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食べ過ぎはどのように体に悪いのでしょうか?

「食べ過ぎるな!」とよく言われますが、具体的にどのように体に悪いのでしょうか。 一度、考えておきましょう。
世界では多くの人々が栄養失調に苦しんでいる一方で、現代の私たち日本人の多くは過食により、慢性病や難病などの「食原病」に悩まされています。 かつて、日本人は1日2食(昼と夕)だったのですが、江戸時代になってから1日3食になり、さらに戦後から「朝食重視」が言われるようになって来ています。 子ども達の成長期は、ご飯にみそ汁、漬物などの日本食であれば、「しっかり朝ごはん」は必要だと思います。 しかし、重労働者でない成人であれば、午前中は体内は排泄システムが働く時間帯なので、消化器をはじめとする内臓器は活動しにくい状態なので、消化に負担をしいることはひかえた方が良いでしょう。ナチュラルハイジーンの考えからも、朝は消化酵素の無駄遣いや内臓器への負担を防ぐために、せいぜい果物や生野菜、酵素飲料などが良いでしょう。 1日3食や、さらに間食も入れると、消化器が休息できる閑がありません。消化力の低下を引き起こしてしまい、必要な栄養やビタミン・ミネラルといった栄養素の吸収低下にもなります。 戦前に独特な健康法を提唱していた有名な西勝造氏は、「朝食抜きこそ健康への第一歩」として、朝食抜きの効果を86項目上げ、一部ですが、朝食の害を次のように述べています。 「朝食を摂ると、腎機能が完全に働かないために、排泄すべき毒素が体内に残って、各組織の間に停滞するのです。ですから、朝食者に神経痛やリウマチが多く、朝食を廃止すると治るのは、停滞した毒素が排泄されたためです。」
さらに、過食の害についてアメリカ、ミネソタ大学医学部教授M・J・マレイ博士は論文で「飢餓が病原菌の感染に対して抑制的に働く」という要旨で発表しています。 そして、「栄養過多が感染症を誘発する」ことを指摘しています。 また、「我々が食べる食物中の栄養素は、我々の身体の維持よりも病原菌の分裂、増殖の方に利用されるのだろう」と指摘しています。 つまり、我々が生きて行くのに必要最低限量以上の食物を身体の中に入れた場合、これが老廃物、余剰物となり、病原菌がはびこるためのエサになるということなのです。 ですから、風邪を引いたときなどは、しっかり栄養をとって安静にするのではなく、水分はしっかりとる一方で、食事は摂らずにじっとしている方が、病原菌の勢力を抑え、逆に免疫力も高まり、早い治癒に導くのです。
また、食べ過ぎ、栄養過多は私たちの体を「炎症体質」にしてしまいます。特に、精製された糖質の摂り過ぎやオメガ6の油は、雑菌、真菌、病原菌が喜び、体のさまざまな部位で炎症を引き起こしてしまいます。慢性病、認知症、がん、アレルギーなどの現代病の多くが炎症、特に慢性炎症によるものとされています。 ですから、普段から食を節して、さらに、炎症を起こしやすい食事を控え、感謝してよく咬む食事をしましょう。
当サロンでは、がん、生活習慣病など、さまざまな疾患を抱えた方が来られますが、必ず食のことについても、さまざまなアドバイスをさせて頂いております。食の知恵は、病気治しの基本の一つです。これからも、食の在り方を意識して見て下さいね。   (参)食物養生大全

[]2020.09.09

メタボは怖い病気の詰め合わせ

アメリカの一流医科大学教授が229の医学論文から導き出した「食事」の結論、「果糖中毒」から、「メタボは怖い病気の詰め合わせ」の章をご紹介します。
・・・数字はウソをつかない。 2003年に行われた生命表(各年齢の者が1年以内に死亡する確率や生き延びられる期待値などを死亡率や平均余命などの指標によって表したもの)の分析では、太っていればいるほど早く死ぬことが示された。 人は肥満で死ぬわけではない。肥満と「旅する」病気によって死ぬのだ。 さまざまな代謝不全こそが、肥満を悲惨なものにしている。 「メタボリック症候群」には、糖尿病、高血圧、心臓病、がん、認知症など、あなたを殺す病が詰め込まれている。 メタボリック症候群になるには、なにも太っている必要はない。何といっても、正常体重の成人の40%までもがメタボリック症候群にかかっているのだ。肥満はメタボリック症候群の「マーカー」ではあるが、メタボリック症候群の唯一のマーカーではないし、メタボリック症候群を引き起こす原因でもない。 ただ、誰もが同意するのは、インスリン抵抗性がメタボリック症候群の明らかな特徴であるということだ。・・・ それも含め、以下にメタボリック症候群が引き起こす「10のリスク」をご紹介します。   1. 肝臓のインスリン抵抗性 2. 高インスリン血症 3. 脂質異常症 4. 高血圧 5. 心臓発作・脳卒中 6. 肝硬変 7. 不妊症など 8. 2型糖尿病 9. がん 10. 認知症   どうですか? 以前、糖質過剰がメタボなどを引き起こすことをお話しましたが、本当に、「メタボは怖い病気の詰め合わせ」ですね。体重計に、毎日乗って見て下さい。 現代社会では、意識しないと体型は守れなくなっています。 どんなスイーツも「のど元過ぎれば、太るだけ」を合言葉に、脳に騙されず、体を守り、健康を維持して行って下さいね。   (参)果糖中毒

[]2020.04.15

酸化をしない生活が健康を作り、酵素は寿命を支配します。

人間を始めあらゆる生物は、否が応でも歳をとるごとに老化して行きます。 この老化とは、酸化したと言うことで、酸化は活性酸素によって起こった現象です。 酸化をしない人などいないのですが、酸化が少なく、ゆっくりと酸化しながら歳を取ると、大した病気もせずに、老衰で亡くなることになるでしょう。一方、病気をする人は、ある時に酸化をする何かが強く働くため病気をすると言えます。 酸化をする何かとは、悪い食事であり、悪いライフスタイルであり、強烈なストレスであるのです。このような、活性酸素を多く出し、酸化を強くする生活は、あらゆる病気やガンや難病の根本になります。また、西洋薬のほとんどが酸化を助長するものなので、気を付けなくてはなりません。 それため、人はもし健康を望むなら、酸化のしにくい食事やライフスタイルが必要で、酸化のしにくい精神生活が必要なのです。
さて、人間の寿命は、酵素を体内通帳から少しずつ使って生きて行くようなものとされています。 一生で、一定量の酵素があり、日々の生活の不足分を補って使うため、これを「酵素貯金」と言います。 そのため、酵素は外から取ると、日々少しずつでも失われて行く酵素は補えるため、酵素だけは、外部からの補充が極めて有利に働くのです。ですから、酵素が多く含まれた食材が健康の秘訣になります。 酵素の多い食材としては、第一に生野菜とフルーツが挙げられます。人間は、本質的に穀物採食動物です。このことは、歯型ではっきりしています。人間は、基本的には、フルーツが合う歯型であり、穀物採食が合う歯型です。肉食動物は、酵素の存在する生肉を食べると極めて健康になるが、人間は、生野菜とフルーツを多く取ると健康になるように出来ているのです。 酵素が存在し、体内で有利に働くその他の食材としては、発酵食品です。納豆や漬物、キムチ、生の味噌などです。また、生野菜をおろすことは、生野菜をそのまま取る以上に酵素が取れます。 低速ジューサーで生野菜やフルーツのジュース&カス(繊維)を飲むことも同様です。 酵素やファイトケミカルやビタミン、ミネラルの多い食物により、死ぬまでボケず、病気もせず、大変長寿でピンピンコロリと行けるようになるのです。 ですから、アメリカは、プラントベースでローフードのヴィーガン食が流行り始めたのです。 また、病気治しに絶対欠かせないのも、こう言った酵素やファイトケミカルその他スカベンジャー物質です。 とにかく、生の野菜やフルーツや漬物、キムチ、納豆くらい体に良い食材はないことを知って頂きたいと思います。   (参)森愛の響き

[]2020.01.07

水野南北を知り、食を節することでの開運を知ろう!

江戸時代に「開運の極意」を著した水野南北という方がいます。 その開運の極意の第一に、食を慎むことがあります。 今回は、体の健康だけではなく、運命の健康のためにも食が大切なものであるということをご紹介したいと思います。
●人間の一生の吉凶は皆只その人の飲食による。恐るべきは飲食である。慎むべきは飲食である。 ●飲食が分限より少ない人は、人相が悪くとも吉であり、相応の福分を得て長生きし晩年幸福である。 ●飲食が分限より多い人は、たとえ人相が良くても何事も順調に行かず、手遅ればかりで生涯気苦労がたえず、晩年不仕合である。 ●小食で、激しく定めている人は、たとえ貧乏して悪い人相であっても、相応の幸せがあり、長生きしても何事も大抵不自由することなく、晩年幸せであり、ひ弱そうに見えても病気をすることがない。 ●大食であって、その上量も時間も決まっていない人は問題外で、一生涯運は良くならず、ついに家庭をこわし、病気になる。 ●飲食に定めがあっても、時々少しでも多かったり少なかったりすると、収入もまた多かったり少なかったりする。飲食が一定していて変化がないと、収入もまた一定して変化がなく、ただ食事を一定にして厳重に守るが良い。 ●厄年に大難の相があっても、いつもおごった食事をせず厳重に定めている人は厄をまぬがれる。 ●酒や肉を多く食して肥え太った人は、一生涯出世発展することがなく、慎まないと晩年不幸せである。 ●自分が後々、立身出世しようと思うならば、第一に食を減らして厳重に定めること。これが出来る人は必ず立身出世し、出来ない人は生涯立身出世の見込みがない。 ●繁盛している家の運が尽きてつぶれようとしておっても、もし跡継ぎの主人がその食事を減らして厳重に守ると収入が自然に伸び、家運は栄える。 ●たとえ貧乏で苦労の多い人相でも、自分自身で貧乏人らしく粗末な物を食べ、これを厳重に守り抜くときは、自然に貧しさから抜け出して相応の財産ができる。これを自福自得という。 ●常に腹七分目を心がけよ。 ●人それぞれ、仕事や体格が違うのであるから、食べる分量は自ずと異なる。したがって、食を節する場合は、その人相応の分量で節する必要がある。 ●自分が食を節しているからといって、家族や他の人に無理にそれを押し付けてはいけない。 ●節制は吉だが、ケチは大凶である。したがって人をもてなす時は、自分の節制に関わりなく、盛大にもてなすこと。 ●青菜の類は、いくら食べても構わない。 ●昔の武士は合戦の時は、一日5食であったが、そういう非常時には大食しても構わない。 ●一芸に秀でるほどの者は、慎みを堅く守っていても、ますます天から苦しみを与えられることがある。それはその道をますます究めさせるためである。 ●食欲がなければ無理に食べるな。 ・・・ いかがでしたか? ファスティングは、普段の食事による負担をリセットして解毒し、ある意味開運に向かわせるでしょう。 明日からの、ファスティングもこのような積極的な考えで実践して行きましょう。

[]2019.11.17

砂糖が健康を破滅させる146の理由

今回は、ブログで見つけた「砂糖が健康を破滅させる146の理由“146 Reasons Why Sugar Is Ruining Your Health”By Nancy Appleton, Ph.D. (ナンシー・アップルトン博士より)http://www.rheumatic.org/sugar.htmをご紹介します。 過剰な糖質は、さまざまな病気の原因を引き起こしていることが良くわかります。 美味しそうなスウィーツも喉もと過ぎれば、太るだけ」を合言葉に、ぜひ脳に騙されずに糖質の摂り過ぎに注意をして行ってください。
1. 免疫を低下させる 2. ミネラルのかかわり合いを狂わす 3. 子どもたちに多動性、不安、集中欠如、イライラをもたらす 4. 中性脂肪を大幅に増やす 5.感染症への防御作用が低下 6. 組織の弾力性・機能の消失 7.HDLコレステロールを減らす 8. クロム欠乏を導く 9. 卵巣がんを導く 10. 空腹時血糖を上げる 11. 銅欠乏 12. カルシウム・マグネシウムの吸収阻害 13. 視力を低下させる 14. 神経伝達物質であるドーパミン、セロトニン、ノルエピネフリン濃度の上昇 15. 低血糖症を引き起こす 16. 消化管の酸性化 17. アドレナリン濃度を急激に上昇する 18. 機能性腸疾患の患者で吸収不良がよく起きる 19. 老化の原因 20. アルコール依存症に導く 21. 虫歯になる 22. 肥満になる 23. クローン病や潰瘍性大腸炎のリスクを増やす 24. 胃や十二指腸の潰瘍の人によく見られる 25. 関節炎に 26. 喘息に 27. カンジダ症に 28. 胆石に 29. 心臓病に 30. 虫垂炎に 31. 多発性硬化症に 32. 痔に 33. 静脈瘤に 34. 経口避妊薬投与の人に血糖やインスリン反応を高める 35. 歯周病に 36. 骨粗しょう症に 37. 唾液の酸性度に貢献 38. インスリン感受性の低下に 39. 血中ビタミンEの低下 40. 成長ホルモンを減少させる 41. コレステロール値を増やす 42. 収縮期血圧値を増やす 43. 眠気を増やし、活動の低下 44. AGEの増加に 45. タンパク質吸収の阻害 46. 食物アレルギーに 47. 糖尿病に 48. 妊娠中毒症に 49. 子どもの湿疹に 50. 心血管疾患に 51. DNAの構造を傷つける 52. タンパク質の構造を変容させる 53. コラーゲンの構造を変容させる 54. 白内障に 55. 肺気腫に 56. アテローム性動脈硬化症に 57. LDLコレステロールを増やす 58. 体内の生理的ホメオスタシスを損なう 59. 酵素機能の低下 60. パーキンソン病に 61. タンパク質の作用を永久的に変化させる 62. 肝細胞分裂させ肝臓肥大に 63. 肝臓の脂肪を増やす 64. 腎臓を肥大し、腎臓の病理学的な変化をおこす 65. すい臓にダメージをあたえる 66. 体液貯留を増やす 67. 便通の一番の天敵 68. 近視に 69. 毛細血管の裏側を傷つける 70. 腱をより脆くする 71. 偏頭痛や頭痛を引き起こす 72. 女性にすい臓がんを引き起こす 73. 子どもたちの成績に悪影響を与え、学習障害を引き起こす 74. 脳のデルタ、アルファ、シータ波を増やす 75. うつ病に 76. 胃がんのリスクを増やす 77. 消化不良に 78. 痛風のリスクを増やす 79. 複雑な炭水化物摂取量で耐糖能異常をひきおこす 80. 高糖質食は低糖質食に比べインスリン応答を増やす 81 高精製の糖質食は学習能力を低下させる 82. 脂肪やコレステロールを処理する能力の低下 83. アルツハイマーに 84. 血小板粘着を引き起こす 85. ホルモンバランスを崩す 86. 腎臓結石に 87. 視床下部を余計に刺激 88. めまいに 89. フリーラジカルと酸化ストレスの原因に 90. 末梢血管疾患者は高スクロース食により血小板粘着を増やす 91. 胆道がんに 92. がんのエサに 93. 妊娠中の高糖質食は胎児発育遅延に 94. 妊娠期間が短くなる 95. 消化管を通る時間が短くなる 96. 砂糖が二次胆汁酸を増やし、これががんの原因となる化合物や結腸がんをつくる 97. 男性にエストラジオールを増やす 98. ホスファターゼと結合し壊す 99. 胆のうがんのリスク因子 100. 中毒性がある 101. アルコールと同様に興奮させる 102. PMSを悪化させる 103. 未熟児に与えると二酸化炭素生成に影響を与える 104. 砂糖摂取を減らすと、感情を安定させる 105. デンプンよりも、血流の脂肪を2~5倍増やす 106. 砂糖の急激な吸収は、肥満者に過剰な食物摂取を促進する 107. ADHDをより悪化させる 108. 尿中の電解質組成に悪影響をあたえる 109. 副腎機能に影響を与える 110. 健常者に異常な代謝プロセスを誘導し、慢性変性疾患を促進する 111. 砂糖水の静脈栄養摂取をすると脳に酸素を遮断する 112. 高スクロース摂取は肺がんのリスク因子 113. ポリオのリスクを増やす 114. てんかん発作に 115. 肥満の人に高血圧を引き起こす 116. 集中治療室で、砂糖制限すると命を救う 117. 細胞死を誘導する 118. 食事量を増やす 119. 少年更生キャンプで、砂糖を減らすと44%も反社会的行動が低下した 120. 前立腺がんを引き起こす 121. 新生児の脱水症状 122. 若い男性にエストラジオールを増加させる 123. 低出生体重児の原因に 124. 統合失調症にも関係 125. 血流中のホモシステイン濃度を上昇させる 126. 乳がんのリスクに 127. 小腸のがんのリスク因子に 128. 喉頭がんを引き起こす 129. 塩分や水の摂取の誘導 130. 軽度の記憶喪失に 131. 砂糖摂取が増えると、必須栄養素の摂取が減ってしまう 132. 食事のトータル量が増える 133. 新生児に砂糖を与えると、その後スクロースを優先的に好むようになる 134. 便秘の原因に 135. 静脈瘤に 136. 糖尿病前症や糖尿病の女性に脳障害を引き起こす 137. 胃がんのリスクを増やす 138. メタボの原因に 139. 妊娠女性には、胚(受精卵)に神経管欠損を増加させる 140. 喘息の要因に 141. 過敏性腸症候群に 142. 報酬系に影響をあたえる 143. 直腸がんの原因に 144. 子宮内膜がんの原因に 145. 腎細胞がんの原因に 146. 肝腫瘍に
糖質の過剰摂取は、炎症をもたらし、AGEs(終末糖化物質)という恐ろしい物質を蓄積させます。 その後、さまざまな生活習慣病を引き起こして行きます。 ある有名スポーツ選手が試合が終わるたびに、コンビニでスウィーツを買い込む姿を見たときに、彼の将来が見えました。 事実、その後肘や膝など故障を繰り返しています。 スポーツ栄養学的には、精製された糖質や糖質の摂り過ぎ、トランス脂肪酸、人工甘味料、加工食品等は禁忌です。 ぜひ、健康・美容のために糖質の過剰摂取に気を付けて行きましょう。

[]2019.09.30

大丈夫?ゲノム編集食品と遺伝子組み換え食品を知ろう!

昨日、NHKクローズアップ現代で「解禁!ゲノム編集食品」をやっていました。 生命の設計図である遺伝子を改変することで、肉厚のマダイやGABAを多く含むトマトなどが開発され、今後我々の食卓に上ってきます。 果たして、安全性はどうなのでしょうか?

まず基礎知識として、遺伝子組み換え食品(GMO)は、他の生物の特性を持つ遺伝子を目的に応じて作物に導入して作り出した食品類で、除草剤や病害虫への耐性を持たせたり、収量の増量を意図するなどした食品類を指します。 一方、来週火曜日から解禁になるゲノム編集食品は、目的の遺伝子を探し出して、その遺伝子を切断することにより目的に沿うよう編集した食品になります。本来は、自然界が自然のペースで遺伝子を切断して突然変異種を作るところを、人為的に放射線や酵素を使うことで目的とする遺伝子を壊す技術になります。 ちなみに、地球上の生物の進化のおよそ90%は、紫外線などの自然界の影響によるとされています。 さて、現在のゲノム編集においては、第三世代の「CRISPR/Cas(クリスパー/キャス)法」による「ガイドRNA」と「制限酵素」を用いる方法で、容易にゲノム編集が普及し応用されつつあります。 特に、最も多く応用が進んでいるのが、動物のミオスタチンという筋肉を制御する遺伝子の破壊です。この遺伝子の破壊により、筋肉の成長が止まらなくなり、早く成長して筋肉もりもりの魚や家畜が出来ています。 先程のマダイやトマトの他、トラフグ、牛、豚などに応用されています。
さて、今回の解禁にあたって問題なのが、ゲノム編集食品という表示義務がないことです。 というのも、遺伝子の切断は自然界でも起こることで、ただゲノム編集においては、効率優先で人為的に改良しただけで、科学的に区別できないというのが理由です。 しかし、日本消費者連盟の方は、科学的に区別出来なくても、社会的な検証はできるので表示を義務付けるべきだと述べています。 社会的検証とは、科学的な検証ではなく、流通履歴や記録による検証です。 事実、EUでは、十分な証拠がなくても、まだ新しい技術で安全性が分かっていないという予防原則により表示を義務付けています。 企業にとってのメリットは、付加価値をアピールできることにあり、デメリットは、不安な消費者が離れることと言っています。 しかし、企業よりも、まずは消費者である我々の命が大切なわけで、不安を取り除く努力をして欲しいと思います。
事実、遺伝子組み換え食品の安全性には、問題が噴出しています。 例えば、農薬への耐性を持たして作ってある食物には、毒性の強い農薬がたっぷりかかっているわけです。アメリカでは除草剤グリホサート(ラウンドアップ)による発ガンにより、被害者勝訴の判決が出ました。また、ウイルスを用いて遺伝子を導入しているので、導入に用いたウイルスなどの異物の残留物による健康被害もありました。 一方、ゲノム編集食品にも、100%目的とする部位を切断できるわけではなく、目的以外の遺伝子切断により遺伝子発現を抑制してしまう「オフターゲット」を起こす可能性があります。それによる未知のリスク、例えば毒性が増えるなど、まだ解明されていないことが多いわけです。 さらに、生命への不自然な介入による倫理的な問題も議論しつくしていません。 生命同様、遺伝子は大変複雑なシステムで成り立っています。一つの遺伝子からは複数のタンパク質を作り出しています。遺伝子をもとに作られるタンパク質一つとっても、精密部品のようです。遺伝子同士が連絡を取り合って、個体のホメオスタシスを保ち、自然界の秩序を保っているのです。 このような中で、「生物の多様性に関する条約のバイオセーフティに関するカルタヘナ議定書」が2003年に締結されました。 さらに、カルタヘナ議定書では、遺伝子組換え生物等の国境を越える移動により損害が生じる場合の対応について、生物多様性の復元等の対応措置をとること等を締約国に求める名古屋・クアラルンプール「補足議定書」が採択され、日本では2018年3月に施行されました。 ただ、日本に対する主要産出国であるアメリカはこれに批准していないため、アメリカ産のGMOによる損害や健康被害に対して責任を負わせることが出来ないのが問題になります。
さて来週からゲノム編集食品が店頭に並んで来るわけですが、仮に企業が、ゲノム編集食品が本当に良い技術と考えるのなら、自主的に表示をして消費者に判断をゆだねるべきでしょう。 我々も、近くのスーパーのお客様の声に、消費者の選ぶ権利を守れるよう表示のお願いをして見ましょう。 不自然な遺伝子改変による不自然な食品は、自然物である我々人間の健康を守れません。 不調を良くしたければ、まず自然な食べもので健康を取り戻せます。 当たり前の自然なものが、無意識に手にとれる安心・安全な中で生活したいものですね。 (参)ゲノム操作・遺伝子組み換え食品入門、カタルヘナ議定書

[]2019.09.26

「ターミネーター」の油の正体を知り、健康を守るサバイバル術!

前回は、自然界に存在する「油」、特に必須脂肪酸であるオメガ3とオメガ6についてお伝えしました。 今回は、人工的に作られた「ターミネーター」のような性格を持つ「トランス脂肪酸」についてお伝えします。 実は、「油」のとり方で大切なことは、前回お話ししたオメガ3とオメガ6の性格を知り、そのバランスを意識していくことと、もう一つ、今回お伝えする「トランス脂肪酸」を理解して、この油をとらないようにしていくことなのです。   トランス脂肪酸は、私たちが本来必要とする「油」がきわめて不自然な構造に変化したものです。 具体的には、液体の植物油などに含まれる不飽和脂肪酸の一部に水素を添加して硬さを調節した人工油です。ですから、何年放置しても酸化せず、虫もよらず、カビも生えません。 このような油は、マーガリンやショートニング、植物油としてさまざまな食品材料になっています。 この異様な油を「マーガリンは本当に食べものではなく、“食べられる形をしたプラスチック”なのだ」と結論づけている博士もいます。 そんな不自然なものが、私たちの体を構成する37兆個ともいわれる細胞に入り込み、数々の健康上の問題を引き起こす恐れがあります。 このことが脳で起これば、例えば子どもの発達障害や大人の認知症を増やす原因になっている可能性もあるのです。   ちなみに、トランス脂肪酸を多く含む食品トップ10をご紹介します。 品 名  /  食 品 名 1. スプレッド   :マーガリン、ショートニング 2. 粉ミックス   :ケーキ用小麦粉 3. インスタントラーメン:カップラーメン 4. ファーストフード:フライドポテト 5. 冷凍食品    :冷凍チキン 6. オーブン食品  :ドーナツ、パウンドケーキ 7. スナック菓子  :ポテトチップス 8. シリアル    :オートブラン 9. クッキー、チョコレート:チョコレートクッキー 10. トッピング   :ホイップクリーム、コーヒーフレッシュ、ドレッシング   このように、さまざまな便利な食品に暗殺者のように潜んでいるわけで、トランス脂肪酸を「ターミネーター」と呼ぶ所以です。もしも冷蔵庫にマーガリンが入っていたら、とにかく今すぐ捨てましょう。なぜなら、マーガリンは心臓病や糖尿病といった現代病の原因となる最悪の油だからです。 すでに、諸外国や有識者の間では、マーガリンは有害な食品として追放されつつあります。もちろん、マーガリンを材料に使った菓子パンやクッキー、ビスケット類もすべて有害です。 お隣の韓国では、2007年にアジア初となるトランス脂肪酸の法規制をスタートさせています。製菓会社が自社製品からのトランス脂肪酸の完全排除を実現させたり、学校給食ではトランス脂肪酸の規制などに違反すると給食会社や栄養士が罰金や懲戒処分などの対象になったりしています。 栄養に関して自国民を守る意識が正常に機能しているからこそ、平昌オリンピックで日本人の選手村に送った日本食材の農薬汚染のひどさで返品をしたり、放射能汚染が解決されていない事実があるからこそ、日本の食品輸入にきちんと対処したりしているわけです。 アメリカでも、アメリカ食品医薬品局(FDA)が2018年6月から全国規模での規制をスタートしています。ですから、皮肉なことに、アメリカで買って食べる日本メーカーのカップ麺やスナック類の方が、比較すると安全なものになるわけです。   では、トランス脂肪酸が実際にどのような疾患リスクをもたらしているのかをご紹介します。 ・脳の活動に必要な酵素を破壊し、うつ、注意欠陥障害(ADHD)などを引き起こす。 ・認知症になりやすくなる。 ・血中の悪玉コレステロールを増やし、心臓だけでなく脳の動脈硬化も進む。 ・代謝できないため内臓脂肪として蓄積され、太りやすくなる。 ・胆石、アトピー性皮膚炎、クローン病などを引き起こす。 ・大腸ガン、膵臓ガン、胃ガン、前立腺ガン、乳ガン、卵巣ガン、悪性リンパ腫、皮膚ガンなどのガンのリスクに関連性がある。 ・糖尿病、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、加齢黄斑変性症に関連性がある。 以上のようにさまざまな悪さをしているのです。   「油」について正しく理解することは、健康で豊かな人生をもたらします。子供を守り、家族を守り、社会を健全な姿に変えることができるのです。 当サロンでは、栄養指導はとても大切な柱です。 自ら健康に取り組めるよう、分かりやすく、繰り返しお話しているのも、健全で幸せな社会に貢献して行きたいからです。   (参)病気がイヤなら「油」を変えなさい!、トランス脂肪酸から子どもを守る

[]2019.07.20

あなたのとる「油」は「放火魔」?それとも「消防士」?とる「油」で体質を変えていくことが出来ます。油の選び方を意識しましょう。

今回は、杏林予防医学研究山田豊文先生から学ばせて頂いた「油の選び方」をご紹介します。 「油」には「炎症を起こす油」と「炎症を抑える油」があります。今の日本で日頃とる「油」では、どうしても炎症体質になってしまいます。知って意識して「油」を選ぶことで、炎症を抑える体質に持っていくことができます。   炎症とは、発熱、熱感、腫れ、痛み、機能障害の5つの徴候をいいます。 炎症反応は、体内でつくられるいくつかの物質が介在することによって生じていることが知られていますが、実はこれらの物質の一部が体内の「油」を原料につくり出されるのです。しかもそれは、一個一個の細胞の膜を構成している「油」です。 細胞膜にはオメガ3とオメガ6の両方がバランスよく存在している必要があります。そして何らかの異常事態が体に起こったときに、この二つの「油」から相反する特徴をもった物質がそれぞれにつくり出され、体を守ろうとします。 我々の日頃の食事では、オメガ6を無意識にとり過ぎています。 というのも、オメガ6食品はあふれかえっているのに、オメガ3の摂取源はごく一部に限られること、そのために驚くほど簡単にオメガ6過多に陥ることになります。 もう一つ問題の「油」があります。それは、マーガリンや菓子類、ファーストフードなどに大量に含まれている「トランス型脂肪酸(トランス脂肪)」です。トランス脂肪は、単に「控えるべき」という警告程度ではすまされない、私たちの心と体を蝕む「油」です。いわば、「ターミネーター」です。 トランス脂肪がオメガ6と決定的に違うのは、「体に必要か否か」につきます。オメガ6はとり過ぎてはいけないけれども必要な存在であるのに対し、トランス脂肪はとにかく全く必要ないのです。その分、トランス脂肪の蔓延のほうがオメガ6過多の現状より、さらに悪質であるということです。 しかし今回は、トランス脂肪は後にして、必須脂肪酸であるオメガ3とオメガ6の「油」についてお伝えします。   まず「油」、脂質は細胞膜のなどの生体膜を形成しています。 次に、糖質についで第二のエネルギー源として働きます。 ほかにも脂質は、熱の発散を防いで体温を保ったり、太陽の光を利用してビタミンDを合成したり、脂溶性のビタミンA、D、E、Kなどの吸収を助けたりします。 また、内臓を支えたり外の衝撃から守ったりするためには、しなやかな筋肉とともに、やはり脂肪も必要なのです。   覚えておきたい脂肪酸の分類 飽和脂肪酸:動物性脂、一部の植物性油 ・・・食べるなら控えめに! バター、ラード、牛脂、綿実油、ココナッツ油、ヤシ油(中鎖脂肪酸) 不飽和脂肪酸:植物性、これには「一価不飽和脂肪酸(オメガ9)」「多価不飽和脂肪酸(オメガ3、オメガ6)」と3つに分類されます ・・・質とバランスを考えてとること オメガ9・・・オレイン酸が多い油 オリーブオイル、キャノーラ油、品種改良でオレイン酸量を多くしたひまわり油やベニバナ油、ピーナッツ油など オメガ6・・・リノール酸が多い油 ベニバナ油、サラダ油、コーン油、ゴマ油など。 オメガ3・・・α-リノレン酸、DHA、EPAが多い油 フラックスオイル、シソ油、えごま油、青背の魚油(天然もの)など。 トランス脂肪人工脂肪、不自然な油脂製品 ・・・食べないこと 飽和脂肪酸の特徴は、融点が高く、劣化しにくいことです。理論上は、揚げ物や炒め物などの高温調理をする場合にむいているということです。 飽和脂肪酸は体内で合成できるため、つまり必須脂肪酸ではないため、食事からとる必要は必ずしもありません。むしろ、とり過ぎによる弊害のほうが指摘されるくらいです。   まず、オメガ9についてです。この一価不飽和脂肪酸は、不飽和脂肪酸の中ではもっとも融点が高くて酸化しにくいため、加熱調理に向くとされます。オメガ9の代表となる脂肪酸が「オレイン酸」で、特にオレイン酸を70~80%含むオリーブオイルは、善玉コレステロールを下げずに悪玉コレステロールだけを下げる働きがあることがわかっています。 オリーブオイルをふんだんに使う地中海沿岸の人々に動脈硬化などの心疾患が少ないことから世界中で注目されています。 但し、オリーブオイルには種類や製法によって良し悪しがあります。選びたいのは「エクストラバージンオリーブオイル」で、コールドプレスされたオーガニックのものが良いでしょう。 ここからが特に大切な「多価不飽和脂肪酸」であるオメガ3とオメガ6の油です。 この二つは私たちの体内で合成できないため、食事などを通して外から補う必要があります。ゆえにこれらを「必須脂肪酸」と呼びます。 オメガ6でポピュラーなのが「リノール酸」で、ベニバナ油、サラダ油、コーン油、ゴマ油などに豊富に含まれています。これらは、フライドポテトやスパゲティ、カップラーメン、スナック菓子、ドレッシング、マヨネーズなど、あらゆる加工食品に利用されています。 オメガ3の方は、サバやイワシなどの青背の魚に多いエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)、そしてフラックスオイル(亜麻仁油)やシソ油に多いα-リノレン酸が代表的です。 オメガ6オメガ3は、どちらも細胞膜の材料になることは共通していますが、オメガ6は主にアラキドン酸オメガ3は主にEPAという物質にそれぞれ転化した形で細胞膜を構成します。この二つの脂肪酸がバランスよく構成されることで、柔軟性と張りを兼ねた細胞膜をつくることができ、筋肉や血管、脳、心臓など組織が正常に機能できるようになるわけです。 そして、この二つから構成された細胞膜からちぎれて生産されるエイコサノイドは体内で相反する作用をします。ちなみにエイコサノイドとは、限られた部分でホルモンのようにさまざまな働きかけをする「局所ホルモン」とも呼ばれ、プロスタグランジン、トロンボキサン、ロイコトリエンといったいくつかの作用があります。 例えば、転んで出血が起こるとアラキドン酸由来のトロンボキサンが増え、血液を固めて止血しようとします。また、血栓ができそうになると、今度はEPA由来のトロンボキサンがつくり出されて血液を流れやすい状態にします。 このように相反する作用ですが、まとめますと以下になります。 オメガ3:炎症抑制、アレルギー抑制、血栓抑制、血管拡張 「消防士」の働き オメガ6:炎症促進、アレルギー促進、血栓促進、血液を固める 「放火魔」の働き 良い悪いではなく、体の中で発生する異常事態に柔軟に対応するうえで非常に大切なことで、両方の機能がしっかり働くためには、これらの材料となるオメガ3とオメガ6をバランスよくとることが大切になります。 一般に、オメガ6とオメガ3の理想のバランスは1~4対1が適切であるといわれています。 ところが、ほとんどの現代人がオメガ6とオメガ3の食事バランスが10対1、あるいは50対1という、とんでもない比率になっており、さまざまな現代病を引き起こす大きな原因となっているのです。 これは、オメガ6のリノール酸は血中のコレステロールを低下させる作用があるとして、「動物性脂はコレステロール値を上げるが、植物性のリノール酸は下げるので体に良い」「バターよりマーガリン」という誤った栄養学が常識とされる時代がずっと続いたため、日本人のリノール酸摂取量は大きく増加したのです。 その結果、リノール酸の過剰な摂取により、体内のアラキドン酸の量が増え血液を凝集するエイコサノイドのトロンボキサンにより脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めてしまいました。 このようなオメガ6のリノール酸の過剰摂取による弊害は他にもあります。 ・ガン細胞の増殖を促進する ・アトピー性皮膚炎や花粉症、乾癬などのアレルギー症状を悪化させる (ロイコトリエンの作用は、ヒスタミンに比べ約1000倍強い) ・授乳中の母乳にも影響を及ぼし、乳幼児のアトピー性皮膚炎の発症リスクを増加させる ・子供の学習障害の増加、総合学習能力の低下、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の増加 特に、オメガ3の不足は、子供の脳の発育や人格形成に大きなダメージを与えてしまいかねません。味覚は幼児期に決定しますし、子供に正しい食習慣を身につけさせるということは、子供の知能の発達のみならず、自ずとしつけの問題につながってきます。 明治時代にすでに「食育」の重要性について述べた人がいます。「身土不二」の原理を発表した陸軍軍医の石塚左玄は、「体育も智育も才育もすべて食育にある」といっています。 ・スポーツ栄養学において、オメガ6の過剰が怪我や故障などで炎症が起こりやすくなる オメガ3の比率を高めることで、スタミナ強化や疲労回復、さらには怪我や故障の改善につながっています。 ちなみに、ライナス・ポーリング研究所のエビデンスであるオメガ3の予防・治療効果のある主な疾患や症状を紹介します。 ・視力や神経の発達 ・循環器疾患(冠動脈心疾患、心筋梗塞、心臓突然死、脳卒中) ・アルツハイマー型認知症 ・2型糖尿病 ・炎症性疾患(関節リウマチ、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)、喘息、IgA腎症) ・神経精神疾患(うつ、双極性障害、統合失調症) このように、オメガ3は体内の消防士として優れた抗炎症作用を持ち、細胞の生体膜の完全性を維持し、細胞や組織の保護や治癒に役立ちます。 以上「油」のとり方を簡単にまとめますと、加熱調理にはオメガ9のオリーブオイルを使い、普段からオメガ6の油を控えめにする。特に、オメガ6はジャンクフード、加工食品やスナック菓子類などでよく使われているので出来るだけとらないようにする。そして、肉やマグロを控えめにしてオメガ3の豊富な青背の魚を適度にとりつつ、亜麻仁油やエゴマ油を加熱せずにドレッシングとしてとることが大切になります。 「放火魔」の油を少なくし、「消防士」の油をしっかりとっていくことです。 (参)病気がイヤなら「油」を変えなさい!

[]2019.07.12

精製された甘い糖質、”砂糖”の甘くないお話し

町のあちこちにあるスイーツ店。陳列棚にもおいしそうなケーキやドーナツ。ついつい誘惑されそうになりますね。

黒砂糖にはビタミンやミネラルなどが含まれていて、弱アルカリ性ですが、白砂糖はとことん精製されているので、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素がすべて奪われてしまっています。ですから、白砂糖は食品ではなく、自然界に存在しない有害な食品添加物なのです。 今回は「万病の元」にもなっている砂糖の甘くないお話をさせて頂きます。

大きく3つの害をお伝えします。  

① 低血糖による精神異常

砂糖は摂取により血糖値を急上昇させる「クイックカーボ」、いわゆる「高GI値食品」です。そのとき、膵臓から急上昇した血糖値を下げるためにインスリンが分泌されますが、丁度よくさげるのではなく、低血糖へと下げ過ぎてしまいます。 すると、今度は下がり過ぎた血糖値を上げるためにアドレナリンを分泌します。 このアドレナリンは、「攻撃ホルモン」とも呼ばれ気分を高揚させる麻薬や覚せい剤のようなものです。それにより、また血糖値が急上昇と乱高下を繰り返すことになり、血管や脳など各臓器にダメージを与えます。 脳においては、イライラなどの興奮状態を引き起こしたり、うつ症状を引き起こしたりしてキレやすかったり落ち着かない状態になります。 砂糖の多いお菓子類などは特にミネラルが不足してしまうので、気分を落ち着かせることができない子供にしてしまいます。 砂糖自体に依存性がありますので、普段から砂糖をとらないようにしていきましょう。  

② 冷え体質による免疫低下

砂糖はミネラルがなく陰性食品といわれています。ミネラルがないうえに、代謝で体内のビタミンやミネラルを消耗してしまうため、平熱が35℃台の低体温の体質にしてしまいます。 そのことにより、免疫の低下を引き起こし、風邪を引きやすくしたり、花粉症やアトピー、喘息などのアレルギーをひどくしたりします。 砂糖自体が腸の善玉菌を減らし悪玉菌を優位にしてしまうので、アレルギーの根本治療において腸の環境をよくするためにも、精製された砂糖はやめましょう。 そして、女性においては生理不順から流産、不妊にもつながります。 温活・妊活や女性のトラブルに役立つプラズマ療法では基礎体温を36.5℃以上に持っていきますが、当サロンで必ず食事や栄養の指導を丁寧にするのは目的を早く叶えてあげたいからです。  

③ 炎症による老化促進

砂糖の害は、直接的には高血糖の持続により糖尿病につながります。 また脳においては、第3の糖尿病といわれるアルツハイマー型認知症を引き起こします。 砂糖は体の至るところで「炎症」を引き起こし、血管や臓器、肌などの組織を痛めつけます。 ですから、砂糖を多くとることで血管を痛め、心臓病や脳卒中のリスクが高まります。 また炎症により、体のあちこちで活性酸素が発生しますので生活習慣病や膠原病、ガンなどを引き起こしたり、症状をひどくしたりします。 ガン細胞は特にブドウ糖をエネルギー源にしていますので、そのエサであるブドウ糖(砂糖)をひかえることが必要なのです。 そして砂糖は酸性であり、これを中和するために骨からカルシウムを溶かして骨をもろくしてしまいます。骨を強くするお薬を飲む前に、好きなスイーツをひかえることも大切なことですね。 また抗酸化のビタミンCは、砂糖をたくさんとっていると、ビタミンCを細胞にいれるための出入り口であるグルコーストランスポーターGLUTが糖を入れるのに忙しくて、ビタミンCが細胞内に入ることができません。 つまり、甘いものをとり過ぎていると、ビタミンCが細胞内のミトコンドリアにたどり着けなくて、抗酸化として働くことが出来ず無駄になるということです。 さらに、砂糖はカンジダの増殖を助長し、膀胱炎や膣炎などのリスクを高めてしまいます。 肌の老化の一つである色素沈着成分のリポフスチン発生の原因や話題の終末糖化物質AGEsの生成から活性酸素の多量発生にもつながるので、とにかく精製された砂糖をひかえた食生活をしていきましょう。 なお、黒砂糖や和三盆糖、ハチミツ、糖蜜、メープルシロップ、アガベシロップなど食物繊維を全く含まない糖類も、老化を促進するという点では白砂糖と同類ということを知っておいてください。 体中で発生する活性酸素がガンを始めさまざまな疾患に関わりますが、抗酸化力抜群のプラズマ療法はこれらの疾患の治療を強力にサポートします。 ぜひ、お気軽に体験してみて下さい。   (参)分子栄養学実践講座、杏林予防医学研究所アカデミー、鶴見式酵素栄養学

[]2019.07.07

おいしいものには毒がある。パンとの付き合い方で心身すっきり。

前回は牛乳が健康のために飲むものではない理由をたくさん述べさせていただきました。 今回は、ちまたで話題のパンのトリセツになります。

最近は、高級食パンブームであちこちに専門店が行列を作っています。 確かに、とてもフワフワ、モチモチしていて美味しいですね。 当然それには訳があります。

  牛乳同様、美味しいパンと牛乳をやめてみるだけで、さまざまな不調や病気が改善します。特に子供はすぐにやめた効果が出やすいです。 自傷行為や異常行動がおさまり、疲れ、便秘、肥満、胃腸トラブル、うつ、湿疹、アレルギーなども改善していきます。授業中の眠気が減り、集中力ややる気がアップし授業の理解度が高まります。 子供だけではなく、ぜんそくなどのアレルギー性疾患、慢性関節リウマチ、橋本病などの自己免疫性疾患、アルツハイマー病、パーキンソン病、多発性硬化症などの神経疾患、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎やクローン病などの疾患、線維筋痛症、慢性疲労症候群などの難病、子宮内膜症、不妊症などの生殖器疾患、乳がん、前立腺ガンなどの悪性腫瘍なども改善しやすくなります。 完全に精白された小麦粉と、砂糖で作られたパンは、血糖値を急激に上げ、その後、急激に血糖値が下がる「反応性低血糖」になることがあり、以下の多くの症状に見舞われます。 手足の冷え、ふるえ、冷や汗、目のかすみ、砂糖の渇望、吐き気などの消化器障害、神経過敏、キレやすい、疲れやすい、フラフラする、めまい、ため息とあくび、抑うつ、眠気、不眠、頭痛、決断できない、集中力の欠如、忘れっぽい、精神的混乱、自殺志向、夜驚、動悸、頻脈、筋肉痛、感覚麻痺、筋肉のつり、動きがギクシャクする、痙攣、皮膚のかゆみや違和感など。 パンを食べると、自律神経やホルモンの異常を引き起こすことがあり、太りやすくなります。また、将来的には糖尿病や認知症を発症する危険が増してしまいます。   パンの特徴をまとめてみました。

① 今の小麦は昔の小麦と違い、消化しにくくなっています。

現在の小麦は「フワフワ、モチモチ」を生み出すグルテンを大量に含みます。そのため、もともと持っている人の消化酵素では、消化しにくいものへと変化しているのです。 そして、パンを常食すると、腸に未消化物が多くなり、体内に通すべきでない物質(分子量の多いタンパク質でアレルゲンとなりやすい)を通してしまい、全身のさまざまな組織への攻撃が引き起こされていきます。というのも、小麦のタンパク質と人のいくつかの臓器や体内物質とは、その一部のアミノ酸構造がよく似ていて、私たちの体内で異物を排除するためにできる「抗体」は敵と見誤って攻撃してしまうのです。 そのように攻撃対象となる臓器は以下のものが分かっています。 ・何種類かの神経細胞 ・肝臓・脳・副腎皮質でできる酵素 ・甲状腺、卵巣、精巣、膵臓、胃、心臓、骨などの組織

② 小麦のタンパク質「グルテン」の怖さ

グルテンに対する抗体ができることにより、さまざまな病気が起こっています。 ・腸のトラブル(過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎など) ・神経系の異常(自律神経失調症、神経症、頭痛、パーキンソン病、多発性硬化症など) ・精神疾患(うつ、躁うつ病、統合失調症、不安障害、自閉症、多動症、認知症など) ・自己免疫疾患(慢性関節リウマチ、橋本病、バセドウ病、全身性エリテマトーデス、サルコイドーシスなど) ・皮膚疾患(アトピー性皮膚炎、疱疹状皮膚炎、乾癬など) ・慢性疾患(自律神経失調症、繊維筋痛症、慢性疲労症候群など) ・生活習慣病(糖尿病、肥満など)

③ パンで起こりやすい「反応性低血糖」

現在、パンに使われている小麦のほとんどは、完全に精白されているものです。 さらに小麦には、ほかの穀物と比べて「アミロペクチン」という、血糖値を急激に上げるデンプン(糖質)が含まれています。 その小麦粉でできたパンを食べると、急激に血糖値が上がり、それに伴ってインスリンが急激に分泌されます。その作用で今度は血糖値が下がりますが、このとき丁度よく下がればいいのですが、インスリンが過剰に出てしまい、血糖値が下がりすぎて低血糖になることが少なくありません。(60mg/dl以下)この食事による低血糖を「反応性低血糖」と呼び前述のような症状を呈します。 体質や疲れのせいだと思っていることが、実はパンによる反応性の低血糖の症状という場合も多いのです。

④ 有害な糖化物質が蓄積して糖尿病、認知症を招く

パンを常食して高血糖が続くと、「糖化」(酵素の働きなしにタンパク質や脂質に糖鎖が結合すること)といわれる反応が起こり、身体に有害な糖化物質が作られるという弊害が出てきます。この糖化物質を体にため込むと、細胞のサビでもある酸化や炎症が起こりやすくなり、肌のシミ・シワをはじめ、動脈硬化、腎障害、神経障害など、体のさまざまな場所のダメージが進みます。 さらに、血糖値とインスリン分泌量が乱高下するほど、膵臓に負担がかかり、糖尿病になるリスクが高まります。糖尿病は、インスリンの量や作用が不足して糖がうまく利用できない病気ですが、その一環として「認知症」も起こりやすいことがわかっています。

⑤ 幸せ感の正体は中毒性の物質

パンを食べると体内でモルヒネに似た物質ができます。それは、小麦のタンパク質であるグルテンが分解される途中でできる「エキソルフィン」という物質です。 この物質は簡単に血液脳脊髄液関門を通り抜け、脳内に作用して「幸せ感」をもたらします。さらに、くり返し食べたくなる中毒症状が引き起こされ、食欲も亢進させるので、さらにパンを食べ続けてしまいます。 エキソルフィンは小麦中毒以外に、精神的な不安定さや神経障害を引き起こします。 なお、エキソルフィンの受容体は全身にあるので、「便秘」「なんとなく息苦しい」「眠気や吐き気」「尿の切れが悪い、尿がもれる」などさまざまな器官の働きに悪影響を及ぼします。

⑥ 重要な「メチレーション回路」を阻害する

私たちの体内では、「メチル基」というものをやりとりしながら、次々に必要な物質をつくり出す反応系が回っています。これを「メチレーション回路」と呼び、細胞に必要な物質やさまざまな反応に使う酵素、神経伝達物質などをこの回路からつくり出しています。 この回路を回すための重要な物質の一つが、アミノ酸の一種の「システイン」です。ところが、グルテンからできるエキソルフィンには、システインが体に取り込まれるのを阻害する作用があります。また、パンで起こる炎症は、これらの回路を阻害してしまいます。 そのため、パンなど小麦製品をとると、システインが不足してメチレーション回路が回りにくくなり、自閉症などの発達障害やホルモンバランスの乱れなどの弊害が起きてしまいます。

⑦ 腸の炎症を起こし不要物や有害物質が入りやすくなる「リーキーガッド症候群」を起こす

腸の内側には絨毛と呼ばれる細かい突起で覆われています。その表面がさらに微絨毛と呼ばれる微細な突起を持つ上皮細胞が敷き詰められて、十分に分解された必要な栄養素は通しますが、ある一定の大きさのものは通さないという「ふるい」のような構造になっています。 さらに腸の免疫細胞や腸内細菌も、不要物や有害物を吸収させないように働いています。 また腸では、粘膜と粘液によって侵入物を防いだり、病原体を無力化する免疫グロブリンという免疫物質が働いたり、消化酵素で消化を助けるとともに、異物の侵入を防いだりと、幾重にも関門を張り巡らせているわけです。 ところが、自然界で消化できない物質(加工品や添加物、トランス脂肪酸、電子レンジで変性したものなど)が大量に腸に入り、未消化物が多くなると、悪玉菌がすみやすい環境になり、炎症が起こりやすくなります。 そうなると、腸粘膜の「ふるい」」の穴が大きくなり、体内に通すべきではない異物を通してしまいます。これを「リーキーガッド症候群」と呼びます。その結果、体内に侵入した異物に対する抗体反応によりさまざまな組織で炎症が引き起こされることになります。 小麦にはグルテンの一種であるグリアジンが、腸の透過性を上げる「ゾヌリン」という物質の分泌を促すことで、腸のタイトジャンクションを緩めてリーキーガッド症候群を引き起こします。 つまり、パンを食べると、「未消化物を作る」「その未消化物を腸に入れる」「そのサイクルを続けさせる」という、体を壊す複合作用を発揮することになります。 そして、腸の炎症とリーキーガッド症候群により、アレルギー疾患、自己免疫疾患、精神症状、感染症などが起こりやすくなります。

⑧ 小麦アレルギーは他の食品にも反応する

小麦にアレルギー反応がある人は、牛乳、チョコレート、コーヒー、キヌア、大豆、卵、コーン、米、ジャガイモなどにも反応を起こすことがあります。 このように、一つの食品へのアレルギーが、他の食品にも波及することを「交差反応」といいます。 小麦を筆頭に、多数の食品にアレルギーが出ていた場合、リーキーガッド症候群もあるでしょうし、まずは小麦を除去するといいでしょう。

⑨ パンに含まれるその他の危険な物質

パンには多くの危険な添加物が使われています。 砂糖、人工甘味料、ベーキングパウダー(ふくらし粉)、着色料、化学調味料、遺伝子組み換え(GMO)、グリフォセート(除草剤)、その他の農薬などです。 小麦はほとんどが輸入品なので、GMOやグリフォセート以外にも、収穫後の殺菌剤、防カビ剤などのポストハーベスト農薬の問題もあります。 グリフォセートに関しては、その使用料と自閉症の発症数との相関性は非常時高いことが研究で調べられているので、子供にはパンは食べさせないほうが良いと言えます。 また、人工甘味料の多くは、反応性の低血糖や糖化物質に関して砂糖と同じ害があるうえ、体内で多くの酵素を阻害して代謝を悪くします。また、腸内環境を悪化させる人工甘味料もあります。   以上、訳のあるパンをこれからも食べ続けますか? 健康と美とアンチエイジングのためにもパンとうまく付き合いましょう。 (参)パンと牛乳は今すぐやめなさい、小麦は食べるな、その「不調」、あなたの好きな食べものが原因だった?「遅発型フードアレルギー」、長生きしたけりゃパンは食べるな、老いない体の生活習慣

[]2019.06.30