スタッフ公式ブログ

ビタミンB2のお話し

ビタミンB2(リボフラビン)は、牛乳から発見されました。ビタミンB2を含むほとんどの食品は、ビタミンB2とタンパク質とが結合した補酵素型であるFAD(フラビンアデニンジヌクレオチド)あるいはFMN(フラビンモノヌクレチド)の2つの活性型の形で含んでいます。

作用としてビタミンB2は、代謝において基本機能を果たし、酸化還元反応を行う多くの代謝に深い関係があります。

脂質の代謝にも関連していて、脂肪燃焼の働きもあります。他、化学物質の解毒や活性酸素の除去にも重要な働きを担っています。

機能としては、成長と生殖を助けます。皮膚や爪、髪を健康にして、口腔内、唇、舌の炎症を和らげます。視力を増進させ、目の疲労を軽減します。

動物性食品から植物性食品まで多くの食品に含まれているのと、体内でタンパク質と結合した形で存在していて急激に体外に出ることはないので、欠乏症の発現はゆっくりしています。ただし、アルコール愛飲者では消耗が大きいのと、消化力が弱った高齢者では欠乏症が現れてきます。

欠乏すると最初に兆候が表れるのは、細胞回転の速い皮膚や上皮組織です。症状としては、口唇炎、舌炎、口角炎の他、鼻の周りや陰部の脂漏性皮膚炎など。また「まぶしい」「涙が出る」「目の灼熱感」「視力低下」「眼性疲労」などの眼の症状も起こります。

その他、皮脂の分泌を調整する作用があるので、欠乏により肌荒れや髪のトラブルなどが現れます。ゆえに「美容(皮膚)のビタミン」と呼ばれています。

偏った食事、ファーストフード、インスタント食品等による慢性的な不足によって、エネルギー代謝に支障が出てくると、成長障害を起こすことがあります。

さて、活性酸素の除去については、グルタチオンペルオキシダーゼという酵素と共に働いていて、有害な過酸化脂質を消去します。過酸化脂質は、動脈硬化や老化を進行させ、発ガン性の疑いのある物質です。ビタミンEが過酸化脂質の生成を抑えるのに対して、ビタミンB2は生成された過酸化脂質の分解を促進します。

ともすれば、有害な食品添加物を取り込むことの多い現代食では、意識してビタミンB2の摂取をして行って下さい。

ちなみに、コロナ対策としてお勧めしている“チョコラBBプラス”にもビタミンB2がしっかり含まれています。

感染症の予防、美容、解毒の機能を持つビタミンB2が愛おしくなりますね。

[栄養]2022.02.19

ビタミンB1のお話し

ビタミンB群は、いずれも生体内において、補酵素として機能して、様々な代謝を助けています。補酵素とは、一般的に酵素に結合して働く低分子量の有機化合物を指し、別名として「コエンザイム」と呼ばれています。

今回お伝えするビタミンB1は、世界で初めて日本で発見されたビタミンで、1910年に鈴木梅太郎氏が脚気を予防する因子として米ぬかから抽出し、1912年にオリザニンと命名しました。

ビタミンB1は生体内でリン酸基が付加されてチアミン二リン酸に変換され、各種酵素の補酵素として、血糖(ブドウ糖)や脂質からのエネルギー産生に働いたり、リン酸基がもう一つ結合したチアミン三リン酸として、神経伝達に関与しています。

ビタミンB1欠乏症としては、心不全、末梢神経障害(ウェルニッケ脳症:意識障害、精神障害)等があります。心不全によって下肢がむくみ、神経障害によって下肢のしびれが起き、これを「脚気」と呼びます。心臓や筋肉はATPを大量に必要とする臓器で、ATP欠乏症状は多くの臓器で起こりますが、心臓は特に強い症状が現れるのです。心臓が悪くなると、動悸や下腿の浮腫に続いて、呼吸困難などの心不全の症状が出て来て、死亡例もまれではありません。

繰り返しますが、ビタミンB1は特にエネルギー通貨であるATPを作り出す過程において重要な働きを担っているので、不足するとエネルギー不足の症状である、疲れやすい、だるい、憂うつ、物忘れ、イライラ、食欲不振、吐き気などが現れます。また、神経伝達機能の低下では、四肢のしびれや痛み、麻痺が現れます。ビタミンB1がないと、クエン酸回路が回らずに、乳酸になってしまうのです。

現在、ビタミンB1欠乏の一番の原因は、甘いもののとり過ぎ(糖質過多)で、また、アルコール愛飲者では欠乏のリスクが高くなります。

そして、アルツハイマー型認知症や糖尿病患者さんでは、ビタミンB1の血中濃度の低下が見られています。

ビタミンB1は、全粒穀物、オート麦、雑穀、野菜、種子、豚肉、ビール酵母などに含まれています。

ちなみに、にんにくにはビタミンB1のチアミンとチアミンの吸収を助けてくれるアリシンが結合したアリチアミンの形で存在しています。このアリチアミンはビタミンB1の吸収利用には非常に有用な物質ですが、にんにく臭があります。そこでにんにく臭がしないように合成してできたのが、栄養剤のアリナミンに配合されているフルスルチアミンです。

さて、プラズマ療法で疲労が摂りづらい方は、ぜひ、栄養の取り方やビタミンの摂取も考えていきましょう。

 

[栄養]2022.02.16

西原克成先生が伝える「病気にならない3原則」

今回は、日本免疫治療研究会会長・医学博士の西原克成先生と東洋医学・開業医の田中保郎先生共著の「病気の8割は腸とミトコンドリアで治る!」(ヒカルランド)より、病気にならない3原則をご紹介します。

西原克成氏は、口呼吸をしたり、冷たいものの飲食により白血球細胞の中にばい菌が入り込んで体中にばらまくことでさまざまな病気を引き起こしていると提唱されています。

田中保郎氏は、パーキンソン病やアルツハイマー病は腸から起こっている病気だとおっしゃっています。「考根論」を提唱し、腸が植物でいうところの根っこにあたり、腸を整え、元気にすることで多くの患者さんを救っています。

さて、病気にならない3原則は次の通りです。

 

  • 腸を冷やさない(冷たいものを止める)
  • 骨休めをする(睡眠をよくとる)
  • 口呼吸をしない(鼻呼吸をする)

 

がんは腸内微生物の多重複合感染で、ミトコンドリアの働きのうち細胞分裂や細胞増殖、リモデリングを行う機能が変調をきたしたときに発症します。ミトコンドリアは細胞機能の全てを担っています。ミトコンドリアは、一つの細胞にだいたい800~3000粒いて、お互い関連し合って全身のすべての器官と連絡を取っています。

私たちの超多細胞の多臓器生命体が、統一個体としての制御システムを持っていることで上手く動くことができるのです。

しかし、口呼吸をして、腸を冷やすと、腸からクラミジアからヘルペスなど、いろんなウイルスが細胞の中に入って、細胞分裂を制御する部分がやられてしまいます。これを「細胞内感染」と言います。1世紀も前に、ドイツの生化学者オットー・ワールブルクは「細胞呼吸の変調(ミトコンドリアの変異)ががんの大元である」と言いました。この細胞内感染については、おいおい理解を深めていきたいことろです。

ちなみに、口呼吸が原因となる病気を一部ご紹介します。

(以下の病気の原因が、すべて口呼吸とは限りません)

脳:偏頭痛、うつ病、統合失調症、発達障害、多発性硬化症、てんかんなど

目:網膜症、シェーグレン症候群、緑内障、白内障、ドライアイなど

内耳:耳鳴り、難聴、メニエール病

鼻・のど:鼻炎、扁桃炎、副鼻腔炎

肺:喘息、気管支炎、間質性肺炎など

甲状腺:橋本病、甲状腺炎

消化器:腸炎、胃炎、クローン病、胃潰瘍

皮膚:皮疹、湿疹、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹

関節:リウマチ、関節炎、白血病、痛風

すい臓:糖尿病、すい炎

骨髄:再生不良性貧血、血小板減少症、骨髄異形成症

泌尿器・生殖器:膀胱炎、前立腺炎、子宮筋腫、内膜症、不妊症

 

とにかく、無理せず体を冷やさない生活をして、鼻呼吸を意識しましょう。そして、ミトコンドリアの働きを応援するプラズマ療法をぜひご体験下さい。

[健康法]2022.02.13

子ども達にワク〇んを打たせるのはどうでしょう?

先日、地方紙の新聞広告に「お子さんやお孫さんにワク〇んを勧める前に」と題した意見広告が一面に掲載されました。

「厚労省ホームページから「未成年接種」を考える」という副題で、今までの臨床試験中のワク〇んの安全性への疑問に、今までの治験データから明確な指針をしめした素晴らしい内容でした。

本来、治験では、そのメリットとデメリットをしっかり説明して同意の上で行われる必要があります。しかし、今回のコ〇ナ禍においては、大手のマスメディアを使って恐怖を煽りつつ、メリット偏重で、中身の成分も含め安全面で問題のあるものを打たせるのが目的であるかのような流れで打ちまくっています。

そのような中で、今回の意見広告では、株式会社ゆうネットの勇気ある行動にとても感動しました。

その代表取締役堤猛さんの“決意表明”を要約してご紹介します。

 

・・・本当の目的、それは世論を変えることです。・・・実際に世論を作っているのは、政治家や経済人や知識人、著名人や報道機関の上層部等の、発信力が強く社会的影響力や指導力もある、ごくごく一部の人達です。

・・・彼らの大半は意外なことに、まだワク〇んの危険性を分かっていません。だからまず、彼らが日頃読んでいる新聞の中で「意見広告」に触れてもらい、子どもにワク〇んが必要ないことを分かってもらうのです。

・・・1紙でも多くの新聞に意見広告を掲載することが、日本の子ども達を守る最も有効な手段であると私は確信しています。・・・そして皆様もお感じの通り、この予兆はすでに見え始めています。・・・

 

こうして2022年2月8日(火)の時点で、累計1億7千万円以上の寄付が集まり、現在、地方紙では29社/49社と59%ほど掲載されました。多くの方々が、異常なコ〇ナ禍の対応と非常識なワク〇んに気づき、子ども達を守っていこうと立ち上がったのです。

それは現在、大人だけではなく、将来を担う子供たちにも安全性に問題のあるワク〇んを打ち始めたからです。

意見広告は、厚労省がホームページで伝えている事実をありのまま伝えているだけですが、未だにその「事実」を報道機関(テレビ局など)が伝えようとしない内容です。

それは、ワク〇んによって既に未成年者の接種後、重篤者387人、後遺症8人、死亡者5人出ていることです。それまで、コ〇ナ感染で死亡した健康な未成年者はただの一人もいないし、重症化もほとんどしていないにも関わらず、にです。

今までの大人の治験だけで、十分“薬害”相当です。

「思いやりワクチン」「親孝行ワクチン」「大切な人を守るために」ではないのです。

ぜひ、事実を知って、賢明な行動を選択して下さい。そして、子ども達を守って行きましょう。

 

(参)株式会社ゆうネット意見広告

愛のホルモン”オキシトシン”の分泌を促すプチ瞑想を取り入れよう!

私たちの脳内ホルモンの一種に“オキシトシン”というホルモンがあります。このホルモンは、間脳の視床下部から分泌され、心を幸せに満たしてくれる働きがあり、「幸せホルモン」とか「愛のホルモン」とか呼ばれています。

オキシトシンは、体の健康にも効果を発揮して、ストレスの負担を軽減したり、高血圧や認知症の予防や体の痛みを抑えたりします。

このオキシトシンの分泌を促すポイントは、心地良いと感じる刺激を与えることと、人と交流することです。具体的には、美しい風景を心地よい音楽を視聴したり、美味しいものを食べたり、人とのスキンシップを楽しんだりすることです。

そして、一人でも気軽にできる五分間ほどのプチ瞑想もオキシトシンの分泌を促します。

この瞑想は、他人の幸せを祈り続ける「利他と感謝(慈悲)の瞑想」です。元々チベット仏教の瞑想法ですが、近年欧米の心理学者がLKM(Loving Kindness Meditation)という瞑想法を確立して、慢性の痛みや不安・怒りの軽減に役立てています。

ダライ・ラマ法王は、「他人を幸せにしたければ、他人を思いやりなさい。自分が幸せになりたければ、他人を思いやりなさい」と説いていますが、他人を思いやること(利他)でオキシトシンの分泌が増え、かえって自分が幸せになれるからです。

瞑想の方法は、以下になります。

 

姿勢は、仰向けに寝たり、椅子に座っても座禅を組んでも良く、目を閉じて息を吐く時間を長めにとって、ゆっくりと腹式呼吸を行います。

・その時に、自分の大事な人(子供やパートナー、両親など)を思い浮かべ「その人が幸せになりますように」と、毎日五分間、1~2週間祈り続けます。

・次の段階では、もう少し離れた人(友人や昔の同級生など)を思い浮かべて、その人が幸せになりますようにと、五分間、同じく1~2週間祈り続けます。

・次に、日常で出逢う知らない人(お店ですれ違った人、いつも使う駅の駅員さんなど)を思い浮かべて、その人が幸せになりますようにと、五分間、同じく1~2週間祈り続けます。

・最後は、自分の嫌いな人や苦手な人を思い浮かべて、その人が幸せになりますようにと、五分間、同じく1~2週間祈り続けます。

ここまでが一連の流れです。

 

以上のようにしっかり祈るだけでも効果がありますが、利他の心で何かを行うことは、オキシトシンの分泌を高める上でやはり有効です。

公園や道端のごみ拾いやトイレ掃除、ボランティア活動です。このような活動をすると、人は元気になり、長生きしやすいと報告されています。

現在、コロナ禍で、リモートワークやソーシャルディスタンスなどの新生活様式により、人との距離が遠くなり、不安が増大しています。しかし、オキシトシンの分泌が増えれば、不安や恐れが軽減し、心が落ち着き、安心できるようになります。

さらには、他人の幸せと自分の幸せが矛盾しないことに気づけるようになり、朗らかに安らかに笑顔で毎日を過ごせるようになるでしょう。

ぜひ、オキシトシンを活かして幸せな日々を過ごしていきましょう。

 

(参)人のために祈ると超健康になる、月刊致知(R4.2月号)

[ブログ/瞑想]2022.02.06

船井幸雄氏の”幸せに生きるための「法則」と「ルール」(後半)

新年のご挨拶のときに伝えた、船井幸雄氏の”幸せに生きるための「法則」と「ルール」”の後半をお伝えします。悩みや病気、災難などの苦難から幸福をつかむ知恵として心の中で反すうして見てください。

 

〇人間の役割と正しい生き方

  • 人間は地球と地球上のすべての存在を、より良い方に成長させる使命を持って、人として生まれてきた。
  • この使命を果たすために、人間は終生、勉強し、アタマを良くする努力が必要です。
  • また、人間は、理性的に生きる努力も必要です。
  • アタマを良くし、理性的に生きる努力を続け、使命(地球と地球上の存在を良い方に成長させること)に取り組めば取り組むほど、人間はその本質である魂を成長させられます。(近年「地球や宇宙を救うために生まれてきた」という目的を話す子供たちが増えて来ています)
  • 「魂が成長すればするほど、運がつき、人相がよくなり、明るくなり、健康になり、幸せに生きられる」ようにできているようです。

〇人財

自分を活かし、周囲を活かすことのできる人。そのためには、

  • 長所伸展、
  • プラス発想、
  • 勇気、
  • 至誠・慈愛、
  • 自由

 の癖づけが必要。

〇人財づくり、10のコツ

  • 希望を与え、プラス発想させる
  • 納得できる方向づけをする
  • 長所を引き出し、活用する
  • 褒める
  • できるだけ任せる
  • 話を聞く
  • 具体的な目標を示す
  • (自分が責任のとれる範囲内で)したいことをしてもらう
  • 差別しない
  • だれからも学び、感謝する

〇人間の成長とは、人間性を高めること

人間性が高まると、

  • 批判したり否定しなくなり、すべてを受け入れ、包み込めるようになる
  • 嫌いなことが少なくなり、どんなことも好きになれる。他人の欠点、短所も気にならなくなる
  • 不平不満が減り、すべてを肯定し、感謝できるようになる
  • こだわりがなくなり、あけっぱなしになり、精神的にすこぶる自由になる
  • 差別したり、区別したりしなくなり、どんなものも大事にし、融合し、一体化できるようになる
  • 脅したり、心配させたり、他人の足を引っぱったりしなくなる
  • 自他の長所に気がつき、それを伸ばすようになる。自主的になる
  • 人相がよくなり、約束を守り、他人から信頼されるようになる

〇正しく生きるために心がけること

  • 地球と地球上のすべての存在に責任があることを知って、これを思考と行動の基準にする
  • すべての存在を大事にする
  • 常に勉強し、アタマを良くする
  • 意志力を強め、良心に従い、良いことをやり、悪いことはやめる
  • 常にプラス発想する
  • 人間性の向上に、常に努力を傾注する
  • 良い世の中をつくるために常に努力をする

〇正しい生き方の具体的手法

  • とりあえず、運をつける。そのために、「長所伸展法」「良心法」「親身法」
  • 効率的に勉強し、実現を確信できる夢を持とう
  • 本物化しよう
  • 「マクロの善人間」的生き方をしよう

〇「マクロな善人間的」生き方

  • 自慢しない、謙虚
  • 否定しない、欠点指摘しない、悪口言わない
  • 自他を同じように見て、行動できる
  • 周りを蘇生化し、明るくさせ、楽しくさせる
  • 常にあらゆるものから学ぶ
  • 不要なことをしない
  • シンプルである
  • 質素である
  • 与え好き
  • 良心に従う

私もまだまだ未熟で、何度でもこれらを見ては反省しきりです。

すぐカッとなったり、人に迷惑をかけたり、自暴自棄になったり、落ち込んだり。でも「人間だから」。そんな人こそ、皆、”伸びしろ半端ないです”。いろいろな縁がありますが、自分のペースで、少しずつ成長して行きましょう。

胃に住み着く”ピロリ菌”は本当に悪者かしら?

かつて、強酸の海である胃壁にピロリ菌が確認されたとき、ピロリ菌の除菌で胃がんは予防できるようになったと考えられ、抗生物質を使った除菌が勧められるようになりました。

除菌は、普段使いの抗生物質の量より多量で、副作用の頻度や症状が重いので、ピロリ菌除菌が保険適応になった2000年の当初から、私は疑問を持っていました。

現在では、適応も少し広がり、リスクよりもメリットがあるとして気軽に除菌する風潮になっています。

しかし、ここに来て胃がんは減って来てはいるのですが、ピロリ菌を除菌すると他の病気が増えることが分かってきました。

細菌学者のマイケル・J・ブレイザー氏は、ピロリ菌陽性者は、陰性者に比べて胃がんによる死亡者は多いものの、脳卒中や心臓系疾患、さらには他のがん、肺がんや食道がん、すい臓がんなどの死亡率が低いことを発見しました。

しかも、最近の研究では、ピロリ菌陽性者は胃がんになる可能性が高いが、除菌しても胃がんになる人が次第に増加してきたことが分かってきました。

これは、メリットがなく食道炎や下痢、口内炎、肝機能障害、アレルギー反応などの副作用のみで、治療とは言えなくなってしまいました。

除菌により、初期の胃がんが発見しにくくなり、「ステルス化」してしまったり、胃酸の分泌が増加することになり、それにより咽喉頭がん、食道腺がん、噴門部がんが発生しやすくなるのです。しかも、これらのがんは治りにくく、胃がんよりも厄介です。

ようやく専門家も、ピロリ菌の除菌は必要ないと正直に言うようになりました。どうやらピロリ菌の除菌は間違いだったということなのです。

そして、2018年頃から、世界の研究者らはピロリ菌だけではなく、乳酸菌によって胃がんの発症と進行が促進されると言い始めました。

専門医は述べています。

「強力な胃酸抑制剤を服用している場合も、胃がんの発生が増えます。これは、胃のPHが上昇し、本来健常な胃に存在しない乳酸菌が胃内で容易に増殖できる環境になるからです。」

乳酸菌の解糖によって生じる乳糖は、がん細胞成長促進作用に働くため、乳酸菌によって胃がんが発症するのです。

いずれにせよ、体内環境の悪化によりがんが発生するのであって、そこにたまたまいるピロリ菌は、その環境のバランスをとるために存在しているのです。その人なりのバランスをとるために、ピロリ菌は守っていてくれたということです。

しかも、ピロリ菌だけが胃酸の海にいるとは思えません。体の表在菌もそうですが、必ず多くの種類の菌たちがバランスをとって存在しているはずです。

そして、一部を敵視し、不自然な抗生物質を多量に服用すれば、バランスをさらに崩して、体内環境が悪化することは目に見えています。

「害のないことをせよ。」と古の医聖ヒポクラテスはおっしゃっていました。この教訓をしっかりと自覚して、人間が自然物であり、バランスによって生かされていることをもっと考えるべきでしょう。

店内や事務所に入るときに、手指にアルコールを振りかけることを習慣にする人が出て来ていますが、これも不自然です。手にも多くの味方の菌が、私たちを守ってくれています。何か儀式をしているならともかく、消毒のつもりなら、頭、顔から足まで振りかけないと意味がないでしょうが、表在菌がかわいそうです。

治験中の異物を直接体内に入れたがる方もいるようですが、自分を大切にして行きましょう。自分がどのような行動をとっているのか、自然な行為か、不自然な行為かをしっかり自覚して判断して行きましょうね。

本質にアプローチする純粋倫理の実践で健康になります

自然療法、東洋医学等の世界では、身体の一部の状態から精神状態も含む全身の様子を察知して、実際の診断や治療に応用しています。

例えば、手指の関節部の黒っぽい色は、体内の酸化・糖化が現れていて、アトピーや自己免疫疾患、がんの方に多く見られます。また、口周りの赤い湿疹などは、ジャンクフードや精製された糖質過多などによる胃腸の炎症症状としてとらえることが出来ます。

そして、手相や人相も、東洋医学のベースである自然思考・東洋哲学などから生まれていて、「その人に会えば、初対面の人でも、その人物の大体は見当がつく」とされています。

このように、身体の状態は、必ず関連する場所にシグナルを出しているのです。

ですから、肉体に病気が起こった場合、これは、肉体だけが悪くなったと片付けて良いのでしょうか。

そして、これまでは、多くは肉体の故障と考えられて、そうした治療法が加えられていましたが、実は体が細菌に侵されたり、悪くなったりするその奥の奥に原因があるのです。

それは、心に不自然なひがみ、ゆがみが出来たことなのです。

その時病気の原因になっている心の間違いは、実は、その人の家庭の不和、事業の不振などから来るのです。そのような生活環境とぴったりと一致しているのです。本当は、家庭や仕事などの生活の不自然さ・暗影が、自分の肉体に赤信号として表れているのです。その表れ方が、また実に見事に、その心の不自然さを映しているのです。

現在、かぜの一種のコロナが流行していますが、おかされる人もあれば、全く平気な人もいます。どこに違いがあるのでしょうか。

そのように病気の原因をとことん究明していくと、どうしても本人の生活習慣や、さらにその奥に隠れている心の持ち方にまで行きつくはずです。しかし、生活習慣であればまだしも、心の持ち方になると、どう計量化してよいかわからないので、通常の医学ではそこまで探求しません。しかし、自然療法や純粋倫理はそこを問うていくのです。

心と身体は相関関係にあり、病気は心のひずみ・ゆがみの映った赤信号だと実践倫理運動を創始した丸山敏秋先生は訴えました。従って、病気の真の原因である心の不自然さを修正して自然な状態に戻せば、病気は自ずから治っていくのです。

逆に、日ごろ生じる心のつかえやストレスを空にして、明朗な心持ちで過ごせば、病気とは無縁の幸せな生活を送ることができると、実践倫理では教えてくれています。

万人が必ず幸福になれる絶対倫理で、宗教でも、主義でも、学説でもなく、実行によって直ちに正しさが証明できる生活の法則(すじみち)を伝える「万人幸福の栞」では次のように伝えています。

「病気の根本である心の暗影(生活の無理なところ)を切り取ってしまって、朗らかなゆたかなうるおいのある心になれば、肉体は、自然に、すぐに、直ってしまうものである。それで、病気は実は、困ったもの、人生の苦しみなどではなくて、有難い自然の注意、天の与えた赤信号であるから、喜んでうけて、間違いを直すべきである。でないと、折角なった病気を、ただそれだけとして直しては惜しい、勿体ない。今や病気をこわがる、恐れる時代は過ぎた。よろこんで、これを利用する時代がきた。

30年ほど前に、施術にこられた原因不明の足首の痛みの方に「親とけんかしましたか?」と問うたことを思い出しました。「どうしてわかったの」と答える彼女に、「謝って、仲良くしましょうね」と言っていました。

現在、私は個人のみならず、地域、環境まで良くし、また、真の健康指導にも役立つ倫理法人会で学び始めています。この学びは、本当に奥が深く、とても良い生活習慣になります。目先の健康のみならず、真の生き方を学べる実践道場だと思っています。ご興味があれば、ぜひ、「倫理法人会」の門を叩いてみて下さい。必ずや、幸福度の次元を挙げてくれるでしょう。

 

(参)万人幸福の栞、万人幸福の栞を読む

[ブログ/健康法]2022.01.25

子どもの問題行動は、まず栄養を改善しましょう!

最近、起立性調節障害(OD)や不登校、注意欠陥・多動性障害(ADHD)など含めた発達障害など、子ども達の問題行動が増加しています。

これらの多くは「質的栄養失調」が影響を及ぼしています。

この質的栄養失調とは、菓子類やジャンクフードなどの糖質過多の一方で、穀物や野菜などから必要なタンパク質やビタミン、ミネラルが取れていない偏った栄養状態です。

子どもの発達障害は、神経系が未完で情報を伝えるネットワークが整備されていない時期での問題なので、質の良い栄養が必要なのです。

ルース・フリン・ハーレル理学博士は、研究により「栄養の欠如こそが、子どもの発達障害を引き起こす」と言い続けていました。博士の研究では、ビタミンの大量投与により、重度の発達障害と診断された子ども達の知能が上がったものがあります。当初、特別支援学校に通っていた子ども達が、通常の学級に再入学した子どもが複数いたのです。

また、ハーレル博士の娘である精神科の権威、ハーレル・キャップ教授は、栄養療法による子どもの知能の改善に挑戦し続け、ダウン症の子どもの知能改善例の報告をされています。

「ダウン症や知的障害患者は、補酵素(ビタミン)の確率的親和力が低い(大量にないとビタミンの効果が得られない)ことから、改善のためにはメガビタミンが必要」と結論付けています。

 

さて、子どもの問題行動を改善に導く食事の大原則は、以下の通りです。

  • タンパク質を積極的に取る
  • 糖質の摂取量を抑える
  • 足りない鉄分を補給する

 

砂糖など使った単純糖質過多の菓子類はひかえ、「ま・ご・わ・や・さ・し・い・わ」で大原則を満たしていきましょう。

ちなみに、栄養を学んでいない小児科医は、ADHDなどの発達障害の子ども達に覚せい剤原料の薬の投与で対処しています。一時的に困りごとを緩和するのみで、おとなしくなったからといって「治った」わけではありません。人によっては食欲不振や吐き気、頭痛、動悸、興奮、チック障害などの副作用を生じます。藤川徳美医師は、発達障害の子どもに対して薬を使うべきではないと述べています。

本来、脳は栄養で出来ています。

「じっとしていられない」「朝、起きられない」「極端な偏食がある、もしくは食が細い」「疲れやすい」「風邪をひきやすい」「いつも何かにもたれたり、すぐ横になりたがる」「姿勢が悪い」など、当てはまるものがあれば、ひとまず栄養の改善をしてみましょう。

 

(参)薬に頼らず子どもの多動・学習障害をなくす方法

[栄養/]2022.01.23

ドラマ「ドクターホワイト」の浜辺美波が誤診を正した”ビタミンB12欠乏症”

先日、女優浜辺美波主演の“ドクターホワイト”というドラマが始まった。不思議な出現の仕方で引き込まれてしまったが、その中で浜辺美波が緊急オペに入ろうとした脳血管疾患患者の誤診を見抜いた場面があった。めまいがあり、疲れやすく、手足の神経障害でものを落とすなどで、既往症の脳血管疾患が悪化したと診断(誤診)され、急いでオペとなったのでした。その原因を見抜き、それが何と“ビタミンB12欠乏症”でした。

体内でさまざまな代謝を助けているビタミンですが、「しっかりとる食事・栄養こそ健康の基本」という自然療法の立場から見直してみました。


ビタミンB群は水溶性のビタミンで、体内の代謝のさまざまな過程で補酵素として働いています。特に、ビタミンB12はタンパク質の合成や葉酸と協力して核酸(DNA、RNA)の合成に働いています。

ビタミンB12の吸収は、胃液のプロテアーゼにより食品中から遊離された後、唾液由来のRタンパク質と結合して小腸上部に移行し、すい臓酵素により再び遊離して胃からの内因子と結合し、回腸粘膜の受容体から吸収されます。

要するに、ビタミンB12の吸収には、しっかり咀嚼して食べることと消化力のある健全な胃が必要です。

また、ビタミンB12は魚介類や肉類等の動物性食品に多く含まれている(但し、海苔にもビタミンB12が含まれています)ので、ドラマの患者のようにビーガンだと欠乏してしまいますし、さらに胃粘膜にピロリ菌を飼っていて炎症を起こし、胃粘膜が萎縮していると消化力も低下して、ビタミンB12の吸収は低下してしまうのです。

そして、ビタミンB12が欠乏すると核酸代謝の異常により貧血を起こしたり、神経細胞の脂肪酸代謝異常により知覚異常、末梢神経痛、うつなどの症状を引き起こします。

具体的には、以下にまとめます。

(欠乏早期におこりうるもの)

虚弱・疲れやすい・憂うつ・不機嫌・精神不安・めまい・睡眠障害・舌の潰瘍・吐き気・食欲不振・腰痛・物忘れ・手足のしびれや無感覚・手足のひりひりする痛み

(欠乏がひどくなると)

無感動・気分の動揺・怒りっぽい・頭痛・発育や細胞再生の障害・脱毛・青白い舌・味覚異常・低胃酸・消化不良・下痢・便秘・下肢の脱力・アリのはうような感じ・腱反射の減少・回復不能の神経障害・見当識欠如・学習能力の低下・妄想・幻聴・老人性精神病・うつ病・視神経の萎縮・ぼやけて見える・話がしにくい・息切れ・体重減少・感染しやすい・生理不順・無月経・あざができやすい・手足の運動マヒなど

 

症状だけ見ると、他のビタミン不足でも起きうる症状もあり、また、他の疾患でも良くある症状なので、すぐにビタミンB12欠乏症とは分かりません。しかし、ビーガンだったことや、萎縮性胃炎があることなどから考えて対処していけば、自ずとビタミンB12を含む食事・栄養に改善され、症状緩和になるでしょう。

「汝の食を薬とせよ」。健康の基本の食事・栄養はとても大切ですね。

[栄養/]2022.01.19