スタッフ公式ブログ

がん

肉に期待するのを考えてみましょう!

体力をつけたい、筋肉を増やしたいと肉食に走るのは、当たり前のように思いますね。

それは、肉は優秀なタンパク源だと考えられるからです。

ところが、現代の過剰な肉食による弊害も知っておく必要があります。

まず、「肉を食べるとパワーが出る」ことに関して、面白いエピソードがあります。

それは、江戸時代の終わりごろに、日本にやって来た外国人が、およそ110kmの距離を14時間半で走破した人力車夫に驚嘆しました。普段何を食べているのか聞いたところ、玄米とジャガイモ、味噌汁など質素な食事をしているとのこと。肉を食べればさらにパワーアップするのではと、車夫に肉を食べさせたところ、たった3日目で「疲れて力が入らないから、元の食事に戻してくれ」と懇願して来たというエピソードです。

むしろ、肉食はパワーを奪うのです。

また、「元気な高齢者ほど肉好き」というのは、野菜をしっかり摂った植物性主体の健康的な食生活を送ってきたからこそ長生きで、元気だからこそ肉も楽しめているのです。

現代人のように、野菜をあまりとらずに、ジャンクな食べ物中心で肉を多くとることは、がんを始め、多くの生活習慣病を増やしています。

さらに、現代の畜産による肉には、成長ホルモンや抗生物質の残留が問題です。放牧してたっぷり草を食べさせたグラスフェッドの肉と、工業生産物のように効率化されて作られた畜産の肉とは大違いです。このような肉の多食では、性ホルモンの代謝異常を引き起こし、ひいては性ホルモンが影響するがんの増加を招いています。

現在、オリンピックのアスリートの中には、完全に肉をとらないビーガンのアスリートがいますが、彼ら彼女らの方が怪我が少なく選手寿命が長いです。肉食は炎症体質にし、植物性の食物は炎症を起こしにくい体質にします。

炎症を抑えると病気にならないのです。

引退した力士の白鵬は、現役時代ファスティングをして怪我を克服して優勝復活を遂げましたが、彼が毎年開催している“白鵬杯”では、「相撲に強くなりたければ、野菜をしっかり食べなさい」と子供たちにおっしゃっていました。

実は、肉は消化器官や肝臓、腎臓など、あらゆる臓器に負担をかけて病気を招きます。老けないためには、肉の摂取は極力避けるべき食材です。肉からしか得られない必須栄養素はありません。肉料理では、揚げる、焼く、炒めるなどの高温調理を行うことが多く、その過程で、発がんや酸化、糖化を促進する物質がたくさん発生します。ですから、ステーキ、焼き肉、とんかつ、焼き鳥、唐揚げ、フライドチキン、バーベキューなどのメニューは非常に高リスクになるのです。「やっぱりス〇ーキ、やっぱりがん」です。

逆に、植物性食品は、肉類に伴う様々な問題を、いずれも最小限に抑えることができます。

肉食はあくまで嗜好品として、「タンパク源は肉から」という肉食信仰から抜け出して行きましょう。

 

(参)老化が止まる食事術

[がん/ブログ/]2023.11.01

アメリカのがん抑制効果のある食品「デザイナーフーズ」

デザイナーフーズ計画は、1990年代に米国国立がん研究所(NCI)で「果物、野菜などに含まれるがん予防に有効な天然の化学物質で強化された食品を作る」ことを目的として2000万ドルの予算規模で発足されたプロジェクトです。実はこの前、1970年代後半に、上院議員だったマクガバン氏が連邦政府及び議会に提出した一連のレポートを総称したもので、その中で「食習慣を変えない限り、肥満人口が増え、多くの国民ががんになる。その結果、国民医療費の増大により国家は破産する」と警告されていました。

その中に、果物や野菜を積極的に食べることが必要であると報告されていて、それを受けての計画になるのです。

計画では、過去10年間の疫学調査の中でがんの予防効果を示唆する研究報告がある約40種類の食品を集約したもので、より有効だと認められるものから順に上からピラミッド型に配置しました。

この上位の野菜は、ニンニク、キャベツ、大豆、ショウガ、セロリ、人参などで一般になじみの深い食品がほとんどです。

これらの食品には、がんを抑える驚くべき働きが次から次へと報告されました。

例としてニンニクを上げれば、この中に生じる抗がん成分は複数存在しています。特にジアリルトリスルフィド(DATS)は、すりつぶしたり短時間加熱処理により生じる成分で、次のような報告があります。

動物レベルで、移植した低分化型前立腺がんを濃度依存的に増殖を抑制した。皮膚がん細胞の細胞周期を停止させ、アポトーシスを誘導する。肝臓の代謝酵素の活性を調整して、発がんの抑制をサポートする、などです。

その他、キャベツ、大豆、ショウガ、セロリ、人参なども複数の作用機序によりがんの抑制が報告されています。

これだけ熱心に野菜のがん抑制効果の研究がなされるのは、がんの発病や死亡率の増加に歯止めをかけたいと真剣に考えていたからです。

同時に、1988年、数千ページにも及ぶ「がんの病因学」という報告書で「抗がん剤は増がん剤である」と発表されていました。また、1990年には「自然療法の方が通常の抗がん剤、放射線治療、手術よりも治癒効果が高い」と報告され、さらに「患者には代替療法を含めて効果的な医療を受ける権利があり、医師は効果的な治療法を提示する義務がある」(アクセル法)とされました。

これらにより、アメリカでは野菜の摂取量は増加して、がんの死亡率は低下し続けたのです。

一方、日本では真逆で、野菜の摂取量も低下していて、先進諸国の中では日本だけががんの死亡率が増加しているのです。

まず野菜をしっかり摂り、生活習慣の改善を優先にしましょう。

[がん/]2023.10.26

がんの原因になる食品添加物を避けましょう!

増え続けるがんの主な原因は“食”にあります。

その食も、食事そのものの影響もありますが、食品に添加されている食品添加物の害も知っておくことが大切です。現在、コンビニやスーパーで売られている商品のほとんどに添加物が使われていて、お弁当にも、20種類も30種類も添加物が使われています。今回は、がんの原因になる食品添加物をいくつかご紹介します。

 

  • 発色剤・亜硝酸ナトリウム

明太子やハムなどを色鮮やかに見せるために使われているもので、アミンと反応してニトロソアミンという強い発がん性物質に変化します。

  • カラメル色素(Ⅲ、Ⅳ)

ソース、清涼飲料水、炭酸飲料などの飲み物、菓子類、ラーメン、スープ、しょうゆなどの多くの食品に褐色をつけるために使われています。人間の遺伝子に入り込んで構造を変えるためです。

  • 人工甘味料(合成甘味料)

アスパルテームは、脳腫瘍との関係が取りざたされており、さらに白血病を引き起こす可能性があるとの指摘があります。スクラロースは、農薬のDDTやBHC、またPCB、ダイオキシンなどの有機塩素化合物の一種で、体内で代謝されません。アセスルファムKも体内で代謝されず、肝臓にダメージを与え、免疫を低下させる可能性があるとのことです。また、発がん性があるという理由で、いったん使用が禁止されたことがあるサッカリンナトリウムは、ショウガの漬物や歯磨き剤に使われていることがあるので注意です。

  • パン生地改良剤・臭素酸カリウム

WHOのIARC(国際がん研究機関)は、臭素酸カリウムを「人に対して発がん性を示す可能性がかなり高い」と発がん性物質に指定しています。

  • 合成着色料・タール色素

紅ショウガや福神漬け、菓子パン、清涼飲料など多くの食品に使われていて、化粧品などにも使われています。この色素は、いつまでたっても分解されず、色落ちせず、その化学構造から、発がん性や催奇形性の疑いがあります。

  • 防カビ剤のOPPとTBZ

輸入されたレモンやオレンジ、グレープフルーツなどの防カビ剤のOPP(オルトフェニルフェノール)やTBZ(チアベンダゾール)は発がん性や催奇形性が認められています。果肉からも検出されるので注意です。

  • 合成保存料・安息香酸ナトリウム

栄養ドリンクなどに使われていて、栄養成分が腐敗するのを防ぎます。安息香酸ナトリウムは、ビタミンCと反応して、人間に白血病を起こすことが明らかになっているベンゼンに変化します。

 

添加物を気にしていたら何も食べられないような社会になっていますが、不自然な食品からは遠ざかり、上記の食品添加物に気をつけて過ごしましょう。コンビニのアップルパイよりは、今旬のリンゴや柿など自然なものをしっかり摂りましょう。

 

(参)体を壊す10大食品添加物

[がん/]2023.10.14

野菜のある成分は、老化細胞を取り除いてがんに効果をもたらします!

野菜にはさまざまな抗酸化物質を豊富に含んでいて、多くの健康効果が確認されています。

その中で、今回玉ねぎやブロッコリー、サニーレタス、モロヘイヤ、緑茶、リンゴなどから摂取することのできるケルセチンの健康効果をご紹介します。

このケルセチンは、上記に様にさまざまな食品に含まれる主要なフラボノイドです。ポリフェノール類の中の大きなグループであるフラボノイドは、植物界に5,000種類以上も存在していて、抗酸化作用や抗炎症作用、そしてがんに対しても有用な生理機能を持つことが分かっています。

抗酸化作用に関しても、活性酸素による酸化ストレスが関与するがん、動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病の予防に重要な役割を果たしています。

また、老化細胞の除去作用も認められていて、研究では、抗がん剤のダサチニブとの併用よりも単独で高い結果が出ました。このケルセチンが老化細胞を除去させる機序は、アポトーシスを邪魔する酵素を阻害することと、アポトーシスを促すことです。

また、肺腺がんの動物実験では、分子標的薬のブリガチニブと同等の効果を示し、アポトーシスを促進すると同時に、がんの増殖や腫瘍形成を抑制するというもので、高価で猛毒なブリガチニブを進める意味は無いことが逆に分かります。

さらに、ケルセチンはがん細胞の浸潤・転移を抑えることも分かっています。

よって、玉ねぎやブロッコリーなどを煮込んだ野菜スープは、がんに対してとんでもない働きをすることになります。

”抗がん剤を、専門家が“効く”といっているので、この野菜スープは、“がんに効く”スープとして専門家は自信を持って勧めるものになります。ですから、がんになった医師の多くは、自ら抗がん剤を使わずに、野菜スープをしっかりとっています。

ケルセチンのたっぷりな野菜スープは、安心・安全・無害・安価の本物です。がんの予防・治療にぜひ、しっかり飲んで行きましょう。

[がん/栄養/]2023.10.11

ピンクリボン運動は正しく運動しましょう!

10月になり急に涼しくなりました。

さて、10月は乳がんの啓発ピンクリボン月間とのことですが、このピンクリボン運動は、1980年代、アメリカの乳がんで亡くなられた患者さん家族が「このような悲劇が繰り返されないように」との願いを込めて作ったリボンからスタートした乳がんの啓蒙運動です。

ところが、この切なる願いとは裏腹に、今行われている啓蒙運動は、早期発見・早期治療という表向きごもっともですが、本心は医療ビジネス化しています。

というのも、早期発見で行われる「マンモ検診」では、乳がん発見数は増えるのですが、乳がん死亡を減らすことは出来ないのです。つまり、しっかりしたエビデンスのもと「無効」なのです。

そして、早期治療で早くから乳房を摘出することにもなります。

また、乳がんのタイプの中には、数パーセントほど遺伝的に乳がんになりやすい体質を受けついている場合があります。乳がんと関連がある遺伝子は数多くありますが、主なBRCA遺伝子は二本鎖切断された大きなDNAの傷を修復して、細胞ががん化することを抑える働きがあります。この遺伝子に病的な変異があり、働きが失われていると正常な修復が妨げられ、乳がんや卵巣がんになりやすくなると考えられているわけです。

DNAに二本鎖切断を引き起こす主なものは、X線やγ線などの電離放射線です。

このような遺伝子の修復に関わる遺伝子が働きにくくなっている人に、早期発見と称して毎年のようにレントゲン検査やマンモ検診をするとどうなるでしょうか。これらの検査・検診こそX線被曝であり、放射線被曝です。

ただでさえ、BRCA遺伝子に変異を持たない場合であっても、検査時に浴びるX線によって、発がん率が何倍にも高まることが多く報告されています。

また、超音波検査でもがんを早く見つけて手術することのメリットを示すエビデンスは全くありません。

いずれにせよ、乳がんに対して早期発見・早期治療は有害無益です。エビデンスを無視して医療ビジネスにまい進しているだけの恐ろしい運動です。

ですから、ピンクリボン運動のきっかけになった、乳がんで亡くなられた患者さん家族が「このような悲劇が繰り返されないように」という純粋な願いに共感して祈ることや、栄養や食事のとり方の啓蒙が正しい運動のように思います。

 

(参)やってはいけない健診事典

エビデンスにより、米国ではPSA検診を推奨していません!

PSA検診は、前立腺の正常細胞で作られるタンパク質であるPSA(前立腺特異抗原)ががん化することで血中値が上昇することがあり、腫瘍マーカーとしてがん発見のためのツールとしているものです。

このPSA検診が普及し始めた2000年代頃から、前立腺がんがたくさん見つかるようになりました。1996年の罹患者数が14,077人から2019年には94,748人と7倍近く膨れ上がっています。

その一方で、前立腺がんによる死亡者数は、1995年の5399人から2020年に12759人と2倍程度です。

通常、がんになった人は一定の割合で亡くなります。前立腺がん検診が普及していなかった頃は、何らかの症状があって前立腺がんが見つかった人の半数ほどが死亡していました。

ところが現在、前立腺がんで死亡する人は、前立腺がんと診断された人の7分の1以下しかいません。いくら治療成績が向上したといっても、常識的には考えられないほどのギャップです。

つまり、このような異様な状況が生まれたのは、PSA検査が普及したからです。

これによって、これまで見つかっていなかった前立腺がんがたくさん見つかるようになったため、前立腺がんが増えたのです。

前立腺がんには、生きている間には見つからなかったけれど、死亡後に解剖してみて、初めて見つかるがん、つまり“ラテントがん(潜在的ながん)”が2割ほど見つかるといわれています。前立腺がんは、それがあったとしても生涯気づかずに、別の病気で亡くなる人が多い病気なのです。

それは、前立腺がんは進行がとてもゆっくりな、いわゆる「のんびりがん」が多いからです。こうしたがんは、見つける必要はないのですが、PSA検診はラテントがんをわざわざ見つけてしまう、いわば「寝た子を起こす」ようなことをしているのです。

事実、米国で行われた臨床試験では、非検診群に比べてPSA検診群で前立腺がんの死亡率が減少する効果は確認されませんでした。

ただ、EUでの臨床試験では、確かにPSA検診群での前立腺がんの死亡率が下がっていましたが、データをよく見ると、前立腺がんの死亡者を1人減らすのに、1410人がPSA検診を受ける必要があるという結果でした。一方で、「異常あり」と診断されて、針を刺される生検を受ける人が339人、そして前立腺がんの治療を受けた人が48人もいたのです。48人治療して、1人しか死亡を減らせず、残りの47人の中には、体を痛めつけられて命を縮めてしまった人もいたはずです。

また、PSA検診が普及しなかった英国での前立腺がんの発見率はわずかしか上昇しませんが、PSA検診が盛んだった米国では、前立腺がんは多数発見されたにもかかわらず、前立腺がんによる死亡率やその推移は、英国のそれとぴったり重なりました。

これは、早期発見・早期治療の理論によればあり得ない事態です。

以上のような結果などを受けて、米国予防医学専門委員会は2012年に「年齢に関わらず、前立腺がん検診を実施しないことを推奨する」という勧告を出しています。デメリットが非常に大きいからこそ、PSA検診を推奨しないという結論を出したのです。

また、日本でも、国立がん研究センターを中心とする厚労省の研究班が作成したガイドラインで、前立腺がんのPSA検診については推奨しないとする「グレードⅠ」に格付けをしています。

つまり、PSA検診は死亡率を下げる効果が明確でなく、過剰診断の不利益があるので、お勧めは出来ないとの国の公式見解なのです。

ですから、エビデンスにより必要性を推奨されていないPSA検診はやらないようにしましょう。

 

(参)やってはいけない健診事典、がん検診を信じるな

ミトコンドリアが起こすアポトーシスはがん治療のカギです!

私たち人間を含む高等動物は、酸素を使わず糖質を分解していく解糖系と、もう一つ、大量にATPを作り出すクエン酸回路、電子伝達系を有するミトコンドリア系のシステムです。

しかし、現在の人間の活動量を担保し、素早い動作が出来るのはミトコンドリアのおかげです。

ミトコンドリアは、太古に共生関係が成り立った異種生物であり、人間の遺伝子とは別個の遺伝子を持っています。このミトコンドリアは、一つの細胞内に数百から数千個存在し、占める体積は細胞のおよそ20%、体重の約1割にもなります。

ほとんど全ての細胞内に存在し、エネルギーを多く必要とする心筋、肝臓、筋肉、神経の細胞内に多く存在しています。

ミトコンドリアの一番の大きな働きは、エネルギーを生み出すことで、酸素呼吸によって、エネルギー通貨であるATPを産生します。

また別の働きは、小胞体との連携によるオートファジーの実行です。オートファジーとは、細胞内の余計なものを細胞自体が取り除き、さらに処理したタンパク質の材料を回収、リサイクルするシステムです。

そして、3つ目の働きが、アポトーシスの制御です。アポトーシスとは、活性酸素などでDNAが傷つき、修理が追いつかないとき、自殺して悪影響を残さないようにするメカニズムです。

このアポトーシスの制御の可否が、がん治療のカギになっています。

体内環境の悪化などにより、ミトコンドリアの働きが悪くなると、細胞は自らプログラムを変更して遺伝子改変を模索して細胞を変化させていきます。それが、がん細胞です。

一方、ミトコンドリアが正常であれば、がん化を防ぎます。

実験では、核を抜き出した正常細胞とがん細胞を細胞融合させると、がん細胞は腫瘍組織を作る能力が無くなることが報告されています。

すなわち、がん細胞に移入された正常細胞のミトコンドリアが、がん細胞の悪性の性質(腫瘍組織を作る能力)を抑制することができるということです。また、細胞の核の遺伝子変異はがん化の原因でなく、結果ということです。

ちなみに、今から90年以上も前に、オットー・ワールブルグ博士はミトコンドリア発がん説を提唱しています。

このように、ミトコンドリアを増やし、元気にさせると(酸化的リン酸化の亢進)、がん細胞の増殖能や浸潤能は低下し、がんの進展が阻止されることが明らかになっています。

つまり、ミトコンドリアは私たちの命を握っているのです。

プラズマ療法では、抗がん剤や放射線を使ってがん細胞を叩くのと違って、直接、弱ったミトコンドリアを元気にして、がんのアポトーシスを促して行きます。ミトコンドリアを元気にして、シトクロムCの放出を促しアポトーシスを発動させます。

体内環境の改善、ミトコンドリアの若返りにぜひ、プラズマ療法をお試しください。

「抗がん剤で余命1年」の本当の意味

エビデンスをもとにがん治療に真摯に行ってきた故近藤誠医師の「眠っているがんを起こしてはいけない」より、“余命1年の本当の意味”をお伝えします。

がんは遺伝子変異が積み重なってなったという間違った仮説をもとに行っている西洋医学において、固形がんでは、さらに効かない抗がん剤を投与するという治療?によって寿命を縮めていることを知ることが出来ました。

厚労省が言うように、抗がん剤は効かないのは常識で、医師の言う「効く」というのは、患者さんが希望を抱く「治る」という意味ではありません。

「抗がん剤が効く」というのは、半年ほどのある期間でがんが小さくなる可能性があるという意味です。抗がん剤が効かない“がん幹細胞”の周りの働きバチのような遺伝子変異を模索しているさまざまながん細胞には、抗がん剤により死滅するものはあります。しかし、死滅するがん細胞以上に、正常な細胞も死滅したりしてダメージを蓄積させて行きます。免疫も落ち、体力も奪われて行き、抗がん剤を続けられなくなったときには、がん細胞は優位に盛り返して命を奪いに来ます。

ですから、近藤医師は“抗がん剤で余命が縮む”と言っています。

かつては近藤医師も効くと信じて、乳がんの抗がん剤治療を他のどこよりも多く、一生懸命やっていました。患者さんの寿命が延びると思い込んでいたからです。

ところが、元気だった患者さんが急死することも経験する中で、あらためて医学論文を集めてみると、乳がんステージ4では、比較試験もなければ、延命効果を示すデータが世界のどこにもなかったのです。

そこで、抗がん剤がなかった時代のデータと比べてみると、その当時の余命は2.7年で、抗がん剤を使うようになると、余命は2年になり、逆に短縮しています。しかも、抗がん剤を始めた途端に亡くなる人が出始めています。

そして抗がん剤の開発が進み、最初の抗がん剤が効かなければ次はこれ、その次はこれ、というように抗がん剤をどんどん「乗り換え」をしていく時代になると、余命はさらに短く、わずか1年になりました。

つまり、医師たちが言う「抗がん剤で余命1年」というのはその通りです。しかし、治療しない方が長生きしているわけです。しかも、現代より医療も栄養も劣っていたため、全身状態が不良で、ホスピスに入院している患者たちが対象でした。

そして、生存曲線を見てみると、抗がん剤治療を受けない場合、肺や肝臓などの臓器にある転移が大きくなって機能不全を起こすまでは死なないので、生存率100%の期間は、抗がん剤を使う場合よりは長いことが分かります。なかには、転移が自然に消えてしまう人もいるはずです。

現在の日本の抗がん剤は、世界の85%も使う状態です。ある意味、効かない抗がん剤を世界一消費させられているのです。そして、早死にです。国立がん研究センターの、抗がん剤治療後のデータでは、緩和ケアが必要と言われてから、半数が100日以内に亡くなっています。2.7年どころではありません抗がん剤の毒性で生命力を吸い取られてしまい、抗がん剤をやめても長く生きられなくなってしまったのです。

抗がん剤を中心とした日本のガイドラインが、早く、エビデンスを基にして行って欲しいと思っています。

 

(参)眠っているがんを起こしてはいけない

がん検診は百害あって一利なし!

近藤誠先生は、多くの医学論文を読み込み「がん検診百害あって一利なし」と結論付けをしました。かなり極端とは思いますが、今のがん検診は総合的には、エビデンスを無視して医療ビジネスになっています。

その最たるものは、前立腺がんを拾うPSAや乳がんのマンモグラフィーでしょう。

多くの調査の中で、英国の研究グループが、PSA検診で前立腺がんが見つかった50~60代の約1650人を対象に、監視、手術、放射線治療の3グループに分けて、10年後の死亡率を比較するランダム化比較試験を行ったところ、結果、どの治療法でも10年後の死亡率はほとんど変わりませんでした。

EUの臨床試験では、前立腺がんの死亡者を1人減らすのに、1410人がPSA検診を受ける必要があり、「異常あり」と診断されて、針を刺される生検を受ける人が339人、そして前立腺がんの治療を受けた人が、48人もいました。つまり、48人を治療して1人しか死亡を減らせなかったわけですから、47人は無用な治療を受けたと解釈することができます。

米国予防医学専門委員会も、1000人がPSA検診を受けると、1人の前立腺がん死亡を回避できる一方で、治療によって29人に勃起障害、18人に排尿障害が起こり、検診受診者の1000人に1人未満が手術によって死亡するとしています。そして、デメリットが大きいとして、PSA検診を推奨しないという結論を出しました。

また、マンモグラフィーによる乳がんの検診では、欧米で「過去の比較試験をいくつか集めて検討したら、マンモグラフィーに意味なし」という結果が出ています。

2015年に、乳がんと診断された約5万人を10年以上追跡した米国ハーバード大学とダートマス大学の研究で、検診の実施率が10%増加すると、乳がんの診断数が全体で16%増加する一方で、乳がん死亡数は減らないという結果が報告されました。

それどころか、英国の臨床試験データでは、50歳の女性1万人が20年間乳がん検診を受けると、43人が乳がん死亡をさけることができる一方で、129人が過剰診断を受けるという論文を発表しました。また、米国の30年間の検診データを検証した結果、検診で発見された乳がんの約3分の1が過剰診断だったと結論づけられています。

肺がん検診でも、比較試験の結果がいくつか出ていて「肺がん検診は、むしろ肺がん死亡を増やす。総死亡を増やす」という結果が出たので、欧米は肺がん検診を始めませんでした。

つまり、検診は効果がないばかりか、過剰診断、過剰医療と医療ビジネスは拡大する一方なのです。

ここで「夕張パラドックス」ということがあり、夕張市が財政破綻して市民病院を閉鎖したら、病気で亡くなる人が減り、老衰が増えました。病院が無くなったことで、市民の健康状態は改善され、ほとんどの病気で死亡率が下がりました。

ワクチンもそうですが、検診も、健康な人を医療ビジネスの対象にできます。

意味の無い検診をやめ、病院を減らせば、健康寿命が伸ばせるのです。経済的にも負担が減り、医療人の働き改革にもなるのです。今や、医療ビジネスの害は甚大です。各市町村で検診をやめて、軽い受診をひかえて行きませんか。

 

(参)がん検診を信じるな、医者に殺されるな

[がん/ブログ]2023.08.12

「がんもどき」と謎多き「転移」の真実

「がんもどき」と「本物のがん」を一色単にして、ガイドラインに乗せて3大療法にまい進している日本のがん治療は、世界では遅れていて、一部の医師も気づいて来ています。

このような矛盾に満ちたがん治療の世界で、多くの患者さん方が不安を増大させています。今回は、「医者に殺されるな」という故近藤誠先生の取材をまとめた著書から、がん治療の問題の一部をご紹介します。

「患者よ、がんと闘うな」(1996年、文藝春秋)で抗がん剤の副作用問題を初めて指摘し、医療の常識を変え続けて来た故近藤先生はがん医療の問題を数々のご著書で伝えて来ました。その中で、「がんもどき」と「本物のがん」との違いについて、転移の有無で区別しています。転移がひそんでいるものが「本物のがん」で、1ミリどころか、1個のがん細胞も転移していないものを「がんもどき」としています。がんが大きいのに転移がない場合は、ほぼ「がんもどき」です。近藤先生は「乳がんを3年、5年と放置して大きくなっているのに、脇の下のリンパ節に転移がない。これは、小さい乳がんより平均して生存率が高いんです。本物のがんの場合、2年以内に転移が出てくることが多い」とおっしゃっています。

外科医たちは、昔から「お腹をあけて、がんが空気にふれると怒りだす、がんが暴れる」と仲間内で言い交してきました。これは実は空気のせいではなく、手術をしたから暴れるのです。

転移がワッと出てくるのは、手術のあとが多い。切ると今まで見えなかった臓器転移が急に増大したり、新たな転移が無数に出てくることがあります。腹膜転移が典型的です。

ひそんでいた転移や、正常細胞の抵抗力で抑えられていた転移が暴れだすのです。

よく抗がん剤で小さくしてから切りましょうとされていますが、抗がん剤で正常細胞の抵抗力を奪っておいての手術では、「本物のがん」は暴れ出しますし、「がんもどき」は無駄な治療になり、どちらも良いことはないのです。

がんはもともと私たちの細胞です。体内環境を良くすれば、「本物のがん」はおとなしくなり、時に正常細胞にもどります。

世界のがん治療の主流は、侵襲的な治療は最後の手段でファーストチョイスになり得ません。まずは生活習慣を正し、体内環境の改善を主にして行きましょう。

 

(参)医者に殺されるな

[がん]2023.08.10