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長寿村の条件

日本の現在の平均寿命は男女共に80歳を越えていますが、その内の不健康年数は10歳前後と世界的には異常な状態になっています。

では、なぜこのような状況になっているのか、食生態学者の故西丸震哉氏が挙げていた世界各地の長寿村の条件から考えてみましょう。

 

  • 水・空気の質がよい
  • 気候がやや厳しい
  • 労働がややきつい
  • ストレスが少ない
  • 大食ができない(摂取カロリーが少ない)
  • 美食ができない(摂取タンパク質が少ない)
  • 野菜の摂取量が多い(いも類、海藻類を含む)

 

現在、当たり前の水や空気が汚染されていて、それが皮膚炎だったり、アレルギーなどの症状を抱える人数が異常に多くなっています。

本来、体質や抵抗力など健康のもとになる部分は、だいたい20歳になるまでに決まるとされています。従って、20歳までに上記のような条件を満たす生活をしていたかどうかで長寿が決まるとされています。

今の80歳代、90歳代のお年寄りが過ごしてきたような生活環境のもとで20歳を迎えることができたなら、今生まれたばかりの赤ちゃんは80歳まで生きられるだろうということです。これはかなり厳しいですね。

西丸氏は「41歳寿命説」の中で「長寿村と正反対の条件がそろった現在の状況のもとで、今年生まれた赤ちゃんが20歳を迎えると、その人たちの半数は41歳までしか生きられない」と衝撃的な説を提唱しました。確かに、現在の環境は先の長寿村の条件とは正反対の環境が日常的になっています。元気に育つには「少しの寒さと食事」と言われていることを思い出すことです。そして、良い水を飲み、太陽のもとでしっかり体を動かして行きましょう。

ちなみに、西丸震哉氏は世界の秘境を踏破し、“自らテレパシーによって行動する縄文人”を自認している奇人でした。パプアニューギニアの食人種と丸腰で過ごした体験から、現代文明を痛烈に批判し、「野山を歩いていて前方の岩が落ちそうだとテレパシーが知らせる。ヒグマだってこちらが友達です、そこを通り抜けたいのでよろしくと挨拶すれば、知らん顔して通してくれる。オオカミだって視線を合わせ耳の後ろを撫でてやるとゴロッと腹を見せてくる。幽霊との対話も得意中の得意。」とのこと。全てが自然界を駆けめぐり歩き回っての実証的研究の成果でした。

 

(参)41歳寿命説、「超」寿の条件

[ブログ/健康法]2022.04.17

末期がんから自力で生還した人たちが実践している9つのこと

「がんが自然に治る生き方」の著者、ケリー・ターナー氏は腫瘍内科学領域の研究者です。学士号を取得したハーバード大学時代に統合医療に関心を持ち、カルフォルニア大学バークレー校にて博士号を取得しました。

博士論文研究では奇跡的な回復を遂げた1000件以上の症例報告論文を分析し、1年間かけて世界10カ国へ出かけ、奇跡的な生還を遂げたがん患者と代替治療者を対象に、治癒に至る過程についてのインタビューを行っています。

本書はそこから得られた知見を患者や家族、そして健やかに生きたいすべての人のためにわかりやすくまとめた本です。

その本で、末期がんから自力で生還した人たちが実践している9つの項目があります。順番は、個人的にしっくりする順番に並び替えて、それぞれに対して説明してみます。

 

  • 「どうしても生きたい理由」を持つ

とにかく諦めないことです。「私は生き続けたいんだ。」という確信を持ちましょう。希望や夢を持ち続けて下さい。できることを大いに楽しんで行きましょう。

  • 治療法は自分で決める

受身にならずに、自分で行動しましょう。自分の意志で人生を変えましょう。「切る、焼く、殺す」三大療法に身体を預けるのか、自然に学んで食事や生活習慣を見直して、体内環境や心を整えて、生き方を変えて改善を目指すのかということです。(当然、両方もあり得ます)

  • 直感に従う

直感は本能的に湧き上がってくるものです。ジークムント・フロイト曰く「大きな決断をするときは、無意識の声に従うべきである」と。直感は信頼に値すると示す実験結果があります。直感とは、私たちが頭で答えを出す前に、どうするのが一番良いかを教えてくれるものなのです。

  • 自分の魂と深くつながる

人間の本質は魂にあり、身体は、人間が物理的に存在するための借りの宿です。地球上で生活するための着ぐるみです。体内にいる潜在意識(ウニヒピリ)やハイヤーセルフに話しかけて助けてもらいましょう。

  • 抑圧された感情を解き放つ

病気とはアンバランスであり、「詰まり」です。特に、こころの詰まり、父母とのしがらみなどによる恨みや怒りといったマイナス感情や埋もれてしまった記憶が病気を作り出しています。自分も他者もすべて自分です。なかなか難しいのですが、許し合い、愛で包み込んでみましょう。

  • より前向きに生きる

人生の目的は、楽しむこと、幸せになることです。辛いことを我慢することではありません。どのような時でも、明るく朗らかさを保つことを心がけて下さい。笑顔の練習を毎日しましょう。毎日幸せを感じることこそが最高の薬です。

  • 抜本的に食事を変える

私たちの身体は毎日の食事から作られています。砂糖、肉、乳製品など、がんを育てる食事を改め、がんを抑える食事を摂って行きましょう。

  • バーブとサプリメントの力を借りる

農薬のかかった食品や添加物の多い加工食品にあふれた現代の食事だけでは、やっかいながんを抑えるのに力不足な面があります。その時には、ハーブやサプリメントを上手く利用して免疫力を強化したり、体内環境を改善して行きましょう。

  • 周囲の人の支えを受け入れる

孤立、孤独は生命力を低下させます。人は社会的な生き物です。お互い様です。助けてくれる人には遠慮なく頼りましょう。支えてくれる医療資源を有効活用しましょう。

 

どうですか。上記の9つの学びを取り入れてがんを改善して行きましょう。

 

(参)がんが自然に治る生き方

[がん]2022.04.13

デジタルファスティングのすすめ

現代社会では、子供から大人まで、スマホが手放せない世の中になっています。SNSによって、すぐに人とつながることができるからです。

フェイスブックやツイッターなどのSNSの中で見る情報は、ツール目的以外は、個人的な好みで選んでいると思われています。フェイスブックやツイッターがあれば、必要な情報が得られると思っています。

ところが、SNSもマスゴミ同様に私たちの思考を操作するツールになっているのです。

SNSやグーグルなどの検索サイトはアルゴリズムによってパーソナライズ化されていて、同じ考えを持った人ばかりを囲い込んでいます。ネット上の広告は、その人の嗜好に合わせて表示されていますね。また、自分の画面と他人の画面に表示されているニュースも違っています。

似たような価値観の仲間とつながるのは楽しいのですが、一定の傾向に偏った情報ばかりが蓄積されていくことになり、重要な情報から遮断されてしまいます。別の視点に触れる機会が減って行き、違う観点から知りたくても表示されなくなります。

特に、コロナ劇場やワクチン問題、ウクライナ情勢等、激しい動きの社会の中で、情報に翻弄されるのではなく、視野を広げて身を守って行く必要が迫られています。

そこで、時にスマホやPCなどから離れてみることをお勧めします。すべてのデバイスをシャットアウトしてデジタルファスティングすることです。

外界からの情報を遮断する時間を定期的に取るようにしてみましょう。

スマホをおいて、本を読んだり、山や神社仏閣を散策したり、生身の人の話を聞きに行ったりすることです。畑仕事、土いじりもアーシングが出来て最高です。

今のデジタル社会では、同じ情報が大量に、高速で流れて来ます。すると、物事を考える間もなく、また、多角的に広くとらえて判断することも出来なくなってしまいます。

あふれる情報社会では、どれだけ的確な情報を拾うかということも大切ですが、どれだけ「偽の情報」を捨てられるかも重要です。

そのために大事な視点が3つあります。一つ目は、「お金の流れ」を見ること。二つ目は、「歴史」を見ること。三つ目は、「近代史、現代史」です。

これらを少しずつ学んでいくことで、ニュースを多角的に見えるようになり、「偽の情報」に気づきやすくなります。

私も、お金の流れまではよく分かりませんが、生き方の哲学である東洋思想・哲学を学び続けていたので、“9.11”の時には、瞬時に“パールバーバーだ”と気付けました。そして、今のウクライナ情勢は、大東亜戦争前の日韓併合から満州国建国と重ねて見えています。

今、いろいろな面で、多くの情報があふれています。

外に振り回されるのではなく、時に心を内に向けて、瞑想などしてみましょう。

 

(参)株式会社アメリカの日本解体計画

[ブログ]2022.04.10

ファスティングが体にもたらすプレゼント

断食は昔から多くの聖人が行ってきました。

「月に1度断食をすれば、病気にならない」「病人に食べさせると、病気を養う事になる。一方、食事を与えなければ病気は早く治る」の名言で知られ、「医学の父」と呼ばれている古代ギリシャの医師ヒポクラテスは日常的に断食を実践していました。

現代の日本人は、これと真逆で、食べ過ぎによりさまざまな病気、奇病を作っています。

いつでも、どこでも食が手に入り、それによる病気を多く抱えることになった現代人は、ようやく断食(ファスティング)の価値に気づいて実践するようになりました。

断食は本来、食を断つという意味ですが、近年のファスティングはダイエットやデトックスなど従来の断食とは若干異なった意味で使われています。

主にダイエットを目的に行われていることが多いですが、体の中の毒素を出すデトックスなどの体質改善を目的に行われています。

飽食・偏食の現代では、体に良いものを取り入れ、良くないものを上手に排出することは私たちの健やかな生活には必要不可欠になっています。

今回は、ファスティングが体にもたらす効用、いわゆるプレゼントをお伝えします。

  • 「若返りホルモン」と言われる成長ホルモンの分泌を促し、魅力的に若返ります。
  • 代謝を整え、活性酸素を除去し、遺伝子修復に働く「長寿遺伝子」ことサーチュイン遺伝子が活性化して若返ります。
  • ファスティング2~3日後から内臓脂肪が燃焼し始め、人により腹筋が見えて来ます。
  • 脂肪細胞の中に潜む病原性微生物、有害な情報伝達物質などが排出されます。
  • 体細胞内の有害ミネラルが排出されます。
  • α波が出やすくなり、集中力が高まります。また、勝負に強い「勝負脳」を作ります。
  • 細胞内で傷ついた所を修復するHSP(ヒートショックプロテイン)が増加し、細胞を蘇らせたり、アポトーシスにより修復できない細胞を取り除いてきれいにします。
  • 細胞構成成分のリサイクル機能であるオートファジーを活性化し、体を強化します。
  • 腸内環境を良くして、免疫力を高めます。

 

今回、zoomを使ってのグループファスティングでは、3日から5日にチャレンジしました。

体重をしぼれたばかりか、皆が上記の恩恵を少なからず受け、素敵な心身を取り戻すことができました。

災害予防は多くが実践していますが、自身を襲う不慮の病に対しては対策が不十分に思います。自身のライフスタイル、食を見直し、ファスティングを楽しんでみましょう。

 

食品添加物を減らすための12の心得

東洋医学では、「腎は先天の気をつかさどる」と言われていて、生命力の象徴と捉えています。腎の気が虚(減少)すると、生命力が衰えるとされています。東洋医学の「腎」イコール、西洋医学の「腎臓」ではありませんが、腎臓は寿命を決めていて、そのカギは「リン」の摂取にあるのです。「リン」イコール「老化促進物質」で、吸収しやすい「無機リン」である食品添加物の摂取をいかに減らしていくかが、私たちの健康のカギなのです。

今回は、前回に引き続き黒尾誠医師の「腎臓が寿命を決める」より、食品添加物を減らすための12の心得をお伝えします。

  • ハム、ウインナー、ベーコンなどの加工肉を減らす

   加工肉は、がんのリスクも高めます。

  • 魚肉ソーセージ、かまぼこ、練り物などを減らす
  • なるべく「元の素材が分かる食品」を買う
  • カップラーメンを減らす
  • 「とんでもなく日持ちがするもの」は買わない

   マーガリンなど腐らないものはトランス脂肪酸の害も有名です。

  • 「いかにも着色料を使っていそうな食品」は買わない
  • スナック菓子はなるべく個別包装してあるものを買う

   ついついひと袋という方向けです。

  • なるべく手作りのものを食べる
  • ファーストフードを食べる機会を減らす
  • 「下ゆで」「ゆでこぼし」などの工夫をする
  • 値段が安すぎるものには注意する
  • 食品表示ラベルを見て「〇〇料」「〇〇剤」という表記の多いものは買わない

 

以上のことを日々意識していくことで、年月が経つとともにかなりの量のリンを減らせることになります。そして、腎臓への負担を減らしてアンチエイジングになるのです。

あまり神経質になってしまって苦しくなるのは逆効果です。私たちが今まで、食品添加物の恩恵を受けて来たことも事実です。ただ、以前に増して不自然な食生活になっていて、過剰にリンが摂取されている現実があるので、上記の「食品添加物を減らすための12の心得」とともに「体内環境を汚さない食事」を基本に口に入れるものを選んで行きましょう。

そして、体内環境改善には日々「プロトン水」を利用したり、「プラズマ療法」「ファスティング」によって健康・美容を保って行きましょう。

 

(参)腎臓が寿命を決める

[]2022.04.02

ミトコンドリアの働きの足を引っ張る薬は注意しましょう!(その2)

プラズマ療法によるがんサポートにおいて、ミトコンドリアが正常に働かないとがん細胞をアポトーシスに導くことが出来ません。そればかり、効率の良いエネルギーを生産がスムーズにいかないため、さまざまな不具合が生じてしまいます。私たちが安易に頼ってしまう薬の中あるミトコンドリアの働きの足を引っ張ってしまうお薬をもう一つご紹介します。

それは、糖尿病に使われているビグアナイド系のお薬です。メトホルミンやメトグルコと呼ばれている薬剤です。

私たちの肝臓では、糖新生といってタンパク質からエネルギー源のブドウ糖を作っていますが、ビグアナイド系はこのメカニズムを妨げたり、全身の細胞でブドウ糖が素早くエネルギーとして消費したりして血糖値を下げる働きをして優秀な薬とされています。

ところが、ビグアナイド系は細胞でエネルギー通貨であるATPを生産するミトコンドリアに結合して、電子伝達系を抑制することが知られています。効率よくエネルギーを作り出すミトコンドリアが働けないとなると、ブドウ糖を乳酸に変えてエネルギーを生産しようとします。そのため、血液中に乳酸があふれ、血液は酸性に傾き、さまざまな障害が現れます。

このように、西洋医学はある一面に効果を発揮すると同時に、別の面では不具合を生じるものが多くあり、それが副作用になっています。そのため、日本老年医学会と国立長寿科学研究センターの研究チームは「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」案で、糖尿病薬は高齢者には使用中止を強く推奨すべきもの、つまり「ストップ」に区分けされました。

血糖値を下げることと、糖尿病の合併症を改善することは別であり、見かけの数値を低く保つために薬剤を使うことはお勧めできません。食事やストレス対策、生活習慣の改善、体を動かすことを主にして行きましょう。

 

(参)薬でなおらない成人病

[薬はリスク]2022.03.30

ミトコンドリアの働きの足を引っ張る薬は注意しましょう(その1)

ミトコンドリアは私たちの細胞に数百から数千共生している生命で、私たちが健康に過ごすためのエネルギーを作ってくれています。

プラズマ療法によるがんサポートにおいても、ミトコンドリアが正常に働かないとがん細胞をアポトーシスに導くことが出来ません。そればかり、効率の良いエネルギーを生産がスムーズにいかないため、さまざまな不具合が生じてしまいます。

日本人は特に薬が好きな民族ですが、その薬の中に実は、ミトコンドリアの働きの足を引っ張ってしまうものがあります。その一部をご紹介します。

まずは、コレステロールの値を下げる目的で頻用されているスタチン系の薬剤です。

これは、コレステロールを下げることで動脈硬化を防ごうというものです。

ところが、むしろスタチン系は心臓を栄養する冠動脈や腎臓の石灰化を引き起こし、細胞のミトコンドリアが担うエネルギー生産の機能を低下させて、心筋や血管の機能を損なうのです。その他、筋肉(骨格筋)が働くときも同様になります。

ですから、スタチンの副作用として、筋肉の痛みが生じて、やがて歩くのも困難になる横紋筋の融解が知られていますが、これも筋肉でもエネルギー生産・供給が損なわれるためといえます。

さらに、スタチン系により全身の細胞がエネルギー不足に陥りますが、私たちの体は、ブドウ糖から効率良くエネルギーが作られない場合、脂肪酸からケトン体を作り、脳を始め多くの組織で糖に代わってエネルギー源としています。スタチン系は、ミトコンドリア内で行われるこのケトン体の合成も抑えてしまうのです。

そして、スタチン系は、過酸化(フリーラジカル)を抑える酵素まで減らします。

多剤投与が医療費高騰で問題になっている現在、真っ先に減らして良いと言われているのが、このスタチン系です。もし服用されている方は、医師に相談しながら中止すると良いでしょう。

[薬はリスク]2022.03.26

”老化促進物質リン”のステルス攻撃に気をつけましょう!

前回のブログで、私たちに必要なリンが、実は危険なもので、私たちの老化を促進していることをお伝えしました。

現代の私たちの食生活では、必要量の数倍ものリンが過剰に摂取されています。

それにより、血管の石灰化(動脈硬化)、心肥大、骨粗しょう症、慢性腎臓病、肺気腫、成長障害、性腺・胸腺・皮膚の萎縮、筋肉量の減少(サルコペニア)、認知症、慢性炎症、寿命の短縮等の多岐にわたる疾患に見舞われていきます。

過剰なリンは、体内で「細胞毒」や「病原体」のように悪さをするのです。

ですから、いかにリンの摂取に気を付けていくかがとても重要になるのです。

今回は、老けやすさに差をつけている“リンの摂取”について気を付けていくポイントをお伝えします。

リンは、肉、魚介類、穀物、野菜、乳製品等、ほとんどの食品に含まれています。こうした「食品から入るリン」に匹敵するくらいの量を食品添加物からも摂取しています。加工食品、カップラーメン、スナック類、ファーストフード、お惣菜など、さまざまな形で私たちの体に入って来ています。

リンは味もにおいもなく、また添加物として見えない場合も多いのです。酸味料や着色料、ph調整剤など、非常に多くの食品添加物に含まれていますが、その食品の成分表示ラベルに「リン」と表示されていないことが少なくありません。このようにリンは、「味がない」「においもない」「見えない」というステルス性のため、ほとんどの人が日々知らず知らずのうちに大量のリンを摂り過ぎてしまうわけなのです。

では、このようなステルス攻撃にどう対処していけばいいかと言いますと、それは「敵を知る」ということです。どんな特徴を持っていて、どういった食品に多いのかを知っておく必要があります。

リンには「有機リン」と「無機リン」の2種類があります。

「有機リン」は、肉類、魚介類、卵、乳製品、野菜、穀物などに広く含まれているリンです。食品中の有機リンの含有量は、タンパク質含有量に比例することが多く、このため、肉、魚、乳製品に多い傾向があります。体内への吸収率は食品によって違いますが、20~60%です。

有機リンには「吸収されやすいタイプ」と「吸収されにくいタイプ」があり、一般的に、肉や乳製品などの動物由来の有機リンは吸収されやすく、野菜や大豆などに含まれる植物由来の有機リンは吸収されにくい傾向があります。

特に、「吸収されないリン食品」が「大豆」です。大豆の有機リンは「フィチン酸」という形で含まれていて、人間の腸からは吸収されません。食品成分表通りの栄養指導では、リン吸収率のデータは不足しているので、盲点になります。豆腐、納豆、油揚げ、豆乳などは「食べても良いリン」になり、腎臓が悪く高リン血症でリン制限があっても差し支えありません。むしろ、これらを控えることでタンパク質不足による栄養不良で、さらに予後が悪くなることが最近の臨床研究で指摘されています。

「無機リン」は、食品添加物として使用されているリンです。ソーセージやハム、ベーコンなどの加工肉、干物や練り物、スナック菓子、インスタント食品、ファーストフードなど、ほとんどの加工食品に含まれています。体内への吸収率は90%以上で、ほとんど吸収されると思ったほうが良いです。日本の食は「添加物まみれ」で「リンまみれ」なのです。

添加物には、かんすい、酸味料、香料、乳化剤、ph調整剤、強化剤、結着剤などと「一括名表示」により、リンが含まれているのか見分けがつけなくされています。また、スーパーなどのお惣菜やお弁当など「店内で製造・加工した食品」にはその成分を表示しなくていいことにされているので、近づかない方が良いでしょう。

リンは老化促進物質です。これからは、この見えない敵にも気をつけて行きましょう。

 

(参)腎臓が寿命を決める

[ブログ/]2022.03.23

腎臓さんが寿命を決めている⁉

人体のさまざまな臓器が互いに連携を取り合って、体内環境のバランスを維持しています。

その中で、腎臓は特に、体内の老廃物をおしっことして出すことで、体内環境をきれいにしていることは知られていますが、さらに、どうやら寿命までも決定していることが分かってきました。

おさらいですが、腎臓は飲食によってさまざまなミネラル成分が入ってきますが、いつも通りに命をキープしていくために、体内の塩分、カリウム、リンなどの成分の量を常に一定範囲内に保っています。不必要な余分なものは尿とともに体外に排泄し、必要なものは体に戻して、常に過不足ないようにコントロールをしているのです。

この働きは、腎臓のネフロンというところで血液をろ過して、1日にドラム缶1本分、およそ180ℓの原尿を作り、そこから必要なものとそうでないものを仕分けておよそ1.8ℓの尿として排泄しているのです。

さて、動物にはだいたい決まった寿命があります。ネズミはおよそ3年、ウサギはおよそ10年、ヒツジはおよそ20年、ゾウはおよそ70年・・・。いったいこうした寿命は何によって決まっているのでしょうか。この疑問に対してよく取り上げられているのが「体の小さな動物の寿命は短く、体の大きな動物の寿命は長い」という説です。ところが、よく調べてみるとこの説に当てはまらない動物が多くいます。体の小さなハダカデバネズミはおよそ28年、コウモリはおよそ30年など。そして、私たち人間は体のサイズの割にとんでもなく長生きする動物の代表です。日本人の平均寿命は、女性が87.5歳、男性が81歳で、ゾウより長生きです。どうしてでしょうか。

実は、生体内の「リン(P)」が動物の寿命の長さに関係していることが分かったのです。

「血液中のリン濃度」の高い順番に、寿命の短い順番通りに動物が並んだのです。先程の動物でしたら、血液中のリン濃度が高い動物から低い動物へと並べると「ネズミ3年→ウサギ10年→ヒツジ20年→ハダカデバネズミ28年→コウモリ30年→ゾウ70年→ヒト・・・」という順です。

つまり、血液中のリンが少ない動物ほど寿命が長いということなのです。

医学研究では、老化が加速したマウスを調べたところ、「クロトー遺伝子」と名づけられた遺伝子が欠損していることが分りました。名前の由来は、ギリシャ神話に出てくる「生命の糸」を紡ぐ女神の名前からです。このクロトー遺伝子は、体内の余分なリンを腎臓から尿中に排泄するのに必要な遺伝子です。そして「血液中のリンこそ老化加速物質」ということが解明されて来ています。

リンは骨やエネルギー通貨であるATPにあり、人体に必須の物質ですが、摂り過ぎると腎臓の機能を低下させたり血管のトラブルや慢性炎症を引き起こしたりして、老化を加速させる大きな原因となっていくのです。一方、普段からリンの摂り過ぎを抑えていけば、腎臓を健やかにして、老化や病気を未然に防いでいくことが出来ます。

血液中のリン濃度が正常範囲内の人およそ4,000人を対象とした疫学調査研究では「血中リン濃度が高い人は、低い人に比べて7割も死亡率が高くなる」という結果が報告されています。

添加物には多くのリンが含まれています。インスタント食品、ファーストフードなどのお手軽な食品ほどリンが多く含まれています。これらの食品をメインにすると、さまざまなトラブルを生じて健康を害していきます。ぜひ、自分の体を大切にして、今食べているものが体内環境を汚すものかどうかを考えて食材を選んでいきましょう。

また、3月末からグループファスティングを行います。ご興味があればご連絡下さいね。

 

(参)腎臓が寿命を決める

[ブログ/健康法]2022.03.20

自分の気持ちを書き記す習慣のメリットと信じる力

日記を書かれている方がいますが、その中にその日に感じた気持ちを書き記している方は、特に好ましい効果を得られることが分かっています。

アメリカのウェイン州立大学の心理学の実験があります。K・M・プロベンザーノ博士らは、大学生74名を二つのグループに分け、グループAには、その日の出来事だけを記録させ、グループBには、その日感じた気持ちを日記に書かせました。

その結果、グループAの学生に成績の向上は見られませんでしたが、グループBの学生の成績は明らかに向上したのです。

特に、プロアスリートのために開発されたチェック項目の中で、人気のあるシートをご紹介します。それは、たった4つの質問に対して、素直な気持ちのままをありのままに記入する「自分との対話ノート」です。

以下がその質問内容です。

  • 今一番欲しいものは?
  • 今一番したいことは?
  • 今一番なくしたい悪習慣は?
  • 今日のハイライトシーンは?

この簡潔な質問で自身の心と向き合い、自分の努力を評価していくのです。

特に、一番目のの一番欲しいもの、夢を常に意識して、ワクワクする気持ち、明るい気持ちを保ち続けることがとても大切なのです。

チャレンジすると、必ず、苦難は来ます。行動を新たに起こすと、必ず問題が起きて来ます。苦難・問題は、2種類あります。それは自分で解決できるものと、そうでないものです。自分で解決できるものは、ただ実行すれば良いです。すぐに改めるほど、すぐ良くなります。

一方、災害だったり、戦争だったり、自身ではどうにでもならない苦難は、素直に受け入れるしかありません。でも、受け止め方は自分で決められます。「何でこうなんだ。」と悩むことも出来るし、心だけは明るく保ち、足元を固めようと努めることも出来ます。

明るい気持ちは、運を良く保ち、苦難を切り開く鍵になります。

そして、その苦難を避けたり、逃げたりすると、以前出来なかったことまでが出来なくなります。

とにかく、苦しいからと苦しい表情で、下を向くよりは、笑顔を保ち、上を向いてチャレンジしてみましょう。何もやらないと退化です。何の成果もありません。しかし、やって見ないと分かりませんが、必ず、何らかの成果はあります。その時には、神様だったら、あるいは、親だったらどう思ってくれるかというような、利他の基準で行動すると、少なくとも悪い結果にはならないでしょう。

戻りますが、上記のシートによって、常に自身の心と向き合い、自身で決定した行動によって、課題解決や人生の向上に役立つのです。

先日、“精神力”ではなく、同じ“せいしんりょく”という読みで“成信力”と書く言葉を教えて頂きました。「信ずれば、そうなる。」の信じる力です。「そう思えば、そう成る。」とも言います。子どもの頃は、とにかく根拠なく信じて行動出来るのに、なぜ、大人になると出来ないのでしょう。いろいろと余計な考えで、自分自身を抑制してしまうからです。しかし、折角の人生、チャレンジしないで、後で後悔しても仕様がないです。

世のため、人のためになることでしたら、自分を信じてぜひ、チャレンジして行きましょう。

 

(参)大谷翔平から学ぶ成功メソッド

[ブログ]2022.03.16