スタッフ公式ブログ

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「祈り」は送られる人にも、「祈る」という行為を行う人にも、「祈り」は良い効果をもたらします。

病気の家族や友人のために「祈る」、困難な状態にある人々のために「祈る」行為は、大きな効果があることが実験で認められています。
カルフォルニア大学での実験では、心臓病の患者393人を、192人と201人の2つのグループに分けました。そして、192人のグループだけ毎日、他の人々から祈りを送ってもらいました。 すると、祈りを送ってもらったグループでは9人の病状が悪化したのに対して、送ってもらわなかったグループでは48人も悪化したそうです。 また、ミズーリ州の病院での実験です。1000人の患者を2つのグループに分けて、一方のグループだけに他の人から祈りを送ってもらいました。 すると、祈ってもらったグループの人たちのほうが、10%も回復が早かったという結果が出たそうです。 また、デューク大学が1986年から1992年に行った実験もあります。 この実験では、65歳以上の4000人を調査したところ、毎日祈りをささげている人は、祈らない人よりもずっと長生きしたそうです。 つまり、祈りを送られる人にも、祈るという行為を行う人にも、祈りは良い効果をもたらすのです。誰かが困難な状況にあるとき、相手には知らせなくても、心から愛と祈りを送ってください。それはきっと相手の力になるからです。
困難に直面したり、何かに迷ったり、あれこれ考えても自分の力ではどうにもならないとき、あるいは答えが見つからないとき、私たちは自分を超えた存在に導きやヒントをお願いすることがあります。これは、問題や困難が起こっている次元を超えたところからヒントや答えを得ようとする祈りです。 問題や困難と同じ次元で考えていては、問題は解決しません。問題の次元を超えた意識によってのみ、本当の解決が見つかるのです。祈りはこのようなとき、とても大切です。私たちの意識をより高い方向へと集中させることができるからです。 そのとき、私たちはより高い存在とつながり、自然と解決法が見えてくるでしょう。 苦しくてどうにもならずに心の底から祈るとき、どこからともなく、『ゆだねなさい。そのままにしておきなさい。』という声が聴こえることもあるでしょう。 しかし、多くの場合、はっきりとした答えや導きは現れないかもしれません。けれど、あなたが心から祈るとき、あなたはどこかで自分を捨て、大いなるものにゆだねているのです。 そして、自然と心が落ち着いてくるでしょう。それもまた、祈りの効用なのです。
祈りは心のコントロール法ともいいます。私も毎日、瞑想の後、家族や周りの人々から縁あって当サロンに来られる方々に祈りを奉げています。それは以上の効用を知っているからなのと、自身の心の浄化のためです。 ぜひ、皆様も祈りを日常に取り入れてみましょう。   (参)祈りの言葉

[ブログ]2021.02.13

インプラントは歯に刺さった棘‼決して夢の治療法ではありません!

歯の治療の世界はよく理解できませんが、栄養学等で一緒になる何人かの歯医者さんにお聞きすると、皆がインプラントは安易にするものではないことをおっしゃっていました。 そのインプラントの実際はどうなのでしょうか。 今回はそのような疑問を持つ中で出会った「いい歯医者悪い歯医者」という書籍の中に参考になる内容が載っていたので、ご紹介します。
・・・インプラントは歯槽骨にチタンやセラミックなどの人工歯根を打ち込んで、その上に義歯を固定するものです。一部の無責任なマスコミや評論家は、インプラントのことをあたかも夢のような治療法としてもてはやしてきたが、実は非常に危険な治療法です。 その危険性を説明する前に、自分の歯が生えてきたときのことを思い出して欲しい。よく覚えていないという方は、自分の子どもでも近所の子どもでもいい。歯肉を破って歯が生えてきたときに、血だらけになった覚えがあるだろうか。よほどのことがないかぎり、そんな人はいないはずだ。歯肉は少しずつ自然に破れ、出血はしないのです。 なぜ、そんなことが可能かというと、自分の体内から自分の歯が生えてきたからです。歯の生える時期が来ると、歯の周囲の細胞が自殺することによって、自然と歯茎に窓が開きます。そのために、たいして痛くもなければ、血も出ずに歯が顔を出します。この現象は「アポトーシス」、または「細胞の自殺」と呼ばれていますが、まさに人体の不思議です。これこそが自然の営みというものでしょう。 ところが、これと同じような穴を人工的に歯茎に開けたら、どうなるでしょう。大変な痛みを伴い、大量の血が流れ出てきます。さらに、そんなところに異物を入れたとしたら大変です。ほとんどの場合、拒絶反応が起きて、異物を体外に押し出そうという働きが起きます。ちょうど、指に棘を刺したときのように、周囲が炎症を起こし、皮膚を塞いで異物を体外に排出しようとします。 このようにインプラントは、まったくこのままのことを実行しています。ある生理学者は、インプラントを指して「骨に刺さった棘」と表現していますが、まさにそのとおりなのです。・・・ ・・・インプラントの長所として、寿命が長いことが喧伝されていますが、決してそんな報告はありません。 そもそも、インプラントはがっちり骨に打ち込んであるので、まったく動かない歯です。本来ならば、歯には歯根膜があり、少し動くことによって噛み合う力を緩衝しているのですが、インプラントのような、言わば構造の違う歯があることによって、周囲の歯との協調が得られません。そのために、口の中のバランスが大きく乱れ、周囲の歯の寿命が縮められてしまうのです。 インプラントに不具合が生じ、新たに入れ歯を作るには、インプラントを抜かなくてはなりませんが、そのためには骨を割るような大がかりな手術をしなくてはなりません。 しかし、通常インプラントをしている患者さんは高齢で、そのうえ糖尿病や高血圧症などの生活習慣病、全身疾患を抱えていることが少なくありません。そうした患者さんにインプラントを抜く手術を施すことは危険な場合が多いのです。 気軽にインプラントをしたせいで、失わなくてもすんだかもしれない歯を失い、最後には入れ歯を入れることすらできなくなることも多いのです。・・・ ・・・もともとインプラントは、大きな怪我や癌などの手術によって目や鼻、耳などを失った場合に、その周囲の骨に金属を打ち込んで、人工の目や鼻をマグネットで取り付けるものです。こうした手術を受ければ、顔面の形態を回復して社会生活への復帰がしやすくなります。インプラントは、言わばリハビリテーション医学のためのもので、このような場合にインプラントを用いるのは、患者さんにとって大きな福音となることでしょう。・・・ ・・・ものを噛むたびに繰り返し力のかかる歯に、そのまま転用するには無理があります。天然の歯には歯根膜があり、歯に加わる力をやわらげる作用がありますが、顎の骨に直接打ち込むインプラントにはこうした作用は望めません。ものを噛むたびに、力の衝撃がダイレクトに骨に伝わり、他の歯との噛み合わせバランスが取れません。そもそも、インプラントが打ち込めるほど丈夫な骨があれば、入れ歯が作りやすい状態でもあります。 しかし、インプラントがダメになったあとは骨の状態も悪く、入れ歯を入れるのもむずかしくなり、悲惨な結果を招きます。・・・   いずれにしても、私自身や家族の口の中に入れる気はしない。自分にしない治療法を患者さんにすることもありえない。」と著者の歯科医林晋哉氏は述べています。 このようなことを知ると、安易にインプラントを普段の治療に取り入れるべきものでないのでしょう。不都合な状態にならないように、セカンドオピニオンを求めるなりして選択して行きたいですね。   (参)いい歯医者悪い歯医者

[ブログ]2021.02.12

小麦粉の取り過ぎに注意しましょう。その添加物にも意識して摂取しましょう。

今回、浜松市が宇都宮市を抑えて、2年ぶりに餃子購入額日本一になりました。 特に、最近はコロナ怖い病でステイホームやテレワークで外出を抑えられ、家で手軽にとれるものがブームになっています。カップ麺、冷凍食品、パン類などです。その一つに餃子も入ります。 実は、私も餃子が好きです。学生の時には、ホワイト餃子にはまっていました。 数年前まで金沢の第七餃子からよく取り寄せて楽しんでいました。近年は、その聖地である野田市や近くの日高市の「餃子のはながさ」や相模原市の「ギョウザの萬金」に行ったり、取り寄せていました。 しかし、栄養学を深めて来て、その頻度は低下しました。それは、美味しすぎて食べ過ぎて太るからです。当然ですね。それと、餃子の皮の小麦粉の問題を気にし始めたからです。
実は、日本の小麦粉の90%近くは輸入です。加工品のほとんどが外国産です。チェーン店のうどん、ラーメン、パン、パスタ等の原料のほとんどが該当します。 そして、その小麦粉には必ずといってグリホサートという除草剤が検出されています。このグリホサートは、体内に入ると腸内細菌のバランスに悪影響を及ぼします。善玉菌が減って、悪玉菌が優位になり、免疫力を低下させます。 商品名では「ラウンドアップ」として販売量が増加の一途をたどっていますが、めん、ぱん、パスタ、菓子類などと姿を変えて私たちの体を蝕んでいます。それは、子供たちの発達障害や精神疾患やがん、生活習慣病等です。今回のコロナウイルスの重症化や死亡にも関与しているようです。さらに、ラウンドアップには主成分のグリホサート以外にもさまざまな添加物が含まれていて、これらが体内への浸透度を高めたり、毒性を増す役割を果たしています。 現在、グリホサートの長期使用でがんを発症したとして、開発者のモンサント社とそれを引き継ぐバイエル社を相手に損害賠償を求める裁判が相次いでいます。 それを受けて、ヨーロッパ各国やロシア、アジア各国ではグリホサートの輸入禁止を決めています。 一方、日本は2017年アメリカの要請で、輸入農作物中のグリホサートの残留基準値が大幅に緩和されて、国際基準の最大値の30ppmまで引き上げられました。 農林水産省の調査では、カナダ産の輸入小麦のほぼ全て、アメリカ産の9割以上に、グリホサートが検出されることが明らかになっています。 ですから、安易に安いからと、手軽なカップ麺、菓子パン、ラーメン等に飛びつかないようにしましょう。必ず、国産小麦使用を確認して、安全性を確かめましょう。 それでも、少なからず農薬の害はあります。その時には、次の手段として、農薬等の添加物の害を軽減できるグッズが各種ありますので、それらを使っていきましょう。 ラーメン、パスタ、うどんやパンは美味しいのは確かです。しかし、地球を汚さないようにしたい思いと同様に、自身の体を労わって、体内を汚す食品を安易に取り込まないように、少しでも学んでいきましょう。   (参)食物養生大全、ウイルスにおびえない暮らし方

[コラム/]2021.02.10

糖尿病に大きく関わる”ビタミンK2”という栄養素の大切さ

糖尿病発症のカギの一つは、体内でビタミンK2が十分に作られるかどうかにあるといえます。このビタミンK2は知れば知るほど大切なものだと理解出来ます。 ビタミンKには、大別して2種類あります。うちK1は植物油の他、野菜や海藻など植物全般に含まれていて、もう一つのK2は微生物によって作られるビタミンです。腸内細菌や動物の各種の組織では、ビタミンK1からビタミンK2を作ることが出来ます。ちにみにビタミンK2は、納豆や動物の肉類、卵、チーズなどの乳製品に多く含まれます。
さて、ビタミンK2は、骨髄の骨芽細胞で分泌されるオステオカルシンを活性化します。活性化されたオステオカルシンの働きは、糖尿病だけでなく全身の健康におよびます。 代表的な働きは、骨化を促し骨を強くします。脳の機能維持や精巣機能、すい臓からのインスリン分泌、腸管からのインクレチン(インスリン分泌を促す)分泌、脂肪細胞から糖の取り込みを促すアディポネクチンの生産・分泌等、幅広く役立っているのです。 ところが、このビタミンK2は水素添加大豆油(トランス脂肪酸)やキャノーラ油、オリーブ油、さらにコレステロールを下げる薬剤であるスタチン系やワーファリンなどによって働きを阻害されます。それによって、骨粗しょう症が進んだり、行動異常を起こしたり、糖尿病を引き起こしたりします。 さらに、ビタミンK2が抑制されると、マトリックスGlaタンパクの活性を阻害するので、動脈硬化や腎臓の石灰化を促進させます。このマトリックスGlaタンパクは血管に存在し、動脈や腎臓でカルシウムの沈着・石灰化を防ぐ働きをしているのです。それが植物油によって阻害されて、動脈硬化による合併症を増やし、総死亡率を上げるのです。
以上、ビタミンK2の重要さですが、納豆やある程度の肉・卵の摂取は大事ですが、あえてチーズなどの乳製品は逆に骨折率を増加させるので取らないでいましょう。 また、ビタミンK2の働きを阻害するリノール酸の多い植物油(大豆油、紅花油など)を取っていては糖尿病の改善にならないので控えて行きましょう。 さらに、コレステロールが高いからと安易に服用しているスタチン系の抗コレステロール低下薬は、よく相談してやめて行けたらよいかと思います。   (参)糖尿病は、体にいいはずの油が原因だった、「薬のやめ方事典」

[栄養]2021.02.08

ウイルス・微生物は決して悪くはありません。すべてを蘇生します。

今コロナ、コロナでウイルスをひどく悪者扱いにしています。マスクはただの飛沫を抑えるだけで、むしろ重症化しやすい状況を作っています。 このような中で、河合勝先生の「微生物はすべてを蘇生する!」(2017年4月)をふと取り出して読んでみたら、今の新型コロナウイルス等の災いに関することも記載されていたので、ご紹介します。真理の話はとても奥深く、理解力を要しますが、このような世界を知っておいて頂きたいと思いご紹介します。
・・・人間はバクテリアをバイ菌であるとしてこれを殺傷しています。殺す者は殺されます。ウイルスやバクテリアの人類への逆襲が始まりました。自然破壊の現場や、金々、物々、自分さえ良ければの金儲け社会には破滅型のウイルスが大量に発生しているのです。 農業の世界にもウイルス病が発生していますが、そのことが理解されず放置されていることが多いのです。 トマトのハウスには、シルバーリーフ病が日本全国に広がっています。シラミの発生ですが、後にウイルスがついていますから、今その対策がないのです。パパイヤの葉が白くなり、パパイヤが稔らない、バナナは腐る病気がフィリピンで発生し、東南アジアに拡がっています。家畜のインフルエンザはあちらこちらに発生しています。 日本でも人間にウイルス病が流行しています。これは全地球規模で拡がっています。今の医学では病気の原因も対策も分かりませんから、国の行政機関は黙して語らずの状況となっています。自然界でウイルスを滅菌できるものが存在しています。 蜂の巣箱の周りのプロポリスと月桃ほかです。これによりC型肝炎のウイルスと鶏舎のインフルエンザウイルスが解消しました。トマトのシルバーリーフ病も治まりました。・・・自然界にはすべての問題を解決するものが与えられているのです。 自然は克服するものではなくて、共存共生、融和するものです。西洋的な考え方は対立、闘争、人間中心主義です。自然と調和してゆくのが、21世紀の生き方です。 いまウイルス病でサーズは治療法がありません。しかし、サーズの人に薬草発酵液を引用してもらうと、サーズは治ります。なぜなら発酵液のバクテリアがサーズの人のウイルスへ語りかけます。「バクテリアの味方が作った液体だよ」するとサーズのウイルスはそのことを理解して、「分かった、ウイルスの毒を出さない」ということになるのです。・・・   実は、微生物こそ宇宙と自然の創り主なのです。人体は約8000兆の微生物の集合体です。細胞が人間の自分勝手を真似ると、隣の細胞を食べて自分だけが大きくなり、他の細胞が死んでいく。これもまたガン細胞です。 60億の細胞が心を一つにして働いています。8000兆の微生物も心を一つにして働いています。微生物は人の心を100%読んでいます。微生物は宇宙空間、空気、水、土壌、どこにでも遍満しています。 すべては微生物の集合体なのです。微生物の社会のルールは共存共生、助け合い、分かち合い、そして争いません。これが自然界のルールです。人間だけが必要がないのに争います。自分だけが分離して、個人の存在だと錯覚しているのです。・・・
数百億種類以上、いやそれ以上の種類がある微生物、ウイルスの役目を理解するならば、無意味な行動や消毒が、さらなる不都合な社会に突き進むことを理解できることでしょう。 逆に、微生物、ウイルスとうまく付き合うことで、災いに満ちた地球を救うことができます。このような技術はこれから学んで行きたいと思いますが、まずは自然界に生かされているということをよく理解して、謙虚さと感謝ですごして行きたいと思っています。   (参)微生物はすべてを蘇生する!

糖尿病は体にいいはずの油が原因だった!

糖尿病は現代医学では「インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気」としていて、血糖を下げてコントロールすることが主な治療法になります。 そして、糖尿病の食事指導は血糖値を上げない糖質・炭水化物の摂り過ぎをコントロールすることが中心になっています。 ところが、熱心に行う特定保健指導によって、糖尿病の指標の一つであるHba1c(1~2カ月の平均血糖値の目安とされている)の値が指導を受けていない人よりも2.49倍も悪化(上昇)があったのです。 それどころか、積極的に進められる生活習慣指導の結果においても、有名な福岡県久山町のみならず、かえって糖尿病が増えてしまったのです。 では、その原因は糖質過多にあったのでしょうか。同時に、コントロールを下げるために動物性脂質を減らして、植物性脂質を摂るよう指導した内容にあったのでしょうか。 先の久山町で糖尿病患者が全国平均よりも多くなった原因は、植物性脂質が多かったことが関連づけられたのでした。久山町のみならず全国での糖尿病の増加と植物油脂の摂取増との関係が明らかになりました。 海外に目を転じると、カナダではキャノーラ油を代表とする植物脂質に多い不飽和脂肪酸の著しい増加が糖尿病の増加に関与していたのです。
さて、私たち人間のシステムでは、余った糖質、タンパク質、脂質の3大栄養素はどれもインスリン抵抗性を起こしうるのです。余った栄養素からは貯蔵するために脂肪に変換され、皮下や腸間膜、筋肉細胞間の脂肪細胞に詰め込まれるのです。ブドウ糖を細胞に取り込み脂肪の合成をするのはインスリンですが、脂肪細胞が満杯でアディポネクチン(脂肪を合成し貯蔵を促すホルモン)が出せない状態では、インスリンといえども本来の役割を果たすことができずにインスリン抵抗性が生じるのです。 そして、国、糖尿病学会の食事療法では糖尿病が治るどころか急増しているのです。 日本糖尿病学会の指導内容は「飽和脂肪酸やコレステロールの摂取を控える」というものですが、飽和脂肪酸(動物性脂肪に多い)もコレステロールも、冠動脈心疾患など、動脈硬化が招く疾患の原因にはならないのです。飽和脂肪酸やコレステロールの摂取が少ないほど、動脈硬化による心臓・脳の疾患リスクが減るというエビデンスはどこを探しても見当たらないのです。それどころか、これらコレステロールや動物性脂肪は脳卒中を防ぐ防御因子なのです。
野菜は体に良いイメージがあり、実際そうですが、油に関しては当てはまりません。 実は、キャノーラ油をネズミに与えると、糖尿病を発症させるだけでなく、寿命を縮める作用があります。同様に、マーガリンやホイップクリームで問題のトランス脂肪酸もインスリン抵抗性を増し、さらに寿命を縮めてしまいます。 また、健康に良いイメージのあるオリーブ油もインスリン抵抗性を増すどころか脳卒中を促進し、寿命を縮めます。それどころか、発がんも促進します。但し、主成分のオレイン酸ではなく、まだ解明されていない微量成分が働いているとされています。 安価だということでバターやラードに取って代わったパーム油もインスリン抵抗性を増し、糖尿病を悪化させるどころか、がんを増やします。 ちなみに、人気の高いココナッツ油に多く含まれている中鎖脂肪酸、私も以前は良いと思ってコーヒーに乗せて飲んでいた時期がありました。このココナッツ油は、キャノーラ油と同様に環境ホルモンのように働いて、前立腺がんを増やしてしまいます。 以上のように、植物性油脂は健康に良いどころか、糖尿病や合併症予防のためには摂ってはいけないのです。 では、どのような脂質を摂ったら良いのでしょうか。以下にまとめます。 ・飽和脂肪酸に富む動物性脂肪であるバター、ラード等を肥満にならない範囲で調理に取り入れる。 ・オメガ3系のα-リノレン酸が多いしそ油・えごま油・亜麻仁油、そしてEPA・DHAが多い魚油などを、できるだけ多く食生活に取り入れる。   「たかが油、されど油」、糖質よりも油の質が糖尿病のカギを握っていたのです。安易にとらずに選択して使って行きたいですね。   (参)糖尿病は、体にいいはずの油が原因だった

[]2021.02.03

がんに負けないための栄養素(その2)

今回は前回に続き、日本初の栄養療法専門クリニックである新宿溝口クリニックを開設した溝口徹医師の「がんになったら肉を食べなさい」から、がんに負けないための栄養素をご紹介させて頂きます。   (前回まで)
  1. しっかりしたカロリー
  2. プロテイン(タンパク質)
  3. アミノ酸
  4. ビタミンB群
  5. ビタミンC
  6. ビタミンE・トコトリエノール
  7. ビタミンD
 
  1. EPA(エイコサペンタエン酸)
EPAは炎症性サイトカインに抵抗する物質を作るための材料になります。また、がんが新生血管を作ることを抑制する可能性も指摘されています。 1日推奨摂取量 2000mg以上
  1. ヘム鉄
がんはアシドーシスの環境にするために、酸素の供給不足、貧血の状態を好みます。 1日推奨摂取量 ヘム鉄内の鉄の量として30mg(便の状態を見て黒くなる少し手前の量を摂取するのがベストです)
  1. 亜鉛
DNA鎖を開列させるときに必要なミネラルで、造血する場の骨髄や代謝回転が速くなっているがんの状態では、亜鉛の需要量は増大しています。また亜鉛は、フリーラジカルを消去するSODの活性中心に配列されています。さらに、脱毛を予防したり、味覚を正常に保つ作用があります。 1日推奨摂取量 60mg
  1. βグルカン・フコイダン
βグルカンはシイタケ、マイタケ、大麦、パン酵母に多く含まれています。フコイダンはわかめ、昆布、もずくなどの表面にあるヌメリ成分に多く含まれています。両者は小腸粘膜にあるパイエル板という免疫組織に存在するM細胞を介して吸収され、我々の免疫を活性化してくれます。
  1. ラクトフェリン
腸管粘膜の免疫組織にある樹状細胞を成熟化させる作用が強く、がん細胞と戦う全身のリンパ球を活性化し、抗がん作用をもたらします。また、腸内細菌のバランスを整える作用があり、辛い化学療法における食欲の維持や便通を整えることなどにも有効です。 1日推奨摂取量 900mg~
  1. ビタミンA
ビタミンAは細胞の分化を調節する作用を有しています。白血病の一種である急性前骨髄性白血病の治療には、ビタミンA誘導体が治療に応用され効果が確立されています。   以上ががんに負けないための栄養素ですが、トータル的にがん患者さんへアプローチされる場合には、栄養療法に精通された医師の指導のもとで行うことが重要です。 また、使用するサプリメントが合う、合わないはとても大切です。良かれと思って買った高額なサプリメントが合わないこともしばしばありますし、服用量が過量なこともあります。ですから、がん治療においては、当サロンでご紹介している癌活性消滅療法を行っている医師にお聞きすると、合う合わないだけでなく、必要量も教えてくれるのでお勧めです。 とにかく、がん治療においては十分な栄養で免疫力・体力の維持は大切です。但し、体内環境がひどい場合には、必要に応じてファスティングをお勧めします。本題のように、何が何でもというように肉を摂らないでくださいね。本の内容を理解して、医師の指導のもとに行うことが大切です。   (参)がんになったら肉を食べなさい

[がん/栄養]2021.01.31

がんに負けないための栄養素(その1)

栄養療法であるオーソモレキュラー療法の創始者の一人であるエブラム・ホッファー医師は、がん患者さんへの栄養療法で驚くほど平均生存期間を延ばしました。その処方は、βカロチン、ビタミンB群、ビタミンC、E、セレン、亜鉛でした。 今回は、日本初の栄養療法専門クリニックである新宿溝口クリニックを開設した溝口徹医師の「がんになったら肉を食べなさい」から、がんに負けないための栄養素をご紹介させて頂きます。
  1. しっかりしたカロリー
脂質やタンパク質の機能は、カロリーが十分に存在しているということが前提条件になります。カロリー不足では、大切なタンパク質や脂質がカロリー源として燃やされて消費されてしまい、炎症を抑えたり酸素を運んだりする大切な機能が果たせなくなります。
  1. プロテイン(タンパク質)
治療で必要な量は、常に筋肉が細くならないということが目安になります。動物性タンパク質、卵、納豆に多いメチオニンが重要です。 1日の推奨摂取量 20g以上
  1. アミノ酸
がんが進行して消化吸収力が落ちるとタンパク質の吸収率が下がるため、プロテインの代わりにアミノ酸を用いることがあります。筋肉の減少を防ぎ、アルブミンを維持向上させる目的にはBCAAを選択します。また消化管機能低下や抗がん剤や放射線治療による重度のストレス環境下ではグルタミンを用います。グルタミンは、腸管粘膜とリンパ球の活動のエネルギー源です。 1日推奨摂取量 必須アミノ酸8g以上、BCAA6g以上、グルタミン9g以上
  1. ビタミンB群
がんはエネルギー消費が亢進している状態なので、大量のビタミンB群を消費します。 ビタミンB6は細胞増殖抑制作用があり大腸がんの発症を予防しているという報告があります。ビタミンB群はコンプレックスで服用すると脂質に対する抗酸化作用が効果的になります。
  1. ビタミンC
ビタミンCはがん患者さんの身体の中で献身的に素晴らしい作用を行い続けますが、すぐに消費され、血中濃度が下がってしまうという特徴があります。ビタミンCの働きを助け、血中濃度をできるだけ高く保つようにサポートしてくれるαリポ酸を同時に用いることは有効な方法です。 1日推奨摂取量 高濃度ビタミンC点滴をしていない場合10g以上
  1. ビタミンE・トコトリエノール
トコトリエノールはビタミンEの抗酸化作用をより強力に、しかもがんに対して直接作用を有するように変化させます。
  1. ビタミンD
ビタミンCと並んで主役に抜擢されるほどの栄養素です。ビタミンDが不足していると様々ながんの発症率が上がることが理解されてきました。しっかり日光を浴びながら散歩するのはお勧めです。 1日推奨摂取量 25-OH-D3として4000IU以上   以下は次回でご紹介します。
  1. EPA(エイコサペンタエン酸)
  2. ヘム鉄
  3. 亜鉛
  4. βグルカン・フコイダン
  5. ラクトフェリン
  6. ビタミンA
  (参)がんになったら肉を食べなさい

[がん/栄養]2021.01.29

がんは貧血が好きです。

がん細胞は正常細胞の6倍以上のブドウ糖を消費してエネルギーを作っています。身体の中では、大量にブドウ糖を利用してエネルギー産生が行われると、乳酸の産生が亢進します。つまりがんの腫瘍周辺では、大量の乳酸が産生され、周辺組織が酸性に傾くアシドーシスという状態になります。 アシドーシスは正常細胞にとっては危険な状態であり、正常細胞の活動性を維持することが出来ない環境になります。ところががんはアシドーシスが大好きなのです。がんは、自分で大量の乳酸を作り出し、自分の周辺を自分が存在するために心地よいアシドーシスへ作り変えてしまうのです。 乳酸が作り出されてアシドーシスになりやすいのは、酸素の供給が乏しいときです。酸素を運ぶために必要な鉄分が、十分にヘモグロビンに存在していない貧血のときには、大量に乳酸が作り出されます。 つまり、がんは貧血が大好きなのです。がんが進行すると、ほとんど全ての患者さんが貧血傾向になり、がんはさらに元気になっていきます。がんは本当に巧妙に、自らが活動しやすい環境に宿主である患者さんの身体を変えていくのです。体内で作り出された乳酸は、ビタミンB群の働きによって、速やかに処理されています。つまり貧血でビタミンB群不足の人は、がんに好都合の環境です。ですから、普段から甘いもの(糖質)の過食やお酒の飲み過ぎの方もビタミンB群が不足しがちになるので、注意したいですね。
しかし、がんの治療を専門にしている代替療法の医師の中には、鉄分の補給をひかえるよう指示する方が多くいらっしゃいます。それは鉄が身体の中でがんを刺激するフリーラジカル(活性酸素)を発生する可能性があるためです。しかし、鉄によりフリーラジカルの発生は、鉄剤の注射や大量の無機鉄の服用によって生じます。 鉄をいっぱい含んだレバー、赤みの肉、卵などの食品を食べたりする限りでは、フリーラジカルの発生はありません。ここからもがんの治療中に肉をひかえることは、かえってがんにとって好ましい環境にしてしまうことが理解されると思います。 また、やってはいけないことは、タンパク質に結合していない鉄が体内に増えることなので、鉄剤の注射はやってはいけない治療の代表です。 さてがんと闘うために糖質を減らし、タンパク質はしっかりとり、ビタミン、ミネラルをしっかりとっていくことになりますが、タンパク質源である肉をひかえてしまうと動物性脂肪の摂取が制限されることになります。するとコレステロールを減らすことになります。 コレステロールは大切な役割があり、細胞膜の構成や各種ホルモン、胆汁酸などの材料になります。また、がんに対して素晴らしい効果が確認されているビタミンDが身体で作られるための材料でもあります。薬剤などでもコレステロールを下げすぎないようにしたいものです。
さて、女性は月経が始まってから貧血傾向が進みます。これは、AYA世代のがんの増加を助けてしまうでしょう。また、抗がん剤や放射線治療の標準治療は骨髄に対する抑制作用をもたらし貧血の原因になります。一般的ながん専門医は、貧血がよりがん細胞を活性化することを十分理解していないからです。 普段から栄養に気をつけて貧血にならないようしていきましょう。また、がん治療においては貧血により注意していきましょう。   (参)がんになったら肉を食べなさい

[がん/]2021.01.24

がんはブドウ糖と窒素が大好きです。

がん細胞は、分裂を繰り返し増殖し転移するために必要なエネルギー源を、血液中のブドウ糖から得ています。がん細胞のブドウ糖消費量は正常細胞の6倍以上といわれ、がんが身体に存在すると、まさに大量のブドウ糖が血液中から消費されてしまうことになります。そのため多くのがんで、ときに低血糖発作が起こることもあります。 また、糖尿病の場合、ある種のがんの発症率が高くなることも知られています。つまりがんはブドウ糖が大好きで、血液中にブドウ糖があふれていると、生き生きと活動性が増し仲間を増やすことになります。 そしてがんは、自分が必要なエネルギー源であるブドウ糖を効率よく得るために、身体の組織から血液中へ大量のブドウ糖が供給されるように身体を変化させてしまいます。 正常な状態では、血糖値が低くなってくると肝臓を中心として糖新生という機能が働き、血糖値が正常だと糖新生が止まります。ところががんがあると、肝臓での糖新生が常にフル回転となり、血液中のブドウ糖濃度である血糖値が正常であっても、肝臓は血液中にブドウ糖を供給し続けるのです。 肝臓における糖新生の材料は、糖源性アミノ酸です。これは主に筋肉に多く含まれるため、がんが存在するとその活動のエネルギー源であるブドウ糖を作るために、大量の糖源性アミノ酸が消費されることになります。その結果として、がんの患者さんは、筋肉が痩せてきて手足が細くなり、頬がこけるようになってしまうのです。 がんの食事療法で、肉や卵などの動物性タンパク質をひかえることを指導されることがあります。しかし、もしこの食事指導に従い続けると、食事の多くは糖質となり、血液へのブドウ糖の供給源になってしまいます。そのうえタンパク質が足りなくなるため、糖新生によって使われた筋肉を補うことができず、手足が細くなり力が出なくなったり、免疫低下などの変化を食い止めることができなくなるのです。 また、がんが大きくなるために必要になるのがタンパク質です。がん患者さんでは“ナイトロジェントラップ”という現象が起こります。ナイトロジェンとは窒素のことで、窒素を含む栄養素はタンパク質です。がんはブドウ糖同様に窒素が大好きで、自分の成長のために大量のタンパク質を取り込んでしまいます。がんが取り込むタンパク質は全て血液中に含まれているタンパク質で、アルブミンやヘモグロビン、各種酵素、ホルモン等です。特に栄養素を身体中に運ぶアルブミンが足りなくなると、血管からの水分が漏れ出し浮腫がひどくなりますし、身体中へ酸素を運ぶヘモグロビンも重要なものです。 遺伝子の異常を起こしているがん細胞は、もともとの身体にある調節機構を無視して、全くお構いなしに血液中のタンパク質を取り込み、自分を大きくし続けます。すると私たちの身体は、生命活動を維持するために、主に筋肉を犠牲にして血液中にタンパク質を供給し、血液中の重要なタンパク質濃度を保とうとします。 つまり筋肉は、がんが活動に必要なエネルギー源であるブドウ糖を得るために利用され、がんが大きくなるために必要なタンパク質を奪うことで犠牲になるのです。そして、がんのタンパク質利用量は、人の食事からのタンパク質摂取量とは全く関係がないのです。 がんの治療中は、筋肉が細くならないようにしっかりと食事からのタンパク質摂取量を確保し、場合によってはプロテインやアミノ酸などの補給により、筋肉量を確保することと血液中のアルブミンとヘモグロビンを保つことを優先すべきなのです。 ただしタンパク質源として肉なら何でも良いというのではなく、成長ホルモンや抗生剤の投与の可能性のある牛肉や乳製品はやめて、豚や鳥、魚、大豆などから取って行きたいですね。   (参)がんになったら肉を食べなさい

[がん/]2021.01.22