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現役医師が提唱「医療はもっと身を切る改革に挑むべき」

来年の診療報酬改定が迫っていますが、医師の森田洋之さんは「医師は医療の量を自分で決められる上、必要以上の医療でも健康保険で支払われる。こうしたモラルハザードが医療を儲けさせている。『医師の儲けすぎ』は改善すべきだ」と言っています。

現代の日本の医療制度では、皆保険制度により、医療行為の対価(診療報酬)は国が決めていて、医療機関は自由に決めることは出来ない仕組みになっています。

その上で、現在の医療費の高騰は異常で、介護保険を合わせると約60兆円となっています。

ですから、国はこの診療報酬を出来るだけ下げて行こうとしているわけですが、日本の医療費が下がらないのには大きく二つの理由があります。

一つは「情報と権力の非対称性」と、もう一つが「モラルハザード」です。

「情報と権力の非対称性」とは、医師と患者側で持っている医療情報に差があることで、入院や外来受信頻度、投薬量を決めるのは、多くが「医師の側」です。

つまり、医療というサービス商品は、どれだけ売るか、を売る側が決めている商品ということです。一般的な商品なら、いくら売り手に勧められても、価格が高ければ、消費者は躊躇するのが普通です。ところが、医療においては健康保険という大きな補助があるので、特に高齢者の場合、自己負担が1割しかないので、この考えが働かなくなってしまっています。

そこで、医師は検査や受診回数等で、医療サービス量をいくらでも提供して儲けることが出来てしまうのです。これが、日本の医療が陥っている「モラルハザード」になります。

なお、この問題は、若年層の急病やケガなどの「急性期医療」では比較的生じにくいです。

しかし、今の日本で行われている医療の大半は、高齢者を対象とした「慢性期医療」です。

既にエビデンスを無視して問題になっていますが、血圧・糖尿・コレステロールの管理が本当にそこまで必要なのか疑問で、現状、多くの患者がこれを理由に毎月受診するよう指示されています。これぞまさに「サブスク医療」で、「売りたい放題」の世界観が出来上がっているのです。例えれば、豪華なフランス料理を提供し、その来店頻度までフランス料理店が決めて、売りたい放題売っていい、が現実なのです。

世界から日本の医療を見れば、日本人の外来受診数と入院数は欧米の3〜5倍と異常なのです。

ですから、森田医師は「医療は公的事業であるべき」と主張していて、自身の医院の毎月の診療報酬をSNSで公開しています。

日本では、医院や病院が経営のために診療報酬の一部を使って、広告を使って患者を集めるという異常な行動もあります。

さらに、医師会や医療業界は「マイナスの診療報酬改定では医療機関は潰れる」と批判しています。しかし、医療サービスが過剰な日本では、破綻した夕張市の例でも分かるように、少し医療機関が潰れた方が、寿命が伸びるでしょう。他科の無駄な薬を減らせず、多剤投与を許している現状を打破すべく、大ナタを振って医療改革をして欲しいと思っています。

 

(参)プレジデント「診療報酬の引き下げ」では効果がない

[コラム/ブログ]2023.12.27

十年先の自分を誉められるように

先日の笛吹市倫理法人会のモーニングセミナーにて、茨城県古河市の森誠法人アドバイザーのお話しをお聞きした。全国700ヶ所以上で行われている、早朝からのモーニングセミナーは、朝から倫理や経営、生きる道の学びと元気をもらうパワースポットになっています。

今回は「十年先の自分を誉められるように」と題しての講話をシェアさせて頂きます。

 

現在73歳になる森氏は、従業員500名以上、6つの会社を経営しています。森氏は、今年の秋には21日間かけて、茨城から新潟を周りながら青森の浅虫温泉まで自転車で行く旅をしました。自身の体力を確認したい思いで行ったとのことです。

今まで様々な苦難を経験してきた森氏は、第一は健康、第二は信用、そして第3としてお金の蓄積が大切だとのことです。特に、特別老人施設を経営しているので、人生を生き切るには、①自由に歩けること、②何でも食べられること、③自分で排泄できることが大切だとおっしゃっていました。

ですから、森氏は朝の散歩では、今まで倫理で学んだ中から10の方法を取り入れたメニューを習慣にしています。まず、「謙虚・素直・謙虚・素直・・・」と両手を大きく前後に振りながら3分歩きます。次に、手首や首の運動、バンザイと両手を上げながら、お腹の運動、口の運動、目の運動と続きます。そして、300メートル後ろ向きに歩き、次に大きな声で「万人幸福の栞」と倫理法人会憲章等を斉唱し、最後に命の元である太陽に向かって合掌をして終わります。

悩んだ時には、とにかく「太陽に向かって合掌」とのことです。そして、心を明朗に戻すのです。

良い生き方の基本の一つに「先約優先」があり、それにより信頼を積み重ねていけるのです。家族の予定や仕事の先約があって、その後に大きな仕事の予約があっても、先約に徹するのです。天に信頼を積み上げていくのです。

また、お礼とお詫びには“旬”があるとのことで、誰にでも過ちはありますが、すぐに謝るということです。誰でも、してあげた事は覚えていますが、してもらった事はすぐに忘れてしまいがちです。「刻石刻水(懸情流水、受恩刻石)」かけた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め、にして行きましょう。

支払いは前日(一日前)に、早めに払う実践です。どうせ支払うのですし、常に早めに支払うことで、信用が蓄積され、困った時には、優先して納品してくれたとか。

また、今のお客様だけではなく、過去のお客様も大切にすることで応援団になってもらうということです。森氏のリフォーム事業は、99%紹介で成り立っているとのことです。

そして、従業員の出入りの多い介護分野でも、辞める社員には退職式を行っているとのことです。身内も含めて自分以外は“お客様”とのことで、繁栄の仕組み作りをして来たことで、ここ10年くらいは経営が落ち着いて来ているとのことです。

人生最後の5年間くらいは良くいたいと、森氏は、まだあと10年は経営を頑張りたいと抱負を述べていました。

 

多くの苦労を乗り越え、素晴らしい企業経営をなさっている森氏は、倫理が血肉になっている方だと思いました。倫理経営は、従業員、家族、経営者、取引先、社会すべてを良くしていくものです。当然、学ぶ経営者の心身の健康にもなっています。その貴重な極意を学べたありがたい朝でした。倫理法人会のモーニングセミナーは、毎朝地域のどこかで行われています。検索して、体験して人生をより良く楽しんで行きましょう。

[コラム/ブログ]2023.12.23

菌の本当の力に感動しました!

先日、EM共生ネットワーク山梨主催の「菌の本当の力」と題した講演会がありました。

山梨県立文学館で行われて、晴天には恵まれたものの、八ヶ岳方面からの冷たい強風の日でした。

講演会は2部構成になっていて、最初は白鳥哲映画監督の「蘇生Ⅱ」の上映から始まりました。白鳥哲監督は小学生の時から地球が大好きで、その大好きな地球をきれいなまま次世代に渡して行きたい思いを持ち、活動を続けています。その活動は、命をつなぐ幸福度の高い地球社会を創りたい、私たちの未来を豊かなものにしたいという想いから2012年に立ち上げた「地球蘇生プロジェクト」です。テーマは、環境、命、医療、農業、食、祈りなどと幅広く網羅しています。私も以前、リーディングの映画制作時に、わずかですが応援させて頂きました。白鳥監督は、「恩送り」というユニークな活動で、愛を基盤に、自他を乗り越え、自主独立するお互いの恵みのために、お互い助け合う地球蘇生、そして、全ての命の調和を重んじるコミュニティを目指した活動もしています。

今回の上映の後の、愛溢れる白鳥監督のお話しも、とても素敵でした。

後半は、EM技術の内容と菌ちゃん先生こと、吉田俊道先生の楽しいお話しでした。

EMとは、農地や水環境の改善に威力を発揮する光合成細菌や、発酵型の乳酸菌、酵母など、自然界にいる人にも環境にもやさしい善玉菌の集合体です。これらの善玉菌を絶妙な比率でブレンドし、相乗効果を生み出したのがEMという共生関係です。EMによって、従来の微生物のバランスを改善することによって自己浄化の働きを強める技術です。1982年に比嘉照夫琉球大学名誉教授によって開発され、現在では、農業、畜産、河川浄化、健康など様々な分野において世界100カ国以上で使われています。

私たちの体にも約1000兆個とも言われる微生物が棲みつき、それらの微生物が人間の健康を左右していることが明らかになっています。その多くの微生物は腸内に棲み、身体だけでなく心や精神の状態にも影響を与えています。

EM技術は、微生物を起点に考えることによって、地球上のあらゆる生命を慈しみ育む社会、安全、ローコスト、ハイクオリティで持続可能な社会の実現にとても有用です。

現在、問題になっているマイクロプラスチックや有害放射線、土壌汚染、水質悪化、自然災害の甚大化等に希望を与えてくれるものだと分かりました。

そして、菌ちゃん先生こと吉田俊道さんの菌ちゃん農法のお話しです。オンラインスクールも開講されて、誰でもできる簡単な無農薬・無肥料栽培の内容でした。今年の夏にも、八ヶ岳で行われた行事でお話しをお聞きしましたが、本物技術は、安全・シンプル・万能だということが本当によく分かりました。来年には、隙間時間で野菜を作ってみようと思いました。

菌ちゃん先生は、これからは菌ちゃん農法にEMを取り入れて行こうとおっしゃっていました。今後のレベルアップが楽しみです。

今回のイベントは、EM共生ネットワーク山梨を運営されている山村丈夫代表や青木のり子さんたちの利他の活動で実現されたものでした。講演会費は格安で、お呼びしている演者はとても有名な方々です。コロナ禍で活動が出来なかったという思いがあり、今回の素晴らしい講演会の実現につながったとのことでした。愛ある活動にとても感動し、感謝の思いでした。少しでも、地球環境を良くして、世の中を良くする方々と、これからもつながって行動して行こうと思っています。(感謝)

[ブログ]2023.12.20

小児期でステロイドの外用剤を使わないことのメリット

小児のアトピー性皮膚炎治療を混乱させる問題は大きく2つあり、食物アレルギーとステロイド外用治療とがあります。

今回は、大阪大学医学部出身で脱ステロイド、脱保湿治療に取り組んでいる佐藤健二、佐藤美津子両医師の著書「赤ちゃん・子どものアトピー治療」より、小児期におけるステロイド外用剤を使わないことのメリットをお伝えします。

本来、アトピー性皮膚炎の治療ですと、ステロイド外用剤がファーストチョイスとされていて、皮膚症状を短期間で確実に抑え込むことが出来ます。早く痒い症状を抑えて楽にしてあげたい、早く湿疹を抑えてアレルギー症状への発展を減らしてあげたいと思うからです。

ところが、痒がっている子どもをすぐに治してあげるという単純な治療思想が本当に正しいのかどうかということが問題になっています。

それは、「確実な方法は、必ずしも安全な方法ではない」からです。調査の結果、ステロイドを使用しない子どもの湿疹が、ステロイドを使った子どもの湿疹よりも早く治り、ステロイドを使った子どもにおいて、再発も多かったのです。

また、幼少期にごく軽症で「その程度の湿疹に、ステロイドを外用しても将来全く問題が起こりません」と医師に言われてステロイドを塗り、いったんはすぐに治った人が、大人になって全身が真っ赤になって受診されたのです。

研究の中に、皮疹部分が全身に拡がってしまった、成人型アトピー性皮膚炎の患者さんの幼少期の皮疹の程度を調べた調査結果があります。幼少期にごく軽症のアトピーであっても、ステロイド治療した場合は、大人になってステロイドの副作用症状としての皮疹、アトピー性皮膚炎にはあまり起こらない部位に皮疹を持つ成人型アトピー性皮膚炎がかなり起こるということを示していました。

ですから、「ステロイド外用は確実ではありますが、必ずしも安全であるとは言えない」という結論になります。

そして、ステロイドなしでも、アトピー性皮膚炎は数ヶ月すれば治ることが分かっています。子どもの皮膚が悪化すると親は不安になりますが、ステロイドは外用せず、焦らずにゆっくりと治す方法を選ぶ方が良いのです。多くのアトピー患者は軽症なので、実際はあまり心配することはありません。

佐藤小児科を受診した患者を、ステロイドを使用してきた患者129名とステロイドを一度も使っていない患者312名の2つの群に分けて、ともにステロイドを使用せずに治療しました。ステロイド使用群と不使用群の間で、受診した平均月齢が前者で4.5ヶ月、後者で3.3ヶ月であったこと以外のバックグランドに差はありませんでした。

結果、ステロイド使用群の顔の湿疹が消失するのには、平均6.4ヶ月かかり、ステロイド不使用群では平均4.8ヶ月でした。つまり、ステロイドを初めから使用しない方が、1.6ヶ月早く良くなっていました。しかも、ステロイド使用群では、その一部の子どもで非常に長期に渡り治りにくい人がいたことです。また、いったん治った後の再発率は、使用群で不使用群の3倍近くに達していました。

成人の患者で、ステロイドを使用して治らない人が脱ステロイドをすると、ほとんど全ての人が良くなっていかれることを考え合わせると、最近アトピー性皮膚炎患者が治りにくくなっている理由は、ステロイド外用によって、治るのが遅れている、あるいは治らなくなっていることを強く示唆するものとのことです。

以上から考えますと、アトピー性皮膚炎のステロイド外用は最良の治療と言えないでしょう。「急いてはことをし損じる」とはよく言ったもので、小児の軽症の皮膚炎には、ステロイド外用は必ずしも安全ではないのです。

 

(参)赤ちゃん・子どものアトピー治療

遺伝子組み換え食品に注意しましょう!

SDGsのもと、農業分野では雑草を抜く手間、収穫の手間を省くために、遺伝子組み換え作物と一緒に農薬をセットに売り込んでいます。

それにより、この遺伝子組み換え作物(GMO)は世界中に広がっています。市場において、全世界の大豆の80%以上、トウモロコシの35%、キャノーラ(セイヨウアブラナ)の30%が遺伝子組み換えといわれています。

私たち日本の大きな輸入先のアメリカでは、大豆の91%、トウモロコシの95%、キャノーラの85%、甜菜糖の90%が遺伝子組み換えです。

アメリカでは、遺伝子組み換え牛成長ホルモンを注入させた乳牛からの牛乳が出回り、乳がん、前立腺がん、アトピー、慢性鼻炎などに影響しているとされています。また、遺伝子組み換え牛成長ホルモンの注入によって乳牛の乳腺炎が増加し、膿が牛乳へ混入したり、乳牛への抗生物質の投与によりインスリン様成長ホルモンが増加します。

そして、私たちの体の中に、遺伝子組み換え作物とセットで使用する農薬のグリフォサートも残留農薬として摂取することになります。

さて、この遺伝子組み換え作物は、動物や昆虫、ウイルスや細菌の遺伝子を組み込むことにより、その作物のもつタンパクの構造を変えてしまいます。それにより、体はその作物を食物と認めず、異物とみなして、免疫システムを使って攻撃します。自分の細胞まで殺してしまうなどの混乱を引き起こし、アレルギーや自己免疫疾患、がんを引き起こす可能性もあるなど、とても怖い食品です。自閉症、ADHD(注意欠如・多動症)、小児がんなどが増えているのも、GMOが原因の一つになっている可能性があります。

そして、除草剤である農薬グリフォサートは、小麦などでよく使われる方法ですが、茎と葉を枯らすために収穫前に大量に使用されます。グリフォサートは、腸内の善玉菌を殺し、病原菌の成長を促し、それにより腸の炎症を引き起こし、リーキーガットという腸粘膜の透過性を上げてしまう病態を引き起こします。

私たちの腸粘膜は、いわば木の根っこです。その根を枯らし、栄養が吸収できなくなり、木は病気になります。同じように、腸内環境がバランスを崩し、自己免疫疾患、神経障害による発達障害や自閉症の増加、アレルギー、がんなどの増加につながるのです。

グリフォサートはいわば抗生物質です。腸内環境を悪化させてしまうのです。

現在、日本の食品の原材料表示では、5%以下なら「これは遺伝子組み換え作物ではありません」と表示しても良いことになっています。ですから注意して、遺伝子組み換え食品はできるだけ摂らないようにして下さい。

 

(参)毒だらけ

[ブログ/]2023.12.13

シニア川柳で、師走を笑って過ごしましょう!

ついついいかめしい顔つきになりがちな師走ですが、今回は、少し微笑んで頂こうと「シニア川柳」をご紹介します。

 

いつ死ぬか 分かれば貯金 使うのに

 

ボランティア するもされるも 高齢者

 

寝てるのに 起こされて飲む 睡眠薬

 

欲しかった 自由と時間 持て余す

 

お辞儀して 共によろける クラス会

 

入場料 顔見て即座に 割り引かれ

 

万歩計 半分以上 探し物

 

女子会と 言って出かける デイケア―

 

生きがいは 何かと聞かれ 「生きること」

 

お迎えは いつでもいいが 今日は嫌

 

ルンバさえ 越えてる段に 足とられ

 

延命は 不要と書いて 医者通い

 

物忘れ 知識を少し 捨てただけ

 

3時間 待って病名 「加齢です」

 

LED 使い切るまで ない寿命

 

年上が タイプだけれど もういない

 

ペットロス 主人の時より 号泣し

 

温かく 迎えてくれるは 便座だけ

 

字を忘れ 考えてるうち 文忘れ

 

「あーんして」 昔ラブラブ いま介護

 

厚化粧 笑う亭主は 薄毛症

 

まっすぐに 生きてきたのに 腰曲がる

 

マイナンバー ナンマイダーと 聞き違え

 

名所より トイレはどこだ バスツアー

 

冬の日の 一番風呂は 命がけ

 

YouTubeにいろいろと楽しい川柳が乗っています。ぜひ、笑って免疫を高めて下さい。

考えすぎて、決して、悲観しないで下さい(^^)/

 

(参)シニア川柳

[ブログ]2023.12.02

隠れ油に注意しましょう!

私たちの体は食べたもので出来ていますが、その健康度は油が大きな影響を与えています。取る油によって、体質が変わります。

サラダ油や菜種油に代表される植物油やお肉の脂などは、主に炎症体質に持って行きます。サラダ油というと、イメージ的に健康に良さそうに思えますが、リノール酸豊富なオメガ6脂肪酸は体質を炎症体質にしてしまうばかりか、加熱すると、さらにヒドロキシノネナールという神経毒を発生させ、それが蓄積し細胞膜を連鎖的にサビさせ、脳細胞を死に至らしめ、やがて認知症を発症し、ついには脳を殺すとされています。

一方、亜麻仁油や魚油などは主に炎症を抑える体質に持って行きます。

現代では、植物油がアトピー性皮膚炎や花粉症、糖尿病から睡眠不足や慢性疲労といった体の不調の原因になっています。

このような日常の食事に使われている油には、急性症状がないのが厄介なことですが、すでに医学的、科学的な研究で植物油の危険性が多く報告されています。

ですから、植物油が使われているドレッシングや揚げ物は控えて行きましょう。そして、さらにその危険な植物油ですが、特に気をつけるべきは、食品に隠れている「隠れ油」です。

その隠れ油は、マヨネーズ、菓子パン、チョコレート、カレーのルー、フライドポテトなど、何気なく食べている食品の多くに潜んでいるのです。

例えば、マヨネーズは、何と原料の70%が隠れ油です。主成分は卵ではないのです。

また、菓子パンにおいては、多量のマーガリンが使われていることが多いので危険です。マーガリンの原料は、菜種油、パーム油、大豆油など摂取を避けたい植物油であり、トランス脂肪酸の弊害もあります。また、安い菓子パンやケーキ、アイスに使われているチョコレートはチョコもどきであり、やはり多くの植物油脂が使われています。チョコレートは、高くてもピュアチョコレートを選びましょう。

また、アイスクリームも本来のアイスクリームは、乳固形分が15%以上のものを指し、3〜10%はラクトアイスと分類され、乳脂肪の少なさをパーム油でカバーしているので注意が必要です。

また、揚げ物が乗っている海苔弁にも多くの油が入っていますし、カップ麺もスープも怖いですが、麺の油も問題です。

そして、スナック類や揚げ煎餅にも多量の油が使われているので控えて行きたいものです。

とにかく、植物油は多くの健康問題を引き起こします。

一流のアスリートは、勝ち飯にカツ丼は食べません。脳や体の機能をスムーズに働かせたいのならば、隠れ油にも気を遣って行きたいものです。

 

(参)その病気、その疲労、「隠れ油」が原因です!

[ブログ/]2023.11.29

食生活の良し悪しは”便り”で分かります!

私たちの身体は、食べたもので出来上がっています。そして、食べたもののお釣りは“便”として排出されます。便は文字どおり、体内からの「便り」です。

身体が良い状態かどうかは、便を見れば分かります。油や砂糖まみれだったこれまでの食生活を変えるだけで、便の状態も確実に変わります。当然、便秘も食生活の表れです。

では、食事内容によって、便はどのように変わるかというと、以下になります。

 

A:アフリカの農村地域で、穀類、豆類、ジャガイモ、ヤマイモなどをほとんど加工しない食事で、穀類や根菜類が食物繊維の主な供給源になっている場合では、便はおよそ1日半で通過し、1日400~500gの便の量になります。

B:欧米地域で、精製した小麦粉で作ったパン、砂糖、油脂類の多い食事で、果物や葉菜が食物繊維の主な供給源になっている場合では、便はおよそ3日で通過し、1日80~120gの便の量になります。

 

このように、「穀類や豆類」と「砂糖や油脂類」を多く摂るのとでは、便の出る量が大きく異なります。また、便が出やすくなると色も変わります。便通の良い人は「黄土色」や「黄色」の便ですが、便秘がちな人の便の色は「こげ茶色」をしています。

さらに、便の量や色だけでなく、便の臭いも便通の悪い人は臭く、強くなります。

そして、便秘のために食物繊維の多い野菜や海藻を取ると良いとされていますが、あまり解消されません。野菜や海藻からの食物繊維は「水溶性食物繊維」が主であり、大腸粘膜の保護や有害物質を体外へ運ぶ働きがあります。一方、穀類や豆類に含まれている「不溶性の食物繊維」は腸もぜん動運動をさかんにして便の排泄を促してくれます。便秘の解消に直接関係するのは、穀類や豆類に含まれる「不溶性食物繊維」の方です。

ですから、便秘を解消したいのなら、デンプンが入っているごはんやサツマイモなどを十分に取ることが必要です。日本食の基本のごはんをしっかり取ることが大切なのです。

一方、朝食にパンを主食にしている方が増えていますが、パンを主食にすると、必然的に高脂肪な食事になります。パンにわずかな葉野菜とドレッシング、ウインナーやハム、牛乳、ヨーグルトなどのメニューと昔からの朝食とでは、身体に及ぼす影響は大違いです。

腸内の善玉を増やし、おなかに良いとされる機能性の乳酸菌を含むヨーグルトを毎日、欠かさずに食べている多いです。しかし、乳酸菌が腸内に届くことと、善玉菌が増殖するというのは全く別問題です。その他の腸内環境を整えない食事を受け付けている腸には、そのような人工的な乳酸菌は定着することはありません。しかも、ヨーグルトは脂質や糖質を多く含んでもいるので、おなかに逆効果なことが多いのです。

おなかには、「まごはやさしいは」を基本にした和食にして、良い便りを地球に戻して行きましょう。

 

(参)乳がん患者の8割は朝、パンを食べている

[ブログ/]2023.11.25

飲む点滴と言われる“みそ”は“身礎”

最近は、みそ汁を飲まない人がいるようです。ごはんにみそ汁は付きものですが、どちらも陽性の働きがあり、基礎体温を上げて身体を温かくさせてくれます。

みそは本来“身礎”で、身体の礎となり、飲む点滴です。みそは、霊験あらたかで、ご利益があるのです。

みそが身体に良い理由はいくつかあります。

まず、みそには消化の働きを良くする作用があります。食事のとき、最初にみそ汁を飲むと、塩気が身体に取り込まれて胃腸が動き始めます。すると、その後に食べた物の消化吸収が良くなるというわけです。昔から、日本人は食事のときに、みそ汁から口をつけていましたが、それは理にかなったことなのです。

さらに、みそは血管の掃除や腸の掃除をしてくれる上、造血能力を高め、血液を陽性にしてくれます。毎日必ず飲む人は、健康が約束されます。がんの予防にも効果があります。

また、体内の酸化を抑制する作用があり、老化防止にも役立ちます。動脈硬化を予防する働きもあります。

昔の人は、吸っていた煙草のキセルのヤニを取るのに、チリ紙をよって作ったコヨリにみそをつけて、それをキセルの中に通して掃除をしていました。実は、みそには脂などの汚れを落とす作用があるのです。これと同じ原理で、血管に流れるコレステロールを溶かします。動脈硬化が心配な人は、みそ汁を飲みましょう。

出来れば、みそは3年寝かしたものがベストです。3年かけて熟成、発酵させると、身体を冷やす陰性の大豆がアミノ酸に分解されて、身体を温める陽性に変化します。一方、短期間で作るみそには、大豆に混ぜる麹菌が残っているため、身体が陰性になります。「菌」自体は陰性です。3年も寝かせると影も形もなくなって、大豆が全部アミノ酸に分解され、美味しいみそが出来上がります。

江戸時代のことわざに「医者に金を払うより、みそ屋に払え」というものがあったそうです。毎日みそ汁を飲んで、患わないようにとの養生訓です。

日本は四季折々の季節の旬の野菜や根菜を、みそ汁の具としてたくさん入れて飲むようにしましょう。すると、具がお菜の役割になって、一汁のみそ汁だけでも、豊かな食事になります。

また、みそ汁にふのりをひとつまみ入れて飲むと、身体の中の老廃物や毒素を吸収して、身体の外に運び、捨ててくれます。

 

(参)長生きしたけりゃ肉は食べるな

[ブログ/栄養/]2023.11.22

子ども達は多くの有害物質にさらされています!

現在、子ども達はさまざまな有害物質の影響にさらされています。2011年から、環境省は、化学物質の影響に関する10万人規模の大規模調査を開始しています。この調査の正式名称は「子どもの健康と環境に関する全国調査」というものであり、通称「エコチル調査」と呼ばれています。

このエコチル調査では、母親の体に蓄積した化学物質が胎児や幼児の健康に及ぼす影響の解明に主眼が置かれ、胎児期から誕生後13歳になるまで、対象となった子どもの健康状態が定期的に確認されます。

現在、研究分野ごとに次のような仮説が立てられています。

それは、ダイオキシンやポリ塩化ビフェニル(PCB)、水銀や鉛、ヒ素などの重金属類、ビスフェノールAなどの環境ホルモン、そして有機リン系殺虫剤やDDTなどの農薬をはじめとする、多種多様な化学物質にさらされることで、出生時体重の低下、発育異常、先天奇形(口唇裂、口蓋裂、二分脊椎、ダウン症など)、性分化の異常(男女比の偏り、性器形成障害、脳の性分化異常など)、精神神経発達障害(自閉症、学習障害、ADHDなど)、免疫系の異常(小児アレルギー、アトピー、喘息など)、代謝・内分泌系の異常(耐糖能異常、肥満など)といったような、心身のさまざまな健康問題を招くのではないかというものです。

いずれにせよ、環境省がこれだけの大規模な調査を行うということは、子どもの健康に対する化学物質の影響が重大さを増して来ているということです。

実際、日常生活の中でいつの間にか環境ホルモンにさらされています。

例えば、ダイオキシン類は、塩素を含む物質の不完全燃焼や薬品類の合成の際に、意図しない副産物として生成される人工的物質ですが、主に乳腺や胎盤などの生殖器官に多く移行して濃縮されます。毒性は生殖毒性、遺伝毒性、免疫毒性、そして、体重減少、胸腺萎縮、肝臓代謝障害、心筋障害、ホルモン代謝障害、脂質代謝障害、皮膚症状、中枢神経症状などの一般毒性があり、侵入経路はほとんど食事からです。昨今では、日本近海のカニやイカの内臓、アナゴやタラの肝臓、遠洋・輸入マグロなどから高濃度のダイオキシン類が検出されています。

また、ビスフェノールAはカップ麺や市販弁当、冷凍食品などの容器を電子レンジで温めることで溶出されます。このビスフェノールAは、女性ホルモンのエストロゲンに似た作用を持ち、早熟・生殖機能の異常、乳がんなどが誘発される可能性があり、死産リスクとの関連の研究も進められています。男性では、精子数の減少、前立腺がんなどの危険性が高まるとされています。

ビスフェノールAと似たビスフェノールSは、レシート用感熱紙全てから検出されています。他には、チケット類や封筒、搭乗券、荷物のタグ、広告チラシ、ATMの領収書などでも検出されています。ゆえに、日本人のビスフェノールBの尿中濃度は世界で突出していると言われています。

また、欧米では禁止されている除草剤のグリホサートについて、ワシントン大学の研究では、がんのリスクが41%増大すると発表されています。がんの他にも、腸内細菌叢を乱し、自閉症などの病気との関連も報告されています。グリホサートは、収穫前の小麦に多く使用されているので、日本人の血中には必ず検出されるそうです。学校給食で出される給食パンにもほとんどに検出されていました。

ネオニコチノイド系農薬も含め、まだまだ多くの有害物質があり、それらに囲まれて逃れられない状況になっています。

ですから、これらの有害物質から身を守るには、その正体を理解して、体内に取り入れないことが第一条件になります。小さな子ども達を守るには、大人が注意を払って行くしかありません。

当サロンでも、現在、JALNI他、さまざまな栄養関連を学び、養成講座を含め、健康セミナーも始めました。特に、未来ある子ども達を守るために、JALNIジュニアインストラクターはお勧めです。ご希望の方は、ご連絡お待ちしています。

[ブログ/]2023.11.19