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エドワード・ハウエル博士の酵素栄養学を理解しよう!

「酵素の神様」と言われるエドワード・ハウエル博士(1899~1986)は50年以上も酵素の研究を続け、「酵素栄養学」を1985年に出版しました。 酵素は人間のみならず、あらゆる生物に存在します。人間はもちろん動物も植物もあらゆる生物は酵素なしでは生きられません。 ゆえに、酵素は第9番目の栄養素として、特にタンパク質をはじめ他の8つの栄養素が「資材」なのに対して、酵素のみが「作業員」となります。 ちなみに、他の8つは、(1)タンパク質、(2)炭水化物、(3)脂質、(4)ビタミン、(5)ミネラル、(6)食物繊維、(7)水、(8)ファイトケミカル(抗酸化物質)になります。
さて、酵素は「適応分泌の法則」といい、基質によって出現するものが決まっています。例えば、炭水化物であればアミラーゼ、タンパク質であればトリプシンというように、基質によってそれぞれに適した消化酵素が分泌されます。 また、酵素は毎日遺伝子(DNA)が生産し、その生産量は徐々にですが減っていきます。そのため酵素を無駄遣いすると寿命が短くなります。 そして、ハウエル博士の長年の研究により、人間の体内ですさまじい勢いで化学反応による新陳代謝を促すのに絶対不可欠な物質としての酵素を解明していきました。 ハウエル博士は、酵素には生命力があるとして、酵素のことを「生命の光」と呼ぶほどでした。 酵素を唯一「生命のある栄養素」と見なし、酵素以外の栄養素を「資材」に例えました。さらに、「1日の生産量が一定」であることを発見しました。 体内には酵素の量は、消化に使われる酵素は24種類、代謝に使われる酵素は約2万種類もあります。 人間の酵素量は、悪しき生活習慣などで無駄遣いをしなければ、一生分あるとされています。 ちなみに、古代バビロニア人の平均寿命は180~200歳と解明されていて、日本の縄文人も超長寿だったと言われています。それは、ローフード(生食)、プラントフード(菜食果食)、ホールフード(全体食)の特徴を持っていたためで、まさに酵素たっぷりの食事になります。
さて、「酵素は1日に一定量しか産生されない」と言いましたが、その酵素の生産はほぼ夜間、眠っている間だけです。ですから、夜しっかりと睡眠をとらなければ、次の日の活動が鈍ります。 また、加齢とともに毎日わずかに酵素の生産量が減少していくことが老化ということになります。 酵素は、おおまかに「消化酵素」「代謝酵素」に大別できますが、消化が円満に行くと代謝はスムーズに行きます。しかし、消化が悪いと代謝がおろそかになります。 ちなみに、1食しっかり食べると消化と代謝でフルマラソンを走るのに相当するエネルギーが消費されると言われています。 健康のためには、酵素たっぷりの食生活を心がけることが大切で、そのことにより代謝酵素を温存することになります。 不健康の一面は、酵素が消化エネルギーにより多く費やされてしまうことです。 具体的には、過食や夜遅い食事、加熱食、高GI食、糖化した食事、添加物の多い加工品等になります。 ですから、消化酵素の無駄遣いにも気を使って過ごして行きましょう。 さまざまな病気が酵素の活動低下が影響しています。もし病気があれば、健康を回復するために代謝酵素がしっかり働けるよう、消化に負担を掛けないようにしましょう。 「元気をつけるために無理をしても食べたほうが良い」と思わないでください。 動物を見れば、体調が悪い時には何も食べずにじっとしています。食べ物を口に入れずに、ファスティング(断食)することで消化酵素を温存させ、代謝酵素の働きを取り戻す術を本能的に知っているのです。 私たちも動物の自然の摂理に即した生き方に学んでみましょう。 (参)食物養生大全

加工肉はやめよう!糖化は様々な病気の元になります!

糖化した食品を食べ続けると、ありとあらゆる病気になります。 ガンを始め、骨粗鬆症、心疾患、脳血管疾患、膠原病、認知症、パーキンソン病、神経疾患、白内障、腎臓病、耳鼻疾患などです。 では、なぜ糖化した食品を多く摂ると病気になるのでしょうか。 それは、細胞内の糖化と血管内の糖化に分けてみることが出来ます。
まず細胞内の糖化は、ミトコンドリアや細胞核の破壊につながります。ミトコンドリアは生命エネルギーの産生器官であり、これが破壊されるとエネルギーが作れなくなります。また、糖化物質は酸化物質であり、細胞内の汚染はガン化につながります。 もう一つの血管内の糖化は、血液の循環を悪くします。いわゆるドロドロ血と言われるような状態を引き起こし、赤血球の変形能を悪くして毛細血管のゴースト化にもなります。また、糖化物質は酸化物質のため活性酸素により血管壁を傷つけたりします。 これらの影響で、さまざまな疾患を引き起こしていくのです。 ちなみに、糖尿病は網膜症、腎症、壊疽という三大合併症を引き起こして行きます。その最大の原因は糖化物質が血液の循環を悪くするからです。そうすると、末梢の毛細血管は流れなくなり、その臓器や組織には、栄養や酸素は行かず、活性酸素の餌食になり破綻して行きます。それが、目の網膜であり、腎臓であり、下肢の末端なのです。 前回、フライドチキンや唐揚げを毎日1個でも13%死亡率を上げ、フライドポテトは週に2回でも2倍に死亡率を上げることを言いましたが、先日、鶴見隆史先生と船瀬俊介先生のお話しの中でさらに衝撃的な話をお聞きしました。 それは、2018年カルフォルニア州法で、スターバックスなどのコーヒー店に「コーヒーには発ガン性があります」との表示を義務付けることが決まったとのことです。つまり、マクドナルドやスターバックスやその他ファーストフード店やファミリーレストランの店頭に「コーヒーには発ガン性があります」と表示されているということです。 確かに、コーヒーは焙煎という加熱調理により糖化物質が出来ます。そのことに対しての関心がとても高くなっているということです。ある意味、食品のメリットとデメリットを深く考えて行くことにもなり、その線引きをいろんな面で考えて行かなければならなくなっています。
そして、高温加熱調理によって多くのものに糖化物質を発生させて摂取している現代人は、ますますガンのリスクが増加しています。 その一方で、糖化物質をほとんど含まない生の野菜を中心にとるヴィーガン(卵や乳製品を含む、動物性食品をいっさい口にしない「完全採食主義者」)は、ここ10年で10倍に増えています。 来年、東京オリンピックが開催され多くのヴィーガンが来日します。グルタミン酸ナトリウムが神経毒と知る欧米人も含めヴィーガンの外国人に対して、これから東京都内ではヴィーガン対応可のレストランが増加していくでしょう。 30年間ヴィーガンだというポールマッカートニーからオリンピック選手村にヴィーガン食レストランを作ってねと言われた小池都知事と、東京オリンピックの大手スポンサーである味の素の対応も見どころになりますね。

[ブログ]2019.10.24

糖化は老化!終末糖化物質(AGE)を知ろう!

糖化とは、「変性タンパク質」のことです。 タンパク質と糖質が結びつくことにより、タンパク質が劣化することです。 ブドウ糖がタンパク質に結合するときに、時間とともにブドウ糖の構造が変わり、不可逆性の最終糖化産物になります。 これを、「終末糖化物質(AGEs)」と言い、体内で必ず酸化状態を作ります。そのため、活性酸素の毒に見舞われることになり、炎症を起こします。
この糖化が有名になったのは、1999年スウェーデンでの「アクリルアミドに関する共同研究」の発表です。 ストックホルム大学は、ジャガイモを揚げて作るポテトチップスやフライドポテトには、ジャガイモを蒸したものとは比較にならないほどのアクリルアミドが存在することを確かめました。そして、そのアクリルアミドは強い発ガン性があると結論づけたのです。 日本でも2005年に厚労省が「アクリルアミド濃度を下げる努力が必要」と発表しました。 糖化物質には、20種類以上見つかっていますが、最悪なのがアクリルアミドであり、その他、カルボキシメチルリジン、ペントシジン、クロスリンなどがあります。
2007年のオランダでの調査で、「アクリルアミドの摂取量が多いと発ガンリスクが高くなる」ことが初めて示されました。 55~69歳の女性6万2千人から無作為に抽出した2500人を約11年間調査したところ、子宮内膜ガン、卵巣ガン、乳ガンにかかる率がアクリルアミドを多く摂っている女性ほど多かったのです。 アメリカでは、この糖化を点数化する方法を見つけ、「KU」という単位であらわすことになりました。おおむね1000KU以上が糖化しているとされ、50KU以下はあまり糖化していないとされています。 ちなみに、生の野菜や果物は50KU以下です。プロセスチーズ約2600KU、ローストビーフ約5500KU、フランクフルトソーセージ約6700KU(5分焼くと10000KU、10分焼くと48000KU)などです。また、ご飯は90KU、食パン2300KU、トースト5500KU、ワッフル8500KUです。 2015年IARC(国際がん研究機関)が「加工肉を毎日50g食べ続けると大腸ガン発症率が18%も上がる」と発表しました。 さらに、フライドチキンや唐揚げを毎日1個でも13%死亡率を上げ、フライドポテトは週に2回で2倍に死亡率を上げます。
アクリルアミドは120℃以上で出現するとされ、パナソニックは117℃以下の圧力釜を発売しました。 ところで、糖化には「外因性の糖化」と「内因性の糖化」があります。 外因性の糖化は、焼く、炒める、揚げる(天ぷら、フライ等)で調理したものやハム、ソーセージ、サラミなどの加工肉、小麦粉製品等の摂取で生じます。 糖化物質を食べると、大半は消化のプロセスの過程で分解され便になって出て行きますが、10%は分解されず吸収されます。吸収されたうちの0.7%は細胞に吸収され沈着されます。この量は微量ではありますが、積り積もって細胞に沈着して行きさまざまな疾患を引き起こすことになるのです。 一方、内因性の糖化は体内のメイラード反応による糖化で、例えば糖質を摂り過ぎると、血中のヘモグロビンと反応してHba1c(糖化ヘモグロビン)が多量に発生し、これが糖尿病の原因物質になります。 このように糖化した食品の摂り過ぎは、あらゆる病気につながって行きます。

[ブログ]2019.10.22

これからはプラズマとプロトン技術がおもしろい

吉野彰さんがこの度、リチウムイオン電池の発明とそのリチウム技術による環境に対する貢献でノーベル賞を受賞しました。 吉野さんによるリチウムイオン電池の長い研究の末、現在は電話や自動車などさまざまなところでリチウムイオン電池の恩恵を受けることができるようになりました。 本当に、基礎研究から実用に至る根気に頭が下がるばかりです。 しかし、リチウムに関する論文を上げてから25年もの年月が経っていて、さらにとてつもない技術が生まれています。 私の知りえる範囲で面白いのが、このサロンのプラズマ技術ともう一つがプロトン技術です。 既に、プラズマ療法における有用性や興味深さは何度もお伝えしているので、今回は、プロトン技術をご紹介します。
プロトン技術は、既に50年前程前、1969年より量子物理学、水由来のプロトンを中心に研究している「世界最先端の水の研究機関」である(社)プロトンインターナショナル理事瑞木公一先生にお聞きしたものです。 詳しくは(社)プロトンインターナショナルのホームページ等を見て頂ければ良いのですが、とにかくびっくり現象のオンパレードです。 現在、5歳以下の子供たちが年間150万人ほど亡くなっています。汚染された土壌や水によりスリランカでも毎年多くの子供たちが亡くなっていて、特に腎臓病で多くが亡くなっているのです。 日本は、戦後処理を話し合うサンフランシスコ会議において、戦勝国4カ国に分割統治されそうになっていたところを、当時のスリランカの大臣の「恨みは恨みで晴らせない。恨みは愛のみによって消せる。」という名演説により分割統治を免れることが出来たのでした。 その恩返しとして(社)プロトンインターナショナルはスリランカ政府と協力のもと、腎臓病患者救済プロジェクトを始め多くの子供たちを救うことにより、スリランカ民主社会主義共和国ファーストレディより最優秀表彰を受けました。 さらに、2011年のメキシコ湾の油田爆発事故の時にアメリカペンタゴンより依頼があり、原油流出事故の水質浄化のためビーチの一角に小さな水質浄化システムのボックスを設置しました。このプロトン技術を使った浄化システムにより、何と4カ月後には広大な海洋汚染水を汚染以前よりも浄化することに成功しました。 この成功により、NASAやNIH、農務省等多くのアメリカ政府関係機関から認められ、研究が続けられています。 日本においては、スケートの羽生結弦、宇野昌磨選手やエンジェルスの大谷翔平選手がこのプロトン技術を使ったケアにより、怪我から復帰して優秀な成績を収めています。 さらに、現在は来年行われるオリンピック強化選手らがプロトンケアをして怪我の予防、パフォーマンスアップに使われています。
プロトン技術は、人体においては、電解質を整え細胞を活性化したり、血行を良くしたり、切れたコラーゲンをくっつけて弾力のある皮膚にしたりします。 プロトンケアに使うローションは、新型皮膚細胞活性液として、以下の作用があります。 ①殺菌・除菌作用② 止血作用 ③消毒作用 ④創傷治癒作用 ⑤皮膚活性・細胞修復作用 ⑥皮膚再生作用 ⑦解毒作用 つまり、プロトンは疾病予防と健康のカギなのです。 さらに、環境改善においては先のメキシコ湾原油流出事故を解決したように、海水の浄化に極めて効果を発揮するばかりか、さらに放射線汚染の浄化にも成功しています。 そして、さらに水を燃料に変換することにも成功しており、現在潜水艦に転用しようとしているそうです。 物質は、小さいほどとてつもないエネルギーを発揮します。リチウムよりも水素、プロトンの方がはるかに大きいエネルギーを取り出すことが出来ます。 何人もの研究者が、近い将来、乾電池1個程度の大きさで家庭1年分の電気を賄えると言っています。きっと近い将来、このような小さなプロトン電池が出来るでしょう。
ちなみに、現在、プロトンのエネルギーを活用できる面白い洗剤があります。 一般家庭で使う洗濯洗剤です。還元力がとても強く、環境の浄化力を併せ持つものです。しかも、1軒で排出するこの洗剤の排水がおよそ20軒分の排水を浄化することが出来ます。 日頃の洗濯で環境活動が簡単に出来るわけです。 その他、野菜洗いに使うことも出来ますし、洗剤を溶かして入れたボトルで結界を張ることで、野菜の収量を高めることも出来ます。 ますます環境は悪化しつつある中で、ぜひ身近なところから環境改善をして行って欲しいものです。 (参)(社)プロトンインターナショナル

[ブログ]2019.10.17

砂糖が健康を破滅させる146の理由

今回は、ブログで見つけた「砂糖が健康を破滅させる146の理由“146 Reasons Why Sugar Is Ruining Your Health”By Nancy Appleton, Ph.D. (ナンシー・アップルトン博士より)http://www.rheumatic.org/sugar.htmをご紹介します。 過剰な糖質は、さまざまな病気の原因を引き起こしていることが良くわかります。 美味しそうなスウィーツも喉もと過ぎれば、太るだけ」を合言葉に、ぜひ脳に騙されずに糖質の摂り過ぎに注意をして行ってください。
1. 免疫を低下させる 2. ミネラルのかかわり合いを狂わす 3. 子どもたちに多動性、不安、集中欠如、イライラをもたらす 4. 中性脂肪を大幅に増やす 5.感染症への防御作用が低下 6. 組織の弾力性・機能の消失 7.HDLコレステロールを減らす 8. クロム欠乏を導く 9. 卵巣がんを導く 10. 空腹時血糖を上げる 11. 銅欠乏 12. カルシウム・マグネシウムの吸収阻害 13. 視力を低下させる 14. 神経伝達物質であるドーパミン、セロトニン、ノルエピネフリン濃度の上昇 15. 低血糖症を引き起こす 16. 消化管の酸性化 17. アドレナリン濃度を急激に上昇する 18. 機能性腸疾患の患者で吸収不良がよく起きる 19. 老化の原因 20. アルコール依存症に導く 21. 虫歯になる 22. 肥満になる 23. クローン病や潰瘍性大腸炎のリスクを増やす 24. 胃や十二指腸の潰瘍の人によく見られる 25. 関節炎に 26. 喘息に 27. カンジダ症に 28. 胆石に 29. 心臓病に 30. 虫垂炎に 31. 多発性硬化症に 32. 痔に 33. 静脈瘤に 34. 経口避妊薬投与の人に血糖やインスリン反応を高める 35. 歯周病に 36. 骨粗しょう症に 37. 唾液の酸性度に貢献 38. インスリン感受性の低下に 39. 血中ビタミンEの低下 40. 成長ホルモンを減少させる 41. コレステロール値を増やす 42. 収縮期血圧値を増やす 43. 眠気を増やし、活動の低下 44. AGEの増加に 45. タンパク質吸収の阻害 46. 食物アレルギーに 47. 糖尿病に 48. 妊娠中毒症に 49. 子どもの湿疹に 50. 心血管疾患に 51. DNAの構造を傷つける 52. タンパク質の構造を変容させる 53. コラーゲンの構造を変容させる 54. 白内障に 55. 肺気腫に 56. アテローム性動脈硬化症に 57. LDLコレステロールを増やす 58. 体内の生理的ホメオスタシスを損なう 59. 酵素機能の低下 60. パーキンソン病に 61. タンパク質の作用を永久的に変化させる 62. 肝細胞分裂させ肝臓肥大に 63. 肝臓の脂肪を増やす 64. 腎臓を肥大し、腎臓の病理学的な変化をおこす 65. すい臓にダメージをあたえる 66. 体液貯留を増やす 67. 便通の一番の天敵 68. 近視に 69. 毛細血管の裏側を傷つける 70. 腱をより脆くする 71. 偏頭痛や頭痛を引き起こす 72. 女性にすい臓がんを引き起こす 73. 子どもたちの成績に悪影響を与え、学習障害を引き起こす 74. 脳のデルタ、アルファ、シータ波を増やす 75. うつ病に 76. 胃がんのリスクを増やす 77. 消化不良に 78. 痛風のリスクを増やす 79. 複雑な炭水化物摂取量で耐糖能異常をひきおこす 80. 高糖質食は低糖質食に比べインスリン応答を増やす 81 高精製の糖質食は学習能力を低下させる 82. 脂肪やコレステロールを処理する能力の低下 83. アルツハイマーに 84. 血小板粘着を引き起こす 85. ホルモンバランスを崩す 86. 腎臓結石に 87. 視床下部を余計に刺激 88. めまいに 89. フリーラジカルと酸化ストレスの原因に 90. 末梢血管疾患者は高スクロース食により血小板粘着を増やす 91. 胆道がんに 92. がんのエサに 93. 妊娠中の高糖質食は胎児発育遅延に 94. 妊娠期間が短くなる 95. 消化管を通る時間が短くなる 96. 砂糖が二次胆汁酸を増やし、これががんの原因となる化合物や結腸がんをつくる 97. 男性にエストラジオールを増やす 98. ホスファターゼと結合し壊す 99. 胆のうがんのリスク因子 100. 中毒性がある 101. アルコールと同様に興奮させる 102. PMSを悪化させる 103. 未熟児に与えると二酸化炭素生成に影響を与える 104. 砂糖摂取を減らすと、感情を安定させる 105. デンプンよりも、血流の脂肪を2~5倍増やす 106. 砂糖の急激な吸収は、肥満者に過剰な食物摂取を促進する 107. ADHDをより悪化させる 108. 尿中の電解質組成に悪影響をあたえる 109. 副腎機能に影響を与える 110. 健常者に異常な代謝プロセスを誘導し、慢性変性疾患を促進する 111. 砂糖水の静脈栄養摂取をすると脳に酸素を遮断する 112. 高スクロース摂取は肺がんのリスク因子 113. ポリオのリスクを増やす 114. てんかん発作に 115. 肥満の人に高血圧を引き起こす 116. 集中治療室で、砂糖制限すると命を救う 117. 細胞死を誘導する 118. 食事量を増やす 119. 少年更生キャンプで、砂糖を減らすと44%も反社会的行動が低下した 120. 前立腺がんを引き起こす 121. 新生児の脱水症状 122. 若い男性にエストラジオールを増加させる 123. 低出生体重児の原因に 124. 統合失調症にも関係 125. 血流中のホモシステイン濃度を上昇させる 126. 乳がんのリスクに 127. 小腸のがんのリスク因子に 128. 喉頭がんを引き起こす 129. 塩分や水の摂取の誘導 130. 軽度の記憶喪失に 131. 砂糖摂取が増えると、必須栄養素の摂取が減ってしまう 132. 食事のトータル量が増える 133. 新生児に砂糖を与えると、その後スクロースを優先的に好むようになる 134. 便秘の原因に 135. 静脈瘤に 136. 糖尿病前症や糖尿病の女性に脳障害を引き起こす 137. 胃がんのリスクを増やす 138. メタボの原因に 139. 妊娠女性には、胚(受精卵)に神経管欠損を増加させる 140. 喘息の要因に 141. 過敏性腸症候群に 142. 報酬系に影響をあたえる 143. 直腸がんの原因に 144. 子宮内膜がんの原因に 145. 腎細胞がんの原因に 146. 肝腫瘍に
糖質の過剰摂取は、炎症をもたらし、AGEs(終末糖化物質)という恐ろしい物質を蓄積させます。 その後、さまざまな生活習慣病を引き起こして行きます。 ある有名スポーツ選手が試合が終わるたびに、コンビニでスウィーツを買い込む姿を見たときに、彼の将来が見えました。 事実、その後肘や膝など故障を繰り返しています。 スポーツ栄養学的には、精製された糖質や糖質の摂り過ぎ、トランス脂肪酸、人工甘味料、加工食品等は禁忌です。 ぜひ、健康・美容のために糖質の過剰摂取に気を付けて行きましょう。

[]2019.09.30

ガン細胞の通信物質“エクソソーム”の不思議な働き

細胞はさまざまな物質(サイトカインやホルモン、アポトーシス小体など)を分泌して、お互いの情報のやり取りをしながら生体機能を維持しています。

体内環境の悪化によってガン化した細胞も同様に、さまざまな物質を分泌しています。 ガン細胞の成長に必要な栄養を届ける血管を新生するための物質や免疫細胞から攻撃されないよう逃れる仕組み作りの物質など、とても興味深いものです。 その中で、今回はガン細胞が分泌する「エクソソーム(又はエキソソームexosome)」という顆粒についてお伝えします。
このエクソソームという顆粒は、正常細胞でも多く分泌していますが、ガン細胞においてもガンの増殖や転移、再発において重要な役割を果たすことが明らかになってきています。この顆粒は、直径30~100nmの膜小胞です。 この顆粒の中にさまざまなタンパク質やHSP(ヒートショックプロテイン)、mRNA(メッセンジャーRNA)、miRNA(マイクロRNA)といった物質が含まれています。 このmRNAは、数百種類以上あり、血液中を流れていて、遺伝子の働きを調節し、細胞の働きを変えてしまう作用があります。 例えば、ガン細胞がエクソソームを使って血液脳関門を突破する方法は、まるでコンピュータウイルスのようです。血液脳関門を構成する内皮細胞は、エクソソームをガン細胞から来たものと知らずに受け取り、カプセルを開封してしまいます。すると、エクソソームの中に潜んでいたmRNAが内皮細胞の中に侵入して、遺伝子の働きを変えることで、血液脳関門のバリアを緩めさせてしまうのです。そして、緩んだ部分からガン細胞は脳内に入り込み、転移することになります。 さて、ガンは悪い食事やその他生活習慣などによる体内環境の悪化によって、私たちの細胞が自らガン化したものです。 その大本のガン幹細胞が、エクソソームやタンパク質を使って周囲の正常細胞に遺伝子変異を起こさせることによってガン細胞に変身させます。決して正常な細胞に遺伝子変異が蓄積したからガン化したのではなく、エクソソームやタンパク質を受け取ったことによってガン化したのです。 ですから、ガン細胞はエクソソームを使って生存しやすい環境に変えるために、細胞外基質の分泌を促進するように働きかける。免疫細胞に対しては、ガン細胞を攻撃することのないように働きかける。血管内皮細胞に対しては、腫瘍組織内に血管を張り巡らせるように働きかける。このように、さまざまな働きかけを行ってガン細胞は成長していくのです。
さて、エクソソームの内部の物質は、分泌された元の細胞の特徴を反映しています。 ガンのタイプにより、放出するmiRNAの量や種類が異なるので、国立がん研究センター研究所では、血液1滴で13種類のがんを早期発見できる装置を開発し、体内にどんな種類のガン細胞が潜んでいるかを突き止めることが可能になりつつあります。 但し、さらなる早期発見をしても、今の治療レベルの西洋医学では、ファーストチョイスに相応しい治療技術がないために、患者によけいな不安を与えてしまう可能性があります。 ちなみに、がん活性消滅療法(CEAT)はこの診断技術をとうに上回っていますし、診断と同時に治療も可能なので、ぜひこちらの検診も受けてみて下さい。 (参)がん活性消滅療法

大丈夫?ゲノム編集食品と遺伝子組み換え食品を知ろう!

昨日、NHKクローズアップ現代で「解禁!ゲノム編集食品」をやっていました。 生命の設計図である遺伝子を改変することで、肉厚のマダイやGABAを多く含むトマトなどが開発され、今後我々の食卓に上ってきます。 果たして、安全性はどうなのでしょうか?

まず基礎知識として、遺伝子組み換え食品(GMO)は、他の生物の特性を持つ遺伝子を目的に応じて作物に導入して作り出した食品類で、除草剤や病害虫への耐性を持たせたり、収量の増量を意図するなどした食品類を指します。 一方、来週火曜日から解禁になるゲノム編集食品は、目的の遺伝子を探し出して、その遺伝子を切断することにより目的に沿うよう編集した食品になります。本来は、自然界が自然のペースで遺伝子を切断して突然変異種を作るところを、人為的に放射線や酵素を使うことで目的とする遺伝子を壊す技術になります。 ちなみに、地球上の生物の進化のおよそ90%は、紫外線などの自然界の影響によるとされています。 さて、現在のゲノム編集においては、第三世代の「CRISPR/Cas(クリスパー/キャス)法」による「ガイドRNA」と「制限酵素」を用いる方法で、容易にゲノム編集が普及し応用されつつあります。 特に、最も多く応用が進んでいるのが、動物のミオスタチンという筋肉を制御する遺伝子の破壊です。この遺伝子の破壊により、筋肉の成長が止まらなくなり、早く成長して筋肉もりもりの魚や家畜が出来ています。 先程のマダイやトマトの他、トラフグ、牛、豚などに応用されています。
さて、今回の解禁にあたって問題なのが、ゲノム編集食品という表示義務がないことです。 というのも、遺伝子の切断は自然界でも起こることで、ただゲノム編集においては、効率優先で人為的に改良しただけで、科学的に区別できないというのが理由です。 しかし、日本消費者連盟の方は、科学的に区別出来なくても、社会的な検証はできるので表示を義務付けるべきだと述べています。 社会的検証とは、科学的な検証ではなく、流通履歴や記録による検証です。 事実、EUでは、十分な証拠がなくても、まだ新しい技術で安全性が分かっていないという予防原則により表示を義務付けています。 企業にとってのメリットは、付加価値をアピールできることにあり、デメリットは、不安な消費者が離れることと言っています。 しかし、企業よりも、まずは消費者である我々の命が大切なわけで、不安を取り除く努力をして欲しいと思います。
事実、遺伝子組み換え食品の安全性には、問題が噴出しています。 例えば、農薬への耐性を持たして作ってある食物には、毒性の強い農薬がたっぷりかかっているわけです。アメリカでは除草剤グリホサート(ラウンドアップ)による発ガンにより、被害者勝訴の判決が出ました。また、ウイルスを用いて遺伝子を導入しているので、導入に用いたウイルスなどの異物の残留物による健康被害もありました。 一方、ゲノム編集食品にも、100%目的とする部位を切断できるわけではなく、目的以外の遺伝子切断により遺伝子発現を抑制してしまう「オフターゲット」を起こす可能性があります。それによる未知のリスク、例えば毒性が増えるなど、まだ解明されていないことが多いわけです。 さらに、生命への不自然な介入による倫理的な問題も議論しつくしていません。 生命同様、遺伝子は大変複雑なシステムで成り立っています。一つの遺伝子からは複数のタンパク質を作り出しています。遺伝子をもとに作られるタンパク質一つとっても、精密部品のようです。遺伝子同士が連絡を取り合って、個体のホメオスタシスを保ち、自然界の秩序を保っているのです。 このような中で、「生物の多様性に関する条約のバイオセーフティに関するカルタヘナ議定書」が2003年に締結されました。 さらに、カルタヘナ議定書では、遺伝子組換え生物等の国境を越える移動により損害が生じる場合の対応について、生物多様性の復元等の対応措置をとること等を締約国に求める名古屋・クアラルンプール「補足議定書」が採択され、日本では2018年3月に施行されました。 ただ、日本に対する主要産出国であるアメリカはこれに批准していないため、アメリカ産のGMOによる損害や健康被害に対して責任を負わせることが出来ないのが問題になります。
さて来週からゲノム編集食品が店頭に並んで来るわけですが、仮に企業が、ゲノム編集食品が本当に良い技術と考えるのなら、自主的に表示をして消費者に判断をゆだねるべきでしょう。 我々も、近くのスーパーのお客様の声に、消費者の選ぶ権利を守れるよう表示のお願いをして見ましょう。 不自然な遺伝子改変による不自然な食品は、自然物である我々人間の健康を守れません。 不調を良くしたければ、まず自然な食べもので健康を取り戻せます。 当たり前の自然なものが、無意識に手にとれる安心・安全な中で生活したいものですね。 (参)ゲノム操作・遺伝子組み換え食品入門、カタルヘナ議定書

[]2019.09.26

満たされることよりも、満たされないことが重要

貝原益軒が81歳の時(1710年)に著した和俗童子訓(わぞくどうじくん)に、次のような一節がある。 「古語では、『およそ小児を健康にするには、三分の飢えと寒さとを負わされるべきである』と云われている。三分とは十のうちの三分を言う。その心は、少しは腹を空かせ、少しだけ冷やすのが良い、ということである。古人の、子どもを健康に保つ良法である。世俗の人はこれを知らずに、子どもに母乳や食事を多く与えて飽きさせ、甘い物、果物を多く食べさせるために、気がふさがって、必ず脾胃を傷めて病気になる。子どもの不慮の死は、その多くはこれが原因である。」 健康や治療の秘訣は細胞に好ましいストレスを与えることです。 細胞に好ましいストレッサーを浴びさせ、適度なストレスを生じさせることです。 好ましいストレッサーとは、それは自然界から受ける自然な種類の、しかも自然な強度のストレッサーです。 細胞を取り巻く環境の温度、酸素濃度、二酸化炭素濃度、浸透圧、pHなど、様々なものが狭い範囲で揺れ動いていますが、それらが一定範囲から少し外れたとき、細胞に適度なストレスが生じます。 それが、適度な空腹と自然の寒さということです。 現代の親は「子どもたちのお腹が空かないように…」「喜んで沢山食べてくれるものを作らなければ…」「寒くならないようにこれを着せよう…」などと、正反対なことをやっています。だからこそ、すぐに風邪をひいてしまうような不健康な子ども達が激増しているのです。
ここで自然の大きなストレスにチャレンジし続けている、いわゆる自己修行を続けている有名なイタリア登山家ラインハルト・メスナーのエピソードをご紹介します。 彼は、ヒマラヤ山脈の8000m峰14座全てに、酸素ボンベなしで完全登頂するという偉業を成し遂げた史上初の人物です。 一般的にはとても生きて戻って来られないような極めて過酷な状況の中、彼はまさに「超能力」を発揮したといえるわけですが、その偉業の裏側で彼が行っていたのが、次のような「修行」です。 ●標高1000mの凍結した山の斜面を裸足で駆け上がる ●肉類を食べない ●朝に冷水のシャワーを浴びる ●複式呼吸(瞑想)を毎日行う ●週に1回は断食を行う   メスナーは自らの偉業について、次のように語っています。 「私は、人より超人的な体力や耐久力を持っているというわけではない。ただ、生命力を発揮するための方法を、人よりよく知っていたと思う。生命力は、自分が所有しているというようなものではなく、私たちの周囲に無限に存在し、渦巻いているものである。それをスムーズに体の中に取り入れ、そしてまた、スムーズに外に出していく。それがうまく調和したとき、遠征が成功する。するとまた、大きな喜びと共に、エネルギーが体に戻ってくる。人間はいわば、生命力の通り道のようなものである。」 メスナーの自然への謙虚な向き合い方に感動を覚えると同時に、人間の可能性のすばらしさに気付かざるを得ません。
「腹八分に医者いらず、腹六分で老いを忘れ、腹四分で神に近づく」と言われますが、時にファスティングを行い、冷水を浴び、朝日を浴びながら、そして自然を愛でながら散歩してみてはいかがでしょうか? (参)死ぬまで元気に生きるための七つの習慣

[ライブラリー]2019.09.24

ノーベル医学・生理学賞受賞した「奇跡の分子」NO(一酸化窒素)をご紹介します!

プラズマ療法を開発した田丸滋先生が、スキルス胃ガンで肝臓、肺への転移もあり余命3カ月の状態から、何とかガンの進行を止めたのが「プラズマウォーター」でした。 開発初期のプラズマウォーターは、今の1000分の1程度のレベルにもかかわらず、転移した末期ガンの進行を止め、そのような中でプラズマウォーターのパワーを高めつつ、もう一つの特許技術であるプラズマパルサーを開発して自身のガンを克服したのでした。 ともすると、プラズマ療法のメインが機械であるパルサーにあると思いがちですが、実はそれ以上の能力がもう一つの特許技術であるプラズマウォーターにあるのです。そして、このプラズマウォーターのパワーの源の一つがNO(一酸化窒素)になります。 ちなみに、気体であるNOを水の中に保持する技術は、今まで大資本の世界中の製薬メーカーなどが開発を試みましたが、かなわないものでした。
今回は、このNOの奇跡の多能性について、ノーベル医学・生理学賞受賞者ルイス・J・イグナロの著書「NOでアンチエイジング」からお伝えします。 1998年、NOに関する画期的研究にノーベル医学・生理学賞が授与されたのが始まりでした。この発表のプレリリースには「奇跡の分子」NOが果たす多くの機能が概説されていました。 以下にその抜粋を示します。 ① 心臓 アテローム性動脈硬化では、内皮のNO産生能力が低下する。しかし、ニトログリセリン治療によってNOを補給することができる。 ② 肺 集中治療患者にNOを吸引させて治療することができる。 ③ ガン 白血球は、バクテリア、カビ、寄生虫などの感染源を死滅させるだけでなく、患者を腫瘍から保護するためにもNOを用いている。 NOガスによってアポトーシス(プログラム細胞死)を引き起こすことができるため、科学者は現在、腫瘍の成長阻止にNOが使用できるかどうかをテスト中である。(これに関しては、すでに腫瘍阻止も確認できています。また、プラズマ療法として使われています。) ④ 不能 NOは勃起組織の血管を拡大することによって勃起を開始させる。(すでに、この機序のある勃起不全治療薬〈バイアグラ、シアリス、レビトラ等〉が出来ています。) ⑤ 診断分析 肺や腸でのNO生成を分析することで、炎症性疾患を診断できる。 ⑥ 他の機能 NOは嗅覚や違った臭いをかぎ分ける能力にとって重要である。また、記憶力のためにも重要である。 (出所:カロリンスカ研究所ノーベル賞選考委員会)
さらに、NO(一酸化窒素)の特徴と果たしている役割をご紹介します。 NOは、 ・寿命はわずか数分の1秒です。 ・内皮細胞は、多くの通常疾患から私たちの身体を守ってくれるNOを作り出す心血管系統の中にあるNOの産生工場です。 ・血管の内皮細胞だけでなく、神経細胞や白血球でも産生されています。 ・プラーク形成やアテローム性動脈硬化になる危険性が低下させます。 ・血餅を出来にくくし、心臓発作や脳卒中を起こす危険性を引き下げます。 ・血流を制御し、血圧降下にも役立ちます。 ・プラークの形成を阻止する重要な役割を果たしています。 ・血小板の凝固に干渉し、脳卒中の危険性を低下させます。 ・破壊的なフリーラジカルを撃退できる強力な抗酸化物質です。体内のあらゆる天然抗酸化物質の1000倍以上は強力です。 ・抗酸化物質の役割を果たす際、酵素や遺伝子と反応して消炎剤として機能します。 ・補う機能性食品とNO強化の栄養機能成分(Lアルギニン、Lシトルリン、ビタミンC・E、葉酸)を相乗的に組み合わせることによって、体内のNO産生が徐々に拡大されます。さらに、運動を加えることで、血液の流れを速め、NOを産生する酵素であるNO合成酵素の活動レベルを引き上げ、体内のNO産生量を増大させます。   ここで、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、LDLコレステロール、精製された糖質の多い食事をしていたのでは、体内のNOの産生は低下してしまいます。 一方、良い油(オメガ3)を積極的に摂り、抗酸化力豊富な野菜をしっかり摂ることが、NOの働きを守ってくれます。
以上の実践を通してNOの産生レベルを大幅に引き上げることで、心血管系の疾患リスクを低減して若々しいしなやかな血管を取り戻して行くことができます。 プラズマ療法にて、このようなすばらしいプラズマウォーターを、ぜひ取り入れて行って下さい。

細胞のもったいないを”オートファジー”でリサイクル!

私たちの体の中では、常に新陳代謝が行われていることはご存知でしょう。 しかし、古くなった細胞を単に捨ててしまうのではなく、きちんと分別して使えるものは使うというリサイクルシステムを私たちの体の中にも備えているのです。 そのリサイクルシステムのカギである「分解」に関わる機能が「オートファジー」です。 オートファジーは、2016年東京工業大学の大隅良典栄誉教授が「細胞の自食作用(オートファジー)の機構の解明」でノーベル医学生理学賞を受賞したことで認知されるようになりました。 実は私たち人間も含め、生物の体内では数十兆個あるといわれる細胞一つひとつの中で、古くなった異常タンパク質や異物などを分解し、その分解でできたアミノ酸から新たなタンパク質を作るためのリサイクルが行われています。 このリサイクルシステムは、大きく2つあります。 「ユビキチン-プロテアソーム系」「オートファジー」の2つです。ユビキチン-プロテアソーム系は、個々のタンパク質ごとの小規模な分解方法で、オートファジーは一度に多量のタンパク質をまとめて処分する分解方法になります。 特に、オートファジーが注目されるのは、このオートファジーの働きが、人間の健康や病気の発症に大きな影響を与えるとされ、オートファジーの異常はパーキンソン病や糖尿病を引き起こすからです。また、オートファジーの遺伝子の異常は、ガンや神経疾患を含む幾つかの状態にも関与しているからです。   では、このオートファジーのリサイクルの流れを簡単に説明します。 ① 細胞の中に詰まっている古くなったタンパク質を膜に包む。(オートファゴソーム) ② これに分解酵素を持つリソソームと呼ばれる物質がくっついて(オートリソソーム)分解酵素が流し込まれ、アミノ酸に分解する。 ③ 分解されたアミノ酸は膜の外に出され、新たなタンパク質を作るための栄養として再利用される。 この流れの中の②の部分がオートファジーと呼ばれる自食作用の所になります。 ちなみに、貪食細胞が細胞内に取り込んだバクテリアや老化細胞を処理するときも、このようなメカニズムによって行われます。 オートファジーの機能は、細胞内あるいは生体内のタンパク質が不足してきた場合にも活発に行われます。食べるタンパク質を減らしたり、ファスティングを行ったりすると、細胞におけるオートファジーの働きが活発になり、異常なタンパク質や過剰なタンパク質の分解処理が亢進されます。このことは、疾患を治療したり、健康を維持するためにとても重要になります。 もともとタンパク質は完成までにとても手間がかかっているので、再利用しないともったいないですね。ちなみに、リサイクルに回す前には、HSP(ヒートショックプロテイン)と呼ばれる異常タンパク質の機能を修理する分子シャペロン(※1)が再フォールディング(※2)にあたっています。(詳しくは後述) 細胞内には、このような驚くべきメカニズムが無数にあり、それは医薬品や手術によって解決しようとしている医学の到底及ばない世界ですね。 ※1分子シャペロン:タンパク質分子を正しく折りたたみ(フォールディング)をして機能を獲得するのを助けるタンパク質の総称 ※2再フォールディング:タンパク質分子を再び折りたたむこと

[ブログ]2019.09.15