スタッフ公式ブログ

VIPなビタミンDの能力

現代日本人は、日光浴で簡単に作られるはずのビタミンDが不足しています。

特に、美白が良いと思う傾向やコロナ禍による外出抑制などにより、この傾向はより増加しています。

このビタミンDは、他のビタミンと違って、細胞膜を通過して、中枢部である細胞の核に働きかけ、さまざまな細胞の働きを指揮するような役割を担っています。ビタミンDの受容体は、脳、前立腺、乳腺、大腸および免疫細胞など、全身の200以上の細胞に存在しているため、単に、骨の代謝を良くしたり、血中のカルシウム濃度を高めたりするだけではなく、免疫系を活性化したり、細胞増殖の抑制やアポトーシス、細胞分化の誘導、血管新生などにも関与しています。

これらの働きを見ると、実はビタミンDの本質は“ホルモン”と言ってもよいほど、全身の細胞に大きな影響を与えています。そのため、近年ではさまざまな分野で研究が進んでいます。

そのビタミンDの主な働きは次のものです。

 

・カルシウム代謝の正常化

・骨・歯・筋肉の健康

・免疫力の増強(新型コロナウイルスの感染防止)

・がん・感染症・自己免疫疾患などの予防

・動脈硬化・心臓疾患の予防

・糖尿病の予防

・うつ病・社会不安障害の予防

・認知症予防

・筋力低下予防

・死亡率低下・アンチエイジング

 

特に、日本人の死因1位の“がん”にも効果的であり、ビタミンDには発がんを抑制する働きがあることも知られています。乳がんや肺がん、大腸がんでの発症リスクの減少が実験により分かっています。また、白血病に関しても、ビタミンDの血中濃度が低いと、病状が収まる確率が低く、入院日数も長いことが分かっています。

さらに、ビタミンDには抗炎症作用があり、炎症がさまざまな生活習慣病を引き起こしていることを理解していると、ビタミンDが死亡リスクにつながる病気を予防できる特効薬と言えます。

そして、ビタミンDは日光浴により、体内で80%作られます。

太陽の光はタダです。ですから、週2~3回、10分から30分ほど、日光浴をしながらウォーキングをしてみましょう。

特に、がんの方は様々な面で日光浴兼ウォーキングがメリットをもたらしてくれます。筋肉を落とさないよう、適量のタンパク質を取りながら、無理しない程度にやって行きましょう。また、最近の研究では、ビタミンDが新型コロナウイルスの感染予防に役立ち、また、死亡のリスクを下げることも分かっています。

プラズマ療法でも感染性ウイルスの弱毒化をサポートする症例があり、また、エネルギーを補い、疲労を取り除き、体調を整えるサポートをしてくれます。ぜひ、上手く利用しながらビタミンDを増やして行きましょう。

 

(参)最高の栄養

[がん/健康法/栄養]2022.12.28