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金メダリストの岡慎之助選手を支えたDENBA技術は素晴らしい!

現在、ゴールドラッシュの立役者とも言える体操の岡慎之助選手は、団体総合優勝、個人総合優勝、鉄棒優勝と3つの金メダルを獲得するという52年ぶりの快挙です。

弱冠二十歳にして、3つの金と平行棒でも銅メダルを獲得し、1大会4つ以上のメダルは84年ロサンゼルス大会の具志堅幸司(5個)以来の40年ぶりとのことです。

有力視されていたライバルのミスが続いたことの運の良さもありましたが、ミスのない丁寧な演技と美しい演技で、内村航平選手すら成し得なかった1大会3冠と4つのメダルです。

その岡選手は、2022年の全日本の大会で右足の前十字靭帯の断裂という大けがを負い、一時は五輪出場すら危ぶまれたのですが、奇跡の復活劇がありました。

本来なら、復帰に1年以上かかると言われた中、「DENBA Health」を使うことで、約10ヶ月でほぼフルの演技が出来るようになりました。

岡選手が「全くケガをしたという感覚がなく普通にずっと練習できた」「今では手放せない」言うように、このDENBA技術は素晴らしいものです。

特殊な水分子共振技術によって、血行を促し、新陳代謝の活性化や疲労回復を強力にサポートしてくれる優れものです。岡選手の所属する徳洲会の米田功監督(アテネオリンピックで男子体操の主将、団体総合で金メダル)の勧めで22年7月から使い始め、ストレッチやマッサージ、睡眠時に使用していました。

普通の健康器具は、時間や場所を限定させられますが、このDENBAは、空間の中で使用出来、安心・安全・害をなさない・全てを良くするに加え、シンプルと言う本物の定義を全て満たします。

元々、食品の鮮度保持から始まり、農業、船舶輸送、冷蔵・冷凍保存、飲食等と幅広い分野で利用されて世界中に広がっている技術です。

その技術を人間に応用したものがDENBA Healthであり、現在多くのビックリな症例を出し始めています。そんな症例を見るとワクワクせざるを得ないのです。

今回のオリンピック選手の実に3分の1くらいの選手がDENBAを活用し、メダルラッシュを続けています。そして、岡選手の活躍です。彼が金メダルを3つ引き寄せた影の立役者がDENBAだと思っているので、今後ともこの本物技術を縁ある方々に伝えて行きたいと思いました。

現在では、がんのサポートやワクチン後遺症、妊活、睡眠障害等に役立つことが分かっています。そして、さらに今後も研究成果が上がって来ます。

多くの臨床例から、医療やリハビリ改革にもなり得ると期待されています。

私の所では、レンタルもしていますので、ご興味のある方はご連絡下さい。

[ブログ/健康法]2024.08.09

「そうだね」は潜在能力を高める言霊!

先日7月27日午前2時半、パリ・オリンピックが開会されました。

今までの会場でのパレードではなく、パリを貫くセーヌ川でのパレードで始まりました。

日本は、男子218名、女子191名の合計409人が出場予定で、金メダル20個、メダル総数55個という目標を掲げています。

今回は、勝負脳の研究後、勝負の世界のトップにおいて、トップアスリートの指導をされていたスポーツ脳科学者林成之氏の潜在能力の高めるヒントをご紹介します。

林氏が、2011年開催のサッカー女子W杯で日本初の優勝を成し遂げたなでしこジャパンを率いる佐々木則夫監督からの相談を受けた時です。

「頭を強くする方法はありますか?」との相談の時に教えたのが「そうだね」という仲間の頭に入る言葉と使い方です。

後にカーリング女子日本代表が競技中に使って流行語になりましたが、林氏はチームメイトと話す時には必ず「そうだね」と言ってから話しなさいと教えました。

それは、私たちの脳は「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」という本能があります。この本能を活かすのです。後から何を言うかに関係なく「そうだね」と同調してから会話を始める。すると話す側は否定されることへの恐怖がなくなり、聞く側も相手の言うことに興味を持ち、受け止めるようになります。自ずとお互いの潜在能力が引き出されるのです。

結果、なでしこジャパンは、ボールを持ったら仲間がいない所へ迷わず、失敗を恐れず蹴る、という常識破りのパス回しを生み出し相手を翻弄しました。まさに「そうだね」で生まれた信頼関係、チーム一丸で潜在能力を発揮しました。

これを日常会話に活かすなら、「面白そうだね」「楽しそうだね」とポジティブな言葉を使いながら話すと良いでしょう。

これを習慣化するだけで運が3割り増しになることも分かっています。ぜひ、上記の言霊を習慣にして過ごしましょう。

 

(参)脳が求める生き方(月刊致知2024.8)

[ブログ]2024.08.06

皆、奇跡の人

「奇跡の人」サリバン先生によって運命を切り拓いた天才「ヘレン・ケラー」さんに、こんな逸話があるので、ご紹介します。

 

ある時、森に住むヘレンのもとへお客さんが訪ねて来ました。

そのお客さんにヘレンが「森はどうでしたか?」と聞くと、お客は「別に」と。

この言葉に衝撃を受けます。

この人、目も見えるし、耳も聞こえる。それなのに、森を歩いて何も感じない!

小鳥のさえずりも、木々の薫りも「そんなもったいないことがあるんだろうか!」

その経験から、ヘレンは私たちにこんな言葉を残しています。

 

目の見えない私から、目の見える皆さんにお願いがあります。

明日、突然目が見えなくなってしまうかのように、全てのものを見てください。

そして、明日、耳が聞こえなくなってしまったかのように、人々の歌声を、小鳥の声を、オーケストラの力強い響きを聞いてください。

明日、触覚がなくなってしまうかのように、あらゆるものに触って見てください。

明日、嗅覚、臭覚を失ってしまったかのように、花の香りを嗅ぎ、食べ物を一口づつ味わって見てください。

五感を最大限に使ってください。

世界があなたに見せてくれている、全てのもの、喜び、美しさを讃えましょう。

 

このメッセージは、三重苦の地獄を知る人からの「持っている幸せ」を忘れている私たちへの「言葉のプレゼント」です。

 

ありふれた日常、普通の日常、それら全てが奇跡です!

目があって幸せ!耳があって幸せ!命があって幸せ!・・・

毎日が奇跡!地球人としていることが奇跡!・・・

皆、奇跡の人!

自己増殖型m RNA(レプリコン)ワクチンは、接種しない人にも危険があるかもしれません!

今年の秋冬から、新型コロナウイルス感染症に係る予防接種を始めようとしています。

そして、そのワクチンは自己増殖型m RNA(レプリコン)ワクチンを用いることが決まっています。

レプリコン(repricon)とは、完全なウイルス粒子の産生能がなく、自己複製能力を持ったウイルスゲノムのことを言います。

すなわち、レプリコンから感性性のあるウイルスそのものが産生されることはないが、そのウイルス由来の遺伝子が複製され増殖されるということです。

そして、目的とするウイルスタンパク質が細胞内で翻訳されて蓄積していく仕組みになっています。

幅広いコロナウイルスに対応できる有効な中和抗体と、同時に細胞性免疫を誘導するとされ、少量の接種で副反応が少なく、効果が高く持続する安全で有効性の高い次世代のワクチンとされています。

しかし、安全性の面で懸念されていて、ベトナムで実施された3相までの試験では対象者の74.5%について、疲労、筋肉痛、頭痛等の全身症状が見られた他、因果関係は否定されているものの、いくつかの死亡例が報告されています。

また、レプリコンワクチンの接種により賛成されたm RNAやスパイクタンパク質が、エクソソームによって他の細胞へと伝播し、また、それが接種者の吐息などから非接種者に拡散され、何らかの影響を与える“シェディング”と呼ばれる現象が発生する可能性が指摘されています。

というのも、もともと感染しているある野生動物の一部に接種することで、その種の野生動物全体が感染に対する抗体を持たせて人への感染を防ごうという実験に成功しているからです。

さらに、このタイプのワクチンが自然界に放たれた場合に何が起こるかを正確に予想することが出来ないと、多くの専門家が警告しています。

ですから、安全性の面での不安等で接種を避けていても、接種者が周りにいることで、接種したのと同様なリスクが発生する可能性があります。

 

国は補助金を使って、この安全性の不明なワクチンの準備を始めています。

明治、富士フィルム、AGC、花王、リコー、AJINOMOTOなどが、次々とm RNA製造に参入しています。

 

人間は自然物で、自然のバランスで生かされています。不自然で安全性も分からないワクチンに頼る必要はありません。その時は、その時。仲間とお茶でも飲みながら、自分の免疫力や自然治癒力を信じて、明るく朗らかに過ごして行きましょう!

ミネラルをしっかり取りましょう!

気候の異常で、この夏も暑さが増しています。すでに、静岡でも40℃を超える状態になりました。

暑いと、体の熱を冷まそうと、血液が体表に偏り、胃腸などの内臓への血流が減少傾向になります。そのために、胃腸などの内臓機能が低下して、食欲が落ちたりすることになります。

そして、暑いからと、冷たい飲み物やアイスなどを飲んだり食べたりすると、余計に胃腸の機能低下を起こしてだるさや疲労が引き起こされます。

ですから、暑い時には、胃腸を冷やさないことを意識して飲食すること、消化機能を保つことを意識することが大切です。

よく噛むことで消化を助け、体調を維持するために、食事にも気を付けましょう。

そして、代謝を整えるためには、ビタミンやミネラルなどの栄養素が必要です。これらは、代謝酵素の補酵素として働きます。吸収を助ける胃酸でミネラルがイオン化することが大切なのです。

先ほど述べたように、暑いからと冷えたジュースやビールを飲み過ぎると、消化力を低下させ、なおかつ、代謝でビタミンやミネラルが消耗されて体調を崩します。

甘いものも同様です。

漢方では、胃は湿を嫌うと言い、ダラダラ食いで常にお腹に何か入っている状態は胃腸の機能、消化力を低下させます。

甘いものや加工食品、油の多いものは控え、メリハリを付けて、「ま・ご・は・や・さ・し・い・わ」の食事を心がけて行きましょう。

汗でミネラルが余計に失われる時期です。特に、重要なミネラルと言われていて、一番不足がちなマグネシウムは、しっかりと豆類や野菜、海藻を摂ることで得られます。

このようなことを気を付けて、夏負けしないようお過ごし下さい。

[ブログ/栄養/]2024.07.07

「あいうべ体操」で病気を改善しましょう!

内科医の今井一彰氏が考案した「あ・い・う・べ体操」というお口の体操があります。

現在、歯科医がよく指導するものになっていますが、シンプルで多くの疾患の改善に役立っています。これをすることで、口内の乾燥を防いで口内環境を良くするだけでなく、全身疾患にも有用なことが分かってきました。

また、現在増加しているアレルギー疾患や花粉症を持つ方の多くが鼻呼吸ではなく、口呼吸になっています。先述したように、口呼吸は口内環境を悪化させ、虫歯や歯周病になりやすく、口臭のもとにもなります。さらに、歯並びを悪くしたり、風邪やアレルギーになりやすくしたり、睡眠の質を低下させたりして、老化を促進させます。

本来、舌の位置は上顎にピッタリとくっついているものです。

ですから、「あ・い・う・べ体操」を実践することで、次のような疾患の改善が期待できます。

・アレルギー疾患(アトピー、喘息、花粉症、鼻炎)

・膠原病(関節リウマチ、エリテマトーデス、筋炎、シェーグレン症候群など)

・うつ病、うつ状態、パニック障害、全身倦怠(疲労症候群など)

・腸疾患(胃炎、大腸炎、便秘、痔など)

・歯科口腔疾患(ドライマウス、歯周病、顎関節症、虫歯など)

・その他(いびき、睡眠時無呼吸症候群、高血圧、腎臓病、感染症など)

 

そして、「あ・い・う・べ体操」の方法は次のようになります。

口を大きく「あ〜い〜う〜べ〜」と動かします。

できるだけ大げさに、声は少しでもO K!

1セット4秒前後のゆっくりとした動作で!

1日30セット(3分間)を目標にスタート!

一度でなくて、1日何回かに分けてされるとやりやすいでしょう!

 あごに痛みのある場合は、「い〜う〜」でもO K!

 「べ〜」の時は、目も大きく見開いてみましょう!

 

表情筋は脳神経支配になり、脳の血流もアップするので認知機能や嚥下機能にもプラスになるので、高齢者にもおすすめです。

耳つぼ刺激、耳たぶマッサージも一緒に活用されると良いでしょう。

 

(参)口を閉じれば病気にならない

[ブログ/健康法]2024.06.27

なぜ検診の血圧の基準が20も高くなったのか?

2024年4月から全国健康保険協会の基本検診における高血圧の勧奨基準が、収縮期血圧(上)140mmHg/拡張期血圧(下)90mmHg以上からそれぞれ160/100(mmHg)に上は20も大きく変更になりました。

これは、すぐに受診してくださいという注意喚起を行う基準値を示したもので、現在治療中の方に関しての基準とは違うということです。

今までの基準で要注意とされて受診して、高血圧患者として治療されている方のガイドラインとは別だということです。

そして、140/90mmHgの人は、生活習慣を改善する努力をした上で、数値が改善しないなら医療機関を受診してくださいということです。

実は、以前は血圧の目安は年齢プラス90とされていました。もともと日本の基準が、世界のエビデンスに基づく数値よりも低すぎることが問題視されていたので、一歩改善されたことになります。数値を少し下げるだけで、患者数は増加します。それが、以上なまでの医療費の増加になって財政を圧迫して来ているわけです。儲けるために、検診で患者さんを増やすことに対して、少し良心が目覚めたのでしょう。

高齢者では、真面目に下げ過ぎることで脳血流が減少し、ふらつき転倒や認知症のリスクが高まっています。

ただ、急にお薬を自己判断で止めるのは危険なので、理解のある医師に相談して下さい。

加工食品やアルコールの過剰摂取などの食生活を見直したり、ストレス過多や寝不足にも注意したり、適度な運動を取り入れたりして生活習慣を見直して行きましょう。

[ブログ/健康法]2024.06.20

がん検診の根拠は乏しい!

かねてから、がん検診をすることで、ニセがん、つまり過剰診断が増加していることがデータでも明らかになっていて、問題になっています。

厚生労働省でも「がん検診を行うことで、病変を過剰に診断することは、結果的には過剰治療を招くことになりかねない。しかし、特定のがんに限らず、どのようながんであってもがん検診を行うことによって、一定の過剰診断が生じることは不可避である」と報告しています。

しかし、未だにエビデンスを無視してがん検診を続けるのは、立場上、公言できないようです。

約40年前にもアメリカで「がん治療は無進歩」と発言して、アメリカの「がん医療村」から裏切り者として村八分にされた医師がいました。その医師は、アメリカ国立がん研究所のがん情報専門部門の最高責任者でハーバード大学の公衆衛生学教授のジョン・ベイラー医師です。

「がん治療の効果は余りないから、がん予防に力を注ぐべき」というごく当たり前の提言をしただけでした。

しかし、その後1990年に「自然療法の方ががんの標準治療よりも効果がある」と結論付けられて流れが変わりました。

それでも、日本ではエビデンスを無視したがん検診、早期発見・早期治療に邁進し続けています。がん検診により、がんやその他の病気を増加させ、経過観察をせずに、標準治療に持ち込むことで、過剰な治療で苦しむ方も少なくありません。

1990年のアメリカの発表を素直に聞くならば、緊急性のないものであれば、ファーストチョイスを自然療法の中から模索することが必要だと思います。

自然療法は、安心・安全・害をなさないものが多く、その中で医師が取り入れている自然療法・エネルギー療法などを組み合わせて行けば、かなり良いように思います。

がんが遺伝子変異が積み重なって出来たのではなく、体内環境・細胞環境の悪化によってがん化するので、体内環境を良くする自然療法やエネルギー療法こそファーストチョイスになり得ると思います。

とりあえず、症状がない人は、がん検診はやめて見ましょう。

 

(参)がんの半分はニセがん(IDLE)。だから医師の私はがん治療は受けない

[がん/ブログ]2024.06.11

ニセがん(IDLE)の原因は病理診断の限界で生まれています!

かつてはがんの宣告(がん診断)はほとんどが「本物のがん」でした。

というのも、昔は症状が出てから、いわゆる「手遅れ」に近い状態で見つかり、当然病理診断なしで「がん宣告」されていました。しばらくして死亡するのが、ほとんどでした。当時は腹部や胸部を調べる方法がレントゲンだけで、乳がんや子宮頸がんや皮膚がんなど体の表面にできるがん以外は、がんかどうかの診断は死亡後にしかできませんでした。がんの診断基準とは、患者さんの死亡そのものだったわけです。

ところが、現在では無症状でも何らかの検査をすれば、簡単に体内の腫瘤は見つかります。CTや内視鏡などの診断技術の驚異的な進歩で、体の中の検査ができるからです。そして、その腫瘤ががんであるかどうかは、顕微鏡による病理検査で決めるのです。

現代の医師は自分で患者さんががんであるかどうかは、自分で判断しません。というのも、がん医療専門機関の医師でも、病理医以外はがんと診断してはいけないのです。がんと確定診断するのは「がん宣告」の舞台裏の病理医が顕微鏡を駆使して判断しているのです。

人を殺した「本物がん」を顕微鏡で見れば、例外なしに「人相凶悪」だったのでしょう。その「人相凶悪」を根拠にして、未だ起きていない殺人事件の犯人「未来殺人犯」と断定しようとしているのが現在の病理診断なのです。1980年台以降、顔つきが悪い腫瘤や、さらに小さな病変を全てがんと確定診断しているのです。

それまで「人を殺したか、殺しそうな腫瘤」でしたが、「将来、人を殺しそうな腫瘤」になり、ついにはあまり小さいので腫瘤とは言えないような病変も見つかるようになりました。そのため「将来、人を殺しそうな病変」にまで、がんの定義が広がってしまったのです。

それにより、がん診断とがん死亡の変化を一緒に表した「がんグラフ」で分かるように、1980年台以降からニセがん(IDLE)の存在が明らかになりました。そして、そのニセがんが日本で多い理由が、診断機器の発達で検査の機会が増えたことを証明することになりました。

特に、前立腺がんを診る「PSA検査」では、がんグラフにより、ニセがんは7割程度と推測されます。

ですから、がん検診やその他の病理検査の機会の増加により、ニセがんの頻度は上がることを理解して行きましょう。

 

(参)がんの半分はニセがん(IDLE)。だから医師の私はがん治療は受けない

[がん/ブログ]2024.06.01

日本では、がんの過剰診断が多い!

日本ではエビデンスを無視した医療が余りにも多いと指摘されています。

その中で、がん診断について、特にエビデンスを無視して行われていて、さらに、過剰診断の典型例の子宮頸がんについてお伝えします。

現在、1年間で子宮頸がんと診断された患者さんは全国で1万人ほど(2019年)、子宮頸がんによる死亡者数は約3000人(2020年)です。

昨今、若い女性に子宮頸がんが増えていると喧伝されて、エビデンスの不明な子宮頸がんワクチン接種を呼びかけられています。

実は、日本では子宮頸がんは2000年ごろまでは減少していて、なぜか2000年を超えてから増加に転じています。それは、20歳台後半の若い女性のみならず、60台前半の女性でも同様に増加しているのです。若い女性だけではないのです。

そして、この日本独自の子宮頸がん急増は「ニセがん」の存在と考えるのが最も自然だとされています。日米のがん統計からみると、子宮頸がんの診断の4割は、本来は治療が不必要な「ニセがん」つまり過剰診断である可能性が高いのです。

2012年7月16日「福井新聞」の特別記事「子宮頸がんを学ぶ」の中で、パーソナリティーから「検診では、どれくらいの時点でがんだとわかりますか?」と尋ねられた医師が「検診では細胞の検査で、目で見てがんだとわかる前の段階から発見できます」と答えていますが、過剰診断のリスクを大いに含んでいるわけです。

厚生労働省のがん検診の研究班でも「細胞診による子宮頸がん検診を契機に発見された軽度および中程度異形成は、子宮頸がんの自然史に記載したように10年間で88.7%、82.9%がそれぞれ正常へと消退したとの報告がある。・・・これらは治療症例を含んではいるものの、多くは自然消退が見込めるものに対する過剰診断に相当する可能性がある」。

そして、「液状検体法を用いた子宮頸部擦過細胞診による子宮頸がん検診の死亡率減少・罹患率減少効果についての報告はない」「がん検診を行うことで講師た病変を過剰に診断することは、結果的には過剰治療を招くことになりかねない。しかし、特定のがんに限らず、どのようながんであってもがん検診を行うことによって、一定の過剰診断が生じることは不可避である」とまとめています。

さらに、国立感染症研究所の資料からも、子宮頸がん検診を受けても子宮頸がん死亡は減少しないことがわかります。つまり、米国、英国、韓国、日本の国際比較で、日本は子宮頸がん検診の受診率が一番低く21%程度なのに、死亡率は4カ国中で最低なのです。逆に、検診をしない方が、死亡率は低いことを意味します。

よって、以上から子宮頸がんに関しては、検診はしない方が良いと分かります。

 

(参)がんの半分はニセがん(IDLE)。だから医師の私はがん治療を受けない

[がん/ブログ]2024.05.27