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長引く痛みの原因に「モヤモヤ血管」があります

痛みが長引くのはとても辛いものです。現在、日本人の20%以上の人が「長引く痛み」を抱えています。 「長引く痛み」は寿命を短くしてしまうことが分かっています。 また、新たにがんになる確率や心臓病で亡くなる確率も高いことが分かっています。 その痛みは、レントゲンやMRIでも異常が分かりません。ストレスのせいなのでしょうか。 とりあえず痛み止めでごまかすことになりますが、胃が荒れてしまいます。 実は、「長引く痛み」の場所には、「モヤモヤ血管」があるのです。 「モヤモヤ血管」は局所で小さな血管が無秩序に増えています。そして、モヤモヤ血管には血液が大量に流れ込むので、血行は促進されているのです。 つまり、「痛い場所は血液の流れが悪くなっている」というのは迷信であり、オックスフォード大の整形外科医エスパボディ氏は、超音波検査のカラードップラーにより、腰痛のある人は正常の人に比べて血液の流れが1.5倍に増えていることを調べました。
では、モヤモヤ血管がなぜ痛みの原因になるのでしょうか?理由は3つあります。 ① モヤモヤ血管が炎症細胞の供給源(インフラ)になってしまう ② モヤモヤ血管の周りに神経線維が増えてしまう ③ 無駄な血流が増えて、低酸素になってしまう これらの3つのうちどれかひとつ、あるいはいくつかが重なることで「長引く痛み」が生じてしまうのです。   さて、血管を新しく作る指令を出す物質は「血管内皮増殖因子(VEGF)」と言い、炎症やがん細胞によりたくさん出ます。このVEGFが過剰に作られると、血管が一気に増え、その時にぐちゃぐちゃした血管(モヤモヤ血管)が出来てしまうのです。 ですから、炎症があるところには必ずモヤモヤ血管があるのです。 次に、血管と神経とは対になって増えるという基本ルールがあり、モヤモヤ血管の周りにもすぐそばに寄り添う形で神経線維が一緒に増えています。 その増えた神経線維にはミエリンという脂肪組織で出来ているカバーのない、「裸」の神経線維であり、モヤモヤ血管に血液が流れることで周りにある神経線維から絶えず痛みの信号が送られているようなのです。事実、血管の流れを遮断することで、非常に早く痛みが改善するのです。 最後に、モヤモヤ血管のあるところには乳酸の濃度が高く、低酸素状態になっているのです。つまり、モヤモヤ血管には血液が多いのに、栄養や酸素を届けるパイプとしての役目を果たすことが出来ていないのです。なぜなら、モヤモヤ血管の手前の動脈から出口の静脈に直接橋渡しをしている「動静脈短絡」という血管が出来ているからなのです。この血管により、モヤモヤ血管部位へ送られるはずの栄養や酸素が盗み取られてしまっているのです。 以上により、モヤモヤ血管が痛みを長引かせてしまうのです。
さて、モヤモヤ血管は40歳から急増してきます。 人体には、本来、軟骨や靭帯、あるいはさまざまな軟部組織には「新しく血管を作らないように」という指令を出す物質がたくさんあります。それが、40歳くらいから枯渇してくるので、その年齢を超えるとそのような血管への防御機構が破綻して血管が新生しやすくなってくるのです。 年齢以外にモヤモヤ血管が出来やすくなる要因として、「姿勢の乱れ」や「繰り返される負担(過労)」「外傷」などがあります。 では、どうやって長引く痛みを改善したら良いのでしょうか。 セルフケアをいくつかご紹介します。 ① 普段の姿勢を変えてみる。正しい姿勢を意識する。 ② ウォーキングや自転車など有酸素運動を行う。 ③ 高カロリーの食事をひかえ、炎症体質を改善する。 ④ 適度なストレッチを行う。 ⑤ 痛みの場所を5秒から10秒程、持続的に圧迫する。 ⑥ 痛みが改善したらどんなことをしたいか、目標を定め、行動や環境を変えてみる。   簡単なところからやってみて下さいね。プラズマ療法は血管を正常化するサポートは得意分野の一つです。ぜひ、長引く痛みを我慢せず、体験にいらして下さいね。   (参)長引く痛みの原因は、血管が9割

[痛み]2020.05.19