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財政破綻した夕張市ではなぜ、がんや心疾患、肺炎の死亡率が低下したのでしょうか。

北海道夕張市では2006年財政破綻後に、総合病院が消え、いくつかの診療所が存在するのみになりました。住民の約半分が高齢者で、適切な医療を受けることが出来なくなると予想されました。しかし、夕張市立診療所の元所長、森田洋之医師は、「日本人の主な死因であるがん、心疾患、肺炎の死亡率について、女性のがんを除きすべて破綻後の方が低くなっている」と指摘しました。 なぜ、病院がなくなることで病気が減って、死亡率が減ったのか。森田医師は「それは、プライマリーケア中心の医療にシフト出来たからです」と話しています。
プライマリーケアとは、大病院での専門医療に対し、地域かかりつけ医による予防から在宅看取りまでを含む長期的、総合的な医療のことです。その人の人生を包括して、命に向き合う姿勢です。 ある意味、プライマリーケアに向く医療は、自然医療、東洋医学、ホメオパシー的な視点を併せ持つ統合医療的なものでしょう。 今の現代医療では、各専門に細分化されていて、それぞれの専門医にかかるたびに検査や薬が増えて行っています。 日本の医療費が減らないのは、医療が日本で一番強大な宗教と化してしまっていることも挙げています。説明しますと、具合が悪くて病院に行ったら、あの検査して、点滴も打って、手術もしましょうと言われたら、全部受け入れるしかなく、それが過剰な医療だとしても、多くの患者さんには判断が難しいでしょう。 本田医師曰く、「プライマリーケアを実践するには、自院の収益以上に、“患者さんの幸福”を追求する覚悟が必要なのです」 「長生きがすべての人にとっての幸せというわけではありません。どうすればその人らしく生き、その人らしく死ねるかを患者さんと一緒に考えていけるプライマリーケアは、経済的な意味以上に、“人の幸福を最大化する”という役割を担っている」とおっしゃっています。
今回、夕張市の例でしたが、実は世界に目を向ければ同様なことがいくつもあり、イスラエル、デンマーク等、そして、専門の医療のない県の方が寿命が長い例など、行き過ぎた西洋医学の問題は明らかになって来ています。 医療は西洋医学だけではありません。五大医療の一つに過ぎないことに今の医師が気付いて、より柔軟に患者さんに向き合う時が来ているのでしょう。 西洋医学のがん治療の限界に気が付いて、ビタミンC点滴療法や抗がん剤以上のエビデンスを持つがん活性消滅療法(CEAT)やプラズマ療法等を取り入れている医師は益々増えています。 当サロンでも、このような医師との連携でがんの患者さんや難病の患者さんのサポートを続けて行きたいと思っております。   (参)医者に殺されない20の心得(森田洋之医師)

[ブログ]2020.11.21