スタッフ公式ブログ

健康法

海には”癒しの力”があります!

古代ギリシャの医学の祖ヒポクラテスは「海が人体に良い影響を及ぼす」ことを知り、治療に使っていました。

海の癒しの力を利用したものに「海洋療法(タラソテラピー)」というものがあります。

タラソテラピーとは、ギリシャ語のthalasso(海)とフランス語のtherapie(治療)の造語です。「海と海洋性気候、さらには海藻や海泥なども含めた海の恵みを総合的に活用して、心身に総合的に作用する治療、または健康増進のための方法」と定義されています。

海洋療法にはさまざまな種類があり、海水を直接使用する水治療法(ハイドロセラピー)、水中運動やマッサージなどの運動療法、海藻療法(アルゴテラピー)、海泥療法(ファンゴテラピー)、海岸沿い独特の地形や海洋性気候を生かした療法等があります。

また、海洋動物が持つ特性を「アシスト」の役割に活かすものにイルカ介在療法があり、発育発達障害、ダウン症、脳性麻痺、自閉症、うつ病などに対する心理作用効果によるものです。

ヨーロッパでは海岸部を中心に海洋療法センターが建設され、世界には260を超える海洋療法施設、併設ホテルが存在しています。

海洋療法の先進国フランスでは保健が一部適用されていて、現代西洋医学との融合も図られています。

では、なぜ「海」は体や心の健康に良い影響を及ぼすのでしょうか。

海辺で過ごすひとときには無条件の安らぎや癒しを感じます。海水の成分比は、人の羊水に近いものです。それは、生命が海から生まれてきたからです。

海から得られる安らぎや癒しは、安心に包まれた羊水の中を想起させるのでしょう。また、押し寄せる波のリズムにある“揺らぎ”を、体内の鼓動や呼吸のリズムにある “揺らぎ”に似て心地よいと感じることでもあるでしょう。

日本の海洋療法の第一人者、琉球大学教授荒川雅志氏は海の持つ癒しの力を研究し、次のような効果を報告しています。

それは、高齢者の日常生活体力(ADL)機能向上、睡眠の質的改善効果、メタボリック関連指標の改善効果、精神安定作用、ストレス軽減効果等です。

ただ海を見つめているだけでも、リラックスを示すα波成分が多く検出される結果もあります。美しい海の景観を眺めるだけでも血圧の低下や脳活動が鎮静化する作用をもたらすことは、他の研究チームでも報告されています。

朝の海岸の散歩は、10分ほどで体に活力を与えてくれます。ぜひ、海岸を散歩しに出かけてみましょう。

[ブログ/健康法]2021.06.09

認知症予防にプラズマ療法を活用しよう!

先月の「統合医療でがんに克つ」(4月号)の中で、佐賀県で統合医療を実践している矢山利彦先生が、プラズマ療法による認知症患者への改善例をご紹介されていました。

当サロンでも健康維持で通われる80前後の高齢者等は、夜間尿が減ったり、睡眠の質が良くなったり、疲れが取れたり、やる気が湧き体が動くようになったりと、認知症の予防になっているのかなと思っています。


さて、主な認知症はアルツハイマー型認知症で、その原因としてアミロイド-βというタンパク質の蓄積とされています。

そして、アミロイド-βが生成される原因は脳の血管の血流の悪さにあると分かってきました。

その中で、先日「ゲンキの時間」で、東北大学病院で行われている認知症の最新という研究を紹介されていました。

それは、超音波を用いた物理治療です。ヘッドホンのような装置の素子を左右のこめかみに密着させて、特殊な超音波を交互に脳に照射するというものです。

血管に超音波を照射し、血管内皮細胞を刺激することで、血流を改善してくれる一酸化窒素(NO)の発生を促し、結果アミロイド-βの生成を抑えることにつながるとされているのです。

そして、マウスの実験では、超音波治療によりアミロイド-βの蓄積が抑えられる結果が得られました。

その結果から、超音波治療がアルツハイマー型認知症の進行を抑える効果が認められ、現在軽度アルツハイマー型認知症の人への治験が行われています。実用化まで5年以内を目標にしているとのことでした。将来的には、溜まってしまったアミロイド-β自体も減少させることを期待しているとのことでした。

これは、現代アルツハイマー型認知症の薬が治療でなく、あくまで進行を抑えるのを期待しただけのものなので、この超音波治療が認知症の根治になる治療法として期待しているのです。

認知症の原因物質を増やさず減らしていく新しい治療法として、紹介されていました。


さて、プラズマ療法は入れるカテゴリーがないので医療機器になれないとされていますが、今回のことでさらに納得しました。

本来、がんをアポトーシスする目的で作られているプラズマ療法では、NOを補給して抗酸化を発揮したり、血管拡張により血流を良くします。NOはすぐには血管拡張に働き、継続的にNOが増えると血管の数も増えます。

当然、番組での内容の通り、認知症予防になるわけです。そして、さまざまな臨床例を重ねています。

これからも多くの研究者が、さまざまな疾患の根本治療のヒントを与えてくれます。その度に、プラズマ療法のすばらしさを再確認させてくれるでしょう。

本物技術は、安全で万能の性質を持ちますが、カテゴリーでくくれないプラズマ療法は枠をはみ出して、さまざまな疾患をサポートできると確信しています。

ぜひ、プラズマ療法で健康維持に利用して行って欲しいと思います。

音楽は好きであれば何でも良いというわけではありません。

前回、音楽が体に有用だとご紹介しましたが、好きな音楽なら何でも良いというわけではありません。

それは、「水の結晶写真」で有名な波動の第一人者だった故江本勝先生がその写真集でご紹介されています。

モーツアルトやシューベルト、バッハなどのクラシック音楽を聞かせると、水はきれいな結晶になります。

特に、モーツアルトの曲は天が奏でているのをそのまま楽譜に下したものです。ですから、波動的にも高く、多くの人を癒しているのです。

ここで、「タンパク質の音楽」というものを紹介します。

タンパク質は20種類のアミノ酸によって成り立っていますが、その合成時に起きる波動の振動数を平均律に置き換えることにより音楽が作られるというものです。この方法は、物理学者のジョエル・ステルンナイメールが提案したもので、1983年「素粒子の音楽」という論文をまとめました。

彼は、DNAや受容体などのタンパク質を音楽に置き換えると、出来上がったメロディーがモーツアルトやベートーヴェンなどのメロディーラインを奏でることを発見しました。

例えば、「ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン受容体」はベートーヴェンの「運命」のメロディーになったり、パッヘルベルの「カノンニ長調」はがん原遺伝子の一つRasタンパク質の遺伝子発現を抑制するGAP(GTP分解酵素活性化タンパク質)のメロディーラインになったり、音楽が遺伝子をエピジェネティックにオンすることが分ってきました。

ですから、このようなクラシック音楽は細胞を揺らし、遺伝子を揺らしてがん細胞の増殖を抑制することになるのです。

一方、ロックなどの破壊的な曲はきれいな水の結晶になりません。

先日、83年のヒット曲「ボヘミアン」で知られる歌手葛城ユキさんが原発性腹膜がんのステージ4(遠隔転移がある状態)であることを発表しました。

本人曰く「私は歌うために生まれてきております。・・・ロック魂で頑張ります!」と拳を突き上げました。

実は、ロックなどの破壊的な曲がきれいな水の結晶を作らないだけではなく、メロディーラインによっては、先程のようにがん遺伝子の発現を促すことが分っています。

酒を飲んでのどをつぶしながら歌い続けたことも相まって、がんを促進させてしまったのでしょうか。飲食を正し、せめて、聞く音楽はクラシックなどで体調を整えて欲しいと思います。

先月京都で学んできた細胞環境デザイン学では、今回山田豊文先生が「山田式音楽療法」を提唱しました。

山田先生は、音楽をこよなく愛し、私たちに音楽のすばらしさを繰り返し伝えてくれています。聞こえる周波数だけでなく、聞こえない周波数帯にも体に有益な働きがあることを教えてくれました。

人をはじめ、地球上の生命は必須である水同様、「音」無しでは生きられないのです。楽曲だけでなく、自然に出ると聞こえる(聞こえない周波数も含めて)森林の葉や草木がふれあうかすかな音や川のせせらぎ、虫や野鳥の鳴き声なども私たちを癒してくれます。ステイホームとしつけられるのではなく、気持ちの良い日には屋外に出て、日光も含めて自然の波動を浴びに出て行きましょう。

[ブログ/健康法]2021.05.09

良い音楽を日常に取り入れることはとても大切です

私たちは普段音楽を何気なく楽しんでいます。

その音楽は、耳だけが聞いているのではなく、体が、細胞が聞いていることが分かっています。

波動を日本に伝えた第一人者の故江本勝先生は、「水からの伝言」で世界に衝撃を与えました。それは、さまざまな音楽を聞かせた水の結晶写真の撮影に成功したものです。音楽以外では、「ありがとう」という文字によっても影響を受けていることを示しました。

野菜やお花の栽培や家畜の飼育に音楽を流したり、お酒の醸造にも音楽を聞かせたりして素敵なものを作っています。

その曲の多くがクラシックです。クラシックの曲は、水に綺麗な結晶を作り出させます。分かりやすい表現だと、良い音楽が水を綺麗にするのです。そして、植物や動物、人の成分の多くが水でできているので、良い音楽が動植物や人の体内を綺麗にしたり、健康にしたりしてくれるのです。

胎教や子育てに、クラシックなどの美しい曲を流すこともこれを基にしたものです。

 

音楽が私たちの体にどのように影響を及ぼすかの研究は、現在、世界中に多くあります。

ストレスの軽減や痛みの軽減、血圧の安定や精神の安定など、多くの健康増進の効果があります。

さらに、音楽の種類によって、ある特定の遺伝子を作動させ、酵素の発現を促すことも分かっています。

例えば、坂本九の「上を向いて歩こう」を聞けば、インスリン抵抗性が改善され、糖尿病の治療に役立ったり、パッヘルベルの「カノン」を聞けば、がん細胞の細胞増殖が抑えられることに役立つのです。

おおむねクラシックは、幼児教育にもよく取り入れられていますし、健康増進に役立つことも分かっているので、もっと積極的にこのような音楽を活用して行きましょう。

[ブログ/健康法]2021.05.05

心を癒し、健康を作るマイナスイオンを積極的に取り込みましょう!

アメリカの不動産業者は、入居に際して、家の内外のプラスイオンとマイナスイオンの数値を測り、客が納得した上で入居契約書を取り交わすことがあります。それは、病気の責任がプラスイオンのひどさを黙っていたことにあるという場合の訴訟が増加しているからです。 これほど、住環境のイオンバランスが注目されているのは、実際にプラスイオンがシックハウス症候群を引き起こすことが分っているからです。 特に、現在の私たちの住環境はさまざまな家電に囲まれるようになり、プラスイオンや電磁波の多い環境にさらされるようになり、20年前の10倍くらい悪化しています。 高気密、高断熱を謳う新築の家ほど、プラスイオンや揮発性の化学物質が多く、それにより、頭痛、肩こり、下痢、吐き気、アトピー、喘息、うつ病などさまざまな症状を引き起こしています。 このような悩みを、化学物質過敏症、電磁波過敏症、シックハウス症候群としてくくられて理解されるようになりました。 現代人は、頻繁に殺菌剤や消毒液、抗菌グッズが大好きで、多くの化学物質を自ら浴びています。ちなみに、化学物質過敏症の原因になりうる物質には、食品や添加物、衣類、室内の汚染物質、揮発性有機化合物(VOC)、日用品等と多岐にわたります。 しかし、これらの化学物質は発がん性のある強烈な活性酸素剤そのものである場合がほとんどです。 それゆえに、マイナスイオン発生器を使って、住環境を快適な場にする意義があります。 当サロンでも使っている、滝イオンメディックや電磁波対策グッズを使用すると、マイナスイオンが多い空間を作り上げることが出来ます。マイナスイオンは、プラスに帯電した空気中の化学物質や臭いを発する化学物質を中和することで、物質は空気中に漂っていることができず、臭いも消えてしまいます。 汚れたプラスイオン過剰の空気を吸い続けると、体が酸性へと傾き、エネルギー通貨であるATP(アデノシン三リン酸)をミトコンドリアが生成しにくくなり、乳酸もたまり、老化を加速してしまいます。 一方、マイナスイオンを多く取りこむと、自律神経のバランス力を高め、血液循環も良くなります。さらに、がんを引き起こす原因の一つである活性酸素やフリーラジカルと呼ばれる不安定な原子や分子に電子を与えて中和してくれます。また、呼吸によって作られる活性酸素のほとんどを帳消しにしてくれます。また、抗酸化ビタミンと言われるビタミンCやEが仕事をすると、還元型から酸化型になり、活性酸素を中和できなくなりますが、マイナスイオンはこれら酸化型のビタミンを再び還元型のビタミンに復活させてくれるのです。 マイナスイオンによる治療と研究をされている堀口昇医師の研究では、マイナスイオンを吹きつけると、被験者のSOD(体内の抗酸化酵素)活性が上がることを確認しています。 そして、マイナスイオンは呼吸して口から取り込まれるだけでなく、皮膚からも取り込まれるので、マイナスイオン発生器を一日中かけておくと良いのです。 毎日の食事には、意識が行きますが、無意識に吸っている空気の質にも意識して、体に良いマイナスイオンを積極的に取り入れて行きましょう。   (参)マイナスイオンの秘密

「停滞腸」って何?停滞腸は体の不調を引き起こします!

今回は、腸内リセット、大腸内視鏡検査でも有名な松生恒夫先生の「腸内リセット健康法」より、「停滞腸」についてお伝えします。
腸は、胃・十二指腸に続く小腸、大腸という消化器官で、口から入った食べ物を「消化・吸収・排泄」する働きがあります。また、「第2の脳」とも呼ばれ、脳についで神経細胞が多数集まった器官でもあり、神経のネットワークから全身にさまざまな情報を伝達する重要な役割までも担っています。 さらに、腸には体の免疫の60%ほどを司っているといわれ、全身のアレルギーやがん、生活習慣病とも大きく関わっているのです。
松生先生は、大腸の内視鏡の専門医として2万人以上の腸の診断を通して、現代人の日本人の抱える腸の悩みの根本原因は「停滞腸」にあると気付き、命名しました。 その停滞腸とは、腸管の基本的な運動が低下した腸のことで、ぜん動運動が適切に行われず、低下している腸の状態です。 停滞腸は内視鏡で見れば一目瞭然、本来、健康な腸は美しいピンク色をして弾力に富んでいるのですが、停滞腸は色がくすんで形も弾力が失われダラッとしています。シミのようなものができていたり、むくんだような形状をしているものや、大腸憩室と呼ばれるような風船のようなふくらみまでできていることもあります。 大腸憩室は、腸の中の圧力が便秘やストレスによって高まることにより、腸の中の粘膜が押し出されてできるものです。最近では、若い人にも増えています。 停滞腸には、全長約9mにも及ぶ腸管のあちこちに、不要な老廃物がたくさんこびりついていて、そこから血管をつたって、老廃物(毒素)が全身に回っていきます。 その結果、頭痛、肩こり、疲れやすさ、だるさ、肌荒れ、じんましん、生活習慣病等さまざまな不調があらわれることがあります。 また、停滞腸による便秘に伴って、患者さんがよく訴えられるのが“ガス腹”です。このお腹に溜まるガスの量は、多い人では大型のペットボトル2本分ほど、つまり2~3ℓものガスが溜まることもあるのです。これでは、お腹が苦しいばかりか、痛みや胸やけ、げっぷ、吐き気、口臭、体臭、むくみまで生じることもあります。   停滞腸による全身の不調 ・肌荒れ ・冷え ・便秘 ・肥満 ・体臭   これらは、腸内リセット、要するに適度なファスティングを行うことでキレイな腸を取り戻すことが出来ますね。 腸内リセットの方法は、松生恒夫先生の著書からレシピを参考にしてください。 ファスティングに関しては、酵素ドリンクを使って、こちらで指導しながらのファスティングも出来ますのでご連絡ください。 また、腸管も含めた細胞へのエネルギーチャージによる腸の元気アップにはプラズマが期待出来ますね。   (参)腸内リセット健康法

[ブログ/健康法]2020.12.09

『毎日歩くことのメリット11』~ウォーキングで、免疫力や創造力を高めましょう!

今回は、ウォーキングの効果11をご紹介します。  
  1. 気分が向上する
脳内のセロトニンを増やすことが出来、気分が良くなります。特に、緑の中を散策したり、日差しを少し浴びたりしながら歩くと効果が高く、季節性うつが急増する寒い時期にもお勧めです。
  1. カロリーの消費や減量を後押しする
定期的なウォーキングは、インスリンに対する体の反応を改善し、お腹の脂肪を減らすのに効果的です。毎日歩くことは脂肪を刺激し、体組成を積極的に変化させる最も低負荷で効果的な方法のひとつです。
  1. 糖尿病、脳卒中、心血管疾患のリスクを減らす
ウォーキングは血糖値を下げ、糖尿病のリスクを下げます。また、コロラド大学の研究で、定期的なウォーキングで血圧が11ポイント低下し、脳卒中のリスクを20~40%低下させる可能性があることを発見しました。
  1. 静脈瘤の発症を遅らせる
ウォーキングにより、ふくらはぎから血液を心臓と肺に押し戻すサポートをし、健康的な血流を促進してくれます。
  1. 消化が良くなる
定期的なウォーキングは、便秘を大幅に改善します。腹部の手術を行った患者が最初にしなければならないことのひとつは、歩くことです。
  1. 他の目標を達成しやすくなる
ウォーキングを日課に出来れば、他の新たな健康習慣も身につく可能性が高くなります。
  1. 創造性を高める
歩いている人は座っている人よりも創造的思考力が高まっています。
  1. 関節痛を緩和する
ウォーキングは、血流を増加させ、関節周辺の筋肉を強化します。また、可動域と可動性を向上させることができます。研究では、高齢者は1日に少なくとも10分、つまり毎週約1時間歩くことで、身体障害や関節炎による痛みを回避できるという結果が出ています。
  1. 免疫力が高まる
ウォーキングをすることで、免疫力を高め、病気のリスクを減らし、寿命を延ばすことが出来ます。
  1. 長生きにつながる
世界的な長寿地域(ブルーゾーン)の人々はなぜ100歳まで生きることが出来るのでしょうか。実は健康で長生きする秘訣は、よく歩いたり外に出たりすることにあります。
  1. 安眠効果がある
定期的な運動が睡眠ホルモンのメラトニンの効果を高めます。   どうでしょうか。天気の良い日は、少しでも外の空気を吸って気持ちよく歩いてみましょう。   (参)婦人画報

[健康法]2020.11.07

代謝アップで若返る「舌トレーニング」は病気の予防にもなります。

みらいクリニック院長で今井一彰先生は診療の中で、舌の重要性に気付き、口の体操や鼻呼吸の健康効果を研究して来られました。その中で、今回ご紹介する「舌トレーニング」を指導し続けています。 なぜ舌を鍛えると代謝が上がって、見た目も若返るのか? 舌は大部分が筋肉でできていて、約200g(スマホ1個分程)の重さがあるので、スマホが口の中に入っているようなものです。 その舌を鍛えなかったら、だらっと下がってしまいます。加齢などで舌の筋力が衰えると垂れ下がります。 ほうれい線が深くなったり、シワが増えたり、アゴが垂れ下がったりして、見た目にも老けてしまったりします。口がポカンと開いてしまって、だらしのない顔になってしまいます。 表情だけではなく、口呼吸になると、バイ菌が体内に入りやすくなり、喉の炎症につながり、さらに、病巣感染という全身のさまざまな疾患を引き起こしてしまうのです。 また、寝ている間に舌が喉の奥に落ち込むと、睡眠時無呼吸症候群という病気になったり、口腔内の衛生にも悪影響を及ぼしたりして、虫歯や歯周病の増加にもつながります。 よって、舌の筋肉を鍛えておけば、代謝が上がりシワやたるみの改善どころか、全身の健康増進にもとても役立つのです。
ここで、以下のような人は、舌の衰えと思われるサインで、今すぐにでも舌トレーニングを始めた方が良いです。   ・ご飯を食べるとき、むせるようになった ・いびきをかくと言われる ・食べるときにくちゃくちゃと音を立てていると言われる   「舌トレーニング」の方法は、歯と唇の間にベロを入れて回す方法です。 これを、連続して右に5回、左に5回まわします。ほうれい線を伸ばすイメージで舌を回すと良いでしょう。 この「舌回し」を毎日続けることで、代謝が自然とアップし見た目も若返るでしょう。 そして、舌を鍛えると血行が良くなり、顔を始め、上半身(デコルテの上)がポカポカしてきます。サーモグラフィーで確認すると、舌トレ20分後から、額から首にかけて温度が上がり、さらに1時間後には顔全体から首にかけてさらに温度が上がったことが確認されました。血行が良くなって、顔から首まで全体がポカポカになって代謝が上がるのです。しかも、この状態が約2時間続くとのことです。 さて、本来、舌は軽く上アゴについているのが正常ですが、「落ちベロ」と言われるように、舌の筋力が低下して上アゴから離れている状態の方がいます。 実は、舌はある部分の力にも関係していて、舌の位置を変えることで、脚力がアップすることがイタリアの大学の研究で分かっています。 これは、舌が上の方にある場合と、下がっている場合で比較したところ、舌が上にある方が膝を伸ばす力が強かったのです。 よって、舌トレにより、つまずかなくなったり、歩行が良くなったりするのです。 また、舌トレにより鼻呼吸が出来れば、インフルエンザなどの感染症の予防にもなります。 舌トレは唾液をしっかり出すことになるので、しっかり噛むことも大切ですが、消化を助けることになります。ですから、舌トレのタイミングでは、食事の直前に行うと良いでしょう。 この簡単な舌トレを習慣にして、美と健康にお役立て下さい。   参考ですが、舌の筋力を測る「舌圧測定器」という機械があります。機械に備えられた風船を上アゴにつけ、舌を押すことで舌の筋力を測定するものです。(単位はkPa) (参)男性:40代43、50代43、60代38、70歳以上33(kPa) 女性:40代38、50代38、60代38、70歳以上32(kPa)   (参)舌トレ

[健康法]2020.05.03