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リンを減らすことは「最強のアンチエイジング」です!

過剰なリンの摂取は、腎臓を傷つけ、様々な不調を引き起こして寿命を短くします。

血液中にあふれたリンはリン酸カルシウムとして血管に付着して動脈硬化を引き起こし、心臓病や脳血管障害のリスクを高めます。また、慢性炎症から慢性腎臓病のみならず、肥満、アルツハイマー型認知症、糖尿病、がんなどを引き起こします。

ですから、日ごろからリン添加物の多い加工食品を減らすことが健康長寿につながることになります。

ここでリンは、肉、魚介類、穀物、野菜、乳製品など、普段食事するたいていの物に含まれています。

ところが、現代人は食品から入るリンに匹敵するくらいの量のリンを食品添加物からも摂取していて、食品からのリンと合わせると必要量の3倍くらいのリンを摂るようになっています。インスタント食品、スナック菓子、ファストフード、コンビニのお惣菜など、添加物の多いものを普段からよく食べている人の場合だとリンの摂取量はもっと跳ね上がります。

リンは無味無臭で、酸味料や着色料、pH調整剤など非常に多くの食品添加物に含まれていますが、さらに成分表示ラベルに「リン」と表示されていないことがあり、見えない場合が多く、注意していても気づかずにたくさんのリンを摂ってしまっています。

またリンには「吸収されやすい無機リン」「吸収されにくい有機リン」があります。

先程の添加物として使用されているリンは、体内への吸収率が90%以上の「吸収されやすい無機リン」です。一方、食品の肉類、魚介類、卵、乳製品、野菜、穀物などに含まれているリンは、体内への吸収率が20~60%と「吸収されにくい有機リン」です。

さらに、食品の有機リンの中でも、肉や乳製品などの動物由来の有機リンは吸収されやすく、野菜などの植物由来の有機リンは吸収されにくい傾向があります。特に大豆の場合は、フィチン酸の形で含まれているので、リンは吸収されません。

ですから、リンによる老化の防止には、インスタント食品、スナック菓子、ファストフード、コンビニのお惣菜などの添加物の多いもの、またハム、ベーコン、プロセスチーズ、かまぼこなどの加工食品をひかえて穀物、野菜を中心にした食事が理想になります。普段から言っている「ま・ご・は・や・さ・し・い・わ」ですね。味や見栄えに騙されず、ステルスのリンを意識してひかえ、健康を保って行きましょう。

 

(参)腎臓が寿命を決める

[健康法/]2023.05.06

リンは”老化加速物質”?

私たちのエネルギー通貨であるATP(アデノシン三リン酸)にもリンが3つくっついていて重要な働きを占めていますが、そのリンは実は、寿命を決めている物質だということが分かっています。

どういうことなのかと言いますと、血液中のリンの濃度が低い動物ほど寿命が長いということです。身近な動物を血液中のリン濃度を多い順で並べてみると、ネズミ3年、ウサギ10年、ヒツジ20年、ゾウ70年、ヒト・・・というわけです。体内にリンを貯めがちな動物ほど寿命が短く、リンの排出の調整能力が高い動物ほど寿命が長くなっているのです。

そして、私たち人間において、リンは人体に欠かすことの出来ない物質ですが、摂り過ぎると腎臓の機能を低下させたり血管トラブルや慢性炎症を引き起こしたりするようになり、老化を加速させる大きな原因になっているのです。

リンは主に(約80%)カルシウムと結合して「リン酸カルシウム」を作り、骨の主成分になっています。また、リンは遺伝子であるDNAや細胞膜の主成分でもあります。

ところが、リンを摂り過ぎると骨以外でリン酸カルシウムがタンパク質と結合してコロイド粒子の形で血液中を移動して血管や組織の細胞に運ばれて析出して石灰化を引き起こして行きます。血管では動脈硬化になり、組織でも石灰化により機能低下を引き起こして、様々な不調や病気を発生するようになります。

特に、高濃度のリンは細胞毒として腎機能を低下させて行きます。

腎臓は、単に尿を作っているのではなく、体内の血液や体液の成分バランスを調整したり、血圧を調整したり、ビタミンDを活性化させたり、造血ホルモンを分泌したりと各臓器とのネットワークの重要なポジションとして働いているのです。

ちなみに、腎臓において体内に不必要なものをろ過する最小単位のネフロン(糸球体とボウマン嚢からなる)は左右の腎臓に個人差はありますが、約100万個以上あり、実際に機能しているのはその10%程度と言われていますが、60代、70代になるとネフロン数が20代の頃の半分程度に減ってしまうのです。そして、このネフロンが消耗されて数パーセントくらいにまで減ると慢性腎臓病から腎不全の危険が高まってくるのです。そして、ネフロンがゼロになりろ過出来なくなると(おしっこが出なくなると)、尿毒症で死んでしまいますから腎移植か人工透析になるのです。

事実、現在では人工透析患者数は30万人を超えていて、毎年1万人のペースで増え続けています。毎週3回人工的に血液をろ過して延命しているのです。

このように血中にリンが増加して腎機能を低下させて行くと、血管の石灰化や慢性炎症などのトラブルで同時多発的に不調や疾患が発生するようになります。動脈硬化、成長障害、心肥大、骨粗しょう症、皮膚の萎縮、老人肺、サルコペニア(筋肉量の減少)、感音性難聴、認知症などとなり、寿命の短縮になるのです。

ですから、普段からリン添加物の多いファーストフード、インスタント食品、スナック菓子などの加工食品をひかえるようにして行きましょう。

リン添加物は“老化加速物質”なのです。

 

(参)腎臓が寿命を決める

[健康法/]2023.04.29

「減塩」は病気を作ります!

塩の取り過ぎは、高血圧や脳出血の一大原因になると謳われ続けています。

本当に「塩」は悪者でしょうか。

本来、塩は私たちの肉体の維持に不可欠なものです。30億年以上前から、単細胞から分化して陸上に上がってきた人間は、体内に海水と同じ成分を備えて上陸してきました。それが血液です。血液のナトリウム、カリウムなどの塩分バランスが血液の塩分バランスと同じであることが、人間にとって塩分が必須の栄養素であることを物語っています。そして、塩は古来より人類最古の調味料でもあります。

古代ローマ時代には「美味しいものこそ、健康によい」と考えられていたのでイタリア語の“塩=sal”から「健康」「乾杯」を意味する“Salus”という言葉が作られました。野菜に塩をかけて食べていたのが“Salad(サラダ)”。ローマ兵に払っていた給料の一部が塩なので“Salary(給料)”。日本にも塩の着く地名が多く存在していて、大切にしていたことがよく分かります。戦国大名の武田信玄が今川、北条から塩止めにあった時には、正々堂々と戦うために上杉謙信が敵方武田信玄に塩を送った「敵に塩を送る」という有名な格言があります。

さて、塩は生きて行くのに必須な栄養素で、調味料として、殺菌作用による保存として、肉や魚の身を引き締め、うま味を凝縮するなどと用いられて来ました。そして、摂取する効能には、以下になります。

  • 体を温める
  • 体液(血液、リンパ液、細胞内液など)の浸透圧を一定に保ち、水分の代謝や体液のphを維持する
  • 神経の興奮の伝達に関与する
  • 筋肉と収縮作用に大きく関与する
  • 胃液・腸液・胆汁などの消化液の原料になる
  • 体内の有毒物の解毒をする

 

ですから、塩分の摂取不足は、免疫や代謝の低下、消化力の低下、神経作用の低下、筋肉のけいれんなど症状を引き起こすことになります。

アメリカで25歳から75歳までの20万人以上を対象にした国民栄養調査では、食塩摂取量の一番多いグループの死亡率が最も低く、食塩摂取量が少なくなるほど死亡率が高くなっていました。また、高血圧や脳卒中、心筋梗塞などの循環器系疾患の死亡率も、食塩摂取量が少ないほど高くなっていました。

ただ現在では塩分は、インスタント食品などの加工食品に紛れて多量に含まれています。

ですから、当然それらの加工食品はひかえた上で、精製されたNaClという塩ではなくて、マグネシウムなどの他のミネラルを豊富に含む自然塩で調味料などの形で摂って行きましょう。

 

(参)食がもたらす“病”

[ブログ/]2023.04.08

高温加熱調理による糖化物質は、ほどほどにしましょう!

調理には、煮る、蒸す、揚げる、焼くなどとありますが、特に揚げる、焼くといった高温加熱調理はタンパク質に糖がくっついた糖化物質を発生させます。

唐揚げ、ドーナツ、フライドポテト、ポテトチップス、ワッフル、インスタント食品など、私たちがついつい口にしがちなものが、これらに該当します。

この糖化物質は、体内で酸化状態作り出し、活性酸素の毒に見舞われて炎症を起こします。炎症は血管内だけでなく細胞内でも発生し、細胞核やミトコンドリアの破壊につながります。細胞内の汚染やミトコンドリアの機能低下はがん化につながります。

血管内の糖化は、血液の流れを悪くします。毛細血管のゴースト化にもつながります。

そして、これらの影響で、さまざまな疾患を引き起こしてしまうのです。

3大生活習慣病の一つである糖尿病も糖化物質が血液の流れを悪くしたことが、大きな原因とされています。ですから、目の網膜や腎臓の糸球体といった毛細血管の流れが悪くなり、糖尿病の合併症の網膜症や腎症、壊疽を引き起こすのです。

糖化物質の多い食品の摂取では、いくつかの研究がなされています。

例えば、フライドチキンや唐揚げを毎日1個摂ると、13%死亡率を上げます。

また、フライドポテトは週に2回でも2倍に死亡率を上げます。

若いのに突然死というのも、ジャンクフードばかりの不摂生な生活が引き起こしていると推測されます。

揚げるのに使う油のトランス脂肪酸の問題もありますが、糖化食品、ジャンクフードはひかえて行く方が良いでしょう。

逆に糖化度が少ないのは、生野菜や煮たり、蒸したりした料理です。

また、プラズマ療法のプラズマウォーターは抗酸化で血管をしなやかにして行きます。

体の内からの整体として、ぜひご活用下さい。

[ブログ/健康法/]2023.04.05

「食べる瞑想」をしてみましょう

現代の私たちは、あっという間に、ついスマホを取り出して見る習慣になっています。

電車の中でも、年齢を問わずほとんどの方がスマホ片手に過ごしています。そして、友人や家族と食べている時でも自分の世界を作ったりして「ながら食い」になっています。

今回は、食べることに意識を向けて食事をすることの大切さをお伝えします。

私たちは、肉体と魂の合致したもので、肉体の栄養が食事で魂の栄養が希望や感動です。

私たちの肉体の栄養を摂る行為である食事をおろそかにすることは、私たちの肉体をおろそかにすることに他なりません。日常の食事にしっかり意識を向けて行くことは、私たちの体のみならず、心も養い、心身を整えることになります。

そして、今回の「食べる瞑想」は「マインドフル・イーティング」というものです。

まず、そのやり方をご紹介します。

普段の食事でも良いですが、レーズンやナッツなど一口で食べられるものがお勧めです。

  • 食べ物を観察します。

深呼吸をして、心を落ち着かせて一粒もしくは少量だけ手に取るか箸で取ります。重さや触れた感覚、色、形、表面のしわなど、細かく観察します。

  • 香りを嗅ぎます。

嗅ぎながら、どのような感情や思考がわき起こってくるのか、身体にどのような変化があるのかなどを感じてみます。

  • 口の中に入れます。

口に入れて食感を味わいます。味の変化や唾液の様子、感情などを観察します。

  • ゆっくりと噛みます。

食感の変化や味、ドロドロに溶けて行く感覚や感情などを観察します。

  • ゆっくりと飲み込みます。

最期にドロドロに溶けた食べ物をゆっくりと飲み込みながら、のどを通る感覚や感情などを観察します。

ちなみに、古からある禅の世界で行われている「食禅」ですが、そのやり方は、単に食べ物に集中し、食べる過程に集中する方法ではなく、日常生活の一つとしての食のあり方から食材やその作り手への思い、それを頂く自身への問いかけ、心のあり方、食後の作法等と命と向き合う修行の一環という位置づけになります。

そして、食の瞑想をすることで、食本来の味わいを楽しめるだけでなく、日常を豊かにし、心身の安定、消化力を高める、血糖値が下がるなどの健康効果、ダイエット効果、自身の感覚を繊細にするなどのメリットを得られます。

食べる前後に、食への感謝をしてから、最初の数口からでも始めてみてはいかがでしょうか。

 

[健康法/瞑想/]2023.03.08

代用肉は加工肉では?

持続可能な地球環境にしようと、二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスの削減や人々の食の多様性への対応に役立とうと“代用肉”が注目されています。

牛などの畜産では、メタンの排出や土壌の悪化、森林の伐採などの環境的な負荷があります。そして、牛肉なら一人分の食事が大豆などの植物性の食物なら数人分に相当することも、今後2025年に人口が100億人を超えてしまうことも考えると植物性食品が優位になるでしょう。

しかし、代用肉の歴史は古く、その多くは無益な殺生を禁ずる宗教などとの関係があります。日本でも、精進料理としてお麩やがんもどき、高野豆腐などが食べられていました。

ですから、いまさらという感じですが、今回の資本経済の延長で出て来た代用肉はコ〇ナやワクちゃんのように胡散臭いものです。

実際、“バターのようなマーガリン”など食べるプラスチックを平気で市場に流しています。代用肉も“こだわり抜いて作りました”です。何をこだわっているのでしょう。

裏を見れば、添加物まみれです。着色料、保存料、メチルセルロース、二酸化チタン、増粘剤等、安いウインナーやハンバーグなどの加工肉のようです。

それなら、シンプルに植物性食品そのままを食べる方が健康にはずっと良いです。それを、こだわって余計な手を加えるので、高価で危険な食べ物になるのです。

普段はガツガツ肉を食べていて、「今日はフェイクミートのハンバーガーだ」と地球環境に良いことをしようと気まぐれに食べるのなら、普段肉を食べる日を大幅に減らしてブロッコリーの入った野菜サラダとか納豆などをしっかり摂る方が良いでしょう。

本当の意味での食を節して行きましょう。

[ブログ/]2023.02.11

食パンって、毎日食べて良いパン?

学校給食でパン食を慣らされてから半世紀以上が経ち、高齢者の日常食でもパン食が当たり前になっているのではないでしょうか。

そのような中で、パンは食べられるのが当たり前なのが、わざわざ「食」を付けたパンの“食パン”はどのような位置づけでしょうか。

高齢者でもやわらかく美味しく食べて欲しいという理念で作ったという、美談で登場し始めた高級食パンの素材はどうでしょう。

本来、パンの基本材料は、小麦粉、イースト、水、塩の4つのシンプルなものです。フランスパンなどの固めなものがそうです。

これが食パンとなると、上記の4種類に砂糖や脱脂粉乳、バター、卵などが加わります。特に、日本のパン市場の65%以上のシェアのあるヤマ〇キ製パン、続くフ〇パン、敷〇製パンなどの食パンでは、ショートニングやマーガリンといった問題のあるトランス脂肪酸が加わり、高級食パンになるとさらに多くの添加物が加わって美味しく食べられるよう工夫されています。

以前ご紹介したように、国産の小麦を製粉して作ったパンですら、腸へのダメージのリスクがあります。それが、外国産の小麦を輸入して国内で製粉して“国産”と称した国産小麦ですと、除草剤やポストハーベストの問題も出てきます。現代の日本人の血液中には大なり小なり除草剤であるグリホサートが検出されたという研究もあります。

そして、ショートニングやマーガリンは食べるプラスチックとして知られているトランス脂肪酸の問題が加わります。

白米に納豆や卵をかけて食べるのと、白米に砂糖やマーガリン、ホイップクリーム、植物油などをかけて食べるのとどちらが体に良いでしょう。

食は本来、身体を養い、人を良くする食べ物であるべきです。それが、いつから体を蝕むものを常食するようになったのでしょうか。

欧米の研究では、小麦は認知症や脳機能の障害と関わっていて、記憶や精神へ影響があることが分かっています。

さらに、マーガリンに含まれるトランス脂肪酸も、がんや認知症、心臓病、糖尿病などとの関連が疑われていて、国外ではきちんと規制がなされています。マーガリンを含む食品は常食するものではないと認識すべきでしょう。

ですから、市販の食パンは食事で取るべきものではないと思います。菓子パンもほぼマーガリンを含んでいるので、これらは常食するようなパンではないのです。

がんや認知症、糖尿病などのリスクを増やさないためにも、食パンを日常的に取るのをやめ、小麦製品も控えるようにして行きましょう。

 

(参)長生きしたけりゃパンは食べるな、病気がイヤなら「油」を変えなさい

[がん/]2023.01.18

メタボが引き起こす10のリスク

今日は七草がゆを食べる「人日の節句」の日、年末年始の食生活で弱った胃腸を休める日です。

この年末年始の食生活で、多くの方が体重を増したのではないでしょうか。今回は、体重増に関連した「メタボリック症候群」についてお話しします。

「メタボリック症候群」には、糖尿病、高血圧、心臓病、がん、認知症など、様々な病気が詰め込まれています。

メタボリック症候群になるには、なにも太っている必要はありません。何といっても、正常体重の成人の40%までもがメタボリック症候群にかかっているからです。肥満はメタボリック症候群の「マーカー」にはなり得ますが、メタボリック症候群の唯一のマーカーではないですし、メタボリック症候群を引き起こす原因でもありません。

ただ、誰もが納得できるのは、インスリン抵抗性がメタボリック症候群の明らかな特徴であるということです。

それも含め、以下にメタボリック症候群が引き起こす「10のリスク」をご紹介します。

 

  1. 肝臓のインスリン抵抗性
  2. 高インスリン血症
  3. 脂質異常症
  4. 高血圧
  5. 心臓発作・脳卒中
  6. 肝硬変
  7. 不妊症など
  8. 2型糖尿病
  9. がん
  10. 認知症

 

どうでしょうか?

以前、糖質過剰がメタボなどを引き起こすことをお話しましたが、本当に、「メタボは怖い病気の詰め合わせ」ですね。現代社会では、意識しないと体型どころか、健康は守れなくなっています。

年末年始後の食事などに気をつけながら、ファスティングを取り入れたり、メタボのリスク軽減のサポートをする内側からの整体“プラズマ療法”で心身をケアして行きましょう。

 

(参)果糖中毒

[ブログ/]2023.01.07

タンパク質はしっかり摂りましょう!

私たちの体を構成する主要なタンパク質は、体重の約20パーセントを占めています。そのタンパク質は、筋肉やお肌のコラーゲン、毛髪や爪のみならず、血液のヘモグロビンや体内の多くの酵素の原料になっています。分かっているだけでも、約10万種類ものタンパク質が存在しています。

そして、私たち体内のタンパク質は20種類のアミノ酸からなっています。不思議なことに、アミノ酸は自然界に約500種類も存在するのに、たった20種類です。

さて、私たちが食事で摂る3大栄養素である糖質、タンパク質、脂質の内、唯一タンパク質だけは保存が効きません。毎日、摂取しなければならない栄養素です。

ですから、きちんと毎日タンパク質を摂取しないと様々な不具合を生じてしまいます。筋肉がやせ細っていくだけではありません。

筋肉量のみならず、骨も弱くなり、肌も荒れて来ます。各種ホルモンの原料でもあり、精神機能にも影響を与え、各種ストレスに弱くなります。また、免疫成分も主にタンパク質であり、タンパク不足は感染症に対して抵抗力の弱い身体になります。

ですから、タンパク質はしっかり摂ることが大切です。

ここで、その食材はと言いますと、肉より魚、魚より野菜・大豆が健康に良いと思います。肉の中では、獣舎より放牧されたグラスフェッドの肉、四つ足よりは鶏肉が良さそうです。また、魚はマグロなどの大きい魚より手のひらサイズの小魚、イワシ、アジ、サバ、サンマなどの青背の魚が良いでしょう。そして、植物では大豆やブロッコリーが優れています。大豆は、がん予防に効果のある食品群、デザイナーフーズ・ピラミッドの頂点に位置する食品でもあります。大豆のイソフラボンは、大腸がんや乳がんなどのリスクを減らすという研究もあります。

そして、タンパク質をしっかり摂ると言っても、一日の摂取カロリーの20パーセント以下にはしたいものです。というのも、20パーセント以上ですと、がんの発症が上がるとされています。また、腸内環境も悪化しやすくなります。

最期に、しっかりタンパク質を摂ることで健康を保っている人の期待を以下に挙げて見ます。

 

・貧血しにくい ・血圧が正常に保たれやすい ・ホルモン分泌が正常に保たれやすい ・細菌やウイルスに感染しにくい ・内臓障害が起こりにくい ・内臓が下垂しにくい ・筋肉が劣化しにくい ・姿勢が悪くなりにくい ・リウマチになりにくい ・出血が止まりやすい ・骨折しにくい ・虫歯になりにくい ・疲労しにくい ・公害や薬害にやられにくい ・シワになりにくい ・老化を減速する ・消化不良を起こしにくい ・食欲不振になりにくい ・傷の治りが早い ・ストレスに強い

 

(参)高タンパク健康法

[栄養/]2022.12.21

牛乳はホルモンに関する病気のリスクを高めてしまいます!

現代は、乳製品を多くとるからでしょうか、月経開始年齢が早まっています。さらに、乳製品により、ホルモン関連の病気のリスクが高まっています。

今回は、前回に引き続き、牛乳のリスクを見てみましょう。

 

  • 牛乳が胃酸と反応すると乳餅(カード)ができ、栄養素の吸収を阻害します。

もともと、カゼインタンパク質は「にかわ」状の物質で、木工用ボンドに使われる粘着性の極めて強いものです。それから出来るカードは、さらに粘着力が強く、ビタミンやミネラルの吸収を妨げます。最近ではチーズがもてはやされているので、さらにカードによるビタミン、ミネラル不足による肥満や疲労感、無気力感が増加し、さらに女性では特に、「鉄」の吸収阻害による鉄欠乏性貧血が問題となっていくでしょう。

 

  • 日本人の約8割は乳糖を分解する酵素がありません。

日本人には、体内でラクターゼを作れない「乳糖不耐症」の人が多くみられます。乳糖不耐症の人が牛乳を飲むと、下痢をしたり、おなかにガスがたまったりします。

 

  • 牛乳に含まれる女性ホルモン(エストロゲン)、抗生物質や有害物と乳がんとの関連が疑われています。

牛乳は、本来、牛の赤ちゃんが体重を1日に1kg増やすために必要な成長ホルモンが含まれています。この成長ホルモンは「IGF-1(インスリン様成長因子)」と呼ばれるものです。

また、多くの乳牛は、エサに遺伝子組み換え穀物が使われ、乳腺炎などの病気も多いので抗生物質も多く与えられています。「母乳は白い血液」といわれるほど、母牛の血液の状態を反映した成分になります。

不健康な牛からは、不健康な成分の牛乳しかとれません。

その結果、牛乳に含まれる多くの化学物質やホルモンにより、生殖器の病気やホルモンに関する甲状腺や膵臓、副腎などの病気のリスクが高まってしまいます。

さらに、効率を求める畜産により常に乳牛が妊娠状態のままなので、どうしても牛乳中のエストロゲン濃度は高くなっています。

そのことが、ヒトの血中のエストロゲンレベルを過剰にしてしまっています。

その結果、特に女性において月経開始年齢を早め、月経前症候群や生理痛をひどくし、次にはエストロゲンに敏感に反応する生殖器官(子宮・卵巣)や乳房の細胞に異常な成長を促し、やがて腫瘍やガンを形成させてしまうことになるのです。

特に、乳ガンについては、すでに牛乳・乳製品との関連がいわれていて研究もされています。

ガンだけでなく、牛乳は動脈硬化や腎障害のリスクを高める食品でもあります。牛乳は動脈硬化を進める脂肪酸を多く含むうえ、ほかの肉や魚に比べて、タンパク質の中に腎臓への負担となるリンも多く含むからです。

つまり、牛乳を摂取すると、太い血管から毛細血管まで障害を受けてしまうのです。

 

以上の多くの理由から、当サロンにおいて栄養指導や食事指導の中で牛乳や乳製品がもはや健康飲料・健康食品でないと言い続ける理由です。

[]2022.12.18