統合医療とは、患者様を多面的にとらえ、西洋医学のみならず、他のさまざまな医療の長所を組み合わせて実践する医療です。
統合医療は、治癒(healing)指向で全人的(body,mind,spirit)視点を持つ西洋医学と代替医療のあらゆる適切な療法の活用です。(weil博士)
医聖ヒポクラテスの誓いに準じ、「自身の能力と判断に従って、患者に利すると思う治療法を選択し、害を知る治療法を決して選択しない」医療こそ統合医療です。
東京女子大自然医療研究所では、「個人の年齢や性別、性格、生活環境さらに個人が人生をどう歩み、どう死んでいくのかまで考え、西洋医学、補完・代替医療を問わず、あらゆる療法からその個人にあったものを見つけ、提供する受診者主体の医療」としています。
現在は、医療ビジネスと揶揄される傾向のある西洋医学主体が現代医療となっています。
しかし、このような偏りのある構造は、経済偏重の今の社会の縮図だからでしょう。
近代以前の医療は、人間が自然物であり、生かされているという哲学に基づいている伝統医療がなされていました。近代になり科学の進歩とともに、救命救急や感染症に優れた技術を持つ西洋医学が今までの伝統医療を軽く凌駕してしまったのです。そのメリットは、検査技術や薬物療法など、他を圧倒しています。
しかし、優れた面が大きいほど、副作用も大きいことが問題になって来ました。同時に、長寿になって来たために、現代の生活習慣や食習慣による生活習慣病の罹患者の増加と認知症患者の増加が大きくなってきました。
この現代の疾患構造の原因が、生活習慣と大きく関わっていて、その中で特に食習慣の影響がとても大きく絡んでいます。
このことは、生活習慣病を主体とする慢性疾患は西洋医学には向かないということです。まずは、生活習慣を整え、食事や栄養を整えることが治療の第一段階になります。
そして、このような考え方が統合医療になります。
ちなみに、近代以前の伝統的な医療は5つあり、以下に列挙します。
① ナチュロパシー(自然療法)
自然な食・水・空気すべてが味方(漢方やプラズマ療法も含む)
② オステオパシー(カイロプラクティック、整体療法)
体のゆがみから病気を治す
③ サイコオパシー(心理療法)
心と体は不可分、心が治れば病気も消える
④ ホメオパシー(同種療法)
自然治癒力を活性化させ自らの力で治す
⑤ アロパシー(薬物療法)
毒で病気の症状を抑え込む対処療法(今の西洋医学)
統合医療は、これらの5つの医療を患者様の状態に最適化すべく取り扱うことになります。
ですから、全て西洋医学で対処するべきではありません。
ここで、西洋医学のメリットとデメリットを見てみましょう。
●メリット
・検査や分析に優れている
・救急疾患に強い
・急性病に強い
・感染症に強い
・薬漬け治療で、対処療法に強い
・患部治療に強い
・病名診断は得意
・清潔区域がしっかりしていて、殺菌した場を作っている
●デメリット
・慢性病に弱い
・西洋薬のほとんどが酵素阻害剤で、副作用が甚大であり、長期では病気を悪化させる
・手術や放射線による欠点が多い
・薬漬けで必ず致命的な余病(新たな病気)を発症する
・がんの三大医療では寿命が短縮する
・不健康寿命を延伸させる
・がん治療においては、抗がん剤の効果が少ないにもかかわらず、非常に高額である
このデメリットの理由は、慢性病の治療に向かないわけで、科学的なデジタル医療である西洋医学がアナログに出来ている人間の体に対処しようとすることに無理があるからです。
西洋医学は、病気を生み出す根本的な原因を探ろうとせず、むしろそこを無視して結果に対処する「対症療法」「対処療法」に一生懸命に終始する医学だからです。
もし、根本に向き合えば、手間暇の時間はかかり、食事・栄養の指導や生活指導が根本治療の根幹なため、経営のプラスにもなりません。それよりは、出ている症状に効率よく薬を渡して対処した方が楽に経営がうまく行きます。
そして、対処療法の仕組みを応援しているのが我が国の国民皆保険で、効率性が高められて、医療ビジネス化してしまっています。
特に命を奪うガン疾患(悪性腫瘍)においては、対処療法の極みである三大医療(手術、抗がん剤、放射線)は苦しみながら寿命を縮めてしまっています。
それこそ、害をなさない根本治療をまず提供すべきなのです。
統合医療の精神を心に留めて、真摯に患者様に向き合うと自ずと本質的な対処に向かうはずです。そのときに、栄養療法・食事指導やがん活性消滅療法(CEAT)やプラズマ療法は第一選択枝になるはずです。
世の中はますます良くなるはずです。当サロンでは、統合医療の考え方から始まる医療を応援すべくサポートしています。
がん活性消滅療法(Cancer Energy Annihilation Therapy(CEAT))とは、元東京女子医大教授の前田華郎先生が自らの前立腺ガンの治療体験から編み出したがん治療法です。
西洋医学で行われている標準治療と言われる手術・放射線・抗がん剤の三大療法を上回る治療法ですが、今の日本では認めようとしない人々が西洋医学のトップに登れるシステムになっているようで、気を使いながら悩める患者さんを救っているのが現状です。
具体的には、アメリカで特許を認められたOリングテストと言われるアプライド・キネシオロジーの診断法の完成度を高めた共鳴反応検査の技術で、がんの活性を診断し、もう一つの特許技術であるマイクロ波を照射することで、がんをアポトーシスに導くものです。
日本と違って、すでに諸外国では抗がん剤は効かないばかりか、増がん剤であるとの認識から使用が減っています。
そんな中、このCEATは、アメリカ、カナダなど7カ国で特許を取得され、欧米の医療界では注目を浴びています。残念ながら、日本の特許庁はどこかを忖度して取得を認めていません。その構造の中に今の西洋医学もあるので、早く変わって欲しいと願い続けるだけです。
医聖ヒポクラテスはこう言っています。「自身の能力と判断に従って、患者に利すると思う治療法を選択し、害と知る治療法を決して選択しない」「依頼されても人を殺す薬を与えない」
話がそれてしまいましたが、CEATでいう「がん活性」とは、がんの芽が放つエネルギーです。そして、がんの芽とは、細胞の中の核にある遺伝子が、ウイルスの刺激で悪性化(がん化)し、正常な人間の持つエネルギーとは異なった強いエネルギーを持って増殖し始める。その時の最小単位の活性化がん遺伝子のことです。このがんの芽が数年以上たち、ようやくCTなどの画像や腫瘍マーカーでとらえられることになります。
但し、今の医療では、10%以上の誤診のもあるとのことですし、3大療法と言われる標準治療による副作用も甚大なものです。さらに、医療ビジネスとして医療費も肥大化しています。
CEATががん治療の第一選択肢となりえるのは、まずは安全で安心して受けられるからです。それと、開発者の前田先生の善なる思いで、CEATがとても安く受けられるからです。さらに、診断も的確で、高額で大がかりな今の装置と比較になりません。
ですから、CEATをされているクリニックの先生方やスタッフもとても明るく、クリニックにこられる患者様も皆が笑顔で談笑の輪を作っています。
日本トップの経営コンサルタントであった故船井幸雄さんが、本物の条件でこんなことをおっしゃっていました。
「本物とは、①つきあうものを害さない②つきあうものを良くする③高品質で安全、そして安心できる④単純でしかも万能である⑤経済的である」
まさに、CEATとプラズマ療法は本物の条件を備えています。ですから、諸外国でこれらが注目を浴びているのです。
いずれ、評価が逆輸入されて入ってくるものと思っています。
CEATもプラズマ療法もがんをアポトーシスすることは、さまざまな大学や研究機関で証明されていますし、患者様を救っています。但し、プラズマ療法は診断技術もないので、いつがんが消滅したのか分からないので、だからこそ、CEATとのコラボが可能なのです。
ですから、当サロンではがんの患者様には希望に応じてCEATを紹介しているのです。
但し、CEATをされている先生方は、まだまだ少ないため、どのクリニックも2~3カ月待ちになってしまっています。それもあり、プラズマ療法でサポートすることで、CEATの混雑の解消が出来、相乗効果による早期の回復を望めると思います。
最後に、このCEATについて参考にした「がんの本体(がんエネルギー)を知らない標準治療はがん患者を救えない(前田華郎著)」の総論を紹介したいと思います。
●現代の標準治療は、がんの本体が分からないから、誤診を生む
●微細ながん遺伝子を発見できないから原発不明がんは解決できない
●完治できない抗がん剤が主体だから、再発を食い止められない
●がん専門医たちは、がん治療率は低いから、生存率を発表する
●CEATで年1~2回、検診を受けていれば、がん・難病から身を守ることができる
(参)がん治療に苦痛と絶望はいらない、「がん活性消滅療法」という選択、がんの本体(がんエネルギー)を知らない標準治療はがん患者を救えない
タウリンといえば、おなじみの〇〇ビタンDの主成分。
タウリンは、臓器別では特に心臓に多く含まれ、次いで筋肉、肝臓、腎臓、肺、脳、さらに網膜、卵巣、精子などにも含まれます。
タウリンの働きは多岐に渡り、以下に列記します。
・胆汁酸の分泌液の一部として、肝臓の機能回復、解毒作用強化、肝細胞の再生促進作用
・全身の細胞膜の安定(ホメオスタシス(恒常性維持)作用)
・疲労回復効果
・血圧降下作用
・血液凝固抑制により動脈硬化症や血栓症の予防
・コレステロール低下作用
・骨格筋や心筋の過興奮抑制作用
・臨床的心不全の治療効果
・アルコール禁断症状抑制作用
・インスリン分泌促進作用(厳密にはグルカゴンとのバランス調整)
・抑制性神経伝達物質として、てんかん発作や不安・多動などの抑制作用
・目の保護や視力の確保、加齢黄斑変性症の予防
最後に述べた加齢黄斑変性症の予防などの目に良い訳は、網膜中に存在するアミノ酸類の4~5割をタウリンが占め、体内でタウリンの濃度が最も高い部位の一つであるからです。
「ネコは魚介類を食べないと失明する」のは、ネコにはタウリンの合成酵素を持っていないため、タウリンの豊富な魚介類をエサとして必ず取らなければならないからです。
一方、現代の食生活ではマグネシウムやビタミンB群が十分に摂取できてないために、タウリンの合成に支障をきたしている人が増えていると考えられます。
つまり、「人間のネコ化」が進んでしまっているといったところです。
タウリンは、多彩な働きをしているだけに、私たちにとって必須化しつつある栄養素です。
目の不安な人以外、血圧やコレステロールの高い人、神経の緊張がある人、疲れている人、飲み過ぎた人には、ぜひ積極的にタウリンを活用してみてください。
ちなみに、タウリンは魚介類のカニ・イカ・タコ・エビ・カキなどに多く含まれています。タウリンは水に良く溶けるので鍋など汁ごととれる形で摂取したいですね。
そして、ネコが魚をネコババしたときには、これからはおおらかな気持ちで見守ることができますね。
神智学から始まるニューエイジの思想に大きな影響を与えたエドガー・ケイシ―の人生を豊かにする13の法則をお伝えします。
辛い思いをしている方からこれからの志を遂げたい思いにまい進してしている方まで、心に栄養を与える応援メッセージです。
1.長所を大きく見て、欠点を小さく見る
2.相手のなかに見える欠点は、自分自身にもある
3.人を裁かない、批判しない
人を裁く者は自分も裁かれる、これが宇宙の法則。
4.自己弁護しない
自己弁護自体が人を裁くことと同じである。
5.もっとも弱き者にすることは、神に為すに等しい
6.忍耐を養う
7.体験に感謝する
たとえ難しい問題があったとしても、宇宙はしかるべき配慮をもって体験させてくれます。
8.愛する
その人がいてくれることを喜ぶ(神に感謝する)。
9.自分自身を愛しているか?
私を創った宇宙もすばらしい。宇宙が創ったほかの人もすばらしい。
10.霊の果実を蒔く
霊=思いやり、忍耐、親切、柔和、愛
11.才能や知識は、人のために使うことで有益になる
12.このご縁を大切にする
13.こっけいな側面を見る
(参)日本エドガー・ケイシ―センター
前回は、自然界に存在する「油」、特に必須脂肪酸であるオメガ3とオメガ6についてお伝えしました。
今回は、人工的に作られた「ターミネーター」のような性格を持つ「トランス脂肪酸」についてお伝えします。
実は、「油」のとり方で大切なことは、前回お話ししたオメガ3とオメガ6の性格を知り、そのバランスを意識していくことと、もう一つ、今回お伝えする「トランス脂肪酸」を理解して、この油をとらないようにしていくことなのです。
トランス脂肪酸は、私たちが本来必要とする「油」がきわめて不自然な構造に変化したものです。
具体的には、液体の植物油などに含まれる不飽和脂肪酸の一部に水素を添加して硬さを調節した人工油です。ですから、何年放置しても酸化せず、虫もよらず、カビも生えません。
このような油は、マーガリンやショートニング、植物油としてさまざまな食品材料になっています。
この異様な油を「マーガリンは本当に食べものではなく、“食べられる形をしたプラスチック”なのだ」と結論づけている博士もいます。
そんな不自然なものが、私たちの体を構成する37兆個ともいわれる細胞に入り込み、数々の健康上の問題を引き起こす恐れがあります。
このことが脳で起これば、例えば子どもの発達障害や大人の認知症を増やす原因になっている可能性もあるのです。
ちなみに、トランス脂肪酸を多く含む食品トップ10をご紹介します。
品 名 / 食 品 名
1. スプレッド :マーガリン、ショートニング
2. 粉ミックス :ケーキ用小麦粉
3. インスタントラーメン:カップラーメン
4. ファーストフード:フライドポテト
5. 冷凍食品 :冷凍チキン
6. オーブン食品 :ドーナツ、パウンドケーキ
7. スナック菓子 :ポテトチップス
8. シリアル :オートブラン
9. クッキー、チョコレート:チョコレートクッキー
10. トッピング :ホイップクリーム、コーヒーフレッシュ、ドレッシング
このように、さまざまな便利な食品に暗殺者のように潜んでいるわけで、トランス脂肪酸を「ターミネーター」と呼ぶ所以です。もしも冷蔵庫にマーガリンが入っていたら、とにかく今すぐ捨てましょう。なぜなら、マーガリンは心臓病や糖尿病といった現代病の原因となる最悪の油だからです。
すでに、諸外国や有識者の間では、マーガリンは有害な食品として追放されつつあります。もちろん、マーガリンを材料に使った菓子パンやクッキー、ビスケット類もすべて有害です。
お隣の韓国では、2007年にアジア初となるトランス脂肪酸の法規制をスタートさせています。製菓会社が自社製品からのトランス脂肪酸の完全排除を実現させたり、学校給食ではトランス脂肪酸の規制などに違反すると給食会社や栄養士が罰金や懲戒処分などの対象になったりしています。
栄養に関して自国民を守る意識が正常に機能しているからこそ、平昌オリンピックで日本人の選手村に送った日本食材の農薬汚染のひどさで返品をしたり、放射能汚染が解決されていない事実があるからこそ、日本の食品輸入にきちんと対処したりしているわけです。
アメリカでも、アメリカ食品医薬品局(FDA)が2018年6月から全国規模での規制をスタートしています。ですから、皮肉なことに、アメリカで買って食べる日本メーカーのカップ麺やスナック類の方が、比較すると安全なものになるわけです。
では、トランス脂肪酸が実際にどのような疾患リスクをもたらしているのかをご紹介します。
・脳の活動に必要な酵素を破壊し、うつ、注意欠陥障害(ADHD)などを引き起こす。
・認知症になりやすくなる。
・血中の悪玉コレステロールを増やし、心臓だけでなく脳の動脈硬化も進む。
・代謝できないため内臓脂肪として蓄積され、太りやすくなる。
・胆石、アトピー性皮膚炎、クローン病などを引き起こす。
・大腸ガン、膵臓ガン、胃ガン、前立腺ガン、乳ガン、卵巣ガン、悪性リンパ腫、皮膚ガンなどのガンのリスクに関連性がある。
・糖尿病、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、加齢黄斑変性症に関連性がある。
以上のようにさまざまな悪さをしているのです。
「油」について正しく理解することは、健康で豊かな人生をもたらします。子供を守り、家族を守り、社会を健全な姿に変えることができるのです。
当サロンでは、栄養指導はとても大切な柱です。
自ら健康に取り組めるよう、分かりやすく、繰り返しお話しているのも、健全で幸せな社会に貢献して行きたいからです。
(参)病気がイヤなら「油」を変えなさい!、トランス脂肪酸から子どもを守る
今回は、杏林予防医学研究山田豊文先生から学ばせて頂いた「油の選び方」をご紹介します。
「油」には「炎症を起こす油」と「炎症を抑える油」があります。今の日本で日頃とる「油」では、どうしても炎症体質になってしまいます。知って意識して「油」を選ぶことで、炎症を抑える体質に持っていくことができます。
炎症とは、発熱、熱感、腫れ、痛み、機能障害の5つの徴候をいいます。
炎症反応は、体内でつくられるいくつかの物質が介在することによって生じていることが知られていますが、実はこれらの物質の一部が体内の「油」を原料につくり出されるのです。しかもそれは、一個一個の細胞の膜を構成している「油」です。
細胞膜にはオメガ3とオメガ6の両方がバランスよく存在している必要があります。そして何らかの異常事態が体に起こったときに、この二つの「油」から相反する特徴をもった物質がそれぞれにつくり出され、体を守ろうとします。
我々の日頃の食事では、オメガ6を無意識にとり過ぎています。
というのも、オメガ6食品はあふれかえっているのに、オメガ3の摂取源はごく一部に限られること、そのために驚くほど簡単にオメガ6過多に陥ることになります。
もう一つ問題の「油」があります。それは、マーガリンや菓子類、ファーストフードなどに大量に含まれている「トランス型脂肪酸(トランス脂肪)」です。トランス脂肪は、単に「控えるべき」という警告程度ではすまされない、私たちの心と体を蝕む「油」です。いわば、「ターミネーター」です。
トランス脂肪がオメガ6と決定的に違うのは、「体に必要か否か」につきます。オメガ6はとり過ぎてはいけないけれども必要な存在であるのに対し、トランス脂肪はとにかく全く必要ないのです。その分、トランス脂肪の蔓延のほうがオメガ6過多の現状より、さらに悪質であるということです。
しかし今回は、トランス脂肪は後にして、必須脂肪酸であるオメガ3とオメガ6の「油」についてお伝えします。
まず「油」、脂質は細胞膜のなどの生体膜を形成しています。
次に、糖質についで第二のエネルギー源として働きます。
ほかにも脂質は、熱の発散を防いで体温を保ったり、太陽の光を利用してビタミンDを合成したり、脂溶性のビタミンA、D、E、Kなどの吸収を助けたりします。
また、内臓を支えたり外の衝撃から守ったりするためには、しなやかな筋肉とともに、やはり脂肪も必要なのです。
覚えておきたい脂肪酸の分類
飽和脂肪酸:動物性脂、一部の植物性油 ・・・食べるなら控えめに!
バター、ラード、牛脂、綿実油、ココナッツ油、ヤシ油(中鎖脂肪酸)
不飽和脂肪酸:植物性、これには「一価不飽和脂肪酸(オメガ9)」「多価不飽和脂肪酸(オメガ3、オメガ6)」と3つに分類されます ・・・質とバランスを考えてとること
オメガ9・・・オレイン酸が多い油 オリーブオイル、キャノーラ油、品種改良でオレイン酸量を多くしたひまわり油やベニバナ油、ピーナッツ油など
オメガ6・・・リノール酸が多い油 ベニバナ油、サラダ油、コーン油、ゴマ油など。
オメガ3・・・α-リノレン酸、DHA、EPAが多い油 フラックスオイル、シソ油、えごま油、青背の魚油(天然もの)など。
トランス脂肪:人工脂肪、不自然な油脂製品 ・・・食べないこと
飽和脂肪酸の特徴は、融点が高く、劣化しにくいことです。理論上は、揚げ物や炒め物などの高温調理をする場合にむいているということです。
飽和脂肪酸は体内で合成できるため、つまり必須脂肪酸ではないため、食事からとる必要は必ずしもありません。むしろ、とり過ぎによる弊害のほうが指摘されるくらいです。
まず、オメガ9についてです。この一価不飽和脂肪酸は、不飽和脂肪酸の中ではもっとも融点が高くて酸化しにくいため、加熱調理に向くとされます。オメガ9の代表となる脂肪酸が「オレイン酸」で、特にオレイン酸を70~80%含むオリーブオイルは、善玉コレステロールを下げずに悪玉コレステロールだけを下げる働きがあることがわかっています。
オリーブオイルをふんだんに使う地中海沿岸の人々に動脈硬化などの心疾患が少ないことから世界中で注目されています。
但し、オリーブオイルには種類や製法によって良し悪しがあります。選びたいのは「エクストラバージンオリーブオイル」で、コールドプレスされたオーガニックのものが良いでしょう。
ここからが特に大切な「多価不飽和脂肪酸」であるオメガ3とオメガ6の油です。
この二つは私たちの体内で合成できないため、食事などを通して外から補う必要があります。ゆえにこれらを「必須脂肪酸」と呼びます。
オメガ6でポピュラーなのが「リノール酸」で、ベニバナ油、サラダ油、コーン油、ゴマ油などに豊富に含まれています。これらは、フライドポテトやスパゲティ、カップラーメン、スナック菓子、ドレッシング、マヨネーズなど、あらゆる加工食品に利用されています。
オメガ3の方は、サバやイワシなどの青背の魚に多いエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)、そしてフラックスオイル(亜麻仁油)やシソ油に多いα-リノレン酸が代表的です。
オメガ6とオメガ3は、どちらも細胞膜の材料になることは共通していますが、オメガ6は主にアラキドン酸、オメガ3は主にEPAという物質にそれぞれ転化した形で細胞膜を構成します。この二つの脂肪酸がバランスよく構成されることで、柔軟性と張りを兼ねた細胞膜をつくることができ、筋肉や血管、脳、心臓など組織が正常に機能できるようになるわけです。
そして、この二つから構成された細胞膜からちぎれて生産されるエイコサノイドは体内で相反する作用をします。ちなみにエイコサノイドとは、限られた部分でホルモンのようにさまざまな働きかけをする「局所ホルモン」とも呼ばれ、プロスタグランジン、トロンボキサン、ロイコトリエンといったいくつかの作用があります。
例えば、転んで出血が起こるとアラキドン酸由来のトロンボキサンが増え、血液を固めて止血しようとします。また、血栓ができそうになると、今度はEPA由来のトロンボキサンがつくり出されて血液を流れやすい状態にします。
このように相反する作用ですが、まとめますと以下になります。
オメガ3:炎症抑制、アレルギー抑制、血栓抑制、血管拡張 「消防士」の働き
オメガ6:炎症促進、アレルギー促進、血栓促進、血液を固める 「放火魔」の働き
良い悪いではなく、体の中で発生する異常事態に柔軟に対応するうえで非常に大切なことで、両方の機能がしっかり働くためには、これらの材料となるオメガ3とオメガ6をバランスよくとることが大切になります。
一般に、オメガ6とオメガ3の理想のバランスは1~4対1が適切であるといわれています。
ところが、ほとんどの現代人がオメガ6とオメガ3の食事バランスが10対1、あるいは50対1という、とんでもない比率になっており、さまざまな現代病を引き起こす大きな原因となっているのです。
これは、オメガ6のリノール酸は血中のコレステロールを低下させる作用があるとして、「動物性脂はコレステロール値を上げるが、植物性のリノール酸は下げるので体に良い」「バターよりマーガリン」という誤った栄養学が常識とされる時代がずっと続いたため、日本人のリノール酸摂取量は大きく増加したのです。
その結果、リノール酸の過剰な摂取により、体内のアラキドン酸の量が増え血液を凝集するエイコサノイドのトロンボキサンにより脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めてしまいました。
このようなオメガ6のリノール酸の過剰摂取による弊害は他にもあります。
・ガン細胞の増殖を促進する
・アトピー性皮膚炎や花粉症、乾癬などのアレルギー症状を悪化させる
(ロイコトリエンの作用は、ヒスタミンに比べ約1000倍強い)
・授乳中の母乳にも影響を及ぼし、乳幼児のアトピー性皮膚炎の発症リスクを増加させる
・子供の学習障害の増加、総合学習能力の低下、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の増加
特に、オメガ3の不足は、子供の脳の発育や人格形成に大きなダメージを与えてしまいかねません。味覚は幼児期に決定しますし、子供に正しい食習慣を身につけさせるということは、子供の知能の発達のみならず、自ずとしつけの問題につながってきます。
明治時代にすでに「食育」の重要性について述べた人がいます。「身土不二」の原理を発表した陸軍軍医の石塚左玄は、「体育も智育も才育もすべて食育にある」といっています。
・スポーツ栄養学において、オメガ6の過剰が怪我や故障などで炎症が起こりやすくなる
オメガ3の比率を高めることで、スタミナ強化や疲労回復、さらには怪我や故障の改善につながっています。
ちなみに、ライナス・ポーリング研究所のエビデンスであるオメガ3の予防・治療効果のある主な疾患や症状を紹介します。
・視力や神経の発達
・循環器疾患(冠動脈心疾患、心筋梗塞、心臓突然死、脳卒中)
・アルツハイマー型認知症
・2型糖尿病
・炎症性疾患(関節リウマチ、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)、喘息、IgA腎症)
・神経精神疾患(うつ、双極性障害、統合失調症)
このように、オメガ3は体内の消防士として優れた抗炎症作用を持ち、細胞の生体膜の完全性を維持し、細胞や組織の保護や治癒に役立ちます。
以上「油」のとり方を簡単にまとめますと、加熱調理にはオメガ9のオリーブオイルを使い、普段からオメガ6の油を控えめにする。特に、オメガ6はジャンクフード、加工食品やスナック菓子類などでよく使われているので出来るだけとらないようにする。そして、肉やマグロを控えめにしてオメガ3の豊富な青背の魚を適度にとりつつ、亜麻仁油やエゴマ油を加熱せずにドレッシングとしてとることが大切になります。
「放火魔」の油を少なくし、「消防士」の油をしっかりとっていくことです。
(参)病気がイヤなら「油」を変えなさい!
町のあちこちにあるスイーツ店。陳列棚にもおいしそうなケーキやドーナツ。ついつい誘惑されそうになりますね。
黒砂糖にはビタミンやミネラルなどが含まれていて、弱アルカリ性ですが、白砂糖はとことん精製されているので、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素がすべて奪われてしまっています。ですから、白砂糖は食品ではなく、自然界に存在しない有害な食品添加物なのです。
今回は「万病の元」にもなっている砂糖の甘くないお話をさせて頂きます。
大きく3つの害をお伝えします。
① 低血糖による精神異常
砂糖は摂取により血糖値を急上昇させる「クイックカーボ」、いわゆる「高GI値食品」です。そのとき、膵臓から急上昇した血糖値を下げるためにインスリンが分泌されますが、丁度よくさげるのではなく、低血糖へと下げ過ぎてしまいます。
すると、今度は下がり過ぎた血糖値を上げるためにアドレナリンを分泌します。
このアドレナリンは、「攻撃ホルモン」とも呼ばれ気分を高揚させる麻薬や覚せい剤のようなものです。それにより、また血糖値が急上昇と乱高下を繰り返すことになり、血管や脳など各臓器にダメージを与えます。
脳においては、イライラなどの興奮状態を引き起こしたり、うつ症状を引き起こしたりしてキレやすかったり落ち着かない状態になります。
砂糖の多いお菓子類などは特にミネラルが不足してしまうので、気分を落ち着かせることができない子供にしてしまいます。
砂糖自体に依存性がありますので、普段から砂糖をとらないようにしていきましょう。
② 冷え体質による免疫低下
砂糖はミネラルがなく陰性食品といわれています。ミネラルがないうえに、代謝で体内のビタミンやミネラルを消耗してしまうため、平熱が35℃台の低体温の体質にしてしまいます。
そのことにより、免疫の低下を引き起こし、風邪を引きやすくしたり、花粉症やアトピー、喘息などのアレルギーをひどくしたりします。
砂糖自体が腸の善玉菌を減らし悪玉菌を優位にしてしまうので、アレルギーの根本治療において腸の環境をよくするためにも、精製された砂糖はやめましょう。
そして、女性においては生理不順から流産、不妊にもつながります。
温活・妊活や女性のトラブルに役立つプラズマ療法では基礎体温を36.5℃以上に持っていきますが、当サロンで必ず食事や栄養の指導を丁寧にするのは目的を早く叶えてあげたいからです。
③ 炎症による老化促進
砂糖の害は、直接的には高血糖の持続により糖尿病につながります。
また脳においては、第3の糖尿病といわれるアルツハイマー型認知症を引き起こします。
砂糖は体の至るところで「炎症」を引き起こし、血管や臓器、肌などの組織を痛めつけます。
ですから、砂糖を多くとることで血管を痛め、心臓病や脳卒中のリスクが高まります。
また炎症により、体のあちこちで活性酸素が発生しますので生活習慣病や膠原病、ガンなどを引き起こしたり、症状をひどくしたりします。
ガン細胞は特にブドウ糖をエネルギー源にしていますので、そのエサであるブドウ糖(砂糖)をひかえることが必要なのです。
そして砂糖は酸性であり、これを中和するために骨からカルシウムを溶かして骨をもろくしてしまいます。骨を強くするお薬を飲む前に、好きなスイーツをひかえることも大切なことですね。
また抗酸化のビタミンCは、砂糖をたくさんとっていると、ビタミンCを細胞にいれるための出入り口であるグルコーストランスポーターGLUTが糖を入れるのに忙しくて、ビタミンCが細胞内に入ることができません。
つまり、甘いものをとり過ぎていると、ビタミンCが細胞内のミトコンドリアにたどり着けなくて、抗酸化として働くことが出来ず無駄になるということです。
さらに、砂糖はカンジダの増殖を助長し、膀胱炎や膣炎などのリスクを高めてしまいます。
肌の老化の一つである色素沈着成分のリポフスチン発生の原因や話題の終末糖化物質AGEsの生成から活性酸素の多量発生にもつながるので、とにかく精製された砂糖をひかえた食生活をしていきましょう。
なお、黒砂糖や和三盆糖、ハチミツ、糖蜜、メープルシロップ、アガベシロップなど食物繊維を全く含まない糖類も、老化を促進するという点では白砂糖と同類ということを知っておいてください。
体中で発生する活性酸素がガンを始めさまざまな疾患に関わりますが、抗酸化力抜群のプラズマ療法はこれらの疾患の治療を強力にサポートします。
ぜひ、お気軽に体験してみて下さい。
(参)分子栄養学実践講座、杏林予防医学研究所アカデミー、鶴見式酵素栄養学
前回は牛乳が健康のために飲むものではない理由をたくさん述べさせていただきました。
今回は、ちまたで話題のパンのトリセツになります。
最近は、高級食パンブームであちこちに専門店が行列を作っています。
確かに、とてもフワフワ、モチモチしていて美味しいですね。
当然それには訳があります。
牛乳同様、美味しいパンと牛乳をやめてみるだけで、さまざまな不調や病気が改善します。特に子供はすぐにやめた効果が出やすいです。
自傷行為や異常行動がおさまり、疲れ、便秘、肥満、胃腸トラブル、うつ、湿疹、アレルギーなども改善していきます。授業中の眠気が減り、集中力ややる気がアップし授業の理解度が高まります。
子供だけではなく、ぜんそくなどのアレルギー性疾患、慢性関節リウマチ、橋本病などの自己免疫性疾患、アルツハイマー病、パーキンソン病、多発性硬化症などの神経疾患、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎やクローン病などの疾患、線維筋痛症、慢性疲労症候群などの難病、子宮内膜症、不妊症などの生殖器疾患、乳がん、前立腺ガンなどの悪性腫瘍なども改善しやすくなります。
完全に精白された小麦粉と、砂糖で作られたパンは、血糖値を急激に上げ、その後、急激に血糖値が下がる「反応性低血糖」になることがあり、以下の多くの症状に見舞われます。
手足の冷え、ふるえ、冷や汗、目のかすみ、砂糖の渇望、吐き気などの消化器障害、神経過敏、キレやすい、疲れやすい、フラフラする、めまい、ため息とあくび、抑うつ、眠気、不眠、頭痛、決断できない、集中力の欠如、忘れっぽい、精神的混乱、自殺志向、夜驚、動悸、頻脈、筋肉痛、感覚麻痺、筋肉のつり、動きがギクシャクする、痙攣、皮膚のかゆみや違和感など。
パンを食べると、自律神経やホルモンの異常を引き起こすことがあり、太りやすくなります。また、将来的には糖尿病や認知症を発症する危険が増してしまいます。
パンの特徴をまとめてみました。
① 今の小麦は昔の小麦と違い、消化しにくくなっています。
現在の小麦は「フワフワ、モチモチ」を生み出すグルテンを大量に含みます。そのため、もともと持っている人の消化酵素では、消化しにくいものへと変化しているのです。
そして、パンを常食すると、腸に未消化物が多くなり、体内に通すべきでない物質(分子量の多いタンパク質でアレルゲンとなりやすい)を通してしまい、全身のさまざまな組織への攻撃が引き起こされていきます。というのも、小麦のタンパク質と人のいくつかの臓器や体内物質とは、その一部のアミノ酸構造がよく似ていて、私たちの体内で異物を排除するためにできる「抗体」は敵と見誤って攻撃してしまうのです。
そのように攻撃対象となる臓器は以下のものが分かっています。
・何種類かの神経細胞
・肝臓・脳・副腎皮質でできる酵素
・甲状腺、卵巣、精巣、膵臓、胃、心臓、骨などの組織
② 小麦のタンパク質「グルテン」の怖さ
グルテンに対する抗体ができることにより、さまざまな病気が起こっています。
・腸のトラブル(過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎など)
・神経系の異常(自律神経失調症、神経症、頭痛、パーキンソン病、多発性硬化症など)
・精神疾患(うつ、躁うつ病、統合失調症、不安障害、自閉症、多動症、認知症など)
・自己免疫疾患(慢性関節リウマチ、橋本病、バセドウ病、全身性エリテマトーデス、サルコイドーシスなど)
・皮膚疾患(アトピー性皮膚炎、疱疹状皮膚炎、乾癬など)
・慢性疾患(自律神経失調症、繊維筋痛症、慢性疲労症候群など)
・生活習慣病(糖尿病、肥満など)
③ パンで起こりやすい「反応性低血糖」
現在、パンに使われている小麦のほとんどは、完全に精白されているものです。
さらに小麦には、ほかの穀物と比べて「アミロペクチン」という、血糖値を急激に上げるデンプン(糖質)が含まれています。
その小麦粉でできたパンを食べると、急激に血糖値が上がり、それに伴ってインスリンが急激に分泌されます。その作用で今度は血糖値が下がりますが、このとき丁度よく下がればいいのですが、インスリンが過剰に出てしまい、血糖値が下がりすぎて低血糖になることが少なくありません。(60mg/dl以下)この食事による低血糖を「反応性低血糖」と呼び前述のような症状を呈します。
体質や疲れのせいだと思っていることが、実はパンによる反応性の低血糖の症状という場合も多いのです。
④ 有害な糖化物質が蓄積して糖尿病、認知症を招く
パンを常食して高血糖が続くと、「糖化」(酵素の働きなしにタンパク質や脂質に糖鎖が結合すること)といわれる反応が起こり、身体に有害な糖化物質が作られるという弊害が出てきます。この糖化物質を体にため込むと、細胞のサビでもある酸化や炎症が起こりやすくなり、肌のシミ・シワをはじめ、動脈硬化、腎障害、神経障害など、体のさまざまな場所のダメージが進みます。
さらに、血糖値とインスリン分泌量が乱高下するほど、膵臓に負担がかかり、糖尿病になるリスクが高まります。糖尿病は、インスリンの量や作用が不足して糖がうまく利用できない病気ですが、その一環として「認知症」も起こりやすいことがわかっています。
⑤ 幸せ感の正体は中毒性の物質
パンを食べると体内でモルヒネに似た物質ができます。それは、小麦のタンパク質であるグルテンが分解される途中でできる「エキソルフィン」という物質です。
この物質は簡単に血液脳脊髄液関門を通り抜け、脳内に作用して「幸せ感」をもたらします。さらに、くり返し食べたくなる中毒症状が引き起こされ、食欲も亢進させるので、さらにパンを食べ続けてしまいます。
エキソルフィンは小麦中毒以外に、精神的な不安定さや神経障害を引き起こします。
なお、エキソルフィンの受容体は全身にあるので、「便秘」「なんとなく息苦しい」「眠気や吐き気」「尿の切れが悪い、尿がもれる」などさまざまな器官の働きに悪影響を及ぼします。
⑥ 重要な「メチレーション回路」を阻害する
私たちの体内では、「メチル基」というものをやりとりしながら、次々に必要な物質をつくり出す反応系が回っています。これを「メチレーション回路」と呼び、細胞に必要な物質やさまざまな反応に使う酵素、神経伝達物質などをこの回路からつくり出しています。
この回路を回すための重要な物質の一つが、アミノ酸の一種の「システイン」です。ところが、グルテンからできるエキソルフィンには、システインが体に取り込まれるのを阻害する作用があります。また、パンで起こる炎症は、これらの回路を阻害してしまいます。
そのため、パンなど小麦製品をとると、システインが不足してメチレーション回路が回りにくくなり、自閉症などの発達障害やホルモンバランスの乱れなどの弊害が起きてしまいます。
⑦ 腸の炎症を起こし不要物や有害物質が入りやすくなる「リーキーガッド症候群」を起こす
腸の内側には絨毛と呼ばれる細かい突起で覆われています。その表面がさらに微絨毛と呼ばれる微細な突起を持つ上皮細胞が敷き詰められて、十分に分解された必要な栄養素は通しますが、ある一定の大きさのものは通さないという「ふるい」のような構造になっています。
さらに腸の免疫細胞や腸内細菌も、不要物や有害物を吸収させないように働いています。
また腸では、粘膜と粘液によって侵入物を防いだり、病原体を無力化する免疫グロブリンという免疫物質が働いたり、消化酵素で消化を助けるとともに、異物の侵入を防いだりと、幾重にも関門を張り巡らせているわけです。
ところが、自然界で消化できない物質(加工品や添加物、トランス脂肪酸、電子レンジで変性したものなど)が大量に腸に入り、未消化物が多くなると、悪玉菌がすみやすい環境になり、炎症が起こりやすくなります。
そうなると、腸粘膜の「ふるい」」の穴が大きくなり、体内に通すべきではない異物を通してしまいます。これを「リーキーガッド症候群」と呼びます。その結果、体内に侵入した異物に対する抗体反応によりさまざまな組織で炎症が引き起こされることになります。
小麦にはグルテンの一種であるグリアジンが、腸の透過性を上げる「ゾヌリン」という物質の分泌を促すことで、腸のタイトジャンクションを緩めてリーキーガッド症候群を引き起こします。
つまり、パンを食べると、「未消化物を作る」「その未消化物を腸に入れる」「そのサイクルを続けさせる」という、体を壊す複合作用を発揮することになります。
そして、腸の炎症とリーキーガッド症候群により、アレルギー疾患、自己免疫疾患、精神症状、感染症などが起こりやすくなります。
⑧ 小麦アレルギーは他の食品にも反応する
小麦にアレルギー反応がある人は、牛乳、チョコレート、コーヒー、キヌア、大豆、卵、コーン、米、ジャガイモなどにも反応を起こすことがあります。
このように、一つの食品へのアレルギーが、他の食品にも波及することを「交差反応」といいます。
小麦を筆頭に、多数の食品にアレルギーが出ていた場合、リーキーガッド症候群もあるでしょうし、まずは小麦を除去するといいでしょう。
⑨ パンに含まれるその他の危険な物質
パンには多くの危険な添加物が使われています。
砂糖、人工甘味料、ベーキングパウダー(ふくらし粉)、着色料、化学調味料、遺伝子組み換え(GMO)、グリフォセート(除草剤)、その他の農薬などです。
小麦はほとんどが輸入品なので、GMOやグリフォセート以外にも、収穫後の殺菌剤、防カビ剤などのポストハーベスト農薬の問題もあります。
グリフォセートに関しては、その使用料と自閉症の発症数との相関性は非常時高いことが研究で調べられているので、子供にはパンは食べさせないほうが良いと言えます。
また、人工甘味料の多くは、反応性の低血糖や糖化物質に関して砂糖と同じ害があるうえ、体内で多くの酵素を阻害して代謝を悪くします。また、腸内環境を悪化させる人工甘味料もあります。
以上、訳のあるパンをこれからも食べ続けますか?
健康と美とアンチエイジングのためにもパンとうまく付き合いましょう。
(参)パンと牛乳は今すぐやめなさい、小麦は食べるな、その「不調」、あなたの好きな食べものが原因だった?「遅発型フードアレルギー」、長生きしたけりゃパンは食べるな、老いない体の生活習慣
30年程、統合医療として漢方など東洋医学やアロマテラピー、バッチフラワーレメディ、波動医療などの代替療法を学ぶと同時に、東洋哲学を学んでまいりました。
その教えは時代を超えた真理であり、さまざまな医学や人間学の礎として私の心の柱になっています。
その教えとは、「人間は自然物であり、役目があれば生、役目が終われば自然淘汰という死を与えられる」というものです。
「役目」は今の時代であれば、どれだけ稼いで地位・名誉を得ているのかという考えになってしまいがちですが、この「役目」はたとえ五体不満足で、先天性疾患で寝たきりあっても、生きているというのは何かしらの「役目」があるから生かされているということです。
この場合、産んでくれた両親の学びであったり、周りのちょっとした気づきや学びであったりしたものが宇宙から与えられた「役目」なのです。
そして、「宇宙の真意はバランスにあり。ものごとに良い悪いは関係ない」というものです。
自然界を見渡せば、暴風雨や大地震など天変地異が頻発しています。そこに人がいれば、時に災害として悲しい世界が現れてしまうのです。人間を包み込むこの大自然の営みには、怒りや恨みもありません。
37兆個の細胞を持つ我々人間の表在菌にとって、時に洗剤やヘアスプレーにより一瞬で影響を受けてしまうことや、腸内細菌が体に良くない食事で大いに痛めつけられるのと同じではないでしょうか。
ただ、縁がありこの時間、この場所で生を受けているので、この短い人生でいかに縁ある人々の幸せのために、この与えられた命を使っていくことが本当の生き方ではないでしょうか。
そして、自然界もそうですし、私たち人間も目に見える肉体・物質の従(陰)と目に見えない主(陽)としての心・魂・波動の合致した構造になっているのです。
ですから、食事で私たちの体を養うことはとても大切なことですが、一方主である私たちの魂を同時に養うことが喜びのある豊かな人生になるのです。それが「感動」です。
このシリーズでは、私たちの主体である魂の栄養である「感動」で皆様を養い癒すべく、今回は20年以上お付き合いのある致知出版社の書物に掲載されていたお話をご紹介させていただきます。
ぜひ、心の汚れを洗い流し、あなたの魂を養って下さい。
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木村ひろ子さんは生後間もなく脳性マヒになった。
手足は左足が少し動くだけ。ものも言えない。
しかも三歳で父が、十三歳で母が亡くなった。
小学校にも中学校にも行けなかった。
わずかに動く左足に鉛筆を挟んで、母に字を習った。
彼女の詠んだ短歌がある。
『不就学なげかず左足に辞書めくり 漢字暗記す雨の一日を』
左足で米をといでご飯を炊き、
墨をすって絵を描き、
その絵を売って生計を立てた。
自分のためにだけ生きるなら芋虫も同じと、
絵の収入から毎月身体の不自由な人のために寄付をした。
彼女は言う。
「わたしのような女は、脳性マヒにかからなかったら、
生きるということのただごとでない
尊さを知らずにすごしたであろうに、
脳性マヒにかかったおかげさまで、
生きるということが、どんなにすばらしいことかを、
知らせていただきました」
(心に響く小さな5つの物語Ⅱ)
さまざまな不調や病気が牛乳やパンと関係しています。今回は、健康に良いと思われている牛乳のデメリットについてお伝えします。
しかし、給食でよく出される牛乳にはメリットもあります。
それは、タンパク質が豊富で生体に必要な全てのアミノ酸を含んでいること、カルシウムが豊富なこと、皮膚・粘膜を健康に保ち、視力を良くし、抗酸化としても働くビタミンAを含むこと、そして安価で保存性も良いことなどがあります。
それでもさまざまな不調が牛乳と関係しています。
デメリットとしては、豊富なタンパク質がアレルゲンとして働いてしまうこと、カゼインにより炎症を起こすこと、乳糖による消化不良の問題、IGF-1(インスリン様成長因子)やエストロゲン、抗生物質の問題、飼料の問題、超高温殺菌やホモジナイズの問題などがあり、健康に寄与する以上のものになっています。ですから世界の常識では、牛乳はコーラと同じ嗜好品で、決して健康のために飲むものになってはいません。
旧態然とした今の日本の栄養学やあまりにも畜産業界を向いているマスコミの影響で、日本の乳製品への常識が世界とは正反対を向いてしまっています。
乳製品が健康を害さないのであればどうでも良いのでしょうが、人々の健康に貢献していく立場としてはとても無視できない問題なのです。そして、事実さまざまな不調や病気が牛乳と関係しています。
「パンと牛乳は今すぐやめなさい!」の内山葉子医師は、著書の中で、パンと牛乳が深くかかわって発症、あるいは悪化する症状・病気を紹介しています。
それは、日常的な症状では、便秘、下痢、おなかの張り、肩こり、頭痛、日中の眠気、なかなかやせない、疲れやすい、鼻水・鼻詰まり、節々の痛み、生理痛、排尿トラブル、尿もれ、乾燥肌、原因不明の湿疹やかゆみ、じんましん、イライラ、落ち込みなど。
病気では、花粉症、アレルギー性鼻炎、ぜんそく、慢性関節リウマチ、慢性疲労症候群、繊維筋痛症、アルツハイマー病、パーキンソン病、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群、甲状腺疾患、子宮筋腫、卵巣嚢腫、不妊症、うつ、乳がん、前立腺ガンなどのほか、自閉症、多動症、アトピー性皮膚炎など多岐にわたって関係しています。
牛乳の最大の問題は「体にいい」という思い込みです。
高齢者ほど、骨を強くするために牛乳やヨーグルトをとっています。しかし、逆にこれら乳製品をとればとるほど、骨をもろくする事実があるのです。
・ハーバード大学では、ナースヘルススタディーにおいて、7万8千人の女性を12年間調査し、骨折は乳製品を摂取するほど多く、大腿骨頸部骨折の増加リスクは乳製品由来のカルシウムに関係していると結論づけた。
・米国国立乳牛議会では、1日1杯の牛乳を2年間摂取した女性は、全く摂取しなかった女性に比べて、骨量が2倍の速さで減少し、牛乳によるタンパク質のとり過ぎが原因と結論づけた。
・世界的な子育てバイブルとして知られる「スポック博士の育児書」の改訂版では、「アメリカは社会全体で食生活を変えなければならない。最悪の食品は牛乳・乳製品である」「自然界には離乳期を過ぎてミルクを飲む動物はいない。人間も同じで、離乳期を過ぎたらミルクを飲まないことが正常である。必要なタンパク質を植物からとったほうが、子供のカルシウムバランスはよくなる」と修正した。
・杏林予防医学研究所所長の山田豊文先生は、牛乳をよく飲む(1日2杯以上)人は、飲まない人に比べて骨折リスクが2倍以上、ヨーグルト(1日1杯以上)では約3.5倍、そしてチーズにいたっては、一切れでも約4倍と報告している。
そして、骨だけではなく、さまざまな不調・病気との関係が明らかになっているわけですが、どういう理由かをまとめてみました。
① 牛乳を飲むほど、カルシウムが体内から失われて骨折しやすくなります。
牛乳を飲むと、消化されにくいタンパク質を多くとることになり、腸の中に窒素残留物が増える。その窒素残留物が吸収されて血液中に増えると、血液が酸性に傾くので、それを中和する為に骨からカルシウムを溶かしてしまうことになります。
それが、カルシウムパラドックスといわれるように、牛乳や乳製品をとればとるほど骨粗しょう症を引き起こし、骨折しやすい体にしてしまうわけです。
② 牛乳はあくまで牛のミルクであり、人の母乳とは組成比率が違います。
牛乳は誕生後すでに成熟している仔牛にはさらなる成長のため、IGF-1を誘導するカゼインが主体となり、未成熟のヒトの赤ちゃんは、免疫や感染防御、腸の修復、便の排出などが優先されるためにホエイ主体になっています。
③ 今の牛乳は以前と製法が変わり、今の牛乳は危険な飲み物になっています。
これは、牛乳そのものの問題はありませんが、製法や加工による問題になります。
超高温殺菌とは、本来は常温で長期間の船舶向けのために開発された方法で、手間もかからず大量生産に向いていて、今の日本の主流になっています。
牛乳を120~135℃で1~3秒殺菌する方法です。
ちなみに、海外では62~65℃で30分間殺菌の低温殺菌が主流で、大量生産はできませんが、ホエイ・カゼインの熱変性を起こさない方法です。(パスチャライズ、パス乳)
さて、超高温殺菌(UHT乳)により、今の牛乳は酵素活性が失われ、タンパク質も変性し、消化・吸収されにくくなり、さらに栄養素も壊れてしまいます。
生の牛乳であれば酵素が生きているので、分解しにくいカゼインも分解する酵素や乳酸菌などの善玉菌も含まれていました。
そして、ホモジナイズですが、これは乳脂肪を砕くことで成分を均一にし、クリームが浮かばないようにするものです。しかし、このことで砕かれた脂肪球がカゼインやホエイを引き込み巨大なタンパク質へ変化することで、アレルギーを起こしやすくしてしまいます。
④ 牛乳のタンパク質の約80%を占める「カゼイン」を人は分解・消化できません。
母乳のカゼインはβ型カゼインですが、牛乳は主にα型カゼイン(αs1)で分解・消化できず、それが腸の中に未消化物としてたまると腸に炎症が起こりやすくなります。(αs1-カゼインはホエイの6倍のIL-8という炎症性サイトカインの分泌を誘導)
ちなみに、カゼインと乳清タンパク質の含有量の比率は、母乳が4対6なのに対して、牛乳が8対2で、牛乳の方が圧倒的にカゼインを多く含みます。
さらに、人間が消化できないα型カゼインはアレルゲンとなりやすいため、アトピー性皮膚炎、ぜんそく、花粉症、さらに遅延型アレルギー(IgG型)の原因にもなります。
⑤ 牛乳のカゼインから不完全に分解されてできるカソモルフィンはモルヒネ様物質です。
カソモルフィンというモルヒネ様物質“エキソルフィン”もパン同様に中毒症状を起こし、精神不安や神経障害を起こします。
脳神経に影響を及ぼして、ふらついたりめまいがしたり、物が二重に見える方もいます。さらに気づきにくいですが、便秘や排尿トラブル、呼吸器異常もあります。
⑥ 牛乳が胃酸と反応すると乳餅(カード)ができ、栄養素の吸収を阻害します。
もともと、カゼインタンパク質は「にかわ」状の物質で、木工用ボンドに使われる粘着性の極めて強いものです。それから出来るカードは、さらに粘着力が強く、ビタミンやミネラルの吸収を妨げます。最近ではチーズがもてはやされているので、さらにカードによるビタミン、ミネラル不足による肥満や疲労感、無気力感が増加し、さらに女性では特に、「鉄」の吸収阻害による鉄欠乏性貧血が問題となっていくでしょう。
⑦ 日本人の約8割は乳糖を分解する酵素がありません。
牛乳には5%前後の糖質が含まれますが、ほとんどが乳糖です。生乳であれば、乳糖を分解するラクターゼという酵素が含まれていますが、加熱している現在の牛乳には含まれないので自前の酵素で分解するしかありません。
ところが、体内でラクターゼを作れない「乳糖不耐症」の人が日本人に多くみられます。乳糖不耐症の人が牛乳を飲むと、下痢をしたり、おなかにガスがたまったりします。
基本的に赤ちゃんは乳類によって成長するので、日本人でも2歳くらいまでは乳糖を分解する酵素と作ることができます。しかし、2歳を過ぎて、それほど急激に成長しなくなると、乳糖を分解する力も不要になるため、徐々にその酵素はなくなっていくのです。
ところで、乳糖は砂糖のように甘くはないのですが、体内で分解されるとブドウ糖ができます。乳糖にはα型とβ型があり、牛乳に含まれるのは、血糖値を上げやすいβ型です。乳糖不耐症でない人にとっては、乳糖が消化できることによる血糖値上昇の害も考える必要があります。
⑧ 牛乳に含まれる女性ホルモン(エストロゲン)、抗生物質や有害物と乳がんとの関連が疑われています。
牛乳は、本来、牛の赤ちゃんが体重を1日に1kg増やすために必要な成長ホルモンが含まれています。この成長ホルモンは「IGF-1(インスリン様成長因子)」と呼ばれるものです。
また、多くの乳牛は、エサに遺伝子組み換え穀物が使われ、乳腺炎などの病気も多いので抗生物質も多く与えられています。「母乳は白い血液」といわれるほど、母牛の血液の状態を反映した成分になります。
不健康な牛からは、不健康な成分の牛乳しかとれません。
その結果、牛乳に含まれる多くの化学物質やホルモンにより、生殖器の病気やホルモンに関する甲状腺や膵臓、副腎などの病気のリスクが高まってしまいます。
さらに、効率を求める畜産により常に乳牛が妊娠状態のままなので、どうしても牛乳中のエストロゲン濃度は高くなっています。
そのことが、ヒトの血中のエストロゲンレベルを過剰にしてしまっています。
その結果、特に女性において月経開始年齢を早め、月経前症候群や生理痛をひどくし、次にはエストロゲンに敏感に反応する生殖器官(子宮・卵巣)や乳房の細胞に異常な成長を促し、やがて腫瘍やガンを形成させてしまうことになるのです。
特に、乳ガンについては、すでに牛乳・乳製品との関連がいわれていて研究もされています。
ガンだけでなく、牛乳は動脈硬化や腎障害のリスクを高める食品でもあります。牛乳は動脈硬化を進める脂肪酸を多く含むうえ、ほかの肉や魚に比べて、タンパク質の中に腎臓への負担となるリンも多く含むからです。
つまり、牛乳を摂取すると、太い血管から毛細血管まで障害を受けてしまうのです。
以上の多くの理由から、サロンにおいて栄養指導や食事指導の中で牛乳や乳製品がもはや健康飲料・健康食品でないと言い続ける理由です。
(参)パンと牛乳は今すぐやめなさい、食物養生大全、分子栄養学実践講座、医学常識はウソだらけ実践対策編、老けない体を作る生活習慣
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