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サイモントン療法の「ビリーフワーク」の具体的な方法

前回の不健全思考を健全思考に効果的に変えていく作業である「ビリーフワーク」をして見ましょう。ちなみに、「ビリーフ」とは「信念」という意味であり、「ビリーフワーク」は「信念への取り組み」ということになります。なお、患者さんだけでするのではなく、家族などのサポーターさんも取り組んでください。 注意点は、このビリーフワークは、自分の否定的な感情が自分自身の生活の妨げになっていると感じたときにだけ行うようにする、ということです。わざわざ気分のよいときに、問題点を探してまで行う必要はありません。
[ビリーフワークの手順] ① 感情や肉体的痛みの確認 自分の中に精神的、肉体的痛みがあることを確認してください。そして、そこにある否定的な感情を見出して書き出しましょう。(例 不安) ② 用紙の用意 白紙の中心に縦に1本の線を引きます。 ③ 思考(思い込み)を列挙していく 線の左側に、その否定的な感情を生み出している原因と思われる思考(思い込み)を5つ以上書き出します。 サイモントン療法に取り組む人々の内容は、世界のどの国でもほぼ共通した結果となっています。例えば、痛みをもたらす思考の第一にあげられるものは、「私は健康になれない」、「何をしても無駄で、私は苦しんで死ぬ」という思考です。このような思考をすべて書き出していきます。 ④ 思考(思い込み)の評価 書き出した思考が健全か不健全かを、「モルツビーの5つの質問表」に照らし合わせて評価します。自分の思考が健全であると定義するためには、この5つの質問表のうち、3つ以上がYESである必要があります。 「モルツビーの5つの質問表」(例 がんになった私は、二度と健康になれない) 1. この思考は事実に基づいていますか? …NO。健康になる可能性はあります。 多くの人は、「がんは致命的な病気だ」と言っているかもしれませんが、必ずしもがんで死ぬとは限らないということは事実です。 2. この思考は自分の健康や生命を守るのに役立ちますか? …NO。役立ちません。 3. この思考は自分の短期的・長期的目標を達成するのに役立ちますか? …NO。役立ちません。 4. この思考は自分の悩みや問題を解消・解決するのに役立ちますか? …NO。役立ちません。 5. この思考は望ましい気分をもたらしますか? …NO。いい気分にはなりません。 ⑤ 健全な解釈への書き換え 左側に書いた思考が不健全であることが分かったら、右側に、それに対する健全な思考を書き込んでいきます。 この「私は健康になれない」という思考に相対するのは、「私は健康になれる」でしょう。これは、可能性としての「なれる」です。断言としての「なる」ではありません。 ここで大切なことは、くれぐれもポジティブシンキングにならないようにすることです。ポジティブシンキングは、現実からかなり離れた考え方であり、逆にプレッシャーや敗北に対する恐怖を生み出してしまう場合があるので、もっと地に足のついた考え方をする必要があります。 ⑥ 書き換えた文章を読んで評価する この右の部分を書き換えて、その後読んでみてスッキリしたり、楽になったというのが適切な状態です。通常、否定的な感情が日常生活を妨げているときは、その大きさは、0から10のスケールで表すと7以上という状態です。そして、「スッキリした」という状態は、そのスケールの大きさが半分以下になっている状態です。 大切なのは、そのときの思い込んでいる不健全な思考が何か、それに相対する、不健全さを打ち消すような健全な思考とは何か、ということです。右側を読んでみて、その苦しみの大きさが2や3などの半分以下になったら、うまくいっていると考えてよいでしょう。 ⑦ 健全思考への変換を学習する ここまでで書き換えが終了した段階で終わりではありません。実はこのビリーフワークは、書き換えを行ったところからが始まりです。 書き換えが終わったら、清書し、その紙またはノートを常に持ち歩きます。コピーを何枚か取って、常に携帯するとよいでしょう。 否定的な感情が湧き出てきたときに、左側の不健全思考と右側の健全思考の両方を読み上げてみて下さい。その際、わざわざ書き換えた左側の不健全思考を読むのは、自分自身がいかに非論理的な思考によって、好ましくない感情を作り出しているかを把握して、思考を書き換えることの大切さを再認識するためです。 私たちの感情は常に、出来事にではなく、私たちの考え方に比例しています。この作業の重要さを認識すればするほど、取り組みの効果は上がっていきます。 ⑧ 健全思考の定着を促進する 否定的な感情の有無にかかわらず、1日3回、健全思考を読み上げます。 この作業においてもっとも困難な場面は、心底、「自分は健康になれない」と思い込んでいるときです。自分が、「私は健康になれる」という言葉を読み上げたとたん、「そんなことは信じられない。まやかしだ!」という反応が自分の中に出てくるような場合です。 これは、誰もが体験することであり、自分の認知と感情との間に不一致が起こっていることによるものです。このような現象は、新しい考え方を自分の中に導入するとき、誰にでも起こるということを理解しておいてください。自分が信じられないことを訓練して、それを獲得していくということはとても大変な作業です。 しかし、私たちには、「『健康になれる』という思考を選択する権利」があります。「自分はそれを繰り返し練習することによって、健全な思考を獲得することができるようになる。今はその過程にいる」と考えてみましょう。 また、より効果を上げるために、きちんと取り組みに意味を与えて、それをしっかりと定着させることを意識してください。 この作業はエネルギーが必要ですから、どうかまず、私たちに喜びを与える作業や意味のある作業、エネルギーの高まる作業を行ってから取り組むようにしてください。個人差はありますが、だいたい3~6週間この作業を続けると、新しい健全思考が自分のものとして定着するようになり、ビリーフワークの紙を取り出さなくてもよくなるはずです。1、2カ月たっても変化がない場合は、不健全思考が明確に書き出されていないか、健全思考が不適切であることが考えられます。そのような場合は、きちんとワークを行えるセラピストの助けを求めたほうがよいでしょう。 新たな考え方を定着させる際に大切な姿勢は、自分自身に寛容になることです。焦らず、じっくり取り組みます。くれぐれも、一足飛びをしようとせず、着実に半歩ずつ、気長に取り組みましょう。 このように、今まで信じていないことを信じるという作業はとてもエネルギーを要するプロセスですが、非常に効果の高いワークです。ぜひ、やってみましょう。 (参)サイモントン療法

治癒に導くがんのサイモントン療法の「ビリーフワーク」、不自然思考を書き換えてみよう!

私たちのこころと体は密接に関わっています。 日々起こるストレスは、さまざまな身体的な症状や病を引き起こしています。がんのような大きな疾病も例外ではありません。 それらに対して何とか対処しようと思っても、必ずといってよいほど現れてくるのが、不安や恐怖、焦燥感、自責の念といったネガティブな感情です。 しかし、このような状況においても、自分自身でもっとも効果的に対処できるのが、この「感情的ストレス」です。
では、私たちはいったい何によって悩まされているのでしょうか。 得てして私たちは、何かが起きたとき、その出来事に対して悩まされると考えがちですが、実際には出来事そのものではなく、その出来事をどのようにとらえたかによって悩まされています。 つまり、出来事そのものに直接狼狽するのではなく、その出来事を私たちがどのように解釈したかによって、狼狽したり悲しむといった感情が湧き起こってくるのです。 その出来事への自分流の解釈や判断には慣れ親しんだ思考パターンがあります。 これは、認知療法の創始者であるアメリカの精神科医アローン・ベック氏の分類によるものから、認知のゆがみの代表的なパターンをいくつかご紹介します。 ・0or100、黒or白のように両極端思考 ・次もそうなるに違いないという悲観的思い込み ・悪い側面だけを選択的に取り入れる ・「自分の欠点・短所・ミス・罪悪」といった否定的な部分の過大評価(拡大解釈) ・「絶対に~しなければならない」とする強迫的な義務感(責任感) ・「悪い結果・悲惨な出来事・不幸な展開」の原因を全て、自分に求めてしまう その都度、自分自身を振り返り、上記のような自身のとらえ方の癖に気付き、とらえ方を前向きにすることで、自分の状態を健全にコントロールできるようになって行きます。 こうやって、感情的なストレスを緩和することによって肉体的な痛みが取れたり、副作用をコントロールできたりするケースは、決して稀なことではありません。
さて、安定したよい感情を生み出し、身体によい影響を与える考え方を「健全思考」と定義します。それに対して、絶望感、罪悪感、非難、自責の念、敗北感などの否定的な感情を作り出し、身体に害を与える考え方を「不健全思考」と定義します。 「不健全思考」を「健全思考」に変化させていくことにより、感情のコントロールが可能になります。の作業を「ビリーフワーク」といい、もちろん、これには多くのエネルギーが必要であり、とても困難なことかもしれませんが、これらの感情が体内の自己治癒力を左右する力を持っていることを考えると、困難を乗り越えて健全な解釈に変化させ、それらを自分の内に宿らせる意味と必要性はおおいにあると言えるでしょう。 健全なイメージは、私たちに活力と幸福感と心の安定をもたらすだけでなく、肉体的なレベルで大きな効果を与えてくれます。たとえ困難であっても、その安心感や幸福感、または活力を得る権利が自分にはあるということを知っておいてください。
ここで、がんを例にとって見ましょう。 多くの患者さんは、「がんと診断された」という「出来事」から、絶望や不安などのネガティブな感情を持ちます。そうした感情は、「がん=死」といった不健全思考から生まれるのです。 どういうことかと言いますと、「がん=死」が事実であれば、世の中にがんからの生還者は存在していないはずです。ですから、この解釈は、事実に基づいていないわけです。 事実は、「がんで死ぬ人もいれば、死なない人もいる」。そして、「変化を起こし、健康を手に入れた人が世の中にたくさんいるように、私にも健康を手に入れることは可能である」ということです。このように、バランスのとれた前向きな思考が健全思考なのです。 ところで、感情をコントロールするというと、「落ち込んではいけない」「否定的な感情を持ってはいけない」と、やみくもに否定的な感情に蓋をしてしまうことがあり、無理やり明るく装ってしまう人がいますが、これは逆効果です。否定的な感情を持つのは人間として当然のことで、健全です。素直に、否定的な感情を受け入れましょう。 ただし、長期にそれを引きずり続けないことです。慢性的に否定的な感情を持ち続けると、体調にも悪影響を及ぼします。そのときには、きちんと問題に向かい合い、不健全思考を健全思考に変えていく必要があります。 つらい感情に直面しているときこそ、自分自身の考え方を変えていく絶好のチャンスです。つらい感情に直面しているときは、その感情を作り出している、不健全なものの考え方=不健全思考が浮き彫りとなります。このようなとき、「考えてはいけない」と思う代わりに、「いったいどのような思いにとらわれているのだろう」と自分自身を省みると、簡単に不健全思考を見つけ出すことができます。 どんなことを考えているために、その感情が湧き起こったのかを見つめてみましょう。 手術や治療の前になかなか眠れないのであれば、もしかしたら「手術はうまくいかない」とか「治療は私をどんどん蝕んでいく」などといった不健全思考が妨げになっているかもしれません。それらと向き合い、変えていくことが大切なのです。 ここで否定的な考え方を変えていこうとするときに気をつけなければいけないのは、それとは真逆の積極思考(ポジティブ・シンキング)になってしまわないようにするということです。ポジティブ・シンキングというのは、不健全思考よりはましかもしれませんが、あまりにも現実離れして無理がある考え方だと、結果的に逆効果となってしまいます。 現実や自然に則した前向きな考え方=健全思考として、がんであれば、「がんを消すことは可能である」という決して断定的ではない、可能性という立場から、地に足のついた姿勢をはぐくみましょう。 解釈や考え方も自然の法則ど同様、バランスが大切なのです。   (参)サイモントン療法

治癒に導くがんのサイモントン療法とそのエクササイズ、「喜びリスト」を作成してみよう。

サイモントン療法は、アメリカの心理社会腫瘍学の権威カール・サイモントン博士が開発したがん患者さんとそれを支える人々のための癒しのプログラムです。 私たちの心や感情が身体に及ぼす影響は、近年、科学的に解明されています。 サイモントン療法は、治療の毎日の中で生み出されるストレスを効果的に解消する「ビリーフワーク」や「イメージ療法」など、さまざまなアプローチでがんを治癒へと導いています。
「がんが消えることをイメージしてがんを癒す」としていますが、実際は、症状が悪ければ悪いほど、治療や人生によりよいイメージを持つということは至極困難で、ときに短絡的なアプローチは逆効果です。 むしろ、「よいイメージを持つに至るまでのきめ細やかな過程」こそが真に大切で、サイモントン博士はこの部分を、実に繊細で多角的、かつ包括的なアプローチをもって、がん患者さんや援助者へ介入をされています。 病気というものは、その症状が緩和される、あるいは治まるだけでは治癒とは言えません。物理的にがん細胞が死滅することが治癒なのではなく、そのがん細胞をつくり上げた原因から癒さなければなりません。 その人のすべて(個性、家族関係、地域社会、文化的背景など)を包括的に見ていく必要があり、私たちの心も身体も、すなわち肉体的、精神的、霊的バランスと言えます。 サイモントン療法はさまざまなトピックと技法を設け、体系的・包括的に全人的なアプローチをもって、患者さんの治癒に取り組んでいます。 特に、がんになったことの意味を見つけ出すこと、がんが伝えるメッセージに耳を傾けることから始まります。 これはがんだけに限ったことではありませんが、がんも含めて病気は体のバランスを崩していることを教えてくれるメッセージです。これは、肉体的な面だけではありません。 私たちの生まれてから死を迎えるまでの人生の目的は、唯一、「幸福を経験する」ということです。「幸福」は、人間のもっとも基本的で純粋な欲求です。この生きる目的の本性から外れているので、軌道修正するよう病気が教えてくれているのです。 そのために、まずサイモントン療法では、最初の課題として、「自分の人生に喜びや深い充足感をもたらすものを、最低5つリストにあげる」ということをしてみます。
私たちの生きる姿勢において、とりわけ、がん等の病気にかかったときに大切なことは、「私たちにとって悪いものは何なのか」ではなく、「私たちにとって、よいものは何か」に目を向けることです。「病気をどうしたらよいか」ではなく、「元気になるにはどうしたらよいか」に注意を払うことなのです。 人間は喜びがもたらされているとき、体内でさまざまな化学物質を生成して免疫力を高めたり、モルヒネにもまさる鎮痛作用を与えたりするなど、自らを治癒に促すことが神経科学者キャンディス・パートらの研究によって分かりましたが、サイモントン療法の現場でもこのような現象が多く見られます。 私たちには本来、「自己治癒力」という、治療や薬に頼らなくても自分自身を癒す力が潜んでいますが、自分自身により多くの喜びや幸福感をもたらすことで、内面から自己治癒力を高めることができるのです。ワクワクすることで湧き上がるエネルギーは、自分自身を癒しに導いてくれます。 まず初めのエクササイズとして、「喜びリスト」をぜひ作ってみて下さい。 あなたの人生に喜びを与えるもの、深い充足感を与えるもの、人生に意義を与えるもの、または単純にワクワクするものを最低5つあげて下さい。リストの中身は、多ければ多いほどいいでしょう。 もし、どういうときに自分が喜びや幸福を感じるのか分からないという場合には、自分が「気分がよくなる」のはどういうときかに目を向けてみましょう。これは日常の些細なことでかまいません。 温かいお風呂に浸かっている時や自然の風景を見ている時、好きな音楽を聴いている時などかもしれません。 自分自身に正直になって、自分の心に聞きながらやってみるのもよいでしょう。 リストが出来上がりましたら、くり返し見てワクワクして見て下さい。 また、時間の経過とともに、リストに追加して行ったり、文章だけでなく、イラストを入れたり、写真を張り付けたりしても良いでしょう。 (参)サイモントン療法

栄養や心の持ち方が遺伝子発現を変える「エピジェネティクス理論」とは

著名なアメリカの細胞生物学者であるブルース・リプトン氏は、「遺伝子は単なる生物の設計図にすぎず、意識や環境が細胞をコントロールし、遺伝子の振る舞いを変える」と述べています。 この考え方を「エピジェネティクス」と呼び、今までの「人は親から受け継いだ遺伝子に支配される」「生命は遺伝子によって支配されている」という理論に反論を呈したのでした。 この環境が遺伝子の発現を左右するということは、様々な研究により認められましたが、遺伝子自体は生物の設計図として顔かたちから性格・癖までを表現しているのです。 しかし、自然物である人間は、ある意味完全なので、病気は環境が作っているわけです。 特に、生活習慣病の極みとも言える“ガン”については、遺伝子の設計図によって発病したのではありません。 あくまで、体内の環境悪化によりガン化したので、体内環境を整えれば、ガンになることもありませんし、ガンになってしまっても治るのです。 そのことを裏付ける理論が、このエピジェネティクスということなのです。 つまり、正しい食事や心の在り方は自然治癒力を高め、遺伝子の働きを正常化してくれるのです。 このことを裏付ける研究が数多く発表されています。
例えば、「栄養学のアインシュタイン」と称されるT・コリン・キャンベル博士の調査研究では、動物性高タンパク質の食生活が、ガンを増大させることを証明しています。 キャンベル博士は、栄養と遺伝子発現との関係を以下のように述べています。 ・遺伝子はそれ自体、病気を決定するようなことはない。遺伝子は、活性化されるかあるいは発現されることによってのみ働く。そして、良きにつけ悪しきにつけ、どの遺伝子が発現されるのかは「栄養」が決定権を握っている。 ・ある遺伝子を休止状態のままにさせ、他の遺伝子が発現されるように仕向けるものとは、いったい何だろうか。それは「環境」であり、「食習慣」なのだ。 ・適切な環境がなければ、どの遺伝子も発現されないだろう。人間の体内では、栄養は遺伝子の活動を決定する環境因子となる。 ・動物性タンパク質の摂取量を調整するだけで、悪い遺伝子の活動を「ON」にしたり、あるいは「OFF」にしたりできることを突き止めた。 ・私たちは皆、どんな遺伝子を持っているかにかかわらず、正しい遺伝子が発現されるよう、そのチャンスを最大限に高めることが可能なのだ。それには、私たちの体に「最良の環境」、すなわち「最良の栄養」を与えることである。

さらに、村上和雄先生の唱えている「遺伝子のオン・オフ論」では、私たちの設計図である遺伝子は常に100%発現しているのではなく、その時の条件によってオン・オフが切り替わっているとしています。 眠っている良い遺伝子をオンにし、起きている悪い遺伝子をオフにすることができれば、私たちの可能性は飛躍的に発展するのです。 村上先生は、良い食事以外に、笑いやプラス思考を挙げていて、それらの効果も証明しています。 実際、吉本興業の協力のもとにユニークな実験を行ったり、高齢や病気にもめげずエベレスト登山に挑む三浦雄一郎氏などの例を挙げたりしています。 これをガン治療に当てはめれば、患者さんが病気の進行に不安ばかりを感じているとき、スイッチオンになっているのは悪い遺伝子です。一方で、「治りたい」という願いや「必ず治る」という強い思いを抱いているときにスイッチオンになっているのは良い遺伝子です。悪い遺伝子をオフにし、眠っている良い遺伝子をオンにすれば、治療の可能性が高くなるのです。 このような理論は、ガンを治癒に導くイメージ療法で有名な「サイモントン療法」や精神神経免疫学(PNI)とも共通していて応用されているのです。 運命だから諦めるのではなく、希望・夢を持って生きて行こうではありませんか。

  (参)遺伝子群の働きを正常化すれば、がんは治せる、おしゃべりながんの図鑑

[栄養]2020.01.31

ナチュラル・ハイジーンの[原則3]食べ物は正しく組み合わせること

「食べ物の正しい組み合わせ」の重要性は、過去80年にわたる熱心な研究の結果として証明されたものです。このテーマについて研究を始めた最初の人たちの一人に、条件反射で有名なイワン・パブロフがいますが、非常に多くの研究を行っています。 1902年、彼は「消化腺の仕事」という題の本を出版し、その中で「食べ物の正しい組み合わせ」についての根本的な原理を明らかにしています。 「食べ物の正しい組み合わせ」の原則を破ると、体に支障を起こしてしまうのです。 「補給のサイクル」が妨げられると、それに続く「同化のサイクル」「排泄のサイクル」も妨げられるのです。原則をきちんと守ることほど、「補給のサイクル」を効率良く機能させるものはないのです。
我々は、いかなる行動であっても、何かをするときにはエネルギーを必要とします。もし体にエネルギーがなかったら、それは私たちが生きていないことを意味しています。 誰もがもっと多くのエネルギーを欲しいと思っているのですが、実際に人間の体にとって最も多量のエネルギーを必要とする行為が何かを知っている人は少ないのです。それは、「食べ物を消化する」ことなのです。 食べ物を消化するのに要するエネルギーとは、自転車漕ぎ、ランニング、あるいは水泳以上であり、一般的な食事をしている人は、フルマラソンをするのに要求されるカロリー(約1600kcal)以上とも言われています。 さて、我々の体は二つ以上の凝縮食品(果物、野菜以外の食品)を、胃の中で同時に消化するようには作られていません。 しかし、現代の我々は、さまざまな種類の食べ物を同時に食べています。これでは、消化器官に非常に大きな負担を与え、組織の中に有毒な老廃物を作り出し、莫大な量の貴重なエネルギーが無駄に使われているのです。 ここで、「肉とジャガイモの組み合わせ」を考えて見ましょう。 タンパク質と炭水化物の組み合わせになるので、ご飯と魚、麺類と鶏肉、パンとチーズでも同様です。 まず、ジャガイモを分解するのに必要な消化液は、酸性ではなくアルカリ性です。一方、肉を分解するのに必要な消化液は、胃酸、酸性です。酸とアルカリが互いに接触すると、互いに中和されてしまいます。 この肉とジャガイモだけの組み合わせでも、体は混乱してしまい、消化に長い時間がかかることになります。現代の私たちの体は、この繰り返しで、消化不良や胸やけを経験し始めることになります。 胃腸に長い間留められると、タンパク質は腐敗し、炭水化物は発酵してしまいます。 人間の体は、どんな条件でも腐敗したものを使うことは出来ません。このような影響を受けた栄養素は、もはや健康な細胞を作るために利用出来ません。それどころか、腐敗した食べ物からは有毒な酸を発生します。腐敗のために、おならが続けて出たり、お腹が張ったり、胸やけがひどくなったりといった症状や胃酸過多による胃弱などが起こり、胃腸薬の出番となるのです。 また、体が同時に受け入れられない組み合わせで食べ物を摂取すると、発酵が生じ、その結果、消化器官内でアルコールが製造されることが分かっています。それはまさに、飲酒によって引き起こされた状況と同じ結果になり、アルコール同様に肝臓を傷つける可能性があるのです。
「食べ物の正しい組み合わせ」の原則が教えていることは、ただ一つ「エネルギーを浪費しないほうがいい」ということです。 食べ物が胃の中で8時間もの間、腐ったままでじっと動かず、それから20時間以上も腸の中を汚すことは誰も望んでいません。私たちの理想は、胃の中へ入った食べ物が、そこに3時間留まったあと、速く、しかも効率よく腸を通過することです。 以下に要点を列挙します。 ・一度に二つ以上の凝縮食品を食べないことです。 ・食べるときには、それがその食事で食べる唯一の凝縮食品にしておくことです。タンパク質は一つひとつが異なった性質で、非常に複雑な構造をしているため、同時に二つ以上のタンパク質食品の消化に必要となる調整が行えません。具体的には、肉と魚、肉と卵などでも二つの異なったタンパク質を同時に食べるべきではないということです。 ・加熱調理していない生の食べ物は、その食べ物が消化されるのに必要な消化酵素を併せ持っており、炭水化物、タンパク質、脂肪の種類に関係なく、胃の上部でそのすべての予備消化が行われます。 ・加熱調理された食品では、自ら消化するのに役立つ食物酵素が完全に破壊されてしまい、消化が困難になります。 ・加熱調理したタンパク質や炭水化物は一緒に食べ合わせずに、それぞれ豊富な緑のサラダと同時に取れば、腐敗や発酵という事態はさけることが出来ます。 さて、「食べ物の正しい組み合わせ」の優れた点は、エネルギーレベルを著しく改善し、同時に、体を重くしている有害な老廃物を体内から取り除くのに、体が必要とするエネルギーをすべて自由に使えるようにしてくれることです。そうすると、余分な体重を減らしていくうえで、この原則がなんとすばらしい考え方であるかということが、実感できるでしょう。   (参)フィット・フォー・ライフ

ナチュラル・ハイジーンの[原則2]「食べるにふさわしい時間帯」に食べること

私たちの体には、24時間周期のリズムがあります。 スウェーデンの科学者、アール・ウェアーランドや「アメリカ健康科学カレッジ」のT・C・フライによるもの、そして体内時計に関する著書を著した心理学者、ゲイ・ガイアー・ルースによるもの、また近年の時間医学によるもの等、数多くの研究者や科学者らによって、「24時間周期の体のリズム」に関する研究成果が発表されています。 これらの研究で明らかにされた事実とは、「人間の食べ物を処理する能力は、毎日決まって起こる3つのサイクルが効率よく機能しているかどうかにかかっている」というものです。 このサイクルについての考えは、1日における体の機能に基づいたものです。つまり、私たちの体は、毎日食べ物を取り入れ(補給)、その食べ物の一部を吸収し(同化)、使わない部分を捨てる(排泄)という作業を繰り返しています。 これらの作業を行う3つの機能は、どんなときでもある程度行われているのだが、実はそれぞれに、1日のうちで最も機能が活発になる特定の時間帯があるのです。 それが、以下の通りになります。 【午前4時~正午】排泄の時間 体内の老廃物と食物カスの排出にふさわしい時間 【正午~午後8時】摂取と消化の時間帯 食べることと食べたものの分解・消化にふさわしい時間 【午後8時~午前4時】吸収と利用(代謝)の時間帯 栄養が体に同化するのにふさわしい時間 このサイクルに従ったライフスタイルを守ることが健康への第一歩となります。 現代、生活リズムの不規則さにより、消化機能の異常が多く見られます。 夜遅く食べたり、飲んだり、平気で間食したり、ストレス解消と称して食べたりと、消化機能の点から見ると、まったくでたらめで体の負担を強いています。このような食べ方は、消化不良を引き起こし、体を単にゴミ溜めにしている状態です。 事実、多くの人々が胃薬を常用しています。(このことにより、2次的に消化不良を引き起こしてしまいます。) 体のためには、夜は早めに食事を取り、食後は少なくとも3時間の余裕を持つことが必要です。3時間というのは、食べ物が胃から出て行くのに必要とする時間で、それを実行すれば「同化のサイクル」は、時間通りに始められるのです。 そして、特に朝の「排泄」が大切で、今の現代食には体の負担になる数々の毒素が入っています。単に、排泄できずに太っているというのではないのですが、とにかく現代人は、満腹になるまで朝食を取り、昼も腹いっぱい食べ、そして夜にも腹いっぱい食べているので、排泄よりも取り込むほうにより多くの時間とエネルギーを使っています。 やせるための成功も含めて、私たちの健康の秘訣は、有害な老廃物を取り除き、食の不摂生をしないことです。 体の3つのサイクルを意識して、食べるにふさわしい時間帯を理解して我が身を労わって行きましょう。   (参)フィット・フォー・ライフ

ナチュラル・ハイジーンの[原則1]水分を多く含む食べ物を食べること

人間は自然物であり、我々の体も地球も、70%は水です。 ですから、体を常にベストコンディションにしておくには、水分は少なくとも70%を占める食事をしなければなりません。 ここで、私たちが水を必要とする極めて重要な理由は、「体に滋養を与えること」と「体内の浄化」です。 そして、この地球上に存在する食べ物でもともと多くの水を含んでいる食べ物が、果物と野菜です。 それ以外は、凝縮された食べ物です。つまり、加工され、調理によって水の成分が取り去られてしまっている状態のものです。具体的には、パン、米、肉、魚、乳製品などが凝縮されているものになります。
さて、体の中を浄化できる唯一の方法は、水分を多く含んでいる食べ物を食べることです。 但し、水道水やペットボトルの水を飲んでも、その作業をしてくれません。飲み水は、果物や野菜の中に含まれる水分とは違うので、酵素や生命を保つほかの要素を、体内に運んではくれません。果物や野菜に含まれる水分が、体の3つのサイクル(補給・同化・排泄)を円滑に機能するようにしてくれます。 しかし、私たちはむしろ汚染するような方法で食べています。私たちの体を詰まらせるような方法で食べています。 ですから、これから何か食べるときには、その食べ物を見て、自らに向かって次のことを自問して見て下さい。 「偉大な働きをしているこの体が体内に入れようとしている食べ物は、果たして体をきれいにしてくれるものだろうか、それとも、体を詰まらせてしまうものだろうか?」 「この食事は、果物や野菜のほうが多くなっているだろうか?」 「私は今、体をきれいに(解毒)しているものを食べているだろうか。それとも、この食べ物は浄化を妨げようとしているものだろうか?」
生き生きして、活気に満ち溢れ、最も理想的な体型をしていたかったら、生きている食べ物を食べなければなりません。 これは実に簡単な原理で、「生きている体は、生きている食べ物から作られる」のです。 加熱調理された食べ物は、死んだ食べ物以外のなにものでもありません。摂氏47.7度以上になると、酵素は失活してしまうのです。 食事の70%は水分の多い食べ物にして行きましょう。 水分の多く含んだ果物や野菜を食べることで、体から毒性の老廃物を洗い流すことが出来ます。その結果、体重は減少します。水分の多く含むものを食べ続けることで、毒性の老廃物を蓄積させないようにすることができます。そうすれば、減らした体重を、再び戻してしまうことはないのです。 (参)フィット・フォー・ライフ

「人間は自然物である」自然に即した生き方が健康につながります。「自然健康法」を基本としたナチュラル・ハイジーンをご紹介します。

ナチュラル・ハイジーンは、2000年以上前にギリシャの賢人たちが実践していた「自然健康法の理論」を基本としています。 代表的な哲学者、ヒポクラテス「あなたの食べるものはあなたにとっての薬である」と述べています。 ヒポクラテスやソクラテス、ピタゴラス、アルキメデスたちのライフスタイルと、1830年以来アメリカの医師と学者たちが研究し実践してきた成果を体系化したもので、呼吸法から運動・食事・断食・ストレス解消法にいたるまで、理想の「ライフスタイル」が網羅されています。 現代の文明社会に生きる我々にとって、とりわけ大きな影響を及ぼしている「食生活に関するナチュラル・ハイジーンの考え方」の一部を簡単にご紹介します。
「病気知らずの食生活」として、3つの原則をご紹介します。 [第1原則]何を食べるのか 「命の水を豊富に含む食べ物」を食べること 「命の水を豊富に含む食べ物」とは、新鮮な果物と野菜です。この二つを生のまま丸ごとたっぷり食べることです。 [第2原則]いつ食べるのか食べるにふさわしい時間帯」に食べること 人間の体には食事をするにふさわしい時間帯、排泄にふさわしい時間帯、吸収された栄養が体に回り細胞やそのエネルギー源となるに(代謝するのに)ふさわしい時間帯があります。そのサイクルに従ったライフスタイルを守ることが健康への第一歩となります。 【午前4時~正午】排泄の時間 体内の老廃物と食物カスの排出にふさわしい時間 【正午~午後8時】摂取と消化の時間帯  食べることと食べたものの分解・消化にふさわしい時間 【午後8時~午前4時】吸収と利用(代謝)の時間帯  栄養が体に同化するのにふさわしい時間 [第3原則]どのように食べるのか 「正しい組み合わせの原則」に従って食べること 以上の3つの原則、何を・いつ・どのように食べたら良いのかを具体的に説明します。 ① 果物を、朝、好きなだけ食べる(朝は果物だけにする)「フルモニ」 人間は、基本的に果食菜食動物です。DNAの配列が人間とわずか2.3%しか違わないとされるチンパンジーの食事が「果物50%、野菜40%、根菜類5%、動物性食品4%以下」であることから、「私たち人間にとって最もふさわしい食習慣とは、果物と野菜中心の食事である」としています。 基本的に、果物は食後のデザートにしたりせず、また高デンプン質野菜や加熱調理したものと合わせたりしないようにしましょう。 ② 昼食と夕食は「低脂肪・植物性食品のホールフード」の食事にする ホールフードとは、未精製・未加工の自然丸ごと食品のことです。 1日の野菜の摂取目標量は、生野菜で450g、温野菜で450g、合計900gです。その他に豆類、全穀類や加熱したデンプン質野菜などで構成します。 ③ 動物性食品(肉・魚・卵・乳製品)は原則として食べないか、極力減らす どうしても食べたい場合は、肉より魚を選び、ごく少量をたっぷりのサラダと合わせてとるようにします。動物性食品は白米などの炭水化物食品とは合わせません。 乳製品は完全にやめることをお勧めします。1日でも早く病気から回復したかったら、動物性食品はとるべきではありません。 ④ できるだけ、ローフード・ライフ(生のままの食生活)を守る 加熱すると酵素が失われるばかりか、さまざまな弊害が現れます。ビタミンの多くも破壊され、ミネラルはインオーガニック(無機物)の状態に変わってしまい、体が利用できなくなってしまいます。 ⑤ 間食や過食はしない 「食べ物とはお腹が空いたときに適量食べるもの」という考えを強く持って下さい。お腹が空いていないのに、時間が来たからといって無闇に食べるべきではありません。 また、無意識に口にする食物は、あなたの体内の貴重な酵素やエネルギーを浪費させてしまいます。食事と食事の間を十分にあけると、消化器官の仕事がスピードアップして、未消化の物質で体内環境を汚染するようなことがありません。   (参)女性のためのナチュラル・ハイジーン、フィット・フォー・ライフ

緑内障・白内障は朝食抜きでよくなる~回生眼科院長山口康三著

栃木県にある小さな当院に、なぜ、そんなに遠くから患者さんが訪れるのでしょうか。 タイトルの緑内障を例に挙げてみましょう。 緑内障は、眼圧が高いことにより、視野が欠けていく、つまり、見える範囲がしだいに狭くなっていく病気です。 これに対し、西洋医学の標準治療で中心的に用いるのは、眼圧を下げる点眼薬です。 しかし、点眼薬を使っていても、なかなか眼圧が下がらないどころか、むしろ上がり、視野が狭くなっていく人はたくさんいます。 すると、ある時点で、レーザー治療や手術を行うことになります。どちらも眼圧を下げるための治療です。ところが、思うように効果が得られなかったり、いったん下がった眼圧が再び上がったりして、それらをくり返し行うことになるケースが多いのです。 しかも、レーザー治療や手術は、かえって目にダメージを与えるリスクを伴い、そうこうしているうちに病状が進むと、生活に支障をきたすようになり、最悪の場合は失明に至ります。残念ながら、この道をたどる人は、少なくありません。 その結果、現在、日本人の失明原因(中途失明)の第1位は緑内障になっています。 この事実が、今の標準治療だけでは、緑内障から目を守り切れないことを物語っています。 それは、現在の緑内障の標準治療には、進行の阻止や改善に欠かせない、大切な要素がすっぽり抜け落ちているからです。 それは、「生活習慣の見直し」です。
その目的はいくつかありますが、最も重要なのが「全身の血行をよくする」ことです。実際は、緑内障の患者さんが一般の眼科を受診して、「全身の血行をよくするように」などと指示されることは、ほとんどないでしょう。 しかし、本当は、それが緑内障治療の基本中の基本です。 生活習慣や目の血流不足(酸素不足)が緑内障の病状を大きく左右することは、最新の研究によっても明らかにされています。 よほど急を要する場合を除き、しっかり生活改善を行うと、レーザー治療や手術を行わなくても、進行を抑えることは可能で、症状を改善できる場合も多いのです。 また、白内障では、簡単な日帰り手術ができるようになりましたが、最近の研究では、手術を行うと、加齢黄斑変性の発症率が3倍になることが分かってきました。 黄斑変性症は、目も網膜の中心にある黄斑という部分が変性し、視力が落ちる病気で、進行すると失明に至る病気で、現在、日本人の失明原因の4位になっています。 白内障も黄斑変性症も、体の血行をよくしたり、酸化を防いだりすることで、進行の抑制や改善ができるのです。 糖尿病や高血圧などは、「生活習慣病」と呼ばれ、治療の基本は生活改善ですが、緑内障・白内障・黄斑変性症も、実は同じで、「目の生活習慣病」といえます。 他に、糖尿病から起こる糖尿病網膜症、さまざまな目の病気で起こる眼底出血、黄斑前膜、高血圧や動脈硬化を基盤として起こりやすい網膜中心静脈閉塞症なども、目の生活習慣病としての側面が大きい病気・症状です。 改めて言うまでもなく、目は体の一部です全身が健康なのに、目だけがこうした病気になることは、まずありません。 血行不良や冷え、腸内環境の悪さ、体の酸化や糖化という現象、これらを招く食べ過ぎや運動不足など、全身的・習慣的な要因から、多くの目の病気が起こっているのです。全身を不健康なまま放置して、薬や手術で目だけをいじっても、治りにくいのは当然です。 治療の主体はあくまで生活改善にあります。 また、受け身の治療ではないので、患者さん自身の意欲が必要になる方法です。 目の生活習慣病の改善法を、視力回復プログラムとしてまとめました。 ・小食 ・食事 ・腸の正常化 ・運動 ・血流改善 ・睡眠 ・心 当プラズマサロンでも、抗酸化と血流改善のプラズマ療法と同時に、これらの指導を丁寧に、くり返し指導しております。 本質的な生活改善は、がんにも目にも良いのです。   (参)緑内障・白内障は朝食抜きでよくなる

[ライブラリー]2020.01.10

酸化をしない生活が健康を作り、酵素は寿命を支配します。

人間を始めあらゆる生物は、否が応でも歳をとるごとに老化して行きます。 この老化とは、酸化したと言うことで、酸化は活性酸素によって起こった現象です。 酸化をしない人などいないのですが、酸化が少なく、ゆっくりと酸化しながら歳を取ると、大した病気もせずに、老衰で亡くなることになるでしょう。一方、病気をする人は、ある時に酸化をする何かが強く働くため病気をすると言えます。 酸化をする何かとは、悪い食事であり、悪いライフスタイルであり、強烈なストレスであるのです。このような、活性酸素を多く出し、酸化を強くする生活は、あらゆる病気やガンや難病の根本になります。また、西洋薬のほとんどが酸化を助長するものなので、気を付けなくてはなりません。 それため、人はもし健康を望むなら、酸化のしにくい食事やライフスタイルが必要で、酸化のしにくい精神生活が必要なのです。
さて、人間の寿命は、酵素を体内通帳から少しずつ使って生きて行くようなものとされています。 一生で、一定量の酵素があり、日々の生活の不足分を補って使うため、これを「酵素貯金」と言います。 そのため、酵素は外から取ると、日々少しずつでも失われて行く酵素は補えるため、酵素だけは、外部からの補充が極めて有利に働くのです。ですから、酵素が多く含まれた食材が健康の秘訣になります。 酵素の多い食材としては、第一に生野菜とフルーツが挙げられます。人間は、本質的に穀物採食動物です。このことは、歯型ではっきりしています。人間は、基本的には、フルーツが合う歯型であり、穀物採食が合う歯型です。肉食動物は、酵素の存在する生肉を食べると極めて健康になるが、人間は、生野菜とフルーツを多く取ると健康になるように出来ているのです。 酵素が存在し、体内で有利に働くその他の食材としては、発酵食品です。納豆や漬物、キムチ、生の味噌などです。また、生野菜をおろすことは、生野菜をそのまま取る以上に酵素が取れます。 低速ジューサーで生野菜やフルーツのジュース&カス(繊維)を飲むことも同様です。 酵素やファイトケミカルやビタミン、ミネラルの多い食物により、死ぬまでボケず、病気もせず、大変長寿でピンピンコロリと行けるようになるのです。 ですから、アメリカは、プラントベースでローフードのヴィーガン食が流行り始めたのです。 また、病気治しに絶対欠かせないのも、こう言った酵素やファイトケミカルその他スカベンジャー物質です。 とにかく、生の野菜やフルーツや漬物、キムチ、納豆くらい体に良い食材はないことを知って頂きたいと思います。   (参)森愛の響き

[]2020.01.07