スタッフ公式ブログ

2021年11月

アメリカ薬学会が困惑した「不都合な真実」

「うつ」というと、精神科に行って抗うつ薬をもらうのが当たり前になっています。多くの人々が複数の抗うつ薬に依存する状態になっています。しかし、心の病気を薬で治せるわけではありません。あくまで対処療法で、不安感などの症状をごまかすだけのものです。しかも、多くの副作用の問題があります。

一時的に気分が晴れても、症状が回復したわけではなく、服用した多くに、睡眠障害や口内の渇き、吐き気や集中力の低下などの副作用が認められています。

このような状況で、アメリカの臨床心理学者、ジェームズ・ブルーメンソールが156名のうつ病患者を集めて大規模な実験を行いました。

その実験は、被験者を無作為に3つのグループに分け、一つは、ゾロフトという抗うつ薬を服用するグループ。もう一つは、週に3回、30分ずつ運動をするグループ。もう一つは、運動と抗うつ薬の両方を取り入れるグループです。

4カ月後、被験者のほとんどは病状が劇的に改善し、もはやうつ病の症状は見られなかった。ゾロフトを服用していたグループと運動をしていたグループでは、回復した人の数は変わりませんでした。しかし、うつ病は回復したかに思えても完全には治癒しているわけではなく、再発することも多いのです。さらに、半年間、被験者自身で服薬か運動かなどを選択して観察しました。

すると、最も効果があったのは「運動」でした。半年後にうつ病を再発したのは、わずか8%で、抗うつ薬のグループでの再発は38%でした。

つまり、運動は抗うつ薬よりも強力だったのです。運動は、莫大な開発費用をかけた抗うつ薬よりもはるかに安全で安価です。

しかも、この種の研究はブルーメンソール1人ではなく、運動が効果的なことを立証する多くの論文が上がっています。

そして、これらの論文により、最も効果がある運動はランニングでした。また、ウォーキングにうつ病を予防する効果があることも明らかになりました。毎日20~30分歩くことで、うつ病を予防出来て気持ちが晴れやかになるのです。

そして、週に5日歩くだけで認知症の発症率を40%も減らすことができます。クロスワードパズルを解くことよりはるかに効果があり、認知症を防ぐだけでなく、認知機能すべての衰えを防ぐことができるのです。

仮にこれが薬なら、あっという間に世界中に広まって飛ぶように売れ、ノーベル賞級の革新的な発明としてもてはやされたに違いありません。大勢の人が自分や家族が認知症にならないように、われ先にと処方箋をもらいに走ったはずです。

薬学会や製薬メーカーにとっての「不都合な真実」ですが、逆に言えば、運動はとても価値のあることなのです。

ぜひ、積極的に外に出て歩きましょう。

 

(参)一流の頭脳

[健康法]2021.11.28

睡眠に良い生活習慣をとりましょう!

前回、睡眠に悪い生活習慣をご紹介しました。今回は睡眠に良い生活習慣をご紹介します。

まずは、睡眠に悪い生活習慣を改めて、生活習慣を改善することです。「ブルーライト」「喫煙」「飲酒」「興奮系娯楽」「寝る前2時間以内の食事」を減らすかやめることです。

そして、昼はしっかり太陽の光を浴びてバリバリ活動し、夜はリラックスすることです。

「生活習慣の改善をしても、睡眠が良くなりません」という人がいます。そういう人は、午前中や日中の過ごし方に問題があります。午前中、昼頃まで寝ていて太陽の光を浴びない。ほとんど外出しない。運動不足である。高齢者やメンタル疾患の人に多いパターンです。

しっかり朝起きて散歩をすることで、セロトニンを活性化し、体内時計をリセットし、交感神経をオンにし、最高の1日をスタートできます。睡眠ホルモンメラトニンは、セロトニンによって作られるので、日中しっかり活動する必要があるのです。

睡眠改善というと、つい「夜」の習慣ばかりに注意が向いてしまいますが、「朝活」(朝散歩)と「日中」(運動)の活動があって、三位一体で睡眠改善は完成されるのです。

日中の運動に関して、オレゴン州立大学の研究によると、1週間に150分の運動を行うことにより、睡眠の質が65%改善しました。日中の眠気は65%減少、日中の疲労感や集中力が45%改善しました。早歩きでも良く、1日20分程度の運動で睡眠の質が劇的に改善するのです。

また、アパラチアン州立大学の研究では、午前7時、13時、19時に運動する3つのグループにわけて睡眠パターンを調べました。結果は、午前7時に運動したグループの睡眠時間が最も長く、眠りも深く、身体回復と関係のある「深いノンレム睡眠」は、最大で75%も多くなりました。睡眠に良いベストの運動時間は、朝なのです。

運動すると体温が上がり、深部体温が下がるのに時間を要するので、睡眠前2時間以内に激しい運動をするべきではありません。

運動をすると睡眠がものすごく深く、朝の目覚めも実に気持ち良いものになります。強度の強い運動であれば、たった1回の運動でも、睡眠改善を実感できるはずです。

そして、寝る前はリラックスして過ごしましょう。

普段、寝る直前までスマホなどの視覚系や興奮系の娯楽が習慣になっている方が多くなっていますので、リラックスして過ごす具体的な方法をご紹介します。

まずは「入浴」です。

ただし、入浴でいったん上がった深部体温が下がるまで時間を要するので、90分前までには湯船を出る「90分前入浴」を意識しましょう。

「読書」はリラックス効果が高く、睡眠にプラスに働くことが科学的に認められています。ただし、続きが気になる小説、漫画はご注意ください。

「音楽」「BGM」では、クラシックなどのゆったりした音楽、波の音などの環境音にはリラックス効果があります。激しい曲や大音量は逆効果です。

その他、「キャンドル」「暖炉」「アロマ」「マッサージ」「瞑想」「ストレッチ」「日記」などがあります。寝る直前に落ち着いた気持ち、幸せな気持ち、ポジティブな気持ちで布団に入れれば、次の日はきっと幸せな気持ちで新たな1日を迎えることでしょう。

ちなみに、プラズマ療法は自律神経バランス力を強化して睡眠の質を高めます。ぜひ、継続して健康維持にお役立てくださいね。

 

(参)ブレインメンタル強化大全

[健康法]2021.11.23

睡眠に悪い生活習慣

睡眠を削ることは命を削ることです。少なくとも6時間以上を確保して休みましょう。

さらに、睡眠時間だけではなく、睡眠の質を良くすることが大切です。そのためには、睡眠に悪い生活習慣を減らし、睡眠に良い生活習慣を増やすことです。今回は、睡眠に悪い生活習慣をご紹介します。


まず、睡眠に良くない生活習慣は、スマホに影響されている現在、ワースト1は「ブルーライト」です。

ブルーライトとは、スマホ、タブレット、パソコン、ゲーム機、蛍光灯などから発せられる青色の光で、波長が380~500nmの光のことです。この波長は青空の波長、昼の波長で、日没後に浴びると、脳は「今は昼だ」と誤認し、覚醒状態となります。そして、睡眠物質のメラトニンの分泌を抑制してしまいます。特に、寝る前に長時間スマホやタブレット、ゲーム機などを見続けることが問題で、長時間使うほどにメラトニンは抑制されるのです。

ちなみに、睡眠物質のメラトニンは疲労回復、免疫増強作用、抗酸化作用、新陳代謝アップ、抗腫瘍作用など多様な働きを持ち、「不老長寿の妙薬」ともいえる究極の健康ホルモンです。

ワースト2は「飲酒」です。

「寝酒は睡眠に良い」は誤りです。不眠症の人の80%がお酒を睡眠のために用いていたという調査もあります。飲酒は、睡眠に極めて悪影響を及ぼします。飲酒は寝付くまでの時間を若干短縮しますが、睡眠の後半部分とレム睡眠を抑制するので、中途覚醒が起こりやすく、早朝に目が覚めて、トータルの睡眠時間は短くなります。

どうしても飲酒するなら、寝る前に2時間は開けて悪影響を最小限にすること。そして、水分補給をきちんと行ってください。

ワースト3は「興奮系娯楽」です。

興奮系娯楽とは、ゲーム、映画、ドラマ、マンガなどです。ゲームをしていて深夜遅くになっても眠気がこない。それは興奮物質アドレナリンがじゃんじゃん分泌されているからです。アドレナリンは交感神経刺激物質で、心拍数や血圧を上げて興奮状態にします。また、これらはそのままブルーライトを浴びる行為にもなるので、睡眠物質メラトニンが抑制されます。若い人の突然死の原因にも挙げられています。

ワースト4は「寝る前2時間以内の食事」です。

寝る前の食事は、睡眠の質を低下させます。食事を摂って血糖値が高い状態では、成長モルモンの分泌が低下します。成長ホルモンは、小児期では体の成長・発育に働き、思春期では性的な熟成促進に働き、成人期では代謝調整・免疫機能・認知機能などに作用します。ですから、睡眠の質が悪いと代謝が悪くなり、疲労の回復が悪くなったり、肥満の原因にもなります。

寝る直前まで間食しながら飲酒は最悪になりますね。

最後、ワースト5は「喫煙」です。

本来は、ワースト1になりますが、喫煙しない人もいるので、あえてワースト5にしているだけです。それほど喫煙は最も悪い習慣になるのです。

喫煙者は非喫煙者に比べて不眠症の率が4~5倍に跳ね上がります。入眠時間も非喫煙者と比べて、平均15分遅くなります。タバコに含まれるニコチンは、興奮物質アドレナリンを分泌させて、強烈な覚醒作用を発揮させてしまうのです。

睡眠の質が割る人、睡眠障害の人、メンタル疾患の人、睡眠の質向上でベストパフォーマンスを目指したい人なら、ぜひ禁煙をしましょう。

 

(参)ブレインメンタル強化大全

[健康法]2021.11.21

病や逆境を好機ととらえて前に進みましょう

突然の大病の宣告や悩み、トラブルといった辛い出来事は誰にでもやってきます。

しかし、それを苦しい、辛いと嘆き続けるのでしょうか。

今回は、愛読書、月刊「致知」12月号の中の田坂塾塾長、田坂広志氏の「いまを生きよ、いまを生き切れ」より、若き日の長い大病の体験から「死中に活」を見出し、より良い人生や仕事を全うするための心の在り方、求められる覚悟をご紹介します。


「病とは福音なり、逆境とは好機なり」とは、病気とは一見不運なことのようで、実は幸運の兆しでもあるという、人生の真理です。私たちの覚悟次第で、好機に転じることができるのです。死中に活を見出すことができるのです。

では、どうすれば、人生の危機や逆境を好機に転じることができるのか。

それは、心に「ポジティブな想念」を持つことです。

その理由は、3つあります。

(理由1)喜びや希望、安心や感謝などのポジティブな想念に包まれると、生命力が横溢し、逆境を越える力と叡智が湧き上がってくるからです。

(理由2)ポジティブな想念を抱えていると、自分の周りからネガティブな想念の人が離れていき、ポジティブな想念の人が集まってくるからです。

(理由3)ポジティブな想念を持っていると、自然に、悪い運気が去っていき、良い運気を引き寄せるからです。

ここで、心には「双極性」の問題があり、「必ず成功する」と強く念じても、無意識の世界には、必ず「失敗するのではないか」というマイナスの想念が生まれてしまうのです。

では、どうすれば「心の双極性」の問題を超え、心にポジティブな想念を持ち、目の前の逆境を越えていくことができるのか。そのためには、ネガティブな想念が生まれない「絶対肯定の人生観」を定めることです。

それは、以下の「五つの覚悟」を定めた人生観です。

(第1の覚悟)「自分の人生は、大いなる何かに導かれている」と信じること。

 心の中に「不思議な安心感」と呼ぶべき、ポジティブな想念が広がっていきます。

(第2の覚悟)「人生で起こることは、全て深い意味がある」と考えること。

 人生で与えられる、いかなる逆境にも大切な意味があると受け止めることができるならば、心の中の後悔や慚愧、不安や恐怖などのネガティブな想念は、自然に消えていきます。

(第3の覚悟)「人生における問題、全て、自分に原因がある」と引き受けること。

 自分以外に原因があると思うと、ネガティブな想念が湧き上がってきます。自分に原因があると「引き受ける」ことは決して自分を責めることではありません。自分に原因があると受け止めることによって、自分の成長の課題に気がつき、さらに大きく成長をしていけると考える、極めてポジティブな想念なのです。

(第4の覚悟)「大いなる何かが、自分を育てようとしている」と受け止めること。

 「成長した自分を通じて、素晴らしい何かを成し遂げさせようとしている」と受け止めるとです。

(第5の覚悟)「逆境を越える叡智は、全て、与えられる」と思い定めること。

 逆境を越える叡智は必ず与えられると深く念じるならば、不思議なほど心が静まり、勇気が湧き上がってきます。

 

以上の5つの覚悟を持った「絶対肯定の逆境観」に、さらに大切な2つの人生観を身につけることです。

それは、「死生観」と「使命観」です。

「死生観」は、どんな逆境でも「命が取られるわけじゃないだろう!」「生きているだけ有り難い」という感謝と絶対肯定です。心が落ち着き、肝が据わり、その逆境を越えていく力が湧いてくるのです。

「使命観」は、自分の命を使う覚悟です。「自分は、この仕事を通じて世の中に光を届けよう」「自分は、この仕事に人生を奉げよう」と思い定めている人は、いかなる逆境がやってきても強いのです。

そして、最後に、以上の「逆境観」「死生観」「使命観」をさらに確固としたものとして身につけるためには、日々行うべき習慣があります。

それは、「祈り」の習慣です。

「何かして欲しい。こうなって欲しい」という「願望の祈り」ではありません。

一つは、すべてを大いなる何かにゆだね、ただ「導きたまえ」と祈る「全託の祈り」です。

もう一つは、いかなる逆境が与えられても、ただ無条件に「有り難うございます」と祈る「感謝の祈り」です。

この二つの祈りを日々の習慣とするならば、必ず「絶対肯定の想念」が身についていきます。


逆境の時、ぜひ上記から学び、心をポジティブに保ち、好機に転じていってください。

私も、朝の瞑想の後、アファメーションや「ホ・オポノポノ」「祈り」等を使っています。

「本物技術のプラズマ療法を中心とした統合医療が世の中に広まっていって欲しい」と願っています。

 

(参)月刊致知2021年12月号

創薬への注目と同時に、プラズマ療法も見て欲しい

先日、11月10日の岐阜新聞で「プラズマで新薬目指す、抗がん活性解明へ 岐阜薬大と名大研究センターが協定」の記事がありました。

【記事内容】「岐阜薬科大は9日、名古屋大低温プラズマ科学研究センターと、プラズマ技術を利用した創薬や人材交流に関する連携協力協定を結んだ。電子やイオンなどの集合体であるプラズマは、がん細胞に照射すると死滅する効果が確認されているが、プラズマの薬は国内外にない。両者が協力して研究を進め、世界初のプラズマ技術を応用した新薬の開発を目指す。プラズマは抗がん剤として利用することが可能となっているが、抗がん活性を示すメカニズムは不明な点が多い。協定では薬学的な観点から、抗がん活性を解明するとした。また、プラズマのエネルギーを抑え、医薬品として有機合成する方法を探り、薬を体内の目的の場所まで効率よく届けるシステム「ドラッグデリバリー」への応用に向けた研究も推進する。岐阜薬科大はプラズマと薬学を結びつけた研究の草分け的な存在で、1980年代から複数の研究者がプラズマや薬学、医療に関する研究を進めてきた。名古屋大低温プラズマ科学研究センターは、物質科学やバイオシステム科学など4部門で、約90人が研究に取り組む。国内29カ所の共同研究機関と世界20カ所のプラズマ研究機関と学術研究提携している。薬学系の研究機関と協定を結ぶのは、岐阜薬科大が初めて。岐阜市大学西の岐阜薬科大本部キャンパスで締結式が行われた。原英彰学長は「プラズマ研究は本学にもベースはあり、あらゆる分野で連携し業績を残したい」と述べ、堀勝センター長は「創薬の起源を持つ美濃の地で、世界をリードする研究を担いたい」と力を込めた。」

 

プラズマ療法はがんのアポトーシスを目的に多くの臨床例が積み上げられています。

記事には、「プラズマの薬は国内外にない」とありましたが、すでにプラズマウォーターがあり、万能薬に値することは研究会の先生方もご存知です。

今回は、プラズマの持つ力を医薬品として有機合成して行こうというものです。確かに、今のプラズマ療法で30分しばられるよりは、お薬として服用できればどれほど楽でしょう。

しかし、病気は生活の赤信号であり、今までの生活習慣や人間関係などのアンバランスを気付かせてくれるものです。今の医療のように病気になって、病院に行って、検査してもらって、病名を付けてもらって、薬をもらって・・・というようにすべて人任せ、受動的ではどうなのでしょう。やはり、気付いていって反省する時間、生活習慣を見直していく時間がそれなりに必要なのではと思ってしまいます。

また、本物技術のプラズマ療法が医療機器として取り合ってもらえていないのは、単に括るカテゴリーがないだけでなく、今の医療が細分化されたものを好み、複雑化され高額になり医療を潤わせるものでなければならないからです。手を加えて高額な医薬品が出来上がれば、大歓迎でしょう。

その時には、さらにプラズマ療法も注目されるはずです。今まで通り、丁寧に利用者さんに寄り添って健康サポートをしていきましょう。

[ブログ]2021.11.14

睡眠は脳のゴミ掃除の時間です!

日本人は寿命の延伸に伴って、人生100歳まで謳歌できる可能性が高まっています。

しかし、100歳以上の人の90%が認知症(軽度認知機能障害を含む)です。80歳を超えると5人に1人以上、90歳を超えると5人に3人以上が認知症になっています。

その認知症を予防する効果的な方法が「睡眠」と「運動」です。その一つの「睡眠」の働きをご紹介します。


認知症は、脳の病気や障害など様々な原因により、認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる症状をさす言葉で、病名ではありません。認知症の原因になる病気は、よく知られているアルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症、血管性認知症他、甲状腺機能低下症、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫などです。

その中で主なタイプであるアルツハイマー型認知症は、脳の老廃物と言われている「アミロイドβ蛋白」の蓄積で発症するとされています。アミロイドβ蛋白は、脳にたくさん蓄積すると「老人斑」を作り、強い神経毒性により脳の神経細胞が減少させ、脳を萎縮させていきます。そのため、物忘れから徐々に記憶障害、認知機能障害が進行していきます。時間や場所が分からなくなったり、話している言葉が理解できなくなってしまいます。

さて、私たちの脳は毎日、アミロイドβ蛋白やその他の代謝産物を含めさまざまな老廃物が産生されています。そして、その老廃物を洗い流してくれる「お掃除」システムがあるのです。

それは、夜間の睡眠中に、脳内のグリア細胞(脳の神経細胞を支えている細胞)が60%も収縮してスキマができ、そこに脳脊髄液が勢いよく流れ込み、脳の老廃物洗い流してくれるものなのです。ジェット水流による洗濯が脳の中で毎日行われているイメージです。

つまり、きちんと睡眠をとっていれば、アミロイドβ蛋白は毎日きれいにお掃除されます。そして、このお掃除システムは「深い睡眠」ほど活発に働くのです。

7時間以上の睡眠時間をキープし、深い睡眠をしっかりととっていれば、アミロイドβ蛋白は溜まることはなく、アルツハイマー型認知症を予防できるのです。逆に、睡眠時間を削るほど、アミロイドβ蛋白は溜まりやすく、アルツハイマー型認知症を加速させるのです。

実際、睡眠障害を認めない人と、睡眠障害を認める人を比べると、アルツハイマー型認知症の発症リスクは4~5倍にも増えます。

また、アメリカの国立衛生研究所の研究によると、40歳の健康な男女を30時間眠らせずに、つまり「たった1日の徹夜」で、その脳をPET(高精度の画像診断装置)で調べたところ、海馬、海馬傍回、視床の3つの領域でアミロイドβ蛋白の蓄積が認められました。

前回同様、「睡眠を削ることは命を削ること」に等しいのです。

ですから、安易に睡眠時間を削ることをせずに、しっかりと睡眠をとっていきましょう。

ちなみに、コーヒーはさまざまながんのリスクを50%以上低下、アルツハイマー型認知症のリスクを65%低下させ、その発病や進行を2~5年遅めます。

また、運動も認知症のリスクを50%減らします。

そして、プラズマ療法も認知症の予防と改善に有効です。プラズマ療法は本物技術であり、全てを良くするのです。

 

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[健康法]2021.11.10

睡眠を削ることは命を削ることです❕

スマホでYouTube、ついつい寝不足なんて、今どきのあるあるですね。

朝寝起きが悪かったり、日中ぼ~っとしたりするけど、健康診断では特に引っかからないですし、仕事も普通にこなせています。

睡眠不足が当たり前になっている人は、本当に大勢いますね。

事実、日本人の睡眠不足は深刻で、経済協力開発機構(OECD)30カ国中日本はワースト1(2019年)です。睡眠時間は6時間22分ほどと世界平均よりも61分も短いのです。さらに、年間で毎日の平均睡眠時間が6時間未満の人の割合は、男性36.1%、女性39.6%。性・年齢階級別では、男性の30~50代、女性の40~60代では4割を超えているのです(平成30年国民健康・栄養調査)。そして、日本人の約4割が睡眠不足であり、健康的な睡眠がとれている人は、3~4人に1人しかいないのです。

不眠は加齢とともに増加し、60歳以上では約3人に1人が睡眠の問題で悩んでいます。また、日本人の14人に1人が睡眠薬を服用しているのです。

ここで、ほとんどの睡眠研究で「6時間以下」とそれ以上の群で比較研究していて、「6時間以下」の群で大きな健康の害があらわれるので、「睡眠時間6時間以下」の人を「睡眠不足」とします。ちなみに「睡眠障害」とは、眠りたいけど眠れない状態で、日中の眠気や仕事のパフォーマンスの低下をきたしています。また「睡眠負債」とは、睡眠不足が続くことにより、認知機能の低下や健康へのマイナス効果が蓄積された状態を言います。

また、ショートスリーパーは特別な遺伝子の突然変異を持っている人で、10万人に4人ほどなのです。

では、睡眠不足(睡眠時間6時間以下)はどのような害があるのでしょうか。大きく以下の3つです。

  • 寿命が短縮、死亡率は5倍
  • 仕事のパフォーマンスの低下、集中力・注意力・判断力・感情コントロールなどの脳機能が低下
  • 肥満(通常より4倍太りやすい)、食欲増進ホルモンが増加

 

楽しみたいためについつい寝る時間が遅くなり、結果睡眠時間が短くなり、実はそれで寿命を削ってしまうのです。しかも、死亡率5倍です。脳卒中4倍、心筋梗塞3倍、認知症5倍、そして日本人の死亡原因第1位のがんは6倍です。「寝る間も惜しんで、働き続けていたんです」と頑張ってきていたがんの方が多いのもうなずけます。

睡眠を削ることは命を削ることなのです。ですから、しっかり睡眠はとりましょう。

早く寝て早く置きましょう。朝活の効用は以前ご紹介しましたが、睡眠不足になっては元も子もないので、寝る時間をきちんと決めてしっかり睡眠を取っていきましょう。

 

(参)ブレインメンタル強化大全

[がん/健康法]2021.11.06

音楽をもっと活用しよう!

音楽療法というものがあります。

日本音楽療法学会の定義によると「音楽の持つ生理的、心理的、社会的働きを用いて、心身の障害の回復、機能の維持改善、生活の質の向上、行動の変容などに向けて、音楽を意図的、計画的に使用すること」とあります。

音楽には、人の生理的、心理的、社会的、認知的な状態に作用する力があります。音楽療法では、活動における音楽の持つ力と人とのかかわりを用いて、クライエントを多面的に支援していきます。言語を用いた治療法が難しいクライエントに対しても有効に活用できる方法です。

そして、音楽療法の活動は、クライエントの「より良い生活(QOLの向上)」につながります。例えば、コミュニケーション、子どもの心身の発達、孤立を防ぐ人との交流、社会性問題行動の減少、心の安定、精神的な成長、介護予防、言語や身体のリハビリなどの分野で役立つのです。

実際、音楽療法を行う音楽療法士(民間資格)は医療・福祉・教育の各分野で、子どもの発達支援、健康維持、介護予防、病気・事故後のリハビリテーション、学習支援、認知症の症状の緩和、痛みの緩和、心のケアなどの目的で活動されています。

狭義の一般的な対象年齢は乳幼児から高齢者まで、健常な人から重度の障害のある人までと様々です。

しかし、本来の対象は、地球上の生命全てです。というのも、音は自然にあふれているからです。自然の中の鳥のさえずりや川のせせらぎ、岸辺の波打つ音など、人間の耳に聞こえる音から聞こえないけど波動として測定されるさまざまな周波数の波動といったエネルギーに満ちているのです。

そして、音や音楽は、多くの人が思っているよりも遥かに大きな影響を心身に及ぼしています。例えば、胎児に音が届かなければ、聴覚が未発達のまま産まれてくることになります。聴覚の未発達は、他の脳機能の未発達を伴うことにもなります。あるいは、人工的な騒音に晒されれば健康を害し、自然界の環境音や優れた音楽を聞けば心身の機能が高まり健康が増進するのです。聞かせる音により水の結晶構造の相違が生じ、人体のみならず植物の生育にも影響を与えるのです。

そして、音は耳だけで聞いているのではなく、全身の細胞で聞いてます。それにより、血行が良くなったり、免疫が高まったりもして行くのです。

ですから、出来るだけ自然の環境音を浴びたり、それに近い音域を再現できる設備で音楽をを聞いてみましょう。早起きして自然の中を散歩しましょう。素敵な一日が始まります。

 

(参)日本音楽療法学会

[ブログ]2021.11.03