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薬はリスク

アトピー性皮膚炎にステロイドはNO!「atopic(あとぴっく)」で学んで下さい!

日本の皮膚科では、ガイドラインに従ってしかたなくアトピー性皮膚炎にステロイドの塗り薬を使います。しかし、このステロイドを使うことは皮膚炎の根治にならないばかりか、皮膚がステロイド依存になり正常な皮膚の機能を奪って行くことになるのです。 今回は、この治さないガイドラインに疑問を持ち、ステロイドを使うことなく子供たちのアトピー性皮膚炎を完治させている医師、佐藤健二、美津子医師の「「赤ちゃん・子どものアトピー治療」をご紹介します。 “害のないことをせよ”という医の倫理に則った本物の医師だと思います。
  • 成人型アトピー性皮膚炎は、本来のアトピー性皮膚炎にステロイド依存性皮膚炎を合併したものですので、年齢には無関係なのです。
本来のアトピー性皮膚炎とは、ステロイドやプロトピックで治療されたことのないアトピー性皮膚炎です。そして、ステロイド依存性皮膚症とは、ステロイド外用剤を塗布し続けなければ正常に機能しない、ステロイドに依存状態になった、言いかえれば、ステロイドに中毒になった皮膚の状態です。  
  • 痒いから皮膚を掻くのは当たり前です。ですから、長期の掻破抑制は精神的にも悪影響を及ぼし、そして結果として激しく皮膚を傷つけます。掻破抑制を止めると、不思議ですが、皮膚は一時的には悪化しますが、その後良くなっていきます。
 
  • アトピー性皮膚炎と食物アレルギーはまったくの別の疾患です。たとえ食物アレルギーを合併していても、その食物アレルギーで悪化することは、ほとんどありません。
アレルギー検査が陽性というだけで行われる食物制限は、完全に撤廃されるべきです。食物制限は、食べて、実際に蕁麻疹などアナフィラキシー症状が起こる子どものみに課すべきです。  
  • 保湿依存状態では、ワセリンのような安全な薬物でも依存状態を継続させる働きを持っています。保湿依存症から脱するためには、保湿を中止する必要があります。ただし、リバウンドでビラン面が増える場合は、カロリーを多めに摂ること、またタンパク質を多めに摂ることが必要です。
 
  • 佐藤医師の調査では、「ステロイドを使用しない子どもの湿疹が、ステロイドを使った子どもの湿疹より早く治り、ステロイドを使った子どもにおいて、再発も多かった。」
幼少期にごく軽症のアトピーであっても、ステロイド治療をした場合は、大人になってステロイドの副作用症状としての皮疹、アトピー性皮膚炎にはあまり起こらない部位に皮疹を持つ成人型アトピー性皮膚炎がかなり起こることを示しました。   ※治療の実践は、保湿の実践や離乳食の問題もありますので、必ずステロイドを安易に使わない理解ある専門医の指導のもとで行うようにしてください。   アトピー性皮膚炎は、プラズマ療法を使っての好症例も多くあります。ぜひ、離脱のサポートにご利用ください。 最後に「ステロイドを使わずに治療してください」と、診察して頂くお医者さんへお願いするためのひな型を以下に記載しました。佐藤医師はこれを文献も含めてコピーして提出してください、とおっしゃってます。(ひな型は「あとぴっく」のホームページにもあります。)   ■インフォームドコンセントのために■ 《診察していただくお医者様へ ステロイド不使用のためのお願い》 私の子どもの湿疹に対して、ステロイドやプロトピックを使用せずに治療してください。 理由は、発生率は少ないかもしれませんが成人型のアトピー性皮膚炎になることを予防したいからです。ステロイド外用剤のない頃は、成人になるまでに多くの人が治っていたのに、最近では治らなくなっている人が多くなっており、この原因としてステロイド外用剤の外用が考えられるからです。 プロトピックについても使用したくありません。自然にほとんどの患者が治るのに、プロトピックを使用し、免疫を抑え、発癌が起こるという危険を冒したくないからです。 ステロイドやプロトピックを使用しない場合、治療日数が長くなっても上記の危険を防ぐことには代えられないと思います。 なお、ステロイドの内服薬は勿論ですが、点眼薬、点鼻薬、点耳薬、口腔外用薬、喘息用吸入薬、痔疾用外用薬に入っているステロイドは、微量ですが全身の皮膚に影響があるといわれています。 民間療法は不安ですので行いたくありません。 まことに不躾なお願いですが、よろしくお願いいたします。 ※文献略   (参)赤ちゃん・子どものアトピー治療

[薬はリスク]2020.12.07

安易な降圧剤の服用を考えてみましょう

血圧が高いからと降圧剤を服用している割合は、2014年、男性で32%、女性で26%に達し、現在では4300万人の患者数になっています。およそ、日本人の3分の1以上が「高血圧症」という病気だということですが、異常だと思いませんか?しかも、まだ服用していない危険な状態にある人がたくさんいると喧伝されています。 では、どうしてこんなにも多くの方が「高血圧症」になっているのでしょうか。
現在のガイドライン2019によると、診察室血圧で収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧が90mmHg以上、もしくは、家庭血圧で135/85mmHg以上で高血圧と診断されます。 ところが、このガイドラインは改訂の度に基準値が厳しくなっていて、その度に患者数が増加してきているのです。   では、エビデンスに基づいた基準はどの程度が良いのでしょうか。 実は、1988年に軽症高血圧や高齢者の高血圧について調べたところ、血圧を下げるとよいという根拠が薄弱であり、つまり寿命が改善したという根拠がないことが分りました。 さらに、収縮期血圧(上)は180、拡張期血圧(下)は110まで、血圧を薬剤で無理に下げないほうが健康で長生きであることが分りました。 もともとは、血圧は「90+年齢までは正常」と言われていて、1990年の「高血圧診療の手引き」では、上が常時170~180以上、または下が常時90以上で初めて降圧剤治療の対象とされていました。また、プラセボ(偽薬)を対照とした高血圧に対する日本のランダム化比較試験(JATE研究)では、高齢者の降圧目標として180/100未満にすることとされていました。 2014ガイドラインの降圧目標の140/90未満には根拠はないのです。
本来、患者さんにとって究極の目的は、健康で長生きすることです。決して、血圧の値を目標値(基準値)に合わせることではありません。 厳しいガイドラインによって血圧を下げ過ぎると、不都合なことが出てきます。 なかでも、体がだるくなることはよくあります。これは、末梢の組織に十分届いていた必要な酸素や栄養分が、血圧を下げることで届きにくくなり、さまざまな臓器にほんの少しずつ不調が起きて体全体がだるい感じになると考えられます。 脳においては、精神活動が鈍くなります。 そして、降圧剤(主にカルシウム拮抗剤)使用者とプラセボ使用者との比較試験では、両群で循環器疾患にかかる割合に差はなく、悪性腫瘍については、降圧剤を使用した群に有意に多かったのです。しかも、3年後にはプラセボ群の人も血圧値は試験開始当初の平均170から140程度まで下がっていました。 また、降圧目標を140/90未満にした厳格群と140/90以上の緩和群との比較試験では、いずれも脳卒中や心筋梗塞の罹患率に差はなかったのですが、死亡した人をみると、JATOS試験では2年間に厳格群で54人、緩和群で42人となっていて、厳格群に死亡者が多かったのです。 そして、他の試験でも、血圧を下げるほど、心疾患関連のイベントが増えていました。 さらに、長期観察研究では、NIPPON研究の降圧剤使用有無別の自立度に関する予後調査において、降圧剤使用者は、降圧剤を飲まずに血圧が高いままであった人よりも、自立度がかなり低下していました。
以上のように、降圧剤を飲むと、飲まない場合よりもかえってがんや心臓病、そして脳卒中も増えます。 ですから、安易な降圧剤の服用をよく考えて、その前にできることを考えてみましょう。 「血圧は、必要に応じて高くなる」・・・これが基本です。 ですから、血圧を下げる対策を考えるのにも、これが基本です。 体も、脳も、激しく使うときには、血圧を高めて必要な酸素と栄養分をそこへ送り込む必要があります。血圧が高くなるには、その理由が必ずあるのです。 長引くストレス、睡眠不足、運動不足、体重過剰ややせすぎ等を考えてみましょう。     (参)「薬のやめ方」事典

[薬はリスク]2020.10.11

むやみに胃酸抑制剤を使うとさまざまな不調を呼び込みます

胸やけなどの治療に良く使われている「胃酸を抑えるお薬」があります。プロトンポンプ阻害薬とH2ブロッカーです。 「胃がムカムカする」「胸やけがする」などと訴えると、すぐに医療機関で処方されるお薬ですが、循環器の病気予防のための低用量アスピリンが長期投与される際や、NSAIDs(消炎鎮痛剤)による胃潰瘍や胃腸出血予防のためでも長期的に使われるようになっています。
しかし、「薬はリスク」。まれな副作用として報告されているものも含まれますが、以下のように、実に多くの副作用があります。 【胃酸抑制剤によって起こりうる副作用】 ショック、アナフィラキシー、汎血球減少症、無顆粒球症、溶血性貧血、肝障害、皮膚粘膜眼症候群、視力障害、かすみ目、間質性腎炎、低ナトリウム血症、間質性肺炎、横紋筋融解症、錯乱状態、発疹、蕁麻疹、下痢、軟便、便秘、悪心、鼓腸放屁、腹痛、口内炎、頭痛、味覚異常、発熱、低マグネシウム血症、掻痒、口渇、女性化乳房、不眠、眠気、偽膜性大腸炎、QT延長(危険な不整脈の一種)、心房細動、徐脈、意識障害、めまい、顔面浮腫、食欲不振、幻覚、乳房痛、舌炎、胃底腺ポリープ増大など   さて、胃酸抑制剤が胸やけなどで処方される場合、「胃酸過多による逆流性食道炎」と診断されるケースがよくあります。ところが、これらの症状は、実は「胃酸が少ない」ために起こっていることが意外に多いのです。 そのメカニズムは、常日頃から食事でとったときと同じように胃の中の酸度が低いので、体が食事中と勘違いして胃の入り口を緩めてしまいます。その結果、胃酸が食道に上がりやすくなり、胸やけやゲップ、酸っぱいものがこみ上げてくるなど、胃酸過多のときと同様の症状が起こるということなのです。 胃酸は一般的に、40歳以上の人の多くは、胃が萎縮してきます。そして、胃酸の分泌が20代の約半分程度に減り、量が少なめになる傾向があります。60代になると、約半数の人が、さらにその半分程度に胃酸が減るといわれています。 また、ストレスや長期的な病気、過剰なアルコール摂取などでも、胃酸が減りやすくなります。 こうして、もともと胃酸が少ないのに、さらに「胃酸を減らす薬」を飲んでいる人が大勢いるのが現状で、それにより体にさまざまな悪影響が現れるのです。
胃酸は、体内で非常に大事な働きをしています。強い酸によって、食物を消化するだけでなく、口から入ってきたウイルスや細菌などの病原体をブロックしています。 また、タンパク質や脂質を分解する酵素は胃酸によって活性化するので、胃酸が少ないと、タンパク質や脂質がスムーズに分解できなくなって未消化物が増えます。 それだけでなく、未消化物が増えることでアレルギー症状も起こしやすくなります。 多くのミネラルは、タンパク質と結合して体に取り込まれるので、タンパク質が消化できないとミネラル不足を招いて悪循環に陥ります。 ですから、胃酸抑制剤によって胃酸が少なくなるとミネラルやビタミンが不足する結果、骨量の低下や発作性心疾患の増加、精子の質や運動能力の低下、鉄欠乏症等、さらには死亡率の増加をもたらすのです。 胃酸が少ない状態が続くと、栄養が障害されるだけでなく、未消化物が腸に届き、それらが腐敗してガスが発生したり、発ガン物質に変化したりします。当然、腸内細菌のバランスもくずれます。 最近は、胃酸抑制剤によってSIBO(小腸内細菌異常増殖)の発症が増えていることが懸念されています。SIBOは小腸に異常に細菌が増え、小腸の動きが悪く、消化や栄養素の吸収ができずに、栄養不良になることがあります。症状は、おなかが張る、便秘、下痢、お腹の痛みや不快感、逆流性食道炎のような胸やけやゲップ、おなら、食べてもすぐにお腹がいっぱいになる、などです。そして、カビの増殖も多く見られます。   このように安易に胃酸抑制剤の服用を続けると、上記のようにさまざまな不都合な症状を引き起こします。 脳梗塞のリスクが増えたり、胃がん、心筋梗塞やアルツハイマーのリスクも高めたりすることも報告されています。 不要な胃酸抑制剤を使わないように、食事などの生活習慣やストレスなどを見直して、専門家の指示のもと徐々に減らして行きましょう。 当サロンでも、生活指導や食事に関する指導により、胸やけなどの症状緩和や減薬のお手伝いをサポートさせて頂いております。 「薬はリスク」。安易に薬にたよらないよう、日ごろから心がけて行きましょう。   (参)「薬のやめ方」事典、この薬、飲み続けてはいけません!

[薬はリスク]2020.08.27

睡眠薬の不都合な真実

SNSで時間をとられることの多い日本人は、ついつい寝不足になりがちです。 では質問です。 「不眠を感じたことがない人」と「不眠を感じたことがある人」とでは、どちらが長生きだと思われますか? 「不眠を感じたことがない人」を基準にすると、「月に1回程度不眠を感じる人」は死亡の危険度が、女性で19%、男性で13%少なかったのです。 「月に数回から10回以上不眠を感じる人」でも、死亡の危険度が10%前後少なかったのです。 つまり、不眠を感じる回数に関わりなく、不眠を感じる人の方が、不眠を感じない人よりも長生きなのです。   ではもう一つ、「眠れなかったら、健康に悪い」と思っていますか? 薬好きの日本人は、眠れないからと安易に睡眠薬に頼りがちです。 眠れなくて辛いのであれば、飲んで楽になるなら仕方がないとも思います。 ここで、米国の睡眠と健康・寿命に関する調査の結果によれば、睡眠薬を毎日飲む人は、飲まない人に比べて、死亡の危険度が女性で24%、男性で25%増えました。 不眠を感じる人は、もともとは長生きであったのに、不眠を感じるからと睡眠剤を使うと、それで健康になるどころか、逆転してしまうことを意味しています。 現在よく使われる短時間作用型のゾルピデムなどの服用では、うつ病になりやすいことがランダム化比較試験により確認されていて、しかも、プラセボ(偽薬)よりも2倍もなりやすかったのです。 それ以外に、交通事故を起こしやすい、交通事故を起こしても運転していたことを記憶していない、といった事態にもなります。 また、薬剤依存症に陥る場合もあります。睡眠剤ベルソムラは昼間、突然睡眠発作が起きたり、興奮したときに脱力発作を起こす危険があります。   このように、睡眠剤は恒常性のアンバランスを引き起こし、大病を一つ抱えるのと同じ影響があるともいえ、かえって寿命を縮めてしまいます。 ですから、安易に睡眠剤に頼らずに、適度な運動や瞑想などを取り入れたり、プラズマ療法を行ったりされると良いでしょう。   (参)「薬のやめ方」事典、薬の9割はやめられる

[薬はリスク]2020.08.23

コレステロールに悪玉はいません

コレステロールそのものには、善玉も悪玉もありません。 便宜上使っている悪玉コレステロールのLDLコレステロールは、肝臓から細胞に送り届けられるコレステロールで、細胞の構造や働きに重要な役割を担い、重要なホルモンの原料になります。 一方、善玉と呼んでいるHDLコレステロールは、余ったコレステロールや古くなったコレステロールを細胞から回収して肝臓に戻す役割をしています。 ですから、本来役目の違いのコレステロールに善玉も悪玉もないのです。 もし、善玉のHDLコレステロールだけが増えすぎると、逆に細胞からコレステロールが回収され過ぎて、細胞がコレステロール不足になってしまう可能性があります。特に、コレステロールを多く必要とする脳や神経細胞、さらには免疫細胞のコレステロール不足による活性低下は問題になります。 今後はもう、善玉だの、悪玉だのというレッテル張りはやめましょう。
それに、前回お伝えしたコレステロールが大切な3つの理由からの他にもコレステロール低下剤による弊害があります。 それは、私たちの体がコレステロールを合成している途中の物質から枝分かれしてできるコエンザイムQ10(ユビキノン)ドリコール(細胞の機能に重要な役割を持つ糖タンパクの糖部分の原料)もできにくくなります。 特に、コエンザイムQ10はミトコンドリアでエネルギーを生み出すのに必須な成分で、具体的には、活性酸素を消去する、免疫力を高める、心臓の働きを高める、血圧を下げる、使われたビタミンEを産生する、といった働きがあります。 要するに、コエンザイムQ10は「命と元気と若さの元」なのです。コレステロール値が下がっても、若さと元気の元まで失ってはどうしようもありません。 また、コレステロールと心筋梗塞との間に強い関連があるように見えてしまっていますが、コレステロールが心筋梗塞の原因ではありません。 日本での死亡者全体に心筋梗塞死(冠動脈疾患死)が占める割合はずっと6~7%で、食生活の欧米化が進んでいるにもかかわらず、心筋梗塞死の割合は全く変わっていません。本当の心筋梗塞の原因は、炎症を起こしやすい体質にあるのです。ただし60歳以下の場合だけ、コレステロールが高いと心筋梗塞は多くなります。 さらに「血液がドロドロになり血管が詰まる」「コレステロールを下げて血液サラサラに」とよく言われていますが、これは間違いです。血液がドロドロになったり、流れが悪くなったりするのは、血液中の赤血球が増えすぎたときや血管内に炎症が起きたときです。血液中のコレステロールが高くなっても血液はドロドロになったり、流れが悪くなったりは決してありません。「ドロドロ」が危険だというのは間違いで、血液「サラサラ」こそが、危険なのです。 最後に、あなたに心筋梗塞になりやすい要素があるかどうか、チェックしてみて下さい。ただし、たとえ要素が多かったとしても、薬剤で下げる必要はまったくありません。食生活の見直し、運動、睡眠時間の確保などで十分に対処できます。   【チェック項目】
  • タバコを吸っていませんか?
  • ストレスは溜まっていませんか?過労や睡眠不足ではありませんか?
  • 運動不足ではありませんか?
  • 肥満しすぎ(BMI30異常)、または、やせすぎ(BMI18未満)ではありませんか?
  • 食べ過ぎていませんか?食事に偏りはありませんか?
  • 血圧は高めではありませんか?160以上あるなら、ストレスの原因を考えて下さい。
  • 糖尿病はありませんか?
  • アルコールが過ぎることは?
  • 親が若くして(60歳以下で)狭心症や心筋梗塞になりませんでしたか?
  • これまで狭心症や心筋梗塞になったことは?
  どうでしょうか?繰り返しますが、過度にコレステロールを気にする必要はありません。エビデンスを知る良心的な医師はコレステロールの薬を止めてくれます。そして、上記を見直して行きましょう。そして、プラズマ療法で血管をしなやかに保ち、血行を良くして、ミトコンドリアの働きを高めて健康を維持して行きませんか?   (参)「薬のやめ方」事典、薬の9割はやめられる

[薬はリスク]2020.08.19

コレステロールを下げる薬を安易に飲むのを見直してみましょう

医療費の上昇もあり、国では無駄な服用薬を減らしていくよう指導がされています。 その中で、真っ先に止めても良い薬の一つにコレステロールを下げる薬があります。 NPO医薬ビジランスセンター代表、内科医の浜六郎先生は、薬を飲まないなら「では、どうすればよいか?」という質問への答えは「コレステロールに関しては、低下剤を飲まなくても全く何の心配もない」と述べておられます。さらに「コレステロールが高いからと低下剤を処方されて飲んでいる人は、いつ止めても何の不都合もありません。早ければ早いほどよい。すぐにやめることをお勧めします。」と述べておられます。 というのも、コレステロール低下剤でコレステロールを下げると害が大きいのです。有名な、筋肉が溶けて強い痛みを起こす横紋筋融解症を始め、神経障害もあります。 そして、コレステロール値は高い人の方が低い人よりも長生きであり、下げる必要は全くないのです。特に60歳以降の人では、例外なく「悪玉」と称されているLDLコレステロールが高い人の方が長生きであることが判明されてきました。
さて、コレステロールは必須であり、大きく3つの理由があります。 まず、生命活動の根本である生体膜の重要な成分であることです。 コレステロールが不足すると、細胞膜の流動性が失われ、細胞機能が失われ、神経機能が悪くなったり、血管、組織がもろくなります。すると、脳出血が起こりやすくなったり、免疫力が低下したり、がん、神経障害やうつ病、自殺などの増加につながります。 次に、コレステロールは、私たちが体内で生み出す大事な5種類のホルモンの原料として大切なものです。5種類の重要なホルモンとは、副腎で作られる抗ストレスホルモンである副腎皮質ホルモン、体内の塩分を調節している電解質ホルモン、男性ホルモン、2種類の女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンです。 コレステロールが大切な最後の理由は、胆汁酸の原料になることです。 胆汁そのものには消化酵素は含まれていないのですが、胆汁酸は消化に欠かせない消化液の成分であり、不足により栄養不足、エネルギー不足に陥りやすくなります。さらに、胆汁酸はコレステロールが結晶化するのを防いでいるので、胆汁酸が不足すると胆石ができやすくなるのです。   このようにコレステロールは私たちの体になくてはならない必須の物質です。 体内のコレステロールの7割以上は私たち自身の体内(主に肝臓)で生産され、食べ物から摂取するコレステロールは3割弱です。 ですから、コレステロールが高いことを怖れて、コレステロールの少ない食品を摂ると、体内の脂肪やブドウ糖などの材料からコレステロールを作って補います。 以前、卵はコレステロールが多いからひかえるように言われていましたが、これも科学的な根拠がないことが分り、食事のコレステロールは影響しないことが分っています。 極端な食事は別として、過度にコレステロールを気にしないで下さい。 そして、単に数値が高いからとコレステロールを下げる薬を飲み続けるのはやめましょう。   (参)「薬のやめ方」事典、薬の9割はやめられる

[薬はリスク]2020.08.14

薬には必ず副作用という”リスク”があることを、しっかり頭に入れておきましょう。

私たち日本人は、世界で最も多く薬を使うようになってしまっています。 耐性が出来て効かないといわれているタミフルですら、未だに使われ、世界の40%以上も処方されています。 風邪には〇〇ロン、頭痛には〇〇〇リン、痛みには〇〇〇ニン、便秘には〇ー〇ックなどと、知らずに刷り込まれていますね。 しかし、私たちの身体は、病気になったとき、薬を使わないと治らないのでしょうか。 必ずしも、そんなことはありませんね。 風邪なら水分をしっかりとって安静に過ごすことで自然に治りますし、頭痛など痛みなら無理せず休むなどして治まりますね。(救急を要する場合や重篤な場合は別ですよ) 心配で受診しても、最近は、良心的な医師は、安易に抗生物質や対症療法としての薬は出さなくなっています。 もっと、自身の体の強さ、要するに自然治癒力・自己治癒力を信頼してみませんか。
薬は、さまざまな副作用という“リスク”を持った不自然な異物です。 先程の風邪薬ですら、薬の箱に付いている説明書に次のような副作用が載っています。 「発疹、発赤、かゆみ、吐き気、嘔吐、食欲不振、めまい、排尿困難、アナフィラキシーショック、肝機能障害、腎障害、ぜんそく、再生不良性貧血、無顆粒症、呼吸抑制、便秘、口渇、眠気・・・」 これらが必ず起こるわけではありませんが、安易に飲むことで、実に多くの方が副作用を経験されています。 また、厚労省が風邪に抗生物質を安易に処方しないように勧告されていますが、その抗生物質は人間に影響を及ぼさないで、目的の菌を抑えるとされています。ところが、抗生物質は、私たちの健康に寄与している腸内細菌をやっつけることになりますし、ミトコンドリアについての2019.6.3のブログでご紹介したように、体重の10%もあり、共生していてエネルギー通貨であるATPをたくさん作ってくれているミトコンドリアの遺伝子には害を与えることが分かっています。それにより、急に悪影響が出るのではないのですが、長期的には多くの疾患の元を作ることになります。 そして、薬の副作用をよく見てみると、ジョークのような世界を理解できます。 例えば、痛み止めとしてよく処方される“ロキソニン(ロキソプロフェン)”の副作用には、「頭痛」「筋肉痛」。 逆流性食道炎としてよく処方される“ネキシウム”の副作用には、「食道炎」「十二指腸炎」。 うつなどで処方される“サインバルタ”の副作用には、「不安」「焦燥」「自律神経不安定」。挙げたらきりがありません。 抗がん剤に至っては、アメリカ食品医薬品局(FDA)や厚労省が「抗がん剤は発がん物質であり、増がん剤」だと言っていて、腫瘍内科を始め、がん治療の医師の間では常識です。 このように、治しているのか、さらに病気を作っているのか、副作用なのか、単に効いていないのか、よく理解できませんね。 治したい目的のために、数多くの病気を作る構造が“薬”にはあることを知っておいてください。薬は“リスク”です。 すでに、がんが早期発見されても、場合により急ぐ必要はなく、がんを治療するはずの抗がん剤で延命できる証拠はないので、がんの症状が出てから必要な処置をする流れに、少しずつ変わってきています。
ですから、安易に薬に頼らずに、食生活を始め生活習慣を見直して見ましょう。 余計なストレスをどうしたら軽くできるのか、寝不足にならずにはどうしたらよいのか、胃腸の具合を良くするにはどのように食事を取って行ったらよいのか等、生活習慣を見直して自分の身体を労わってあげましょう。 「薬は“リスク”」だということを、もう一度頭に入れておいて下さいね。   (参)医者が飲まない「市販薬」「処方薬」大事典、「薬のやめ方」事典、食物養生大全

[薬はリスク]2020.05.05

薬の多くは体内の大切な酵素を阻害する”酵素阻害薬”です

全ての生物は、酵素とDNA(遺伝子=生命の設計図)で成り立っています。 酵素は、24種類の消化酵素と2万種類以上の代謝酵素があり、体内で“生きた触媒”として働いています。 その大切な酵素が不足することで、さまざまな病気を引き起こしていることが分かっています。また、酵素は十分あっても、その働きを阻害する物質があるのも病気のリスクを高めます。 酵素の働きが低下すると、消化が悪くなったり、代謝がスムーズに行われません。 ですから、酵素の働きを阻害する物質は摂ってはいけません。やむを得ず体内に入れる場合でも、できるだけ少量にすべきです。特に、膵酵素への弊害は大きいとのことです。 では、酵素阻害物質にはどのようなものがあるかを以下に列挙します。
1. 重金属(ヒ素、水銀、カドミウム、鉛、アルミニウム、銀、スズ他) 2. 生の種(あらゆる種、玄米など) 3. 人工薬剤(化学合成の医薬品) 4. 農薬 5. 動物性発酵食品(チーズ、ハム、ウインナー、ベーコン、イカの塩辛、燻製食品など) 6. 白砂糖や白砂糖を使った菓子、チョコレート 7. 動物性タンパク質(カゼインタンパク質が最悪、卵白のオボムコイドなど) 8. タバコ 9. 酒類(特にウイスキーと日本酒) 10. トランス脂肪酸(マーガリン、ショートニング、ファットスプレッド)   私たちの身体の中で、2万種類以上の代謝酵素が超速で活躍しているのですが、その中でよく知れた酵素に、健康診断にも出てくるγ-GTP、AST、ALTやシトクロムP450(CYP)などがあります。 ちなみに、γ-GTPは、肝臓、腎臓、膵臓などで解毒作用に関与している酵素で、細胞が死んだときに血液中に流れ出ます。一方、ALPは、肝臓や骨などに多く含まれる酵素で、臓器の壊死や破壊に伴う修復活動として細胞再生が行われており、これに伴ってALPの合成亢進が行われ、血中への放出が進んだものと考えられます。 がん細胞の消失が始まった方ですと、γ-GTP:ALPの比率が1:2~5などと数値が変わって来るとのことです。
さて、この中で、3番の医薬品はさまざまな酵素を阻害することで目的を得ようとするものです。 例えば、降圧薬であれば、血圧上昇作用を持つ生理活性物質のアンジオテンシンⅠをアンジオテンシンⅡに変換するアンジオテンシン変換酵素(ACE)を阻害するもの。鎮痛薬であれば、シクロオキシゲナーゼ(COX)という酵素を阻害することで、プロスタグランジンの生成を抑えるもの。抗ガン剤であれば、DNAの複製修復を担うDNAトポイソメラーゼを阻害するものやチロシンをリン酸化する酵素を阻害するものなど。 しかし、いずれにしても、目的外の部位でも作用するために、それが多くの副作用となっているわけです。 このことを、常に頭に置いて、安易に薬に頼ることはしない方が良いように思います。人工的な薬剤により何とかしようとするのは、極力避けたいものですね。   (参)食物養生大全、鶴見酵素栄養学、薬がみえる

[薬はリスク]2020.04.23