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「体に良い」と思われている牛乳は骨を弱くします!

牛乳の最大の問題は「体にいい」という思い込みです。

高齢者ほど、骨を強くするために牛乳やヨーグルトをとっています。しかし、逆にこれら乳製品をとればとるほど、骨をもろくする事実があるのです。

杏林予防医学研究所所長の山田豊文先生は、牛乳をよく飲む(1日2杯以上)人は、飲まない人に比べて骨折リスクが2倍以上、ヨーグルト(1日1杯以上)では約3.5倍、そしてチーズにいたっては、一切れでも約4倍と報告しています。

そして、骨だけではなく、以下の通り、さまざまな不調・病気との関係が明らかになっています。

 

  • 牛乳を飲むほど、カルシウムが体内から失われて骨折しやすくなります。

牛乳を飲むと、消化されにくいタンパク質を多くとることになり、腸の中に窒素残留物が増える。その窒素残留物が吸収されて血液中に増えると、血液が酸性に傾くので、それを中和する為に骨からカルシウムを溶かしてしまうことになります。

それが、カルシウムパラドックスといわれるように、牛乳や乳製品をとればとるほど骨粗しょう症を引き起こし、骨折しやすい体にしてしまうわけです。

 

  • 牛乳はあくまで牛のミルクであり、人の母乳とは組成比率が違います。

牛乳は誕生後すでに成熟している仔牛にはさらなる成長のため、IGF-1(インスリン様成長因子)を誘導するカゼインが主体となり、未成熟のヒトの赤ちゃんは、免疫や感染防御、腸の修復、便の排出などが優先されるため、母乳はホエイ主体になっています。

 

  • 今の牛乳は以前と製法が変わり、今の牛乳は危険な飲み物になっています。

これは、牛乳そのものの問題はありませんが、製法や加工による問題になります。

超高温殺菌(UHT乳)により、今の牛乳は酵素活性が失われ、タンパク質も変性し、消化・吸収されにくくなり、さらに栄養素も壊れてしまいます。

そして、ホモジナイズですが、これは乳脂肪を砕くことで成分を均一にし、クリームが浮かばないようにするものです。しかし、このことで砕かれた脂肪球がカゼインやホエイを引き込み巨大なタンパク質へ変化することで、アレルギーを起こしやすくしてしまいます。

 

  • 牛乳のタンパク質の約80%を占める「カゼイン」を人は分解・消化できません。

牛乳のカゼインは大方、分解・消化できず、それが腸の中に未消化物としてたまると腸に炎症が起こりやすくなります。

さらに、人間が消化できないα型カゼインはアレルゲンとなりやすいため、アトピー性皮膚炎、ぜんそく、花粉症、さらに遅延型アレルギー(IgG型)の原因にもなります。

 

  • 牛乳のカゼインから不完全に分解されてできるカソモルフィンはモルヒネ様物質です。

カソモルフィンというモルヒネ様物質“エキソルフィン”もパン同様に中毒症状を起こし、精神不安や神経障害を起こします。

脳神経に影響を及ぼして、ふらついたりめまいがしたり、物が二重に見える方もいます。さらに気づきにくいですが、便秘や排尿トラブル、呼吸器異常もあります。

牛乳はもはやコーラと同じ嗜好品です。上記のような症状があり、乳製品を習慣的にとっているならやめて見てはいかがでしょう。

[]2022.12.14

管理栄養士、幕内秀夫氏から学ぶ食事の共通原則

現代の食生活では、ごはんを押しやってパンやパスタ、スイーツが幅を利かせています。

そして、このような高脂肪の「ホルモン異常食」が乳がんの増加になっています。

今回は、管理栄養士の幕内秀夫氏の食事指導における共通原則をご紹介します。

 

現在、ほとんどの医院・病院での食事指導は至って次のような様です。

「食事はいつもバランスよく摂りましょう」「食事はゆっくり時間をかけて食べましょう」など、もっともなことです。そしてあいまいな感じの内容で、具体性がありません。

本来、食事指導は個人のライフスタイルに合ったものでないと、長続きしません。普段どのような食事をどのくらいとっているのか。専業主婦なのか、仕事をしているのか、どのような家族構成なのか。どのような好みなのか、など知ったうえでないと、その人にふさわしい指導は出来ません。

その際、大切なことは、その人のライフスタイルに合った現実的なアドバイスをするという姿勢です。そして、以下のような誰もが実践すべき「共通の原則」を踏まえて実践できれば、どんなライフスタイル、どんな家族構成の人でも理想の食事ができるはずです。

 

  • 「1日2回」白いごはんを食べる

まずは「食の柱」を変えて、主食であるごはんをしっかり食べることです。パン食では副食は自ずと油の多いものになりがちです。基本の献立を日本の伝統的な食事にすることで、主食のごはんと一緒にみそ汁もしっかり飲みましょう。

  • パンの常食をやめる

夜型の生活で夕飯が夜食になっていると、朝は手軽なパンとなってしまいます。

  • 「ひらがな食」をメインにする

パンやパスタなどは副食も含めて調理段階で油を多く使います。また、小麦は輸入されたものが多く、農薬や防腐剤などの添加物の問題もあります。カタカナの食事は、友人との会食で楽しむ程度に抑えて下さい。

  • スイーツは「食後のあと」だけにする

誰にも甘いものなどの心の栄養も必要です。しかし、スイーツなどの間食はひかえて、きちんと食事をしたうえで、スイーツはあくまで“プラスα”のものとして1日1回程度に抑えましょう。

  • 「常備食」をそろえておく

漬物や海苔、梅干しといった日本の伝統的な常備食を利用することで、食事の準備は楽になります。ごはんとみそ汁だけ作っておけば、あとは常備食をテーブルに並べるだけで立派な食事になります。

  • 外食は「精製食品」を避ける

「砂糖」「油」「うま味調味料」などの精製食品は「外食舌」にしてしまい、生活習慣病につながる可能性を高めます。

  • 「何を食べないほうがよいのか」を考える

農薬、食品添加物、遺伝子組み換え食品、有機塩素化合物などには多くの問題があります。毎日、口にする食品を優先して安全性の高いものにして行きましょう。「何を食べない方が良いのか」という、いかにマイナスを少なくするかがカギになります。

  • 「塩分の摂り過ぎ」よりも先に、心配すべきことが他にある!

伝統的な日本食は「塩分」によって成り立っています。塩によって、腐敗する前に発酵させることで保存が効くようにし、1年中、豊かな食生活を送ることが出来たのです。塩分摂り過ぎと注意喚起されるべきものは、スナック菓子やインスタント食品、ラーメンなどです。(これらは、リンの問題もあります)

 

楽しむ食事をいきなり厳しいルールで制限するよりは、上記のような大まかな「共通原則」から始めて見てはいかかですか?

 

(参)乳がん患者の8割は朝、パンを食べている

[]2022.10.09

女性たちは「ホルモン異常食」を食べています!

現代の女性たちは、知らずのうちに高脂肪の食事をしています。

そして最大の問題は、この脂肪の摂り過ぎが女性ホルモンの増加につながっていることです。というのも、摂取した脂肪分は、体内で「コレステロール」として蓄積され、それが女性ホルモンを作る材料になっているのです。

この食というものが、女性ホルモンにいかに影響を与えているかは、逆の方向から見てみると分かりやすいと思います。例えば、過度なダイエットをしている人や拒食症などの摂食障害でガリガリにやせている女性のほとんどは“生理”が止まっています。それくらい女性ホルモンは食事の影響が出やすいのです。

もちろん、適切な量の女性ホルモンが分泌されていれば何の問題もありませんが、現代の女性は知らずのうちに脂肪を摂り過ぎ、それが女性ホルモンの過剰分泌を引き起こしているのです。

そして、この女性ホルモンの過剰分泌はさまざまな婦人科系の病気をもたらしています。特に、“欧米型の食事”は高脂肪のものが多く、乳がん罹患率を高めるとされています。ですが、多く指摘されているような“肉の食べ過ぎ”だけが乳がんの原因だとは限りません。

女性たちが口にしているのは、あきらかにパンやパスタ、スイーツの方が多い。日本人食としての“お米”を摂ることが少なくなっています。

実は、ピザやパスタは概ね牛丼やカツ丼の2~3倍脂肪が多く、特にカルボナーラはカツ丼の約4倍も脂肪が多いのです。また、パンやパスタなどの食事のお供にも脂肪の多い乳製品が付きものです。こうした食生活が高脂肪になる最大の原因で、女性ホルモンの異常な分泌を促進し乳がんの発症を増加させているのです。

ですから、パンやパスタ、スイーツなどは「ホルモン異常食」と呼んで良いでしょう。

現代はとんでもなく高脂肪の食生活になりかねない時代になっています。それと気づかず、無自覚のうちに高脂肪食型の食生活になっている女性があまりにも多くなっています。または、健康や美容のために良かれと思っている食生活が、思わぬ逆効果になっている場合が本当に多いのです。

まずは、小麦製品をひかえ、お米をしっかり摂ることを意識して、“ま・ご・わ(は)・や・さ・し・い・わ”を心がけていってみましょう。

 

(参)乳がん患者の8割は朝、パンを食べている

[]2022.09.28

がんはお腹で作られます!

腸は、私たちの免疫という観点で重要な器官です。そして、日々の食事の影響を受け続けています。

食生活を中心とした大規模な調査「チャイナ・スタディ」では、地域や各国の食習慣の違いでがんの発生率に100倍以上の差が生じていたことが明るみに出ました。その調査では、がんの多い中国の都市部では肉やパン、揚げ物、加工食品などの食事が多く、がんの少ない農村部では、野菜やイモ類、豆類が食事の中心でした。

つまり、中国の農村部では食物繊維の多い食材が中心で、便秘が少なく腸内環境が整っていたためだと考えられます。

腸内環境が良好に保たれれば、高い免疫力を発揮することができるのです。

ところが、現代日本人は野菜やキノコなどの摂取が少なく、食物繊維は不足し、動物性タンパク質や加工食品の摂取が多くなっています。それにより、良い便を出すことができない状態や毎日の排便ができない便秘が当たり前のようになってしまっています。

すると、腸内では、食べ物の残りが腐敗したり、酸化したりして“炎症”を引き起こしてしまいます。ひどい場合には、腸内が赤く腫れたりして、虫垂炎や憩室炎、大腸炎などになります。

さらに、腸内環境の悪化が持続すると、免疫力も低下し、体中全体の環境が炎症体質になり、酸化・酸性化し、がんが作られて行きます。

そうならないように、日々の食事やストレス管理、運動も含めた生活習慣などに気を付けることが大切です。

そして、さらに、食事や運動、ストレスなどにより、その都度発生する活性酸素を消去して炎症を起こさないようにして行くことがとても大切になります。

炎症、酸化を引き起こす活性酸素は、がんを始め、認知症、糖尿病などさまざまな病気の根本原因だと知られるようになって来ました。

ですから、食事に気を付け、その活性酸素を都度処理して、健康を保って行きましょう。

 

(参)がんは腸で治る!

[がん/]2022.09.18

食欲の秋、メタボに気をつけましょう!

暑い夏がまだ続いていますが、朝の空気は秋らしくなって来ました。

暑いと、どうしても胃腸の働きも低下して、食欲も落ちてしまいます。ですが、少し暑さが和らぎ、秋になると胃腸も元気になります。

自然は本当にうまく出来ていて、食欲の戻るこの季節に秋の豊饒の実りが待っています。

さまざまな果物や穀物が食卓を飾ります。

フルモニをしている私の朝食は、八十八歳の父が作るシャインマスカットや時期のリンゴやナシなどです。

ところが、普段食にこれらを追加して食べ過ぎると問題が起こります。

地元の内科では、糖尿病の数値が軒並み上昇しています。

フルーツは、朝食の代わりか、普段食のカロリーを考えた上で追加する程度が理想です。

それは、果糖の問題があるからです。

果糖は、あらゆる臓器で代謝されるブドウ糖とは違い、ほぼ肝臓でしか代謝されず、しかも、糖化であるメイラード反応をブドウ糖より7倍速く発生させてしまいます。

つまり、果糖は体中の細胞をより速く老いらせ、老化現象、がん、認知機能の低下など、さまざまな退行変性プロセスを引き起こしかねません。

そして、果糖がメタボリック症候群の主要原因になっていることを示唆する研究がたくさんあります。

メタボリック症候群は、インスリン抵抗性を引き起こし、代謝機能を妨げます。中性脂肪を増加させたり、血圧を上げたり、心臓発作や脳卒中のリスクを高めます。さらに、不妊症、糖尿病、がん、認知症のリスクも高めるのです。

ちなみに、果糖以外ではトランス脂肪酸やアルコールがメタボのリスクを高めます。

そして、果糖は現在“異性化糖”が問題を大きくしています。

この異性化糖とは、主にトウモロコシから作られる高フルクトース・コーンシロップのことで、含まれる果糖が50%未満のものは「ブドウ糖果糖液糖」、50%以上90%未満のものは「果糖ブドウ糖液糖」、90%以上のものは「高果糖液糖」と呼ばれているものです。

清涼飲料水以外にも、さまざまな食品に使われていて、現代人は口にしない日はないくらい浸透しています。生活習慣病の元凶の一つだと認識しています。

ですから、食品を購入するときには、裏側の表示を見る癖をつけて下さい。

ただ、フルーツの果糖は自然のビタミンやミネラル、酵素が豊富で、代謝への負担をこれらがサポートするので、質的には良いものです。柿やリンゴは医者を遠ざけるとも言われています。摂るタイミングと量を考えて、フルーツはおいしく楽しみましょう。

 

(参)果糖中毒、女性のためのナチュラル・ハイジーン

 

[栄養/]2022.09.14

お腹のカビを増やさないで!

今回は、葉子クリニック院長の内山葉子先生の「おなかのカビが病気の原因だった」より、お腹のカビが知らずに様々なトラブルを引き起こしていて、そのヒントと対処法を簡単にご紹介します。

 

お腹、つまり、腸の中には腸内細菌が数百兆ほど共生していますが、その中には真菌、いわゆるカビも生息しています。

健康な成人では、そのカビの多くがカンジダ類で、腸内に常在する微生物の1%程度存在しています。健康な時には、それによって症状が起こることはありませんが、何らかの原因で細菌とのバランスがくずれて異常に増殖することがあります。

すると、腸内で炎症を起こして、さまざまな有害物質を発生させたり、免疫のトラブルを起こしたり、低血糖を起こしたりして体調に悪影響を及ぼします。腸の守りを弱くして、リーキーガッド(漏れる腸)症候群を招いて、病原体や毒物が血中、体内に入ることで、さまざまな不調や病気を引き起こしているのです。

「食後、異常にお腹が張る、ガスがたまる」「食べて食べてもおなかがすく」「すぐ甘いものが欲しくなる」「食後異常な眠気が起こる」「頭がボーッとして集中できない」「酔ったようにフワフワする」など。さらに、便秘・下痢、腹痛、慢性的な皮膚のトラブル、頭痛、長引く咳、慢性的な鼻づまり、神経痛、しびれ、マヒ、関節痛、記憶力の低下、倦怠感、抑うつ、肛門や陰部のかゆみ、生理前の不調など、これらの原因は、あなたの「お腹のカビ」かもしれないのです。

そして、上記のような症状があり、次のような事がある場合には、お腹のカビの増殖度合いが大きいと考えられます。

□これまで抗生物質を何度も服用してきた

□発酵食品や砂糖を多く含む食品をたくさん食べてきた

□スイーツやパン、アルコール飲料が大好き、もしくは、とると体調が悪くなる

□低血糖症状(発汗、手足のふるえ、動悸、不安感、脱力感など)の起こることがある

□湿気の多い場所やカビの生えている場所に行くと、調子が悪くなる

□化学物質過敏症がある

 

カビは全身で多彩な症状を起こしているのですが、なかなかカビが原因とは気付きません。

そして、お腹のカビが増える原因は、抗生物質、ステロイド薬、ホルモン剤、遺伝子組み換え(GMO)食品、甘いもの、カビの生じやすい食品、住環境のカビ等になります。このように、現代の日本には、カビを増やす原因が蔓延しています。

ですから、上記のようなことでお腹のカビを疑ったら、次のようなことでお腹のカビを増やさない・減らすことをしてみましょう。

・甘いものをひかえる

・炭水化物を減らす

・小麦、乳製品をひかえる

・遺伝子組み換え(GMO)食品や添加物を避ける

・質の良いタンパク質や新鮮な無農薬の野菜をとる

・ローテーションを考えて食べる

・カビの生じやすい食品(穀物、コーヒー、ナッツ類、アルコール、チーズ、バナナなど)を避ける

 

最期に、積極的な対策として、食品やハーブのなかに、天然の抗真菌作用を示すものがあるので、以下のものを活用してみましょう。

・ニンニク ・梅肉エキス ・グレープシードオイル ・ココナッツオイル ・ローズマリー ・グローブ ・シナモン ・オリーブの葉 ・りんご酢 ・エキナセア

そして、アルカリ性のものをとり、ビタミンB6をとり、しっかり水分をとり、便秘をしないようにして行きましょう。

 

(参)おなかのカビが病気の原因だった

[健康法/]2022.08.26

がんはタンパク質の異常で起きて来ます! 

タンパク質は筋肉だけでなく、髪や肌、ホルモン、酵素など、私たちの身体を作っている材料です。現代人は、カロリーは摂れているけど、栄養が摂れていないと言われ、ビタミンやミネラルの他、このタンパク質も不足しているとされています。

そのため、タンパク質の不足は命を維持するための機能すべてに関わっています。脳内物質で心を落ち着かせるセロトニンや喜びを感じさせるドーパミン、やる気を湧かせるアドレナリンなどもタンパク質なので、感情や気持ち、記憶、睡眠にも影響があるのです。

「慢性疲労」「冷え症」「むくみ」など、原因のわかりにくい不調も、実はタンパク質の不足の可能性があるのです。

ですから、しっかりとタンパク質を摂っていくことが大切です。

一方、日本人の死亡原因のトップであるがんや、認知症の原因になるアルツハイマー、筋肉の異常からさまざまな合併症を引き起こす筋ジストロフィーなどの病気は“タンパク質の異常”が原因で起こると言われています。

一般的に、がんは細胞分裂を促す遺伝子、もしくは分裂を抑制する遺伝子に傷がつき、分裂が暴走して発症するといわれています。その中で、遺伝子の命令で実際に働いているのはタンパク質であり、細胞分裂を促すタンパク質、もしくは抑制するタンパク質の異常ががんの直接の原因なのです。日常的に遺伝子は傷ついていますが、遺伝子の修復ができないなど、がん関連遺伝子の異常でタンパク質に異常が起き、がんが発症するのです。

ですから、タンパク質を摂り過ぎると異常なタンパク質は増えてしまいます。遺伝子が作るタンパク質の不良品が溜まり小胞体ストレスが引き起こされ、がんが発症します。

特に、タンパク質を摂る時に何から摂るかということが大切です。

牛肉や豚肉などの肉を多食することによって、大腸がん、乳がん、前立腺がんなどの欧米型のがんの発生率が上昇します。動物性タンパク質が問題なのは、ヒトの細胞で作るタンパク質と類似のアミノ酸配列を持ったものが含まれていることです。それらが細胞外に増えると、小胞体は細胞外のタンパク質量をそれ以上増やさないためにも輸送を制限します。それが小胞体ストレスです。さらに、肉類に含まれている成長促進物質やホルモン類などが、この状況に拍車をかけてしまうのです。

ですから、がんの治療では肉類や乳製品はひかえて、魚や大豆、野菜などからタンパク質を摂るようにしましょう。

 

(参)新しいタンパク質の教科書、がんがみえる

[がん/]2022.08.23

体内環境をアルカリ性に変えることで「劇的寛解」に導く和田式食事術

今回は、元京都大学医学部附属病院呼吸器外科医として2000例を超える肺がん手術を手掛ける中でたどり着いた、和田洋巳医師の“和田式食事術”をご紹介します。

先生ご自身も退官前にスキルス性胃がんが見つかり、手術はしたものの、その後はアルカリ化食の実践で寛解をされています。がんと診断されてから再発も転移もなく、すでに13年に及んでいます。

ちなみに、がん治療においては完治という言葉はないので、寛解という言葉を使っています。がんが一時的に縮小または消失して安定し、かといって治癒ではない状態を呼んでいます。

和田医師の指導の方針は「がんを作り出す生活習慣の中心となっているのは食生活で、これを徹底的に見直し、がんを作り出した“土壌”である体の改良から始めていく」というものです。具体的には以下の五つの方針を掲げています。

 

  • がんを作り出した土壌を改良するための準備として体の浄化を行う(腸内環境の改善)
  • 血管や臓器の慢性炎症レベルを下げる
  • アルカリ化食などによって体内環境をアルカリ性に保つ
  • がん細胞を攻撃する「獲得免疫」を高める
  • その上で、QOL(生活の質)を保つことができる範囲内のゆるやかな抗がん剤治療などを行う

 

そして、和田医師の治療戦略は、がんの特性を徹底的に検証し、これを逆手に取ったものになります。がん細胞が好まない、がんが住みにくい体と細胞環境に改善することが“和田式食事術”のポイントになります。

その大原則は「植物性の食材を中心に、精製・加工されていないものを丸ごと食べる」です。

具体的に、以下の8つのポイントがあります。

 

  • 炭水化物は玄米や全粒粉パンなどから控えめに摂る
  • 治療を目的とした場合、塩分摂取量は無塩に近い量が望ましい
  • タンパク質は大豆などの植物性のタンパク質や青魚などから摂取する
  • 野菜は1日400g、合わせて果物やキノコ類を多く摂取する
  • サラダにはオメガ3系(亜麻仁油など)、加熱料理にはオメガ9系の油(オリーブ油など)を使用する
  • 乳製品の摂取と甘いケーキの摂取はひかえる
  • 肉と油、2つの発がん性物質とトランス脂肪酸の摂取をひかえる
  • トリテルペノイドとパルテノライドを積極的に摂取する(省説明)

 

以上の食事により体内環境をアルカリ性にすることで、ステージⅣの患者さんも「劇的寛解」を得ています。

当サロンでも、上記のような食事指導等を丁寧に行ってサポートをしています。がん治療には、食事の改善は必須なのです。

 

(参)アルカリ化で「劇的寛解」に導くがんを鎮める食事術

[がん/]2022.08.21

最強のクスリ「空腹時間」でがんの原因を除き、再発を防ぎましょう!

今回は、40歳の時に舌がんを経験したことを機に体質改善を決意し「空腹時間」を楽しみながら、10年以上がんの再発を防いでいる、あおき内科さいたま糖尿病クリニック院長の青木厚医師のポイントをご紹介します。

それは「何を食べるか」ではなく、「食べない時間を増やす」ことで、以前にもご紹介した私たちにもともと備わっている「オートファジー」の働きを活性化させるものです。

「オートファジー」とは、古くなった細胞を新しくするための体のメカニズムのことで、オートファジーのメカニズムを解明した大隅良典先生が2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。

人体には遺伝子・DNAを修復する働きをもともと持っていますが、DNAが修復不可能な場合には「オートファジー」という働きを使って、その細胞を除去してがん細胞の発生を防ぐのです。

もしオートファジーも働かない場合には、全身の血液を駆けめぐってパトロールをしている免疫細胞(NK細胞)が発生したがん細胞を除去するようになっています。

ところが、1日3食しっかり食べ過ぎていたり、質の悪いものを体内にがっつり取り込んでいると、上記のような人体に備わっているがんの防御システムが働きにくくなります。

また、内臓脂肪には血糖値を下げるホルモンである「インスリン」の効き目を低下させる働きがあり、体がさらにインスリンを補おうとして過剰分泌すると体内のインスリン濃度が高くなります。この状態が続くと「アポトーシス」が起きにくくなります。

さらに、内臓脂肪が増えすぎると、がん細胞の増殖を促進させる悪玉ホルモン「インターロイキン6(IL-6)」も分泌されます。

ちなみに、日本癌学会の発表では「22種類のうち17種類のがんは肥満するほど増える」とされ、特に大腸がん、肝臓がん、胆のうがん、すい臓がん、子宮がん、腎臓がんは肥満の影響を受けやすいと報告されています。

ですから、1日16時間ほど食べない時間を作る「8時間食事法」で、細胞をリフレッシュし、免疫力の低下と細胞の質の劣化を防ぐことができるのです。

しっかりオートファジーを働かせて病気の予防や老化を防いで行くのでしたら、1日ファスティングや3日から1週間のファスティングがお勧めです。

青木医師は、自身の舌癌の術後半年過ぎから「8時間食事法」を実勢し、朝食は摂らず昼食を13時半頃、夕食は20時頃摂り、日曜日は24時間の「空腹時間」を実践しています。

そして、筋肉量を維持するための自重運動(腕立て伏せ、腹筋、背筋)と、免疫力アップにつながる乾布摩擦、お風呂の最後に冷水を浴びることなども日課にしています。

細胞をリフレッシュさせ、がんの予防や再発防止のために、簡単な運動も取り入れて「8時間食事法」をやってみて下さい。ただし、がんの治療中の方は、空腹が逆効果になる場合もあるので、専門家の指示に従って下さいね。

 

(参)がんを克服した医師が教えるあきらめない生き方、食べない人は病気にならない

砂糖は心と体を蝕む”猛毒”です!

2015年3月、世界保健機構(WHO)は「砂糖の摂取量ガイドライン」を発表しました。

それによると、成人も子どもも、果物、野菜、牛乳由来の糖分を除いて、1日の糖分摂取を総摂取エネルギー量の10%未満に減らすように勧告しています。さらに、5%未満にしたり、1日当たり約25gに抑えると、さらに健康に良いと付け加えています。

このガイドラインで示された砂糖というのは、遊離糖類で、グルコースやフルクトース等の単糖類、スクロースや砂糖等の二糖類など食品や飲料の加工調理で加えられるものに加えて、ハチミツ、シロップ、果汁、濃縮果汁などに自然に存在する糖類も対象にしています。

ショ糖(ブドウ糖と果糖が結合したもの)の摂り過ぎが病気の因子になっているので減らそうということですが、これは正しい認識です。

そして、単純な糖(ブドウ糖、果糖、ショ糖)を多く摂り過ぎると、体は強く炎症し障害します。さらに、精製過程でビタミン類、ミネラル類、微量栄養などが取り去られていることの弊害もあります。これらの過食で起こる症状は次の通りです。

  • 全身を炎症体質にする

ショ糖の入った食物は、胃腸内で悪玉菌、日和見菌、さらに真菌のエサとなり、これらの繁殖が増大します。このため、胃炎、腸炎、食道炎、歯周炎といった消化器系が強い炎症を起こし、胸やけ、胃部不快、下痢、便秘や消化器系の痛みを伴うようになり、便も臭くなり、腸内腐敗が進行し、全身に悪影響をもたらします。

  • 低血糖の危険性や糖尿病

単純な糖質は胃や腸から速やかに吸収され、血糖は上昇します。そこで反応として血糖を下げるホルモンのインスリンが分泌されますが、それにより血糖値は下がり過ぎになります。特に、脳は低血糖によりさまざまな精神的影響が起こります。うつやキレやすかったり、落ち着きがないなど、多くの問題行動にもつながります。さらに、糖質過多と継続的なインスリン分泌により、組織がブドウ糖を取り込みにくくなり糖尿病を引き起こします。

  • 骨粗鬆症

ショ糖は強い酸性食品です。その中和のためにカルシウムなどのアルカリ性ミネラルが消耗され、骨はカルシウム不足となり、骨粗鬆症になって行きます。

  • 便秘、憩室、ヘルニア、胃下垂、内臓下垂

甘いものは胃腸などの消化管を弛緩させます。腸の弛みはぜん動運動の不良につながり、便秘になりやすいし、憩室が起きたりします。さらに、組織の弛みによりヘルニア、子宮脱、眼瞼下垂、重症筋無力症なども引き起こします。

  • めまい(メニエール病)浮腫など

組織の弛緩は体液の露出を起こします。その結果、全身がむくみやすくなります。内耳がむくんで起こるのがメニエール病です。

ちなみに、不治の病、脊髄カリエスに侵され、痛みや苦しみで絶叫しながら35歳で亡くなった正岡子規は、次のような大食が日常でした。朝食三杯飯、昼三杯、夜四杯、菓子パン10個、ナシ1個、牛乳一合など。夏目漱石しかり、ハイカラ好みの明治の知識人や芸術家は先を争って、当時高価だった魅惑の白い粉に殺到していました。そして、その白砂糖の恐ろしい魔の手の犠牲になって行ったのでした。

現在は、医療は人任せにして、多くの人々が当たり前のようにスイーツに群がっています。その結果が、死亡原因第一位のがん、長期寝たきりの認知症の多さです。

「砂糖は心と体を蝕む猛毒」だということを強く認識して行きましょう。

 

(参)食物養生大全、まちがいだらけの老人介護

[ブログ/]2022.07.17