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食欲の秋、メタボに気をつけましょう!

暑い夏がまだ続いていますが、朝の空気は秋らしくなって来ました。

暑いと、どうしても胃腸の働きも低下して、食欲も落ちてしまいます。ですが、少し暑さが和らぎ、秋になると胃腸も元気になります。

自然は本当にうまく出来ていて、食欲の戻るこの季節に秋の豊饒の実りが待っています。

さまざまな果物や穀物が食卓を飾ります。

フルモニをしている私の朝食は、八十八歳の父が作るシャインマスカットや時期のリンゴやナシなどです。

ところが、普段食にこれらを追加して食べ過ぎると問題が起こります。

地元の内科では、糖尿病の数値が軒並み上昇しています。

フルーツは、朝食の代わりか、普段食のカロリーを考えた上で追加する程度が理想です。

それは、果糖の問題があるからです。

果糖は、あらゆる臓器で代謝されるブドウ糖とは違い、ほぼ肝臓でしか代謝されず、しかも、糖化であるメイラード反応をブドウ糖より7倍速く発生させてしまいます。

つまり、果糖は体中の細胞をより速く老いらせ、老化現象、がん、認知機能の低下など、さまざまな退行変性プロセスを引き起こしかねません。

そして、果糖がメタボリック症候群の主要原因になっていることを示唆する研究がたくさんあります。

メタボリック症候群は、インスリン抵抗性を引き起こし、代謝機能を妨げます。中性脂肪を増加させたり、血圧を上げたり、心臓発作や脳卒中のリスクを高めます。さらに、不妊症、糖尿病、がん、認知症のリスクも高めるのです。

ちなみに、果糖以外ではトランス脂肪酸やアルコールがメタボのリスクを高めます。

そして、果糖は現在“異性化糖”が問題を大きくしています。

この異性化糖とは、主にトウモロコシから作られる高フルクトース・コーンシロップのことで、含まれる果糖が50%未満のものは「ブドウ糖果糖液糖」、50%以上90%未満のものは「果糖ブドウ糖液糖」、90%以上のものは「高果糖液糖」と呼ばれているものです。

清涼飲料水以外にも、さまざまな食品に使われていて、現代人は口にしない日はないくらい浸透しています。生活習慣病の元凶の一つだと認識しています。

ですから、食品を購入するときには、裏側の表示を見る癖をつけて下さい。

ただ、フルーツの果糖は自然のビタミンやミネラル、酵素が豊富で、代謝への負担をこれらがサポートするので、質的には良いものです。柿やリンゴは医者を遠ざけるとも言われています。摂るタイミングと量を考えて、フルーツはおいしく楽しみましょう。

 

(参)果糖中毒、女性のためのナチュラル・ハイジーン

 

[栄養/]2022.09.14

本当の自分に出会えば、病気は消えていきます!

お辛い病気に悩まされている方には厳しいお話しですが、「病は気から」とか言いまして、病気は“自身の思い込み”から作っていることが分かっています。

また「病気は生活の赤信号」とも言いまして、病気は“本来の自分から外れている”、“本当の自分の人生を生きていない”ことで病気になっていることが分かっています。

今回は、自分の思い込みや自分の人生を生きていないことに自身が向き合って、病気を消していくヒントを、トランスフォーメショナル・コーチの梯谷幸司氏の教えからご紹介します。

 

病気・事件事故などさまざまなトラブルは、生活のバランスが崩れていることから発しています。さらにその心の奥に、本当の自分を生きていないことを知らせてくれているのです。

よく「病気は神様からのプレゼント」と言いますが、まさにその通りです。

病気でいつまでも苦しむのは、「辛い」「何で私が」と言い続けたり、思い悩み続けているからです。

病気をやめることができる人は、病気を「敵」と見なしていません。最初は「敵」とみなしていたとしても、次第に、その病気が「今の自分」に必要だから起こっているのだと気づき、和解し、そのメッセージを素直に受け取れるようになっていきます。

病気を敵だとみなしていると、いつまでたっても病気はやめられません。

そして、病気を敵と見なしているかどうかは、ある言葉を使っているかどうかで見極めることができます。

それは「病気と闘う」という言葉です。

闘うということは、相手は敵であることが前提になります。病気を敵と見なして、それと懸命に闘っている状態を続けてしまうのです。

その状態に陥らないためには、病気を敵と見なさないことです。むしろ「本当の自分からズレているよ」というサインであり、向き合う存在です。

病気を通じて、これまで自分が許して来なかったさまざまなもの、自分の気持ちを押し殺して違う自分を演じていることなどに気づくことができます。さらに、病気という経験は、それらを許していくきっかけにもなります。

病気と、そういう関係性を築けたとき、病気を“やめていく”ことができるのです。

そして、結果が欲しいのであれば「頑張る」「目指す」「努力する」は禁句です。

これらも、脳・潜在意識は「頑張る」「目指す」「努力する」が自らに課せられた仕事と認識してしまい、ひたすらその作業に取り組み続けます。そのため、いつまでたっても治癒にたどり着けなくなってしまいます。

これは「~が欲しい」と言っていると、「欲しいもの」が手に入らないのと同じです。脳は言葉をそのまま受け取ります。

そのときには「私は~のために、病気をやめる」という具合に病気をやめた先の未来のことと一緒に使いましょう。すると、その焦点が、病気をやめた先の未来に置かれます。そして、脳が取り組むべき仕事は、病気を治して(やめて)、その未来を実現させることになります。

「あなたは、何のために今その状態にいるのですか」

「これから、どんなワクワクする未来に進むのですか」

「私は健康です」「私は幸せです」「私は豊かです」

 

・・・ありがとうございます。愛しています。

 

(参)すごい無意識、本当の自分に出会えば、病気は消えていく

自然を身近に置きましょう!

自然は、癒しを私たちに与えてくれます。

緑の波長や超高周波は脳にリラックスを与え、吸うビタミンといわれる“マイナスイオン”は酸化から守ってくれます。

また、森林の中では多くの微生物が行き来し、私たちと交流しています。腸の細菌の多様性にも寄与して、免疫を整えてくれます。

ところが、現代社会では自然から益々遠くなる傾向になってきています。

ですから、身近に小さな自然を置くことをお勧めしたいと思います。

簡単なのは、自然の写真、緑豊かな公園の写真などです。

アムステルダム自由大学の実験では、60人の学生に複雑な数学の問題を解かせて精神的なストレスを与えた後、半分には緑が豊かな公園の写真を5分だけ見せ、残りには一般的な都市の光景を眺めるように指示。それから全員の自律神経を計測したところ、公園の写真を見た学生は2倍も副交感神経が活性化し、心拍数も有意に低下していました。

また、風の音や虫の声を5分25秒ほど聞いた被験者は、車のエンジンやオフィスのざわめきを聞いたときよりも、有意にリラクゼーション反応が起きていました。

そして、観葉植物を取り入れてみましょう。

ノルウェーでの実験では、デスクの上に観葉植物を置いた従業員ほど主観的なストレスが低く、病気で会社を休む回数は少なく、仕事の生産性まで高い傾向が見られました。

また、観葉植物の近くで働くオフィスワーカーは肌荒れが減ったとの報告もあり、副交感神経の活性化によって体内の炎症が治まったのが大きかったようです。

さらに、観葉植物には幸福度や集中力を上げる効果も確認されています。

身近に置く観葉植物の種類は何でも構いません。自身の好きな植物を選べば良いでしょう。

ちなみに、観葉植物選びの参考として、1989年にNASAが行った「クリーンエア研究」のデータを一部ご紹介します。

 

ポトス(Pothos):ホルムアルデヒドを吸い込む効果が認められている。初心者向け。

キク(Chrysanthemum):ベンゼンとホルムアルデヒドをフィルタリングしてくれる。

ガーベラ(Gerbera daisy):ベンゼンとトリクロロエチレンを吸収してくれる。

サンセベリア(Sansevieria):ホルムアルデヒドをフィルタリングしてくれる。

ツツジ(Azalea):ホルムアルデヒドをフィルタリングしてくれる。

 

今、オフィスやホテルなどで人工的な香りで癒そうとしているところもあります。メリットもありますが、数多くの有害物質も吸い込んでしまいます。アロマや香料の成分の多くは、脳や神経系に有毒な神経毒です。

観葉植物は、天然の空気清浄機としてシックハウスの対策にも使えるので、ぜひ、身近に小さな自然を置いてみましょう。

 

(参)脳にいい食事大全、最高の体調

[癒しの空間]2022.09.07

しっかり歩いて健康になりましょう!

コロナ禍で治験中のワク〇ンの副反応で苦しむ方々の相談にのっている長尾クリニック院長、長尾和宏先生は「病気の9割は歩くだけで治る!」という著書を出しています。今回は、この本の中から、歩くことが健康にお勧めだということを再認識してみましょう。

 

さて、江戸時代の人々はおよそ3万歩も歩いていたそうですが、現代人はとにかく歩かなくなりました。

長尾先生は、現代病の大半は歩かないことが原因であるとして、高血圧や糖尿病など生活習慣病は歩くほどに改善するとして、歩くことを勧めています。

特に認知症に関しては、予防や治療効果のある薬はなく、最大の予防は計算しながらなど頭を使って歩くことです。

また、歩くことによって「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンや活力を生み出すノルアドレナリンなどが脳内で増えます。それにより、ストレスに対して強くなり、うつの予防や改善に役立つことが報告されています。睡眠の質の改善もプラスに働きます。

国民病にもなっている不眠症は、歩くだけで解決すると長尾先生は述べています。歩くことを習慣にすれば、睡眠薬からも必ず卒業することができるとのことです。

また、歩くことで自律神経の働きを良くします。自律神経は胃腸の働きもコントロールしているからです。歩けばお腹もすいて、腸が動きます。

自律神経が活性化されれば、胃腸のぜん動運動が自然に活性化されて便秘も良くなりますし、腸内環境も良くなります。逆流性食道炎も改善されます。

また、最近若い女性に増えている線維筋痛症という痛みの病気があります。原因は不明ですが「痛い」と感じるハードルが下がっているとのことです。偏頭痛もそうですが、脳が敏感になっていることです。「脳過敏症候群」という新しい概念も出されていますが、このような方々には、甘いもの好きで歩かない傾向があるようです。

過敏と言えば、免疫の過敏症であるアトピー性皮膚炎、気管支喘息、リウマチや神経の過敏症である咽頭神経症、パニック障害なども同じ傾向にあるとのことです。

ですから、甘いものをひかえて、よく歩きましょう。

そして、プラズマ療法お得意の“がん”も歩くことが予防になります。また、がんになってからも、歩ける限り歩くことが大切です。

研究でも、適度な運動を行っている人は、そうでない人に比べて、免疫細胞の中でもNK(ナチュラルキラー)細胞の活性が高まることが明らかになっていました。NK細胞は、まさにがん細胞を撃退してくれる心強い味方です。歩くことで、体力と免疫力を維持・増進しながらがんを改善して行きましょう。

最期に、歩行は脳を変え、人生を変えます。昔から、多くの哲学者や偉人は歩いていたから偉業を成し遂げたのです。

 

(参)病気の9割は歩くだけで治る!

[健康法]2022.09.04

「がん遺伝子」は怖いもの?

私たちの体の設計図である遺伝子は、1950年代、ワトソンとクリックが二重らせん構造を発見してから飛躍的に解明が進んできました。

ちなみに、遺伝子は、生体の特徴(遺伝情報)を指定するDNA領域であり、ヒトには約2万種類の遺伝子があります。

がんは“遺伝子の異常を原因とする疾患である”と、現代医学では教えています。

そして、がんは遺伝子異常が一つだけでは不十分です。複数の遺伝子異常が必要です。

このとき、特に、がん細胞の発生や異常増殖などの原因となる遺伝子を“がん関連遺伝子”といい、多くのがん関連遺伝子が見つかってきました。その機能から“がん遺伝子”と“がん抑制遺伝子”とに大きく分けられています。

がん遺伝子は、細胞増殖を促進する機能を担っていて、増殖因子や細胞周期の進行などに関わるタンパク質を生成します。過剰に活性化をきたす遺伝子異常を起こしたときに発がんにつながります。

一方、がん抑制遺伝子は、細胞増殖を抑制する機能を担っていて、細胞周期の停止や、DNA修復、アポトーシス誘導などに関わるタンパク質を生成します。不活化をきたす遺伝子異常を起こすと発がんにつながります。

このがん遺伝子とがん抑制遺伝子は、車のアクセルとブレーキに例えることができ、アクセルであるがん遺伝子とブレーキであるがん抑制遺伝子が正常に機能することで、車の速度(細胞増殖速度)が適正な範囲に調整されています。

ここで、がん関連遺伝子は、名前に「がん」がついているので、がん遺伝子やがん抑制遺伝子があれば、即がんになるというように考えがちですが、そうではありません。私たちの遺伝子には、もともとがん遺伝子とがん抑制遺伝子があり、それが正常に機能しているのです。

そして、私たちの食事や生活習慣の悪化によって細胞環境が悪化したことで、正常に働いていたがん関連遺伝子に異常をきたし、結果、それらの生み出す異常なタンパク質ががんを発生させるのです。

ですから、「がん遺伝子」は“悪者”でなく、怖くはないのです。

特に、がん抑制遺伝子の方は、普段から傷ついたDNAの修復などに役立っています。特に、有名ながん抑制遺伝子の「p53(TP53)」は、主に転写因子として、数百ある多くの標的遺伝子の転写を活性化することで発がん・がん進展を抑制する多種多様な機構に関わっています。DNA損傷などの緊急時に活性化して、細胞周期停止、DNA修復、アポトーシス、血管新生抑制など多数の機能を持っています。

細胞環境に優しい生活習慣を身に付けて行き、がん遺伝子が真面目に働ける環境整備こそ、真の健康と予防・治療になると思っています。

 

(参)がんがみえる

お腹のカビを増やさないで!

今回は、葉子クリニック院長の内山葉子先生の「おなかのカビが病気の原因だった」より、お腹のカビが知らずに様々なトラブルを引き起こしていて、そのヒントと対処法を簡単にご紹介します。

 

お腹、つまり、腸の中には腸内細菌が数百兆ほど共生していますが、その中には真菌、いわゆるカビも生息しています。

健康な成人では、そのカビの多くがカンジダ類で、腸内に常在する微生物の1%程度存在しています。健康な時には、それによって症状が起こることはありませんが、何らかの原因で細菌とのバランスがくずれて異常に増殖することがあります。

すると、腸内で炎症を起こして、さまざまな有害物質を発生させたり、免疫のトラブルを起こしたり、低血糖を起こしたりして体調に悪影響を及ぼします。腸の守りを弱くして、リーキーガッド(漏れる腸)症候群を招いて、病原体や毒物が血中、体内に入ることで、さまざまな不調や病気を引き起こしているのです。

「食後、異常にお腹が張る、ガスがたまる」「食べて食べてもおなかがすく」「すぐ甘いものが欲しくなる」「食後異常な眠気が起こる」「頭がボーッとして集中できない」「酔ったようにフワフワする」など。さらに、便秘・下痢、腹痛、慢性的な皮膚のトラブル、頭痛、長引く咳、慢性的な鼻づまり、神経痛、しびれ、マヒ、関節痛、記憶力の低下、倦怠感、抑うつ、肛門や陰部のかゆみ、生理前の不調など、これらの原因は、あなたの「お腹のカビ」かもしれないのです。

そして、上記のような症状があり、次のような事がある場合には、お腹のカビの増殖度合いが大きいと考えられます。

□これまで抗生物質を何度も服用してきた

□発酵食品や砂糖を多く含む食品をたくさん食べてきた

□スイーツやパン、アルコール飲料が大好き、もしくは、とると体調が悪くなる

□低血糖症状(発汗、手足のふるえ、動悸、不安感、脱力感など)の起こることがある

□湿気の多い場所やカビの生えている場所に行くと、調子が悪くなる

□化学物質過敏症がある

 

カビは全身で多彩な症状を起こしているのですが、なかなかカビが原因とは気付きません。

そして、お腹のカビが増える原因は、抗生物質、ステロイド薬、ホルモン剤、遺伝子組み換え(GMO)食品、甘いもの、カビの生じやすい食品、住環境のカビ等になります。このように、現代の日本には、カビを増やす原因が蔓延しています。

ですから、上記のようなことでお腹のカビを疑ったら、次のようなことでお腹のカビを増やさない・減らすことをしてみましょう。

・甘いものをひかえる

・炭水化物を減らす

・小麦、乳製品をひかえる

・遺伝子組み換え(GMO)食品や添加物を避ける

・質の良いタンパク質や新鮮な無農薬の野菜をとる

・ローテーションを考えて食べる

・カビの生じやすい食品(穀物、コーヒー、ナッツ類、アルコール、チーズ、バナナなど)を避ける

 

最期に、積極的な対策として、食品やハーブのなかに、天然の抗真菌作用を示すものがあるので、以下のものを活用してみましょう。

・ニンニク ・梅肉エキス ・グレープシードオイル ・ココナッツオイル ・ローズマリー ・グローブ ・シナモン ・オリーブの葉 ・りんご酢 ・エキナセア

そして、アルカリ性のものをとり、ビタミンB6をとり、しっかり水分をとり、便秘をしないようにして行きましょう。

 

(参)おなかのカビが病気の原因だった

[健康法/]2022.08.26

がんはタンパク質の異常で起きて来ます! 

タンパク質は筋肉だけでなく、髪や肌、ホルモン、酵素など、私たちの身体を作っている材料です。現代人は、カロリーは摂れているけど、栄養が摂れていないと言われ、ビタミンやミネラルの他、このタンパク質も不足しているとされています。

そのため、タンパク質の不足は命を維持するための機能すべてに関わっています。脳内物質で心を落ち着かせるセロトニンや喜びを感じさせるドーパミン、やる気を湧かせるアドレナリンなどもタンパク質なので、感情や気持ち、記憶、睡眠にも影響があるのです。

「慢性疲労」「冷え症」「むくみ」など、原因のわかりにくい不調も、実はタンパク質の不足の可能性があるのです。

ですから、しっかりとタンパク質を摂っていくことが大切です。

一方、日本人の死亡原因のトップであるがんや、認知症の原因になるアルツハイマー、筋肉の異常からさまざまな合併症を引き起こす筋ジストロフィーなどの病気は“タンパク質の異常”が原因で起こると言われています。

一般的に、がんは細胞分裂を促す遺伝子、もしくは分裂を抑制する遺伝子に傷がつき、分裂が暴走して発症するといわれています。その中で、遺伝子の命令で実際に働いているのはタンパク質であり、細胞分裂を促すタンパク質、もしくは抑制するタンパク質の異常ががんの直接の原因なのです。日常的に遺伝子は傷ついていますが、遺伝子の修復ができないなど、がん関連遺伝子の異常でタンパク質に異常が起き、がんが発症するのです。

ですから、タンパク質を摂り過ぎると異常なタンパク質は増えてしまいます。遺伝子が作るタンパク質の不良品が溜まり小胞体ストレスが引き起こされ、がんが発症します。

特に、タンパク質を摂る時に何から摂るかということが大切です。

牛肉や豚肉などの肉を多食することによって、大腸がん、乳がん、前立腺がんなどの欧米型のがんの発生率が上昇します。動物性タンパク質が問題なのは、ヒトの細胞で作るタンパク質と類似のアミノ酸配列を持ったものが含まれていることです。それらが細胞外に増えると、小胞体は細胞外のタンパク質量をそれ以上増やさないためにも輸送を制限します。それが小胞体ストレスです。さらに、肉類に含まれている成長促進物質やホルモン類などが、この状況に拍車をかけてしまうのです。

ですから、がんの治療では肉類や乳製品はひかえて、魚や大豆、野菜などからタンパク質を摂るようにしましょう。

 

(参)新しいタンパク質の教科書、がんがみえる

[がん/]2022.08.23

体内環境をアルカリ性に変えることで「劇的寛解」に導く和田式食事術

今回は、元京都大学医学部附属病院呼吸器外科医として2000例を超える肺がん手術を手掛ける中でたどり着いた、和田洋巳医師の“和田式食事術”をご紹介します。

先生ご自身も退官前にスキルス性胃がんが見つかり、手術はしたものの、その後はアルカリ化食の実践で寛解をされています。がんと診断されてから再発も転移もなく、すでに13年に及んでいます。

ちなみに、がん治療においては完治という言葉はないので、寛解という言葉を使っています。がんが一時的に縮小または消失して安定し、かといって治癒ではない状態を呼んでいます。

和田医師の指導の方針は「がんを作り出す生活習慣の中心となっているのは食生活で、これを徹底的に見直し、がんを作り出した“土壌”である体の改良から始めていく」というものです。具体的には以下の五つの方針を掲げています。

 

  • がんを作り出した土壌を改良するための準備として体の浄化を行う(腸内環境の改善)
  • 血管や臓器の慢性炎症レベルを下げる
  • アルカリ化食などによって体内環境をアルカリ性に保つ
  • がん細胞を攻撃する「獲得免疫」を高める
  • その上で、QOL(生活の質)を保つことができる範囲内のゆるやかな抗がん剤治療などを行う

 

そして、和田医師の治療戦略は、がんの特性を徹底的に検証し、これを逆手に取ったものになります。がん細胞が好まない、がんが住みにくい体と細胞環境に改善することが“和田式食事術”のポイントになります。

その大原則は「植物性の食材を中心に、精製・加工されていないものを丸ごと食べる」です。

具体的に、以下の8つのポイントがあります。

 

  • 炭水化物は玄米や全粒粉パンなどから控えめに摂る
  • 治療を目的とした場合、塩分摂取量は無塩に近い量が望ましい
  • タンパク質は大豆などの植物性のタンパク質や青魚などから摂取する
  • 野菜は1日400g、合わせて果物やキノコ類を多く摂取する
  • サラダにはオメガ3系(亜麻仁油など)、加熱料理にはオメガ9系の油(オリーブ油など)を使用する
  • 乳製品の摂取と甘いケーキの摂取はひかえる
  • 肉と油、2つの発がん性物質とトランス脂肪酸の摂取をひかえる
  • トリテルペノイドとパルテノライドを積極的に摂取する(省説明)

 

以上の食事により体内環境をアルカリ性にすることで、ステージⅣの患者さんも「劇的寛解」を得ています。

当サロンでも、上記のような食事指導等を丁寧に行ってサポートをしています。がん治療には、食事の改善は必須なのです。

 

(参)アルカリ化で「劇的寛解」に導くがんを鎮める食事術

[がん/]2022.08.21

感染症対策に”亜鉛”もお忘れなく

なぜか、この暑い時期にも変な感染が流行っています。

暑いと、体のさまざまな機能が低下してしまいます。胃腸の機能が低下して食欲も湧きません。必然的に、免疫力が低下して、さまざまなウイルスや細菌に感染してしまいます。

今回は、以下のような症状がある場合は、ビタミン・ミネラルの不足の中で特に、亜鉛(Zn)の不足を考えてみて下さい。

・頻繁な感染、風邪、インフルエンザにかかりやすい。感染症が重症化しやすい。

・疲れやすい。食欲不振。

・視力が落ち、薄暗がりでよく見えない。

・皮膚炎、ニキビができやすい。肌荒れ。

・傷の治りが遅い。

 

亜鉛(Zn)は体内に約2g存在していて、200以上の酵素の活性化に役立っています。成長や新陳代謝の促進(DNAの合成)、味覚や嗅覚の正常化、食欲の正常化、脳の機能維持、女性ホルモンの分泌を促進されることによる女性の美しさ保持、細胞の老化やがんの抑制(抗酸化酵素)、免疫力の維持、男性器の健康保持、抗糖尿病作用、抗肥満効果、妊娠時における胎児の成長の正常化、鉛や有害金属から生体を保護(解毒作用)、ビタミンCとの協力によるコラーゲン合成、ビタミンAの代謝の促進など、生体内で数多くの働きをしています。

亜鉛は、カキ、ウナギ、肉類、ショウガ、全粒穀物、大豆、ホウレン草、トウモロコシなどに多く含まれています。

亜鉛は、精白穀類やファーストフード食、加工食品の偏食、インスタント食品の過食、清涼飲料水やアルコールの多飲、大量に汗をかくスポーツなどで不足をもたらします。現代人は容易に不足しやすい環境に置かれているので、ほとんど全ての人は、亜鉛を意識して摂って行く必要があるミネラルです。

視力低下、長期ストレス、アレルギー、聴力障害、味覚障害、栄養不良、易感染性、アルコール多飲、脆い爪、傷の治りが悪い、薬物利用者、がんなどの人は、特に亜鉛不足を考えてみましょう。

また、亜鉛は貯蔵するための仕組みがしっかりと備わっていないので、ファスティング中は亜鉛不足にならないように補給を続けることが必要です。

ちなみに、風邪などの感染症の場合には、プラズマウォーターが弱毒化するとされていて、多くの症例がありますので、ぜひお試し下さい。

最強のクスリ「空腹時間」でがんの原因を除き、再発を防ぎましょう!

今回は、40歳の時に舌がんを経験したことを機に体質改善を決意し「空腹時間」を楽しみながら、10年以上がんの再発を防いでいる、あおき内科さいたま糖尿病クリニック院長の青木厚医師のポイントをご紹介します。

それは「何を食べるか」ではなく、「食べない時間を増やす」ことで、以前にもご紹介した私たちにもともと備わっている「オートファジー」の働きを活性化させるものです。

「オートファジー」とは、古くなった細胞を新しくするための体のメカニズムのことで、オートファジーのメカニズムを解明した大隅良典先生が2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。

人体には遺伝子・DNAを修復する働きをもともと持っていますが、DNAが修復不可能な場合には「オートファジー」という働きを使って、その細胞を除去してがん細胞の発生を防ぐのです。

もしオートファジーも働かない場合には、全身の血液を駆けめぐってパトロールをしている免疫細胞(NK細胞)が発生したがん細胞を除去するようになっています。

ところが、1日3食しっかり食べ過ぎていたり、質の悪いものを体内にがっつり取り込んでいると、上記のような人体に備わっているがんの防御システムが働きにくくなります。

また、内臓脂肪には血糖値を下げるホルモンである「インスリン」の効き目を低下させる働きがあり、体がさらにインスリンを補おうとして過剰分泌すると体内のインスリン濃度が高くなります。この状態が続くと「アポトーシス」が起きにくくなります。

さらに、内臓脂肪が増えすぎると、がん細胞の増殖を促進させる悪玉ホルモン「インターロイキン6(IL-6)」も分泌されます。

ちなみに、日本癌学会の発表では「22種類のうち17種類のがんは肥満するほど増える」とされ、特に大腸がん、肝臓がん、胆のうがん、すい臓がん、子宮がん、腎臓がんは肥満の影響を受けやすいと報告されています。

ですから、1日16時間ほど食べない時間を作る「8時間食事法」で、細胞をリフレッシュし、免疫力の低下と細胞の質の劣化を防ぐことができるのです。

しっかりオートファジーを働かせて病気の予防や老化を防いで行くのでしたら、1日ファスティングや3日から1週間のファスティングがお勧めです。

青木医師は、自身の舌癌の術後半年過ぎから「8時間食事法」を実勢し、朝食は摂らず昼食を13時半頃、夕食は20時頃摂り、日曜日は24時間の「空腹時間」を実践しています。

そして、筋肉量を維持するための自重運動(腕立て伏せ、腹筋、背筋)と、免疫力アップにつながる乾布摩擦、お風呂の最後に冷水を浴びることなども日課にしています。

細胞をリフレッシュさせ、がんの予防や再発防止のために、簡単な運動も取り入れて「8時間食事法」をやってみて下さい。ただし、がんの治療中の方は、空腹が逆効果になる場合もあるので、専門家の指示に従って下さいね。

 

(参)がんを克服した医師が教えるあきらめない生き方、食べない人は病気にならない