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口の中は全身の健康度を表しています

現代人の多くが口腔内に炎症を持っています。 それは、歯医者さんに行くと歯と歯茎の間のポケットに棒を差し込んで(フローピング)、その深さを測ることがあります。すると、歯周病のある人には出血が見られます。 つまり、ポケットの奥に炎症、潰瘍が出来ているということです。 そういう方は、歯磨きの時に出血があります。 歯肉や歯周組織に炎症が生じると、炎症サイトカインが産生されて全身を回るほか、血管透過性が増し、歯周ポケットから口腔内の細菌が体内に侵入します。 このように炎症があると、体内で火事が起こっているようなもので、さまざまな全身疾患につながるリスクが分かっています。
さて、現代の人の胃酸の強さはpH4前後と、ひと昔前のpH2くらいからはるかに酸性度が弱くなっています。この原因は、食品添加物などの化学物質を多く含む食事、偏った食事、胃酸を抑える薬品のせいだと考えられています。 このように、胃酸の力が弱いとピロリ菌だけではなく、口腔内にいた一部の細菌なども胃酸では殺菌できなくなっています。その結果、口腔内細菌は胃を通過して腸にまで到達してしまうことが分かっています。 そして、いわゆる悪玉菌が増殖するなどの腸内細菌のバランスをおかしくしてしまい、小腸に細菌が繁殖してしまうSIBO(小腸内細菌増殖症)にかかったり、免疫システムに障害をきたします。 その結果、先程の口腔内の炎症が全身に及ぼすことと相まって、さまざまな全身疾患を引き起こすことが分かってきました。 例を挙げれば、糖尿病、脳血管疾患、心臓病、関節リウマチ、肺炎、慢性閉塞性肺疾患、周産期合併症(早産)、慢性腎臓病などです。 さらに、歯周病によって歯を失うと、肥満・メタボリックシンドロームも引き起こされて行きます。
歳を取ると、体の潤いが低下してきて、口腔内も例外ではありません。さらに、安定剤など薬剤の服用によっても唾液の分泌が低下してしまうのもがあります。 また、ストレスにより交感神経が優位になると、消化器系の運動低下も含め、唾液の分泌が低下し、口腔内の洗浄力が低下してしまいます。 このように口腔内環境は、咀嚼やかみ合わせも含め、食事、ストレス、薬剤に大きく関連しています。 ですから、普段の食事においては、炎症を起こさないよう食材や油の選び方、また添加物にも意識していくと同時に、歯間も含め歯のブラッシングをしっかりして行きましょう。 また、ブラッシングの後に抗炎症作用のあるオメガ3の油である亜麻仁油を口に含んで、クチュクチュするのも口腔内の衛生には非常に有用です。 ぜひ、お試しください。

[ブログ]2019.11.10

加工肉はやめよう!糖化は様々な病気の元になります!

糖化した食品を食べ続けると、ありとあらゆる病気になります。 ガンを始め、骨粗鬆症、心疾患、脳血管疾患、膠原病、認知症、パーキンソン病、神経疾患、白内障、腎臓病、耳鼻疾患などです。 では、なぜ糖化した食品を多く摂ると病気になるのでしょうか。 それは、細胞内の糖化と血管内の糖化に分けてみることが出来ます。
まず細胞内の糖化は、ミトコンドリアや細胞核の破壊につながります。ミトコンドリアは生命エネルギーの産生器官であり、これが破壊されるとエネルギーが作れなくなります。また、糖化物質は酸化物質であり、細胞内の汚染はガン化につながります。 もう一つの血管内の糖化は、血液の循環を悪くします。いわゆるドロドロ血と言われるような状態を引き起こし、赤血球の変形能を悪くして毛細血管のゴースト化にもなります。また、糖化物質は酸化物質のため活性酸素により血管壁を傷つけたりします。 これらの影響で、さまざまな疾患を引き起こしていくのです。 ちなみに、糖尿病は網膜症、腎症、壊疽という三大合併症を引き起こして行きます。その最大の原因は糖化物質が血液の循環を悪くするからです。そうすると、末梢の毛細血管は流れなくなり、その臓器や組織には、栄養や酸素は行かず、活性酸素の餌食になり破綻して行きます。それが、目の網膜であり、腎臓であり、下肢の末端なのです。 前回、フライドチキンや唐揚げを毎日1個でも13%死亡率を上げ、フライドポテトは週に2回でも2倍に死亡率を上げることを言いましたが、先日、鶴見隆史先生と船瀬俊介先生のお話しの中でさらに衝撃的な話をお聞きしました。 それは、2018年カルフォルニア州法で、スターバックスなどのコーヒー店に「コーヒーには発ガン性があります」との表示を義務付けることが決まったとのことです。つまり、マクドナルドやスターバックスやその他ファーストフード店やファミリーレストランの店頭に「コーヒーには発ガン性があります」と表示されているということです。 確かに、コーヒーは焙煎という加熱調理により糖化物質が出来ます。そのことに対しての関心がとても高くなっているということです。ある意味、食品のメリットとデメリットを深く考えて行くことにもなり、その線引きをいろんな面で考えて行かなければならなくなっています。
そして、高温加熱調理によって多くのものに糖化物質を発生させて摂取している現代人は、ますますガンのリスクが増加しています。 その一方で、糖化物質をほとんど含まない生の野菜を中心にとるヴィーガン(卵や乳製品を含む、動物性食品をいっさい口にしない「完全採食主義者」)は、ここ10年で10倍に増えています。 来年、東京オリンピックが開催され多くのヴィーガンが来日します。グルタミン酸ナトリウムが神経毒と知る欧米人も含めヴィーガンの外国人に対して、これから東京都内ではヴィーガン対応可のレストランが増加していくでしょう。 30年間ヴィーガンだというポールマッカートニーからオリンピック選手村にヴィーガン食レストランを作ってねと言われた小池都知事と、東京オリンピックの大手スポンサーである味の素の対応も見どころになりますね。

[ブログ]2019.10.24

糖化は老化!終末糖化物質(AGE)を知ろう!

糖化とは、「変性タンパク質」のことです。 タンパク質と糖質が結びつくことにより、タンパク質が劣化することです。 ブドウ糖がタンパク質に結合するときに、時間とともにブドウ糖の構造が変わり、不可逆性の最終糖化産物になります。 これを、「終末糖化物質(AGEs)」と言い、体内で必ず酸化状態を作ります。そのため、活性酸素の毒に見舞われることになり、炎症を起こします。
この糖化が有名になったのは、1999年スウェーデンでの「アクリルアミドに関する共同研究」の発表です。 ストックホルム大学は、ジャガイモを揚げて作るポテトチップスやフライドポテトには、ジャガイモを蒸したものとは比較にならないほどのアクリルアミドが存在することを確かめました。そして、そのアクリルアミドは強い発ガン性があると結論づけたのです。 日本でも2005年に厚労省が「アクリルアミド濃度を下げる努力が必要」と発表しました。 糖化物質には、20種類以上見つかっていますが、最悪なのがアクリルアミドであり、その他、カルボキシメチルリジン、ペントシジン、クロスリンなどがあります。
2007年のオランダでの調査で、「アクリルアミドの摂取量が多いと発ガンリスクが高くなる」ことが初めて示されました。 55~69歳の女性6万2千人から無作為に抽出した2500人を約11年間調査したところ、子宮内膜ガン、卵巣ガン、乳ガンにかかる率がアクリルアミドを多く摂っている女性ほど多かったのです。 アメリカでは、この糖化を点数化する方法を見つけ、「KU」という単位であらわすことになりました。おおむね1000KU以上が糖化しているとされ、50KU以下はあまり糖化していないとされています。 ちなみに、生の野菜や果物は50KU以下です。プロセスチーズ約2600KU、ローストビーフ約5500KU、フランクフルトソーセージ約6700KU(5分焼くと10000KU、10分焼くと48000KU)などです。また、ご飯は90KU、食パン2300KU、トースト5500KU、ワッフル8500KUです。 2015年IARC(国際がん研究機関)が「加工肉を毎日50g食べ続けると大腸ガン発症率が18%も上がる」と発表しました。 さらに、フライドチキンや唐揚げを毎日1個でも13%死亡率を上げ、フライドポテトは週に2回で2倍に死亡率を上げます。
アクリルアミドは120℃以上で出現するとされ、パナソニックは117℃以下の圧力釜を発売しました。 ところで、糖化には「外因性の糖化」と「内因性の糖化」があります。 外因性の糖化は、焼く、炒める、揚げる(天ぷら、フライ等)で調理したものやハム、ソーセージ、サラミなどの加工肉、小麦粉製品等の摂取で生じます。 糖化物質を食べると、大半は消化のプロセスの過程で分解され便になって出て行きますが、10%は分解されず吸収されます。吸収されたうちの0.7%は細胞に吸収され沈着されます。この量は微量ではありますが、積り積もって細胞に沈着して行きさまざまな疾患を引き起こすことになるのです。 一方、内因性の糖化は体内のメイラード反応による糖化で、例えば糖質を摂り過ぎると、血中のヘモグロビンと反応してHba1c(糖化ヘモグロビン)が多量に発生し、これが糖尿病の原因物質になります。 このように糖化した食品の摂り過ぎは、あらゆる病気につながって行きます。

[ブログ]2019.10.22

これからはプラズマとプロトン技術がおもしろい

吉野彰さんがこの度、リチウムイオン電池の発明とそのリチウム技術による環境に対する貢献でノーベル賞を受賞しました。 吉野さんによるリチウムイオン電池の長い研究の末、現在は電話や自動車などさまざまなところでリチウムイオン電池の恩恵を受けることができるようになりました。 本当に、基礎研究から実用に至る根気に頭が下がるばかりです。 しかし、リチウムに関する論文を上げてから25年もの年月が経っていて、さらにとてつもない技術が生まれています。 私の知りえる範囲で面白いのが、このサロンのプラズマ技術ともう一つがプロトン技術です。 既に、プラズマ療法における有用性や興味深さは何度もお伝えしているので、今回は、プロトン技術をご紹介します。
プロトン技術は、既に50年前程前、1969年より量子物理学、水由来のプロトンを中心に研究している「世界最先端の水の研究機関」である(社)プロトンインターナショナル理事瑞木公一先生にお聞きしたものです。 詳しくは(社)プロトンインターナショナルのホームページ等を見て頂ければ良いのですが、とにかくびっくり現象のオンパレードです。 現在、5歳以下の子供たちが年間150万人ほど亡くなっています。汚染された土壌や水によりスリランカでも毎年多くの子供たちが亡くなっていて、特に腎臓病で多くが亡くなっているのです。 日本は、戦後処理を話し合うサンフランシスコ会議において、戦勝国4カ国に分割統治されそうになっていたところを、当時のスリランカの大臣の「恨みは恨みで晴らせない。恨みは愛のみによって消せる。」という名演説により分割統治を免れることが出来たのでした。 その恩返しとして(社)プロトンインターナショナルはスリランカ政府と協力のもと、腎臓病患者救済プロジェクトを始め多くの子供たちを救うことにより、スリランカ民主社会主義共和国ファーストレディより最優秀表彰を受けました。 さらに、2011年のメキシコ湾の油田爆発事故の時にアメリカペンタゴンより依頼があり、原油流出事故の水質浄化のためビーチの一角に小さな水質浄化システムのボックスを設置しました。このプロトン技術を使った浄化システムにより、何と4カ月後には広大な海洋汚染水を汚染以前よりも浄化することに成功しました。 この成功により、NASAやNIH、農務省等多くのアメリカ政府関係機関から認められ、研究が続けられています。 日本においては、スケートの羽生結弦、宇野昌磨選手やエンジェルスの大谷翔平選手がこのプロトン技術を使ったケアにより、怪我から復帰して優秀な成績を収めています。 さらに、現在は来年行われるオリンピック強化選手らがプロトンケアをして怪我の予防、パフォーマンスアップに使われています。
プロトン技術は、人体においては、電解質を整え細胞を活性化したり、血行を良くしたり、切れたコラーゲンをくっつけて弾力のある皮膚にしたりします。 プロトンケアに使うローションは、新型皮膚細胞活性液として、以下の作用があります。 ①殺菌・除菌作用② 止血作用 ③消毒作用 ④創傷治癒作用 ⑤皮膚活性・細胞修復作用 ⑥皮膚再生作用 ⑦解毒作用 つまり、プロトンは疾病予防と健康のカギなのです。 さらに、環境改善においては先のメキシコ湾原油流出事故を解決したように、海水の浄化に極めて効果を発揮するばかりか、さらに放射線汚染の浄化にも成功しています。 そして、さらに水を燃料に変換することにも成功しており、現在潜水艦に転用しようとしているそうです。 物質は、小さいほどとてつもないエネルギーを発揮します。リチウムよりも水素、プロトンの方がはるかに大きいエネルギーを取り出すことが出来ます。 何人もの研究者が、近い将来、乾電池1個程度の大きさで家庭1年分の電気を賄えると言っています。きっと近い将来、このような小さなプロトン電池が出来るでしょう。
ちなみに、現在、プロトンのエネルギーを活用できる面白い洗剤があります。 一般家庭で使う洗濯洗剤です。還元力がとても強く、環境の浄化力を併せ持つものです。しかも、1軒で排出するこの洗剤の排水がおよそ20軒分の排水を浄化することが出来ます。 日頃の洗濯で環境活動が簡単に出来るわけです。 その他、野菜洗いに使うことも出来ますし、洗剤を溶かして入れたボトルで結界を張ることで、野菜の収量を高めることも出来ます。 ますます環境は悪化しつつある中で、ぜひ身近なところから環境改善をして行って欲しいものです。 (参)(社)プロトンインターナショナル

[ブログ]2019.10.17

細胞のもったいないを”オートファジー”でリサイクル!

私たちの体の中では、常に新陳代謝が行われていることはご存知でしょう。 しかし、古くなった細胞を単に捨ててしまうのではなく、きちんと分別して使えるものは使うというリサイクルシステムを私たちの体の中にも備えているのです。 そのリサイクルシステムのカギである「分解」に関わる機能が「オートファジー」です。 オートファジーは、2016年東京工業大学の大隅良典栄誉教授が「細胞の自食作用(オートファジー)の機構の解明」でノーベル医学生理学賞を受賞したことで認知されるようになりました。 実は私たち人間も含め、生物の体内では数十兆個あるといわれる細胞一つひとつの中で、古くなった異常タンパク質や異物などを分解し、その分解でできたアミノ酸から新たなタンパク質を作るためのリサイクルが行われています。 このリサイクルシステムは、大きく2つあります。 「ユビキチン-プロテアソーム系」「オートファジー」の2つです。ユビキチン-プロテアソーム系は、個々のタンパク質ごとの小規模な分解方法で、オートファジーは一度に多量のタンパク質をまとめて処分する分解方法になります。 特に、オートファジーが注目されるのは、このオートファジーの働きが、人間の健康や病気の発症に大きな影響を与えるとされ、オートファジーの異常はパーキンソン病や糖尿病を引き起こすからです。また、オートファジーの遺伝子の異常は、ガンや神経疾患を含む幾つかの状態にも関与しているからです。   では、このオートファジーのリサイクルの流れを簡単に説明します。 ① 細胞の中に詰まっている古くなったタンパク質を膜に包む。(オートファゴソーム) ② これに分解酵素を持つリソソームと呼ばれる物質がくっついて(オートリソソーム)分解酵素が流し込まれ、アミノ酸に分解する。 ③ 分解されたアミノ酸は膜の外に出され、新たなタンパク質を作るための栄養として再利用される。 この流れの中の②の部分がオートファジーと呼ばれる自食作用の所になります。 ちなみに、貪食細胞が細胞内に取り込んだバクテリアや老化細胞を処理するときも、このようなメカニズムによって行われます。 オートファジーの機能は、細胞内あるいは生体内のタンパク質が不足してきた場合にも活発に行われます。食べるタンパク質を減らしたり、ファスティングを行ったりすると、細胞におけるオートファジーの働きが活発になり、異常なタンパク質や過剰なタンパク質の分解処理が亢進されます。このことは、疾患を治療したり、健康を維持するためにとても重要になります。 もともとタンパク質は完成までにとても手間がかかっているので、再利用しないともったいないですね。ちなみに、リサイクルに回す前には、HSP(ヒートショックプロテイン)と呼ばれる異常タンパク質の機能を修理する分子シャペロン(※1)が再フォールディング(※2)にあたっています。(詳しくは後述) 細胞内には、このような驚くべきメカニズムが無数にあり、それは医薬品や手術によって解決しようとしている医学の到底及ばない世界ですね。 ※1分子シャペロン:タンパク質分子を正しく折りたたみ(フォールディング)をして機能を獲得するのを助けるタンパク質の総称 ※2再フォールディング:タンパク質分子を再び折りたたむこと

[ブログ]2019.09.15

タウリンの重要性

タウリンといえば、おなじみの〇〇ビタンDの主成分。 タウリンは、臓器別では特に心臓に多く含まれ、次いで筋肉、肝臓、腎臓、肺、脳、さらに網膜、卵巣、精子などにも含まれます。 タウリンの働きは多岐に渡り、以下に列記します。 ・胆汁酸の分泌液の一部として、肝臓の機能回復、解毒作用強化、肝細胞の再生促進作用 ・全身の細胞膜の安定(ホメオスタシス(恒常性維持)作用) ・疲労回復効果 ・血圧降下作用 ・血液凝固抑制により動脈硬化症や血栓症の予防 ・コレステロール低下作用 ・骨格筋や心筋の過興奮抑制作用 ・臨床的心不全の治療効果 ・アルコール禁断症状抑制作用 ・インスリン分泌促進作用(厳密にはグルカゴンとのバランス調整) ・抑制性神経伝達物質として、てんかん発作や不安・多動などの抑制作用 ・目の保護や視力の確保、加齢黄斑変性症の予防   最後に述べた加齢黄斑変性症の予防などの目に良い訳は、網膜中に存在するアミノ酸類の4~5割をタウリンが占め、体内でタウリンの濃度が最も高い部位の一つであるからです。 「ネコは魚介類を食べないと失明する」のは、ネコにはタウリンの合成酵素を持っていないため、タウリンの豊富な魚介類をエサとして必ず取らなければならないからです。 一方、現代の食生活ではマグネシウムやビタミンB群が十分に摂取できてないために、タウリンの合成に支障をきたしている人が増えていると考えられます。 つまり、「人間のネコ化」が進んでしまっているといったところです。 タウリンは、多彩な働きをしているだけに、私たちにとって必須化しつつある栄養素です。 目の不安な人以外、血圧やコレステロールの高い人、神経の緊張がある人、疲れている人、飲み過ぎた人には、ぜひ積極的にタウリンを活用してみてください。 ちなみに、タウリンは魚介類のカニ・イカ・タコ・エビ・カキなどに多く含まれています。タウリンは水に良く溶けるので鍋など汁ごととれる形で摂取したいですね。 そして、ネコが魚をネコババしたときには、これからはおおらかな気持ちで見守ることができますね。

[ブログ]2019.08.04

アトピーで悩んでいる方や脱ステロイドを模索している方を応援しています

アトピー性皮膚炎の治し方は、医師やさまざまな方などから学んだ中で、今指導している方法をご紹介します。 具体的には、アトピー性皮膚炎に関するエビデンスや分子栄養学的な対処法、食事の選び方やとり方、ストレス緩和や自律神経のバランス力を整えるための呼吸法等をお伝えします。

  実際はアトピー性皮膚炎の治療サポートといいながら、脱ステロイドのサポートが中心になってしまっています。 まず、アトピー性皮膚炎の最大の特徴は、時間の経過とともに自然治癒することです。 薬に頼らず、自然に治るまで待つという治療法を受け入れていただければ、きわめて良好な予後が期待できます。 ところが、ほとんどの患者さんは、アトピーが自然治癒することを知らない、あるいは理解していても、早く治そうと焦ってしまいステロイド外用剤で治療します。 ステロイドは、長期間にわたって使い続けるほどアトピーが治りにくくなり、もとの肌に回復するまで時間がかかります。 ガイドラインの第一選択薬がステロイド治療である以上、ほかの選択の余地はないことが多いのが現状です。 標準治療が招いた結果はどうであったかを考えると、満足度が高いとは言えない状況であることは、医療者も患者さんも意見が一致するところです。ガイドラインに記載されているように、ステロイド治療はその場の症状を抑えるだけの対症療法にすぎません。 そして、アトピーの完治への道は「ステロイドをやめる」、「保湿剤をやめる(ケースバイケース)」、「お風呂の回数を減らす」、「ストレスを減らす」と、一貫して“やめる・減らす”ことです。 その時に、食事を改善して炎症体質を変え、腸内環境を整え、副腎疲労をフォローし、ストレス対策をとり、体質を少しでもプラスの状態にしていくことが大切です。
現在、約700万人のアトピー患者が存在し、そのうち重症患者は全体の約3%と言われていますので、推定21万人にのぼります。 アトピー治療のガイドライン2016年版には、「難治化アトピーは重症であり、炎症も強いので、強力なステロイドを十分量外用し、炎症を抑える」とあります。 しかし、ステロイド発売後、有病率は上昇し、特に年齢が高いほど有病率の上昇率は高く、ステロイドの長期使用に伴う弊害が大きいことが示唆されています。 皆が気付いているように、ステロイドは対症療法であり、完治しません。 患者支援団体「アトピーフリーコム」代表安藤直子氏の研究では、1000人の患者さんのうち標準治療でコントロールできたのはたった2.4%。一方、脱ステロイドでは約36%と実に約15倍もの差があります。ステロイドで完治しないことは患者さんが一番よく知っていて、ステロイドを「できるだけ使いたくない」「絶対使いたくない」という患者さんは、42.6%にのぼるというデータもあります。  

ステロイドの問題点

ステロイドは強く炎症を抑える作用と同時に免疫抑制作用があります。つまり、全身の免疫が低下することで、さまざまな感染症のリスクが高くなるということです。副腎の機能も低下することで、副腎疲労のさまざまな症状が出てくることにもなります。 また、ステロイド外用剤を使用すると、薬の効果を邪魔する分子複合体GRβ(グルココルチコイド受容体β)が増加します。つまり、ステロイドを使えば使うほど、効かなくなる(効果減弱=治療抵抗性)ということです。 さらに衝撃的な論文では、「ステロイドは強力なものでは3日間、弱いものでも6週間使い続けると、バリア機能の低下が観察された」と報告されています。ちなみに、ステロイドを塗り続けた患者さんの皮膚は、ステロイド未使用者群と比べて最大で70%も薄くなっていました。 これはもうステロイドを長期間使い続けたために現れた数多くの副作用の一つ、「ステロイド依存性皮膚症」となるわけです。この「ステロイド依存性皮膚症」とは、「ステロイドを塗ることで初めて皮膚がまがりなりにも機能するが、それがなければ普通には機能できない状態」と定義されています。 そして、ステロイドを長く使うほど治癒に至るまで時間がかかります。   ちなみに、ステロイドの長期連用による副作用をまとめてみると、 ①皮膚感染症、②多毛、③色素異常、④皮膚の萎縮と脆弱化、⑤スキンバリアの機能低下、⑥毛細血管拡張・血管の脆弱化、⑦ステロイド依存性皮膚症、⑧効果減弱(治療抵抗性)、⑨遅延型アレルギーの増強、⑩精神的依存、⑪接触皮膚炎、⑫中止時のリバウンド、⑬内分泌異常、⑭外用性依存症、⑮易刺激性などとなります。 また、痒みのために「掻くくらいなら、たたくほうがまし」と考えて、「顔をたたく」習慣により、目に相当なダメージを与え、白内障や網膜剥離などの深刻な症状に陥るリスクが高くなります。 最後に、ステロイド治療を中止すると、激しいリバウンド症状が現れます。 ・中断後1週間前後で赤いやけどのような腫れ上がった皮膚になる。(レッドスキンシンドローム) ・全身の至るところが腫れ、皮膚から組織液が浸出する。 ・正常な精神状態を保てなくなるほど激しいかゆみが続く。 ・体中にチクチクとした痛みを感じる。(血管が治癒する過程の刺激) ・皮膚炎がステロイドを使っていない部位にまで広がる。(皮膚は一つの臓器であり、一部が変調をきたすと皮膚全体に影響が及ぶ) ・自律神経が乱れて体温調節機能が変調をきたし、冷え性になる。 ・疲労、不眠、食欲不振、焦燥感、不安が強くなる。 ・皮膚が極度に乾燥し、落屑が大量にはげ落ちるフレーク現象。(タンパクが失われることになる) このように、ステロイドの長期連用後の中止には劇悪化という代償がともないます。想定外の激しい症状に襲われて途中で心が折れ、結局もとのステロイド治療に戻り、ますます難治化するケースも少なくありません。しかし、ステロイドに依存する生活から逃れるには、避けて通れない道なのです。   脱ステロイドに備えて用意しておきたいもの ① 食事を変えて、炎症体質を改善する。 悪いものを避け、オメガ3系の脂を優位にし、タンパク質、ビタミン、ミネラルを必要量確保していくことで体質改善を図ります。 ② 副腎のケアをしてリバウンドを最小限にできるようにする。 ③ 皮膚を保護する外用剤 浸出液の出た皮膚を乾燥させるために、引き締め効果のある「亜鉛華単軟膏」などを使います。一般的な外用剤や保湿剤は皮膚にとって刺激になりやすく、逆効果になることもあります。 ④ 保冷剤 保冷剤を患部に当てることで、痛みや腫れ、かゆみが軽くなります。 ⑤ 抗ヒスタミン剤 激しいかゆみを抑えるために内服を使います。 ⑥ 柔らかくゆったりした綿製品の衣服 肌への刺激が少ない綿製品で、ゆったり着ることができる大きめのものが無難です。 ⑦ 心構え(開き直り) 心のありようが、どんな治療よりも大きな治癒力を発揮します。   サポート指導について 良い食習慣を継続していきます。 また、お風呂の回数や入浴の仕方も考えてみましょう。 清潔志向が行き過ぎて入浴が過度になりすぎると、アトピーは悪化する傾向になります。 皮膚の表面には、汗、垢、皮脂、分泌型免疫グロブリンなどから構成される皮脂膜が存在します。過度な入浴回数や体をゴシゴシ洗うと、バクテリアや乾燥から皮膚を守る皮脂膜が溶けて流れてしまいます。 体は湯船に10分間つかるだけで汚れの80%は落ちるとされているので、ボディーソープや石鹸などは使わない「タモリ式入浴法」がお勧めです。 そして、何よりもストレスへの対処と心の状態を保つことが大切です。 有酸素運動でもありリズム運動のウォーキング、呼吸法、瞑想などで自律神経のバランス力を保って行きましょう。 汗をかかないほうがアトピーを悪化させる可能性が高いので、むしろ積極的にウォーキングと取り入れてみましょう。 太陽の光で皮膚が回復する「紫外線療法」がありますが、暑すぎない環境で短時間の日の光を浴びてみましょう。 そして、いつも否定的な言葉をやめて「ありがとうございます」を口癖にしてみてはどうでしょう。 プラズマ療法では体内の活性酸素を減らし、炎症体質を改善し、元気を与えることでアトピーを強力にサポートできます。 ぜひ、お試し下さい。   (参)分子栄養学実践講座、9割の医者が知らない正しいアトピーの治し方、アトピーを味わい尽くすと人生が変わる、腸の力であなたは変わる

[ブログ]2019.06.19

あなたの異常な体のだるさ。もしかして、うつ?・・・いいえ、それは「副腎疲労」かも知れません

あなたの異常な体のだるさ。もしかして、うつ?・・・いいえ、それは「副腎疲労」かも知れません

いつも疲れている。ベッドから起き上がれても、動き出すことが難しい。全てのことが億劫。 ・・・それは、「副腎疲労」かも知れません。 「副腎疲労」は主に、長年のストレスと栄養失調、体内の炎症がきっかけで「うつ病」のような症状をもたらす病気です。最近、このような症状の方がとても増えています。 「副腎疲労」はストレスと栄養失調と炎症により、副腎が疲労して様々な症状を引き起こす症候群です。 このような症状があります。 ・朝が起きられない、起きるのが辛い ・目覚まし時計が鳴っていても起き上がることができない ・十分寝ているにも関わらず疲れがとれない ・ベッドから起き上がれても動き出すことが難しい ・いつも疲れている ・以前は楽しかったはずのことでも疲れてしまう ・全てのことが億劫 ・塩分が欲しくてたまらない ・しょっぱいものにさらに塩をかけてしまう ・毎日をやっとの思いで過ごしている ・同じことをするのに以前の何倍もの努力が必要 ・ストレスに対処できなくなった ・以前は気にならなかったことが気に障る ・以前に比べて我慢ができなくなった、イライラすることが多い ・性欲が低下した ・けがや病気が治るのに時間がかかるようになった ・風邪が治るのに1カ月、切り傷が癒えるのに数週間かかってしまう ・立ちくらみがする ・うつ症状がある ・人生に意味を見出せないと感じる ・何をしても楽しくない、興味を持てない ・PMS(月経前症候群)が強い、または悪化した ・のぼせ、疲れがある ・チョコレート、コーヒーやタバコを欲する ・カフェインがないと頑張れない ・コーヒーやお菓子で何とかつながないといられない ・食事を抜くと症状(倦怠感など)が悪化する ・考えがまとまらない、優柔不断になった ・生産性が低下した、何かとはかどらない ・記憶力が低下した ・朝は調子が悪く、午後でもなんとか動いているが、夕食後は元気になる 副腎は両側の腎臓の上に位置する直径3cmほどのピラミッド型の臓器で、脳からの指令に応じて様々なホルモンを分泌し、生体を維持しています。 数多く分泌されるホルモンの中でも一番重要なのが、この副腎から分泌して元気を出させたり、ストレスを打ち消す働きをもつ「コルチゾール」です。 「コルチゾール」の分泌量は1日のうちで大きく変動します。朝に多く分泌され、昼過ぎには減り始め、夜にはほとんど出なくなります。 ところが、絶え間なくストレスがかかったり、身体のどこかに炎症が起きていたりすると、副腎は体を守るために1日中コルチゾールを出さなくてはなりません。 ストレスがかかりっぱなし、炎症が起きっぱなしだと、副腎がだんだんと疲れてきます。最終的には「コルチゾール」を出すことが出来なくなってしまいます。これを「副腎疲労」といいます。 一般的に副腎の機能低下症としてはアジソン病が有名ですが、副腎疲労はこのアジソン病とは異なるものです。 副腎は、栄養素の要求度が高い臓器であり、副腎疲労には特に栄養療法や自然療法が奏功します。副腎疲労は、ストレスや炎症がなければ、食事を見直すことで、自分で改善できる病態です。 まず、原因のストレスを考えてみましょう。 24時間ストレスが続くと、自律神経系の交感神経が優位になります。低血糖になったりして、やる気・元気がないのをアドレナリンやノルアドレナリンが24時間鼓舞し続けることになります。この状態で乗り切るために、甘いものやカフェインに頼ることになりますし、一方で、睡眠の質が低下したり、副交感神経系で働く胃腸の働きも低下することになります。 次に、慢性の炎症を考えてみましょう。 怪我や風邪、リウマチやアトピー性皮膚炎などでは、常に炎症を抑えるように24時間コルチゾールが必要で、副腎にかなりの負担を強いることになります。 しかし、これらのような明らかな炎症ではなく、歯周・口腔内、上咽頭、胃腸や肝臓などの特に自覚症状の乏しい隠れた感染や炎症でも同様に24時間副腎に負担を続けていることになります。 例えば、腸において、甘いものや乳製品のカゼインなどの食事により炎症が起き、リーキーガッド症候群が引き起こされていると、インスリン抵抗性を引き起こしたり、脂肪肝といった次の炎症を引き起こすことになります。 最後3つ目の食事の内容を考えてみましょう。 普段、血中のブドウ糖はそれほど多くはありません。食事の摂取から2時間もすればほとんど使い果たされてしまいます。その時に、糖新生といってコルチゾールやアドレナリン、ノルアドレナリンなどの刺激で肝臓でグリコーゲンなどからブドウ糖を作り出すことで、血中のブドウ糖(血糖)を維持しています。 ところが、副腎疲労でコルチゾールの分泌が低下すると、糖新生がうまくいかなくなり、低血糖を起こしやすくなります。その時に、甘いものを欲したり、交感神経を優位にすることで、何とか体を動かそうとするわけです。 参考までにM.LamDrの提唱している副腎疲労の4つのステージを紹介します。 ステージ1:警告反応(闘争と逃走反応) ストレス源にさらされて警告を出し、ストレスを克服するための反応が高まっていく段階。コルチゾールが増加。疲労は非常に軽い。パフォーマンスは十分ではないが、日常の機能は保たれる。 病的な状態として認識されることはほとんどなく、コーヒーを飲むなどの無難な社会的代償行動でマスクする。多くの現代社会の生活の一部はこの状態だと思われる。1日をコーヒーによって始めようとしている人はすでにこのステージ。 ステージ2:抵抗反応 慢性の深刻なストレスによって、身体の要求に十分なコルチゾールを産生できなくなってくる。普段より多く休憩を要し、翌朝疲れが取れない不安が始まる。寝つきが悪くなり、何度も目を覚ます。 PMSや月経周期の不順が表面化し、甲状腺機能の低下を示唆するような症状(寒さに弱くなる、代謝が落ちるなど)がよく見られるようになる。甲状腺ホルモン剤、エストロゲンがよく処方されるが、ほとんど症状は改善しない。 一般的に検査結果は正常範囲であり、何ら具体的なアドバイスももらえずに帰ることになるが、抗うつ剤を処方されることもある。 ステージ3:副腎疲労 副腎機能はさらに衰弱するため、高まるコルチゾールの産生の需要に答えられず、コルチゾール産生は逆に低下し始める。体の生き残りのためのエネルギーを保持する方向にシフトするため、体は減速モードに入ってエネルギー産生のために筋組織を壊し始める。 それが、繊維筋痛症状であり、集中力低下、不眠、うつ症状を呈してくる。 ステージの後半には、食後のアドレナリンラッシュや血圧不安定、低血糖、不安神経症が強く出てくる。生産的な時間はほんの2、3時間であり、そのほかはベッドで休んでいるようになります。 ステージ4:副腎不全 完全な燃料切れ、消耗状態です。心血管虚脱と死の危険。アジソン病(副腎不全)とほぼ同様の症状。突然の下部の背中、腹部または足を貫くような痛み、高度の嘔吐と下痢、脱水、低血圧と意識喪失なども起こりうる。

「副腎疲労」改善法

① ライフスタイルの見直し あなたのエネルギーを奪う人、奪う仕事、奪う食物を遠ざけましょう。 一番の問題は対人関係なので、会わなくて済む人には会わないようにしましょう。どうしても会わなければならない人には、自分の状態について話し、自分の体を分かってもらいましょう。 ② 副腎をリラックスさせる事 日常生活全般をリラックスさせる方向に持って行って下さい。ゆっくりよくかむ食事をし、無理しない範囲でウォーキングなどの有酸素運動を取り入れ、マインドフルネスなどの瞑想、呼吸法などもして見て下さい。また、副腎は他の組織よりビタミンCを必要としている臓器なので、ビタミンCも積極的にとることが重要になります。 ③ 食事の見直し 副腎疲労の方は腸内環境が良くありません。腹部の膨満感、便の形が不安定、便のにおいが強い、下腹部痛があるなど、腸内で悪玉菌が増え、異常発酵が起こっているサインです。腸が悪いと、必要な栄養素の吸収も出来ず、さらに副腎に負担を掛けてしまいます。 副腎疲労の方で、低血糖症に対して糖質制限食が良いと思って試してみたが、悪化する人も出ます。 糖質制限食の権威である江部先生は、糖質制限食が適応にならない場合について、血液検査で血清クレアチニン値が高値で腎障害がある場合と、活動性の膵炎がある場合、肝硬変の場合、そして長鎖脂肪酸代謝異常症を上げています。 糖質制限食自体が相対的に動物性タンパク質に頼りがちで、どうしても腸内環境を悪化させてしまいます。 炎症を起こさない食品、糖化度の低い食品、血糖を強く上げない食品を中心にして、さらに腸内細菌が善玉優位になるよう乳酸菌や食物繊維を多くとるようにしていきましょう。 同時に、砂糖、パン、乳製品、加工食品は控えて下さい。 (参)分子栄養学実践講座、食べてうつぬけ、パンと牛乳は今すぐやめなさい

[ブログ]2019.06.12

毛細血管こそが生命活動の最前線! 脳、肌、肺、肝臓、腎臓、腸など全身の毛細血管が各臓器の機能を支えています。

血管と聞くと真っ先にイメージしがちな動脈や静脈などの太い血管は、実は血管全体の1%にすぎません。全身の血管の99%を占めるのが最先端医学で注目されている「毛細血管」です。


血管の大部分を占める毛細血管は、人体を構成する約37兆個の細胞一つひとつに、血液を通して酸素や栄養を届け、老廃物を回収するなどの役割を担っています。 しかし、加齢や誤った生活習慣によって、毛細血管が劣化、減少し、管はあるのに血液が流れないゴースト血管化が進みます。 健康長寿の秘訣は毛細血管にあります。「人は血管から老化する」という言葉の通り、それまで新陳代謝を繰り返していた毛細血管は年齢とともに減っていき、20代に比べ、60代では4割も減るといわれています。動脈や静脈の数は生涯変わりませんが、残念ながら毛細血管は減る運命にあるのです。 血管年齢と健康寿命はリンクしていて、年を重ねても若々しい人は、血管年齢を調べてみても若いのです。逆に、実年齢よりも老けて見える人は、血管年齢も高い傾向にあります。 現在、日本人の死因を見ていくと、1位はがん、2位は心疾患、3位は肺炎、4位は脳血管疾患となっています。2位の心疾患、4位の脳血管疾患は、まさに血管の病気ですが、1位のがんは免疫と関係が深く、その免疫力アップには毛細血管の働きがかかわっています。 脳梗塞や心筋梗塞などの命取りになるような血管の病気には、動脈などの太い血管が関係していますが、全身にくまなく張り巡らされている毛細血管は、すべての病気に関係しているといっても過言ではありません。また、健診では引っかからないが、なんとなく調子が悪い、疲れがとれないといった不定愁訴が続いている場合は、毛細血管レベルのトラブルが潜んでいる可能性があります。 微細な血管とはいえ、毛細血管は動脈や静脈とは比べものにならないほどの量で全身に張り巡らされていて、大きな役割を果たしています。毛細血管がダメージを受ければ、ゆっくりとではあっても、確実に代謝が低下していきます。 脳の毛細血管が徐々に詰まっていくと、微小な脳梗塞が起こり、結果的に認知症を引き起こす可能性もあります。肝臓や腎臓での毛細血管の血液循環の低下は、老廃物の代謝・排泄機能の低下になります。また、毛細血管のダメージによって胃炎や生理痛、更年期障害になることもあるほか、肩こりや腰痛、シミ・シワ・たるみ、さらに抜け毛や薄毛、白髪を招く可能性もあるなど、影響は全身に及びます。

毛細血管こそが生命活動の最前線!

  脳、肌、肺、肝臓、腎臓、腸など全身の毛細血管が各臓器の機能を支えています。 それぞれの毛細血管の血液循環の低下が、脳では記憶力低下、認知症の発症、肌においては、しみやくすみなど、肝臓や腎臓などでは老廃物の代謝・排泄機能の低下になります。 このような各臓器への循環悪化を良くしようと血圧を上げていくことになります。 ですから、単に血圧の値が高いからと降圧剤を服用する前に、毛細血管の循環をきちんと働かせることが大切になります。「毛細血管」に良い生活とは 食事、タバコ、肥満、ストレスが血管を傷つけることになります。ですから、抗糖化の食品をとり、禁煙をし、食を節制し、ストレスをためないことが大切です。当然、睡眠もしっかりとり、自律神経やホルモンのバランス力を整えることが大切です。

「毛細血管力」アップにより以下のことが期待できます。 ① 若々しくなる 肌や毛髪の新陳代謝にも、毛細血管がかかわっています。毛細血管を通じて届けられた栄養素が、新しい皮膚や毛髪、頭皮を作ってくれます。 ② 病気を防ぐ 例えば、糖尿病の合併症(腎障害、網膜症、神経障害)は全て毛細血管の病気です ③ 冷え性改善 全身を巡っている血液には体温調節の役割があります。 ④ 免疫力アップ 白血球やリンパ球などの免疫物質が、ウイルスや細菌、ガン細胞などを抑えるために血液中を流れています。

 

「毛細血管」を増やす食べ物を一部紹介します


・シナモン 漢方薬の桂枝湯の桂皮、八つ橋のニッキのことです ・ルイボスティー ノンカフェインで飲みやすいです ・葉野菜 ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で、生だとファイトケミカルもとれます ・アボカド 森のバターと呼ばれ、オメガ3脂肪酸の良質な脂が豊富です ・バナナ カリウムや食物繊維が多く、強い抗酸化力も魅力です  

プラズマ療法によって、お客様に合わせて作らさせて頂くプラズマウォーターは、特殊技術により血行を良くするNO(一酸化窒素)も含まれていますので、「毛細血管力」アップにもお役に立てます。

  (参)毛細血管が寿命をのばす、毛細血管をきたえる本

[ブログ]2019.06.07

太古に共生したミトコンドリアが我々の健康のカギ! ミトコンドリアが絶え間なく我々にエネルギーを供給してくれています。

我々人間には、皮膚には表在菌、口内には口腔内細菌、腸には腸内細菌などと人間の細胞の数よりはるかに多くの細菌と共生しています。

特に、腸内においては、腸内細菌が作ったビタミンや有機酸を人間が利用したり、腸内細菌との共同作業によって免疫系や代謝系が構築されています。 さらに、細胞レベルでも重要な共生関係が存在し、その代表的なものが「ミトコンドリア」になります。 この「ミトコンドリア」は、個別の遺伝子を持った、れっきとした異種生物であり、太古に共生関係が成り立ったものです。「ミトコンドリア」は、赤血球などの特殊な細胞を除けば、私たちの体を構成しているほとんどすべての細胞に存在する、とても重要な共生体です。 この「ミトコンドリア」は、主に細胞内小器官の一つとされ、一つの細胞内に数百から数千存在し、占める体積は細胞の22%、体重の1割(10%)にもなります。特に「ミトコンドリア」の多い細胞は、エネルギーを多く必要とする心筋、肝臓、筋肉、神経の細胞です。 ミトコンドリアの一番大きな働きは、エネルギーを生み出すというものです。細胞の主に酸素呼吸によって、エネルギー通貨であるATPを生産します。 その他に、小胞体との連携によるオートファジーの実行です。オートファジーとは、細胞内の余計なものを細胞自体が取り除き、さらに処理したタンパク質の材料を回収、リサイクルするシステムです。 そして、3つ目がアポトーシスの制御です。アポトーシスとは、活性酸素などでDNAが傷つき、修理が追い付かないとき、自殺して悪影響を残さないようにするメカニズムです。「ミトコンドリア」は、「アポトーシスの司令塔」と呼ばれることもあります。 我々の細胞は、エネルギー通貨であるATPを作り出すのに二つのシステムを持っています。 一つは、細胞質内で、酸素を必要とせずに糖質をピルビン酸に分解するまでの解糖系と、もう一つ、ピルビン酸や脂肪酸から作られた脂肪酸アシルCoAをミトコンドリアが取り込んで大量にATPを作り出すクエン酸回路、電子伝達系を有するミトコンドリア系のシステムです。 解糖系は、瞬発力が高い一方で、持久力に乏しく、一方、ミトコンドリア系は、持久力に大変優れています。 つまり、人間を含む高等動物の細胞は、この二つのシステムを持つ「ハイブリッド細胞」で、酸素の多い環境にも酸素の少ない環境のどちらでも活動できます。無酸素運動では瞬発力を発揮し、有酸素運動では持久力を発揮できます。 さらに、二つのシステムを持っているために、体のPH(酸性・アルカリ性)、細胞の分裂と抑制、低体温と高体温などのバランスが偏りなく保たれます。 ここで問題になるのが、ハイブリッド細胞のうちミトコンドリア系の働きが低下し、解糖系の働きに頼らざるを得ない状況です。この状況が“ガン”細胞が増殖しやすい環境になります。 ちなみにガン細胞には、①無秩序かつ破壊的に分裂する、②低体温・低酸素を好む、③糖のみをエネルギー源にする、④弱酸性を好む、といった特徴があります。

ミトコンドリア機能低下が起こる原因

① 補酵素であるビタミン・ミネラルの不足、特にビタミンB群、鉄、マグネシウムの不足 ② 重金属や化学物質による酵素阻害 特に、水銀、ヒ素、フッ素、アンチモンはTCAサイクルの酵素反応を阻害します ③ カルシウムパラドックスが引き起こす、細胞質におけるCa過多とMg不足によるミトコンドリア膜透過性遷移孔(PTP)の開孔 ④ 電磁波や放射線の被ばく 3.11による東海原発事故の放射線の問題は未だに解決されていません ⑤ 活性酸素 ⑥ 小胞体ストレス 小胞体は、核の周りを取り巻いている細胞内器官で、タンパク質の製造と貯蔵が役割で、ミトコンドリアと細胞をうまくつないでいる存在です。タンパク質の代謝に支障が出てくると、小胞体内にタンパク質が不良在庫として蓄積し、小胞体にストレスがかかってきます。 ⑦ 体の冷えや長期間の血行不良 ⑧ ピロリ菌などの細菌感染 ⑨ 変異原性物質への暴露 主な変異原性物質には、腸管内で生成するニトロソアミン、水道水中に含まれる塩素やトリハロメタン、排気ガス、タバコの煙に含まれるベンゾピレン、抗がん剤など ⑩ 抗菌薬・抗生物質の使用 クロラムフェニコール系、テトラサイクリン系、マクロライド系、アミノグリコシド系の抗菌薬は、細菌のリボソームに結合してタンパク質合成を阻害します。ヒトなどの真核細胞のリボソームはタイプが異なるために結合しませんが、ミトコンドリアのリボソームは細菌と同じタイプであるために結合して阻害します。これが、少し遅れて、じんわりと現れてくる副作用となります。 また、キノロン系、βラクタム系、アミノグリコシド系は、ミトコンドリアの電子伝達系にある呼吸鎖と呼ばれるタンパク質に害を与え、その結果として電子伝達系からの活性酸素種の増産が起こります。これは急性な副作用ではないために軽視されがちであるが、長期的には多くの疾患の元を作ることになります。

ミトコンドリアを若返らせる方法

対策は、ミトコンドリア機能低下の原因を解消していくことになります。 ① ビタミン・ミネラルの補給 ② 重金属のデトックス ③ 腸内環境改善(ミネラル吸収↑、酪酸菌↑(ミトコンドリア新生を促す働き)) ④ 運動 廃用性萎縮を防ぎ、タンパク質の在庫を一掃できます。また、ミトコンドリア新生を促します。 ⑤ 小胞体ストレスの解消 タンパク質制限(特に動物性タンパク質を控える)、ファスティング、断食 ⑥ 電磁波や放射線の被ばくを防ぐ 必要に応じて電磁波対策を講じる。 ⑦ 安易な薬の使用を控える 西洋薬はかなりが「酵素阻害剤」です。 ⑧ 呼吸法を取り入れる ⑨プラズマ療法を受ける   参考:食物養生大全、整膚健康法、分子栄養学実践講座、食べてうつぬけ、超呼吸法

[ブログ]2019.06.03