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栄養

3大ミネラルで感染に備えましょう!

良質な食事に欠かせないものに、3大ミネラルがあります。

それは、マグネシウム、亜鉛、セレンの3つです。これらは、免疫を高めて感染から体を守るのに欠かせない体作りに不可欠なものです。

まず、マグネシウムは何百種類もの代謝酵素の働きに不可欠なミネラルで、多くの生命活動に関与しています。免疫システムにもダイレクトに関わり、白血球のNK細胞(ナチュラルキラー細胞)やT細胞の一種には、感染細胞を処理する働きがありますが、マグネシウムが不足すると、この働きが著しく低下することが分かっています。

また、亜鉛もマグネシウムと同様に数多くの代謝酵素に不可欠なミネラルで、NK細胞やT細胞などのリンパ球に強力なサポートをしています。特に、胸腺の中でT細胞を分化・成熟させるのに不可欠な酵素に不可欠なミネラルです。この時、亜鉛が足りないと、未熟なT細胞がアポトーシス(細胞死)を起こして胸腺が萎縮し、T細胞のトレーニングを正しく行えなくなります。

また、亜鉛はB細胞の受容体に作用することによって、抗体産生をコントロールして免疫力を働かせています。

3つ目のセレンも、さまざまな酵素の作用や構成成分として非常に重要なミネラルです。抗原に対する白血球の反応を高めたり、サイトカイン(炎症の重要な調節因子)の生成をコントロールしたりして、感染症に対する効果や治癒率を高めることが知られています。

そして、亜鉛とセレンは、体内で作られる重要な抗酸化物質(抗酸化酵素)の構成要素としても不可欠なミネラルです。玄米や大豆、種実類などの高マグネシウム食品が、亜鉛やセレンの摂取源としても優れています。

ちなみに、この3大ミネラルは必須ミネラルの中でもとりわけ重要で、がんの予防や改善においてもそれぞれが強力なパワーを発揮するため、究極の抗がんミネラルでもあります。

ですから、手軽なインスタント食品などのジャンクフードを避け、感染症の予防として、必須栄養素を豊富に含む“精製や加工の度合いが低い食べ物”をしっかり摂って行きましょう。

 

(参)ウイルスにおびえない暮らし方

飲む点滴と言われる“みそ”は“身礎”

最近は、みそ汁を飲まない人がいるようです。ごはんにみそ汁は付きものですが、どちらも陽性の働きがあり、基礎体温を上げて身体を温かくさせてくれます。

みそは本来“身礎”で、身体の礎となり、飲む点滴です。みそは、霊験あらたかで、ご利益があるのです。

みそが身体に良い理由はいくつかあります。

まず、みそには消化の働きを良くする作用があります。食事のとき、最初にみそ汁を飲むと、塩気が身体に取り込まれて胃腸が動き始めます。すると、その後に食べた物の消化吸収が良くなるというわけです。昔から、日本人は食事のときに、みそ汁から口をつけていましたが、それは理にかなったことなのです。

さらに、みそは血管の掃除や腸の掃除をしてくれる上、造血能力を高め、血液を陽性にしてくれます。毎日必ず飲む人は、健康が約束されます。がんの予防にも効果があります。

また、体内の酸化を抑制する作用があり、老化防止にも役立ちます。動脈硬化を予防する働きもあります。

昔の人は、吸っていた煙草のキセルのヤニを取るのに、チリ紙をよって作ったコヨリにみそをつけて、それをキセルの中に通して掃除をしていました。実は、みそには脂などの汚れを落とす作用があるのです。これと同じ原理で、血管に流れるコレステロールを溶かします。動脈硬化が心配な人は、みそ汁を飲みましょう。

出来れば、みそは3年寝かしたものがベストです。3年かけて熟成、発酵させると、身体を冷やす陰性の大豆がアミノ酸に分解されて、身体を温める陽性に変化します。一方、短期間で作るみそには、大豆に混ぜる麹菌が残っているため、身体が陰性になります。「菌」自体は陰性です。3年も寝かせると影も形もなくなって、大豆が全部アミノ酸に分解され、美味しいみそが出来上がります。

江戸時代のことわざに「医者に金を払うより、みそ屋に払え」というものがあったそうです。毎日みそ汁を飲んで、患わないようにとの養生訓です。

日本は四季折々の季節の旬の野菜や根菜を、みそ汁の具としてたくさん入れて飲むようにしましょう。すると、具がお菜の役割になって、一汁のみそ汁だけでも、豊かな食事になります。

また、みそ汁にふのりをひとつまみ入れて飲むと、身体の中の老廃物や毒素を吸収して、身体の外に運び、捨ててくれます。

 

(参)長生きしたけりゃ肉は食べるな

[ブログ/栄養/]2023.11.22

野菜のある成分は、老化細胞を取り除いてがんに効果をもたらします!

野菜にはさまざまな抗酸化物質を豊富に含んでいて、多くの健康効果が確認されています。

その中で、今回玉ねぎやブロッコリー、サニーレタス、モロヘイヤ、緑茶、リンゴなどから摂取することのできるケルセチンの健康効果をご紹介します。

このケルセチンは、上記に様にさまざまな食品に含まれる主要なフラボノイドです。ポリフェノール類の中の大きなグループであるフラボノイドは、植物界に5,000種類以上も存在していて、抗酸化作用や抗炎症作用、そしてがんに対しても有用な生理機能を持つことが分かっています。

抗酸化作用に関しても、活性酸素による酸化ストレスが関与するがん、動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病の予防に重要な役割を果たしています。

また、老化細胞の除去作用も認められていて、研究では、抗がん剤のダサチニブとの併用よりも単独で高い結果が出ました。このケルセチンが老化細胞を除去させる機序は、アポトーシスを邪魔する酵素を阻害することと、アポトーシスを促すことです。

また、肺腺がんの動物実験では、分子標的薬のブリガチニブと同等の効果を示し、アポトーシスを促進すると同時に、がんの増殖や腫瘍形成を抑制するというもので、高価で猛毒なブリガチニブを進める意味は無いことが逆に分かります。

さらに、ケルセチンはがん細胞の浸潤・転移を抑えることも分かっています。

よって、玉ねぎやブロッコリーなどを煮込んだ野菜スープは、がんに対してとんでもない働きをすることになります。

”抗がん剤を、専門家が“効く”といっているので、この野菜スープは、“がんに効く”スープとして専門家は自信を持って勧めるものになります。ですから、がんになった医師の多くは、自ら抗がん剤を使わずに、野菜スープをしっかりとっています。

ケルセチンのたっぷりな野菜スープは、安心・安全・無害・安価の本物です。がんの予防・治療にぜひ、しっかり飲んで行きましょう。

[がん/栄養/]2023.10.11

運動や肉体疲労に塩化マグネシウムを利用しましょう!

マグネシウム(Mg)は、最も重要なミネラルであるにも関わらず、最も枯渇しているミネラルとされています。Mgは体内の325種類以上の酵素を制御していて、そのうちで最も重要な酵素は、エネルギーの産生や運搬、貯蔵、利用を行う働きをしています。

Mgには多数の生理的な役割があって、神経作用の調整、心臓活性、筋肉収縮、血管緊張、末梢血流などに関与しています。Mgは、どこに利用しても細胞に新しい生命やエネルギーをもたらし、全身の薬にもなります。

Mgが体に満たされれば、感染症やインフルエンザと楽に闘うことができる、強力な免疫システムを持つことになります。Mgは白血球の数を増やすことなく、白血球の能力を強化させる作用があるとしています。

Mgは、天然のスタチンに例えられます。コレステロールは、細胞の生体膜や、ステロイドホルモン、ビタミンD、CoQ10、胆汁の原料などとして、種々の生命活動に不可欠な存在であるため、スタチンによってコレステロールの合成が遮断されると、時にガンを始め、実に多様な健康問題を招くことにつながります。

Mgは天然のトランキライザーとも呼ばれ、精神疾患の治療や中年期の記憶力低下の回復、ストレス対処には有効なミネラルであるといえます。

血中Mgの高値は、あらゆる死因による死亡リスクの4割減と関連していた他、循環器系による死亡リスクにおいても同程度でした。さらに、DNAの不安定を修復する働きもあり、ガンにおいては5割低下していました。

Mgは、月経困難症、早産の予防、期外収縮、妊娠高血圧症候群の緩和、さらに更年期の症状にとって必須です。

特に経皮的に使用した場合、自然な方法で徐々にDHEAが増えることが報告されています。DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)は「若返りの泉」と言われる生活の質全体を改善する天然のホルモン物質です。

とにかく、Mgは性的能力や免疫反応、脳機能、寿命との関連性が強固で、これらあらゆる要素において不可欠です。

そして、炎症を鎮めたりするのもMgで、アスリートは競技や練習後、局所にマグネシウムのスプレーをして効果的にMgを補給しています。

神経、血管、細胞膜などの全身の機能を高めるので、スポーツ栄養にとって最も重要なミネラルだからです。十分なMgは運動能力アップや、ケガや疲労の回復を増進します。

Mgを補給すると、運動能力試験において最大酸素摂取量と総運動量の増加がみられました。

特に、Mgの補給においては“塩化Mgの経皮療法”が優れています。高濃度の塩化Mgを飲食に利用する以外に、塩化Mgのスプレーや入浴剤などで経皮からの利用で運動のパフォーマンスアップを試して見て下さい。

[健康法/栄養]2023.06.11

骨質を担うコラーゲンにも「善玉」と「悪玉」があります!

骨の健康では良く「骨密度」という骨量が話題になりますが、骨の質も重要です。その「骨質」は強さとしなやかさを表し、主にコラーゲンの質によります。

そのコラーゲンにも実は「善玉」と「悪玉」とがあります。善玉コラーゲンは、弾力性を保ちながら骨を強くするのに対して、悪玉コラーゲンは骨を硬くするだけで陶器のようにもろくしてしまいます。

この善玉と悪玉の違いを決定づけているのが「ホモシステイン」という物質と「糖化」という現象です。

ホモシステインは、必須アミノ酸であるメチオニンが体内で代謝される途中の物質で、ビタミンB群の働きで別のアミノ酸になったりしますが、ビタミンB群が少ないと増加して行きます。一般的に血中ホモシステイン値が高いと動脈硬化になりやすく、心疾患にもかかり易いとされています。

そして、増えたホモシステイン自身は酸化されると、体内の酸化ストレスを高めて、その結果、糖とタンパク質が結合した糖化最終産物(AGEs)が産生されやすくなり、産生されたAGEsがコラーゲン分子の架橋を過剰に形成し、悪玉コラーゲンとして肌や骨のしなやかさや適度な弾性が失われて行きます。

事実、大腿骨頸部骨折した高齢者の骨には悪玉コラーゲンが多く、血中のホモシステイン濃度が高いことが分かっています。

ですから、コラーゲンの悪玉化を防ぐためには、ホモシステインの代謝に関わるビタミンB群の内の「葉酸、ビタミンB12」や「ビタミンB6」を補うことが重要です。また、酸化ストレスを抑え、正常なコラーゲンの生成を促すビタミンCやポリフェノールなどの抗酸化物質の摂取を心がけて行きましょう。

ちなみに、腸内細菌も「葉酸、ビタミンB12」、「ビタミンB6」などのビタミンを作ってくれています。ですから、腸内環境を整えて、細菌の力を最大限借りることも大事です。

 

(参)老化を止める

[健康法/栄養]2023.04.26

VIPなビタミンDの能力

現代日本人は、日光浴で簡単に作られるはずのビタミンDが不足しています。

特に、美白が良いと思う傾向やコロナ禍による外出抑制などにより、この傾向はより増加しています。

このビタミンDは、他のビタミンと違って、細胞膜を通過して、中枢部である細胞の核に働きかけ、さまざまな細胞の働きを指揮するような役割を担っています。ビタミンDの受容体は、脳、前立腺、乳腺、大腸および免疫細胞など、全身の200以上の細胞に存在しているため、単に、骨の代謝を良くしたり、血中のカルシウム濃度を高めたりするだけではなく、免疫系を活性化したり、細胞増殖の抑制やアポトーシス、細胞分化の誘導、血管新生などにも関与しています。

これらの働きを見ると、実はビタミンDの本質は“ホルモン”と言ってもよいほど、全身の細胞に大きな影響を与えています。そのため、近年ではさまざまな分野で研究が進んでいます。

そのビタミンDの主な働きは次のものです。

 

・カルシウム代謝の正常化

・骨・歯・筋肉の健康

・免疫力の増強(新型コロナウイルスの感染防止)

・がん・感染症・自己免疫疾患などの予防

・動脈硬化・心臓疾患の予防

・糖尿病の予防

・うつ病・社会不安障害の予防

・認知症予防

・筋力低下予防

・死亡率低下・アンチエイジング

 

特に、日本人の死因1位の“がん”にも効果的であり、ビタミンDには発がんを抑制する働きがあることも知られています。乳がんや肺がん、大腸がんでの発症リスクの減少が実験により分かっています。また、白血病に関しても、ビタミンDの血中濃度が低いと、病状が収まる確率が低く、入院日数も長いことが分かっています。

さらに、ビタミンDには抗炎症作用があり、炎症がさまざまな生活習慣病を引き起こしていることを理解していると、ビタミンDが死亡リスクにつながる病気を予防できる特効薬と言えます。

そして、ビタミンDは日光浴により、体内で80%作られます。

太陽の光はタダです。ですから、週2~3回、10分から30分ほど、日光浴をしながらウォーキングをしてみましょう。

特に、がんの方は様々な面で日光浴兼ウォーキングがメリットをもたらしてくれます。筋肉を落とさないよう、適量のタンパク質を取りながら、無理しない程度にやって行きましょう。また、最近の研究では、ビタミンDが新型コロナウイルスの感染予防に役立ち、また、死亡のリスクを下げることも分かっています。

プラズマ療法でも感染性ウイルスの弱毒化をサポートする症例があり、また、エネルギーを補い、疲労を取り除き、体調を整えるサポートをしてくれます。ぜひ、上手く利用しながらビタミンDを増やして行きましょう。

 

(参)最高の栄養

[がん/健康法/栄養]2022.12.28

寒い時期程、しっかりと日光を浴びましょう!

冬至も過ぎ、日本海側では冬将軍の到来により大雪に見舞われています。関東・山梨では雪こそ降りませんが、非常に厳しい寒さになって来ました。

しかし、このような時期程、太陽の光をしっかり浴びることが大切です。

それは、私たちの体内でビタミンDを作るのに、日光の紫外線が必要なためです。実は、ビタミンDは食事からが約20%、皮膚における合成が約80%とされていて、食事よりはるかに日光が必要なのです。

ちなみに、食事の摂取源には酵母、キノコ等や魚類、卵などの動物体があります。一方、体内合成の材料は、よく悪玉にされているコレステロールになります。(本来は、悪玉ではなく必要なもので、薬剤で下げるべきものでもありません)

さて、私たちに必須のビタミンDを自身で作っていくには太陽の光をしっかりと浴びることが大切ですが、この寒い冬の時期は日光の量も少なくなり、また、寒さのため肌の露出も少なくなります。そのため、どうしてもビタミンDが不足しがちな時期なのです。

実は、現代日本人は若い人ほど血中カルシジオール(活性型ビタミンDの前駆物質)の濃度が低いというデータがあります。さらに、日本人女性の67%がビタミンD欠乏状態にあると示唆されています。特に、コロナ禍により部屋に閉じこもりがちな生活とマスクによる露出の減少です。

ビタミンDが不足すると、次のような疾患の罹患率や症状が上昇します。それは、冬季うつ、がんの発生、末梢動脈疾患、高血圧、免疫力低下による感染症、自己免疫疾患などです。

ビタミンDの不足は、コロナにかかり易くなるばかりか、重症化しやすいというデータも出ています。

ですから、日中少しでも天気の良い日は、充分量のビタミンDを生合成させるよう、週に2回、10分~30分以上日光浴をしてみましょう。

 

[健康法/栄養]2022.12.24

タンパク質はしっかり摂りましょう!

私たちの体を構成する主要なタンパク質は、体重の約20パーセントを占めています。そのタンパク質は、筋肉やお肌のコラーゲン、毛髪や爪のみならず、血液のヘモグロビンや体内の多くの酵素の原料になっています。分かっているだけでも、約10万種類ものタンパク質が存在しています。

そして、私たち体内のタンパク質は20種類のアミノ酸からなっています。不思議なことに、アミノ酸は自然界に約500種類も存在するのに、たった20種類です。

さて、私たちが食事で摂る3大栄養素である糖質、タンパク質、脂質の内、唯一タンパク質だけは保存が効きません。毎日、摂取しなければならない栄養素です。

ですから、きちんと毎日タンパク質を摂取しないと様々な不具合を生じてしまいます。筋肉がやせ細っていくだけではありません。

筋肉量のみならず、骨も弱くなり、肌も荒れて来ます。各種ホルモンの原料でもあり、精神機能にも影響を与え、各種ストレスに弱くなります。また、免疫成分も主にタンパク質であり、タンパク不足は感染症に対して抵抗力の弱い身体になります。

ですから、タンパク質はしっかり摂ることが大切です。

ここで、その食材はと言いますと、肉より魚、魚より野菜・大豆が健康に良いと思います。肉の中では、獣舎より放牧されたグラスフェッドの肉、四つ足よりは鶏肉が良さそうです。また、魚はマグロなどの大きい魚より手のひらサイズの小魚、イワシ、アジ、サバ、サンマなどの青背の魚が良いでしょう。そして、植物では大豆やブロッコリーが優れています。大豆は、がん予防に効果のある食品群、デザイナーフーズ・ピラミッドの頂点に位置する食品でもあります。大豆のイソフラボンは、大腸がんや乳がんなどのリスクを減らすという研究もあります。

そして、タンパク質をしっかり摂ると言っても、一日の摂取カロリーの20パーセント以下にはしたいものです。というのも、20パーセント以上ですと、がんの発症が上がるとされています。また、腸内環境も悪化しやすくなります。

最期に、しっかりタンパク質を摂ることで健康を保っている人の期待を以下に挙げて見ます。

 

・貧血しにくい ・血圧が正常に保たれやすい ・ホルモン分泌が正常に保たれやすい ・細菌やウイルスに感染しにくい ・内臓障害が起こりにくい ・内臓が下垂しにくい ・筋肉が劣化しにくい ・姿勢が悪くなりにくい ・リウマチになりにくい ・出血が止まりやすい ・骨折しにくい ・虫歯になりにくい ・疲労しにくい ・公害や薬害にやられにくい ・シワになりにくい ・老化を減速する ・消化不良を起こしにくい ・食欲不振になりにくい ・傷の治りが早い ・ストレスに強い

 

(参)高タンパク健康法

[栄養/]2022.12.21

食欲の秋、メタボに気をつけましょう!

暑い夏がまだ続いていますが、朝の空気は秋らしくなって来ました。

暑いと、どうしても胃腸の働きも低下して、食欲も落ちてしまいます。ですが、少し暑さが和らぎ、秋になると胃腸も元気になります。

自然は本当にうまく出来ていて、食欲の戻るこの季節に秋の豊饒の実りが待っています。

さまざまな果物や穀物が食卓を飾ります。

フルモニをしている私の朝食は、八十八歳の父が作るシャインマスカットや時期のリンゴやナシなどです。

ところが、普段食にこれらを追加して食べ過ぎると問題が起こります。

地元の内科では、糖尿病の数値が軒並み上昇しています。

フルーツは、朝食の代わりか、普段食のカロリーを考えた上で追加する程度が理想です。

それは、果糖の問題があるからです。

果糖は、あらゆる臓器で代謝されるブドウ糖とは違い、ほぼ肝臓でしか代謝されず、しかも、糖化であるメイラード反応をブドウ糖より7倍速く発生させてしまいます。

つまり、果糖は体中の細胞をより速く老いらせ、老化現象、がん、認知機能の低下など、さまざまな退行変性プロセスを引き起こしかねません。

そして、果糖がメタボリック症候群の主要原因になっていることを示唆する研究がたくさんあります。

メタボリック症候群は、インスリン抵抗性を引き起こし、代謝機能を妨げます。中性脂肪を増加させたり、血圧を上げたり、心臓発作や脳卒中のリスクを高めます。さらに、不妊症、糖尿病、がん、認知症のリスクも高めるのです。

ちなみに、果糖以外ではトランス脂肪酸やアルコールがメタボのリスクを高めます。

そして、果糖は現在“異性化糖”が問題を大きくしています。

この異性化糖とは、主にトウモロコシから作られる高フルクトース・コーンシロップのことで、含まれる果糖が50%未満のものは「ブドウ糖果糖液糖」、50%以上90%未満のものは「果糖ブドウ糖液糖」、90%以上のものは「高果糖液糖」と呼ばれているものです。

清涼飲料水以外にも、さまざまな食品に使われていて、現代人は口にしない日はないくらい浸透しています。生活習慣病の元凶の一つだと認識しています。

ですから、食品を購入するときには、裏側の表示を見る癖をつけて下さい。

ただ、フルーツの果糖は自然のビタミンやミネラル、酵素が豊富で、代謝への負担をこれらがサポートするので、質的には良いものです。柿やリンゴは医者を遠ざけるとも言われています。摂るタイミングと量を考えて、フルーツはおいしく楽しみましょう。

 

(参)果糖中毒、女性のためのナチュラル・ハイジーン

 

[栄養/]2022.09.14

感染症対策に”亜鉛”もお忘れなく

なぜか、この暑い時期にも変な感染が流行っています。

暑いと、体のさまざまな機能が低下してしまいます。胃腸の機能が低下して食欲も湧きません。必然的に、免疫力が低下して、さまざまなウイルスや細菌に感染してしまいます。

今回は、以下のような症状がある場合は、ビタミン・ミネラルの不足の中で特に、亜鉛(Zn)の不足を考えてみて下さい。

・頻繁な感染、風邪、インフルエンザにかかりやすい。感染症が重症化しやすい。

・疲れやすい。食欲不振。

・視力が落ち、薄暗がりでよく見えない。

・皮膚炎、ニキビができやすい。肌荒れ。

・傷の治りが遅い。

 

亜鉛(Zn)は体内に約2g存在していて、200以上の酵素の活性化に役立っています。成長や新陳代謝の促進(DNAの合成)、味覚や嗅覚の正常化、食欲の正常化、脳の機能維持、女性ホルモンの分泌を促進されることによる女性の美しさ保持、細胞の老化やがんの抑制(抗酸化酵素)、免疫力の維持、男性器の健康保持、抗糖尿病作用、抗肥満効果、妊娠時における胎児の成長の正常化、鉛や有害金属から生体を保護(解毒作用)、ビタミンCとの協力によるコラーゲン合成、ビタミンAの代謝の促進など、生体内で数多くの働きをしています。

亜鉛は、カキ、ウナギ、肉類、ショウガ、全粒穀物、大豆、ホウレン草、トウモロコシなどに多く含まれています。

亜鉛は、精白穀類やファーストフード食、加工食品の偏食、インスタント食品の過食、清涼飲料水やアルコールの多飲、大量に汗をかくスポーツなどで不足をもたらします。現代人は容易に不足しやすい環境に置かれているので、ほとんど全ての人は、亜鉛を意識して摂って行く必要があるミネラルです。

視力低下、長期ストレス、アレルギー、聴力障害、味覚障害、栄養不良、易感染性、アルコール多飲、脆い爪、傷の治りが悪い、薬物利用者、がんなどの人は、特に亜鉛不足を考えてみましょう。

また、亜鉛は貯蔵するための仕組みがしっかりと備わっていないので、ファスティング中は亜鉛不足にならないように補給を続けることが必要です。

ちなみに、風邪などの感染症の場合には、プラズマウォーターが弱毒化するとされていて、多くの症例がありますので、ぜひお試し下さい。