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健康法

風邪に備えた過ごし方

冬本番の寒さで迎えた新たな年ですが、世界規模で演じているコ〇ナ劇場の第2幕においては尾身ク〇ン株なるもので不安を煽っています。

この尾身ク〇ンは変異とは大違いで、今までのACE2受容体に結合するタイプとは別もので、のどなどの粘膜に付着するタイプで、いわゆる今までの一般的な風邪なのです。

ですから、症状も軽症が多く、頭痛や咽頭痛、発熱、関節痛などの普通の風邪症状です。子どもの頃からかかっているので、免疫の記憶は確立されているので重症化はしにくいですし、3、4日もあれば治るのです。

但し、PCR検査では陽性者を非常に増やしますので、これから持って行こうとするステージにはうってつけなのでしょう。

このようなことを知って、とにかく一般的な風邪に備えれば良いのです。

まずは、生活リズムを乱さないことです。どうしても年末年始は食事もカロリーオーバーになりがちですし、炎症を起こしやすいごちそうに偏ります。睡眠のリズムも乱れ、当然、免疫力は落としてしまいます。

ビタミン、ミネラルも代謝に追いつかず、体内酵素も手一杯です。しっかり野菜や果物などからビタミンやミネラルを取ったり、サプリメントで補ってください。

また、カロリーオーバーによる消化器官の負担を考えて、食べ過ぎないようにして行きましょう。明後日には、五節句の一つ「人日の節句」で七草粥を食べる日が来ます。七草粥には、お正月の豪華な食事で疲れた胃腸を休めたり、デトックス(体内毒素の排出)を促す働きがあります。今はスーパーでも簡単に七草粥セットも売っています。デトックスの働きは低下しますが、それでも日本の伝統文化を改めて知る機会でもあります。

さらに、プチ断食やファスティングも良いでしょう。近くグループファスティングを企画していますので、ご興味がある方はご一緒にしてみませんか。

そして、空気の乾燥にも気を配って下さい。特に、肌や粘膜には潤いは大切です。しっかり保湿して行きましょう。

また、電磁波は皮膚に炎症を起こすので、当然、電磁波対策はいろんな面で大切です。小さな子どもの脳を守ることやがんなどの重い病まで、電磁波の害に気を配るのは統合医療の基本です。室内空間をイヤシロチにするヒーリングデバイスのソマヴェディックはお勧めです。伝統的な正月の縁起物の鏡餅やダルマ、干支の置物、しめ飾り、破魔矢などは味わいがありますが、科学的根拠(エビデンス)においてはソマヴェディックに軍配が上がります。上手く取り入れてみて下さいね。

これから益々社会がデジタル化、AIにより管理社会になって行きます。便利な技術ですが、忘れてはいけないのは、私たち人間は、自然の営みの中、大いなる自然、この地球で生かされているという事実です。グローバル企業が強く資本主義を押しつけて進めて行く流れで、デジタルと組み合わされると、より獰猛になって行きます。自然物である私たち人間の思考や営みとAI技術のスピードとはとてつもない時差があり、その解離で不安や恐怖、思考停止が引き起こされて行きます。本来私たちの営みの目的は、幸せになることです。その事を忘れずに、丁寧にゆっくり足元を確認しながら過ごしていく1年にして行きたいですね。

今年も、プラズマ療法を中心とした統合療法で、世の中を良くする活動を続けて行きたいと思っています。プラズマ療法を導入されたい方を引き続き募集しています。昨年も2件サポートさせて頂きました。親身にご指導させて頂いております。ぜひ、お声がけください。

100歳以上が多い”ブルーゾーン”の暮らし方

日本は世界でも長寿国の一つですが、特に世界の平均よりも顕著に長生きしている“ブルーゾーン”と言われている地域があります。

今回は、その4つの地域の暮らし方をご紹介します。


日本:沖縄

植物性食品が食事の中心で、農産物を育てたり、よく歩くことから足腰も丈夫です。

アメリカ:ロマリンダ(カルフォルニア州)

セブンスデー・アドバンチスト教会の管轄地域にあり、食事は肉類は少なく、全粒穀物や野菜、果物が中心です。ナッツの摂取量が多いのも特徴です。

イタリア:サルディーニャ島

全粒粉のパンと、豆や野菜、果物を中心とした食事です。少量の赤ワインを毎日飲むのも特徴です。産業は牧羊で、1日に何kmも歩く習慣があります。

コスタリカ:コニヤ半島

豆類、とうもろこし、果物をよく食べ、日の出とともに起きて農作業をし、夕食は早めの時間に軽く済ませて明日に備える暮らしです。

 

実は、この地域の人達にはいくつかの共通点があり、端的に言えば「自然に寄り添った昔ながらの暮らしをしている」ということです。

健康長寿には、植物性食品を中心とした伝統的な食事に、規則的な生活、適度な運動量、周囲の人たちや地域の人たちと関り生きがいがあることが大切です。

京都の杏林予防医学研究所アカデミーでは、自然の営みを尊重し、その力を借りることで細胞環境を調え、真の健康を目指す「細胞環境デザイン学」を学びます。

まさに、その学びはブルーゾーンで暮らす人々に共通したものです。自然に習い、生活習慣を整えれば、後は自ずから健康になって行くものです。

多くの人工環境の中で暮らす私たちは、少しでも自然を取り入れて、そのリズムを意識して過ごす時間を取っていってみましょう。

 

(参)死ぬまで元気に生きるための七つの習慣、老けない体をつくる生活習慣

[ブログ/健康法]2021.12.08

アメリカ薬学会が困惑した「不都合な真実」

「うつ」というと、精神科に行って抗うつ薬をもらうのが当たり前になっています。多くの人々が複数の抗うつ薬に依存する状態になっています。しかし、心の病気を薬で治せるわけではありません。あくまで対処療法で、不安感などの症状をごまかすだけのものです。しかも、多くの副作用の問題があります。

一時的に気分が晴れても、症状が回復したわけではなく、服用した多くに、睡眠障害や口内の渇き、吐き気や集中力の低下などの副作用が認められています。

このような状況で、アメリカの臨床心理学者、ジェームズ・ブルーメンソールが156名のうつ病患者を集めて大規模な実験を行いました。

その実験は、被験者を無作為に3つのグループに分け、一つは、ゾロフトという抗うつ薬を服用するグループ。もう一つは、週に3回、30分ずつ運動をするグループ。もう一つは、運動と抗うつ薬の両方を取り入れるグループです。

4カ月後、被験者のほとんどは病状が劇的に改善し、もはやうつ病の症状は見られなかった。ゾロフトを服用していたグループと運動をしていたグループでは、回復した人の数は変わりませんでした。しかし、うつ病は回復したかに思えても完全には治癒しているわけではなく、再発することも多いのです。さらに、半年間、被験者自身で服薬か運動かなどを選択して観察しました。

すると、最も効果があったのは「運動」でした。半年後にうつ病を再発したのは、わずか8%で、抗うつ薬のグループでの再発は38%でした。

つまり、運動は抗うつ薬よりも強力だったのです。運動は、莫大な開発費用をかけた抗うつ薬よりもはるかに安全で安価です。

しかも、この種の研究はブルーメンソール1人ではなく、運動が効果的なことを立証する多くの論文が上がっています。

そして、これらの論文により、最も効果がある運動はランニングでした。また、ウォーキングにうつ病を予防する効果があることも明らかになりました。毎日20~30分歩くことで、うつ病を予防出来て気持ちが晴れやかになるのです。

そして、週に5日歩くだけで認知症の発症率を40%も減らすことができます。クロスワードパズルを解くことよりはるかに効果があり、認知症を防ぐだけでなく、認知機能すべての衰えを防ぐことができるのです。

仮にこれが薬なら、あっという間に世界中に広まって飛ぶように売れ、ノーベル賞級の革新的な発明としてもてはやされたに違いありません。大勢の人が自分や家族が認知症にならないように、われ先にと処方箋をもらいに走ったはずです。

薬学会や製薬メーカーにとっての「不都合な真実」ですが、逆に言えば、運動はとても価値のあることなのです。

ぜひ、積極的に外に出て歩きましょう。

 

(参)一流の頭脳

[健康法]2021.11.28

睡眠に良い生活習慣をとりましょう!

前回、睡眠に悪い生活習慣をご紹介しました。今回は睡眠に良い生活習慣をご紹介します。

まずは、睡眠に悪い生活習慣を改めて、生活習慣を改善することです。「ブルーライト」「喫煙」「飲酒」「興奮系娯楽」「寝る前2時間以内の食事」を減らすかやめることです。

そして、昼はしっかり太陽の光を浴びてバリバリ活動し、夜はリラックスすることです。

「生活習慣の改善をしても、睡眠が良くなりません」という人がいます。そういう人は、午前中や日中の過ごし方に問題があります。午前中、昼頃まで寝ていて太陽の光を浴びない。ほとんど外出しない。運動不足である。高齢者やメンタル疾患の人に多いパターンです。

しっかり朝起きて散歩をすることで、セロトニンを活性化し、体内時計をリセットし、交感神経をオンにし、最高の1日をスタートできます。睡眠ホルモンメラトニンは、セロトニンによって作られるので、日中しっかり活動する必要があるのです。

睡眠改善というと、つい「夜」の習慣ばかりに注意が向いてしまいますが、「朝活」(朝散歩)と「日中」(運動)の活動があって、三位一体で睡眠改善は完成されるのです。

日中の運動に関して、オレゴン州立大学の研究によると、1週間に150分の運動を行うことにより、睡眠の質が65%改善しました。日中の眠気は65%減少、日中の疲労感や集中力が45%改善しました。早歩きでも良く、1日20分程度の運動で睡眠の質が劇的に改善するのです。

また、アパラチアン州立大学の研究では、午前7時、13時、19時に運動する3つのグループにわけて睡眠パターンを調べました。結果は、午前7時に運動したグループの睡眠時間が最も長く、眠りも深く、身体回復と関係のある「深いノンレム睡眠」は、最大で75%も多くなりました。睡眠に良いベストの運動時間は、朝なのです。

運動すると体温が上がり、深部体温が下がるのに時間を要するので、睡眠前2時間以内に激しい運動をするべきではありません。

運動をすると睡眠がものすごく深く、朝の目覚めも実に気持ち良いものになります。強度の強い運動であれば、たった1回の運動でも、睡眠改善を実感できるはずです。

そして、寝る前はリラックスして過ごしましょう。

普段、寝る直前までスマホなどの視覚系や興奮系の娯楽が習慣になっている方が多くなっていますので、リラックスして過ごす具体的な方法をご紹介します。

まずは「入浴」です。

ただし、入浴でいったん上がった深部体温が下がるまで時間を要するので、90分前までには湯船を出る「90分前入浴」を意識しましょう。

「読書」はリラックス効果が高く、睡眠にプラスに働くことが科学的に認められています。ただし、続きが気になる小説、漫画はご注意ください。

「音楽」「BGM」では、クラシックなどのゆったりした音楽、波の音などの環境音にはリラックス効果があります。激しい曲や大音量は逆効果です。

その他、「キャンドル」「暖炉」「アロマ」「マッサージ」「瞑想」「ストレッチ」「日記」などがあります。寝る直前に落ち着いた気持ち、幸せな気持ち、ポジティブな気持ちで布団に入れれば、次の日はきっと幸せな気持ちで新たな1日を迎えることでしょう。

ちなみに、プラズマ療法は自律神経バランス力を強化して睡眠の質を高めます。ぜひ、継続して健康維持にお役立てくださいね。

 

(参)ブレインメンタル強化大全

[健康法]2021.11.23

睡眠に悪い生活習慣

睡眠を削ることは命を削ることです。少なくとも6時間以上を確保して休みましょう。

さらに、睡眠時間だけではなく、睡眠の質を良くすることが大切です。そのためには、睡眠に悪い生活習慣を減らし、睡眠に良い生活習慣を増やすことです。今回は、睡眠に悪い生活習慣をご紹介します。


まず、睡眠に良くない生活習慣は、スマホに影響されている現在、ワースト1は「ブルーライト」です。

ブルーライトとは、スマホ、タブレット、パソコン、ゲーム機、蛍光灯などから発せられる青色の光で、波長が380~500nmの光のことです。この波長は青空の波長、昼の波長で、日没後に浴びると、脳は「今は昼だ」と誤認し、覚醒状態となります。そして、睡眠物質のメラトニンの分泌を抑制してしまいます。特に、寝る前に長時間スマホやタブレット、ゲーム機などを見続けることが問題で、長時間使うほどにメラトニンは抑制されるのです。

ちなみに、睡眠物質のメラトニンは疲労回復、免疫増強作用、抗酸化作用、新陳代謝アップ、抗腫瘍作用など多様な働きを持ち、「不老長寿の妙薬」ともいえる究極の健康ホルモンです。

ワースト2は「飲酒」です。

「寝酒は睡眠に良い」は誤りです。不眠症の人の80%がお酒を睡眠のために用いていたという調査もあります。飲酒は、睡眠に極めて悪影響を及ぼします。飲酒は寝付くまでの時間を若干短縮しますが、睡眠の後半部分とレム睡眠を抑制するので、中途覚醒が起こりやすく、早朝に目が覚めて、トータルの睡眠時間は短くなります。

どうしても飲酒するなら、寝る前に2時間は開けて悪影響を最小限にすること。そして、水分補給をきちんと行ってください。

ワースト3は「興奮系娯楽」です。

興奮系娯楽とは、ゲーム、映画、ドラマ、マンガなどです。ゲームをしていて深夜遅くになっても眠気がこない。それは興奮物質アドレナリンがじゃんじゃん分泌されているからです。アドレナリンは交感神経刺激物質で、心拍数や血圧を上げて興奮状態にします。また、これらはそのままブルーライトを浴びる行為にもなるので、睡眠物質メラトニンが抑制されます。若い人の突然死の原因にも挙げられています。

ワースト4は「寝る前2時間以内の食事」です。

寝る前の食事は、睡眠の質を低下させます。食事を摂って血糖値が高い状態では、成長モルモンの分泌が低下します。成長ホルモンは、小児期では体の成長・発育に働き、思春期では性的な熟成促進に働き、成人期では代謝調整・免疫機能・認知機能などに作用します。ですから、睡眠の質が悪いと代謝が悪くなり、疲労の回復が悪くなったり、肥満の原因にもなります。

寝る直前まで間食しながら飲酒は最悪になりますね。

最後、ワースト5は「喫煙」です。

本来は、ワースト1になりますが、喫煙しない人もいるので、あえてワースト5にしているだけです。それほど喫煙は最も悪い習慣になるのです。

喫煙者は非喫煙者に比べて不眠症の率が4~5倍に跳ね上がります。入眠時間も非喫煙者と比べて、平均15分遅くなります。タバコに含まれるニコチンは、興奮物質アドレナリンを分泌させて、強烈な覚醒作用を発揮させてしまうのです。

睡眠の質が割る人、睡眠障害の人、メンタル疾患の人、睡眠の質向上でベストパフォーマンスを目指したい人なら、ぜひ禁煙をしましょう。

 

(参)ブレインメンタル強化大全

[健康法]2021.11.21

睡眠は脳のゴミ掃除の時間です!

日本人は寿命の延伸に伴って、人生100歳まで謳歌できる可能性が高まっています。

しかし、100歳以上の人の90%が認知症(軽度認知機能障害を含む)です。80歳を超えると5人に1人以上、90歳を超えると5人に3人以上が認知症になっています。

その認知症を予防する効果的な方法が「睡眠」と「運動」です。その一つの「睡眠」の働きをご紹介します。


認知症は、脳の病気や障害など様々な原因により、認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる症状をさす言葉で、病名ではありません。認知症の原因になる病気は、よく知られているアルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症、血管性認知症他、甲状腺機能低下症、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫などです。

その中で主なタイプであるアルツハイマー型認知症は、脳の老廃物と言われている「アミロイドβ蛋白」の蓄積で発症するとされています。アミロイドβ蛋白は、脳にたくさん蓄積すると「老人斑」を作り、強い神経毒性により脳の神経細胞が減少させ、脳を萎縮させていきます。そのため、物忘れから徐々に記憶障害、認知機能障害が進行していきます。時間や場所が分からなくなったり、話している言葉が理解できなくなってしまいます。

さて、私たちの脳は毎日、アミロイドβ蛋白やその他の代謝産物を含めさまざまな老廃物が産生されています。そして、その老廃物を洗い流してくれる「お掃除」システムがあるのです。

それは、夜間の睡眠中に、脳内のグリア細胞(脳の神経細胞を支えている細胞)が60%も収縮してスキマができ、そこに脳脊髄液が勢いよく流れ込み、脳の老廃物洗い流してくれるものなのです。ジェット水流による洗濯が脳の中で毎日行われているイメージです。

つまり、きちんと睡眠をとっていれば、アミロイドβ蛋白は毎日きれいにお掃除されます。そして、このお掃除システムは「深い睡眠」ほど活発に働くのです。

7時間以上の睡眠時間をキープし、深い睡眠をしっかりととっていれば、アミロイドβ蛋白は溜まることはなく、アルツハイマー型認知症を予防できるのです。逆に、睡眠時間を削るほど、アミロイドβ蛋白は溜まりやすく、アルツハイマー型認知症を加速させるのです。

実際、睡眠障害を認めない人と、睡眠障害を認める人を比べると、アルツハイマー型認知症の発症リスクは4~5倍にも増えます。

また、アメリカの国立衛生研究所の研究によると、40歳の健康な男女を30時間眠らせずに、つまり「たった1日の徹夜」で、その脳をPET(高精度の画像診断装置)で調べたところ、海馬、海馬傍回、視床の3つの領域でアミロイドβ蛋白の蓄積が認められました。

前回同様、「睡眠を削ることは命を削ること」に等しいのです。

ですから、安易に睡眠時間を削ることをせずに、しっかりと睡眠をとっていきましょう。

ちなみに、コーヒーはさまざまながんのリスクを50%以上低下、アルツハイマー型認知症のリスクを65%低下させ、その発病や進行を2~5年遅めます。

また、運動も認知症のリスクを50%減らします。

そして、プラズマ療法も認知症の予防と改善に有効です。プラズマ療法は本物技術であり、全てを良くするのです。

 

(参)ブレインメンタル強化大全

[健康法]2021.11.10

睡眠を削ることは命を削ることです❕

スマホでYouTube、ついつい寝不足なんて、今どきのあるあるですね。

朝寝起きが悪かったり、日中ぼ~っとしたりするけど、健康診断では特に引っかからないですし、仕事も普通にこなせています。

睡眠不足が当たり前になっている人は、本当に大勢いますね。

事実、日本人の睡眠不足は深刻で、経済協力開発機構(OECD)30カ国中日本はワースト1(2019年)です。睡眠時間は6時間22分ほどと世界平均よりも61分も短いのです。さらに、年間で毎日の平均睡眠時間が6時間未満の人の割合は、男性36.1%、女性39.6%。性・年齢階級別では、男性の30~50代、女性の40~60代では4割を超えているのです(平成30年国民健康・栄養調査)。そして、日本人の約4割が睡眠不足であり、健康的な睡眠がとれている人は、3~4人に1人しかいないのです。

不眠は加齢とともに増加し、60歳以上では約3人に1人が睡眠の問題で悩んでいます。また、日本人の14人に1人が睡眠薬を服用しているのです。

ここで、ほとんどの睡眠研究で「6時間以下」とそれ以上の群で比較研究していて、「6時間以下」の群で大きな健康の害があらわれるので、「睡眠時間6時間以下」の人を「睡眠不足」とします。ちなみに「睡眠障害」とは、眠りたいけど眠れない状態で、日中の眠気や仕事のパフォーマンスの低下をきたしています。また「睡眠負債」とは、睡眠不足が続くことにより、認知機能の低下や健康へのマイナス効果が蓄積された状態を言います。

また、ショートスリーパーは特別な遺伝子の突然変異を持っている人で、10万人に4人ほどなのです。

では、睡眠不足(睡眠時間6時間以下)はどのような害があるのでしょうか。大きく以下の3つです。

  • 寿命が短縮、死亡率は5倍
  • 仕事のパフォーマンスの低下、集中力・注意力・判断力・感情コントロールなどの脳機能が低下
  • 肥満(通常より4倍太りやすい)、食欲増進ホルモンが増加

 

楽しみたいためについつい寝る時間が遅くなり、結果睡眠時間が短くなり、実はそれで寿命を削ってしまうのです。しかも、死亡率5倍です。脳卒中4倍、心筋梗塞3倍、認知症5倍、そして日本人の死亡原因第1位のがんは6倍です。「寝る間も惜しんで、働き続けていたんです」と頑張ってきていたがんの方が多いのもうなずけます。

睡眠を削ることは命を削ることなのです。ですから、しっかり睡眠はとりましょう。

早く寝て早く置きましょう。朝活の効用は以前ご紹介しましたが、睡眠不足になっては元も子もないので、寝る時間をきちんと決めてしっかり睡眠を取っていきましょう。

 

(参)ブレインメンタル強化大全

[がん/健康法]2021.11.06

きちんと文字を書くことで認知症が改善します!

心の乱れは文字に現れます。そして、きちんと文字を書くと心が安定してきます。文字を整えれば、心も健康になるのです。

手書きの文字は、スマホやパソコンの文字と違い、書いた文字を確認する行為が伴うため、脳の複数の領域(前頭葉や頭頂葉など)を同時に活性化します。

書道家で文字ドクターの石﨑白龍さんは、認知症予防に取り組む脳神経外科医の濵﨑清利先生の監修の下に「認知症文字トレーニング」というメソッドをまとめました。

それを、簡単にご紹介します。

この認知症文字トレーニング(以下文字トレ)では、病院に行かなくても自分で、自宅で文字を書くだけで認知症の兆候を発見できます。お手本に忠実に、何回か書いてみて、どうしても手本通りに書けなければ、自分をコントロールできていない、認知機能が落ちていることを本人が自覚、発見できます。そうすることで、病院に足が向きやすくなり、早期発見できる可能性が高まるのです。

 

濵﨑先生は、特に初期の認知症であれば、文字トレがとても有効だとおっしゃっています。認知症は、脳の特定の部位の血流が悪くなることで陥ります。お手本を見ながら自分が正しく書けているかを見る、そういう判断・判別が発生することで脳に刺激が行くというのです。

簡単な発見法として、その一部として、「口」を見ます。その終筆にすき間、空きができている(最後の下部の横棒の右端と右の縦線の下部との間がくっついていない)人は、最近物忘れが多くなっているかもしれません。これは、筆跡心理学・筆跡診断では「接筆開型」といい、お金が出ていく、使い方が無計画である、浪費してしまい貯まらない性格を示していると見られます。簡単にオレオレ詐欺に引っかかってしまいますね。

それ以外にも、「目」などの文字では横線を等間隔に書く、「様」では右の縦線にきちんとハネがあることなどがポイントになります。

横線が等間隔になっていなければ、物の置忘れ、物事が頭から抜けがちになり、ハネは物事への責任感の強さ、また物事に優先順位をつける力と関連していて、これらの乱れは見当識障害の兆候かもしれません。

そして、きちんと文字を書く練習によって、物忘れ、記憶障害の予防・改善にもなるのです。

とにかく、きちんとお手本に従って楷書で書いていきます。そして、どんな漢字を書くときでも大切なポイントは次の3つです。

  • 「一、ニ、三」とリズムよく、かつ気持ちを込めて書く
  • 起筆と終筆は素直に
  • とめ、はね、はらい

これらに気を付けて、一つの文字につき大体3カ月、長くて半年くらいは継続する必要があります。1日15分を目安に、深呼吸して息を調え、集中できる静かな環境で行ってみましょう。(参考テキスト:「さよなら認知症文字トレ」徳間書店)

まだまだ認知症とは無関係というあなたも、これからは書く文字にも心を込めていきましょうね。

 

(参)月刊致知2021.11、筆跡診断

[ブログ/健康法]2021.10.17

この暑い時期、漢方薬「五苓散」を活用しよう!

梅雨のさなか、だいぶ蒸し暑くなっています。

快適に過ごすために、室内の温度や湿度の管理も大切ですが、私たちの体内環境に気を配ることも大切です。

暑いと体温を冷ますために血液は体表に多く分布してしまい、胃腸などの内臓への血流は相対的に減少します。すると、胃腸や肝臓などの機能が低下するので、消化力が弱くなったり、解毒力も低下してしまったりします。そのような状態で、冷たい飲み物やアイスなどを飲食すると、余計に内臓の働きが低下してしまいます。すぐに、お腹が痛くなったり、下痢したりして具合が悪くなります。

そして、摂った水分の代謝も悪くなるので、体内の水分の偏在が起き、むくんだりして体が重くなったり、だるくなったりします。

また、暑い中での作業やスポーツなどでは、体内の水分が汗などで過剰に排泄されて脱水状態になり、熱中症を引き起こしてしまいます。血液が濃縮されることで、血栓ができやすくなり、脳梗塞などの塞栓症のリスクも高くなります。

このように水分代謝の異常や水分の偏在、不足のリスクの多い時期こそお勧めしたいのが、漢方薬の「五苓散」です。

五苓散は、猪苓、沢瀉、蒼朮、茯苓、桂皮の五つの生薬で構成されていて、利水止瀉、消腫の効果があり、一般的には“口渇、尿不利”に用いられています。

脱水状態ですが、機能低下により、胃腸内に水分が動けずに溜まっている状態を改善します。

喉が渇いて水を飲みたがるのですが、飲むとすぐに吐いてしまう状態に良いわけです。現代医学では点滴の適応になりますが、軽度であれば経口補水液が推奨されています。

この五苓散は、水分の代謝を整えてくれて、体内の水分の偏在を解消してくれます。代謝が悪くなって水分が滞っていれば、その水をさばいてくれますし、水分が不足しているところには潤いを保つように水分を持ってきてくれて機能を高めてくれます。

ですから、このような蒸し暑い時期に予防で五苓散を服用しておくと、過剰な脱水を防ぎ、熱中症や脳梗塞のリスクを下げてくれて体調を維持してくれるのです。スポーツであれば、熱中症の予防とパフォーマンスを維持するのに役に立つのです。

また、普段室内での仕事が多い方でしたら、暑い環境に出る前に、体調管理を目的に五苓散を利用して見てください。

ただし、このように暑い時期は、胃腸などの内臓機能が低下しやすい時期なので、養生として、冷たい飲み物やアルコールの過剰摂取は避けて、こまめに常温の水分補給を心がけて過ごしましょう。

また、夏バテで食欲も落ちてぐったりする状態では、気を補う生薬の“人参”や“黄耆”が入っている「清暑益気湯」、さらに憂うつや心労があり睡眠の質の低下があれば「清心蓮子飲」がお勧めです。

ちなみに、調剤薬局に相談すれば、処方箋無しで実費で1日当たり300~400円ほどで頂けるので、役立てて見てくださいね。

当然、夏バテや心労、睡眠の質の低下等の不調は、当サロンでもサポートしていますので、ぜひお試しください。

 

(参)漢方処方の構成と適用

[ブログ/健康法]2021.07.11

ラジウム温泉・ラドン温泉効果のホルミシスを活用しよう!

秋田県の玉川温泉は「がんが治る温泉」として有名で、がんや難病患者で混み合っています。

その秘密はラドンにあります。ラジウム鉱石の岩盤を通ったお湯はラドンを豊富に含み、入浴や吸引、飲水によってラドンを体内に取り込むことで、ホルミシス効果を生むのです。

このホルミシス(Hormesis)とは、ギリシャ語の「hormaein」(刺激する)を語源とする言葉で、ホルモン(hormone)もこれから由来しています。高濃度や大量で使うと有害に働くものでも、低濃度や微量で使うと反対に有益に働くという働きです。


放射線は原発事故で不安になっていますが、地球上でも自然界からあらゆる放射線を浴びていて、一人当たり平均年2.4ミリシーベルトになります。多い所では、中国広東省陽江県の自然放射線は年間6.4ミリシーベルト、アフリカのある地方では10.2ミリシーベルトにも達しています。

原発事故の放射線は確かに危険で怖ろしいものですが、低用量な放射線は、生体に悪影響を及ぼすどころか、むしろ有益なことが分っています。

この放射線のホルミシス効果を最初に提唱したのは、ミズーリ大学のトーマス・ラッキー博士です。ラッキー博士は、1970年代NASAアメリカ航空宇宙局からの依頼により、宇宙に飛び交う放射線が長時間宇宙に滞在する宇宙飛行士の体にどのような影響を及ぼすのかを調べるために、それまで発表された生物学的データを研究しました。その結果、微量の放射線は人体に対して刺激として働き、体を活性化させ、生命活動に有益であると結論づけました。その後、世界中で多くの研究がなされ、その安全性と優れた抗酸化作用があることが分りました。


低線量放射線が細胞に照射されると次のような機序で抗酸化作用を発揮します。

まず、細胞内の水がイオン化され、瞬間的に活性酸素が大量に発生します。すると、抗酸化酵素を作る遺伝子のスイッチが入り、抗酸化酵素であるSOD(スーパーオキシド・ジムスターゼ)やGPx(グルタチオン・ペルオキシダーゼ)等により活性酸素を除去します。

また、鎮痛成分や各種ホルモンなどの分泌促進、DNA修復力の向上、免疫バランスの向上、がん抑制遺伝子p53の活性化、細胞膜流動性の向上、血中コレステロール値の減少等の効果も確認されています。

これにより、慢性関節リウマチ、脊椎炎、腰痛、神経痛、喘息、アトピー性皮膚炎、がん等の治療実績を得られています。その他、糖尿病、肝炎、アルツハイマー型認知症、パーキンソン病、筋委縮症などの効果も予測されています。

先程の秋田県の玉川温泉や鳥取県の三朝温泉、山梨県の増冨温泉、また世界で一番有名なオーストリアのバドガシュタイン等では、様々な疾患の治療にホルミシス効果が利用されています。温泉は他にもさまざまな効能がありますので、時には街を離れて温泉旅行も楽しみたいですね。

そして、ホルミシス効果のメインである“抗酸化”は健康のキーワードですね。プラズマ療法も一酸化窒素(NO)による抗酸化でがんのアポトーシスを目標としています。

ホルミシスやプラズマで健康維持して行きましょう。

 

(参)医師がすすめる低放射線ホルミシス

[がん/健康法]2021.06.23