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音楽をもっと活用しよう!

音楽療法というものがあります。

日本音楽療法学会の定義によると「音楽の持つ生理的、心理的、社会的働きを用いて、心身の障害の回復、機能の維持改善、生活の質の向上、行動の変容などに向けて、音楽を意図的、計画的に使用すること」とあります。

音楽には、人の生理的、心理的、社会的、認知的な状態に作用する力があります。音楽療法では、活動における音楽の持つ力と人とのかかわりを用いて、クライエントを多面的に支援していきます。言語を用いた治療法が難しいクライエントに対しても有効に活用できる方法です。

そして、音楽療法の活動は、クライエントの「より良い生活(QOLの向上)」につながります。例えば、コミュニケーション、子どもの心身の発達、孤立を防ぐ人との交流、社会性問題行動の減少、心の安定、精神的な成長、介護予防、言語や身体のリハビリなどの分野で役立つのです。

実際、音楽療法を行う音楽療法士(民間資格)は医療・福祉・教育の各分野で、子どもの発達支援、健康維持、介護予防、病気・事故後のリハビリテーション、学習支援、認知症の症状の緩和、痛みの緩和、心のケアなどの目的で活動されています。

狭義の一般的な対象年齢は乳幼児から高齢者まで、健常な人から重度の障害のある人までと様々です。

しかし、本来の対象は、地球上の生命全てです。というのも、音は自然にあふれているからです。自然の中の鳥のさえずりや川のせせらぎ、岸辺の波打つ音など、人間の耳に聞こえる音から聞こえないけど波動として測定されるさまざまな周波数の波動といったエネルギーに満ちているのです。

そして、音や音楽は、多くの人が思っているよりも遥かに大きな影響を心身に及ぼしています。例えば、胎児に音が届かなければ、聴覚が未発達のまま産まれてくることになります。聴覚の未発達は、他の脳機能の未発達を伴うことにもなります。あるいは、人工的な騒音に晒されれば健康を害し、自然界の環境音や優れた音楽を聞けば心身の機能が高まり健康が増進するのです。聞かせる音により水の結晶構造の相違が生じ、人体のみならず植物の生育にも影響を与えるのです。

そして、音は耳だけで聞いているのではなく、全身の細胞で聞いてます。それにより、血行が良くなったり、免疫が高まったりもして行くのです。

ですから、出来るだけ自然の環境音を浴びたり、それに近い音域を再現できる設備で音楽をを聞いてみましょう。早起きして自然の中を散歩しましょう。素敵な一日が始まります。

 

(参)日本音楽療法学会

[ブログ]2021.11.03