子どもの問題行動は、まず栄養を改善しましょう!
最近、起立性調節障害(OD)や不登校、注意欠陥・多動性障害(ADHD)など含めた発達障害など、子ども達の問題行動が増加しています。
これらの多くは「質的栄養失調」が影響を及ぼしています。
この質的栄養失調とは、菓子類やジャンクフードなどの糖質過多の一方で、穀物や野菜などから必要なタンパク質やビタミン、ミネラルが取れていない偏った栄養状態です。
子どもの発達障害は、神経系が未完で情報を伝えるネットワークが整備されていない時期での問題なので、質の良い栄養が必要なのです。
ルース・フリン・ハーレル理学博士は、研究により「栄養の欠如こそが、子どもの発達障害を引き起こす」と言い続けていました。博士の研究では、ビタミンの大量投与により、重度の発達障害と診断された子ども達の知能が上がったものがあります。当初、特別支援学校に通っていた子ども達が、通常の学級に再入学した子どもが複数いたのです。
また、ハーレル博士の娘である精神科の権威、ハーレル・キャップ教授は、栄養療法による子どもの知能の改善に挑戦し続け、ダウン症の子どもの知能改善例の報告をされています。
「ダウン症や知的障害患者は、補酵素(ビタミン)の確率的親和力が低い(大量にないとビタミンの効果が得られない)ことから、改善のためにはメガビタミンが必要」と結論付けています。
さて、子どもの問題行動を改善に導く食事の大原則は、以下の通りです。
- タンパク質を積極的に取る
- 糖質の摂取量を抑える
- 足りない鉄分を補給する
砂糖など使った単純糖質過多の菓子類はひかえ、「ま・ご・わ・や・さ・し・い・わ」で大原則を満たしていきましょう。
ちなみに、栄養を学んでいない小児科医は、ADHDなどの発達障害の子ども達に覚せい剤原料の薬の投与で対処しています。一時的に困りごとを緩和するのみで、おとなしくなったからといって「治った」わけではありません。人によっては食欲不振や吐き気、頭痛、動悸、興奮、チック障害などの副作用を生じます。藤川徳美医師は、発達障害の子どもに対して薬を使うべきではないと述べています。
本来、脳は栄養で出来ています。
「じっとしていられない」「朝、起きられない」「極端な偏食がある、もしくは食が細い」「疲れやすい」「風邪をひきやすい」「いつも何かにもたれたり、すぐ横になりたがる」「姿勢が悪い」など、当てはまるものがあれば、ひとまず栄養の改善をしてみましょう。
(参)薬に頼らず子どもの多動・学習障害をなくす方法