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体内の毒物処理を行う人体最大のデトックス器官「肝臓」を労わりましょう

予防医学を行うヘルスコーチとして活動されている消化器外科医の石黒成治医師がいらっしゃいます。彼は、腸内環境の改善法、薬に頼らない健康法をメールマガジン、You Tube、Instagram、Facebookなどで情報発信をされています。

今回、石黒医師の「少食ライフ」より肝臓ケアをご紹介します。


肝臓は人体の中で最大のデトックス器官です。肝臓は細胞レベルで毒素を中和して無毒化します。そして、その毒素は主に腸から流入するものと、体内の代謝の過程で生成される生物学的毒素があります。

腸から入る主な毒素は、食品由来の添加物や保存料、酸化した脂質などの炎症誘発物質や未消化の食事成分、そして腸内の細菌です。これらが吸収されて腸の血流に乗ってすべて肝臓に流れ込むようになっています。そして、これらをすべて濾しとり、細菌などは肝臓内に存在するナチュラルキラー細胞やマクロファージなどの貪食細胞が処理をします。

また、毒素は一般的に脂溶性のため、そのままでは排出することは困難です。そのため肝臓では毒素を抱合という形にして、脂溶性から水溶性に変換します。水溶性で無毒となった代謝物質は血液の中に入って腎臓から尿として排泄されるか、肝臓から胆汁という形で直接、腸の中に捨てられます。

このように、肝臓は全身の臓器のボディーガードのようなもので、最初に毒素を処理することで、脳や心臓などの他の臓器に到達する毒素の数を大幅に減らすことができるのです。

また、もう一つの代謝過程で生成される生物学的毒素には、アンモニア、ホルモン、LPS(リポ多糖)、カビ毒素などがあります。アンモニアは、タンパク質の製造過程で生じる副産物で有毒なので、肝臓で尿素に分解されます。ホルモンは体内バランスが適切に保たれることが大切で、肝臓から胆汁中に排出されて腸内に捨てられます。グラム陰性菌という細菌の細胞壁にはLPS(リポ多糖)いう内毒素が含まれていて、細菌が死滅するたびに腸内から流入します。カビ毒は、お風呂や天井などの黒カビなどの環境・食品から体内に入り発生させたものです。

このように多くの毒素が体内に流入したり、体内で生成されるため、肝臓は休まる暇がありません。

ですから、肝臓を労わるために、日々摂取する食事内容や内服薬などを考えなくてはいけません。そのために、食事を節したり、肝臓を保護する食品を取ることが大切です。また、腸を整え、毎日きれいな便を出すことも大切です。

今回は、肝臓を保護し、肝臓のデトックス効果を食品を3つご紹介します。

  • りんご

りんごの食物繊維にはペクチンが含まれています。ペクチンは、善玉菌のエサ(プレバイオティクス)となり、リーキーガットを修復し、腸内環境を改善します。腸から水銀や鉛などの重金属を吸着して排出することを助ける作用もあります。また、リンゴに含まれるポリフェノールには炎症を抑える効果があります。

  • ビーツ

動物実験では、ビーツのジュースが肝臓のダメージを軽減し、自然の解毒酵素を増加させるという結果が出ています。また、ベタレインという色素には心臓を健康に保ち、強い抗炎症作用もあります。

  • ニンニク

紀元前から重要な薬としての役割を果たしてきたニンニクは、現代でも様々な病気予防や治療効果に関する実験・臨床報告が行われています。みじん切りにより生成されるアリシンは強力な抗酸化作用があり、肝臓細胞を保護する効果が認められています。また、脂肪肝予防効果や、週2回以上の摂取が肝臓がんを予防すると報告されています。

 

さて、プラズマ療法では、抗酸化による働きと体内酵素を活性化させることにより肝臓ケアをとてもサポートするものと考えています。ぜひ、人体最大のデトックス臓器である肝臓を労わって行きましょう。

 

(参)少食ライフ

[ブログ/]2021.09.20

過度な「減塩」は無意味?

前回、森下敬一先生のご著書やお話しから引き続き塩分についてご紹介します。

さて、塩の効能により、自然塩をしっかり摂取するようご紹介しましたが、「塩分を摂り過ぎると高血圧になるのでは?」「胃ガンの原因では?」という思いを持たれる方も多いのではないでしょうか。

しかし、これはまったくの誤解です。

塩分で問題になっているのは、ナトリウム分のことですが、体が健全に働くためには、一定量を必要とする極めて大事な栄養素です。それだけに、摂り過ぎの心配もあるのですが、海から進化してきた生物である人間の体は、味覚的に過剰な塩分は受け入れにくいシステムになっています。逆に体内では生成できないので、摂らなければ不足してしまいます。

以前、某テレビ番組で、20代から50代のモニター5人に、自然塩を1日20gずつ2週間摂取してもらい、生体反応を調査したものがあります。厚生労働省がすすめているのは、1日に10g以下ですから、20gはその倍の量です。

しかし、その結果、血圧が上昇した人は一人もおらず、むしろ、3人は血圧が下がっていたのです。もちろん、それだけではありません。脳神経系や肝臓、腎臓など諸内臓の機能が5人とも20~30%も向上していたのです。

そもそも「塩分過多」と言い始めたのは、欧米の研究者たちでした。確かに、欧米人は塩分過多になりやすいです。それは、肉がナトリウム源になっているからです。したがって、日本人でも肉食の人は塩分過多になりやすいです。しかし、ここで問題なのは、塩分を制限することではなく、血液を汚し、ガンを発生させる肉食をやめることなのです。

特に、ガンを消すための穀類・菜食に切り替えたら、ナトリウムが不足しがちになるので、塩分はしっかり補給する必要があります。

森下先生が世界の長寿郷を調査して驚いたのは、長寿者の中に高血圧症の人が大勢いたことです。200㎜Hg以上の人も多く、中には250㎜Hg以上の人もいました。しかし、それでも血管の弾力がすぐれているのか、ガンもなければいたって健康で、自然治癒力も文明社会の人間の30歳ぐらいのレベルをキープしていました。

つまり、血管の若さが保たれていれば、血圧を問題にする必要はないのです。むしろ、少し血圧が高くなったぐらいで、切れてしまうような血管のもろさは、肉食や合成化学物質のせいです。塩分だけを悪者にする必要は決してないのです。

 

「ま・ご・わ・や・さ・し・い・は」に準じた食事をしっかりとり、血管の質や血液の質を良くして、ストレスをためない生活習慣を心がけて行きましょうね。

 

(参)ガンは食事で治す

[]2021.09.01

緑茶のファイトケミカルの驚くべき実力

ファイトケミカル(Phytochemical)は「植物に含まれる化合物」の意で、果物や野菜、豆、穀類、ナッツなどに含まれる“植物栄養素”とも言われています。当然、お肉などの動物性食品には含まれていません。

今回は、緑茶に含まれるファイトケミカルであるカテキンの驚くべき実力をご紹介します。


その驚くべき実力とは、本庶佑氏がノーベル医学・生理学賞を受賞したことで注目を浴びた“オプシーボ”より作用の働きで優秀だったというものです。これは、2018年に埼玉大学から報告された緑茶カテキンの作用に関するものからです。

オプシーボは、がん細胞を直接攻撃するキラーT細胞のPD-1と結合してブレーキをかけた部分を解除して、つまりキラーT細胞のブレーキを効かないようにしてしまい、その結果、キラーT細胞ががん細胞を攻撃することを可能にする薬です。

今回報告された緑茶カテキンの働きは、がん細胞のブレーキを外すのではなく、弱めるというもので、オプシーボとは異なります。

オプシーボの場合は、キラーT細胞のブレーキを効かないようにしてしまうため、ある意味、生体の組織・臓器など本来攻撃してはならないものまで攻撃してしまい、これが重篤な副作用となってしまうのです。しかし、緑茶カテキンは、がん細胞のほうに作用するため、キラーT細胞の機能自体は変化しません。すなわち、副作用は出ないわけです。

オプシーボは認可当初は、年間3000万円以上もの高額な薬価がついて大問題になっていました。また、上記のような想定外の副作用により亡くなる方も出て来て、結果、在来の抗がん剤と変わらない10%程度の有効性しかありませんでした。

一方、緑茶は古来から愛される飲み物であり、健康増進効果は長年の歴史が証明しています。しかも、安価です。

埼玉大学の報告の中には、さらに緑茶カテキンの一種「EGCG(エピガロカテキンガレート)」はがん細胞の細胞膜の機能に影響を与えて、がん細胞の活動を抑制します。それにより、がんの予防、増殖抑制、運動抑制などとして働くのです。

さらに、プラズマ療法の目的と同様に、がん細胞のアポトーシスを誘導する働きもあります。

そして、緑茶のコロナウイルス感染抑制などの有益な働きも考えると、もう毎日緑茶を飲まないと大変もったいないことですね。

今日、山梨は39.7℃と最高気温を記録した暑さでした。この暑い時期、感染予防、がん予防として、当プラズマ療法健康サポートセンターでは水出し緑茶をお勧めしています。

冷蔵庫で1~2時間で出来上がりです。

ぜひ、これからは緑茶をもっと積極的に飲んで行きましょう。

 

(参)埼玉大学研究トピックス

[がん/]2021.08.04

除草剤成分”グリフォセート”は自閉症児を増やしています!

なぜか、体に良くない遺伝子組み換え(GMO)食品やグリフォセートをはじめとする農薬が残留している食品を私たちは無意識に口に入れてしまっています。

事実、アメリカの農務省と教育省のデータから、農薬成分グリフォセートと自閉症とに確実な相関関係があることがわかりました。

その他、セリアック病やADHD、喘息、糖尿病、がんなど多くの病気との関連も報告されています。


ほぼ無意識に口に入れてしまっているこのGMO食品や農薬の摂取経路は、なかでも多いのがパンや麺類による摂取からです。多くのパンや麺類、お菓子の原材料に使われている小麦は、その大部分がGMOと考えられるからです。

本来、国産小麦を使っているなら、コストも高く、消費者にアピールできる要素なので、「国産小麦」と書くはずです。「国産」と書いていなければ、通常は輸入物で、なかでもアメリカをはじめ、世界で多くのシェアを占める小麦と考えていいでしょう。

そして、輸入小麦を国内で製粉して国産小麦100%とうたっているうどんチェーン店もあるので要注意です。

また、パンに使われる牛乳・乳製品を出している牛は、GMOのホルモン注射が打たれている可能性が高く、その牛のエサは、GMOの大豆や穀物が多いのです。さらに、菓子パンなどに使われるコーンシロップのトウモロコシは、ほとんどがGMOです。

GMO作物は、動物や昆虫、ウイルス、細菌からの遺伝子を組み込むことにより、その作物の持つタンパク構造を変え、害虫や農薬などに強くなっています。

そのため、体はその作物を食物と認めず、異物とみなして免疫システムで攻撃することがあり、それにより、自分の細胞まで攻撃するようになり、アレルギーや自己免疫疾患、がんなどを引き起こすのです。

さて、GMO作物はグリフォセートという農薬への耐性を持たせることも大きな目的となっています。わざわざ農薬に強くした作物ですから、当然GMO作物にはかなりの量の農薬を使用してあります。ですから、GMO食品を食べれば、その残留分を摂取することになるのです。

このグリフォセートは腸内の善玉菌を殺して、病原菌の成長を促します。それによって腸の炎症を引き起こし、リーキーガッド(腸が漏れる状態)を悪化させます。また、腸内細菌の成長に必要な酵素やエネルギーを産生するときに必要な酵素、解毒に必要な酵素などを阻害します。

そして、脳の発育、学習、感情、集中、睡眠にかかわる神経伝達物質やメラトニン、甲状腺ホルモンの原材料になるアミノ酸の反応を阻害します。そのため、自閉症、認知症、甲状腺機能障害、白髪、肌のトラブル、下痢などが引き起こされます。ひいては、神経障害による発達障害の増加、アレルギー疾患、がんなどの増加にもつながるのです。

ですから、GMO食品を控えていったり、その害を無くして食するようにして行きましょう。

そして、プラズマ療法は体内酵素を活性化するので、症例から推測すると、GMO食品による酵素阻害の負担を減らすことができるのではと思っています。ぜひ、健康サポートとしてプラズマ療法を取り入れて行きましょう。

 

(参)パンと牛乳は今すぐやめなさい!

「何を食べるか」で全身の健康と歯やアゴも変化します

日本人にとって穀菜食の少食こそが「伝統食」。欧米型の「近代食」では、健康面でさまざまな悪影響を及ぼしています。

未来を担う子供たちの健康を守るためにも「伝統食」を習慣づけましょう。

欧米型の食事である「近代食」には、精製された砂糖や穀物、加工食品、肉食過多が中心になっています。

これらは、柔らかく甘いものが多く、よく嚙まなくても簡単に食べられるために、虫歯や歯周病が多く、歯並びも悪くなります。体質を炎症体質にし、アトピーや花粉症、喘息などのアレルギー疾患や先天性疾患、慢性疾患が多くなっています。

また、腸内環境も悪く、感染症に罹りやすい体になっています。同時に、すぐに薬に頼り、自身の治癒力を弱めています。

一方、「伝統食」「まごわやさしい(※)」の穀菜食の少食は各種ミネラル・ビタミン・食物繊維が豊富な未精製食品が食事の中心です。

これらはしっかりよく噛む必要があるので唾液もしっかり出て、また、抗酸化、抗糖化、抗炎症の食事のため、虫歯が無くなります。歯並びも整い、アゴも発達しています。

腸内環境も健全で、免疫力も調子が良く、脳の発達や身体の発育も健全になります。

よって、感染症も少なく、生活習慣病と無縁になります。

さらに、親が近代食を続けると、生まれてくる子どもは歯のトラブルを抱え、アゴが変化します。しかし、伝統食に戻すことで、生まれてくる子どもの歯並びや健康状態も回復します。

現在の日本の食事の環境は、特に意識しないと簡単に体内環境が汚染されてしまいます。以前ご紹介した様に、牛乳・乳製品、パン、肉は嗜好品です。常食するものではありません。

少しずつ知識を着けながら、自身や子ども達を守って行きましょう。

※ま:豆類、ご:ゴマ、わ:ワカメ、海藻類、や:野菜、さ:魚貝類、し:シイタケ、キノコ類、い:イモ類

 

(参)「断食力」で脳と体が若返る、食物養生大全

[ブログ/]2021.07.04

人間のエネルギー産生は年齢とともに移行していきます。

私たちの体の細胞の中には進化の過程において融合した2つのエネルギー産生システムがあります。

それは、解糖系とミトコンドリア系です。


解糖系は、地球がまだ二酸化炭素でおおわれていたころに酸素の嫌いな微生物がエネルギーを産生していた方法です。食べ物から栄養素(糖質)を分解するだけの単純なエネルギー変換システムで、体表温度32度ですぐにエネルギーを産生します。瞬発力を産みだし、分解過程で乳酸などが作られるため量は少量で長続きは出来ません。ガンは、酸素が嫌いで解糖系で増殖分裂を繰り返しています。

一方、ミトコンドリア系は、酸素が発生するようになったころ出現したミトコンドリアが細胞内に寄生し、エネルギーを産生しているものです。酸素を取り入れて栄養素(糖質、脂質、タンパク質)から水素を取り出して酸素と結びつけ、水を作る過程で時間をかけて大量のエネルギーを産生します。持久力を産みだし、産生には37度の深部温度と酸素が必要です。

酸素を多く必要とする脳や心臓などの臓器には、ミトコンドリアがたくさん寄生しています。


さて、この二つのエネルギー産生システムは年齢とともに移行していきます。

胎児の頃から成長盛りの15歳ごろまでは解糖系優位の時期です。

赤ちゃんが生まれて肺呼吸を始めると同時に、細胞内でミトコンドリアは増え続けています。成長期を過ぎてからは解糖系は縮小し始めて、ミトコンドリアの多い細胞も分裂が抑制されて成長は止まります。

ミトコンドリアの少ない部位の皮膚、髪、骨髄、腸の上皮、精子だけは解糖系中心です。

20~50代は、解糖系とミトコンドリア系をともに活用でき、若干ミトコンドリア系が優位の調和の時期です。

ストレスを食べることで解消しているような生活は、解糖系優位になり乳酸の量を増やし、処理するミトコンドリア系の負担が増え、活性酸素による老化が進みます。

60代以降は、腹八分目の食事でミトコンドリア系を中心にすると、持続力のある落ち着いた気持ちを保った老いに入れます。

体の成長期では、しっかり食べることで体を作っていくことが大切ですが、成人した後は「ま・ご・わ・や・さ・し・い」などの食事を中心に、時にファスティングしたりして、ミトコンドリアに優しい食習慣にして行きましょう。

 

(参)食物養生大全、家族みんなが病気にならない食べ方事典、ガンと生きる4つの法則

[ブログ/]2021.05.24

B級ご当地グルメ・B-1グランプリ第1位に選ばれた”甲州鳥もつ煮”の致し方ない姿を見てみます

2010年、第5回B級ご当地グルメの祭典B-1グランプリin厚木で、甲府ご当地グルメの「鳥もつ煮」が第1位のゴールドグランプリを受賞しました。

この「鳥もつ煮」は、鶏の砂肝、ハツ、レバー、きんかん(産まれる前の卵)などを甘く濃厚な醬油ダレで照り煮した甲府独自の料理で、昭和25年頃から甲府市内の蕎麦店で提供されています。

お酒のつまみの定番で、お蕎麦屋さんで行う仲間との無尽(古くは互助扶助の民間金融制度でしたが、現在では山梨独自の仲間との飲み会や旅行)でも毎回提供され、美味しく頂いています。

しかし、この「鳥もつ煮」は普段食べているわけではありません。多くの人が、無尽という非日常での料理でしょう。


前回「肉は嗜好品」だとお伝えしましたが、今回のモツやホルモンといった動物の内臓肉は特に注意すべき点をご紹介します。

それは、「シアル酸」です。

このシアル酸は、糖鎖と呼ばれるものの構成成分であり、本来細胞の表面に着いている産毛のようなアンテナです。私たちの体内にも存在していて、さまざまな情報をキャッチして細胞同士のコミュニケーションに極めて重要な役割を担っています。

しかしシアル酸は、特に動物の赤身肉や乳製品に多く含まれていて、摂取した人の発がんリスクを高めることで知られています。この畜産用の哺乳動物にみられる特定のシアル酸は人間には存在しない種類であるため、私たちの体内に取り込まれると、免疫細胞(白血球)が異物や外敵であると認識し、このシアル酸に攻撃を始めることが知られています。このため、肉類などの高シアル酸食品を頻繁に摂取していると体内で慢性炎症を引き起こし、やがてはがんや心臓病などのさまざまな炎症性疾患につながっていくのです。慢性炎症はアスリートのコンディショニング不良にも直結します。

そして、普通の筋肉組織よりも、脾臓や肺、心臓、腎臓、肝臓などの内臓肉に、シアル酸が多く含まれていることが分りました。いわゆる「モツ」や「ホルモン」「レバー」などです。

さらに、これらの内臓肉を加熱調理するとシアル酸の濃度がさらに上昇するので、ただでさえ高リスクの食品がさらに高リスクになっているのです。

「普通の肉よりも低カロリーでヘルシー」などというイメージなども手伝って、もつ鍋やモツ煮込みを好んで食べたり、焼き肉でホルモンを選んだりする人は、これからは普通の肉以上に健康を脅かす恐れがあるということを理解して行ってください。


私の地元山梨のB級グルメの鳥もつ煮に限らず、焼きそば、餃子など多くのB級グルメをみると、糖質過多、糖化、酸化、炎症のオンパレードの残念な食品です。ですから、このブログで学んだ方は、これからは「肉は嗜好品」「B級グルメも嗜好品」という付き合い方をして行って下さい。

パンや牛乳をはじめ、今回の肉類も嗜好品だということを肝に銘じて、がんやその他、深刻な病の予防のためにも控えて行きましょう。

 

(参)超人をつくるアスリート飯、パンと牛乳は今すぐやめなさい!

[ブログ/]2021.05.01

タンパク源を肉に依存する必要はありません!

筋肉をはじめ、体を作るためのタンパク質摂取は、肉食が優れていると思われています。

そのタンパク源を考える指標として、必須アミノ酸の含有バランスを数値化した「アミノ酸スコア」を使いますが、比較すると肉と同等か、優れているのは「魚」です。さらに、健康面を考えてみると、お米と大豆を組み合わせも引けを取りません。大豆にタンパク質が多いですし、お米にもタンパク質は含まれています。

お米単独や大豆単独のアミノ酸スコアでは動物性食品を下回りますが、それぞれ足りない別々の必須アミノ酸をお互いがうまくカバーしあうので、一緒に食べれば良いのです。


さて、一般に大人が1日に摂取すべきタンパク質の量は「体重1kgあたり1g」、体重60kgの人なら60gが望ましいとされています。

一方で、体内で新たに作り出されるタンパク質の量は、1日230g以上といわれています。平均摂取量が60gなのに、合成量は230g。つまり、差し引き170gは、自分の体のタンパク質のリサイクルです。具体的には、消化酵素や腸壁から剥がれ落ちた細胞内などの「腸由来」(約70g)と、筋肉や血液、ホルモンなどを構成していた「体内由来」(約100g)です。

そして、タンパク質をがっつり摂ろうとするよりも、いかに正しく利用し、正しく作り出し、そして正しく機能させるかのほうが、はるかに重要です。


ここでタンパク源に肉を多く摂ることの“リスク”を挙げておきます。

  • さまざまながんのリスクを高める
  • 有害なアンモニアが生成される(腎臓などの負担増)
  • 動物性脂肪(飽和脂肪酸)が多い(炎症体質を助長)
  • カルシウムを体内で悪玉化させる(異所性骨化)
  • 特に日本人は消化が得意ではない
  • 腸内フローラの多様性を低下させ、悪玉菌を優位にする
  • 農薬や抗生物質が含まれている恐れがある
  • 過剰なリンが貧血やカルシウムの悪玉化を助長する
  • 加熱調理に伴い種々の有害物質(AGEsなど)が発生しやすい

 

以上のように、筋肉のために肉をがっつりとると、炎症体質を助長し、病気やケガがおおくなります。

優秀なアスリートはこのようなことを理解していて、筋肉のためのタンパク源を植物性食品に中心をおいています。記録を更新し続けて、優れたパフォーマンスを披露しているアスリートほどビーガン食を実践しているのです。

第69代横綱白鵬も、体作りに野菜をたっぷりとることを進めています。しかも、体が大きな方が圧倒的に有利な相撲界において、3日間の断食を行い、植物性主体の食事を続けて活躍を続けました。

細胞環境デザイン学の山田豊文先生はいまや「肉は嗜好品」と言い切っています。

そろそろ、タンパク源=「肉」の構図を見直して見ましょう。

 

(参)超人をつくるアスリート飯

[がん/]2021.04.28

せっかく体に良い玄米は、必ず毒抜きしてから食べましょう!

玄米食は、理想的な食事の基本になりますが、その炊飯の仕方によっては健康を害してしまいます。

現在、周りの家電量販店では、手軽に玄米を炊けるモードが容易してあります。

そのため、白米と同じような感覚で、軽く水ですすいでからすぐ炊いてしまいます。

命ある種子である玄米には、糠や胚芽にビタミンやミネラル、食物繊維等の栄養素が豊富に含まれています。しかし、炊飯の仕方をきちんと知らないと、玄米に含まれている“毒”も一緒に摂取することになり、健康を害してしまうのです。


その毒とは、酵素を阻害してしまう「アブシジン酸」とミネラルの吸収を妨げる「フィチン酸」です。

まず「アブシジン酸」は、発芽抑制物質とも言われていて、種子が勝手に発芽しないようにする役目を持っている物質の一種です。酵素の働きを阻害してしまうと、特にすい臓がんをはじめ多くのがん、あるいは難病に罹患してしまいます。鶴見隆史医師は「山梨ではブドウを種ごと食べる人が多いようで、すい臓がんが多い」とおっしゃっていました。

また「フィチン酸」は、亜鉛や銅、マンガン、鉄などの重要なミネラルを吸着して排泄させてしまいます。

しかし、これらの毒も実は有益な働きがあることがわかっています。「アブシジン酸」は体内でも作り出されていて、糖代謝や炎症緩和などの働きにより、心臓病や糖尿病に有益なようです。また「フィチン酸」は大腸がんや乳がん、皮膚がんなどへの抗がん作用が注目されています。

いずれにせよこの二つは「炊飯前に17時間以上しっかり水に漬けておく」ことで毒としての働きは心配ないとのことです。

玄米は、体内酵素がスムーズに働くための補酵素であるマグネシウム、亜鉛、ビタミンB群などが豊富ですし、腸内細菌群の生育に有益な食物繊維も豊富です。

ですから、安易な糖質制限よりは、緩やかな糖質制限にもなる玄米をしっかり水に漬けてから炊いて食べて行きましょう。

さらに、おにぎりにして冷ますと、腸内細菌のエサになるレジスタントスターチが増加して、腸の健康が増します。

たっぷりな野菜と玄米おにぎりは、先日参加した杏林予防医学研究所アカデミーのお昼でも頂きました。私たちの細胞環境に配慮して、食事にも気を配って見ましょうね。

 

(参)超人をつくるアスリート飯、食物養生大全

[]2021.04.21

過剰なリンの恐い顔

私たちの現代の食品には食品添加物はなくてはならない存在になっています。それは「日持ちを良くする。カビを抑える。形を整える。味を調整する。色をキレイに見せる」等の役目があるからです。

その中で、リンは添加物の中では大きな役割を持つ代表的なミネラルです。特にリン酸化合物として、味を良くしたり、変色を防ぎ、色をキレイに見せたり、形を整えたりする目的で使われています。


種類として「かんすい」「PH調整剤」「酸味料」「結着剤」「乳化剤」「膨張剤」などがあり、中華麺や清涼飲料水、乳製品、加工肉、魚肉練り製品などの食品例があります。

もともとリンは、自然界の食品に多く含まれていて、私たちの体に必要なミネラルの一つですが、食事に無頓着であればあるほど、リンは過剰に摂取されてしまうのです。

特に、肉や加工食品などのリンは腸でカルシウムと結びつき、その吸収を妨げてしまいます。すると、体は自分の骨を溶かして血液中のカルシウムを補おうとします。そのため、リンが多いと骨が溶けやすくなります。

さらに、骨から溶け出たカルシウムが石灰化して血管内壁にこびりつき、血管が硬くなる動脈硬化を進めます。その結果として血圧が上がったり、腎機能が悪くなったり、心筋梗塞などを引き起こしやすくなったりするのです。

また、リンの過剰摂取で起きる症状には、腹痛、下痢、膨満感、吐き気といった胃腸症状やアレルギーなどもあります。

さらに、腎臓にも甚大な被害を及ぼします。腎臓の悪い人は、そもそもリンの排泄がうまくいかず溜まりやすくなり、それによってさらに腎機能が悪化するという負のスパイラルに入ります。人工透析にならないよう、専門の医師は食品添加物としてのリンの摂取量について詳しくアドバイスしています。

深夜にカップ麵をすすって夜更かしする人は、腎機能低下や心筋梗塞のリスクが高くなってしまうでしょう。(漢方的には腎虚、老化を加速させてしまいます)

また、加工品をよく利用したり、乳製品を健康に良いからと摂り過ぎている人は骨粗鬆症のリスクを高めてしまうでしょう。(乳製品自体に骨をもろくして骨折率を高めてしまいます)

このようにリンの過剰摂取はボディーブローのようにじわじわと体内環境を悪化させます。

ですから、リンを含む加工食品には特に気をつけて行きましょう。

 

(参)最強の食事術、パンと牛乳は今すぐやめなさい!

[栄養/]2021.04.19