がんの転移はいつから?
がんはいつ転移するのでしょうか?
多くの人は「早期がんのうちは転移しないか、転移しにくい」と考えているようです。がん検診を呼びかけるのにも「がんは早期発見・早期治療が大切」が決まり文句になっていますね。
しかし「早期がん」といっても、最低でも直径1センチはあり、たった1センチのがんの中には、およそ10億個のがん細胞がつまっています。そこまで育つには5~20年かかり、そこまで育っても転移していないなら、それは「がん細胞に転移する能力がない」証拠でしょう。
ところが研究では、転移するがんは生まれたとたん、1ミリ未満から転移し始めることが分かっています。逆に、転移能力のないがんは、治療しないで放っておいても転移できません。
結局、「がんは早く治療しないと転移してしまう」というのは誤解です。
転移する能力のあるがんは、見つけたときには転移していて、手術すると暴れ出してしまいます。早めに見つけて抗がん剤をしても、寿命を縮めるだけになるのです。
近藤医師は、多くの研究データを読み込み、「早期発見は死亡リスクを増やし、手術をすると寿命を縮めてしまう」と明かしてくれました。極論に聞こえますが、「人間ドックは救命装置ではなく、寿命短縮装置であり、ハッキリ言えば“人殺し装置”です」と、用心するよう伝えています。
事実、医療費はうなぎ上りで大金が使われているにも関わらず、がんの死亡者も増加したままです。医療資源が不足すると、死亡者が減るという現象もあり、医療ビジネスだと揶揄されるわけです。
がんの早期発見・早期治療の方法が間違いなのは、もう分かっているわけです。がんを早期発見しても、三大療法をすることではなく、ストレスによる心の問題や食生活などの生活習慣を整えることをまずしっかり取り組むことが大切です。せっかく早期発見したなら、心の持ち方や細胞環境を整えることを第一にやってみましょう。時に、がんが正常化することにもなるでしょう。
(参)眠っているがんを起こしてはいけない