がんの三大医療は進化?しています
20年ほど前に、自律神経免疫療法研究会でお世話になった故安保徹先生の「ガンと生きる4つの法則」から、現代の三大療法の本質をご紹介します。
がんの三大医療は、形を変えて進化しています。
その西洋医学では、がんに対してどこまでも敵視する考え方で、がんに対する治療法を手を変え品を変え進化させています。
抗がん剤がその姿を変えたのが、分子標的薬です。分子標的薬は、特定の分子構造のみを標的にして作用するよう作られた21世紀の新種の抗がん剤というふれこみです。
がんの起こるメカニズムをミクロにとらえ、がんが増殖するために必要ながん成長因子、受容体、分裂促進タンパク質などの抑制といった方法で、がんの増殖を阻止しようと開発されました。抗がん剤というと誰もが逃げてしまうので、名前を変えて復活させています。
期待して登場したオプシーボもそうですが、結果をみれば今までの抗がん剤と対して変わらない状態です。細胞分裂を阻害するために、腸に穴が開くこともあり、免疫系がとても抑制されるのです。
放射線も20回も、30回も照射するのは誰もが嫌がるので、今度はがんにピンポイントに当てるという粒子線治療(陽子線、重粒子線)に、ちょっと姿を変えています。
その装置や稼働施設にかかる費用は、重粒子線で約120億円、陽子線が約80億円と膨大な金額です。1回の治療も数十~数百万円かかり、結果的にはがん細胞を物理的にたたいているだけです。
患者さんは大金を払えば、がんは治ると思いがちで、このような世界にのめり込んで行く傾向があるようです。
抗がん剤の強い副作用や放射線の後遺症が知られるようになって、治療法は姿や形を変えて来ています。検査方法においても、抗がん剤感受性試験で自分のがんにどの抗がん剤が効くのかが分るといわれていますが、現実は効く抗がん剤を予測できるのは、半分以下の結果です。
毒物のふりかけのような抗がん剤や放射線が効くと考えること自体が、自分の生命力や自然治癒力を信じていないことであり、体が生きようとしている反応を阻害しているのです。
自律神経と免疫の関係理論を確立した安保徹先生は「今の医学は人の体の根本の仕組みには目を向けないで、どこへ向かっているのでしょうか。」と問うていました。
ちなみに、今日行われた小児科医本間真二郎氏と社会評論家保坂浩輝氏の「コロナ新常識」という講演で、2つのコロナ対策という話が出ました。周りに同調、言われるままのマスク、ワクちゃんの他者軸と自身の免疫力を高めて行く根本的解決法の自己軸です。
本質的なものを主にした生き方の方が、個人も社会も良くなります。小手先の対策に振り回されずに、根本的な対策で閉塞した状況を変えて行きたいですね。
(参)ガンと生きる4つの法則