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ガンを告知されたときに知っておくべき7つのこと(その2)

4.ガイドラインが正しいとは限らない 主治医から治療方針が複数提示された場合に、どれかを選ばなければなりません。そのためには、最低限、治療法に関する基礎的な知識が必要です。それは、ガンの主な治療法である「手術」「化学療法(抗がん剤)」「放射線治療」のメリット、デメリットを理解しておくことが大切です。(これに関しては、またブログに上げたいと思います) 治療の流れでは、あなたのガンの部位やステージにおいてエビデンスのあるガイドラインに従った標準治療をして行くことになるでしょう。 しかし、このようなガイドラインを中心とした「エビデンス至上主義」にもいくつかの問題点があります。 第1に、標準治療は、十分な科学的根拠がそろっていて、強く勧められる治療(グレードA)のものでも、100%治るという意味ではないということです。 第2に標準治療は、あくまでも研究データに基づいた治療法であるということです。治療に的を絞った研究に準拠するため、ガンの原因を踏まえたうえでの再発予防や、生活習慣の改善といった視点がほとんど欠けているといった限界もあります。こうした医学研究では、「どれだけ効くか」という治療の有効性ばかりに重点が置かれていて、患者さんの全身状態、体力、社会的背景などについては、ほとんど考慮されていません。 (さらに、ガイドラインに従うべきか熟慮を要するケースもあります。そのときに、どの道を選ぶか、その選択を助ける意味でも、がん活性消滅療法(CEAT)とつながっていると安心だと思います。)   5.「先生にすべてお任せ」ではダメ 最近では、セカンドオピニオンが一般化し、珍しいことではなくなりました。特に、治療が難しい進行ガンのケースでは、できるだけ受けていただきたいと考えています。 (このようなケースでは、私の考えは、がん活性消滅療法やホームページでご紹介している、がん患者学の会等につながることのほうが有益だと思っています。) いずれにしても、別の意見を聞くことで、説明不足を補ったり、主治医を代えるきっかけとなったりするなど、その後の方針を決める参考となるでしょう。 そして、主治医から「もう効果の期待できる治療法がない」と告げられたときにもセカンドオピニオンを取ることをお勧めします。   6.非標準治療を過信するのはハイリスク 標準治療とは、治療効果と安全性が確認されていて、西洋医学の中では治療効果の高いことが科学的根拠によって実証されているため、最も推奨される治療のことです。 そして、非標準治療は、標準治療以外のすべての治療法のことを指す言葉です。保険適用外の抗ガン剤や、先進医療として位置づけられている粒子線治療などもこれに含まれます。当然、がん活性消滅療法やプラズマ療法も先進医療です) ガン治療に関しては、必ずしも生存期間だけを基準にして治療を選択することが正解とはいえません。生活の質を基準に、できるだけ副作用の少ない治療法を選ぶことも間違った選択ではないのです。 とはいえ、標準治療を断固拒否して、非標準治療だけに頼った場合には、統計的に見て、死亡リスクが高まる可能性があることを知っておきましょう。(この研究データは、がん活性消滅療法やプラズマ療法は含まれていません) ただし、最初から標準治療と非標準治療を併用する方法もあると思います。   7.余命は聞くな よく誤解されている言葉に、「余命」があります。皆さんは、「せいぜいもって、あと〇カ月」という意味にとるでしょうが、そうではありません。 余命というのは、多くの場合、生存期間の中央値、つまり、ある集団において真ん中に位置する患者さんが亡くなるまでの期間のことです。 生存期間の中央値が3カ月の集団の中でも、5年も、10年も生きている人がいる可能性があるのです。 このように、本来、余命の生存期間には大きなばらつきがあるにもかかわらず、「余命3カ月」といわれると、ショックを受けて諦めてしまい、余命のとおりに亡くなる人が少なからずいるのです。 そして、ステージ4から克服する人は意外と多いのです。ガンのステージ4とは、一般的に「ガンが他の臓器に転移している」状態です。しかし実際には、ステージ4の定義はガンの種類によって違います。転移に関しても、ある臓器の1カ所に小さな転移がある場合と、体のあちこちに10カ所以上の転移がある場合、どちらもステージ4になります。 国立がん研究センターによる調査では、ガン全体の10年生存率は55.5%です。このうち、ステージ4での10年生存率は13.1%となっていて、1割以上の患者さんがステージ4のガンを克服したことになります。 つまり、ステージ4のガンを克服するために最も重要なことは、「自分は、治る10%に入る」という強い信念を持ち、治療法をよく検討し、かつ、免疫力をできるだけ高めることです。   ・・・強い気持ちを持つことは、とても大切ですね。多くのがんの患者の会でもお互い励ましあっていますし、さらに、心理的サポートを用いてストレスに効果的に対処できれば、抗ガン剤をはるかに上回る生存期間を延ばしています。「がんは治る」という強い気持ちを、ぜひ、持ちつづけて下さい。 (参)ガンとわかったら読む本

[がん]2020.04.13