十年先の自分を誉められるように
先日の笛吹市倫理法人会のモーニングセミナーにて、茨城県古河市の森誠法人アドバイザーのお話しをお聞きした。全国700ヶ所以上で行われている、早朝からのモーニングセミナーは、朝から倫理や経営、生きる道の学びと元気をもらうパワースポットになっています。
今回は「十年先の自分を誉められるように」と題しての講話をシェアさせて頂きます。
現在73歳になる森氏は、従業員500名以上、6つの会社を経営しています。森氏は、今年の秋には21日間かけて、茨城から新潟を周りながら青森の浅虫温泉まで自転車で行く旅をしました。自身の体力を確認したい思いで行ったとのことです。
今まで様々な苦難を経験してきた森氏は、第一は健康、第二は信用、そして第3としてお金の蓄積が大切だとのことです。特に、特別老人施設を経営しているので、人生を生き切るには、①自由に歩けること、②何でも食べられること、③自分で排泄できることが大切だとおっしゃっていました。
ですから、森氏は朝の散歩では、今まで倫理で学んだ中から10の方法を取り入れたメニューを習慣にしています。まず、「謙虚・素直・謙虚・素直・・・」と両手を大きく前後に振りながら3分歩きます。次に、手首や首の運動、バンザイと両手を上げながら、お腹の運動、口の運動、目の運動と続きます。そして、300メートル後ろ向きに歩き、次に大きな声で「万人幸福の栞」と倫理法人会憲章等を斉唱し、最後に命の元である太陽に向かって合掌をして終わります。
悩んだ時には、とにかく「太陽に向かって合掌」とのことです。そして、心を明朗に戻すのです。
良い生き方の基本の一つに「先約優先」があり、それにより信頼を積み重ねていけるのです。家族の予定や仕事の先約があって、その後に大きな仕事の予約があっても、先約に徹するのです。天に信頼を積み上げていくのです。
また、お礼とお詫びには“旬”があるとのことで、誰にでも過ちはありますが、すぐに謝るということです。誰でも、してあげた事は覚えていますが、してもらった事はすぐに忘れてしまいがちです。「刻石刻水(懸情流水、受恩刻石)」かけた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め、にして行きましょう。
支払いは前日(一日前)に、早めに払う実践です。どうせ支払うのですし、常に早めに支払うことで、信用が蓄積され、困った時には、優先して納品してくれたとか。
また、今のお客様だけではなく、過去のお客様も大切にすることで応援団になってもらうということです。森氏のリフォーム事業は、99%紹介で成り立っているとのことです。
そして、従業員の出入りの多い介護分野でも、辞める社員には退職式を行っているとのことです。身内も含めて自分以外は“お客様”とのことで、繁栄の仕組み作りをして来たことで、ここ10年くらいは経営が落ち着いて来ているとのことです。
人生最後の5年間くらいは良くいたいと、森氏は、まだあと10年は経営を頑張りたいと抱負を述べていました。
多くの苦労を乗り越え、素晴らしい企業経営をなさっている森氏は、倫理が血肉になっている方だと思いました。倫理経営は、従業員、家族、経営者、取引先、社会すべてを良くしていくものです。当然、学ぶ経営者の心身の健康にもなっています。その貴重な極意を学べたありがたい朝でした。倫理法人会のモーニングセミナーは、毎朝地域のどこかで行われています。検索して、体験して人生をより良く楽しんで行きましょう。