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病や逆境を好機ととらえて前に進みましょう

突然の大病の宣告や悩み、トラブルといった辛い出来事は誰にでもやってきます。

しかし、それを苦しい、辛いと嘆き続けるのでしょうか。

今回は、愛読書、月刊「致知」12月号の中の田坂塾塾長、田坂広志氏の「いまを生きよ、いまを生き切れ」より、若き日の長い大病の体験から「死中に活」を見出し、より良い人生や仕事を全うするための心の在り方、求められる覚悟をご紹介します。


「病とは福音なり、逆境とは好機なり」とは、病気とは一見不運なことのようで、実は幸運の兆しでもあるという、人生の真理です。私たちの覚悟次第で、好機に転じることができるのです。死中に活を見出すことができるのです。

では、どうすれば、人生の危機や逆境を好機に転じることができるのか。

それは、心に「ポジティブな想念」を持つことです。

その理由は、3つあります。

(理由1)喜びや希望、安心や感謝などのポジティブな想念に包まれると、生命力が横溢し、逆境を越える力と叡智が湧き上がってくるからです。

(理由2)ポジティブな想念を抱えていると、自分の周りからネガティブな想念の人が離れていき、ポジティブな想念の人が集まってくるからです。

(理由3)ポジティブな想念を持っていると、自然に、悪い運気が去っていき、良い運気を引き寄せるからです。

ここで、心には「双極性」の問題があり、「必ず成功する」と強く念じても、無意識の世界には、必ず「失敗するのではないか」というマイナスの想念が生まれてしまうのです。

では、どうすれば「心の双極性」の問題を超え、心にポジティブな想念を持ち、目の前の逆境を越えていくことができるのか。そのためには、ネガティブな想念が生まれない「絶対肯定の人生観」を定めることです。

それは、以下の「五つの覚悟」を定めた人生観です。

(第1の覚悟)「自分の人生は、大いなる何かに導かれている」と信じること。

 心の中に「不思議な安心感」と呼ぶべき、ポジティブな想念が広がっていきます。

(第2の覚悟)「人生で起こることは、全て深い意味がある」と考えること。

 人生で与えられる、いかなる逆境にも大切な意味があると受け止めることができるならば、心の中の後悔や慚愧、不安や恐怖などのネガティブな想念は、自然に消えていきます。

(第3の覚悟)「人生における問題、全て、自分に原因がある」と引き受けること。

 自分以外に原因があると思うと、ネガティブな想念が湧き上がってきます。自分に原因があると「引き受ける」ことは決して自分を責めることではありません。自分に原因があると受け止めることによって、自分の成長の課題に気がつき、さらに大きく成長をしていけると考える、極めてポジティブな想念なのです。

(第4の覚悟)「大いなる何かが、自分を育てようとしている」と受け止めること。

 「成長した自分を通じて、素晴らしい何かを成し遂げさせようとしている」と受け止めるとです。

(第5の覚悟)「逆境を越える叡智は、全て、与えられる」と思い定めること。

 逆境を越える叡智は必ず与えられると深く念じるならば、不思議なほど心が静まり、勇気が湧き上がってきます。

 

以上の5つの覚悟を持った「絶対肯定の逆境観」に、さらに大切な2つの人生観を身につけることです。

それは、「死生観」と「使命観」です。

「死生観」は、どんな逆境でも「命が取られるわけじゃないだろう!」「生きているだけ有り難い」という感謝と絶対肯定です。心が落ち着き、肝が据わり、その逆境を越えていく力が湧いてくるのです。

「使命観」は、自分の命を使う覚悟です。「自分は、この仕事を通じて世の中に光を届けよう」「自分は、この仕事に人生を奉げよう」と思い定めている人は、いかなる逆境がやってきても強いのです。

そして、最後に、以上の「逆境観」「死生観」「使命観」をさらに確固としたものとして身につけるためには、日々行うべき習慣があります。

それは、「祈り」の習慣です。

「何かして欲しい。こうなって欲しい」という「願望の祈り」ではありません。

一つは、すべてを大いなる何かにゆだね、ただ「導きたまえ」と祈る「全託の祈り」です。

もう一つは、いかなる逆境が与えられても、ただ無条件に「有り難うございます」と祈る「感謝の祈り」です。

この二つの祈りを日々の習慣とするならば、必ず「絶対肯定の想念」が身についていきます。


逆境の時、ぜひ上記から学び、心をポジティブに保ち、好機に転じていってください。

私も、朝の瞑想の後、アファメーションや「ホ・オポノポノ」「祈り」等を使っています。

「本物技術のプラズマ療法を中心とした統合医療が世の中に広まっていって欲しい」と願っています。

 

(参)月刊致知2021年12月号