スタッフ公式ブログ

根本的な体質改善から取り組んでみましょう!

現在、皮膚科にかかる子供たちが多くなっています。そして、多くが炎症を抑える目的で処方される強弱の違いだけのステロイド剤の塗り薬です。

私が、炎症体質を変える食事や注意点のことをお話しすると「そうなんですか」と聞いてくれますが、逆に、医師達は表面の見える症状を抑える対処療法に終始しているだけで、体質を良くする指導は全く出来ていないということです。

花粉症も同様で、本質的な対処は免疫のアンバランスを引き起こしている体質を変える必要があります。腸を整え、炎症体質を改善する食べるものを正しく選択することが第一歩ではないでしょうか。甘いのものが嫌いな人はいないでしょう。しかし、現在の甘いものは、昔の甘いものとは別物です。昔は、サツマイモだったり、果物だったり、発酵食品の甘酒だったりするでしょう。一方、現在は、精製された糖質や砂糖以上の人工甘味料で味付けされたスウィーツ類です。これらは、腸内環境を悪化させ、腸管免疫の機能を崩します。また、炎症を引き起こし、くすぶらせ続けます。現代医療は、このような食習慣をほったらかしにしたまま、症状を抑え込もうとしているだけです。おかしいと思いませんか。

なぜ、薬を使い続けることに疑問を持たないのでしょうか。

さらに、医療ビジネスは成長しています。花粉症の例では、時期が終われば薬は必要とされません。ですから、次の手段は説得してアレルゲン免疫療法(舌下錠などによって微量のスギ花粉などの成分を毎日服用する方法で、3~5年続けます)によって1年中通院させるのです。特に、子どもは皆保険で自己負担が無料ですから、うってつけです。現在、アレルゲン免疫療法のターゲットは数あるアレルゲンの内、スギとダニに関するアレルギーだけですが、体内環境である炎症体質などが改善されるわけでもなく、効果はせいぜい2~3割くらいです。

薬では体内の炎症体質は変わらないのです。

この炎症体質を変えるには、不自然な糖質や肉類、乳製品をひかえることが基本です。そして、摂る油も大切です。植物油に多いリノール酸はオメガ6の脂肪酸で、炎症を引き起こし、血管を収縮させます。逆に、亜麻仁油やシソ油、青背の魚の油であるオメガ3の脂肪酸は、炎症を抑えて、血管を拡張させます。このように炎症を引き起こすものを減らし、炎症を抑える油を積極的に摂っていくことが大切です。

また、有害な電磁波の影響も考慮する必要もあります。WiFi空間やソーラーパネルを乗せた生活空間はがん箱だとおっしゃる先生もいます。対策は必須と言えます。

さらに、プラズマウォーターやプロトン水で酸化を抑えることも重要です。日常的には、プロトン水生成器で作ったプロトン水をさまざまな場で活用することをお勧めします。

プロトン水は料理にも使えて、食材の農薬や添加物の化学毒を瞬時に安全な水に戻して排泄してくれます。頻繁にプロトン水を飲むことで、腸内環境が改善するので、腸管免疫の働きも改善していきます。飲む目安は、便が臭くなく、浮く便になるまでの量です。

そして、普通の水は、吸収するのに、4時間半と言われています。また、それなりにエネルギーを消費しますが、プロトン水は、数秒で吸収され、逆にエネルギーチャージになるのです。ですから、競技中の補水に最適だと、オリンピック・パラリンピックの多くの種目で採用されたのでした。疲労物質の乳酸等による酸性環境を還元し、疲れを早くとり、またエネルギーを補充してくれます。

いずれにせよ、プラズマ療法やプロトン水は、アレルギー体質の改善サポートに向くものです。「害のないことをせよ」という医の倫理からも、また、自分の体や環境に配慮する面からも、まずは、根本的アプローチを優先してみましょう。

[ブログ/]2022.05.25

悪い循環を見てみましょう!

私たち人間は自然物であり、地球の自然環境の営み、ダイナミックな循環の中で生かされています。

特に、日本人は数万年前から、木を切る傍ら、木を植えて地球への恩返しを続けながら住む場所の環境に配慮していたとされています。また、食する品々に関しても、自然から頂いていることを理解していたので、収穫の感謝、食べるときの「いただきます」「ごちそうさまでした」という感謝等を当たり前にしていたのです。

現在の食を見てみますと、スーパーなどでは生鮮食料品と並列して多くの加工食品が賑わいを見せています。便利の極致、コンビニに至っては、食品はほとんどが加工食品で、スイーツに関しては超加工食品と化しています。このような工業製品化された食品を片手に作業やスマホ、あるあるです。

そしてこれらの食品を日常的に食していれば、当然、生活習慣病を始め死因No.1のがんや難病が増加します。見事に、右肩上がりになっています。

お米にとって代わって主食になっている小麦製品のパン・麺類はほとんどが輸入もので、農薬やポストハーベストに汚染されています。その他の食材も、裏返して成分表示を見ると、何行もびっしりと添加物名が書かれているように、何十種類もの添加物によって加工されている現状です。

私たちが「安い」「簡単」「便利・腐らない」「キレイ」「おいしい」を求めて行った結果になります。もう一つ言いますと、小麦や甘味料には麻薬のように、依存性もあります。

本物のバターの代わりに、安い油に水素と香料を添加することで作ったバターのようなマーガリン。本来、高い油のはずが、日持ちしておいしくしたドレッシング類。お米と海苔とちょっとした具材の本来のおにぎりも、何時間も暑い環境でも変色せず腐らずに持つように、油と調味料、保存料など多くの添加物で固められたものになっています。(ちなみに、血糖を持続測定すると、家庭で握ったおにぎり以上の急激な血糖上昇がコンビニおにぎりで見られます)

このような食生活により、私たち日本人は必然的に、加齢と共に多くの病気をかかえるようになります。高齢者は、病気自慢をし、薬の多さを競うかのようです。

がんにおいては、がんになるべく食生活でなっているのに、あたかも偶然、遺伝子のコピーミスによりがんになるから、誰でも確率的に運が悪くがんになるから、がんは苦しい怖い病気だから、そうならないように保険商品を買っています。不安が大きい人ほど、高額な保険で武装しています。保険のトップセールスの売り文句は「日常でベンツは買えなくても、せめて命を守るのだけは、ぜひ、ベンツのような安心できる商品を買って下さい」です。

そして、がんになると高額な抗がん剤が始まります。家一軒分の高額な抗がん剤が多くなってきました。疑問に思いませんか。

がんを免れた方を待ち受けているのは認知症です。最後の残りの人生、約数年間かけて、今までの楽しい思い出も含め、恨み、つらみ、後悔をすべて忘れて成仏できる病です。

こう見てくると、今の日本人は自然の営みの循環に即した生き方でしょうか。明らかに不自然です。そして、こうなってしまっている裏側を簡単に紹介します。

お米を食べる代わりに食べさせられている小麦、それを作る過程での農薬、肥料は皆外資です。悪い食べ物を食べさせられて出来た病気の治療薬、抗がん剤の多くが外資です。がん保険も外資です。このようなマッチポンプのような構造があるのです。

気づかずに「便利」「快適」の生活で慣らされてしまっている現代社会ですが、出来る範囲で自然のものを取るようにして、それらを作ってくださる生産者を応援し、循環できる環境を意識してみませんか。

[がん/ブログ/]2022.05.21

知らずに摂ってしまう隠れた塩に注意しましょう!

2019年に、世界では年間1100万人の多くの人が“不健康な食事”が原因で、寿命より早く死亡しているという調査結果が、イギリスの著名な医学誌「ランセット」に発表されました。

1年間で死亡した全成人のうちの5人に1人に相当するという衝撃的な結果で、喫煙による死者より多いということです。

“不健康な食事”は、年齢や性別、地理的な影響、経済状態などにかかわらず、どんな人でも早死にの原因になるのです。

分析の結果、最も影響を及ぼしたのは、全粒穀物や野菜、果物の摂取が少ないことと塩分の摂取量が多いことでした。続いて、脂肪、特に飽和脂肪酸の多い牛肉や豚肉、加工肉のとりすぎ、糖質やトランス脂肪酸のとりすぎが影響していました。

この塩分、油分、糖分の「とりすぎ3兄弟」は、現在大部分が加工食品から摂取されています。今回、塩分のとりすぎに注目してみましょう。

塩分はとりすぎると血圧が上がり、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めます。また、心臓や血管に直接影響を与え、心臓が機能不全に陥る原因にもなります。塩分の過剰摂取は最も大きな死因になっているのです。

現在、日本ではインスタントラーメンが日常食になっています。日本人1人が年間に食べるインスタントラーメンは45.4食(2019年)です。しかし、この数字は平均の数であって、一人暮らしであれば、ほぼ毎日ということも少なくないでしょう。手軽で、安価で、美味しいからです。

そして、このインスタントラーメンの中に相当量の塩分が隠れているのです。インスタントラーメン1食当たりの食塩相当量、つまり塩分は、約10グラム。7~8グラムは当たり前です。

実は、塩分過多の加工食品は“おいしい”のです。

インスタントラーメンのつゆを“おいしく”飲めるのは、添加物や種々のエキス類を駆使して塩味をあまり感じないようにして、うま味とコクが出るように調味されているからです。100mlの水に2グラムの塩を溶かしたら塩分は2%で、これが絶対塩度。これはしょっぱくて飲めません。一方、2%の塩分濃度の水に、グルタミン酸ナトリウムなどの複数のうま味調味料と、タンパク加水分解物や酵母エキス、チンキエキスなどの粉末を溶かすと、皆が“おいしい”という味に変わります。このとき舌に感じる塩分が1.2~1.5%とかなり低く感じます。これが舌感塩度です。この舌感塩度を麻痺させるカラクリにより、知らず知らず塩分をとりすぎてしまっているのです。

ちなみに、「和食は塩分をとりすぎる」と言う人がいますが、和食では絶対塩度と舌感塩度はほぼイコールで、一度に多くとれないようになっています。塩分9グラムをとるには、梅干し3個、みそ汁5杯分です。むしろ高濃度の塩分をとっていても気づかない即席めんのほうが、よほど健康上問題になるのです。

一人暮らしで、インスタントラーメンを常食しながら夜更かしして突然死はあるあるです。また、若い年代の不整脈も多い気がします。

加工食品は、他にさまざまな問題がありますが、塩分の点からも大きく健康上問題があるので、出来る限り避けて行きましょう。

そして、全粒穀物や野菜、果物は、逆に塩分を排出するカリウムや食物繊維を多く含み、心臓を守る働きがあり、心疾患のリスクを下げてくれます。

 

(参)家族と自分を守る「安心な食品」の選び方

[]2022.05.15

便の状態は、自分だけの問題ではありません⁉

「便は体のお便り」とよく言いまして、便の状態は体の状態・健康具合をよく表しています。

理想的な便は、やや黄色っぽい茶色で、形状はバナナのような形が理想とされています。このような状態であれば、腸内細菌のバランスや、腸内で消化・吸収するスピードのバランスも正常ということになります。

ちなみに、食べ物が消化管を通ってきちんと消化されない“消化不良”は3大栄養素により、次のような現象を引き起こします。

タンパク質の消化不良は「腐敗」と呼び、必ず各種アンモニアが増加します。このアンモニアの毒性は強烈で、消化器管全体に炎症を起こし、音はなく非常に臭いオナラが出ます。また、アンモニアの代謝産物である「窒素残留物」は人体にとても有害な物質です。フェノール、インドール、スカトール、メチルメルカプタン等が知られていますが、これらが血中に入ると消化器官以外に、肝臓・腎臓・心臓・肺・脳などにも悪影響を及ぼします。

炭水化物の消化不良は「異常発酵」と呼び、腐敗菌の増殖は速く、大きな音と共に臭いオナラが出ます。

脂質の消化不良は「酸敗」と呼び、出現した過剰な活性酸素と二次胆汁酸のうっ滞によりがん化を促します。特に大腸がんは、この二次胆汁酸のうっ滞から生じるとされます。そして、脂質の分解に必要なリパーゼという酵素は、加齢とともにかなり少なくなります。

今回は、便の状態・質は、自分だけの問題ではないということです。

どういうことかと言いますと、便を出す人や動物も食物連鎖という“自然界の循環”の一翼を担っているからです。

便は自然界の細菌類が分解してくれます。それにより、水や土を浄化して草木やプランクトンの栄養になります。次に、これらは動物の栄養になり、人間の食べ物になっているのです。

ですから、良い便を出すことは、良い細菌を養い、良い植物を育て、それを食べる動物を健康に育て、それらを食べる私たち人間に良い食材として提供されることになるのです。

一方、悪い便を出すことは、悪い細菌を増やし、河川は汚れ、土壌も弱り、植物や作物に悪影響を及ぼして行きます。

つまり、便の質が悪いと、自然環境を悪化させることになり、めぐり巡って自分に返ってくるのです。

自然界では、分解者や植物のためにならない便を落とす動物は、病気という名を持って“抹殺”されます。“自然淘汰”という“死”です。言い換えますと、悪い便を落としている動物は、死に向かう病気になり、自然界から消されます。

人間も同じで、便が悪い人は、健康ではなく、自然界では生きていけないのです。悪い便の人は、極論すると、世のためにならないのです。

ですから、オナラが臭いからと笑って済ませないで、また、便秘だからと当たり前に薬を飲むのではなく、体の便りの状態を良いものにして行きましょう。

世のため人のためとSDGs(持続可能な開発目標)や環境問題に取り組む前に、食事や生活習慣を見直し、まずは自身の体内環境を改善して行きましょう。便の状態は、自分だけの問題ではありません。

良い便の者は生かされ、悪い便の者は自然界から登録抹消されます!

そして、当サロンのプラズマ療法やプロトン水は、余計なサプリメントに頼らずに、体内環境の改善をサポート出来ます。ぜひ、体験にいらしてみて下さい。

水道水は動脈壁に傷をつけます!

一般的に、日本では、蛇口をひねればどこでもおいしい水を安価で飲めます。

東京都では自信を持って、水道水をペットボトルに詰めて販売しています。そして、それなりにきちんとした安全基準に準じて、国民の衛生を担って来ています。

しかし、衛生上必要な塩素消毒には少なからず問題もあります。塩素消毒により、細菌は含まれていないので、それによる衛生上のメリットはありましたが、私たちの腸内細菌に悪影響を及ぼすことや、血管壁を傷つけることになるのです。

私たちがコレステロールの値を気にするのは、悪玉コレステロールと言われているLDLコレステロールが動脈の壁に沈着して動脈硬化を進め、血管梗塞や血管閉塞による重篤な血管疾患を引き起こすからです。

その悪玉コレステロールが動脈壁に付着する理由は、動脈壁の傷であり、その主な原因の一つが水道水の含まれる塩素なのです。ちなみに、他の原因には、マーガリンやショートニングに含まれる硬化油(食べるプラスチックと言われるトランス脂肪酸を含む)と乳製品(ホモナイズ加工されたもの)があります。

塩素の入った水は、飲み水だけでなく、シャワー、お風呂、プールの水等の皮膚から吸収される形もあるのです。

具体的には、水道水の水は、それから作られたものを食べたり飲んだりする。水道水を使って育てられた食品を食べる。水道水を飲んだ動物の肉、魚、乳製品を摂る。水道水のシャワーを浴び、入浴する。水道水の中で泳ぐ等です。

特に、私たちの身体における最大の器官である皮膚から、1回のシャワーで吸収される毒素(この場合は塩素)は5~8杯の水を飲むより多いという報告があります。シャワーを浴びると皮膚から塩素が吸収されるだけではなく、多くの揮発性毒素が蒸気化します。サウナやスイミングプールは、最も高濃度の毒素が吸収される場所なのです。

経皮毒という言葉もありますが、外用として日常的に使っている化粧品やシャンプー、日焼け止めなどにも注意して行きましょう。口に入れてはいけないものは、安易に肌にもつけてはいけません。

皮膚疾患のある方は、特に飲む水や外用する物質に気を付けて行きたいものです。

そして、4月1日から水道法の改悪で水質基準も甘くなり、さらに安心できなくなってきました。

このような中で、プラズマ療法では、一酸化窒素を過飽和されたプラズマウォーターが血管を修復し、しなやかさを保ってくれます。また、プロトン水は瞬時に毒素を安全な水に変えて体外に排出してくれます。日常的にこれらを使って、体内環境を汚さない生活をして行きましょう。

 

(参)病気にならない人は知っている

[健康法/]2022.04.23

食品添加物を減らすための12の心得

東洋医学では、「腎は先天の気をつかさどる」と言われていて、生命力の象徴と捉えています。腎の気が虚(減少)すると、生命力が衰えるとされています。東洋医学の「腎」イコール、西洋医学の「腎臓」ではありませんが、腎臓は寿命を決めていて、そのカギは「リン」の摂取にあるのです。「リン」イコール「老化促進物質」で、吸収しやすい「無機リン」である食品添加物の摂取をいかに減らしていくかが、私たちの健康のカギなのです。

今回は、前回に引き続き黒尾誠医師の「腎臓が寿命を決める」より、食品添加物を減らすための12の心得をお伝えします。

  • ハム、ウインナー、ベーコンなどの加工肉を減らす

   加工肉は、がんのリスクも高めます。

  • 魚肉ソーセージ、かまぼこ、練り物などを減らす
  • なるべく「元の素材が分かる食品」を買う
  • カップラーメンを減らす
  • 「とんでもなく日持ちがするもの」は買わない

   マーガリンなど腐らないものはトランス脂肪酸の害も有名です。

  • 「いかにも着色料を使っていそうな食品」は買わない
  • スナック菓子はなるべく個別包装してあるものを買う

   ついついひと袋という方向けです。

  • なるべく手作りのものを食べる
  • ファーストフードを食べる機会を減らす
  • 「下ゆで」「ゆでこぼし」などの工夫をする
  • 値段が安すぎるものには注意する
  • 食品表示ラベルを見て「〇〇料」「〇〇剤」という表記の多いものは買わない

 

以上のことを日々意識していくことで、年月が経つとともにかなりの量のリンを減らせることになります。そして、腎臓への負担を減らしてアンチエイジングになるのです。

あまり神経質になってしまって苦しくなるのは逆効果です。私たちが今まで、食品添加物の恩恵を受けて来たことも事実です。ただ、以前に増して不自然な食生活になっていて、過剰にリンが摂取されている現実があるので、上記の「食品添加物を減らすための12の心得」とともに「体内環境を汚さない食事」を基本に口に入れるものを選んで行きましょう。

そして、体内環境改善には日々「プロトン水」を利用したり、「プラズマ療法」「ファスティング」によって健康・美容を保って行きましょう。

 

(参)腎臓が寿命を決める

[]2022.04.02

”老化促進物質リン”のステルス攻撃に気をつけましょう!

前回のブログで、私たちに必要なリンが、実は危険なもので、私たちの老化を促進していることをお伝えしました。

現代の私たちの食生活では、必要量の数倍ものリンが過剰に摂取されています。

それにより、血管の石灰化(動脈硬化)、心肥大、骨粗しょう症、慢性腎臓病、肺気腫、成長障害、性腺・胸腺・皮膚の萎縮、筋肉量の減少(サルコペニア)、認知症、慢性炎症、寿命の短縮等の多岐にわたる疾患に見舞われていきます。

過剰なリンは、体内で「細胞毒」や「病原体」のように悪さをするのです。

ですから、いかにリンの摂取に気を付けていくかがとても重要になるのです。

今回は、老けやすさに差をつけている“リンの摂取”について気を付けていくポイントをお伝えします。

リンは、肉、魚介類、穀物、野菜、乳製品等、ほとんどの食品に含まれています。こうした「食品から入るリン」に匹敵するくらいの量を食品添加物からも摂取しています。加工食品、カップラーメン、スナック類、ファーストフード、お惣菜など、さまざまな形で私たちの体に入って来ています。

リンは味もにおいもなく、また添加物として見えない場合も多いのです。酸味料や着色料、ph調整剤など、非常に多くの食品添加物に含まれていますが、その食品の成分表示ラベルに「リン」と表示されていないことが少なくありません。このようにリンは、「味がない」「においもない」「見えない」というステルス性のため、ほとんどの人が日々知らず知らずのうちに大量のリンを摂り過ぎてしまうわけなのです。

では、このようなステルス攻撃にどう対処していけばいいかと言いますと、それは「敵を知る」ということです。どんな特徴を持っていて、どういった食品に多いのかを知っておく必要があります。

リンには「有機リン」と「無機リン」の2種類があります。

「有機リン」は、肉類、魚介類、卵、乳製品、野菜、穀物などに広く含まれているリンです。食品中の有機リンの含有量は、タンパク質含有量に比例することが多く、このため、肉、魚、乳製品に多い傾向があります。体内への吸収率は食品によって違いますが、20~60%です。

有機リンには「吸収されやすいタイプ」と「吸収されにくいタイプ」があり、一般的に、肉や乳製品などの動物由来の有機リンは吸収されやすく、野菜や大豆などに含まれる植物由来の有機リンは吸収されにくい傾向があります。

特に、「吸収されないリン食品」が「大豆」です。大豆の有機リンは「フィチン酸」という形で含まれていて、人間の腸からは吸収されません。食品成分表通りの栄養指導では、リン吸収率のデータは不足しているので、盲点になります。豆腐、納豆、油揚げ、豆乳などは「食べても良いリン」になり、腎臓が悪く高リン血症でリン制限があっても差し支えありません。むしろ、これらを控えることでタンパク質不足による栄養不良で、さらに予後が悪くなることが最近の臨床研究で指摘されています。

「無機リン」は、食品添加物として使用されているリンです。ソーセージやハム、ベーコンなどの加工肉、干物や練り物、スナック菓子、インスタント食品、ファーストフードなど、ほとんどの加工食品に含まれています。体内への吸収率は90%以上で、ほとんど吸収されると思ったほうが良いです。日本の食は「添加物まみれ」で「リンまみれ」なのです。

添加物には、かんすい、酸味料、香料、乳化剤、ph調整剤、強化剤、結着剤などと「一括名表示」により、リンが含まれているのか見分けがつけなくされています。また、スーパーなどのお惣菜やお弁当など「店内で製造・加工した食品」にはその成分を表示しなくていいことにされているので、近づかない方が良いでしょう。

リンは老化促進物質です。これからは、この見えない敵にも気をつけて行きましょう。

 

(参)腎臓が寿命を決める

[ブログ/]2022.03.23

子どもの問題行動は、まず栄養を改善しましょう!

最近、起立性調節障害(OD)や不登校、注意欠陥・多動性障害(ADHD)など含めた発達障害など、子ども達の問題行動が増加しています。

これらの多くは「質的栄養失調」が影響を及ぼしています。

この質的栄養失調とは、菓子類やジャンクフードなどの糖質過多の一方で、穀物や野菜などから必要なタンパク質やビタミン、ミネラルが取れていない偏った栄養状態です。

子どもの発達障害は、神経系が未完で情報を伝えるネットワークが整備されていない時期での問題なので、質の良い栄養が必要なのです。

ルース・フリン・ハーレル理学博士は、研究により「栄養の欠如こそが、子どもの発達障害を引き起こす」と言い続けていました。博士の研究では、ビタミンの大量投与により、重度の発達障害と診断された子ども達の知能が上がったものがあります。当初、特別支援学校に通っていた子ども達が、通常の学級に再入学した子どもが複数いたのです。

また、ハーレル博士の娘である精神科の権威、ハーレル・キャップ教授は、栄養療法による子どもの知能の改善に挑戦し続け、ダウン症の子どもの知能改善例の報告をされています。

「ダウン症や知的障害患者は、補酵素(ビタミン)の確率的親和力が低い(大量にないとビタミンの効果が得られない)ことから、改善のためにはメガビタミンが必要」と結論付けています。

 

さて、子どもの問題行動を改善に導く食事の大原則は、以下の通りです。

  • タンパク質を積極的に取る
  • 糖質の摂取量を抑える
  • 足りない鉄分を補給する

 

砂糖など使った単純糖質過多の菓子類はひかえ、「ま・ご・わ・や・さ・し・い・わ」で大原則を満たしていきましょう。

ちなみに、栄養を学んでいない小児科医は、ADHDなどの発達障害の子ども達に覚せい剤原料の薬の投与で対処しています。一時的に困りごとを緩和するのみで、おとなしくなったからといって「治った」わけではありません。人によっては食欲不振や吐き気、頭痛、動悸、興奮、チック障害などの副作用を生じます。藤川徳美医師は、発達障害の子どもに対して薬を使うべきではないと述べています。

本来、脳は栄養で出来ています。

「じっとしていられない」「朝、起きられない」「極端な偏食がある、もしくは食が細い」「疲れやすい」「風邪をひきやすい」「いつも何かにもたれたり、すぐ横になりたがる」「姿勢が悪い」など、当てはまるものがあれば、ひとまず栄養の改善をしてみましょう。

 

(参)薬に頼らず子どもの多動・学習障害をなくす方法

[栄養/]2022.01.23

ドラマ「ドクターホワイト」の浜辺美波が誤診を正した”ビタミンB12欠乏症”

先日、女優浜辺美波主演の“ドクターホワイト”というドラマが始まった。不思議な出現の仕方で引き込まれてしまったが、その中で浜辺美波が緊急オペに入ろうとした脳血管疾患患者の誤診を見抜いた場面があった。めまいがあり、疲れやすく、手足の神経障害でものを落とすなどで、既往症の脳血管疾患が悪化したと診断(誤診)され、急いでオペとなったのでした。その原因を見抜き、それが何と“ビタミンB12欠乏症”でした。

体内でさまざまな代謝を助けているビタミンですが、「しっかりとる食事・栄養こそ健康の基本」という自然療法の立場から見直してみました。


ビタミンB群は水溶性のビタミンで、体内の代謝のさまざまな過程で補酵素として働いています。特に、ビタミンB12はタンパク質の合成や葉酸と協力して核酸(DNA、RNA)の合成に働いています。

ビタミンB12の吸収は、胃液のプロテアーゼにより食品中から遊離された後、唾液由来のRタンパク質と結合して小腸上部に移行し、すい臓酵素により再び遊離して胃からの内因子と結合し、回腸粘膜の受容体から吸収されます。

要するに、ビタミンB12の吸収には、しっかり咀嚼して食べることと消化力のある健全な胃が必要です。

また、ビタミンB12は魚介類や肉類等の動物性食品に多く含まれている(但し、海苔にもビタミンB12が含まれています)ので、ドラマの患者のようにビーガンだと欠乏してしまいますし、さらに胃粘膜にピロリ菌を飼っていて炎症を起こし、胃粘膜が萎縮していると消化力も低下して、ビタミンB12の吸収は低下してしまうのです。

そして、ビタミンB12が欠乏すると核酸代謝の異常により貧血を起こしたり、神経細胞の脂肪酸代謝異常により知覚異常、末梢神経痛、うつなどの症状を引き起こします。

具体的には、以下にまとめます。

(欠乏早期におこりうるもの)

虚弱・疲れやすい・憂うつ・不機嫌・精神不安・めまい・睡眠障害・舌の潰瘍・吐き気・食欲不振・腰痛・物忘れ・手足のしびれや無感覚・手足のひりひりする痛み

(欠乏がひどくなると)

無感動・気分の動揺・怒りっぽい・頭痛・発育や細胞再生の障害・脱毛・青白い舌・味覚異常・低胃酸・消化不良・下痢・便秘・下肢の脱力・アリのはうような感じ・腱反射の減少・回復不能の神経障害・見当識欠如・学習能力の低下・妄想・幻聴・老人性精神病・うつ病・視神経の萎縮・ぼやけて見える・話がしにくい・息切れ・体重減少・感染しやすい・生理不順・無月経・あざができやすい・手足の運動マヒなど

 

症状だけ見ると、他のビタミン不足でも起きうる症状もあり、また、他の疾患でも良くある症状なので、すぐにビタミンB12欠乏症とは分かりません。しかし、ビーガンだったことや、萎縮性胃炎があることなどから考えて対処していけば、自ずとビタミンB12を含む食事・栄養に改善され、症状緩和になるでしょう。

「汝の食を薬とせよ」。健康の基本の食事・栄養はとても大切ですね。

[栄養/]2022.01.19

糖質制限を長期に続ける危険性を知ろう!

自然療法をとられている先生方は、総じて糖質制限の危険性に気づいています。

確かに、偏食・カロリーオーバー気味の現代人にとって糖質制限は手軽なダイエットとして取り上げられています。

かく言う私も、10年程前に糖質制限で有名な産婦人科医の宗田マタニティクリニック院長宗田哲男先生のお話をお聞きしたことがあり、軽めの糖質制限・低炭水化物ダイエットにはまっていました。

確かに、妊娠糖尿病における宗田先生の食事による管理はとても立派ですばらしいものです。

しかし、一般人が安易に、また長期に糖質制限を続けると健康を逆に損ねることになるのです。

まず、糖質制限を行うと、全死亡リスクが20~30%上がると報告されています。

理由は、糖質を制限すれば、エネルギーの多くを脂肪やタンパク質から摂ることになり、脂質異常症から動脈硬化の進行による脳卒中や心筋梗塞のリスクが高くなります。

また、過剰なタンパク質の摂取はがんのリスクが高まることです。タンパク質は総カロリーの10%以下が安全で、16%になると、がんの発症率が7.5倍も増えるといわれています。その上に、タンパク質を摂り過ぎると腎臓に悪影響を及ぼします。タンパク質は窒素化合物ですから、人体の中では毒素として作用するので、多くの病気を誘発します。

オーストラリアの研究者らは、低炭水化物ダイエットに関して「心臓不整脈、心臓収縮機能障害、突然死、骨粗しょう症、がんリスクの増加、身体活動障害、脂肪異常などといった合併症は、すべて長期間に渡る食事中の炭水化物制限と関連している可能性がある。」と結論づけています。

糖質は、最終的には水と二酸化炭素に変わるので、一番クリーンなエネルギー源であり、食事の半分は摂るのが原則です。ちなみに、糖質は砂糖などの単純炭水化物ではなく、玄米などの複合炭水化物を摂るのが原則で「ま・ご・は・や・さ・し・い・わ」が食の基本です。

一見楽で効果が実感されるので糖質制限を続けてしまいがちですが、その分、脂肪やタンパク質に偏り、食物繊維や酵素などが不足しがちで腸内環境が悪化します。

糖質制限を応援する加工食品も増えていることもあり、体内環境や腸内環境を悪化させる糖質制限は厳しくせず、また、長期にしないようにしましょう。

 

(参)鶴見酵素栄養学セミナー、統合医療の真実

[]2021.12.19