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健康法

活性酸素の善玉と悪玉

物事に善と悪というように、白黒つけると分かりやすい面があり、またそのように決め付けたがる傾向も分からなくはありません。

体のことで言うと、腸内細菌について善玉菌と悪玉菌と言ったり、コレステロールに関しても悪玉とか善玉とか区別しています。

今回は、万病の元とも言われる活性酸素について、善玉活性酸素と悪玉活性酸素を説明します。

その前に、酸素は原子番号8という事で、電子は8個あります。原子は2個ずつペアを作って安定していますが、何らかの原因で電子のペアが崩れてしまうと、活性酸素化してしまいます。その活性酸素は4種類あり、酸化力の順で言うと、スーパーオキサイドラジカル、過酸化水素、一重項酸素、ヒドロキシラジカルの順で活性が強くなります。

本来、活性酸素は酸化によって、体内に侵入した病原性微生物や有害物質を駆除するために利用されるものです。ですから、スーパーオキサイドラジカルと過酸化水素は「善玉」と呼ばれます。酸化の状態が強くなった後の2つの活性酸素は、正常な細胞まで酸化させて傷つけてしまう欠点を持っています。

具体的には、4つの活性酸素の特徴は以下になります。

スーパーオキサイドラジカル(善玉)

スーパーオキサイドラジカルは、ミトコンドリアがエネルギーを発生させる際に生まれます。異物に対して撃退する作用があります。

過酸化水素(善玉)

スーパーオキサイドラジカルがスーパーオキシド・ディスムターゼ(SOD)という酵素によって分解される際に発生します。過酸化水素は、体内酵素のカタラーゼやグルタチオンペルオキシダーゼによって分解され、水になります。

一重項酸素(悪玉)

一重項酸素は、紫外線を浴びると増えることが知られています。強い酸化力があり、生体分子と反応して細胞を破壊しようとします。身体はこれに対して、βカロチンやビタミンE・C、尿酸などで対抗しようとします。

ヒドロキシラジカル(悪玉)

酵素で分解されずに残った過酸化水素が、金属イオンやスーパーオキサイドラジカルと反応することで発生します。酸化力が非常に強く、脂質を次々と酸化させる特徴を持ち、“細胞傷害型”の活性酸素とも呼ばれています。また、遺伝子を傷つけるため、がんの原因の一つとも考えられています。

 

活性酸素も必要なものですが、悪玉の親玉であるヒドロキシラジカルになると、活性酸素を過剰に発生させるストレス過多などの生活習慣に気をつけること、過剰に蓄積されている重金属などのデトックス、そして酸化しやすい油の摂り過ぎを防ぐことが大切です。

そして、抗酸化に働くプラズマ療法やプロトン・水素を生活に取り入れることがより健康をサポートしてくれるでしょう。

[ブログ/健康法]2023.08.23

私たちの体内には重金属が蓄積されています!積極的に解毒しましょう‼

環境汚染や工業活動により、私たちの体内には鉛、水銀、カドミウム、アルミニウムなどの重金属が蓄積しています。

これらの重金属は、神経系や免疫系などに悪影響を及ぼす可能性があり、慢性的な健康問題を引き起こしています。

もともと、私たちの身体にはこれら重金属を解毒する機能を備えていますが、私たちの身体の機能の低下もありますし、汚染度が益々深刻化しているので、以前に増して積極的に対処していく必要があります。

ちなみに、豆類、玄米、ニンニク、玉ねぎなど、システインを多く含む食材を食べることで、重金属の排泄を促すとされています。

しかし、重金属は細胞内に隠れているため、一般的な食品で体外への排出は非常に困難です。

そして、私たちの身体に備わっている解毒機能についてですが、スムーズに重金属を排出できるかどうかの「力」は、一般的には「デトックス力」ともいわれます。

そのデトックスのカギはグルタチオンという解毒酵素です。グルタチオンは身体の全細胞の中にあり、グルタミン酸、システイン、グリシンの3つのアミノ酸からできています。効果としては、老化防止、アルコール性脂肪肝の予防、放射線障害の予防が期待されていて、体内の酸化を防ぎ、炎症を消し、重金属を解毒し、身体が病気にならないようにフル活動しています。

特に、重い病を持つ人は、積極的に解毒する必要があり、グルタチオンの点滴や重金属をキレートに包み込んで解毒する方法が取られています。

但し、グルタチオンは体内に炎症が起きていればいるほど、デトックス力は弱まるので、しっかり炎症体質を改善することが大切です。

当サロンでは、プラズマ療法が炎症体質の改善に働き、また、全身の酵素を活性化します。また、腸管から重金属を解毒するサプリを使うこともあります。佐賀県の矢山利彦先生の所からだいぶ前に重金属デトックス漢方の処方を教えて頂きましたが、それよりは簡便なものになります。10年前から注目していた素材で、実は東大や千葉大等でも10年ほど研究されていたものです。

根本的には、歯の詰め物のアマルガムを取り除くことも必要なのでしょうが、難もあるので、このサプリは喜ばれています。このサプリに関しては、zoomで勉強会をしていますので、ご希望の方があれば、ご連絡下さい。30日間のお試し分を差し上げます。

体内の重金属を解毒して、細胞環境を良くして体調を整えたい方から、治療院やサロンに導入されたい方もかまいません。

現在、太平洋はインド洋や大西洋のおよそ6倍もの水銀で汚染されています。また、使い過ぎるほどの農薬からの重金属の問題もあります。それらが、私たちの身体の機能を妨げ続けています。ですから、重金属は積極的に解毒して行きましょう。

[ブログ/健康法]2023.08.19

しっかり水分を摂って暑さ対策をしましょう!

日本中で厳しい暑さが続いています。

快適に過ごすために、室内の温度や湿度の管理も大切ですが、水分をしっかり摂って体内環境に気を配ることも大切です。

暑いと体温を冷ますために血液は体表に多く分布してしまい、胃腸などの内臓への血流は相対的に減少します。すると、胃腸や肝臓などの機能が低下するので、消化力が弱くなったり、解毒力も低下してしまったりします。そのような状態で、冷たい飲み物やアイスなどを飲食すると、余計に内臓の働きが低下してしまいます。すぐに、お腹が痛くなったり、下痢したりして具合が悪くなります。

そして、摂った水分の代謝も悪くなるので、体内の水分の偏在が起き、むくんだりして体が重くなったり、だるくなったりします。

また、暑い中での作業やスポーツなどでは、体内の水分が汗などで過剰に排泄されて脱水状態になり、熱中症を引き起こしてしまいます。血液が濃縮されることで、血栓ができやすくなり、脳梗塞などの塞栓症のリスクも高くなります。

ですから、しっかり水分を摂って行きましょう。

当然、その水はプロトン水などの機能水であれば最高です。普通の水が細胞に入って利用されるまでに4時間半と言われていますが、プロトン水では数秒です。点滴並みの速さでしょう。

ですから、激しい競技スポーツの世界で秒速で吸収してくれるプロトン水がオリンピックやパラリンピックにおいて採用になっているのです。

ちなみに、水は本当にバカに出来ません。

簡単におさらいしますと、水は血流を良くして、老廃物を排出してくれます。お通じを良くします。リラックス効果があります。体温調節を適切に保ってくれます。

プロトン水なら、おならが臭くなくなり、自身のお通じが水に浮く状態がその人の適量になります。重い病気の人であれば、最初は1日3~4リットルから始めて見ると良いでしょう。そして、お通じが水に浮く良い状態で、個人差はありますが、だいたい1日2リットルくらいに落ち着きます。ただし、この暑い時期にはもっと多く摂ると良いです。

また、漢方薬の五苓散もお勧めです。

以前にもお伝えしましたが、この五苓散は猪苓、沢瀉、蒼朮、茯苓、桂皮の五つの生薬で構成されていて、利水止瀉、消腫の効果があり、一般的には“口渇、尿不利”に用いられています。

五苓散は、水分の代謝を整えてくれて、体内の水分の偏在を解消してくれます。代謝が悪くなって水分が滞っていれば、その水をさばいてくれますし、水分が不足しているところには潤いを保つように水分を持ってきてくれて機能を高めてくれます。

ですから、このような蒸し暑い時期に予防で五苓散を服用しておくと、過剰な脱水を防ぎ、熱中症や脳梗塞のリスクを下げてくれて体調を維持してくれます。スポーツであれば、熱中症の予防とパフォーマンスを維持するのに役に立ちます。

また、普段室内での仕事が多い方でしたら、暑い環境に出る前に、体調管理を目的に五苓散を利用して見てください。

ただし、このように暑い時期は、胃腸などの内臓機能が低下しやすい時期なので、養生として、冷たい飲み物やアルコールの過剰摂取は避けて、こまめに常温の水分補給を心がけて過ごしましょう。

ちなみに、夏バテで食欲も落ちてぐったりする状態では、気を補う生薬の“人参”や“黄耆”が入っている「清暑益気湯」、さらに憂うつや心労があり睡眠の質の低下があれば「清心蓮子飲」がお勧めです。

上手く、漢方薬やプロトン水を利用して見て下さい。

[ブログ/健康法]2023.07.19

水道水の汚染から身を守り、健康に良い水を摂って行きましょう!

最近、東京都多摩地区の国分寺、立川両市の住民の血中のPFAS濃度が高く、米国で健康被害の恐れがあると定める指標を超えていたことが問題になっています。

このPFASとは、発がん性が疑われる有機フッ素化合物の総称でペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物と呼んでいるものです。代表的なものとしては、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)とPFOA(ペルフルオロオクタン酸)があり、撥水剤、消火剤、コーティング剤等に用いられており、環境中で分解されにくく、蓄積性が高い物質です。

今回の汚染源は、地下水も上流に位置している米軍横田基地が影響しているとされていますが、この地域の地下水は東日本大震災後に放射性物質による汚染も言われていました。

ちなみに、よく浄水器に使われている活性炭が有効とされていますが、PFASの浄化はせいぜい2割ほどとされています。

ですから、プロトン技術で大本から影響を取り除くのが安価で万全な方法になります。単にPFASの影響だけでなく、放射性物質や農薬その他の汚染による影響からの根本解決です。しかも、土壌の微生物が善玉化して地域がイヤシロチ化します。

また、家庭単位ではプロトン水生成器イリスを取り付ければ、同様の悪影響を防ぐばかりか、今まで蓄積されて悪影響を続けている状況を終わらせることが出来ます。なぜなら、体内で代謝等の過程で発生する悪玉活性酸素を、その都度安全な水に替えて排泄してくれるからです。当然、食事からの添加物や悪い油などの悪影響からも守り、さらなる健康増進につながります。

プロトン水生成器は前回お伝えしたように、他の浄水器と違って単なる浄水器ではなく、解離水を作るエネルギー水生成器の医療機器です。物質レベルを超えたエネルギーレベルで健康増進と環境浄化を果たしてくれます。

人間に一番大切な水を優れた形で摂り続けることは、健康への一番の近道です。

もともと、プロトン技術は健康増進と環境浄化で世界的に貢献して来ました。ですから、イリス1台で自身や家族の健康のみならず、地域の環境浄化にも貢献できるのです。

ぜひ、この機会にプロトン技術が拡がって欲しいと願います。

[ブログ/健康法]2023.06.17

運動や肉体疲労に塩化マグネシウムを利用しましょう!

マグネシウム(Mg)は、最も重要なミネラルであるにも関わらず、最も枯渇しているミネラルとされています。Mgは体内の325種類以上の酵素を制御していて、そのうちで最も重要な酵素は、エネルギーの産生や運搬、貯蔵、利用を行う働きをしています。

Mgには多数の生理的な役割があって、神経作用の調整、心臓活性、筋肉収縮、血管緊張、末梢血流などに関与しています。Mgは、どこに利用しても細胞に新しい生命やエネルギーをもたらし、全身の薬にもなります。

Mgが体に満たされれば、感染症やインフルエンザと楽に闘うことができる、強力な免疫システムを持つことになります。Mgは白血球の数を増やすことなく、白血球の能力を強化させる作用があるとしています。

Mgは、天然のスタチンに例えられます。コレステロールは、細胞の生体膜や、ステロイドホルモン、ビタミンD、CoQ10、胆汁の原料などとして、種々の生命活動に不可欠な存在であるため、スタチンによってコレステロールの合成が遮断されると、時にガンを始め、実に多様な健康問題を招くことにつながります。

Mgは天然のトランキライザーとも呼ばれ、精神疾患の治療や中年期の記憶力低下の回復、ストレス対処には有効なミネラルであるといえます。

血中Mgの高値は、あらゆる死因による死亡リスクの4割減と関連していた他、循環器系による死亡リスクにおいても同程度でした。さらに、DNAの不安定を修復する働きもあり、ガンにおいては5割低下していました。

Mgは、月経困難症、早産の予防、期外収縮、妊娠高血圧症候群の緩和、さらに更年期の症状にとって必須です。

特に経皮的に使用した場合、自然な方法で徐々にDHEAが増えることが報告されています。DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)は「若返りの泉」と言われる生活の質全体を改善する天然のホルモン物質です。

とにかく、Mgは性的能力や免疫反応、脳機能、寿命との関連性が強固で、これらあらゆる要素において不可欠です。

そして、炎症を鎮めたりするのもMgで、アスリートは競技や練習後、局所にマグネシウムのスプレーをして効果的にMgを補給しています。

神経、血管、細胞膜などの全身の機能を高めるので、スポーツ栄養にとって最も重要なミネラルだからです。十分なMgは運動能力アップや、ケガや疲労の回復を増進します。

Mgを補給すると、運動能力試験において最大酸素摂取量と総運動量の増加がみられました。

特に、Mgの補給においては“塩化Mgの経皮療法”が優れています。高濃度の塩化Mgを飲食に利用する以外に、塩化Mgのスプレーや入浴剤などで経皮からの利用で運動のパフォーマンスアップを試して見て下さい。

[健康法/栄養]2023.06.11

プロトン水は生体が利用している解離水そのものです!

医学博士の中島幸一先生は「生体は解離した部分のみを細胞内に選択的に取り込んでいます。したがって、大半の水は外へ出されています。」とおっしゃっているように、水でも利用できるのは“解離水”です。

水道水や一般の飲料水の中にも僅かではありますが、解離した状態の水もあり、生体は解離した部分のみ取り込んで利用しているのです。

植物の中にも高解離した水が多量に含まれていて、私たちは自然の食物を通じて高解離した水分を摂り、そこに溶け込んでいる糖分やミネラル、ビタミン類なども摂取して来ました。経験的にこれらをより多く摂ると、身体が元気になることを理解していました。

また、ドイツのノルデナウ、メキシコのトラコテ、インドのナダーナの世界三大名水は、科学的なレベルではいずれも高解離した状態であることが確かめられています。

そして、この高解離した水が生体の老廃物を排出し、細胞内をきれいにして病気改善に寄与していることにより、海外では“薬水”と呼んでいます。

世界に何カ所かある長寿村に住んでいる人々には、善玉菌とプロトン量が体内に圧倒的に多いことも分かっています。

現在、水素水、素粒水、アルカリ電解水、磁化水等、さまざまな水がありますが、きちんと生体に機能しているかどうかは“解離しているかどうか”によります。簡単な実験では、食パンをそれぞれの水に入れて行って、酸性になってしまう(pH試験紙で黄色になる)と利用しにくい解離度の低い水であるということが分かってしまいます。

このプロトン水は、他と比べものにならないくらいの高解離した水だという事が分かります。そして、人の腸(お腹)に入っても機能水として解毒や整腸に働くのです。

プロトン水の特徴は、以前にもお伝えしたように、大きく三つあり「エネルギーチャージ(元気アップ)」「解毒(体内の悪玉活性酸素の除去)」「栄養素を引き出す」という働きです。

補水して速やかに利用できる水だからこそ、有名大リーガーからパラ・オリンピックの数多くのアスリート、プロスポーツ選手らが取り入れているのです。持久力の向上、ケガや疲れの速やかな回復、ケガをしにくい炎症体質の改善、脳の機能アップ等の多くの実証例に裏付けられているからこそです。

50年以上の歴史を持つプロトン水は、世界最大級の油田火災事故による環境改善で高く評価されたことで、日本の研究所や大学のみならず、現在ではアメリカの各省庁・研究所等でも多くの研究成果が上がっています。その中には、薬水レベルの驚くべき実験結果が多く上がっています。

現在注目されているミトコンドリアに働きかけ、元気アップや脳の機能アップを図ることは、高齢者社会を迎える私たちには必須です。そのサポートをプロトン水は行ってくれます。

ぜひ、普段飲みする水を解離水であるプロトン水にして健康長寿を謳歌しましょう。

[健康法]2023.06.06

感情のコントロールが効かなくなる”感情失禁”は〇〇のサインです!

中高年になってキレやすく、いったん怒り出すとなかなかおさまらないことが多くなる方がいます。

これは、特に脳に動脈硬化や小さな脳梗塞をいくつも起こしている人で起こり、感情が漏れ出てきて、それを抑えることが出来ない状態で「感情失禁」と精神医学では言っています。

老化といえば、記憶力の衰えが最初にくると思われがちですが、実は記憶力よりも、さらには体力よりも、もっとも先に衰えてくるのが感情なのです。

これは脳の前頭葉の萎縮により、老け込むことになります。

前頭葉は、思考、意欲、感情、理性、性格など、人間が人間らしく生きていくための要素が詰まっているので、その萎縮により、どうしても思考が短絡的になり、怒り出したら止められなくなる一方で、ものごとを疑うことも出来にくくなり、オレオレ詐欺に引っかかったりするのです。

そして、感情が衰えると、表情がとぼしくなり、まわりの人には不機嫌そうに見えることもあります。感情のコントロールがうまく出来なくなると、状況に応じた表情もとれなくなり、周りからは距離を置かれて孤独になり、不機嫌になり、さらなる悪循環に陥って行きます。

一方、笑顔で過ごしていると、脳の血流は良く、周りの人も近づいて来て機嫌が良くなります。会話も弾み、さらに笑顔で過ごすことが出来る環境になります。

また、運動や耳もみで脳の血流を良くすることも出来ます。

プラズマ療法では、脳の血管をしなやかにして血流を高め、自律神経のバランス力も高めます。脳神経細胞やグリア細胞も活性化されます。エネルギーチャージにより、意欲が湧きます。

脳の血流が良く意欲も増すと、楽しい考えや発想が出来たり、友人との会話や旅行などを楽しむことも出来ます。

脳の老化防止、記憶力アップ、認知症の予防のサポートに、プラズマ療法やプラズマウォーターをぜひ、ご活用下さい。

老化細胞は単に邪魔なだけではありません!

私たちの細胞はもとをたどると受精卵と呼ばれるたった1個の細胞から分裂・増殖して成長したものです。そして、一旦臓器や組織が出来上がると、それぞれの細胞はそれ以上増えることはなく、必要に応じてコントロールされています。

その臓器や組織の細胞の中には、放射線、紫外線、化学物質などや代謝産物などの影響で正しい機能を果たさない細胞が生じています。中には異常増殖してがん細胞になるものもありますが、普段は生命を維持していくために自動的にプログラムされているリスク回避の仕組みがあります。一つは、周囲の細胞に悪影響を与えないように自動的に死滅する「細胞の自殺」いわゆる「アポトーシス」と呼ばれる仕組みです。もう一つが「細胞老化」です。

細胞には命の回数券と呼ばれるテロメアが染色体の端にあり、限度を超えて短くなるとこれ以上分裂出来なくなり「老化細胞」と呼ばれる状態になります。

この老化細胞は、細胞分裂もせずに生体内において長期間生き続け「ゾンビ細胞」とも呼ばれます。老化細胞はがん化のリスクを回避する点では必要な仕組みですが、長期的な視点ではやっかいなものだということが分かってきました。

それは、老化した細胞が体内に蓄積していくと、様々な炎症性サイトカインを産生・分泌させる「細胞老化関連分泌現象(SASP)」を引き起こします。この現象は本来、老化細胞が自らを始末させるために白血球などの免疫細胞を呼び寄せるものです。

しかし、過度に老化細胞が蓄積されると不都合なことが生じます。年齢や生活環境の影響で免疫細胞がうまく働かなかったりして老化細胞が頻繁に起こることで、SASPによって放出され続ける炎症物質が、周囲の健康な臓器や組織に慢性的な炎症を誘発し、身体機能の不具合を引き起こすのです。

SASPが原因で慢性炎症が生じると、心血管疾患、糖尿病、白内障、慢性閉塞性肺疾患、アルツハイマー型認知症、骨粗しょう症、変形性膝関節症など、様々な病気につながることが明らかになりました。

ですから、老化細胞はただ邪魔だけではないのです。

そして、細胞老化を防いで細胞を若返らせることで老化細胞の蓄積を減らしたり防ぐことが大切になります。それが、日々細胞をメンテナンスする「オートファジー」という機能です。細胞が自らの成分を分解処理する自食作用のことで、細胞内のリサイクルのシステムでもあります。このオートファジーというシステムをしっかり働かせることが、細胞の若さを保ち病気を予防することになります。

そのためにはしっかりした睡眠と適度な運動、そして腹八分の食事です。特に、60歳を過ぎるとオートファジーやアポトーシスの働きも一気に低下するので、そのころからは無理をせず睡眠をしっかり取ることです。また、納豆や味噌に含まれるスペルミジンはオートファジーを活性化することが確認されているので、やはり「ま・ご・わ・や・さ・し・い・わ」を基本にした食事にしていきましょう。

ちなみに、プラズマ療法は老化細胞をアポトーシスに導いたり、細胞のメンテナンス機能を高めることが実臨床で確認されています。ぜひ、体内からのアンチエイジングとしてご活用下さい。

 

(参)食と健康のマーケティング

リンを減らすことは「最強のアンチエイジング」です!

過剰なリンの摂取は、腎臓を傷つけ、様々な不調を引き起こして寿命を短くします。

血液中にあふれたリンはリン酸カルシウムとして血管に付着して動脈硬化を引き起こし、心臓病や脳血管障害のリスクを高めます。また、慢性炎症から慢性腎臓病のみならず、肥満、アルツハイマー型認知症、糖尿病、がんなどを引き起こします。

ですから、日ごろからリン添加物の多い加工食品を減らすことが健康長寿につながることになります。

ここでリンは、肉、魚介類、穀物、野菜、乳製品など、普段食事するたいていの物に含まれています。

ところが、現代人は食品から入るリンに匹敵するくらいの量のリンを食品添加物からも摂取していて、食品からのリンと合わせると必要量の3倍くらいのリンを摂るようになっています。インスタント食品、スナック菓子、ファストフード、コンビニのお惣菜など、添加物の多いものを普段からよく食べている人の場合だとリンの摂取量はもっと跳ね上がります。

リンは無味無臭で、酸味料や着色料、pH調整剤など非常に多くの食品添加物に含まれていますが、さらに成分表示ラベルに「リン」と表示されていないことがあり、見えない場合が多く、注意していても気づかずにたくさんのリンを摂ってしまっています。

またリンには「吸収されやすい無機リン」「吸収されにくい有機リン」があります。

先程の添加物として使用されているリンは、体内への吸収率が90%以上の「吸収されやすい無機リン」です。一方、食品の肉類、魚介類、卵、乳製品、野菜、穀物などに含まれているリンは、体内への吸収率が20~60%と「吸収されにくい有機リン」です。

さらに、食品の有機リンの中でも、肉や乳製品などの動物由来の有機リンは吸収されやすく、野菜などの植物由来の有機リンは吸収されにくい傾向があります。特に大豆の場合は、フィチン酸の形で含まれているので、リンは吸収されません。

ですから、リンによる老化の防止には、インスタント食品、スナック菓子、ファストフード、コンビニのお惣菜などの添加物の多いもの、またハム、ベーコン、プロセスチーズ、かまぼこなどの加工食品をひかえて穀物、野菜を中心にした食事が理想になります。普段から言っている「ま・ご・は・や・さ・し・い・わ」ですね。味や見栄えに騙されず、ステルスのリンを意識してひかえ、健康を保って行きましょう。

 

(参)腎臓が寿命を決める

[健康法/]2023.05.06

リンは”老化加速物質”?

私たちのエネルギー通貨であるATP(アデノシン三リン酸)にもリンが3つくっついていて重要な働きを占めていますが、そのリンは実は、寿命を決めている物質だということが分かっています。

どういうことなのかと言いますと、血液中のリンの濃度が低い動物ほど寿命が長いということです。身近な動物を血液中のリン濃度を多い順で並べてみると、ネズミ3年、ウサギ10年、ヒツジ20年、ゾウ70年、ヒト・・・というわけです。体内にリンを貯めがちな動物ほど寿命が短く、リンの排出の調整能力が高い動物ほど寿命が長くなっているのです。

そして、私たち人間において、リンは人体に欠かすことの出来ない物質ですが、摂り過ぎると腎臓の機能を低下させたり血管トラブルや慢性炎症を引き起こしたりするようになり、老化を加速させる大きな原因になっているのです。

リンは主に(約80%)カルシウムと結合して「リン酸カルシウム」を作り、骨の主成分になっています。また、リンは遺伝子であるDNAや細胞膜の主成分でもあります。

ところが、リンを摂り過ぎると骨以外でリン酸カルシウムがタンパク質と結合してコロイド粒子の形で血液中を移動して血管や組織の細胞に運ばれて析出して石灰化を引き起こして行きます。血管では動脈硬化になり、組織でも石灰化により機能低下を引き起こして、様々な不調や病気を発生するようになります。

特に、高濃度のリンは細胞毒として腎機能を低下させて行きます。

腎臓は、単に尿を作っているのではなく、体内の血液や体液の成分バランスを調整したり、血圧を調整したり、ビタミンDを活性化させたり、造血ホルモンを分泌したりと各臓器とのネットワークの重要なポジションとして働いているのです。

ちなみに、腎臓において体内に不必要なものをろ過する最小単位のネフロン(糸球体とボウマン嚢からなる)は左右の腎臓に個人差はありますが、約100万個以上あり、実際に機能しているのはその10%程度と言われていますが、60代、70代になるとネフロン数が20代の頃の半分程度に減ってしまうのです。そして、このネフロンが消耗されて数パーセントくらいにまで減ると慢性腎臓病から腎不全の危険が高まってくるのです。そして、ネフロンがゼロになりろ過出来なくなると(おしっこが出なくなると)、尿毒症で死んでしまいますから腎移植か人工透析になるのです。

事実、現在では人工透析患者数は30万人を超えていて、毎年1万人のペースで増え続けています。毎週3回人工的に血液をろ過して延命しているのです。

このように血中にリンが増加して腎機能を低下させて行くと、血管の石灰化や慢性炎症などのトラブルで同時多発的に不調や疾患が発生するようになります。動脈硬化、成長障害、心肥大、骨粗しょう症、皮膚の萎縮、老人肺、サルコペニア(筋肉量の減少)、感音性難聴、認知症などとなり、寿命の短縮になるのです。

ですから、普段からリン添加物の多いファーストフード、インスタント食品、スナック菓子などの加工食品をひかえるようにして行きましょう。

リン添加物は“老化加速物質”なのです。

 

(参)腎臓が寿命を決める

[健康法/]2023.04.29