スタッフ公式ブログ

2019年09月

砂糖が健康を破滅させる146の理由

今回は、ブログで見つけた「砂糖が健康を破滅させる146の理由“146 Reasons Why Sugar Is Ruining Your Health”By Nancy Appleton, Ph.D. (ナンシー・アップルトン博士より)http://www.rheumatic.org/sugar.htmをご紹介します。 過剰な糖質は、さまざまな病気の原因を引き起こしていることが良くわかります。 美味しそうなスウィーツも喉もと過ぎれば、太るだけ」を合言葉に、ぜひ脳に騙されずに糖質の摂り過ぎに注意をして行ってください。
1. 免疫を低下させる 2. ミネラルのかかわり合いを狂わす 3. 子どもたちに多動性、不安、集中欠如、イライラをもたらす 4. 中性脂肪を大幅に増やす 5.感染症への防御作用が低下 6. 組織の弾力性・機能の消失 7.HDLコレステロールを減らす 8. クロム欠乏を導く 9. 卵巣がんを導く 10. 空腹時血糖を上げる 11. 銅欠乏 12. カルシウム・マグネシウムの吸収阻害 13. 視力を低下させる 14. 神経伝達物質であるドーパミン、セロトニン、ノルエピネフリン濃度の上昇 15. 低血糖症を引き起こす 16. 消化管の酸性化 17. アドレナリン濃度を急激に上昇する 18. 機能性腸疾患の患者で吸収不良がよく起きる 19. 老化の原因 20. アルコール依存症に導く 21. 虫歯になる 22. 肥満になる 23. クローン病や潰瘍性大腸炎のリスクを増やす 24. 胃や十二指腸の潰瘍の人によく見られる 25. 関節炎に 26. 喘息に 27. カンジダ症に 28. 胆石に 29. 心臓病に 30. 虫垂炎に 31. 多発性硬化症に 32. 痔に 33. 静脈瘤に 34. 経口避妊薬投与の人に血糖やインスリン反応を高める 35. 歯周病に 36. 骨粗しょう症に 37. 唾液の酸性度に貢献 38. インスリン感受性の低下に 39. 血中ビタミンEの低下 40. 成長ホルモンを減少させる 41. コレステロール値を増やす 42. 収縮期血圧値を増やす 43. 眠気を増やし、活動の低下 44. AGEの増加に 45. タンパク質吸収の阻害 46. 食物アレルギーに 47. 糖尿病に 48. 妊娠中毒症に 49. 子どもの湿疹に 50. 心血管疾患に 51. DNAの構造を傷つける 52. タンパク質の構造を変容させる 53. コラーゲンの構造を変容させる 54. 白内障に 55. 肺気腫に 56. アテローム性動脈硬化症に 57. LDLコレステロールを増やす 58. 体内の生理的ホメオスタシスを損なう 59. 酵素機能の低下 60. パーキンソン病に 61. タンパク質の作用を永久的に変化させる 62. 肝細胞分裂させ肝臓肥大に 63. 肝臓の脂肪を増やす 64. 腎臓を肥大し、腎臓の病理学的な変化をおこす 65. すい臓にダメージをあたえる 66. 体液貯留を増やす 67. 便通の一番の天敵 68. 近視に 69. 毛細血管の裏側を傷つける 70. 腱をより脆くする 71. 偏頭痛や頭痛を引き起こす 72. 女性にすい臓がんを引き起こす 73. 子どもたちの成績に悪影響を与え、学習障害を引き起こす 74. 脳のデルタ、アルファ、シータ波を増やす 75. うつ病に 76. 胃がんのリスクを増やす 77. 消化不良に 78. 痛風のリスクを増やす 79. 複雑な炭水化物摂取量で耐糖能異常をひきおこす 80. 高糖質食は低糖質食に比べインスリン応答を増やす 81 高精製の糖質食は学習能力を低下させる 82. 脂肪やコレステロールを処理する能力の低下 83. アルツハイマーに 84. 血小板粘着を引き起こす 85. ホルモンバランスを崩す 86. 腎臓結石に 87. 視床下部を余計に刺激 88. めまいに 89. フリーラジカルと酸化ストレスの原因に 90. 末梢血管疾患者は高スクロース食により血小板粘着を増やす 91. 胆道がんに 92. がんのエサに 93. 妊娠中の高糖質食は胎児発育遅延に 94. 妊娠期間が短くなる 95. 消化管を通る時間が短くなる 96. 砂糖が二次胆汁酸を増やし、これががんの原因となる化合物や結腸がんをつくる 97. 男性にエストラジオールを増やす 98. ホスファターゼと結合し壊す 99. 胆のうがんのリスク因子 100. 中毒性がある 101. アルコールと同様に興奮させる 102. PMSを悪化させる 103. 未熟児に与えると二酸化炭素生成に影響を与える 104. 砂糖摂取を減らすと、感情を安定させる 105. デンプンよりも、血流の脂肪を2~5倍増やす 106. 砂糖の急激な吸収は、肥満者に過剰な食物摂取を促進する 107. ADHDをより悪化させる 108. 尿中の電解質組成に悪影響をあたえる 109. 副腎機能に影響を与える 110. 健常者に異常な代謝プロセスを誘導し、慢性変性疾患を促進する 111. 砂糖水の静脈栄養摂取をすると脳に酸素を遮断する 112. 高スクロース摂取は肺がんのリスク因子 113. ポリオのリスクを増やす 114. てんかん発作に 115. 肥満の人に高血圧を引き起こす 116. 集中治療室で、砂糖制限すると命を救う 117. 細胞死を誘導する 118. 食事量を増やす 119. 少年更生キャンプで、砂糖を減らすと44%も反社会的行動が低下した 120. 前立腺がんを引き起こす 121. 新生児の脱水症状 122. 若い男性にエストラジオールを増加させる 123. 低出生体重児の原因に 124. 統合失調症にも関係 125. 血流中のホモシステイン濃度を上昇させる 126. 乳がんのリスクに 127. 小腸のがんのリスク因子に 128. 喉頭がんを引き起こす 129. 塩分や水の摂取の誘導 130. 軽度の記憶喪失に 131. 砂糖摂取が増えると、必須栄養素の摂取が減ってしまう 132. 食事のトータル量が増える 133. 新生児に砂糖を与えると、その後スクロースを優先的に好むようになる 134. 便秘の原因に 135. 静脈瘤に 136. 糖尿病前症や糖尿病の女性に脳障害を引き起こす 137. 胃がんのリスクを増やす 138. メタボの原因に 139. 妊娠女性には、胚(受精卵)に神経管欠損を増加させる 140. 喘息の要因に 141. 過敏性腸症候群に 142. 報酬系に影響をあたえる 143. 直腸がんの原因に 144. 子宮内膜がんの原因に 145. 腎細胞がんの原因に 146. 肝腫瘍に
糖質の過剰摂取は、炎症をもたらし、AGEs(終末糖化物質)という恐ろしい物質を蓄積させます。 その後、さまざまな生活習慣病を引き起こして行きます。 ある有名スポーツ選手が試合が終わるたびに、コンビニでスウィーツを買い込む姿を見たときに、彼の将来が見えました。 事実、その後肘や膝など故障を繰り返しています。 スポーツ栄養学的には、精製された糖質や糖質の摂り過ぎ、トランス脂肪酸、人工甘味料、加工食品等は禁忌です。 ぜひ、健康・美容のために糖質の過剰摂取に気を付けて行きましょう。

[]2019.09.30

ガン細胞の通信物質“エクソソーム”の不思議な働き

細胞はさまざまな物質(サイトカインやホルモン、アポトーシス小体など)を分泌して、お互いの情報のやり取りをしながら生体機能を維持しています。

体内環境の悪化によってガン化した細胞も同様に、さまざまな物質を分泌しています。 ガン細胞の成長に必要な栄養を届ける血管を新生するための物質や免疫細胞から攻撃されないよう逃れる仕組み作りの物質など、とても興味深いものです。 その中で、今回はガン細胞が分泌する「エクソソーム(又はエキソソームexosome)」という顆粒についてお伝えします。
このエクソソームという顆粒は、正常細胞でも多く分泌していますが、ガン細胞においてもガンの増殖や転移、再発において重要な役割を果たすことが明らかになってきています。この顆粒は、直径30~100nmの膜小胞です。 この顆粒の中にさまざまなタンパク質やHSP(ヒートショックプロテイン)、mRNA(メッセンジャーRNA)、miRNA(マイクロRNA)といった物質が含まれています。 このmRNAは、数百種類以上あり、血液中を流れていて、遺伝子の働きを調節し、細胞の働きを変えてしまう作用があります。 例えば、ガン細胞がエクソソームを使って血液脳関門を突破する方法は、まるでコンピュータウイルスのようです。血液脳関門を構成する内皮細胞は、エクソソームをガン細胞から来たものと知らずに受け取り、カプセルを開封してしまいます。すると、エクソソームの中に潜んでいたmRNAが内皮細胞の中に侵入して、遺伝子の働きを変えることで、血液脳関門のバリアを緩めさせてしまうのです。そして、緩んだ部分からガン細胞は脳内に入り込み、転移することになります。 さて、ガンは悪い食事やその他生活習慣などによる体内環境の悪化によって、私たちの細胞が自らガン化したものです。 その大本のガン幹細胞が、エクソソームやタンパク質を使って周囲の正常細胞に遺伝子変異を起こさせることによってガン細胞に変身させます。決して正常な細胞に遺伝子変異が蓄積したからガン化したのではなく、エクソソームやタンパク質を受け取ったことによってガン化したのです。 ですから、ガン細胞はエクソソームを使って生存しやすい環境に変えるために、細胞外基質の分泌を促進するように働きかける。免疫細胞に対しては、ガン細胞を攻撃することのないように働きかける。血管内皮細胞に対しては、腫瘍組織内に血管を張り巡らせるように働きかける。このように、さまざまな働きかけを行ってガン細胞は成長していくのです。
さて、エクソソームの内部の物質は、分泌された元の細胞の特徴を反映しています。 ガンのタイプにより、放出するmiRNAの量や種類が異なるので、国立がん研究センター研究所では、血液1滴で13種類のがんを早期発見できる装置を開発し、体内にどんな種類のガン細胞が潜んでいるかを突き止めることが可能になりつつあります。 但し、さらなる早期発見をしても、今の治療レベルの西洋医学では、ファーストチョイスに相応しい治療技術がないために、患者によけいな不安を与えてしまう可能性があります。 ちなみに、がん活性消滅療法(CEAT)はこの診断技術をとうに上回っていますし、診断と同時に治療も可能なので、ぜひこちらの検診も受けてみて下さい。 (参)がん活性消滅療法

大丈夫?ゲノム編集食品と遺伝子組み換え食品を知ろう!

昨日、NHKクローズアップ現代で「解禁!ゲノム編集食品」をやっていました。 生命の設計図である遺伝子を改変することで、肉厚のマダイやGABAを多く含むトマトなどが開発され、今後我々の食卓に上ってきます。 果たして、安全性はどうなのでしょうか?

まず基礎知識として、遺伝子組み換え食品(GMO)は、他の生物の特性を持つ遺伝子を目的に応じて作物に導入して作り出した食品類で、除草剤や病害虫への耐性を持たせたり、収量の増量を意図するなどした食品類を指します。 一方、来週火曜日から解禁になるゲノム編集食品は、目的の遺伝子を探し出して、その遺伝子を切断することにより目的に沿うよう編集した食品になります。本来は、自然界が自然のペースで遺伝子を切断して突然変異種を作るところを、人為的に放射線や酵素を使うことで目的とする遺伝子を壊す技術になります。 ちなみに、地球上の生物の進化のおよそ90%は、紫外線などの自然界の影響によるとされています。 さて、現在のゲノム編集においては、第三世代の「CRISPR/Cas(クリスパー/キャス)法」による「ガイドRNA」と「制限酵素」を用いる方法で、容易にゲノム編集が普及し応用されつつあります。 特に、最も多く応用が進んでいるのが、動物のミオスタチンという筋肉を制御する遺伝子の破壊です。この遺伝子の破壊により、筋肉の成長が止まらなくなり、早く成長して筋肉もりもりの魚や家畜が出来ています。 先程のマダイやトマトの他、トラフグ、牛、豚などに応用されています。
さて、今回の解禁にあたって問題なのが、ゲノム編集食品という表示義務がないことです。 というのも、遺伝子の切断は自然界でも起こることで、ただゲノム編集においては、効率優先で人為的に改良しただけで、科学的に区別できないというのが理由です。 しかし、日本消費者連盟の方は、科学的に区別出来なくても、社会的な検証はできるので表示を義務付けるべきだと述べています。 社会的検証とは、科学的な検証ではなく、流通履歴や記録による検証です。 事実、EUでは、十分な証拠がなくても、まだ新しい技術で安全性が分かっていないという予防原則により表示を義務付けています。 企業にとってのメリットは、付加価値をアピールできることにあり、デメリットは、不安な消費者が離れることと言っています。 しかし、企業よりも、まずは消費者である我々の命が大切なわけで、不安を取り除く努力をして欲しいと思います。
事実、遺伝子組み換え食品の安全性には、問題が噴出しています。 例えば、農薬への耐性を持たして作ってある食物には、毒性の強い農薬がたっぷりかかっているわけです。アメリカでは除草剤グリホサート(ラウンドアップ)による発ガンにより、被害者勝訴の判決が出ました。また、ウイルスを用いて遺伝子を導入しているので、導入に用いたウイルスなどの異物の残留物による健康被害もありました。 一方、ゲノム編集食品にも、100%目的とする部位を切断できるわけではなく、目的以外の遺伝子切断により遺伝子発現を抑制してしまう「オフターゲット」を起こす可能性があります。それによる未知のリスク、例えば毒性が増えるなど、まだ解明されていないことが多いわけです。 さらに、生命への不自然な介入による倫理的な問題も議論しつくしていません。 生命同様、遺伝子は大変複雑なシステムで成り立っています。一つの遺伝子からは複数のタンパク質を作り出しています。遺伝子をもとに作られるタンパク質一つとっても、精密部品のようです。遺伝子同士が連絡を取り合って、個体のホメオスタシスを保ち、自然界の秩序を保っているのです。 このような中で、「生物の多様性に関する条約のバイオセーフティに関するカルタヘナ議定書」が2003年に締結されました。 さらに、カルタヘナ議定書では、遺伝子組換え生物等の国境を越える移動により損害が生じる場合の対応について、生物多様性の復元等の対応措置をとること等を締約国に求める名古屋・クアラルンプール「補足議定書」が採択され、日本では2018年3月に施行されました。 ただ、日本に対する主要産出国であるアメリカはこれに批准していないため、アメリカ産のGMOによる損害や健康被害に対して責任を負わせることが出来ないのが問題になります。
さて来週からゲノム編集食品が店頭に並んで来るわけですが、仮に企業が、ゲノム編集食品が本当に良い技術と考えるのなら、自主的に表示をして消費者に判断をゆだねるべきでしょう。 我々も、近くのスーパーのお客様の声に、消費者の選ぶ権利を守れるよう表示のお願いをして見ましょう。 不自然な遺伝子改変による不自然な食品は、自然物である我々人間の健康を守れません。 不調を良くしたければ、まず自然な食べもので健康を取り戻せます。 当たり前の自然なものが、無意識に手にとれる安心・安全な中で生活したいものですね。 (参)ゲノム操作・遺伝子組み換え食品入門、カタルヘナ議定書

[]2019.09.26

満たされることよりも、満たされないことが重要

貝原益軒が81歳の時(1710年)に著した和俗童子訓(わぞくどうじくん)に、次のような一節がある。 「古語では、『およそ小児を健康にするには、三分の飢えと寒さとを負わされるべきである』と云われている。三分とは十のうちの三分を言う。その心は、少しは腹を空かせ、少しだけ冷やすのが良い、ということである。古人の、子どもを健康に保つ良法である。世俗の人はこれを知らずに、子どもに母乳や食事を多く与えて飽きさせ、甘い物、果物を多く食べさせるために、気がふさがって、必ず脾胃を傷めて病気になる。子どもの不慮の死は、その多くはこれが原因である。」 健康や治療の秘訣は細胞に好ましいストレスを与えることです。 細胞に好ましいストレッサーを浴びさせ、適度なストレスを生じさせることです。 好ましいストレッサーとは、それは自然界から受ける自然な種類の、しかも自然な強度のストレッサーです。 細胞を取り巻く環境の温度、酸素濃度、二酸化炭素濃度、浸透圧、pHなど、様々なものが狭い範囲で揺れ動いていますが、それらが一定範囲から少し外れたとき、細胞に適度なストレスが生じます。 それが、適度な空腹と自然の寒さということです。 現代の親は「子どもたちのお腹が空かないように…」「喜んで沢山食べてくれるものを作らなければ…」「寒くならないようにこれを着せよう…」などと、正反対なことをやっています。だからこそ、すぐに風邪をひいてしまうような不健康な子ども達が激増しているのです。
ここで自然の大きなストレスにチャレンジし続けている、いわゆる自己修行を続けている有名なイタリア登山家ラインハルト・メスナーのエピソードをご紹介します。 彼は、ヒマラヤ山脈の8000m峰14座全てに、酸素ボンベなしで完全登頂するという偉業を成し遂げた史上初の人物です。 一般的にはとても生きて戻って来られないような極めて過酷な状況の中、彼はまさに「超能力」を発揮したといえるわけですが、その偉業の裏側で彼が行っていたのが、次のような「修行」です。 ●標高1000mの凍結した山の斜面を裸足で駆け上がる ●肉類を食べない ●朝に冷水のシャワーを浴びる ●複式呼吸(瞑想)を毎日行う ●週に1回は断食を行う   メスナーは自らの偉業について、次のように語っています。 「私は、人より超人的な体力や耐久力を持っているというわけではない。ただ、生命力を発揮するための方法を、人よりよく知っていたと思う。生命力は、自分が所有しているというようなものではなく、私たちの周囲に無限に存在し、渦巻いているものである。それをスムーズに体の中に取り入れ、そしてまた、スムーズに外に出していく。それがうまく調和したとき、遠征が成功する。するとまた、大きな喜びと共に、エネルギーが体に戻ってくる。人間はいわば、生命力の通り道のようなものである。」 メスナーの自然への謙虚な向き合い方に感動を覚えると同時に、人間の可能性のすばらしさに気付かざるを得ません。
「腹八分に医者いらず、腹六分で老いを忘れ、腹四分で神に近づく」と言われますが、時にファスティングを行い、冷水を浴び、朝日を浴びながら、そして自然を愛でながら散歩してみてはいかがでしょうか? (参)死ぬまで元気に生きるための七つの習慣

[ライブラリー]2019.09.24

ノーベル医学・生理学賞受賞した「奇跡の分子」NO(一酸化窒素)をご紹介します!

プラズマ療法を開発した田丸滋先生が、スキルス胃ガンで肝臓、肺への転移もあり余命3カ月の状態から、何とかガンの進行を止めたのが「プラズマウォーター」でした。 開発初期のプラズマウォーターは、今の1000分の1程度のレベルにもかかわらず、転移した末期ガンの進行を止め、そのような中でプラズマウォーターのパワーを高めつつ、もう一つの特許技術であるプラズマパルサーを開発して自身のガンを克服したのでした。 ともすると、プラズマ療法のメインが機械であるパルサーにあると思いがちですが、実はそれ以上の能力がもう一つの特許技術であるプラズマウォーターにあるのです。そして、このプラズマウォーターのパワーの源の一つがNO(一酸化窒素)になります。 ちなみに、気体であるNOを水の中に保持する技術は、今まで大資本の世界中の製薬メーカーなどが開発を試みましたが、かなわないものでした。
今回は、このNOの奇跡の多能性について、ノーベル医学・生理学賞受賞者ルイス・J・イグナロの著書「NOでアンチエイジング」からお伝えします。 1998年、NOに関する画期的研究にノーベル医学・生理学賞が授与されたのが始まりでした。この発表のプレリリースには「奇跡の分子」NOが果たす多くの機能が概説されていました。 以下にその抜粋を示します。 ① 心臓 アテローム性動脈硬化では、内皮のNO産生能力が低下する。しかし、ニトログリセリン治療によってNOを補給することができる。 ② 肺 集中治療患者にNOを吸引させて治療することができる。 ③ ガン 白血球は、バクテリア、カビ、寄生虫などの感染源を死滅させるだけでなく、患者を腫瘍から保護するためにもNOを用いている。 NOガスによってアポトーシス(プログラム細胞死)を引き起こすことができるため、科学者は現在、腫瘍の成長阻止にNOが使用できるかどうかをテスト中である。(これに関しては、すでに腫瘍阻止も確認できています。また、プラズマ療法として使われています。) ④ 不能 NOは勃起組織の血管を拡大することによって勃起を開始させる。(すでに、この機序のある勃起不全治療薬〈バイアグラ、シアリス、レビトラ等〉が出来ています。) ⑤ 診断分析 肺や腸でのNO生成を分析することで、炎症性疾患を診断できる。 ⑥ 他の機能 NOは嗅覚や違った臭いをかぎ分ける能力にとって重要である。また、記憶力のためにも重要である。 (出所:カロリンスカ研究所ノーベル賞選考委員会)
さらに、NO(一酸化窒素)の特徴と果たしている役割をご紹介します。 NOは、 ・寿命はわずか数分の1秒です。 ・内皮細胞は、多くの通常疾患から私たちの身体を守ってくれるNOを作り出す心血管系統の中にあるNOの産生工場です。 ・血管の内皮細胞だけでなく、神経細胞や白血球でも産生されています。 ・プラーク形成やアテローム性動脈硬化になる危険性が低下させます。 ・血餅を出来にくくし、心臓発作や脳卒中を起こす危険性を引き下げます。 ・血流を制御し、血圧降下にも役立ちます。 ・プラークの形成を阻止する重要な役割を果たしています。 ・血小板の凝固に干渉し、脳卒中の危険性を低下させます。 ・破壊的なフリーラジカルを撃退できる強力な抗酸化物質です。体内のあらゆる天然抗酸化物質の1000倍以上は強力です。 ・抗酸化物質の役割を果たす際、酵素や遺伝子と反応して消炎剤として機能します。 ・補う機能性食品とNO強化の栄養機能成分(Lアルギニン、Lシトルリン、ビタミンC・E、葉酸)を相乗的に組み合わせることによって、体内のNO産生が徐々に拡大されます。さらに、運動を加えることで、血液の流れを速め、NOを産生する酵素であるNO合成酵素の活動レベルを引き上げ、体内のNO産生量を増大させます。   ここで、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、LDLコレステロール、精製された糖質の多い食事をしていたのでは、体内のNOの産生は低下してしまいます。 一方、良い油(オメガ3)を積極的に摂り、抗酸化力豊富な野菜をしっかり摂ることが、NOの働きを守ってくれます。
以上の実践を通してNOの産生レベルを大幅に引き上げることで、心血管系の疾患リスクを低減して若々しいしなやかな血管を取り戻して行くことができます。 プラズマ療法にて、このようなすばらしいプラズマウォーターを、ぜひ取り入れて行って下さい。

細胞のもったいないを”オートファジー”でリサイクル!

私たちの体の中では、常に新陳代謝が行われていることはご存知でしょう。 しかし、古くなった細胞を単に捨ててしまうのではなく、きちんと分別して使えるものは使うというリサイクルシステムを私たちの体の中にも備えているのです。 そのリサイクルシステムのカギである「分解」に関わる機能が「オートファジー」です。 オートファジーは、2016年東京工業大学の大隅良典栄誉教授が「細胞の自食作用(オートファジー)の機構の解明」でノーベル医学生理学賞を受賞したことで認知されるようになりました。 実は私たち人間も含め、生物の体内では数十兆個あるといわれる細胞一つひとつの中で、古くなった異常タンパク質や異物などを分解し、その分解でできたアミノ酸から新たなタンパク質を作るためのリサイクルが行われています。 このリサイクルシステムは、大きく2つあります。 「ユビキチン-プロテアソーム系」「オートファジー」の2つです。ユビキチン-プロテアソーム系は、個々のタンパク質ごとの小規模な分解方法で、オートファジーは一度に多量のタンパク質をまとめて処分する分解方法になります。 特に、オートファジーが注目されるのは、このオートファジーの働きが、人間の健康や病気の発症に大きな影響を与えるとされ、オートファジーの異常はパーキンソン病や糖尿病を引き起こすからです。また、オートファジーの遺伝子の異常は、ガンや神経疾患を含む幾つかの状態にも関与しているからです。   では、このオートファジーのリサイクルの流れを簡単に説明します。 ① 細胞の中に詰まっている古くなったタンパク質を膜に包む。(オートファゴソーム) ② これに分解酵素を持つリソソームと呼ばれる物質がくっついて(オートリソソーム)分解酵素が流し込まれ、アミノ酸に分解する。 ③ 分解されたアミノ酸は膜の外に出され、新たなタンパク質を作るための栄養として再利用される。 この流れの中の②の部分がオートファジーと呼ばれる自食作用の所になります。 ちなみに、貪食細胞が細胞内に取り込んだバクテリアや老化細胞を処理するときも、このようなメカニズムによって行われます。 オートファジーの機能は、細胞内あるいは生体内のタンパク質が不足してきた場合にも活発に行われます。食べるタンパク質を減らしたり、ファスティングを行ったりすると、細胞におけるオートファジーの働きが活発になり、異常なタンパク質や過剰なタンパク質の分解処理が亢進されます。このことは、疾患を治療したり、健康を維持するためにとても重要になります。 もともとタンパク質は完成までにとても手間がかかっているので、再利用しないともったいないですね。ちなみに、リサイクルに回す前には、HSP(ヒートショックプロテイン)と呼ばれる異常タンパク質の機能を修理する分子シャペロン(※1)が再フォールディング(※2)にあたっています。(詳しくは後述) 細胞内には、このような驚くべきメカニズムが無数にあり、それは医薬品や手術によって解決しようとしている医学の到底及ばない世界ですね。 ※1分子シャペロン:タンパク質分子を正しく折りたたみ(フォールディング)をして機能を獲得するのを助けるタンパク質の総称 ※2再フォールディング:タンパク質分子を再び折りたたむこと

[ブログ]2019.09.15

「ガンにならない3つの習慣」高橋弘著

◆ガンを知る

1981年以来、日本人の死因のトップがガン ガンの原因の1位は食生活で約35%、他喫煙が約30%、感染症が約10% ガンとは、ガン細胞が増殖して0.5~1cmの大きさになり、肉眼で見えるようになったもの。重さは約1gほどです。「増殖しても死なない」1個のガン細胞が細胞分裂を繰り返して、10億個ほど集まって初めてこのサイズになります。これが、いわゆる「早期ガン」です ガンの芽は毎日5,000個程生まれていて、それがいくつかの遺伝子の変化によって「ガン細胞」になります。1つのガン細胞が成長して、私たちの生命を脅かす「ガン」になるには、およそ9年かかります 「多段階発ガン説」とは、何種類ものガン遺伝子とガン抑制遺伝子が変異を重ねながらいくつものステップを踏んでガンが進行するという説 一般的にも「ガン体質」とか「ガン家系」といった言葉を耳にするが、親のガンがそのまま子どもに遺伝することはありません ○発ガンのプロセス①イニシエーション(引き金) 遺伝子のミスコピー、変異を引き起こすのが発ガンの第1段階 イニシエーター:タバコ、感染症(ウイルス・細菌)、ハムやソーセージなどの発色剤、加工食品に含まれる酸化防止剤や防カビ剤、紫外線、放射線、活性酸素など ○発ガンのプロセス②プロモーション(促進) プロモーター:タバコ、活性酸素、熱い飲み物、アルコール、脂肪・塩分の摂りすぎ、肥満など ○発ガンのプロセス③免疫力の低下 免疫とは、病原体や毒素などの進入物、体内で生じたガンなどの異物を排除して、生存に不利な外敵から自らを守ろうとする仕組み  

◆ガンにならない食習慣①ファイトケミカルを摂る

①イニシエーション②プロモーション③免疫力の低下の3つ全てをリセットしてくれるのが野菜や果物に含まれる「ファイトケミカル」 ファイトケミカルとは、植物が自らを守るために作り出した天然成分であり、機能性成分の総称で、植物が作る化学物質と訳されます ファイトケミカルは「食物繊維」に次ぐ第7の栄養素 抗ガン作用は、具体的には、①抗酸化作用、②発ガン物質の抑制作用、③免疫力増強作用の3つがある ファイトケミカルは、①ポリフェノール、②含硫化合物、③脂質関連物質(カロチノイド類など)、④糖関連物質(βグルカン、フコイダンなど)、⑤アミノ酸関連物質(グルタチオンなど)、⑥香気成分(オイゲノール、リモネンなど) ファイトケミカルを効率的に摂取するには、加熱して食べるのが良く、最適なのはスープ  

◆ガンにならない食習慣②低GI値(グリセミック指数)の食品を選ぶ

糖尿病患者がガンに罹る確立は男性で約2.8倍、女性で約3.2倍 Hba1c値が高いほど、発ガン率は高い 特に、すい臓ガンは糖尿病患者に多く、50歳以上で新規に糖尿病と診断された人では、120例に1例の割合ですい臓ガンを発病するといわれています。これは人口比リスクの8倍という高率 糖尿病と診断されてから5年以内に、すい臓ガンの発ガンリスクは最大になります なぜ糖尿病になるとガンを引き起こすのかは、インスリンがガンの芽をガンへと成長させる過程を助長させるから GI値とは、50gのブドウ糖を摂取した時の血糖上昇率を100として数値化したもの 糖質は含まれている食品により、消化吸収のスピードに違いがあり、血糖値を上昇させるスピードに差があります ガンのプロモーションを起こさせないためには、高GI値の食品を避け、低GI値の食品にスイッチするのが有効です 食べる順番も大切で、主食を食べる前に、主菜と副菜を先に食べるようにします。副菜は食物繊維が豊富ですから、先に野菜や海藻類やキノコ類などが胃の中に入ると、後から主食の糖質が入ってきても、血糖値の上昇度合いが緩やかになります 甘い清涼飲料水やスイーツは、俗に「エンプティカロリー」と呼ばれています。これはカロリーがないという意味ではなく、糖質によるカロリーばかりで栄養がない(=エンプティ)という意味です インスリンは「肥満ホルモン」とも呼ばれ、血糖値が上がり、インスリンが分泌されるたびに、血糖は中性脂肪に変えられて肥満を進める

◆ガンにならない食習慣③過剰な鉄分摂取を控える

  過剰な鉄分がガンを引き起こすのは、鉄が活性酸素を発生し、DNAを酸化するため 鉄が運ぶ酸素は毒性が強い半面、酸素を使うと多くのエネルギーが得られるというメリットがある 鉄イオンや銅イオンは触媒となり、過酸化水素からヒドロキシルラジカルが生じる ファイトケミカルを摂っても、大量のヒドロキシルラジカルが生じると完全に処理できない恐れがあります。活性酸素による発ガンをブロックするには、鉄イオンによるフェントン反応を避けるために、過剰な鉄分摂取を抑えることが大切 鉄分が多く、避けたい食品には、レバー、アサリやハマグリなどの貝類、赤身の肉や魚介類があります 動物性食品に含まれる鉄分は「ヘム鉄」と呼ばれており、体内への吸収率は20~30%だが、野菜や大豆などの植物性食品に含まれる鉄分は「非ヘム鉄」と呼ばれており、吸収率は5%程度です。ですから、ファイトケミカルを摂るために野菜をいくら食べても、鉄分による酸化の害を心配する必要はない  

◆アメリカでの研究

1977年アメリカでまとめられた「マグガバンレポート」では、ガン、心臓病、脳卒中などの生活習慣病は、間違った食生活に起因する「食源病」であると指摘した この間違った食生活とは「動物性食品と砂糖の過剰摂取、精製度の低い穀物や食物繊維が多い野菜類の摂取が少ない」食生活のこと 1982年、アメリカ国立科学アカデミーでは、「食と栄養とガン」というレポートの中で「脂肪の摂取量が増えるとガンの罹患率も増えるのに対して、野菜、果物、未精製の穀物の摂取量が増えるとガンの罹患率が低下する」と指摘している
◆この「ライブラリー」のコーナーでは、健康、医療等の情報を中心に書籍の要約をご紹介します。さまざまな情報が出回っていますが、要約だけでも出来る限り皆様の健康のプラスになるよう役立てて頂ければ幸いです。

[ライブラリー]2019.09.14