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食べ過ぎはどのように体に悪いのでしょうか?

「食べ過ぎるな!」とよく言われますが、具体的にどのように体に悪いのでしょうか。 一度、考えておきましょう。
世界では多くの人々が栄養失調に苦しんでいる一方で、現代の私たち日本人の多くは過食により、慢性病や難病などの「食原病」に悩まされています。 かつて、日本人は1日2食(昼と夕)だったのですが、江戸時代になってから1日3食になり、さらに戦後から「朝食重視」が言われるようになって来ています。 子ども達の成長期は、ご飯にみそ汁、漬物などの日本食であれば、「しっかり朝ごはん」は必要だと思います。 しかし、重労働者でない成人であれば、午前中は体内は排泄システムが働く時間帯なので、消化器をはじめとする内臓器は活動しにくい状態なので、消化に負担をしいることはひかえた方が良いでしょう。ナチュラルハイジーンの考えからも、朝は消化酵素の無駄遣いや内臓器への負担を防ぐために、せいぜい果物や生野菜、酵素飲料などが良いでしょう。 1日3食や、さらに間食も入れると、消化器が休息できる閑がありません。消化力の低下を引き起こしてしまい、必要な栄養やビタミン・ミネラルといった栄養素の吸収低下にもなります。 戦前に独特な健康法を提唱していた有名な西勝造氏は、「朝食抜きこそ健康への第一歩」として、朝食抜きの効果を86項目上げ、一部ですが、朝食の害を次のように述べています。 「朝食を摂ると、腎機能が完全に働かないために、排泄すべき毒素が体内に残って、各組織の間に停滞するのです。ですから、朝食者に神経痛やリウマチが多く、朝食を廃止すると治るのは、停滞した毒素が排泄されたためです。」
さらに、過食の害についてアメリカ、ミネソタ大学医学部教授M・J・マレイ博士は論文で「飢餓が病原菌の感染に対して抑制的に働く」という要旨で発表しています。 そして、「栄養過多が感染症を誘発する」ことを指摘しています。 また、「我々が食べる食物中の栄養素は、我々の身体の維持よりも病原菌の分裂、増殖の方に利用されるのだろう」と指摘しています。 つまり、我々が生きて行くのに必要最低限量以上の食物を身体の中に入れた場合、これが老廃物、余剰物となり、病原菌がはびこるためのエサになるということなのです。 ですから、風邪を引いたときなどは、しっかり栄養をとって安静にするのではなく、水分はしっかりとる一方で、食事は摂らずにじっとしている方が、病原菌の勢力を抑え、逆に免疫力も高まり、早い治癒に導くのです。
また、食べ過ぎ、栄養過多は私たちの体を「炎症体質」にしてしまいます。特に、精製された糖質の摂り過ぎやオメガ6の油は、雑菌、真菌、病原菌が喜び、体のさまざまな部位で炎症を引き起こしてしまいます。慢性病、認知症、がん、アレルギーなどの現代病の多くが炎症、特に慢性炎症によるものとされています。 ですから、普段から食を節して、さらに、炎症を起こしやすい食事を控え、感謝してよく咬む食事をしましょう。
当サロンでは、がん、生活習慣病など、さまざまな疾患を抱えた方が来られますが、必ず食のことについても、さまざまなアドバイスをさせて頂いております。食の知恵は、病気治しの基本の一つです。これからも、食の在り方を意識して見て下さいね。   (参)食物養生大全

[]2020.09.09