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飲む点滴と言われる“みそ”は“身礎”

最近は、みそ汁を飲まない人がいるようです。ごはんにみそ汁は付きものですが、どちらも陽性の働きがあり、基礎体温を上げて身体を温かくさせてくれます。

みそは本来“身礎”で、身体の礎となり、飲む点滴です。みそは、霊験あらたかで、ご利益があるのです。

みそが身体に良い理由はいくつかあります。

まず、みそには消化の働きを良くする作用があります。食事のとき、最初にみそ汁を飲むと、塩気が身体に取り込まれて胃腸が動き始めます。すると、その後に食べた物の消化吸収が良くなるというわけです。昔から、日本人は食事のときに、みそ汁から口をつけていましたが、それは理にかなったことなのです。

さらに、みそは血管の掃除や腸の掃除をしてくれる上、造血能力を高め、血液を陽性にしてくれます。毎日必ず飲む人は、健康が約束されます。がんの予防にも効果があります。

また、体内の酸化を抑制する作用があり、老化防止にも役立ちます。動脈硬化を予防する働きもあります。

昔の人は、吸っていた煙草のキセルのヤニを取るのに、チリ紙をよって作ったコヨリにみそをつけて、それをキセルの中に通して掃除をしていました。実は、みそには脂などの汚れを落とす作用があるのです。これと同じ原理で、血管に流れるコレステロールを溶かします。動脈硬化が心配な人は、みそ汁を飲みましょう。

出来れば、みそは3年寝かしたものがベストです。3年かけて熟成、発酵させると、身体を冷やす陰性の大豆がアミノ酸に分解されて、身体を温める陽性に変化します。一方、短期間で作るみそには、大豆に混ぜる麹菌が残っているため、身体が陰性になります。「菌」自体は陰性です。3年も寝かせると影も形もなくなって、大豆が全部アミノ酸に分解され、美味しいみそが出来上がります。

江戸時代のことわざに「医者に金を払うより、みそ屋に払え」というものがあったそうです。毎日みそ汁を飲んで、患わないようにとの養生訓です。

日本は四季折々の季節の旬の野菜や根菜を、みそ汁の具としてたくさん入れて飲むようにしましょう。すると、具がお菜の役割になって、一汁のみそ汁だけでも、豊かな食事になります。

また、みそ汁にふのりをひとつまみ入れて飲むと、身体の中の老廃物や毒素を吸収して、身体の外に運び、捨ててくれます。

 

(参)長生きしたけりゃ肉は食べるな

[ブログ/栄養/]2023.11.22