薬には必ず副作用という”リスク”があることを、しっかり頭に入れておきましょう。
薬は、さまざまな副作用という“リスク”を持った不自然な異物です。 先程の風邪薬ですら、薬の箱に付いている説明書に次のような副作用が載っています。 「発疹、発赤、かゆみ、吐き気、嘔吐、食欲不振、めまい、排尿困難、アナフィラキシーショック、肝機能障害、腎障害、ぜんそく、再生不良性貧血、無顆粒症、呼吸抑制、便秘、口渇、眠気・・・」 これらが必ず起こるわけではありませんが、安易に飲むことで、実に多くの方が副作用を経験されています。 また、厚労省が風邪に抗生物質を安易に処方しないように勧告されていますが、その抗生物質は人間に影響を及ぼさないで、目的の菌を抑えるとされています。ところが、抗生物質は、私たちの健康に寄与している腸内細菌をやっつけることになりますし、ミトコンドリアについての2019.6.3のブログでご紹介したように、体重の10%もあり、共生していてエネルギー通貨であるATPをたくさん作ってくれているミトコンドリアの遺伝子には害を与えることが分かっています。それにより、急に悪影響が出るのではないのですが、長期的には多くの疾患の元を作ることになります。 そして、薬の副作用をよく見てみると、ジョークのような世界を理解できます。 例えば、痛み止めとしてよく処方される“ロキソニン(ロキソプロフェン)”の副作用には、「頭痛」「筋肉痛」。 逆流性食道炎としてよく処方される“ネキシウム”の副作用には、「食道炎」「十二指腸炎」。 うつなどで処方される“サインバルタ”の副作用には、「不安」「焦燥」「自律神経不安定」。挙げたらきりがありません。 抗がん剤に至っては、アメリカ食品医薬品局(FDA)や厚労省が「抗がん剤は発がん物質であり、増がん剤」だと言っていて、腫瘍内科を始め、がん治療の医師の間では常識です。 このように、治しているのか、さらに病気を作っているのか、副作用なのか、単に効いていないのか、よく理解できませんね。 治したい目的のために、数多くの病気を作る構造が“薬”にはあることを知っておいてください。薬は“リスク”です。 すでに、がんが早期発見されても、場合により急ぐ必要はなく、がんを治療するはずの抗がん剤で延命できる証拠はないので、がんの症状が出てから必要な処置をする流れに、少しずつ変わってきています。
ですから、安易に薬に頼らずに、食生活を始め生活習慣を見直して見ましょう。 余計なストレスをどうしたら軽くできるのか、寝不足にならずにはどうしたらよいのか、胃腸の具合を良くするにはどのように食事を取って行ったらよいのか等、生活習慣を見直して自分の身体を労わってあげましょう。 「薬は“リスク”」だということを、もう一度頭に入れておいて下さいね。 (参)医者が飲まない「市販薬」「処方薬」大事典、「薬のやめ方」事典、食物養生大全