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がんの体験をした外科医が伝える『がんの言い分』

がんは突然、偶然に発症したのではありません。遺伝子が何らかの原因で傷ついたり、エラーミスの積み重ねによって発症したのではありません。

がんは今までの生活のアンバランスによって発症するのです。今までの生活がおかしいぞと気付かせてくれるものなのです。

今回、がんの体験をした外科医である船戸クリニック院長船戸崇史氏の、がん克服までの気付きを伝える「がんが消えていく生き方」より『がんの言い分』をご紹介します。

昔から、病気を含め人生の苦難は「自然なルールからはずれたぞ、それでは不幸になるぞ」と注意してくれる赤信号と捉えていました。そして、人間が自然のルールの中で生かされていることに謙虚になり、反省し、自然のルールに則った生き方にもどると苦難が消えることを良く知っていました。

ところが、現代では、病気はいたしかたがないもので、患者は自身の身体を医師にお任せ状態になってしまっています。医師も対処療法に忙殺されて、ゆっくりと本質である生き方に向き合ってあげる時間をとることができなくなっています。

睡眠を削り仕事に夢中になっていた船戸先生は、自身ががんになり、生き方を見直すことで、がんを克服されました。そして、その経験を活かして、がんの患者さんに向き合っています。その中で、クリニックを受診されているがん患者さんにアンケートをとりました。そのアンケートの質問の一つに「あなたのがんの言い分は何ですか?」と問いかけてみました。つまり、あなた自身でもあるがん細胞は、あなたに何と問いかけていますか?ということです。

その回答(※最後に掲載)を船戸先生がまとめたものを以下にご紹介します。

「感謝して、ワクワク生きなさい」

「自分の生き方を見直しなさい」

「自分を大切にしなさい」

「もっと希望を持ちなさい」

「義務感を捨てなさい」

「食生活の見直し、卒煙、卒酒」

「家族との絆を見直しなさい」

がんは一言も「死ね」とか「治してみろ」とは言っていなかったのです。

『がんの言い分』はただ一つ「変わりなさい」だけだったのです。

がんは敵ではなかったのです。

そして、間違った生き方を正すことで、手術できない末期の方々の中に、余命半年と言われたのに20年生きたとか、転移巣含めてがんがすべて消えてしまったということもあるのです。奇跡でも何でもないのです。生活を改め、自分で治そうと決めたからなのです。

私たちのプラズマ療法は、そう言う意味ではほんの些細なサポートです。患者さん自らが現状に向き合い、心身を改めて生きようとする姿勢に寄り添って行くだけです。人生捨てたものではないと、笑顔になってもらいたいのです。

 

※がん患者さんの回答(一部)

・自分を大切にしなさい。よくやったと褒めなさいと言っている

・毎日が大切、常に希望を持ち広い視野でみなさいと言っている

・人の温かさにより感謝できるようになった

・足りないものより足る事に感謝できるようになった

・義務感を捨て、辛い人に寄り添おうと思うようになった

・今一度人生を考え直しなさい

・希望をもって1日1日を大事にすること

・自分と真剣に向き合えた。家族との絆が深まった

・もっとやりたいことをしなさい。奥様に死に様を見せること

 

(参)がんが消えていく生き方