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死の瞬間、私たちはこの世で味わえない幸福感を経験します!

臨死体験は、世界中で多くの報告があり、科学的に証明されていると思っています。

有名な何人かの方々にお会いしてお話しをお聞きしたこともあります。その一人に、聖心会シスターの鈴木秀子さんがいらっしゃいます。

鈴木秀子さんは、日本にはじめてエニアグラムを紹介された方で、聖心女子大学教授を経て、国際コミュニオン学会名誉会長をされています。また、シスターとして、多くの看取りを行い、また、さまざまな悩みごとのカウンセリングをしています。

ちなみに、エニアグラムとは、宇宙万物の本質を表す象徴の幾何学図形をシンボルとして性格判断に応用して、ビジネスや教育、カウンセリングなどの分野で応用されているものです。

鈴木先生は20年ほど前に、サトルエネルギー学会の勉強会でお見掛けしたことがあり、その後、山梨県の看護協会の介護関連の勉強会の講演会で講師として来られたことがありました。シスターとしての多くの看取り体験から得た人生の意味についての深いお話しでした。そのご講演後、知り合いの病院副院長に誘われて、お食事をご一緒させて頂きました。そして、お聞きしたことがあります。

それは、「初めての看取りの場では、どのようにコミュニケーションが取れるのですか?」「どのような姿勢で臨んだらよろしいのですか?」という質問だったと思います。

死に臨む人との初対面の場で何ができるのか分からなかったからです。

鈴木先生は、一言「呼吸を合わせます。」とおっしゃられました。声をかけるのでもない、労わるのでもない、悲しむのでもない、ただ呼吸を合わせてその場を共有させて頂く。何と奥深い姿勢だろうと思いました。

先生の近著に「あの世のこと~死の意味と命の輝き」があります。その中に、「死の瞬間、私たちはこの世で味わえない幸福感を経験する」という項目があります。一部、ご紹介します。

・・・死の瞬間と死後の生の深遠な世界を理解しようとしても、なかなか理解することができません。

でも、死がけっして恐ろしいものではなく、むしろ平安と喜びに彩られた至高の体験だということだけは、みなさんに伝えることができるでしょう。

死後の生の美しさ、喜びは『かいまみた死後の世界』を書いた哲学・医学博士のレイモンド・ムーディ博士や、ベストセラー『死の瞬間』の著書で、終末期医療を全世界に広めた精神科医のエリザベス・キューブラー・ロス女史など、多くの研究者が長年の調査によって明らかにしてきたことです。

・・・死後の世界に触れたある子供は、・・・「だって、パパやママがいるこの家より、もっと楽しい家があるなんて言えないよ。パパやママががっかりしたら可哀そうだもの」

・・・多くのお医者さんや看護師さんが、ほとんどの患者さんが深い安らぎのうちに死を迎えると声を揃えました。たとえ、それが苦しみを伴う、どんなに深刻な病であってもです。

ある患者さんは「みんな笑顔で迎えに来てくれている」と、嬉し涙を流しながら息を引き取りました。生と死のはざまで体験した、愛する亡き人たちとの再会が、嬉しくてたまらなかったのです。

・・・死、あるいは死の入り口に立つという経験は、それほど歓喜と至福に彩られたものなのです。・・・

 

さて、鈴木先生自身の臨死体験も語っています。

・・・そこは、金色の輝きに満ちた見たこともない美しい光が優しく包み込み、時間のない世界でした。金色の輝きに彩られた至福の瞬間、ただそれだけが存在しているのです。

「これこそが永遠なのだ」と直感しました。

「生きとし生けるものすべてが、神の愛によってひとつに束ねられ、離れ離れのものは何もないのだ。すべてがこの生命の輝きに受け入れられ、赦され、完全に愛されている。これこそが、本当の愛なのだ」―と。

病院のベッドで意識を取り戻したとき、私はこの世に生まれてきた意味、そして自分の使命をはっきりと悟りました。・・・

 

死を体験しないと分かりませんが、決して恐ろしい体験ではないと思います。どんな生き方をしてもいいということではありませんが、死の瞬間は誰もがこの世で味わえない幸福感を経験します。そして、死後は誰もがすべてから赦され、愛されます。

それまで、いつも明るく過ごし、縁ある周りを喜ばせて行きませんか。

 

(参)あの世のこと