スタッフ公式ブログ

2024年06月

「あいうべ体操」で病気を改善しましょう!

内科医の今井一彰氏が考案した「あ・い・う・べ体操」というお口の体操があります。

現在、歯科医がよく指導するものになっていますが、シンプルで多くの疾患の改善に役立っています。これをすることで、口内の乾燥を防いで口内環境を良くするだけでなく、全身疾患にも有用なことが分かってきました。

また、現在増加しているアレルギー疾患や花粉症を持つ方の多くが鼻呼吸ではなく、口呼吸になっています。先述したように、口呼吸は口内環境を悪化させ、虫歯や歯周病になりやすく、口臭のもとにもなります。さらに、歯並びを悪くしたり、風邪やアレルギーになりやすくしたり、睡眠の質を低下させたりして、老化を促進させます。

本来、舌の位置は上顎にピッタリとくっついているものです。

ですから、「あ・い・う・べ体操」を実践することで、次のような疾患の改善が期待できます。

・アレルギー疾患(アトピー、喘息、花粉症、鼻炎)

・膠原病(関節リウマチ、エリテマトーデス、筋炎、シェーグレン症候群など)

・うつ病、うつ状態、パニック障害、全身倦怠(疲労症候群など)

・腸疾患(胃炎、大腸炎、便秘、痔など)

・歯科口腔疾患(ドライマウス、歯周病、顎関節症、虫歯など)

・その他(いびき、睡眠時無呼吸症候群、高血圧、腎臓病、感染症など)

 

そして、「あ・い・う・べ体操」の方法は次のようになります。

口を大きく「あ〜い〜う〜べ〜」と動かします。

できるだけ大げさに、声は少しでもO K!

1セット4秒前後のゆっくりとした動作で!

1日30セット(3分間)を目標にスタート!

一度でなくて、1日何回かに分けてされるとやりやすいでしょう!

 あごに痛みのある場合は、「い〜う〜」でもO K!

 「べ〜」の時は、目も大きく見開いてみましょう!

 

表情筋は脳神経支配になり、脳の血流もアップするので認知機能や嚥下機能にもプラスになるので、高齢者にもおすすめです。

耳つぼ刺激、耳たぶマッサージも一緒に活用されると良いでしょう。

 

(参)口を閉じれば病気にならない

[ブログ/健康法]2024.06.27

なぜ検診の血圧の基準が20も高くなったのか?

2024年4月から全国健康保険協会の基本検診における高血圧の勧奨基準が、収縮期血圧(上)140mmHg/拡張期血圧(下)90mmHg以上からそれぞれ160/100(mmHg)に上は20も大きく変更になりました。

これは、すぐに受診してくださいという注意喚起を行う基準値を示したもので、現在治療中の方に関しての基準とは違うということです。

今までの基準で要注意とされて受診して、高血圧患者として治療されている方のガイドラインとは別だということです。

そして、140/90mmHgの人は、生活習慣を改善する努力をした上で、数値が改善しないなら医療機関を受診してくださいということです。

実は、以前は血圧の目安は年齢プラス90とされていました。もともと日本の基準が、世界のエビデンスに基づく数値よりも低すぎることが問題視されていたので、一歩改善されたことになります。数値を少し下げるだけで、患者数は増加します。それが、以上なまでの医療費の増加になって財政を圧迫して来ているわけです。儲けるために、検診で患者さんを増やすことに対して、少し良心が目覚めたのでしょう。

高齢者では、真面目に下げ過ぎることで脳血流が減少し、ふらつき転倒や認知症のリスクが高まっています。

ただ、急にお薬を自己判断で止めるのは危険なので、理解のある医師に相談して下さい。

加工食品やアルコールの過剰摂取などの食生活を見直したり、ストレス過多や寝不足にも注意したり、適度な運動を取り入れたりして生活習慣を見直して行きましょう。

[ブログ/健康法]2024.06.20

がん検診の根拠は乏しい!

かねてから、がん検診をすることで、ニセがん、つまり過剰診断が増加していることがデータでも明らかになっていて、問題になっています。

厚生労働省でも「がん検診を行うことで、病変を過剰に診断することは、結果的には過剰治療を招くことになりかねない。しかし、特定のがんに限らず、どのようながんであってもがん検診を行うことによって、一定の過剰診断が生じることは不可避である」と報告しています。

しかし、未だにエビデンスを無視してがん検診を続けるのは、立場上、公言できないようです。

約40年前にもアメリカで「がん治療は無進歩」と発言して、アメリカの「がん医療村」から裏切り者として村八分にされた医師がいました。その医師は、アメリカ国立がん研究所のがん情報専門部門の最高責任者でハーバード大学の公衆衛生学教授のジョン・ベイラー医師です。

「がん治療の効果は余りないから、がん予防に力を注ぐべき」というごく当たり前の提言をしただけでした。

しかし、その後1990年に「自然療法の方ががんの標準治療よりも効果がある」と結論付けられて流れが変わりました。

それでも、日本ではエビデンスを無視したがん検診、早期発見・早期治療に邁進し続けています。がん検診により、がんやその他の病気を増加させ、経過観察をせずに、標準治療に持ち込むことで、過剰な治療で苦しむ方も少なくありません。

1990年のアメリカの発表を素直に聞くならば、緊急性のないものであれば、ファーストチョイスを自然療法の中から模索することが必要だと思います。

自然療法は、安心・安全・害をなさないものが多く、その中で医師が取り入れている自然療法・エネルギー療法などを組み合わせて行けば、かなり良いように思います。

がんが遺伝子変異が積み重なって出来たのではなく、体内環境・細胞環境の悪化によってがん化するので、体内環境を良くする自然療法やエネルギー療法こそファーストチョイスになり得ると思います。

とりあえず、症状がない人は、がん検診はやめて見ましょう。

 

(参)がんの半分はニセがん(IDLE)。だから医師の私はがん治療は受けない

[がん/ブログ]2024.06.11

ニセがん(IDLE)の原因は病理診断の限界で生まれています!

かつてはがんの宣告(がん診断)はほとんどが「本物のがん」でした。

というのも、昔は症状が出てから、いわゆる「手遅れ」に近い状態で見つかり、当然病理診断なしで「がん宣告」されていました。しばらくして死亡するのが、ほとんどでした。当時は腹部や胸部を調べる方法がレントゲンだけで、乳がんや子宮頸がんや皮膚がんなど体の表面にできるがん以外は、がんかどうかの診断は死亡後にしかできませんでした。がんの診断基準とは、患者さんの死亡そのものだったわけです。

ところが、現在では無症状でも何らかの検査をすれば、簡単に体内の腫瘤は見つかります。CTや内視鏡などの診断技術の驚異的な進歩で、体の中の検査ができるからです。そして、その腫瘤ががんであるかどうかは、顕微鏡による病理検査で決めるのです。

現代の医師は自分で患者さんががんであるかどうかは、自分で判断しません。というのも、がん医療専門機関の医師でも、病理医以外はがんと診断してはいけないのです。がんと確定診断するのは「がん宣告」の舞台裏の病理医が顕微鏡を駆使して判断しているのです。

人を殺した「本物がん」を顕微鏡で見れば、例外なしに「人相凶悪」だったのでしょう。その「人相凶悪」を根拠にして、未だ起きていない殺人事件の犯人「未来殺人犯」と断定しようとしているのが現在の病理診断なのです。1980年台以降、顔つきが悪い腫瘤や、さらに小さな病変を全てがんと確定診断しているのです。

それまで「人を殺したか、殺しそうな腫瘤」でしたが、「将来、人を殺しそうな腫瘤」になり、ついにはあまり小さいので腫瘤とは言えないような病変も見つかるようになりました。そのため「将来、人を殺しそうな病変」にまで、がんの定義が広がってしまったのです。

それにより、がん診断とがん死亡の変化を一緒に表した「がんグラフ」で分かるように、1980年台以降からニセがん(IDLE)の存在が明らかになりました。そして、そのニセがんが日本で多い理由が、診断機器の発達で検査の機会が増えたことを証明することになりました。

特に、前立腺がんを診る「PSA検査」では、がんグラフにより、ニセがんは7割程度と推測されます。

ですから、がん検診やその他の病理検査の機会の増加により、ニセがんの頻度は上がることを理解して行きましょう。

 

(参)がんの半分はニセがん(IDLE)。だから医師の私はがん治療は受けない

[がん/ブログ]2024.06.01