寒い時期程、しっかりと日光を浴びましょう!
冬至も過ぎ、日本海側では冬将軍の到来により大雪に見舞われています。関東・山梨では雪こそ降りませんが、非常に厳しい寒さになって来ました。
しかし、このような時期程、太陽の光をしっかり浴びることが大切です。
それは、私たちの体内でビタミンDを作るのに、日光の紫外線が必要なためです。実は、ビタミンDは食事からが約20%、皮膚における合成が約80%とされていて、食事よりはるかに日光が必要なのです。
ちなみに、食事の摂取源には酵母、キノコ等や魚類、卵などの動物体があります。一方、体内合成の材料は、よく悪玉にされているコレステロールになります。(本来は、悪玉ではなく必要なもので、薬剤で下げるべきものでもありません)
さて、私たちに必須のビタミンDを自身で作っていくには太陽の光をしっかりと浴びることが大切ですが、この寒い冬の時期は日光の量も少なくなり、また、寒さのため肌の露出も少なくなります。そのため、どうしてもビタミンDが不足しがちな時期なのです。
実は、現代日本人は若い人ほど血中カルシジオール(活性型ビタミンDの前駆物質)の濃度が低いというデータがあります。さらに、日本人女性の67%がビタミンD欠乏状態にあると示唆されています。特に、コロナ禍により部屋に閉じこもりがちな生活とマスクによる露出の減少です。
ビタミンDが不足すると、次のような疾患の罹患率や症状が上昇します。それは、冬季うつ、がんの発生、末梢動脈疾患、高血圧、免疫力低下による感染症、自己免疫疾患などです。
ビタミンDの不足は、コロナにかかり易くなるばかりか、重症化しやすいというデータも出ています。
ですから、日中少しでも天気の良い日は、充分量のビタミンDを生合成させるよう、週に2回、10分~30分以上日光浴をしてみましょう。