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脳性マヒにかかったおかげさまで、生きるということが、どんなにすばらしいことかを、知らしていただきました

30年程、統合医療として漢方など東洋医学やアロマテラピー、バッチフラワーレメディ、波動医療などの代替療法を学ぶと同時に、東洋哲学を学んでまいりました。 その教えは時代を超えた真理であり、さまざまな医学や人間学の礎として私の心の柱になっています。 その教えとは、「人間は自然物であり、役目があれば生、役目が終われば自然淘汰という死を与えられる」というものです。 「役目」は今の時代であれば、どれだけ稼いで地位・名誉を得ているのかという考えになってしまいがちですが、この「役目」はたとえ五体不満足で、先天性疾患で寝たきりあっても、生きているというのは何かしらの「役目」があるから生かされているということです。 この場合、産んでくれた両親の学びであったり、周りのちょっとした気づきや学びであったりしたものが宇宙から与えられた「役目」なのです。 そして、「宇宙の真意はバランスにあり。ものごとに良い悪いは関係ない」というものです。 自然界を見渡せば、暴風雨や大地震など天変地異が頻発しています。そこに人がいれば、時に災害として悲しい世界が現れてしまうのです。人間を包み込むこの大自然の営みには、怒りや恨みもありません。 37兆個の細胞を持つ我々人間の表在菌にとって、時に洗剤やヘアスプレーにより一瞬で影響を受けてしまうことや、腸内細菌が体に良くない食事で大いに痛めつけられるのと同じではないでしょうか。 ただ、縁がありこの時間、この場所で生を受けているので、この短い人生でいかに縁ある人々の幸せのために、この与えられた命を使っていくことが本当の生き方ではないでしょうか。 そして、自然界もそうですし、私たち人間も目に見える肉体・物質の従(陰)と目に見えない主(陽)としての心・魂・波動の合致した構造になっているのです。 ですから、食事で私たちの体を養うことはとても大切なことですが、一方主である私たちの魂を同時に養うことが喜びのある豊かな人生になるのです。それが「感動」です。 このシリーズでは、私たちの主体である魂の栄養である「感動」で皆様を養い癒すべく、今回は20年以上お付き合いのある致知出版社の書物に掲載されていたお話をご紹介させていただきます。 ぜひ、心の汚れを洗い流し、あなたの魂を養って下さい。 / 木村ひろ子さんは生後間もなく脳性マヒになった。 手足は左足が少し動くだけ。ものも言えない。 しかも三歳で父が、十三歳で母が亡くなった。 小学校にも中学校にも行けなかった。 わずかに動く左足に鉛筆を挟んで、母に字を習った。 彼女の詠んだ短歌がある。 『不就学なげかず左足に辞書めくり 漢字暗記す雨の一日を』 左足で米をといでご飯を炊き、 墨をすって絵を描き、 その絵を売って生計を立てた。 自分のためにだけ生きるなら芋虫も同じと、 絵の収入から毎月身体の不自由な人のために寄付をした。 彼女は言う。 「わたしのような女は、脳性マヒにかからなかったら、 生きるということのただごとでない 尊さを知らずにすごしたであろうに、 脳性マヒにかかったおかげさまで、 生きるということが、どんなにすばらしいことかを、 知らせていただきました」 (心に響く小さな5つの物語Ⅱ)