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代謝アップで若返る「舌トレーニング」は病気の予防にもなります。

みらいクリニック院長で今井一彰先生は診療の中で、舌の重要性に気付き、口の体操や鼻呼吸の健康効果を研究して来られました。その中で、今回ご紹介する「舌トレーニング」を指導し続けています。 なぜ舌を鍛えると代謝が上がって、見た目も若返るのか? 舌は大部分が筋肉でできていて、約200g(スマホ1個分程)の重さがあるので、スマホが口の中に入っているようなものです。 その舌を鍛えなかったら、だらっと下がってしまいます。加齢などで舌の筋力が衰えると垂れ下がります。 ほうれい線が深くなったり、シワが増えたり、アゴが垂れ下がったりして、見た目にも老けてしまったりします。口がポカンと開いてしまって、だらしのない顔になってしまいます。 表情だけではなく、口呼吸になると、バイ菌が体内に入りやすくなり、喉の炎症につながり、さらに、病巣感染という全身のさまざまな疾患を引き起こしてしまうのです。 また、寝ている間に舌が喉の奥に落ち込むと、睡眠時無呼吸症候群という病気になったり、口腔内の衛生にも悪影響を及ぼしたりして、虫歯や歯周病の増加にもつながります。 よって、舌の筋肉を鍛えておけば、代謝が上がりシワやたるみの改善どころか、全身の健康増進にもとても役立つのです。
ここで、以下のような人は、舌の衰えと思われるサインで、今すぐにでも舌トレーニングを始めた方が良いです。   ・ご飯を食べるとき、むせるようになった ・いびきをかくと言われる ・食べるときにくちゃくちゃと音を立てていると言われる   「舌トレーニング」の方法は、歯と唇の間にベロを入れて回す方法です。 これを、連続して右に5回、左に5回まわします。ほうれい線を伸ばすイメージで舌を回すと良いでしょう。 この「舌回し」を毎日続けることで、代謝が自然とアップし見た目も若返るでしょう。 そして、舌を鍛えると血行が良くなり、顔を始め、上半身(デコルテの上)がポカポカしてきます。サーモグラフィーで確認すると、舌トレ20分後から、額から首にかけて温度が上がり、さらに1時間後には顔全体から首にかけてさらに温度が上がったことが確認されました。血行が良くなって、顔から首まで全体がポカポカになって代謝が上がるのです。しかも、この状態が約2時間続くとのことです。 さて、本来、舌は軽く上アゴについているのが正常ですが、「落ちベロ」と言われるように、舌の筋力が低下して上アゴから離れている状態の方がいます。 実は、舌はある部分の力にも関係していて、舌の位置を変えることで、脚力がアップすることがイタリアの大学の研究で分かっています。 これは、舌が上の方にある場合と、下がっている場合で比較したところ、舌が上にある方が膝を伸ばす力が強かったのです。 よって、舌トレにより、つまずかなくなったり、歩行が良くなったりするのです。 また、舌トレにより鼻呼吸が出来れば、インフルエンザなどの感染症の予防にもなります。 舌トレは唾液をしっかり出すことになるので、しっかり噛むことも大切ですが、消化を助けることになります。ですから、舌トレのタイミングでは、食事の直前に行うと良いでしょう。 この簡単な舌トレを習慣にして、美と健康にお役立て下さい。   参考ですが、舌の筋力を測る「舌圧測定器」という機械があります。機械に備えられた風船を上アゴにつけ、舌を押すことで舌の筋力を測定するものです。(単位はkPa) (参)男性:40代43、50代43、60代38、70歳以上33(kPa) 女性:40代38、50代38、60代38、70歳以上32(kPa)   (参)舌トレ

[健康法]2020.05.03