2倍になります。 肥満もガンと強く結びついています。 過体重や肥満は、少なくとも13種類のガンのリスク増加と関連しています。13種とは、髄膜腫、多発性骨髄腫、食道腺ガン、甲状腺ガン、閉経後乳ガン、胆のうガン、胃ガン、肝臓ガン、すい臓ガン、腎臓ガン、卵巣、子宮および大腸直腸ガンです。 ガンによる死亡リスクは、男性の肝臓ガンは、高度の肥満があると4.52倍にもなり、女性でも腎臓ガン4.75倍、子宮ガン6.25倍です。 アメリカでの全てのガンの40%は、過体重および肥満関連のガンであり、男性で24%、女性で55%です。
ガンを全て糖質過剰症候群と言うことはできず、胃ガンや肝臓ガンではウイルスがガンの原因であるとされています。しかし、胃ガンや肝臓ガンの糖尿病や肥満と関連を見ると、やはりここでもそれらの原因と同時に糖質過剰摂取が起きてはじめて、ガン化する可能性があることがわかります。 アメリカ人の糖尿病のない人では、単純ヘルペスウイルス1型、水痘ウイルス、サイトメガロウイルス感染とは関連がなかったが、ピロリ菌に感染すると糖尿病の発症は2.7倍になっています。ピロリ菌が起こす炎症により、インスリン抵抗性が増加し、そこに糖質過剰摂取が相まって、糖尿病、胃ガンを引き起こすと考えられます。 九州久山町の研究において、胃ガンの人の分析で、空腹時高血糖に加え、ピロリ菌の感染のある人の場合は、どちらもない人と比較すると、胃ガンの発症リスクが、中等度の空腹時高血糖(95~104)で3.5倍、高度の空腹時高血糖(105以上)で4.2倍にもなりました。 このことは、Hba1c(ヘモグロビンエイワンシー)による分析でも同じであり、ピロリ菌に感染していてもHba1cが6未満の人では、Hba1cが6未満かつピロリ菌に感染していない人と比較しても有意差はなかったが、Hba1cが6以上でピロリ菌感染のある人では、胃ガンの発症が4倍にもなりました。 つまり、胃ガンや肝臓ガンなどの感染が関わるガンは、糖質過剰摂取がなければ、ガンにならない可能性が高いわけです。そして、他のガンだけでなく、感染が関わるガンも、糖質過剰症候群と考えられるのです。 繰り返しますが、ピロリ菌に感染していても、糖質の過剰摂取をやめ、抗酸化の野菜などを中心にとる食生活なら胃ガンを恐れることも無いですし、副作用の強いピロリ菌の除菌等をする必要も無いわけです。 本来、ピロリ菌も我々の周りにいる常在菌ですから、居るから殺すというような単純な発想ではなく、地球上の生命同士、仲良くしていきたいものですね。 (参)「糖質過剰」症候群

遺伝子性乳ガン、卵巣ガン患者さんの新たなガン発症を防ぐために、健康な乳房を予防的に切除する手術に保険適用が決まったことに対して、本質的な観点から考えてみましょう。

先日、12月13日、厚労省が、遺伝性の乳ガン、卵巣ガン発症の患者さんの健康な乳房の予防切除を公的医療保険の適用対象とすることを決めました。 専門家等は、予防切除によって新たな発症や死亡のリスクの低減や治療の選択肢の増加は大きな前進と評価しているが、本質的にはどうでしょうか? 2013年に女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが、ガンを発症する前の両方の乳房を予防切除したこともあります。 今回は、生まれつきBCRA1又は2という遺伝子の異常によってガンのリスクが高まる「遺伝性乳ガン卵巣ガン症候群(HBOC)」の患者さんが対象になりましたが、もう少し深く理解してみましょう。
まず、「遺伝性乳ガン卵巣ガン症候群(HBOC)」について、現在日本では、新規遺伝性乳ガンは年間9万人の内3~5%(約2700~4500人)、新規遺伝性卵巣ガンは年間1万人の内約10%(約1000人)発症しています。 このHBOCの特徴は、以下の通りです。 ・若年で乳ガンを発症しやすい ・トリプルネガティブの乳ガンを発症しやすい ・乳ガンと卵巣ガン(卵管ガン、腹膜ガンを含む)の両方を発症しやすい ・男性で乳ガンを発症しやすい ・家系内にすい臓ガンや前立腺ガンになった人がいる ・家系内に乳ガンや卵巣ガンになった人がいる ここで、BRCA(1、2)遺伝子については、誰もが持っています。本来、これらの遺伝子は、細胞に含まれる遺伝子が傷ついたときに正常に修復する働きがあります。しかし、このBRCA遺伝子に生まれつき変異があり(1の変異パターンは約600種類、2は約300種類あります)、さらに本来の機能が失われると、乳ガンや卵巣ガンにかかりやすいことが分かっています。 そして、このHBOC(遺伝性乳ガン卵巣ガン症候群)の場合、もう一つの乳ガンにかかる可能性は40~90%、卵巣ガンにかかる可能性は10~60%と高率なので、確かにHBOCの患者さんやBRCA遺伝子に変異を持っている方はとても不安でしょう。 ですから、早めの検診で予防しましょうと言っているのです。
しかし、今ガンが増加している中で、早期発見でこのBRCA遺伝子の変異のある方に、マンモグラフィーやその他電離放射線は、よりガン化のリスクを増加することを理解すべきです。 というのも、もともとBRCA遺伝子は傷ついた遺伝子の修復に関連する遺伝子です。その遺伝子(DNA)の二本鎖切断を起こす主な原因のX線やγ線などの電離放射線は当然致命的になります。BRCA遺伝子変異を持たない場合であっても、検査時に浴びるX線によって、発ガン率が何倍にも高まることが知られています。ですから、頻繁なこれらの検診はとても危険なものですし、BRCA遺伝子変異の場合にはマンモグラフィーは致命傷となります。 本来、BRCA遺伝子の重要度は高くはないと考えられます。本来の正しい食生活や生活習慣を送っていれば、めったに発現することはありません。 また、傷ついた遺伝子が多く発現してくれば、当然、アポトーシスによって排除されるはずです。 「遺伝子の損傷がガン化の直接原因ではない」ので、まずは体内環境の悪化を防ぐことが第一義なのです。 そのためには、増ガン物質として知られる加工肉や乳製品、精製された糖質等をひかえることなどと食事を整えることが必要です。性ホルモンの代謝異常も大きな悪影響を及ぼしているので、そのこともふまえて、ブロッコリーなどのアブラナ科の野菜をしっかりとることやオメガ3の油をしっかりとることが大切です。 また、乳管上皮細胞が主にガン化することを考えると、小胞体ストレスや乳房を締め付けるいわゆる補正下着、タイトなブラジャーの着用をやめることなども出てきます。
まとめると、遺伝子変異云々よりも先ずは「なぜ、ガン化しなければならなかったのか?」を考えることが重要なのです。先天的にしろ後天的にしろ、遺伝子変異は直接のガン化の原因ではありません。また、小手先の対処療法ではガンの完治は出来ません。人間の知恵よりも、細胞の知恵のほうが格段に優れています。 ガンは周囲の体内環境が適正になれば、ガン幹細胞は正常に戻ります。 ですから、本質的な対処に専念すべきなのです。 また、アポトーシスを最大化するにはプラズマ療法が現時点では唯一の最高のものです。 そして、早期発見と称して実はとても危険な検診よりも、がん活性消滅療法(CEAT)が現時点では最良な早期発見法、対処法になります。 ガンの予防や治療のファーストチョイスに、早くプラズマ療法やCEATが来る世の中になる日を実現すべくこれからも頑張っていきたいと思います。 (参)特定非営利活動法人日本HBOCコンソーシアム

ガン細胞の通信物質“エクソソーム”の不思議な働き

細胞はさまざまな物質(サイトカインやホルモン、アポトーシス小体など)を分泌して、お互いの情報のやり取りをしながら生体機能を維持しています。

体内環境の悪化によってガン化した細胞も同様に、さまざまな物質を分泌しています。 ガン細胞の成長に必要な栄養を届ける血管を新生するための物質や免疫細胞から攻撃されないよう逃れる仕組み作りの物質など、とても興味深いものです。 その中で、今回はガン細胞が分泌する「エクソソーム(又はエキソソームexosome)」という顆粒についてお伝えします。
このエクソソームという顆粒は、正常細胞でも多く分泌していますが、ガン細胞においてもガンの増殖や転移、再発において重要な役割を果たすことが明らかになってきています。この顆粒は、直径30~100nmの膜小胞です。 この顆粒の中にさまざまなタンパク質やHSP(ヒートショックプロテイン)、mRNA(メッセンジャーRNA)、miRNA(マイクロRNA)といった物質が含まれています。 このmRNAは、数百種類以上あり、血液中を流れていて、遺伝子の働きを調節し、細胞の働きを変えてしまう作用があります。 例えば、ガン細胞がエクソソームを使って血液脳関門を突破する方法は、まるでコンピュータウイルスのようです。血液脳関門を構成する内皮細胞は、エクソソームをガン細胞から来たものと知らずに受け取り、カプセルを開封してしまいます。すると、エクソソームの中に潜んでいたmRNAが内皮細胞の中に侵入して、遺伝子の働きを変えることで、血液脳関門のバリアを緩めさせてしまうのです。そして、緩んだ部分からガン細胞は脳内に入り込み、転移することになります。 さて、ガンは悪い食事やその他生活習慣などによる体内環境の悪化によって、私たちの細胞が自らガン化したものです。 その大本のガン幹細胞が、エクソソームやタンパク質を使って周囲の正常細胞に遺伝子変異を起こさせることによってガン細胞に変身させます。決して正常な細胞に遺伝子変異が蓄積したからガン化したのではなく、エクソソームやタンパク質を受け取ったことによってガン化したのです。 ですから、ガン細胞はエクソソームを使って生存しやすい環境に変えるために、細胞外基質の分泌を促進するように働きかける。免疫細胞に対しては、ガン細胞を攻撃することのないように働きかける。血管内皮細胞に対しては、腫瘍組織内に血管を張り巡らせるように働きかける。このように、さまざまな働きかけを行ってガン細胞は成長していくのです。
さて、エクソソームの内部の物質は、分泌された元の細胞の特徴を反映しています。 ガンのタイプにより、放出するmiRNAの量や種類が異なるので、国立がん研究センター研究所では、血液1滴で13種類のがんを早期発見できる装置を開発し、体内にどんな種類のガン細胞が潜んでいるかを突き止めることが可能になりつつあります。 但し、さらなる早期発見をしても、今の治療レベルの西洋医学では、ファーストチョイスに相応しい治療技術がないために、患者によけいな不安を与えてしまう可能性があります。 ちなみに、がん活性消滅療法(CEAT)はこの診断技術をとうに上回っていますし、診断と同時に治療も可能なので、ぜひこちらの検診も受けてみて下さい。 (参)がん活性消滅療法