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2020年03月

「がんの微小転移」は非科学的ないい加減な言葉?

『乳がんの抗がん剤治療やホルモン療法は「肉眼的転移」にも「微小転移」にも同様な効果なので、存在の確認できない「微小転移」を治療すべきではない。はっきりと「臓器転移」が見つかってから考えればよい。』という真実があります。 その「微小転移」は、成書では、がん診断時(あるいは治療開始時)には臨床的に明らかではない転移のことと言っていて、概念として理解しやすいのですが、実はとてもあいまいな言葉でもあります。その本質を理解しておきましょう。
その前に、まず、がんの大きさとがんの細胞の数について、しっかりと把握しておきましょう。 1センチのがんの塊があると、そこには10億個のがん細胞があるといわれています。 5ミリならおよそ1億2500万個、1ミリのがんの塊には、がん細胞が100万個含まれていますこの1ミリのがんは、どんな検査をしても絶対に見つかりませんが、「PET」や「CT」、「MRI」といった、いろいろな診断機器を駆使して、がんの転移病巣を見つけようとしたときに、一般的には5ミリぐらいから転移が見つかると言われています。 ですから、がん細胞の数が1億個ぐらいになってくると、やっと見える「肉眼的な転移」ということになり、1億個以下ならどんなに検査しても分からないので、すべて「微小転移」となるのです。 そして、「微小転移」は数えることも見つけることも出来ないので、実際はがん細胞が何個かまったく分かりません。1個かもしれないし、10万かもしれない。 「微小転移の可能性」というものは、がん細胞がゼロかもしれないし、1億かもしれないものを全部ひっくるめているのです。そう考えると、「微小転移」という言葉は、非科学的で、いい加減な言葉なのです。
さて、このあいまいな「微小転移」は、原発巣に対する手術や放射線などの局所療法後の再発の主な原因と考えられていて、このことが補助薬物療法の理論的背景となっています。 つまり、補助薬物療法を行う理論は、いい加減な非科学的な言い訳ということになり、そのことが科学的データの解析により前述のように分かっていて、補助薬物療法は明らかに転移が分かった段階で行えば良いのです。 そして、補助薬物療法で使用する薬剤のリスクも考えるならば、がん活性消滅療法で明らかな微小転移と言われるものを捉えて治療出来ますし、プラズマ療法も研究会の医師等が有用性を示しているので、これらがファーストチョイスということになりますね。   (参)薬がみえるvol3、抗がん剤治療のうそ

「ストレス」が免疫を落とす最大の原因です

交感神経が優位な状態をもたらす最大の原因は、ストレスです。 「働きすぎ」「悩みすぎ」「薬の飲みすぎ」などで、心と体にストレスがかかると、自律神経が乱れて顆粒球が増えて(リンパ球が減って)免疫力を低下させ、さまざまな病気を招いてしまいます。 もともと、性格的にイライラ、せかせかな人も顆粒球が多く、病気になりがちです。 実際、がんの患者さんの話を聞くと、「働きすぎの生活が続いていた」「ひどく辛い思いをした」「痛み止めを長い間飲み続けていた」など、ほとんどの人が強いストレスを抱えていたと答えています。食べ過ぎや糖尿病でさえ、ストレスが大いに関係しているのです。
私たちに過度のストレスがかかると、交感神経が優位になります。その際、交感神経からアドレナリンが分泌されることで、白血球のうちの顆粒球が増加します。増加した顆粒球は、役割を終えるときに活性酸素を放出し、広範囲で組織破壊を起こします。それと共に、血管が収縮して血行も悪化します。 その結果、組織破壊や細胞の老化、血行障害などが起こり、がん、心臓病、高血圧から、便秘、不眠まで、さまざまな病気が発生するのです。 この時に、安易にステロイド剤や消炎鎮痛剤を使用しないことです。これらの薬のほとんどは、交感神経を優位にする働きがあり、症状を難治化する悪循環を招きます。どうしても我慢が出来ないときに、一時的に使用するのは仕方ありませんが、出来るだけ早い時期に使用をやめることが、免疫力を正常に働かせ、症状の改善につながるのです。
副交感神経を優位にして、自律神経のバランスをとり、免疫力を高める方法をご紹介します。 1. ストレスを自覚し、生活を見直す 無理しすぎてないか、睡眠は不足していないか、暴飲暴食をしていないかなど、見直してみましょう。 2. 交感神経を刺激する薬を飲まない ステロイド剤や消炎鎮痛剤、抗ガン剤などは、長期使用で免疫力を下げてしまいます。 3. 適度な運動をする 散歩やラジオ体操などの適度な運動は、血行も良くして副交感神経を優位にしてくれます。 4. ゆっくり食事をとる 養生食の「ま・ご・わ・や・さ・し・い」を基本に、よくかむ食事をしましょう。 5. 体を温め、血行をよくする 少しぬるめのお湯にゆっくりつかったり、湯たんぽやカイロを使用して温まりましょう。 6. 爪もみ、深呼吸を行う 呼吸は、ゆっくり吐き出すことを意識すると、副交感神経が刺激されます。 ※爪もみのやり方 爪の生えぎわには、東洋医学で言うところの「井穴」があります。そこを押しもみして刺激することで、交感神経に傾いた自律神経の働きを、副交感神経優位に導き、リンパ球を増やして、免疫力を回復させる効果があります。 ① 爪のはえぎわの角を、反対側の手の親指と人さし指で両側からつまみ、そのまま押しもみします。座って、息をゆっくり吐きながらすると効果的です。 ② 両手の全ての指を約10秒ずつ刺激します。以前は、薬指が交感神経を優位にするということで避けていましたが、研究会にて大阪の長田先生が否定を証明されたので、現在は、全ての指を刺激するようにと指導しています。 ③ 1日2~3回、毎日続けてみましょう。刺激の強さは、「少し痛いな」くらいが良いでしょう。刺激が弱いと効きません。   (参)免疫を高めると病気は必ず治る

[自律神経]2020.03.29

自律神経と免疫の関係のお話し

新潟大学大学院医学部教授の故安保徹先生と福田稔医師が、共同研究で「白血球の自律神経支配の法則(福田―安保理論)」を発見しました。 それにより、人間の免疫力が白血球の比率と数により診断することが分かるようになりました。 どういうことかと言いますと、“白血球の比率と数”が正常な範囲にあれば、十分に免疫力を発揮して、病気を退治することが出来、“白血球の比率と数”が異常値を示せば、免疫力が低下して病気になっているか、いつ発病してもおかしくない状態にあるということなのです。 そして、白血球の働きを正常にすることを行えば、がんの克服も十分可能になるというものです。
自律神経は、全身の血管や内臓などの働きを、無意識のうちに調整している神経で、「交感神経」と「副交感神経」の2つがあり、両者はバランスをとりながら働いています。ストレスなどがかかると交感神経が優位になり、リラックスすると副交感神経が優位になります。いずれの側にも傾きすぎず、ちょうどいいバランスにあることが正常な状態です。 「交感神経」は、主に昼間などの活動時、緊張、興奮しているときに働く神経で、アドレナリンという物質を分泌して、白血球のうちの「顆粒球」の数と働きを調整しています。「顆粒球」は、白血球の54~60%を占め、心身に過度なストレスがかかり、交感神経が優位な状態になると増加します。 一方、「副交感神経」は、主に夜間などの休息時、リラックスしているときに働く神経で、アセチルコリンという物質を分泌して、白血球のうちの「リンパ球」の数と働きを調整しています。「リンパ球」は、白血球の35~41%を占め、心身がリラックスした、副交感神経が優位になると増加します。
全身の血行は、自律神経に支配されていますが、特に問題となるのが、交感神経が優位な状態が続くことです。その結果、血管が過度に収縮して血行が悪くなり、心臓病や高血圧の発症が促されます。同時に新陳代謝も低下し、体に必要なものが行き届かないうえ、体に不要な老廃物や毒素が排泄されず、病気を招いてしまいます。反対に、副交感神経が優位になって、血管が過度に拡張し、血行が悪くなる場合もあります。 交感神経が優位になり、顆粒球が過剰に増えると、活性酸素も増加します。顆粒球は、体内で主に外から侵入した細菌と闘いますが、役割を終えると臓器や血管などの粘膜上で、活性酸素を放出しながら死んで行きます。体内には活性酸素を無毒化する仕組みもありますが、顆粒球が過剰になるとその働きが追いつかず、広範囲で組織破壊を引き起こして病気を招くことになるのです。 交感神経が優位になり、血行が悪くなると、体温も下がってきます。逆に、副交感神経が優位になり、血行が促進されると、体温が上がります。食事により、消化管の活動が盛んになると、副交感神経が活性化され、体温が上がってきます。
自律神経は無意識のうちに働きますが、呼吸によってコントロールが出来ます。息を吸うときは交感神経が優位になり、吐くときは副交感神経が優位になります。また、交感神経が優位のときは速くて浅い呼吸になり、副交感神経が優位のときはゆったりした呼吸になります。 ですから、ゆっくりと吐く息の長い呼吸をすることで、ストレスなどの緊張をほぐして行くことが出来ます。また、白血球のうちのリンパ球の比率を増加させることも出来、がんなどの病気に対する免疫力を高めることも出来るのです。   (参)免疫を高めると病気は必ず治る

[自律神経]2020.03.27

「言い方」で自律神経をコントロールしてみてはいかがでしょうか?

誰もが、「言い方」の大切さを理解していますし、日常生活でも気をつけていることでしょう。 しかし、その人の「言い方」は、その時の気分や状況によって変わることがあります。 イライラしている時は、とがった言い方になったり、疲れがたまっている時には、的外れな言い方になったりしてしまいます。 そのような「言い方」が、気分や状況によって変わってしまう根本的な原因は、「自律神経」にあるのです。 自律神経が乱れると血流が悪化するため、全身の細胞に酸素と栄養が行き渡らなくなります。すると、集中力や判断力が低下し、正しい言い方が出来なくなってしまうのです。 反対に、自律神経のバランスが整っている時は全身の隅々まで血液が送り届けられるので、脳が冴えわたります。その結果、説得力のある言い方や、思いやりのある言い方、相手を敬う言い方など、場面に応じた適切な言い方をすることができます。 つまり、言い方は「技術」だけでなく、「医学」としても考えられるのです。
【ネガティブな「言い方」が自律神経のバランスを乱す図式】 ネガティブな言い方をされる(侮辱・否定・叱責・嘲笑…) → 血管が収縮 → 血流が悪化 → 自律神経のバランスが乱れる → ネガティブな言い方をする →どんどん自律神経のバランスが崩れていく   【自分の「言い方」や他人からの「言い方」によって体が駄目になる=「健康被害」のリスク】 [短期的リスク] ・疲れやすい ・頭がぼーっとする ・よく眠れない ・頭痛 ・便秘  …など [長期的リスク] ・がん ・脳卒中 ・心筋梗塞 ・糖尿病  …など 「口は災いのもと」と言いますが、自律神経を整えることで、「口は幸運のもと」に転じることができます。 「言い方」を変えて、幸運を引き寄せれば、「人生」が変わります。 では、「言い方」で自律神経をコントロールする方法をご紹介します。 この時に大切なことは、「自分は今、自律神経のバランスが乱れている」ということを自覚することです。自分の自律神経のバランスを客観視することが大切です。   1. ゆっくり話す ゆっくり話し、呼吸が深くなることによって、良質な血液を体の隅々まで行き渡らせることが出来ます。 2. 背筋を伸ばす 正しい姿勢は、自律神経のバランスが整いやすくなります。 3. 笑顔で 笑顔で話すと、副交感神経の働きが盛んになり、自律神経のバランスが整います。たとえ作り笑いでも良いので、口角を上げて話すことを意識して見て下さい。 また、相手を安心させ、相手の自律神経のバランスも整います。 4. 抑揚をつける 客観視した上で、少し大袈裟なくらい感情を込めて言って見て下さい。 5. 「1:2(ワンツー)呼吸法」 特に、プレッシャーがかかって緊張状態にあるときに効果的で、「1吸ったら、2吐く」というものです。副交感神経を効果的に高めることが出来ます。 6. ポジティブに 「仕方がない。なるようになるさ。」と気楽に構え、ポジティブな言い方を意識することで、副交感神経を高めることが出来ます。 7. 意表をつく イラッとした時など、ユーモアのある言い方や少し茶目っ気のある言い方をすることで、自分も相手も自律神経が整い、健康被害を防ぐことが出来ます。 8. まずほめる 相手の緊張をほぐし、お互いの自律神経を整えることが出来ます。 9. 無駄な想像をしない ともすると人は、無駄な想像をすることで、次から次によからぬ考えが浮かんできて、どんどん自律神経のバランスを崩してしまいます。 10. 自分からは話さない 余計なことを口走って失敗したりすることで、自律神経のバランスを乱してしまいます。   最後に、約37兆個の細胞から出来ている私たちの一つひとつ細胞に、酸素と栄養を送り届けて健康を保っていることに、自律神経がいかに大切かを認識して下さいね。   (参)「ゆっくり」話すと、空気が変わり、人生が変わる!

[自律神経]2020.03.25

西脇俊二先生の”がん克服の7カ条”

以前お世話になり、いろいろと教えて頂いた西脇俊二先生のご著書「がん克服の7カ条」をご紹介します。 西脇先生は、現在、目黒、祐天寺でハタイクリニックを開業されていて断糖食事療法や超高濃度ビタミンC点滴療法、アユルベーダなど多様なホリスティックなアプローチで、さまざまな患者さんの治療に当たっています。 西脇先生は、さまざまな治療を行う上で、特にがんを告知された人たちに、がんを克服するために守って欲しい、努力して欲しいことを7つの項目にまとめました。 それは、どんなに素晴らしい治療を受けていたとしても、日常生活ががん細胞を応援するものだとしたら効果が半減してしまい、治るものも治らなくなってしまいます。その効果に大きな影響を与えるのが日常生活なのです。 (一部、私が補足してあります。)
1. 何が何でも治すと心に決める がん細胞を応援してしまう生活習慣をしないように油断しないで下さい。 2. 糖を抜く 普通の細胞に比べて、がん細胞は8倍もブドウ糖を取り込むので、糖質を摂ると、それだけがん細胞に栄養を与えているようなことになります。 3. 消化力を上げる 消化力が落ちると、情報を処理したり、取捨選択したり、理解したり、まとめたりすることがうまくいかなくなります。生のショウガや香辛料をうまく使って、体を冷やさないようにして行きましょう。 4. よく眠る 睡眠不足だと自律神経やホルモン、免疫の機能が低下したり、バランスを崩してしまいます。 5. よく笑う がんの原因になるストレスは、がんを治すときも悪い影響を与えます。笑うと副交感神経が優位になり、また、免疫力が高まります。特に、がん細胞やウイルスを攻撃するNK細胞が活性化します。 6. 身体を温める 体温が下がると、血流が悪くなり、免疫力が低下します。身体を温めると、免疫力が上がり、消化力も上がります。体温が1℃上がると、免疫力は一時的に5~6倍アップすると言われています。身体を温める方法としてお勧めなのは、有酸素運動のジョギングです。(私はウォーキングをお勧めしています。)(やり方は下記)ジョギングによりミトコンドリアが増えて、がん細胞の増殖や転移を抑制します。 7. ビタミンCを摂る がんになると激しく落ち込んで、うつ状態になる人がいますが、うつ状態を防ぐのにもビタミンCが必要です。うつになると、脳内物質のセロトニンやノルアドレナリンが不足しますが、原料となるのはタンパク質、補酵素となるビタミンC、ビタミンB6、亜鉛、鉄などです。   (ジョギングのやり方) ① 脈拍90で10分歩く(ウォーミングアップ)。 ② (220-年齢)×0.8の脈拍で30~40分走る。感覚としては、うっすら汗が出て、息切れしないレベルです。 ③ ①のスピードで10分歩く(クールダウン)。 ※所要時間は、約1時間です。

[がん]2020.03.23

断食(ファスティング)はオイル交換?~デトックスによる脂肪燃焼

今回は、尊敬する栄養学の恩師、山田豊文先生の「脳と体が若くなる断食力」から断食(ファスティング)の効果をご紹介させて頂きます。 断食をすると体重は確実に減少しますが、これはあくまで附随的なことです。 断食の最大の意義は、体内リセットとデトックスにより、心身のさまざまな能力をステップアップすることにあります。 体を休め、修復という作業をメインに行うので、極めて理にかなった本質的かつ健康的な減量法になるわけです。 この時に、脂肪燃焼も行われ、このことが最大のデトックス効果をもたらすのです。
現代、高脂肪・高タンパク質と称される欧米型の食事により、胃腸を始め、肝臓、すい臓、腎臓などの私たちの臓器は過剰労働を強いられています。 食事と共に、正常な代謝を妨げる化学物質、重金属、薬物などの有害物質が、想像もつかないほど取り込まれ、解毒システムが追い付かないほどのところまで来ていると言えます。その解毒の中心の肝臓では、アルコールのみならず、食物の消化を助ける胆汁酸の生成や、血液中のブドウ糖をグリコーゲンとして貯蔵、コレステロールの生合成、さらには薬や食品添加物、重金属といった有害物質の解毒に働いています。その肝臓に、私たちの毎日の間違った食生活で、大きな負担を掛け続けているのです。 また現代人の食生活は、トランス脂肪酸まみれであることに加え、リノール酸・アラキドン酸等のオメガ6の過多で、α-リノレン酸・EPA・DHAといったオメガ3の過少の傾向が強く、結果、私たちの体内では炎症性や血栓性が異常に亢進しているのです。 さらに、有害物質は脂肪に蓄積しやすく、神経系、免疫系、内分泌系などに計り知れないほどの悪影響を及ぼしています。 ですから、断食で脂肪の燃焼を促すことは、有害物質と脂肪を切り離し、体外にどんどん排出することになります。同時に、組織の修復が進めば、脂肪に溜まったトランス脂肪酸も含めた有害物質を遊離して体外に排出しやすくすることはもちろんのこと、過剰に蓄積したオメガ6を一掃することで、極端に開いてしまったオメガ3との比率を戻すのにも役立つでしょう。その上で、オメガ3の豊富な食事を通じて油の入れ替えを行えばよろしいでしょう。これはまさしく、断食によるオイル交換ということになるでしょう。 断食を終えて食生活を正しく戻していければ、細胞の生体膜の柔軟性が復活し、体内の炎症性や血栓性が正常になり、現代人に生じているさまざまな生活習慣病を解決に導いていくことになるのです。   (参)脳と体が若くなる断食力

AYA世代のがんが、人生の転機と重なり、さまざまな悩みが出てきますが、・・・

思春期・若年成人を指す「AYA世代(15~39歳)」のがんは、種類が多様で、治療に難渋するケースが多い。また、進学や就職、結婚など重要な節目と治療時期が重なるため、患者が抱える悩みや不安に対するケアも大切となります。   ◆AYA世代で罹患率が最も高いがん種 ・15~19歳:白血病 ・20~29歳:胚細胞性腫瘍、甲状腺腫瘍 ・30~39歳:女性の乳がん、子宮がん ◆患者が抱える悩み ・治療のために進学や就職が困難になる ・抗がん剤や放射線治療による性腺機能不全の心配 ・容姿の問題で、恋愛や結婚に消極的になる ◆AYA世代のがん(上皮内がんを除く)の年間罹患数約2万2500例(2016年)の内訳 ・15~19歳:約970例 ・20~29歳:約4500例 ・30~39歳:約1万7000例   国立成育医療研究センター小児がんセンターの松本公一センター長曰く、「小児から成人への移行期に当たるため、小児に好発するがんと成人に好発するがんのいずれもが発症する可能性があります。また、希少疾患が多く、症例の集積が困難で、有効性の高い標準治療の開発が遅れるなど、治療法が確立されていないことも多い」とのことです。診療科がばらばらで、患者数が少ないため、診療経験が豊富な医師が少ないという課題も指摘されています。 ところで、これらのAYA世代のがんの悩みは、プラズマ療法でサポートを行うとかなり少なくなります。進学や就職への負荷は少なく、プラズマ療法では大きな副作用は報告されていません。当然、容姿への影響もないので、気持ちがまったく楽です。気持ちも楽なので、さらにがんに対する免疫力にもプラスに働きます。 これから、ますますAYA世代をはじめ、さまざまながん治療やそれに伴う悩みへのサポートが求められて来ています。

[がん]2020.03.17

ガンだけでなく、病気は体内環境の悪化で作られます。

ガンが遺伝子変異の蓄積によるものでないことは明らかです。 細胞環境の悪化、細胞質の悪化によりガン化していき、その結果が遺伝子変異を起こしている姿ということになります。 細胞質は、細胞核を除いた細胞の領域で、食事や呼吸から必要なエネルギーを生み出す重要なミトコンドリアを抱え込んでいます。そのミトコンドリアの内膜に存在し、細胞呼吸(好気呼吸及び嫌気呼吸)に関係するシトクロムなどの酵素が鎖状に並んだ呼吸鎖が代謝不全を起こすことで発ガンするのです。 そして、ガンだけでなく、さまざまな病気が体内環境の悪化により引き起こされているのです。糖質過剰しかり、脂肪過多しかり、動物性タンパク質過多しかり、さらに、添加物や抗生物質、農薬、重金属等が体内環境に負荷をかけ、さまざまな病気を生み出しています。
さて、東洋医学では人間は自然物であり、小宇宙として大宇宙や自然界と相関していると捉えています。当然で、人間は自然の生態系のバランスの中で生かされているわけです。 ところが、現代人は農薬や除草剤をかけて作物を食べ、抗生物質や成長ホルモンを投入した動物を食し、自ら汚した海で育った魚介類を食すようになっています。 このような食事では、当然私たちの体内は汚染され続けています。 ですから、データが示すように、ガンやその他生活習慣病はますます増加し続けています。 当たり前だと思うのですが、医療においては、このことが当たり前になっていません。少し見てみましょう。 19世紀のフランスの医師・化学者・薬学者アントワーヌ・ベシャン(1816-1908)は、微生物(細菌)は宿主内の環境が悪化した際、健康を崩した細胞から生じるのであり、微生物が健康な宿主に侵入して病気を生み出すことはないと考えていました。そして、微生物は不健康な細胞を減らしていく自然の清掃夫の役割を果たしていると捉えていました。 しかし、近代細菌学の開祖として名声を博していたルイ・パスツール(1822-1895)は、当時、病気は外界からやってくる微生物によって発生し、健康な人であっても危険な微生物の攻撃からは免れないと考えていました。 そのため、医学界は免疫力の維持・向上を推進するのではなく、外界からの悪者退治を徹底する方向に定着して行きました。 ところが、パスツールが死の間際に、「私の細菌理論は間違っていた、細菌を取り巻く環境が病気を左右するのだ」と言って、ベシャンは正しかったと自身の間違いを認めたというが、その時はすでに、パスツールの考え方が医学界に浸透し、医療業界も危険なウイルス、細菌等の撲滅を目指す方向に向かって行くのでした。
近年、日本ではますます抗生物質や抗ウイルス剤の使用量が増加しています。 しかし、自然の生態系においても、人体内の微生物群においても、必ずしも絶対的な強者・弱者、勝者、敗者が存在するわけではないのです。全てが重要な存在価値を持って拮抗関係を維持して共生しています。このような現実から、病原菌を敵とみなして殺そうとする従来の発想は改めて行くべきでしょう。 病原菌自体が病気の元凶なのではなく、拮抗関係というバランスを崩したことに問題があると考えられます。日和見感染を起こすケースでは、特定の病原菌を退治しようとするのではなく、むしろ、存在価値を認め、バランスを維持して共生できるようにしていくことを考えて行きたいものです。 最近になり、さまざまな病気が私たちの腸内環境との関連が解明されてきました。そして、腸内環境は単に善玉菌と言われている細菌類のみで成り立っているのではなく、悪玉菌と呼んでいる細菌類や日和見菌と呼んでいる細菌類のバランスが大切なことが理解されています。今はそう呼んでいるだけであって、本当はもっと深い役割があるのでしょう。 病原菌を殺したり、何でも消毒したりするよりも、生活習慣を整えたり、心の持ちようを整えたりして、崩れた拮抗関係を回復させ、体の内外の微生物群のより良い共存に持っていくことの方が重要になっているように思います。 我々を生かしてくれていることに謙虚になり、自然界に感謝して過ごして行きたいものですね。   (参)食物養生大全、底なし闇の[癌ビジネス]

[がん]2020.03.15

「風の谷のナウシカ」が真実を教えてくれている~ブログ『癌と食養』:自然療法による癌治療より

自然療法は5大療法の一つであり、自然の絶妙なバランスの中で生かされていることの畏敬の立ち位置の医療です。一番、人に優しく包み込む医療です。 そのような医療は、病気を憎き敵と見なし攻撃する西洋医学とは違い、病気を起こした原因に反省し、謝り、愛で包み込んで行くような姿です。 このような考え方は、私の大好きな「風の谷のナウシカ」に見出すことが出来ます。 今回、同様な考えを伝えてくれているブログ『癌と食養』の中で見つけたので、今回そのブログの「風の谷のナウシカと千島学説」の中から、勝手に端折ってご紹介します。
…あの“腐海の森”で、毒を出して人を寄せつけないオウムをはじめとする昆虫たちが、なぜか突然、がん細胞と重なって見えたのだ。 「火の7日間」-それは、人間が作り上げた文明を焼き尽くす恐ろしい戦争でした。 それから、千年という長い長い年月が過ぎ、地球には“腐海”と呼ばれる毒を出す植物たちの森が広がっていきました。腐海は、巨大化した「蟲」たちの住処。人間はその外側、残された土地に国を作り、腐海や蟲たちに怯えながら暮らしていました。誰も近寄らないその腐海の中を、たったひとりで歩いている少女がいました。少女の名はナウシカ。ナウシカは、自然や生き物を愛するやさしい少女でした。 …ナウシカは、キツネリスのテトが牙をむいて、自分の指に噛みつき血を流しても「こわくないのよ、ほら、こわくない。ねっ」と言って、指を差し出し続ける。するとテトは、自分が噛んで傷つけたために流れているナウシカの指の血を、次第に舐め始める。 「怯えていただけなんだよね。こわかっただけなんだよね」と言いながらテトに触れる。ナウシカは、こうして自分を攻撃してくるものと一瞬のうちに仲良くなってしまう。ナウシカは知っていたのだ。攻撃してくるものは、怯えているものであることを。怒っているものは、傷ついているものであることを。 …人間が毒を出す森である腐海を焼き尽くしてしまおうと攻撃を始めると、腐海の王である強大な蟲オウムが人間を殺そうと暴動を起こす。ナウシカは「怒らないで、こわがらなくていいの。私は敵じゃないわ」と言ってオウムを抱きしめる。 オウムは人間に攻撃されたため、足はちぎれ、体から青い液体を流し続ける。目は怒りで赤く燃えている。死にかけているオウムに寄り添い、ナウシカは言う。 「ごめん‥ごめんね‥。許してなんて言えないよね。ひどすぎる…」 すべてを破壊し尽すほど荒れ狂っていたオウムたちも、ナウシカの優しい語りかけによって静まってゆく。ナウシカの愛だけが、オウムの怒りと凶暴性を失速させられるのだ。 …ナウシカは知っていたのだ。腐海は、人間が汚した世界を綺麗にするために生まれた森であることを。腐海の樹木は、汚れた土や水の毒を体に取り入れて、地下で美しい水、空気、胞子、結晶を作っていたことを。腐海の蟲たちは、本当はみな、その森を守る精であるということを…。 「風の谷のナウシカ」と「千島学説」が私の中で不思議に重なってしまった。 千島学説(故、千島喜久男医学博士の学説)では、がんは「血液の汚れを警告しているもの」であり、がん細胞は「汚れた血液の浄化装置」だという考え方をしている。現代西洋医学のがんに対する考え方とはまったく違う。・・・
今、我々の体内はさまざまなもので汚染され、地球環境も同様です。 その結果、私たちの体内にはガンが増加し、地球には、今回の新型コロナウイルスを始めさまざまな自然災害が人類に牙を剥き始めて来ました。 その時に、過度に不安になったり、恐れたりせず、また、日常においてもイライラ、せかせかせずに、心を穏やかに安寧の心持で過ごして行きましょう。 瞑想や祈りの時間を作って過ごして見ましょう。 こんなところから、宗教になって行くのでしょうか。 決して宗教ではありませんが、少しずつ、周りの人々への言葉遣いや声掛けを優しくし、周りの環境(人や自然など)に感謝して過ごして行きたいものですね。   (参)ブログ「癌と食養」(http://cancer-treatment-with-diet-cure.doorblog.jp)

ガンと遺伝子変異は直接関係ない根拠を知ろう!

がんは遺伝子の異常が積み重なって出来たという説がまかり通っていますが、実は遺伝子異常、遺伝子変異は結果であるのです。 その「がんの原因」を検討する重要な実験が、1980年代に相次いで行われていたのです。 その中で、核の遺伝子が、正常細胞になるかがん細胞になるかのカギをまったく握っていない、ということをはっきりさせた実験があります。
このノーベル賞級の実験は、2011年発表のCancer as a metabolic diseaseに掲載され、世界中の医師たちがその内容を目にすることになりました。 その結果、がんはミトコンドリア呼吸代謝異常だという認識が、今では世界の知識となっているのです。 このサイブリット実験では、「細胞核を抜いた正常細胞の細胞質とがん細胞の核を融合した細胞(ハイブリッド)が分裂増殖すると、正常細胞になる」ことを証明しました。 逆に、「正常細胞の核と細胞核を抜いたがん細胞の細胞質を融合すると、がん細胞になるか死ぬかとなる」ことを証明しました。 この実験結果は、核の遺伝子説の間違いを示すものですが、この事実は、がんの三大療法の根拠をすべて無意味にさせることになってしまうので、医療業界からの抵抗も非常に大きなものとなります。 もし、遺伝子異常でがんが発生するのであれば、遺伝子情報は細胞核に保管されているので、がん細胞の核を正常細胞の細胞質にいれた細胞は、変異したDNAによってがん細胞になるはずなのです。 つまり、がん細胞になるかどうかはDNAのある核に影響されるのではなく、細胞質の状態に左右されるのです。 では、細胞質のどのような状態が、がん化の原因なのでしょうか?それは、がん細胞に関する実験や観察された事実から次のような仮説が得られています。 それは、細胞の環境の悪化により、ミトコンドリアが分裂し断片化し、酸素呼吸が低下し解糖(発酵)の増大を引き起こし、がんの代謝が起こること、つまりがん化するのです。 また、がん細胞にサポニンを投与したり、サイクリックAMPを投与することで、がん細胞が正常細胞に再分化(正常化)することも確認されています。 つまり、がん細胞には遺伝子は関与していないということなのです。 小林常雄医師も10年以上前から、がん細胞は万能細胞と同じ過程で作られて、細菌時代の分裂形態に戻っただけだと証明しています。 ボストン大学生化学教授のトーマス先生は、ミトコンドリアが傷害され、呼吸代謝機能に障害が起こることが、がん化の本質的な原因だと言っています。 がんの発生において、遺伝子異常も起こるけれども、それはがん化のプロセスの下流の現象、副次的な変化である、という主張です。 食事や生活習慣を改めることで、体内環境を改善すれば、抗ガン剤よりも効果があることは実証されていますし、さらに、がん細胞を正常細胞に変えることも不可能ではないのです。 プラズマ療法では、その正常化の過程のミトコンドリアの機能を高めることにも役に立っています。   (参)がんの正体がわかった!